JPH0768897A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH0768897A
JPH0768897A JP21780993A JP21780993A JPH0768897A JP H0768897 A JPH0768897 A JP H0768897A JP 21780993 A JP21780993 A JP 21780993A JP 21780993 A JP21780993 A JP 21780993A JP H0768897 A JPH0768897 A JP H0768897A
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JP
Japan
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paper
sheet
automatic
printing
automatic paper
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Pending
Application number
JP21780993A
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English (en)
Inventor
Masaru Oshima
勝 大島
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP21780993A priority Critical patent/JPH0768897A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動紙厚調整動作を必要最低限に減らすこと
が可能なプリンタを提供する。 【構成】 制御部13は印字を開始する前に、フラグレ
ジスタ15を参照して、給紙された用紙が1枚目である
ときのみ、自動紙厚調整機構12を制御して自動紙厚調
整動作を実行する。ここで、制御部13は、用紙を排出
した後、続けて印字すべき印字データが存在しないと判
断すると、タイマー14を起動させ、一定時間が経過す
ると、フラグレジスタ15に次に給紙される用紙が1枚
目であることを示すフラグデータを格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ヘッドと用紙との
間に該用紙の紙厚に応じたヘッドギャップを自動的に形
成することが可能な自動紙厚調整機構をもったプリンタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は自動給紙機構および自動紙厚調整
機構を備えたプリンタの概略構成図である。図におい
て、1は印字ヘッド、2はこの印字ヘッド1に対向配置
されたプラテン、3はこのプラテン2と協動して該プラ
テン2に沿って単票状の用紙4を搬送するフィードロー
ラである。
【0003】ここで、印字ヘッド1の先端とプラテン2
上の用紙4との間には、印字に適した間隙(以下、ヘッ
ドギャップと称する)が必要であり、このヘッドギャッ
プを用紙4の紙厚に応じて形成するために、自動紙厚調
整機構が備えられている。この自動紙厚調整機構は、図
示しない機構により印字ヘッド1をプラテン2に対して
矢印a,bで示す接近,離間する方向に移動可能とし
て、この移動により印字ヘッド1の先端と用紙4との間
の距離を調整可能とするとともに、例えばロータリエン
コーダ等を用いて用紙4の紙厚を測定する機構を備え
て、検出した紙厚に応じて印字ヘッド1を移動させ、該
印字ヘッド1と用紙4との間に紙厚に応じて印字に適し
たヘッドギャップを形成できるようにしてある。
【0004】また、プリンタには、複数枚の用紙4をま
とめてセットしておいて、これを順次印字ヘッド1へ給
紙することで、印字の毎に1枚ずつ用紙4を手動でセッ
トすることなしに、連続して印字を可能とする自動給紙
機構が備えられているものがある。すなわち、5は複数
枚の用紙4が集積状態でセットされるスタッカ、6はこ
のスタッカ5にセットされた用紙4を1枚ずつ繰り出し
て矢印cで示すように前記プラテン2,フィードローラ
3に給紙するピックアップローラであり、このような自
動給紙機構を備えたプリンタにおいては、印字が開始さ
れると、まず、図示しない制御部がピックアップローラ
6を回転させ、スタッカ5より1枚の用紙4を矢印c方
向に送り出す。
【0005】送り出された用紙4は、制御部により回転
させられているプラテン2とフィードローラ3との間に
挟み込まれ、摩擦力によってさらに搬送されて、印字ヘ
ッド1の前に送り出される。そして、制御部が印字ヘッ
ド1をプラテン2に沿った水平方向に移動させて、所定
の位置でヘッドピンを駆動することにより、インクリボ
ンを介して用紙4を打撃して印字が実現される。そし
て、印字が終了した用紙4はプラテン2とフィードロー
ラ3の協動よって排出されるとともに、連続して印字す
るための印字データが存在する場合は、次の用紙がピッ
クアップローラ6により繰り出されて、上記と同様の動
作で印字ヘッド1の前に給紙されて印字が行われるよう
になっている。
【0006】なお、自動紙厚調整機構を備えたプリンタ
においては、印字の前に図示しない紙厚測定機構により
用紙4の紙厚を測定し、その結果に応じて印字ヘッド1
の先端と用紙4との間に最適なヘッドギャップが形成さ
れるような該印字ヘッド1の移動量を演算し、この演算
結果に応じて印字ヘッド1を矢印aあるいはb方向に移
動させて最適なヘッドギャップを形成して、高い印字品
位が得られるようにしている。
【0007】図7は上述した自動給紙機構および自動紙
