JP2001295939A - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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JP2001295939A
JP2001295939A JP2000114969A JP2000114969A JP2001295939A JP 2001295939 A JP2001295939 A JP 2001295939A JP 2000114969 A JP2000114969 A JP 2000114969A JP 2000114969 A JP2000114969 A JP 2000114969A JP 2001295939 A JP2001295939 A JP 2001295939A
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plate
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JP2000114969A
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English (en)
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Shiro Kawai
志郎 河合
Tomoyoshi Yasuda
智伊 安田
Kenji Uchida
健二 内田
Senjiro Shibata
銑二郎 柴田
Toshihiro Tsuneto
利博 恒任
Seiji Omura
清治 大村
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Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シリンダヘッドガスケット1は、内方側
を燃焼室孔5としたグロメット部11を有する第1アウ
タープレート2と、この第1アウタープレートに重合さ
れる第2アウタープレート3と、上記グロメット部の折
り返し部分内に配置された調厚部材13とを備えてい
る。そして、第2アウタープレートをグロメット部の半
径方向外方側に配置し、かつ第1アウタープレートに第
2アウタープレートのフルビード部12に重合するフル
ビード部10を設けたものである。 【効果】 従来に比較してシリンダブロック側とシリン
ダヘッド側のシール性を均等にすることができるし、ま
た燃焼室孔5周りの面圧を均一にすることができるし、
さらに安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに用いら
れるシリンダヘッドガスケットに関し、より詳しくは燃
焼室孔を囲むグロメット部と燃焼室孔を囲むビード部を
備えるシリンダヘッドガスケットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダヘッドガスケットとし
て、半径方向外方に向けて折返されるとともに、その折
返された内方側を燃焼室孔とするグロメット部を有する
第1アウタープレートと、この第1アウタープレートに
重合されるとともに、上記燃焼室孔を囲むビード部を有
する第2アウタープレートと、上記グロメット部の折返
し部分内に配置されて、当該グロメット部の圧縮の程度
を調節する調厚部材とを備えたものは知られている(特
開平3‐265763号公報)。この種のシリンダヘッ
ドガスケットでは、上記グロメット部により局部的に面
圧が高くなる1次シール部を構成する一方、上記ビード
部により局部的に面圧が高くなる2次シール部を構成し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報のシリンダヘッドガスケットでは、第1アウタープレ
ート側と第2アウタープレート側とでシール性が異なっ
てしまうといった問題がある。すなわち、1次シール部
を構成するグロメット部は第1アウタープレート側に設
けられていても第2アウタープレート側に折返されてい
るのでシリンダブロックとシリンダヘッドを直接シール
することができる。その結果、1次シール部ではシリン
ダヘッド側とシリンダブロック側とで同じシール性を得
ることができる。これに対し、2次シール部を構成する
ビード部は、その頂点部分ではシリンダブロックまたは
シリンダヘッドを直接的にシールすることができるが、
裾部分では平坦な第1アウタープレートを介してシリン
ダブロックまたはシリンダヘッドを間接的にシールして
いる。これにより2次シール部では直接的なシールを受
