JPH0768821A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0768821A
JPH0768821A JP22168393A JP22168393A JPH0768821A JP H0768821 A JPH0768821 A JP H0768821A JP 22168393 A JP22168393 A JP 22168393A JP 22168393 A JP22168393 A JP 22168393A JP H0768821 A JPH0768821 A JP H0768821A
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JP22168393A
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Inventor
Takahiro Mizushina
隆広 水品
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エネルギー効率がよく色再現の忠実なサーマル
プリンタを提供する。 【構成】印字ドットサイズを可変してドット階調を表現
可能なサーマルプリンタにおいて、印字ヘッドL2 はプ
ラテン5に受像紙6を適宜に押圧する。ステッピングモ
ータM2 は1パルス分の回転で副走査方向に1ライン分
の送り量だけプラテン5を回転させる。1ラインの送り
量は主走査方向の発熱体Cの配列ピッチPの1/√3と
なるよう制御する。ヘッドドライバL1 は例えば奇数番
目ラインの印字のときは印字ヘッドL2 の奇数番目の発
熱体にのみ印加電圧を供給して奇数番目の印字ドット9
のみを発色させ、偶数番目ラインの印字のときは偶数番
目の発熱体にのみ印加電圧を供給して偶数番目の印字ド
ット10のみを発色させる。これにより印字ドットは全
て等距離に配置され、エネルギーは面積比で18%少な
く、発熱体の印字周期が長くなり、画像メモリ容量が小
さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1印字ドットの大きさ
を可変してドット階調を得るサーマルプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルプリンタで、印字ド
ットの階調を表現する場合、昇華型インクリボンを使っ
た濃度階調法と、オフセット印刷などにおける網点のよ
うに1ドットの大きさを変化させて階調を得る面積階調
法がある。
【0003】特に後者の面積階調法は、サーマルプリン
トヘッドの発熱体の発熱分布が放射状になっていること
を利用したものであり、この発熱体への印加エネルギー
をコントロールすることにより階調制御が実現できる。
この場合、1印字ドットに着目すると、図6(a) に示す
ように、低濃度から高濃度と変化させるに応じて印字ド
ットの大きさは同心円状に大きくなる。同図に示す印字
ドット1は低濃度の場合の例、印字ドット2は中間濃度
の場合の例、そして印字ドット3は最大濃度の場合を表
している。画素Dの大きさは、最大濃度の印字ドットの
大きさである。このように、印字ドットのサイズ変化に
よる面積階調では、印字ドットそのものの濃度は常に最
高値であり、それ以上濃くなることはない。
【0004】このような従来のサーマルプリンタでは、
サーマルプリントヘッドのドット配列ピッチと同じピッ
チで紙を送る様になっている。したがって、最高濃度
(インクで用紙の地が全て隠れる状態)を得るために必
要な1印字ドットの大きさは、図6(b) 示すように、斜
め上下の位置にある印字ドットが接する大きさとなる。
サーマルプリントヘッドの1ドットピッチをPとする
と、同図(b) に示すように、最大印字ドットにより表さ
れる円の直径は、ピッチPを二辺とする直角二等辺三角
形の底辺に対応する。したがってこの円の直径は、ピタ
ゴラスの定理により、「P×√2」である。したがっ
て、その半径rは「P×√2/2」である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、印字ドットのサイズ変化による面積階調では、印
字ドットそのものの濃度は常に最高値であるから、印字
ドットが重なっても濃度に変化はない。したがって、図
7のように円形ドットによる印刷では、円が重なりあっ