厚調整機構を備えたプリンタにおいて、連続して複数枚
の用紙に印字を行う場合の従来における処理手順を示す
フローチャートである。印字処理が開始されると、ピッ
クアップローラ6を駆動して用紙4を送りだす、いわゆ
る自動給紙動作を行う(SA1)。
【0008】用紙4が所定の位置まで送られてくると、
紙厚を測定して、その結果に応じて印字ヘッド1の位置
を調整して該印字ヘッド1と用紙4との間に最適なヘッ
ドギャップを形成する、いわゆる自動紙厚調整動作を行
い(SA2)、このように、印字ヘッド1と用紙4との
間に最適なヘッドギャップを形成した後、印字ヘッド1
を駆動して印字を行う(SA3)。
【0009】このとき、1枚の用紙4に対する印字が終
了したかどうかを監視し(SA4)、このSA4で1枚
の用紙4に対する印字が終了したと判断されると、この
用紙4をプラテン2,フィードローラ3の協動により排
出する(SA5)。そして、さらに印字データが存在す
るか否かを判断し(SA6)、このSA6で印字データ
が存在していると判断すると、上記SA1の処理に戻
り、自動給紙動作および自動紙厚調整動作を行って、用
紙4を所定の位置まで搬送して印字ヘッド1と用紙4と
の間に最適なヘッドギャップを形成した後、印字ヘッド
1を駆動して印字を行うこととしており、用紙1枚毎に
自動紙厚調整動作を行って、印字ヘッド1と用紙5との
間に最適なヘッドギャップを形成するものであった。
【0010】図8は連続して複数枚の用紙に印字を行う
場合の従来における他の処理手順を示すフローチャート
である。これは、1枚目の用紙に対する処理は上記図7
で説明した処理と同じであるが、1枚目と2枚目以降の
用紙を区別するために、図7の処理手順に、フラグセッ
ト,フラグの状態の判定およびフラグクリアの処理を加
えたものである。
【0011】すなわち、印字処理が開始されると、印字
処理を行う用紙4が1枚目であることを識別するために
フラグをオン状態にセットし(SB1)、自動給紙動作
を行って用紙4を所定の位置まで搬送する(SB2)。
そして、上記SB2で自動給紙動作を行った後、フラグ
がオン状態であるかオフ状態であるかを判定する(SB
3)。
【0012】上記SB3で、フラグがオン状態であると
判定されると、給紙された用紙4は1枚目であると判断
され、このように、給紙された用紙4が1枚目であると
判断されると、上述した自動紙厚調整動作を行って、印
字ヘッド1と用紙4との間に最適なヘッドギャップを形
成し(SB4)、その後、フラグをクリアしてオフ状態
とする(SB5)。
【0013】上述したように、フラグがオン状態である
と判定され、給紙された用紙4が1枚目であると判断さ
れることで、自動紙厚調整動作を行ってヘッドギャップ
を形成し、フラグをクリアした後、あるいは、上記SB
3でフラグがオフ状態であると判定されることで、給紙
された用紙4が2枚目以降であると判断されると、印字
ヘッド1を駆動して印字を行う(SB6)。
【0014】このとき、1枚の用紙4に対する印字が終
了したかどうかを監視し(SB7)、このSB7で1枚
の用紙4に対する印字が終了したと判断されると、この
用紙をプラテン2,フィードローラ3の協動により排出
する(SB8)。そして、さらに印字データが存在する
か否かを判断し(SB9)、このSB9で印字データが
存在していると判断すると、上記SB2の処理に戻り、
自動給紙動作を行って用紙4を所定の位置まで搬送した
後、印字ヘッド1を駆動して印字を行う。
【0015】すなわち、1枚目の用紙4に対する印字が
終了して、該用紙4の排出動作を行った後、印字データ
が存在していると判断されると、2枚目の用紙4が給紙
される。ここで、上記SB3のフラグのオン/オフ判定
が行われるが、2枚目の用紙であるので、1枚目の用紙
4に印字を行うためにセットされてオン状態となってい
たフラグはSB5の処理でクリアされてオフ状態であ
り、このため、自動紙厚調整動作を行うことなくSB6
の処理へ進み、1枚目の用紙4に対して行った自動紙厚
調整動作で形成したヘッドギャップのまま、2枚目の用
紙4に印字が行われるようになっている。
【0016】そして、2枚目の用紙4に対する印字が終
了すると、この用紙を排出し、さらに印字データが存在
する場合には、3枚目の用紙4に対して上述した2枚目
の用紙4の場合と同様にして自動紙厚調整動作を行うこ
となく印字を実行する。なお、上記SB5におけるフラ
グクリアの処理は、1枚目の用紙4の自動給紙動作が終
了後、2枚目の用紙4の自動給紙動作を開始するまでの
間であればどこで行われても構わないものである。
【0017】図9は自動紙厚調整機構は備えるが、自動
給紙機構は持たないプリンタの概略構成図である。図に
おいて、1は印字ヘッド、2はこの印字ヘッド1に対向
配置されたプラテン、3はこのプラテン2と協動して該
プラテン2に沿って単票状の用紙4を搬送するフィード
ローラである。
【0018】ここで、印字ヘッド1の先端とプラテン2
上の用紙4との間には、印字に適した間隙(以下、ヘッ
ドギャップと称する)が必要であり、このヘッドギャッ
プを用紙4の紙厚に応じて形成するために、自動紙厚調
整機構が備えられている。この自動紙厚調整機構は、図
示しない機構により印字ヘッド1をプラテン2に対して
矢印a,bで示す接近,離間する方向に移動可能とし
て、この移動により印字ヘッド1の先端と用紙4との間
の距離を調整可能とするとともに、例えばロータリエン
コーダ等を用いて用紙4の紙厚を測定する機構を備え
て、検出した紙厚に応じて印字ヘッド1を移動させ、該
印字ヘッド1と用紙4との間に紙厚に応じて印字に適し
たヘッドギャップを形成できるようにしてある。
【0019】7はプラテン2の近傍に設けられた用紙検