ける方に比較して間接的なシールを受ける方のシール性
が劣ってしまうことになる。ところで、直接的なシール
を受ける方と間接的なシールを受ける方のシール性を等
しくもしくは差を小さくする手段として、第1アウター
プレートと第2アウタープレートの厚さを異ならせるこ
とが考えられるが、このように厚さの異なる2種類のプ
レートを用いる場合には製造コストが高くなってしま
う。さらに、上記公報に用いられている調厚部材は円周
方向の厚さを変える手法として溶射を用いており、組付
後の隙間の差を予測して剛体の平板の上に溶射層を所定
の厚さに設定している。しかしながら溶射をすることは
コストアップの一因となるばかりでなく、該溶射層の厚
さや締付トルクのばらつき、エンジンのシリンダヘッド
やシリンダブロックの剛性および運転時の熱変形等を考
慮しながら、個々のエンジンに対して最適な調厚部材の
厚さをガスケット製造時に設定することは非常に困難で
ある。本発明は、そのような事情に鑑み、第1アウター
プレート側と第2アウタープレート側のシール性を等し
くすることができるとともに、燃焼室孔周りの締付荷重
にばらつきがある場合でも面圧を均一に保つことのでき
るシリンダヘッドガスケットを安価に提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、半径
方向外方に向けて折返されるとともに、その折返された
内方側を燃焼室孔とするグロメット部を有する第1アウ
タープレートと、この第1アウタープレートに重合され
るとともに、上記燃焼室孔を囲むビード部を有する第2
アウタープレートと、上記グロメット部の折返し部分内
に配置された調厚部材とを備え、上記調厚部材によりグ
ロメット部をシリンダヘッドとシリンダブロックとの間
隙に応じて圧縮変形させるようにしたシリンダヘッドガ
スケットにおいて、上記調厚部材を、シリンダヘッドと
シリンダブロックとの隙間に応じて変形する軟質の素材
から形成し、また上記第2アウタープレートを上記グロ
メット部の半径方向外方側に配置し、かつ上記第1アウ
タープレートに、上記第2アウタープレートのビード部
と重なり合う位置にビード部を設けたものである。
【0005】上述した構成によれば、燃焼室孔を囲む1
次シール部を構成するグロメット部はシリンダブロック
とシリンダヘッドとに直接当接してシールするので、シ
リンダブロック側とシリンダヘッド側とで等しいシール
性を得ることができる。他方、2次シール部を構成する
両ビード部でもシリンダブロックとシリンダヘッドとに
直接当接してシールするので、シリンダブロック側とシ
リンダヘッドヘッド側とで等しいシール性を得ることが
できる。その結果、シリンダブロック側とシリンダヘッ
ド側とでシール性の異なっていた従来に比較して、シリ
ンダブロック側とシリンダヘッド側とのシール性を均等
にすることができる。また1次シール部を構成する調厚
部材は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの燃焼室
孔周りの締付け荷重の変化に伴って変形するので、1次
シール部の面圧を均一に保つことができるし、そして溶
射によって調厚部材を形成する場合に比較して安価であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したシリンダ
ヘッドガスケット1について説明する。図1において、
シリンダヘッドガスケット1は、図示しないシリンダブ
ロック側に配置される第1プレート2と、図示しないシ
リンダヘッド側に配置される第2プレート3と、これら
第1、第2プレート2、3の間に配置されるインナープ
レート4とを備えており、これら第1、第2プレート
2、3およびインナープレート4は例えばランスロック
等により一体に連結されている。上記第1プレート2と
第2プレート3は、同じ板厚を有する同一の素材から形
成されており、つまり第1プレート2と第2プレート3
は同じ剛性を有している。上記第1プレート2には、単
気筒又は多気筒エンジンのシリンダボアに合わせて穿設
した燃焼室孔5が形成され、またインナープレート4に
は、燃焼室孔5を囲んでその同心上に位置する中径孔6
が形成され、さらに第2プレート3には、燃焼室孔5を
囲んでその同心上に位置する大径孔7が形成され、さら
にこれら第1、第2プレート2、3およびインナープレ
ート4には図示しないがボルト孔および水油孔が形成さ
れている。上記シリンダヘッドガスケット1は、シリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に介在され、この状
態で締結ボルトによってシリンダブロックとシリンダヘ
