JPH0768067A - ミシンにおける長尺縫製物の送り制御装置 - Google Patents

ミシンにおける長尺縫製物の送り制御装置

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JPH0768067A
JPH0768067A JP24050693A JP24050693A JPH0768067A JP H0768067 A JPH0768067 A JP H0768067A JP 24050693 A JP24050693 A JP 24050693A JP 24050693 A JP24050693 A JP 24050693A JP H0768067 A JPH0768067 A JP H0768067A
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JP
Japan
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sewing machine
tape
long
feed
length
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JP24050693A
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English (en)
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Norio Nakada
紀男 中田
Hiromichi Kurata
博道 倉田
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
Original Assignee
Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミシンの回転数の変化に拘わらず、テープ等
に負荷をかけないで、必要長さのテープ等を正確かつ確
実に送り出して、仕上がりおよび見栄えのよい縫製品を
得るようにする。 【構成】 ミシンの回転数を検知して、そのミシン回転
数に対応したテープ等の送り量の補正値を設定する補正
値設定手段42を設けるとともに、布地の長さに応じた
運針数および運針数に対応するテープ等の長さを設定す
る設定手段30,32を設け、それら設定手段30,3
2に基づいて演算された1針または複数針毎のテープ等
の送り出し量に上記補正値を加えた必要動作量を、テー
プ等の送り用モータ3に出力するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてショ−ツやガ
−ドルなどの裾レ−スゴム、パンテイ−ストッキングや
タイツなどの天ゴム、トレ−ニングパンツの尻合わせや
スウェットシャツの肩継ぎ用スピンテ−プ、その他のレ
−スゴム付けなどのようなテ−プ状体を布地に沿って縫
製する場合に適用されるもので、上記したテ−プ状体以
外にも長尺な縫製物(以下、これらをテ−プ等と称す)
を布地に沿って縫着する機能を有するミシンにおける長
尺縫製物の送り制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のテ−プ等の送り制御装置とし
て、従来、例えば特開昭58−175586号公報など
に開示されているように、布地の送り速度に同期させて
テ−プ等の送り速度を制御するように構成したものや、
例えば特開昭62−213793号公報などに開示され
ているように、布地の送り速度とは無関係に、テ−プ等
の伸び率に関する値を制御目的値として設定し、テ−プ
等の実際の張力を検出し、それらを同一の物理量に変換
した上で、両値が等しくなるようにテ−プ等の張力を可
変制御するように構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術のうち、
テ−プ等の送り速度を制御する前者のものは、テ−プ等
に伸びや弛みを招かないで、このテ−プ等を縫着するた
めには、布地の送り速度とテ−プ等の送り速度を完全に
一致させなければならず、両速度に僅かでも誤差がある
と、長いテ−プ等の縫着時に誤差が累積し、その結果、