出センサであり、この用紙検出センサ7により用紙4が
プラテン2,フィードローラ3で搬送可能な位置にセッ
トされたことを検出可能となっている。ここで、用紙4
はその先端がプラテン2とフィードローラ3との間に挟
み込まれるようにセットされ、図示しないモータにより
プラテン2,フィードローラ3が駆動されて回転するこ
とで、セットされた用紙4が矢印c方向に搬送され、印
字ヘッド1の前に送り出される。そして、印字ヘッド1
をプラテン2に沿った水平方向に移動させて、所定の位
置でヘッドピンを駆動することにより、インクリボンを
介して用紙4を打撃して印字が実現される。そして、印
字が終了した用紙4はプラテン2とフィードローラ3の
協動よって排出される。
【0020】そして、印字の前に図示しない紙厚測定機
構により用紙4の紙厚を測定し、その結果に応じて印字
ヘッド1の先端と用紙4との間に最適なヘッドギャップ
が形成されるような該印字ヘッド1の移動量を演算し、
この演算結果に応じて印字ヘッド1を矢印aあるいはb
方向に移動させて最適なヘッドギャップを形成して、高
い印字品位が得られるようにしている。
【0021】図10は上述した自動給紙機構を持たない
プリンタにおける従来の処理手順を示すフローチャート
である。ここで、自動給紙機構を持たないプリンタであ
るので、印字処理に先立って、まず、オペレータは未印
字の用紙4をその先端がプラテン2,フィードローラ3
との間に挟み込まれるようにセットする。
【0022】そして、印字データが存在して印字処理が
開始されると、用紙検出センサ7が用紙4を検出してい
るか否か判断する(SC1)。前記SC1で用紙4がセ
ットされていることを検出すると、プラテン2,フィー
ドローラ3を駆動して用紙4を所定の位置まで搬送する
(SC2)。用紙4が所定の位置まで送られてくると、
紙厚を測定して、その結果に応じて印字ヘッド1の位置
を調整して該印字ヘッド1と用紙との間に最適なヘッド
ギャップを形成する、いわゆる自動紙厚調整動作を行い
(SC3)、このように、印字ヘッド1と用紙4との間
に最適なヘッドギャップを形成した後、印字ヘッド1を
駆動して印字を行う(SC4)。
【0023】このとき、この用紙4に対する印字が終了
したかどうかを監視し(SC5)、このSC5で印字が
終了したと判断されると、この用紙4をプラテン2,フ
ィードローラ3の協動により排出する(SC6)。そし
て、自動給紙機構を持たないプリンタであるため、続け
て何枚もの用紙4に印字を行う場合は、印字済みの用紙
4が排出されるとオペレータが介在して未印字の用紙4
のセットを行って、上記処理が繰り返される。
【0024】図11は自動給紙機構を持たないプリンタ
における従来の他の処理手順を示すフローチャートであ
り、これは、オペレータの指示を受けてから用紙4の搬
送を開始するもので、プリンタにそのための操作スイッ
チが設けられている。すなわち、まず、オペレータは未
印字の用紙4をその先端がプラテン2,フィードローラ
3との間に挟み込まれるようにセットする。
【0025】印字データが存在して印字処理が開始され
ると、用紙4の搬送開始を指示するスイッチが操作され
ているか否かを判断する(SD1)。前記SD1でスイ
ッチが操作されていると判断すると、プラテン2,フィ
ードローラ3を駆動して用紙4を所定の位置まで搬送す
る(SD2)。そして、用紙4が所定の位置まで送られ
てくると、紙厚を測定して、その結果に応じて印字ヘッ
ド1の位置を調整して該印字ヘッド1と用紙との間に最
適なヘッドギャップを形成する、いわゆる自動紙厚調整
動作を行い(SD3)、このように、印字ヘッド1と用
紙4との間に最適なヘッドギャップを形成した後、印字
ヘッド1を駆動して印字を行う(SD4)。
【0026】このとき、この用紙4に対する印字が終了
したかどうかを監視し(SD5)、このSD5で印字が
終了したと判断されると、この用紙4をプラテン2,フ
ィードローラ3の協動により排出する(SD6)。な
お、オペレータの用紙排出用スイッチの操作を受けた
後、排出動作を行う場合もある。そして、自動給紙機構
を持たないプリンタであるため、続けて何枚もの用紙4
に印字を行う場合は、印字済みの用紙4が排出されると
オペレータが介在して未印字の用紙4のセットを行っ
て、上記処理が繰り返される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た自動給紙機構および自動紙厚調整機構を備えたプリン
タにおいて、用紙が給紙される毎に自動紙厚調整動作を
行うこととすると、複数枚の用紙に連続して印字を行う
場合に、紙厚調整のために多くの時間を必要とし、印字
処理時間が長くなるとという問題がある。
【0028】また、自動給紙機構を備えたプリンタで1
枚目の用紙に対してのみ自動紙厚調整動作を行うことと
すると、時間の短縮を図ることが可能となるが、途中で
紙厚が変わっても、これを認識できず、電源が切られる
か上位装置からのリセット信号を受信しない限りは1枚
目の用紙に対して行った自動紙厚調整動作で設定したヘ
ッドギャップのまま印字を行うので、最適なヘッドギャ
ップが得られず、印字品位が損なわれたり、印字ヘッド
が損傷する等の障害が発生する可能性があるという問題
がある。
【0029】さらに、自動給紙機構を持たないプリンタ
においては、用紙1枚毎に自動紙厚調整動作を行うの
で、処理時間が長くなるという問題がある。本発明は、
上述したように自動紙厚調整動作のために処理時間が長
くなるという問題および自動紙厚調整動作を省略すると
最適なヘッドギャップが得られなくなるという問題を解
決するためになされたもので、紙厚が変わる可能性があ
る場合を認識して、この時にのみ自動紙厚調整動作を行