ッドとを一体に連結することによりそれらの間に挟持さ
れて両者間をシールするようになっている。
【0007】シリンダブロック側となる第1プレート2
には、上記燃焼室孔5を囲んで第2プレート3側に突出
するとともに該第2プレート3に形成した大径孔7より
も大きなフルビード部10と、このフルビード部10の
内側において、上記インナープレート4の中径孔6を貫
通して半径方向外方に折返したグロメット部11とを備
えており、このグロメット部11の内方側を上記燃焼室
孔5としている。他方、シリンダヘッド側となる第2プ
レート3には、大径孔5を囲んで第1プレート2側に向
けて突出、すなわちシリンダブロック側に向けて突出し
て上記フルビ−ド部10に重なり合う位置に形成したフ
ルビード部12を備えており、これらフルビード部10
とフルビード部12とはインナープレート4を挟んでそ
の頂点部分7aと頂点部分12aを向き合わされるとと
もに、インナープレート4を挟んで上下対象に形成され
ている。さらに上記第1プレート2と第2プレート3の
間に配置されるインナープレート4には、上記グロメッ
ト部11の折返し部分11bの先端よりも内方におい
て、第1プレート2側に向って突出するハーフビード部
4aと、このハーフビード部4aに連設されて第1プレ
ート2(第2プレート3)と平行する平坦部4bとを備
えており、上記ハーフビード部4aの凹側となる平坦部
4bには、後に詳述する環状の調厚部材13を設けてい
る。上記ハーフビード部4aの突出量は圧縮変形時にお
ける調厚部材13の肉厚の約1/2となるように設定し
ており、つまり平坦部4bはシリンダヘッドガスケット
1の厚さ中心Oよりもシリンダブロック側(フルビード
部10)に圧縮変形時における調厚部材13の約1/2
の厚さ分だけ変位している。そしてこれら平坦部4bと
調厚部材13によってこれを包むグロメット部11の圧
縮の程度を調節するようにしており、図に示すように自
然状態では平坦部4bと調厚部材13とはグロメット部
11の非折返し部分11aと折返し部分11bとから均
等に離隔している。
【0008】上記調厚部材13は、軟質の金属又はメッ
キ、或は耐熱性を有する樹脂から断面横長の長方形状に
形成されており、該調厚部材13はシリンダブロックと
シリンダヘッドとに組み付けられたときには燃焼室孔周
りの締付け荷重のばらつきに応じて圧縮変形するように
なるが、このとき調厚部材13は、予め組付け時の圧縮
変形分を見込んでその分厚く形成しており、圧縮変形時
には要求される所定の厚さになるようにしている。
【0009】以上の構成において、上記シリンダガスケ
ット1は、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に
介在され、この状態で締結ボルトによってシリンダブロ
ックとシリンダヘッドとを一体に締結することによって
これらの間をシールする。このとき、自然状態ではイン
ナープレート4の平坦部4bと調厚部材13から離隔し
ていたグロメット部9の非折返し部分11aと折返し部
分11bとが、図2に示すように図面上における上下方
向に圧縮変形して平坦部4bと調厚部材13に当接す
る。またインナープレート4を挟んで互いに頂点部分1
0aと頂点部分12aとを向き合わせたフルビード部1
0とフルビード部12が上下方向に同じ量だけ圧縮変形
されるようになる。これにより上記平坦部4bと調厚部
材13に当接するグロメット部11では、シリンダブロ
ックとシリンダヘッドに対する面圧が局部的に高くな
り、この局部的に面圧が高くなった部分が燃焼室孔5を
囲む1次シール部Xとなる。このとき、調厚部材13が
シリンダヘッドとシリンダブロックとの燃焼室孔周りの
締付け荷重のばらつきに応じて圧縮変形するようになる
ので、例えば剛体からなる調厚部材に比較して円周方向
における面圧のばらつきが殆どなくなり、より具体的に
は剛体からなる調厚部材を用いた場合には締結ボルト近
傍の面圧が最も高く、これから離れるにしたがって徐々
に面圧が小さくなるのが一般的であるが、本実施例のよ
うに軟質の素材からなる調厚部材13によれば燃焼室孔
周りで均一な面圧を保つことができる。このように燃焼
室孔周りの面圧が均一になると、締付によるシリンダブ
ロック側のボア変形を軽減できるため、ピストンと燃焼
室孔とのフリクションを低減することができ、ひいては
燃費の向上を図ることもできる。また上記両フルビード
部10、12の内側の裾部分10b、12bと外側の裾
部分10c、12cでもシリンダブロックとシリンダヘ
ッドに対する面圧が局部的に高くなり、これら局部的に
面圧が高くなった部分が燃焼室孔5を囲む2重の2次シ