テ−プ等が伸びた状態や弛んだ状態では縫着されて製品
の仕上がり、特に、外観的な見栄えに課題が残る。
【0004】また、テ−プ等の伸び率を直接的に制御す
る後者のものでは、布地の所望の区間にギャザを入れる
ような縫製の場合に好適であるが、テ−プ等の伸び率を
制御するためにはテ−プ等の張力を検出し、その検出値
と設定値とを比較しながら、テ−プ等の張力を可変制御
する必要がある。それ故に、テ−プ等に常に負荷を与え
ることになり、布地の送り速度、すなわち、縫製速度に
よってはテ−プ等の送り出し量が変化し、結果的に製品
の仕上がりが前者と同様に、特に外観的な見栄えに課題
が残る。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ミシンの回転数の変化に伴う布
地の送り量の変化に拘わらず、テープ等に張力などの負
荷をかけることなく、布地の送り量に対して必要長さの
テ−プ等を正確に、かつ確実に送り出すことができ、常
に仕上り寸法および外観的な見栄えのよい製品を縫製で
きるミシンにおけるテ−プ等の送り制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るミシンにおけるテ−プ等の送り制御
装置は、ミシンの回転数を検知するミシン回転数検知手
段と、その検知されたミシンの回転数に対応してテープ
等の送り量の補正値を設定する補正値設定手段と、布地
の長さに応じた運針数を設定する運針数設定手段と、上
記運針数に対応するテープ等の長さを設定する長尺縫製
物長さ設定手段と、上記運針数設定手段と長尺縫製物長
さ設定手段により設定された運針数およびテープ等の長
さに基づいて1針毎または複数針毎のテープ等の送り出
し量を演算する送り出し量演算手段と、その演算された
送り出し量に上記補正値設定手段に設定された補正値を
加えた値に相当する必要動作量を上記長尺縫製物送り用
モータに出力するモータ駆動手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】また、上記テ−プ等の送り用モ−タとして
ステッピングモ−タを使用し、ミシン本体に連係して1
針毎に複数のパルスを発生するパルス発生手段による1
針毎または複数針毎の発生パルス数を、演算手段により
演算されたテープ等の送り量に補正値を加えた値に相当
する動作ステップ数で割算したパルス数毎に上記ステッ
ピングモ−タを1ステップ動作させるように構成しても
よい。
【0008】
【作用】この発明によれば、ミシンの回転数が検知さ
れ、その検知されたミシンの回転数に対応して補正値設
定手段にテープ等の送り量の補正値を設定し入力する一
方、布地の長さなどに応じて、運針数設定手段に運針数
を設定し入力するとともに、その運針数に対応するテ−
プ等の長さを長さ設定手段に入力することにより、1針
毎または複数針毎のテ−プ等の送り出し量が演算され
る。この演算されたテ−プ等の送り出し量に上記補正値
設定手段に設定された補正値を加えた値に相当する必要
動作量がテ−プ等の送り用モ−タに出力されて、このモ
−タが上記必要動作量だけ駆動されることにより、テ−
プ等に張力などの負荷をかけなくても、布地の送り量お
よび移送長さに適応した必要長さのテープ等が縫製部に
送り出されることになる。
【0009】また、テ−プ等の送り用モ−タとしてステ
ッピングモ−タを使用する場合、ミシン本体に連係する
パルス発生手段による1針毎または複数針毎の発生パル
ス数を、上記のように演算されたテ−プ等の送り量に相
当する動作ステップ数で割算したパルス数毎に上記ステ
ッピングモ−タを1ステップ動作させることにより、ミ
シン本体側の速度変化に同期してステッピングモ−タの
ステップ動作数を変化させて、上述した布地の送り量お
よび移送長さに対応した必要長さのテープ等の送り出し
作用を、脱調なく行なわせることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1はテ−プ送り装置全体の斜視図であり、
同図において、1は布地に縫着するためのゴムやスピン
テ−プなどのテ−プ、2は上記テ−プ1の移送をガイド
する固定のテ−プガイド棒、3はテ−プ送り用モ−タと