うことで、自動紙厚調整動作を必要最低限に減らすこと
が可能なプリンタを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、複数枚の用紙を収納し、これを順次印字
ヘッドと対応する位置に給紙する自動給紙手段と、印字
ヘッドと用紙との間にこの用紙の紙厚に応じて最適なヘ
ッドギャップを形成する自動紙厚調整手段と、印字すべ
き用紙が1枚目であるか2枚目以降であるかを区別させ
る識別データを格納する識別手段を備えて、印字データ
が存在すると前記自動給紙手段を作動させて用紙を給紙
し、前記識別手段に格納されている識別データから、給
紙された用紙が1枚目であると判断されると、前記自動
紙厚調整手段を作動させて自動紙厚調整動作を行い、こ
の用紙に応じたヘッドギャップを形成した後に印字を行
ってこれを排出し、給紙された用紙が2枚目以降である
と判断されると、ヘッドギャップを変えることなく印字
を行ってこれを排出するプリンタにおいて、時間の経過
を計る計時手段と、用紙が排出された後、続けて印字す
べき印字データが存在しないと判断すると、前記計時手
段を起動させ、印字データが存在せずに印字を開始しな
いまま一定時間が経過すると、前記識別手段に次に給紙
される用紙が1枚目であることを示す識別データを格納
する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0031】また、本発明は、印字ヘッドと用紙との間
にこの用紙の紙厚に応じて最適なヘッドギャップを形成
する自動紙厚調整手段を備えるとともに、印字の毎に用
紙が1枚ずつセットされてこれを印字ヘッドと対応する
位置まで給紙して印字を行うプリンタにおいて、自動紙
厚調整動作を行うか否かが設定される設定手段と、前記
設定手段で自動紙厚調整動作を行うと設定されている
と、用紙を給紙し、前記自動紙厚調整手段を作動させて
自動紙厚調整動作を行って、この用紙に応じたヘッドギ
ャップを形成した後に印字を行い、自動紙厚調整動作を
行わないと設定されていると、用紙を給紙し、自動紙厚
調整動作を行わず、ヘッドギャップを変えることなく印
字を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0032】
【作用】上述した本発明は、自動給紙機構を備えたプリ
ンタにおいて連続して複数枚の用紙に印字を行う場合に
おいては、1枚目の用紙と2枚目以降の用紙を区別し
て、1枚目の用紙に対してのみ自動紙厚調整動作を行っ
て該用紙に対して最適なヘッドギャプを形成した後に印
字を実行し、2枚目以降の用紙に関しては自動紙厚調整
動作を行わず、1枚目の用紙に対して設定したヘッドギ
ャップのまま印字を実行する。
【0033】また、用紙を排出してから次の用紙に対し
て印字を開始するまでの間隔が一定時間を越えている
と、用紙が交換されて紙厚が変わる可能性があるので、
この用紙を1枚目の用紙と判断して、自動紙厚調整動作
を行って該用紙に対して最適なヘッドギャプを形成した
後に印字を実行し、これに続く用紙に関しては自動紙厚
調整動作を行わずに印字を実行する。
【0034】さらに、自動給紙機構を持たないプリンタ
においては、オペレータに自動紙厚調整動作を行うか否
かを選択させ、自動紙厚調整動作を行うと設定される
と、自動紙厚調整動作を行って、最適なヘッドギャップ
を形成した後に印字を行い、自動紙厚調整動作を行わな
いと設定されると、自動紙厚調整動作を行わず、ヘッド
ギャップを変えることなく印字を行う。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の第1の実施例におけるプリンタの概略構成
を示すブロック図である。なお、プリンタの機構的な構
成については、上述した図6で説明したものと同様であ
るので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0036】図において、11は図6で説明したスタッ
カ5と、プラテン2,フィードローラ3,ピックアップ
ローラ6およびこれらを駆動するモータ等から構成さ
れ、用紙4の自動給紙動作,印字に伴う該用紙4の搬送
および排出を行う自動給紙機構、12は印字ヘッド1を
移動させるモータおよび用紙4の紙厚を測定する機構等
から構成され、用紙4と印字ヘッド1の間に最適なヘッ
ドギャプを形成する自動紙厚調整機構である。
【0037】13は印字ヘッド1および前記自動給紙機
構11,自動紙厚調整機構12等を制御する制御部で、
ここでは図示しないが、本実施例のプリンタには、上記
構成の他に、プリンタを構成する必要な構成として、印
字の指令あるいは印字データ等を送ってくる上位装置と
の間でデータの授受を行う通信制御部、送られてきた印
字データを一時的に記憶しておくメモリ等が備えられて
いる。
【0038】14は前記制御部13の制御により起動し
て、時間の経過を計るタイマーで、制御部13は印字デ
ータが存在しないと判断すると、このタイマー14をス
タートさせて後述する所定時間の経過を監視する。15
は印字処理を開始した後に1枚目の用紙4に対してのみ
自動紙厚調整動作を行うために、1枚目の用紙4と2枚
目以降の用紙4を区別するためのデータとして、いわゆ
るフラグデータを格納するフラグレジスタで、制御部1
3はこのフラグレジスタ15を参照して1枚目の用紙4
に対して印字処理を行うのか、2枚目以降の用紙4に対
して印字処理を行うのかを判断する。
【0039】例えば、1枚目の用紙4に印字を行う前に
制御部13はフラグレジスタ15にフラグデータとして
「1」をセットしてオン状態とし、2枚目以降の用紙に
印字を行う場合には制御部13は「1」をクリアしてフ
ラグデータを「0」としてオフ状態とすることで、1枚