ている部分は、無駄にエネルギーを捨てていることにな
る。
【0006】この無駄に重複するエネルギーの割合を、
便宜上面積で計算してみると、最大濃度の印字ドッド
(円)の面積はπr2 、即ちπ(P×√2/2)2 であ
り、一方、エネルギーに無駄の無い最大濃度の形状は1
ドットのピッチPを一辺とする四角であるから、この面
積はP2 である。従って、これらの差「π(P×√2/
2)2 −P2 」が無駄に重複するエネルギーに対応して
いる。上式からは、「0.57P2 」が得られる。即ち
57%ものエネルギーの無駄遣いをしていることにな
る。
【0007】また、一般に、主走査方向に配列されてい
るサーマルプリントヘッドの発熱体は同時に発熱するこ
とから、主走査方向の印字ドットは隣接する印字ドット
の熱の影響が大きく、したがって印字ドット同士がつな
がり易い。これに対して副走査方向に隣りあう印字ドッ
トは、印加する前の発熱体の温度による影響を受けるこ
とはあるが、通常は、印字するまでに時間差があるた
め、隣りあう印字ドットが印字中の熱の影響を受けると
いうことはない。このことから、図8に示すように、中
間濃度の印字を行ったとき主走査方向の印字ドットのみ
つながった状態になるため、画像全体として縞模様が現
れ、画質を著しく損なう。
【0008】また、図6(a)、(b) に示すように、印字ド
ット1、2及び3のように上下左右の印字ドットは互い
にピッチPの等間隔であり、一方、斜め上・下にある印
字ドットは、P×√2の間隔になっている。一般に、濃
度や色合いは、1印字ドットを中心に周囲の印字ドット
との混合度で視覚的に決ってくる。したがって、減法混
色のY(イエロー:黄色),M(マゼンタ:赤色染
料),及びC(シアン:緑味のある青色)の三原色を種
々の割合で混合して様々な色合いを表現する高階調性を
持たせたフルカラー印字の場合、上記のように印字ドッ
トの間隔(中心間距離)が一定でない状態では、色ムラ
となって見ずらい画質の画像が現出する。これを色補正
するには、隣接する合計9個の印字ドットの中心間距離
をも考慮しなければならないから極めて難しく、画像の
忠実な色再現が容易にはできない。
【0009】本発明は、上記従来の実情に鑑み、印字ド
ットの可変サイズによりドット階調を表現可能なサーマ
ルプリンタにおいて、エネルギー効率がよく、美しい色
再現の画像が得られるサーマルプリンタを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
サーマルプリンタの構成を述べる。本発明は、主走査方
向に複数の発熱体を有する発熱ヘッドと、上記発熱体へ
通電してサーマル紙あるいはインクリボン上のインクに
より用紙にドット画像を形成する印字制御手段と、主走
査方向の1ラインの印字が終了する毎に発熱ヘッドとサ
ーマル紙又は用紙を副走査方向へ相対移動させる移動手
段とを有するサーマルプリンタに適用される。
【0011】本発明のサーマルプリンタは、上記発熱体
の主走査方向の配列ピッチをPとしたとき、上記移動手
段による発熱ヘッドとサーマル紙又は用紙の相対移動の
量をP/√3となるよう制御する移動制御手段を有し、
上記印字制御手段は、副走査方向の第Nライン目で発熱
ヘッドの奇数番目の発熱体を通電制御すると共に副走査
方向の第N+1ライン目で偶数番目の発熱体を通電制御
するよう構成する。
【0012】
【作用】本発明は、発熱体の主走査方向の配列ピッチを
Pとしたとき、移動制御手段は、発熱ヘッドとサーマル
紙又は用紙の相対移動の量がP/√3となるよう移動手
段を制御する。そして、印字制御手段は、副走査方向の
第Nライン目で発熱ヘッドの奇数番目の発熱体を通電制
御すると共に副走査方向の第N+1ライン目で偶数番目
の発熱体を通電制御する。
【0013】これにより、いずれの方向に対しても印字
ドットが等間隔で配置されるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳述する。図2は、一実施例に係わるサーマルプ
リンタの構成ブロック図である。同図において、画像デ
ータ出力部K1 は、画像データを一時的に収納している
回路であり、階調データを伴った例えば8ビット幅の画
像データSD を階調データ制御部K2 に出力する。階調
データ制御部K2 は、予めプログラミングされた階調ア
ーキテクチャ例えば濃度特性テーブル等に基づいて、さ