ール部Yとなる。このとき、両フルビード部10、12
は等しく圧縮変形されているので、2次シール部Xの内
側を構成する裾部分10bと裾部分12bとが同じ弾発
力でシリンダブロックとシリンダヘッドとに当接する一
方、外側を構成する裾部分10cと裾部分12cとも同
じ弾発力でシリンダブロックとシリンダヘッドとに当接
する。このように両フルビード部10、12が等しく圧
縮するには以下に詳述することが重要である。すなわ
ち、第1アウタープレート2のフルビード部10と第2
アウタープレート3のフルビード部12に対してインナ
ープレート4が均等に当接することが重要であり、例え
ばインナープレートの肉厚に対して調厚部材の肉厚が厚
い場合には、換言すると調厚部材の肉厚がハーフビード
部の段差よりも大きい場合にはインナープレートが第1
アウタープレート側に変位してこれに設けたフルビード
部に対して押付けられるようになる。その結果、第1ア
ウタープレートのフルビード部による2次シール部が第
2アウタープレートのフルビード部による2次シール部
に対して相対的に大きくなってしまうことになる。さら
に圧縮変形時には、自然状態ではインナープレート4か
ら離隔していた第1プレート2の折返し部分11bの先
端と第2プレート3の大径孔7の周縁とがインナープレ
ート4に圧接されており、これにより第1プレート2と
第2プレート3との切れ目から燃焼ガスが内部に侵入す
るのを防止している。
【0010】以上の説明から理解されるように、本実施
例のシリンダヘッドガスケット1によれば、シリンダブ
ロック側とシリンダヘッド側でシール性の異なっていた
従来に比較してシリンダブロック側とシリンダヘッド側
で均等なシール性を得ることができるし、また調厚部材
13によって燃焼室孔5周りの締付け荷重にばらつきが
ある場合でも1次シール部における面圧を均一に保つこ
とができるし、さらに溶射によって調厚部材を形成する
場合に比較して安価である。
【0011】なお上記第1実施例では、インナープレー
ト4のハーフビード部4aを第1アウタープレート2側
に突出させて調厚部材13をシリンダブロック側に配置
していたがこれに限定されるものではなく、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドの変形量の大きい側に調厚部材
13を配置するのが望ましく、つまりインナープレート
4を介していない分だけ調厚部材13の変形が阻害され
ることなく良好に馴染むからである。またインナープレ
ート4の肉厚と調厚部材13の肉厚を必ずしも同一にす
る必要はなく、要はインナープレート4の平坦部4bと
調厚部材13との積層部分の厚さ中心が、シリンダヘッ
ドガスケット1の厚さ中心にほぼ一致するようにすれば
よい。さらに第1プレート2と第2プレート3との切れ
目から燃焼ガスが内部に侵入するのをより効果的に防止
するために、図3に示すように第2プレート3のフルビ
ード部12の内方側位置と外方側位置とに耐熱性ゴムま
たは耐熱性樹脂からなる断面半円形状の無端状の弾性シ
ール部材15を設けてもよい。
【0012】次に図4は本発明の第2実施例を示すもの
であり、上記第1実施例ではインナープレート4にハー
フビード部4aを設けていたが、本実施例ではハーフビ
ード部4aを省略してインナープレート4自体を平坦に
形成するとともに、このインナープレート4の平坦部4
bの両面に同一厚さの調厚部材13を設けたものであ
る。なおこれ以外の構成は第1実施例と同一に構成され
ており、第1実施例と同一の部材には第1実施例で用い
た符号と同一の符号を付している。このような構成を有
する本実施例でも、第1実施例と同様の作用効果を得る
ことができるのは明らかであるし、本実施例ではシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの変形量が等しい場合に
用いて好適である。
【0013】次に図5は本発明の第3実施例を示すもの
であり、上記第1実施例ではインナープレート4を用
い、かつこれに調厚部材13を設けていたが、本実施例
ではインナープレート4を省略して調厚部材13だけを
単独で設けている。調厚部材13は、その内周面の両角
をグロメット部11の折り曲げ部分11aに当接支持さ
せてあり、これにより図5に示すように組付け前の状態
では調厚部材11の厚さ中心Dはシリンダヘッドガスケ
ット1の中心Oにほぼ一致している。ところで、調厚部
材13は以下に述べる方法によってグロメット部11で
包むようにしている。すなわち、図5の2点鎖線で示す
ように折返し部分11bを第1プレート2に対して90
度折り曲げた状態のときに調厚部材13をこれに嵌合さ