目の用紙4と2枚目以降の用紙4を区別している。そし
て、制御部13はフラグレジスタ15に「1」が格納さ
れている場合には自動紙厚調整機構12を制御して自動
紙厚調整動作を行い、フラグレジスタ15に「0」が格
納されている場合には自動紙厚調整動作を行わないよう
にしている。
【0040】ここで、制御部13は、電源が投入された
後あるいは図示しない上位装置からリセット信号を受信
した後に最初の印字が開始される時の1枚目の用紙4に
対して印字を行う前に、フラグレジスタ15にフラグデ
ータとして「1」をセットする。そして、連続して次の
2枚目以降の用紙に印字4を行う場合には、この用紙4
に対して印字を行う前に上記の如くセットした「1」を
クリアしてフラグデータを「0」とすることで、1枚目
の用紙4と2枚目以降の用紙4を区別するようにしてい
る。
【0041】また、印字が終了した後に、ある一定時間
が経過した後で印字が行われる際には、スタッカ5にセ
ットされた用紙4が交換されてこれにより紙厚が変わる
可能性があるので、この時も、1枚目の用紙4と2枚目
以降4の用紙を区別するために、上述したように印字デ
ータが存在しないと判断してタイマー14による計時を
スタートして、所定時間が経過した後に、フラグレジス
タ15にフラグデータとして「1」をセットして、次の
印字開始を待つ。そして、印字が開始されて連続して2
枚目以降の用紙4に印字を行う時には、この用紙4に対
して印字を行う前に「1」をクリアしてフラグデータを
「0」にする。
【0042】図2は上述した自動給紙機構および自動紙
厚調整機構を備えた第1の実施例のプリンタにおいて、
連続して複数枚の用紙に印字を行う場合における処理手
順を示すフローチャートであり、以下に第1の実施例の
作用を説明する。印字処理が開始されると、制御部13
は印字処理を行う用紙4が1枚目であることを識別する
ために、フラグレジスタ15にフラグデータとして
「1」をセットしてオン状態にした後(SE1)、自動
給紙機構11を制御してピックアップローラ6,プラテ
ン2およびフィードローラ3を駆動して自動給紙動作を
行い、用紙4を印字ヘッド1と対応する所定の位置まで
搬送する(SE2)。
【0043】制御部13は、上記SE2で自動給紙動作
を行った後、フラグレジスタ15を参照してフラグがオ
ン状態であるかオフ状態であるかを判定する(SE
3)。上記SE3で、フラグデータとして「1」が格納
されてオン状態であると判定すると、給紙された用紙4
が1枚目であると判断し、このように、給紙された用紙
4が1枚目であると判断すると、制御部13は自動紙厚
調整機構12を制御して自動紙厚調整動作を行って、印
字ヘッド1と用紙4との間に最適なヘッドギャップを形
成し(SE4)、その後、フラグレジスタ15にセット
した「1」をクリアして「0」にしてオフ状態とする
(SE5)。
【0044】上述したように、フラグがオン状態である
と判定され、給紙された用紙4が1枚目であると判断さ
れることで、自動紙厚調整動作を行ってヘッドギャップ
を形成し、フラグをクリアした後、あるいは、上記SE
3でフラグがオフ状態であると判定されることで、給紙
された用紙4が2枚目以降であると判断されると、印字
ヘッド1を駆動して印字を行う(SE6)。
【0045】このとき、1枚の用紙4に対する印字が終
了したかどうかを監視し(SE7)、このSE7で1枚
の用紙4に対する印字が終了したと判断されると、この
用紙をプラテン2,フィードローラ3の協動により排出
する(SE8)。そして、さらに印字データが存在する
か否かを判断し(SE9)、このSE9で印字データが
存在していると判断すると、上記SE2の処理に戻り、
自動給紙動作を行って用紙5を所定の位置まで搬送した
後、印字ヘッド1を駆動して印字を行う。
【0046】すなわち、1枚目の用紙4に対する印字が
終了して、該用紙4の排出動作を行った後、印字データ
が存在していると判断すると、2枚目の用紙4を給紙す
る。ここで、上記SE3のフラグのオン/オフ判定が行
われるが、2枚目の用紙であるので、1枚目の用紙4に
印字を行うために「1」が格納されてされてオン状態と
なっていたフラグレジスタ15はSE5の処理でクリア
されて「0」が格納されてオフ状態であり、このため、
自動紙厚調整動作を行うことなくSE6の処理へ進み、
1枚目の用紙4に対して行った自動紙厚調整動作で形成
したヘッドギャップのまま、2枚目の用紙4に印字が行
われるようになっている。
【0047】そして、2枚目の用紙4に対する印字が終
了すると、この用紙を排出し、さらに印字データが存在
する場合には、3枚目の用紙4に対して上述した2枚目
の用紙4の場合と同様にして自動紙厚調整動作を行うこ
となく印字を実行する。ここで、上記SE9で印字デー
タが存在しないと判断すると、制御部13はタイマー1
4をスタートさせて(SE10)、あらかじめ定められ
ている時間Tを経過するか否かを監視する(SE1
1)。
【0048】このSE11における時間経過の監視下
で、あらかじめ定められている時間Tが経過するまでの
間は、印字データが存在するか否かを監視し(SE1
2)、時間T内において印字データが存在していると判
断すると、上記SE2の処理に戻り、自動給紙動作を行
って用紙4を所定の位置まで搬送した後、印字ヘッド1
を駆動して印字を行う。
【0049】すなわち、時間T内に印字データが存在し
ていると判断すると、用紙4を給紙する。ここで、上記
SE3のフラグのオン/オフ判定が行われるが、給紙さ
れる用紙4は2枚目以降のものであるので、フラグレジ
スタ15はSE5の処理でクリアされて「0」が格納さ
れてオフ状態であり、このため、自動紙厚調整動作を行
うことなくSE6の処理へ進み、前回の印字の1枚目の