らには各発熱体の熱履歴等も考慮して、画像データ出力
部K1 から入力される画像データSD に含まれる階調デ
ータに所定の補正を行って、この補正後の画像信号を、
シリアル印字データS4 としてシリアル/パラレル変換
部K4 に出力する。制御パルス発生部K3 は、装置全体
を制御する回路であり、転送クロックS0 を画像データ
出力部K1 へ、データ読み込みクロックS1 を階調デー
タ制御部K2 及びシリアル/パラレル変換部K4 へ、ラ
ッチクロックS2 及びストローブ信号S5 をシリアル/
パラレル変換部K4 へ、並びにモータ送り信号S3 をモ
ータ・ドライバM1 へそれぞれ出力する。モータ・ドラ
イバM1 はモータ送り信号S3 によりステッピングモー
タM2 を駆動する。上記シリアル/パラレル変換部K4
は、階調データ制御部K 2 から入力されるシリアル印字
データS4 をパラレルデータS4 ′に変換して、ヘッド
ドライバL1 に出力する。ヘッドドライバL1 は、パラ
レルの駆動信号Dd を出力してサーマルプリントヘッド
(発熱ヘッド)L2 を駆動する。
【0015】図3は、サーマルプリンタの、上記サーマ
ルプリントヘッドL2 を中心とする主要部の構成を示す
模式図である。同図に示すように、サーマルプリントヘ
ッドL2 は、印字時には、ゴム等の弾性体からなるプラ
テンローラ5に受像紙6を適宜に押圧する。これによっ
て、プラテンローラ5と受像紙6間には摩擦力が働く。
プラテンローラ5の駆動軸にはステッピングモータM2
からギアボックス7を介して駆動力が伝達される。ステ
ッピングモータM2 が1パルス分回転する毎に、プラテ
ンローラ5は1ライン分の送り量だけ回転する。この回
転により受像紙5は副走査方向に1ライン分移動する。
本実施例では、1ラインの送り量は、サーマルプリント
ヘッドL2 の主走査方向の印字ドットのピッチの1/√
3となるように、ギアボックス7内のギア比が設定され
ている。
【0016】また、ヘッドドライバL1 は、例えば、奇
数番目ラインの印字のときはサーマルプリントヘッドL
2 の奇数番目の発熱体のみが発熱して偶数番目の発熱体
は休止するように駆動信号Dd を出力し、一方、偶数番
目ラインの印字のときはサーマルプリントヘッドL2
偶数番目の発熱体のみが発熱して奇数番目の発熱体は休
止するように駆動信号Dd を出力する。
【0017】このような副走査方向の送り間隔と、発熱
する発熱体位置を奇数番目と偶数番目に分別する事とに
よって、図1(a) に示すように、奇数番目ラインには奇
数番目の印字ドット9のみが発色し、偶数番目ラインに
は偶数番目の印字ドット10のみが発色する。上述した
ように、1ラインの副走査方向の送り量は、主走査方向
の発熱体の配列ピッチPの1/√3、即ち「P×1/√
3」である。また、各印字ドットは1ライン置きに発色
する。したがって、副走査方向に連なる印字ドットの間
隔は「P×1/√3」の倍、即ち「P×2/√3」であ
る。このように、発熱体の配列ピッチPと副走査方向の
印字ドット間隔「P×2/√3」にみられる「1」対
「2/√3」の関係、即ち「√3」対「2」の関係は、
正三角形の頂角から下ろした垂線と一辺の関係に対応す
る。つまり、同図(b) に示すように、平面上の印字ドッ
トの配置において、互いに隣接する3個の印字ドットの
間隔(ドットの中心間の距離)は正三角形を形成する。
このような正三角形の集合では、正六角形が形成される
ことが知られている。
【0018】本実施例では、このような平面上の印字ド
ットの配置によって、1印字ドットとこれに隣接する6
個の印字ドットの合計7個の印字ドットにより正六角形
を形成する。上記1印字ドットの周囲を取り巻く6個の
印字ドットは、それぞれ上記1印字ドットを注目ドット
とする正六角形の頂点に位置する。したがって、いずれ
の印字ドットにおいても、その周囲の印字ドットとの間
隔は等間隔である。
【0019】これによって、印字ドットの配置が一様と
なり、極めてきれいなハーフトーンの画像印字が可能に
なる。また、この印字ドット配置によるドット階調方式
により、イエロー、マゼンタ、シアンの3色を転写、昇
華、発色等の方法により、それぞれの濃度階調データに
対応した印字を重ね合わせるようにする。このようにす
ることで、高画質のフルカラー印刷が実現する。
【0020】また、このような印字ドットの配置におい