せるとともに、この状態で該調厚部材13よりも先端側
をさらに第1プレート2側に向けて90度折り曲げるこ
とにより図5の実線で示すようにグロメット部11の全
体で包むようにしている。したがって、本実施例のシリ
ンダヘッドガスケット1によれば、シリンダブロックと
シリンダヘッドとに組付けた状態では、図6に示すよう
にグロメット部11の非折返し部分11aと折返し部分
11bが上下方向に圧縮されて調厚部材13に当接する
一方、それまで調厚部材13に当接していた折り曲げ部
分11cが半径方向内方側に膨出して離隔する。これに
より調厚部材13は、非折返し部分11aと折返し部分
11bにより挟持されるようになるが、この状態でも調
厚部材13の厚さ中心Cはシリンダヘッドガスケット1
の厚さ中心Oにほぼ一致し、かつ燃焼室孔5の同心上と
なっている。したがって、上述した構成を有する本実施
例でも第1実施例と同様の作用効果を得ることができる
のは明らかである。
【0014】なお上記第1実施例ないし第3実施例で
は、互いに頂点部分10a、12aを向き合わせて裾部
分10b、10c、12b、12cをシリンダブロック
側とシリンダヘッド側とに向けていたがこれに限定され
るものではなく、これよりも多少シール性は劣るように
なるがフルビード部10の裾部分10b、10cとフル
ビード部12の裾部分12b、12cを向き合わせて頂
点部分10aをシリンダブロックに当接させるとともに
頂点部分12aをシリンダヘッドに当接させるようにし
てもよいし、またフルビード部ではなくハーフビード部
としてもよい。
【0015】また上記各実施例では調厚部材13を長方
形状に形成していたがこれに限定されるものではなく、
また図8に示すような断面半円形状の環状の突条部13
´を有するものよいし、また図9に示すように並設され
た複数の断面三角形状の突条部13´を有するものであ
ってもよいし、さらに図9に示す断面台形状または図1
0に示す横長の断面楕円形状であってもよく、これら各
調厚部材13は圧縮荷重の大きさ、調厚部材の変形量、
圧縮変形後の厚さ等の設定により、最適なシール性を得
るために適宜選択して用いればよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シリン
ダブロック側とシリンダヘッド側とでシール性の異なっ
ていた従来に比較して、シリンダブロック側とシリンダ
ヘッド側とのシール性を均等にすることができるととも
に、エンジン個々の燃焼室孔周りの締付荷重のばらつき
に対応して面圧を均一に保つことができるし、さらに溶
射によって調厚部材を形成する場合に比較して安価であ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すシリンダヘッドガス
ケット1の燃焼室孔5近傍の拡大断面図。
【図2】図1に示すシリンダヘッドガスケット1の組み
付け状態を示す断面図。
【図3】第2プレート3のフルビード部12の内方側位
置と外方側位置トに弾性シール部材15を備えるシリン
ダヘッドガスケット1の断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示すシリンダヘッドガス
ケット1の燃焼室孔5近傍の断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示すシリンダヘッドガス
ケット1の燃焼室孔5近傍を示す断面図。
【図6】図5に示すシリンダヘッドガスケット1の組み
付け状態を示す断面図。
【図7】調厚部材13の他の構成を示す断面図。
【図8】調厚部材13の他の構成を示す断面図。
【図9】調厚部材13の他の構成を示す断面図。
【図10】調厚部材13の他の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッドガスケット 2…第1アウ
タープレート 3…第2アウタープレート 4…インナー
プレート 5…燃焼室孔 10…フルビ
ード部 11…グロメット部 12…フルビ
ード部 13…調厚部材 X…1次シー
ル部 Y…2次シール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 智伊 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 内田 健二 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 柴田 銑二郎 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 恒任 利博 愛知県豊田市緑ヶ丘3丁目65番地 大豊工 業株式会社内 (72)発明者 大村 清治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 BA01 EA07 EA08 EA09 EA15 EA17 EA30 EA38 FA01 FA05 HA17 HA30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向外方に向けて折返されるととも