用紙4に対して行った自動紙厚調整動作で形成したヘッ
ドギャップのまま、この用紙4に印字が行われるように
なっている。
【0050】そして、この用紙4に対する印字が終了す
ると、これを排出し、さらに印字データが存在する場合
には、次の用紙に対して上述した用紙4の場合と同様に
して自動紙厚調整動作を行うことなく印字を実行し、印
字データが存在しないと判断すると、上記SE10に示
すようにタイマー14をスタートさせて時間の経過を監
視する。
【0051】上記SE11において時間Tが経過したと
判断すると、制御部13はフラグレジスタ15にフラグ
データとして「1」をセットして、次に印字処理を行う
用紙4が1枚目の用紙であると識別できるようにしてお
く(SE13)。そして、印字データが存在するか否か
を監視し(SE14)、印字データが存在すると判断す
ると、上記SE2の処理に戻る。
【0052】すなわち、自動給紙動作を行い、用紙5を
所定の位置まで搬送し(SE2)、フラグがオン状態で
あるかオフ状態であるかを判定する(SE3)。ここで
は、上記SE13でフラグがセットされているので、フ
ラグはオン状態であると判定され、これにより、この用
紙4は1枚目の用紙であると判断されて、自動紙厚調整
動作を行って該用紙4に対する最適なヘッドギャップを
形成し(SE4)、フラグをクリアしてオフ状態とする
(SE5)。
【0053】上述したように、フラグがオン状態である
と判定され、自動紙厚調整動作を行って最適なヘッドギ
ャップを形成してフラグをクリアした後、印字ヘッド1
を駆動して印字を行う(SE6)。以下同様に、この1
枚の用紙4に対する印字が終了したかどうかを監視し
(SE7)、このSE7で1枚の用紙4に対する印字が
終了したと判断されると、この用紙4をプラテン2,フ
ィードローラ3の協動により排出する(SE8)。
【0054】そして、さらに印字データが存在するか否
かを判断し(SE9)、このSE9で印字データが存在
していると判断すると、上記SE2の処理に戻り、自動
給紙動作を行って用紙4を所定の位置まで搬送した後、
自動紙厚調整動作を行うことなく印字ヘッド1を駆動し
て印字を行う。また、SE9で印字データが存在しない
と判断すると、タイマー14をスタートさせて時間の経
過を監視し(SE11)、時間T内に印字データが存在
すると判断すると、SE2の処理に戻り、自動給紙動作
を行って用紙4を所定の位置まで搬送した後、自動紙厚
調整動作を行うことなく印字ヘッド1を駆動して印字を
行い、時間T内に印字データが存在しないと判断する
と、フラグをセットしておき、次に行う印字処理は、1
枚目の用紙に行うものとして行う。
【0055】このように、複数枚の用紙4に連続して印
字が行われる場合には、紙厚が変わる可能性が少ないの
で、1枚目の用紙4に対してのみ自動紙厚調整動作を行
って該用紙4に対して最適なヘッドギャップを形成し、
2枚目以降の用紙4に対しては自動紙厚調整動作を行わ
ないこととして、処理時間を短縮化を図るとともに、印
字データが途切れた場合は、用紙4が変えられて紙厚が
変わっている場合があるので、上述したように、印字デ
ータが途切れた後、時間Tが経過した後に行われる印字
に関しては、その1枚目の用紙に対してのみ自動紙厚調
整動作を行うようにすることで、常に用紙4に対して最
適なヘッドギャップを形成できるようになる。
【0056】ここで、時間Tを人手によってスタッカ5
に用紙4をセットするのに要すると思われる時間よりも
少し短めに決めておくことで、印字データが途切れた際
に人が用紙4の種類を変えると、次の印字開始により1
枚目の用紙4を印字する前には、殆どの場合時間Tが経
過した後で、この1枚目の用紙4に対して自動紙厚調整
動作が行われて最適なヘッドギャップが形成されるの
で、高品位が保たれ、かつヘッドギャップが不適切なこ
とに起因する印字ヘッド等の部品の故障を防ぐことがで
きる。
【0057】図3は第2の実施例におけるプリンタの概
略構成を示すブロック図である。なお、プリンタの機構
的な構成ついては、上述した図9で説明したものと同様
であるので、ここではその説明を省略する。図におい
て、21は図9で説明したプラテン2,フィードローラ
3とこれらを駆動するモータ等から構成され、印字に伴
う用紙4の搬送および排出を行う用紙搬送機構群、22
は印字ヘッド1を移動させるモータおよび用紙4の紙厚
を測定する機構等から構成され、用紙4と印字ヘッド1
の間に最適なヘッドギャプを形成する自動紙厚調整機構
である。
【0058】23は印字ヘッド1および前記用紙搬送機
構21,自動紙厚調整機構22等を制御する制御部で、
ここでは図示しないが、本実施例のプリンタには、上記
構成の他に、プリンタを構成する必要な構成として、印
字の指令あるいは印字データ等を送ってくる上位装置と
の間でデータの授受を行う通信制御部、送られてきた印
字データを一時的に記憶しておくメモリ等が備えられて
いる。
【0059】24は操作部で、自動紙厚調整動作を行う
か否かを設定する設定スイッチ25と、用紙4の搬送を
開始させる搬送スイッチ26等が備えられており、制御
部23は、前記設定スイッチ25の状態を監視し、自動
紙厚調整動作を行うと設定されていると、用紙搬送機構
21を制御して用紙4を搬送した後、印字ヘッド1を制
御して印字を行う前に自動紙厚調整機構22を制御して
自動紙厚調整動作を行い、自動紙厚調整動作を行わない
と設定されていると、用紙搬送機構21を制御して用紙
4を搬送した後、自動紙厚調整動作を行うことなく印字
ヘッド1を制御して印字を行う。
【0060】また、制御部23は図9で説明した用紙検
出センサ7を監視して、用紙4がセットされたことを検
出すると、用紙搬送機構21を制御して用紙4の搬送を