て、最高濃度を得るための印字ドットの大きさは、発熱
体の主走査方向の配列ピッチをPとすると、半径が「P
×2/3」の円となる。したがって、印字エネルーが重
複する部分、つまり図1(a)の円が重なっている部分
は、図7の場合と同様に式「π(P×2/3)2
2」で求めることができる。そして、同式により、
0.396P2 が得られる。これにより、まだ39%の
エネルギーを無駄にしていることになるとはいっても、
図7の場合は57%であったので、これで18%ものエ
ネルギーを節約できることになり、経費節減に極めて大
きく貢献することができる。
【0021】また、上記の印字ドットの配置において
は、画像1枚分の印字ドット数は、主走査方向の印字寸
法をX、副走査方向の印字寸法をYとすると、「{(X
÷P)/2}×{Y÷(P/√3)}」で求められる。
また、図7に示す従来の場合は、「(X÷P)×(Y÷
P)」で求められるから、演算により、本実施例の画像
1枚分の印字ドット数の、図7に示す従来の画像1枚分
の印字ドット数に対する割合として、0.86が得られ
る。したがって、本実施例によれば、画像データのため
のメモリ容量は従来の86%で済むことになる。
【0022】図4は、このような印字ドット配置で印字
を行う図2及び図3に示したサーマルプリントヘッドL
2 、ヘッドドライバL1 及びシリアル/パラレル変換部
4の回路ブロック図である。
【0023】同図に示すように、シリアル/パラレル変
換部K4 は、シフトレジスタK4-1、ラッチ回路
4-2 、及びNAND回路K4-3 から構成されている。
シフトレジスタK4-1 には、端子CLKに入力するデー
タ読み込みクロックS 1 に同期して、端子DINにシリ
アル印字データS4 が順次入力する。シフトレジスタK
4-1 は、シリアル印字データS4 を順次シフトして、O
0 〜OQ-1 のパラレルデータに変換し、このパラレルデ
ータO0 〜OQ-1 をラッチ回路K4-2 へ出力する。
【0024】ラッチ回路K4-2 は、シフトレジスタK
4-2 から出力されるパラレルデータO 0 〜OQ-1 を、ラ
ッチクロックS2 の入力に同期してラッチし、このラッ
チしたパラレルデータO0 〜OQ-1 をNAND回路K
4-3 へ出力する。
【0025】NAND回路K4-3 の、上記パラレルデー
タO0 〜OQ-1 に対応する数の各NANDゲートは、一
方の入力端子に入力するストローブ信号S5 がアクティ
ブ(“1”)である期間、他方の入力端子に上記ラッチ
回路K4-2 から入力するパラレルデータO0 〜OQ-1
それぞれ対応する信号を反転してヘッドドライバL1
出力する。
【0026】ヘッドドライバL1 は、上記各NANDゲ
ートに対応するQ個のアンプ(増幅器)により、NAN
D回路K4-3 の各NANDゲートから入力する反転され
たデータO0 〜OQ-1 をそれぞれ増幅反転し、パラレル
のサーマルプリントヘッド出力Ddとしてサーマルプリ
ントヘッドL2 へ出力する。
【0027】サーマルプリントヘッドL2 の、上記Q個
のアンプに対応するNo.1,2・・・Q−1,Qまで
Q個ある発熱体Cは、それぞれ対応するアンプからデー
タ“1”(パルス)が入力することにより発熱する。
【0028】例えば画像データが8ビット幅の階調デー
タからなるとすれば濃度表現には128階調が得られ、
この場合、上述したシリアル印字データS4 がパラレル
データO0 〜OQ-1 に変換され、ラッチ回路K4-2 、N
AND回路K4-3 及びヘッドドライバL1 を介してサー
マルプリントヘッドL2 に出力されるまでの一連の処理
は、主走査方向1ライン分の処理の1/128の処理に
対応する。つまり、主走査方向1ライン分の処理に対し
てシリアル印字データS4 は、128回、シリアル/パ
ラレル変換部K4 に入力する。
【0029】次に、このような構成のサーマルプリンタ
による印字制御の動作を、図5のタイミングチャートを
用いて説明する。同図は、(a) はタイミング期間T、
(b) はデータ読み込みクロックS1 、(c) はシリアル印
字データS4 、(d) はラッチクロックS2 、(e) はスト
ローブ信号S5 、(f) はサーマルプリントヘッド出力D
d、及び(g) はモータ送り信号S3 である。
【0030】同図(a) のタイミング期間Tは、主走査方