    に、その折返された内方側を燃焼室孔とするグロメット
    部を有する第1アウタープレートと、この第1アウター
    プレートに重合されるとともに、上記燃焼室孔を囲むビ
    ード部を有する第2アウタープレートと、上記グロメッ
    ト部の折返し部分内に配置された調厚部材とを備え、 上記調厚部材によりグロメット部をシリンダヘッドとシ
    リンダブロックとの間隙に応じて圧縮変形させるように
    したシリンダヘッドガスケットにおいて、 上記調厚部材を、シリンダヘッドとシリンダブロックと
    の隙間に応じて変形する軟質の素材から形成し、 また上記第2アウタープレートを上記グロメット部の半
    径方向外方側に配置し、かつ上記第1アウタープレート
    に、上記第2アウタープレートのビード部と重なり合う
    位置にビード部を設けたことを特徴とするシリンダヘッ
    ドガスケット。
  2. 【請求項2】 上記第1アウタープレートと第2アウタ
    ープレートの間にインナープレートが配置されており、
    このインナープレートの少なくとも一方の面に上記調厚
    部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    のシリンダヘッドガスケット。
  3. 【請求項3】 上記第1アウタープレートと第2アウタ
    ープレートの間にインナープレートが配置されており、
    このインナープレートに、上記ビード部より半径方向内
    側にハーフビード部が設けられ、該ハーフビード部の凹
    側に上記調厚部材が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
  4. 【請求項4】 上記インナープレートのハーフビード部
    の段差を調厚部材の肉厚の約1/2に設定したことを特
    徴とする請求項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
  5. 【請求項5】 上記第1アウタープレートのビード部と
    第2アウタープレートのビード部とは、互いにその頂点
    部分を向き合わされたフルビード部であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリン
    ダヘッドガスケット。
  6. 【請求項6】 上記第1アウタープレートと第2アウタ
    ープレートとは、同じ素材から同じ厚さに形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載のシリンダヘッドガスケット。
  7. 【請求項7】 上記第2アウタープレートのビード部の
    近傍とインナープレートとの間に燃焼室孔を囲む無端状
    の弾性シール部材が設けられていることを特徴とする請
    求項2ないし請求項6のいずれかに記載のシリンダヘッ
    ドガスケット。
  8. 【請求項8】 上記調厚部材は、断面横長の長方形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    7のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  9. 【請求項9】 上記調厚部材は、少なくとも一方の端面
    に燃焼室孔を囲む環状の突条部を有していることを特徴
    とする請求項8に記載のシリンダヘッドガスケット。
  10. 【請求項10】 上記調厚部材は、断面台形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のい
    ずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  11. 【請求項11】 上記調厚部材は、断面楕円形状に形成
    されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
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