開始する。あるいは、制御部23は、前記搬送スイッチ
26の状態を監視して、用紙4がセットされた後、この
搬送スイッチ26が操作されたと判断すると、用紙搬送
機構21を制御して用紙4の搬送を開始するようになっ
ている。
【0061】図4,図5は自動紙厚調整機構は備えてい
るが、自動給紙機構を持たない上述した第2の実施例の
プリンタにおける処理手順を示すフローチャートであ
り、以下に、第2の実施例の作用を説明する。ここで、
図4は用紙がセットされると、自動的に搬送が開始され
る場合の処理手順を示し、図5は用紙をセットした後、
オペレータの操作を受けて用紙の搬送が開始される場合
の処理手順を示す。
【0062】まず、図4においては、制御部23は、用
紙検出センサ7を監視して、用紙4がセットされたか否
かを判断する(SF1)。前記SF1で用紙4がセット
されたと判断すると、制御部23は、設定スイッチ25
の状態を監視し(SF2)、このSF2で設定スイッチ
25が押下されておらず、自動紙厚調整動作を行うと設
定されていると、用紙搬送機構21を制御してプラテン
2およびフィードローラ3を駆動して用紙4を搬送し、
該用紙4を印字ヘッド1と対応する所定の位置まで搬送
する(SF3)。
【0063】用紙4が所定の位置まで搬送されると、制
御部23は自動紙厚調整機構22を制御して自動紙厚調
整動作を行って、印字ヘッド1と用紙4との間に最適な
ヘッドギャップを形成し(SF4)、その後印字ヘッド
1を駆動して印字を行う(SF5)。また、前記SF2
で設定スイッチ25が押下されて、自動紙厚調整動作を
行わないと設定されていると、用紙搬送機構21を制御
してプラテン2およびフィードローラ3を駆動して用紙
4を搬送し、該用紙4を印字ヘッド1と対応する所定の
位置まで搬送する(SF6)。ここで、設定スイッチ2
5が押下されて、自動紙厚調整動作を行わないと設定さ
れているので、自動紙厚調整動作は行われず、以前に設
定したヘッドギャップのまま、印字ヘッド1を駆動して
印字を行う(SF5)。
【0064】そして、この用紙4に対する印字が終了し
たかどうかを監視し(SF7)、このSF7で印字が終
了したと判断されると、この用紙4をプラテン2,フィ
ードローラ3の協動により排出する(SF8)。なお、
用紙4の排出は、操作部24に設けられている図示しな
い排出スイッチがオペレータに操作された時に行うよう
に制御される場合もある。
【0065】このように、用紙4をセットする際に、設
定スイッチ25を押下しておくことで自動紙厚調整動作
を省略することが可能であり、オペレータは、必要な時
のみ自動紙厚調整動作を行わせ、不要と思われる時には
この自動紙厚調整動作を省略して、処理時間を短くする
ことが可能である。次に、図5においては、オペレータ
により用紙4がセットされた後、制御部23は、搬送ス
イッチ26の状態を監視して、用紙4の搬送開始の指示
があるか否かを判断する(SG1)。
【0066】前記SG1で搬送スイッチ26が押下さ
れ、用紙4の搬送開始の指示があると、用紙搬送機構2
1を制御してプラテン2およびフィードローラ3を駆動
して用紙4を搬送し、該用紙4を印字ヘッド1と対応す
る所定の位置まで搬送する(SG2)。用紙4が所定の
位置まで搬送されると、制御部23は自動紙厚調整機構
22を制御して自動紙厚調整動作を行って、印字ヘッド
1と用紙4との間に最適なヘッドギャップを形成し(S
G3)、その後印字ヘッド1を駆動して印字を行う(S
G4)。
【0067】前記SG1で搬送スイッチ26が押下され
ていない間は、制御部23は、設定スイッチ25の状態
を監視する(SG5)。このSG5で設定スイッチ25
が押下されて、自動紙厚調整動作を行わないと設定され
ると、用紙搬送機構21を制御してプラテン2およびフ
ィードローラ3を駆動して用紙4を搬送し、該用紙4を
印字ヘッド1と対応する所定の位置まで搬送する(SG
6)。ここで、設定スイッチ25が押下されて、自動紙
厚調整動作を行わないと設定されているので、自動紙厚
調整動作は行われず、以前に設定したヘッドギャップの
まま、印字ヘッド1を駆動して印字を行う(SG5)。
【0068】そして、この用紙4に対する印字が終了し
たかどうかを監視し(SG7)、このSG7で印字が終
了したと判断されると、この用紙4をプラテン2,フィ
ードローラ3の協動により排出する(SG8)。なお、
用紙4の排出は、操作部24に設けられている図示しな
い排出スイッチがオペレータに操作された時に行うよう
に制御される場合もある。
【0069】このように、用紙4をセットした後、搬送
スイッチ26を押下せず、設定スイッチ25を押下する
ことで自動紙厚調整動作を省略することが可能であり、
オペレータは、必要な時のみ自動紙厚調整動作を行わ
せ、不要と思われる時にはこの自動紙厚調整動作を省略
して、処理時間を短くすることが可能である。なお、こ
の第2の実施例において、設定スイッチ25,搬送スイ
ッチ26は、新たに設けることとしても、従来からある
任意のスイッチを割り付けてもよく、また、複数のスイ
ッチの同時押下を条件として割り付けても構わない。
【0070】また、電源投入後の最初の印字処理および
図示しない上位装置からのリセット信号受信後の最初の
印字処理においては、その前に用いた用紙4の印字の際
のヘッドギャップが不明であるので、設定スイッチ25
の押下による自動紙厚調整動作を省略する指示があって
も、この指示を無視して自動紙厚調整動作を行わせるこ
ととするとよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自動給
紙機構を備えたプリンタで、連続して複数枚の用紙に印
字を行う場合においては、1枚目の用紙と2枚目以降の