向1ライン分の最大印字期間TW と用紙送り期間TM
タイミングが交互にくる。主走査第1ラインの最大印字
期間TW のタイミング内において、最初の単位印字期間
W に、データ読み込みクロックS1 の最初の128ク
ロックS11(同図(b) 参照)に同期して、1階調分のシ
リアル印字データS41-1(同図(c) 参照)が、シフトレ
ジスタK4-1 に入力する。この第1ラインのシリアル印
字データS 41-1は、奇数番目のデータのみが1階調分の
印字データを有し、偶数番目のデータは全て“0”であ
る。これらがラッチクロックS2 (同図(d) 参照)に同
期してラッチ回路K4-2 にラッチされ、ストローブ信号
5 がアクティブ(同図(e)参照)であることにより、
NAND回路K4-3 及びヘッドドライブL1 を介し1ラ
イン分の初期のサーマルプリントヘッド出力Ddとして
出力される(同図(f)参照)。上記単位印字期間tW
処理が128回繰り返されてシリアル印字データS41-1
が128回積算され、この積算データS42-1が、最大印
字期間TW のサーマルプリントヘッド出力Ddとなる。
シリアル印字データS41-1の、最低階調(白は含まな
い)の印字ドットに対応するデータ(“1”)は、最初
の単位印字期間tW だけ出力され、最高階調の印字ドッ
トに対応するデータは全ての単位印字期間tW 、即ち1
28単位印字期間で出力される。中間階調の印字ドット
に対応するデータは、最初の単位印字期間tW から階調
数に対応する単位印字期間t W 数だけ連続して出力され
る。そして、非印字(白)の場合は“0”が出力され
る。
【0031】このように、主走査第1ライン分の印字処
理においては、奇数番目の発熱体Cのみに対して最低階
調から最高階調まで階調制御がなされ偶数番目の発熱体
Cは休止している。
【0032】この後、用紙送り期間TM で、モータ送り
信号S3 により、図3に示した受像紙6を副走査方向に
ピッチDOPS だけ搬送し、再び最大印字期間TW のタ
イミングで次の主走査方向1ライン分の印字を行う。上
記用紙送り期間TM は、ステッピングモータM2 の送り
動作が速ければ短くなり、送り動作が遅ければ長くな
る。
【0033】この用紙送り期間TM に続いて主走査第2
ライン分の印字処理においても、最大印字期間TW のタ
イミング内において、最初の単位印字期間tW に、デー
タ読み込みクロックS1 の最初の128クロックS
11(同図(b) 参照)に同期して、1階調分のシリアル印
字データS41-2(同図(c) 参照)が、シフトレジスタK
4- 1 に入力する。この第2ラインのシリアル印字データ
41-2は、偶数番目のデータのみが1階調分の印字デー
タを有し、奇数番目のデータは全て“0”である。これ
らがラッチクロックS2 (同図(d) 参照)に同期してラ
ッチ回路K4-2 にラッチされ、ストローブ信号S5 がア
クティブ(同図(e) 参照)であることにより、NAND
回路K4-3 及びヘッドドライブL1 を介し1ライン分の
初期のサーマルプリントヘッド出力Ddとして出力され
る(同図(f) 参照)。この場合も第1ラインの場合と同
様に、上記単位印字期間tW の処理が128回繰り返さ
れてシリアル印字データS41-2が128回積算され、こ
の積算データS42-2が、最大印字期間TW のサーマルプ
リントヘッド出力Ddとなる。この場合も、シリアル印
字データS41-2の、各印字ドットに対応するデータ
(“1”)は、印字ドットの階調に応じて、最初の単位
印字期間tW から階調数に対応する単位印字期間tW
だけ連続して出力され、非印字(白)の場合は“0”が
出力される。
【0034】このように、主走査第2ライン分の印字処
理においては、偶数番目の発熱体Cのみに対して最低階
調から最高階調まで階調制御がなされ奇数番目の発熱体
Cは休止している。
【0035】そして、用紙送り期間TM で、受像紙6を
副走査方向にピッチDOPS だけ搬送して、第3ライン
の印字を開始する。この第3ラインの印字では、上述し
た第1ラインの印字の場合と全く同様である。このよう
に、奇数ラインでは印字データS41-1が出力され、偶数
ラインでは印字データS41-2が出力されることにより、
奇数番目の発熱体Cと偶数番目の発熱体Cが交互に発熱
して印字ドットを発色させる。
【0036】このように各ドットに一定の休止期間があ