してのステッピングモ−タで、その回転軸には主動ロ−
ラ5が固定され、この主動ロ−ラ5に近接させて主動ロ
−ラ5よりもやや小径の従動ロ−ラ6が配置され、この
両ロ−ラ5,6により、テ−プ補助送り機構が構成され
ている。
【0011】7はテ−プ供給ガイドで、上記テ−プ1を
上記両ロ−ラ5,6間に導くものである。4はモ−タカ
バ−、8はカップリングカバ−、9は上記両ロ−ラ5,
6を回転自在に支承するロ−ラ取付台で、このロ−ラ取
付台9にはミシン本体への取付け用ブラケット11が付
設されている。14はテ−プ挟圧力調節器で、上記従動
ロ−ラ6を主動ロ−ラ5に対して遠近移動させることに
より、両ロ−ラ5,6によるテ−プ1の挟圧力を調整可
能に構成している。
【0012】13は支軸13aの周りに揺動可能なテ−
プガイドバ−で、その一端部側には上記両ロ−ラ5,6
により送り出されてくるテ−プ1を後記する縫製部に案
内するために、テ−プ1の幅方向に一対で、相対間隔が
調整可能なテ−プガイド10,15が取り付けられてい
るとともに、他端部側には上記ロ−ラ取付台9に長孔1
2aとボルト12bを介して矢印a−b方向に出入調節
自在に取り付けられたテ−プガイドストッパ12の端部
が当接されており、該テ−プガイドストッパ12の矢印
a−b方向の出入調節により、テ−プガイドストッパ1
2が支軸13aの周りでc−d方向に揺動して上記テ−
プガイド10,15の位置を調節するように構成されて
いる。
【0013】17は押えで、図示を省略したアクチュエ
−タを介して昇降する押え棒18の下端に装着されて押
え機構を構成しており、この押え17にはテ−プ供給ガ
イド16が連設されている。上記押え17の下方には、
送り歯40が配設されており、この送り歯40と押え1
7とにより布地を縫製部へ移送する布送り機構を構成し
ている。この布送り機構における送り歯40は、ミシン
本体25(図4)の回転数の変化に伴い、図2に示すよ
うに、その運動軌跡が同図(a)〜(c)のように変化
する。例えば、ミシンの回転数CNが5,000rpm
未満のときの運動軌跡は、図2(a)となって、そのと
きの布送り量はX、5,000〜6,000rpm未満
のときの運動軌跡は、図2(b)となって、そのときの
布送り量はX+Y、6,000rpm以上のときの運動
軌跡は、図2(c)となって、そのときの布送り量はX
+Y+Zとなる。なお、上記した押え機構および布送り
機構はミシン本体側に備えられている。
【0014】図3は上記した構成のテ−プ送り装置22
とミシン本体25との関連構成を示す要部の斜視図で、
同図において、19はパルス発生手段となるパルスエン
コ−ダで、このパルスエンコ−ダ19はミシン本体25
側のミシンア−ム23から突出されたミシンシャフト2
6の端部に連結されており、ミシン本体25の回転に伴
い、1針毎に複数個のパルスを発生する。
【0015】20は送り制御装置の主要部を構成する制
御ボックス、21は運針数およびテ−プ長さを設定する
ための入力手段となる膝スイッチで、ミシン本体25の
下方部に配置されている。27,28,29は上記パル
スエンコ−ダ19と制御ボックス20、テープ送り装置
22と制御ボックス20、膝スイッチ21と制御ボック
ス20とをそれぞれ接続する信号ケ−ブルである。
【0016】図4は上記テ−プ送り装置22における制
御系の構成を示すブロックダイヤグラムである。同図に
おいて、30は運針数設定手段で、例えば第1〜第3の
運針数を上記膝スイッチ21の操作量によって選択的に
設定し、それを上記制御ボックス20内の制御装置31
に入力する。32はテ−プ長さ設定手段で、例えば上記
第1〜第3の運針数に対応する第1〜第3のテ−プ長さ
を上記膝スイッチ21の操作量によって選択的に設定
し、上記制御装置31に入力する。41はミシン回転数
検知手段で、一定のパルスを発振する発振器41Aとそ
の発振パルスをカウントするカウンタ41Bとからな
り、このカウンタ41Bのカウント値CNを上記制御装
置31に入力(読み込み)させることにより、上述した
ミシンの回転数を検知する。42は補正値設定手段(以
下、CORと称する)であって、上記ミシン回転数検知
手段41で検知されたミシンの回転数に対応してテープ