用紙を区別して、1枚目の用紙に対してのみ自動紙厚調
整動作を行って該用紙に対して最適なヘッドギャプを形
成した後に印字を実行し、2枚目以降の用紙に関しては
自動紙厚調整動作を行わずに印字を実行するとともに、
用紙を排出してから次の用紙に対して印字を開始するま
での間隔が一定時間を越えていると、この用紙を1枚目
の用紙と判断して、自動紙厚調整動作を行って該用紙に
対して最適なヘッドギャプを形成した後に印字を実行す
るので、紙厚が変わる可能性がある場合にのみ自動紙厚
調整動作が実行され、自動紙厚調整動作を必要最低限に
減らすことが可能となって、処理時間を短縮できるとい
う効果を有し、常に最適なヘッドギャップを形成できる
ので、高品位印字を保ち、かつヘッドギャップが不適切
なことに起因する印字ヘッドの破損等の部品の故障を防
ぐことができるという効果を有する。
【0072】また、自動給紙機構を持たず、印字の毎に
用紙をセットする場合においては、オペレータの意図に
よって自動紙厚調整動作を省略可能としたので、用紙の
種類を変える等によって紙厚が変わる可能性があるとき
のみ、自動紙厚調整動作を行い、一度自動紙厚調整動作
を行って最適なヘッドギャップを形成した後に同じ種類
の用紙を続けて使用する場合は自動紙厚調整動作を省略
して、処理時間を短縮することができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるプリンタの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
【図3】第2の実施例におけるプリンタの概略構成を示
すブロック図である。
【図4】第2の実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
【図5】第2の実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】自動給紙機構および自動紙厚調整機構を備えた
プリンタの概略構成図である。
【図7】自動給紙機構を備えたプリンタにおける従来の
処理手順を示すフローチャートである。
【図8】自動給紙機構を備えたプリンタにおける従来の
他の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】自動給紙機構を持たないプリンタの概略構成図
である。
【図10】自動給紙機構を持たないプリンタにおける従
来の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】自動給紙機構を持たないプリンタにおける従
来の他の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 自動給紙機構 12 自動紙厚調整機構 13 制御部 14 タイマ 15 フラグレジスタ 21 用紙搬送機構 22 自動紙厚調整機構 23 制御部 24 操作部 25 設定スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の用紙を収納し、これを順次印字
    ヘッドと対応する位置に給紙する自動給紙手段と、 印字ヘッドと用紙との間にこの用紙の紙厚に応じて最適
    なヘッドギャップを形成する自動紙厚調整手段と、 印字すべき用紙が1枚目であるか2枚目以降であるかを
    区別させる識別データを格納する識別手段を備えて、 印字データが存在すると前記自動給紙手段を作動させて
    用紙を給紙し、前記識別手段に格納されている識別デー
    タから、給紙された用紙が1枚目であると判断される
    と、前記自動紙厚調整手段を作動させて自動紙厚調整動
    作を行い、この用紙に応じたヘッドギャップを形成した
    後に印字を行ってこれを排出し、給紙された用紙が2枚
    目以降であると判断されると、ヘッドギャップを変える
    ことなく印字を行ってこれを排出するプリンタにおい
    て、 時間の経過を計る計時手段と、 用紙が排出された後、続けて印字すべき印字データが存
    在しないと判断すると、前記計時手段を起動させ、印字
    データが存在せずに印字を開始しないまま一定時間が経
    過すると、前記識別手段に次に給紙される用紙が1枚目
    であることを示す識別データを格納する制御手段を備え
    たことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドと用紙との間にこの用紙の紙
    厚に応じて最適なヘッドギャップを形成する自動紙厚調
    整手段を備えるとともに、 印字の毎に用紙が1枚ずつセットされてこれを印字ヘッ
    ドと対応する位置まで給紙して印字を行うプリンタにお
    いて、 自動紙厚調整動作を行うか否かが設定される設定手段
    と、 前記設定手段で自動紙厚調整動作を行うと設定されてい
    ると、用紙を給紙し、前記自動紙厚調整手段を作動させ
    て自動紙厚調整動作を行って、この用紙に応じたヘッド
    ギャップを形成した後に印字を行い、自動紙厚調整動作
    を行わないと設定されていると、用紙を給紙し、自動紙
    厚調整動作を行わず、ヘッドギャップを変えることなく
    印字を行う制御手段を備えたことを特徴とするプリン
    タ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011002716A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置

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