るため、発熱体Cの熱履歴による影響が減少し階調制御
が容易になる。また、例えば、熱履歴の制御閾値を従来
と同様に設定すれば、休止によって冷えが早まる分、熱
履歴の制御閾値が早期に訪れ、その分発熱体Cに対し次
の印加開始を早期に行うことができる。したがって、用
紙送り期間TM を短縮でき、この場合は全体として印字
作業の能率が上昇する。
【0037】尚、本実施例では、画像の階調データを8
ビット幅としているが、データ幅は8ビットに限ること
なく、必要な印字精度に合せて増減できる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、隣接する印字ドットが全て等距離に配置されるの
で、階調にむらの無い均一な画質の画像が得られ、特に
フルカラーの印字では忠実な色再現による美しい画像が
得られる。
【0039】また、最高濃度時における印字ドットの重
なりが従来との面積比で18%少なくなるので、その
分、エネルギーの節減に貢献できる。同じ発熱体は主走
査の1ライン置きに印字に参加するので、発熱体の印字
周期が長くなり、したがって発熱体の熱履歴による影響
が減少する。
【0040】画像1枚分の印字ドット数が従来より14
%少なくなるので、この分画像メモリの容量を少なくで
き、したがって製品価格が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる印字ドットの配置を示す図であ
る。
【図2】一実施例に係わるサーマルプリンタの構成ブロ
ック図である。
【図3】サーマルプリンタの印字ヘッドを中心とする主
要部の概略構成図である。
【図4】印字ヘッド、ヘッドドライバ及びシリアル/パ
ラレル変換部の回路ブロック図である。
【図5】サーマルプリンタによる印字制御の動作を説明
するタイミングチャートである。
【図6】(a) は濃度変化に応じて印字ドットが同心円状
に変化することを示す図、(b)は従来の隣接する印字ド
ットの位置関係を説明する図である。
【図7】従来の印字ドットの配置を示す図である。
【図8】従来の中間濃度の印字ドットの状態を説明する
図である。
【符号の説明】
P 発熱体の主走査方向の配列ピッチ K1 画像データ出力部 K2 階調データ制御部 K3 制御パルス発生部 K4 シリアル/パラレル変換部 SD 画像データ S0 転送クロック S1 データ読み込みクロック S2 ラッチクロック S3 モータ送り信号 S4 シリアル印字データ S4 ′ パラレルデータ S5 ストローブ信号 S6 コモン電極電圧 M1 モータ・ドライバ M2 ステッピングモータ L1 ヘッドドライバ L2 サーマルプリントヘッド Dd パラレル駆動信号(印字ヘッド出力) 5 プラテンローラ 6 受像紙 7 ギアボックス C 発熱体 K4-1 シフトレジスタ K4-2 ラッチ回路 K4-3 NAND回路 O0 〜OQ-1 パラレルデータ TW 最大印字期間 TM 用紙送り期間 tW 単位印字期間 S11 階調クロック S41-1、S41-2 シリアル印字データ S42-1、S42-2 積算データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 117 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に複数の発熱体を有する発熱
    ヘッドと、前記発熱体へ通電してサーマル紙あるいはイ
    ンクリボン上のインクにより用紙にドット画像を形成す
    る印字制御手段と、前記主走査方向の1ラインの印字が
    終了する毎に前記発熱ヘッドと前記サーマル紙又は前記
    用紙を副走査方向へ相対移動させる移動手段とを有する
    サーマルプリンタにおいて、 前記発熱体の主走査方向の配列ピッチをPとしたとき、
    前記移動手段による前記発熱ヘッドと前記サーマル紙又
    は前記用紙との相対移動の量をP/√3となるよう制御
    する移動制御手段を有して、 前記印字制御手段は、副走査方向の第Nライン目で前記
    発熱ヘッドの奇数番目の発熱体を通電制御すると共に副
    走査方向の第N+1ライン目で偶数番目の発熱体を通電
    制御することを特徴とするサーマルプリンタ。
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