等の送り量の補正値を設定し、上記制御装置31に入力
する。なお、この実施例では、ミシンの回転数5,00
0rpm未満、即ち、布送り量がXの場合を基準として
おり、ミシンの回転数5,000〜6,000rpm未
満、即ち、布送り量がX+Yの場合の補正値をβ、ミシ
ンの回転数6,000rpm以上、即ち、布送り量がX
+Y+Zの場合の補正値をαとする。なお、これとは逆
に、ミシンの回転数6,000rpm以上を基準とし、
ミシンの回転数5,000〜6,000rpm未満の補
正値をα、ミシンの回転数5,000rpm未満の補正
値をβとしてもよい。
【0017】上記制御装置31は、コンピュ−タシステ
ムで構成されており、中央処理装置(CPU)33と、
制御プログラムを記憶したR0M34と、テ−プ送り用
ステッピングモ−タ3の1針毎のステップ数デ−タなど
を記憶するRAM35と、入出力ポ−ト(I/0ポ−
ト)36と、モ−タドライブ回路37と、パルスエンコ
−ダ19によるパルス波形を整形する波形整形回路38
などにより構成されている。
【0018】次に、上記構成の動作のうち、1針毎のテ
−プ送り量の演算、および、そのテ−プ送り量と布送り
機構による布送り量を変化させた場合の補正値とを加え
た値に相当するステッピングモ−タ3の動作ステップ数
の演算に関する動作を、上記制御装置31による処理手
順を示す図5および図6に示すフロ−チャ−トに基づい
て説明する。
【0019】布地の種類やギャザリングの有無、そのギ
ャザリングの度合いなどに対応してミシンモータの回転
数を任意に変更することにより、布送り機構における送
り歯40の運動軌跡が図2(a)〜(c)のうちのいず
れかに変化し、布送り量がX,X+Y,X+Y+Zのい
ずれかに調整される。この調整後において、図5に示す
ように、ミシンモータに連係して動作する発振器41A
からの発振パルス数がカウンタ41Bでカウントされ、
そのカウント値CNを上記制御装置31に入力(読み込
み)させる(ステップ300)。そして、その読み込ま
れたカウント値CNと布送り量に対応して予め設定され
ている設定値(例えば、布送り量X+Yのときが10
0、X+Y+Zのときが120)とを比較して、カウン
ト値CNが各設定値以上になったとき、上記COR42
に補正値α、βまたは0のいずれかを設定する(ステッ
プ301〜305)。その補正値の設定後にカウンタ4
1Bをリセットする(ステップ306)。
【0020】一方、膝スイッチ21の操作により運針数
設定手段30を介して所望の運針数Nを、またテ−プ長
さ設定手段32を介して送り出すべきテ−プ長さLをそ
れぞれI/0ポ−ト36を経てCPU33に入力する。
このとき、ステッピングモ−タ3の1ステップ当りのテ
−プ送出し長さPがRAM35から読み出されCPU3
3に転送される。
【0021】このように、運針数N、テ−プ長さL、テ
−プ送り出し長さPが入力されたCPU33は、R0M
34に記憶されている制御プログラムに基づいてL/P
÷N=a…b(余り)の演算を行い、1針毎のテ−プ送
り量に相当するステッピングモ−タ3の動作ステップ数
a(整数)と余りb(整数)とが算出される(ステップ
100)。たとえば、具体的な数値を挙げて例示する
と、P=0.2mmのステッピングモ−タ3を使用し、
運針数NをN=100に、テ−プ長さLをL=250m
mに設定した第1例の場合、ステッピングモ−タ3の1
針毎の動作ステップ数aは、(250/0.2)÷10
0=12.5となり、1針毎のステップ数(整数)はa
=12で、余りbは、b=50となる。また、P=0.
2mm、運針数NをN=100のままで、テ−プ長さL
をL=255mmに設定した第2例の場合は、(255
/0.2)÷100=12.75となり、a=12、b
=75となる。ここで、上記余りbは、100個のデ−
タ番地(DATA)のうち、a+1を記憶させる必要の
あるDATAの数である。
【0022】つぎに、上記のように算出した動作ステッ
プ数a(=12)を100個のDATAに格納する(ス
テップ101)。ついで、上記ステップ100での算出
の結果、余りb(整数)があるか否かを判定して(ステ
ップ102)、その判定結果において、b=0の場合は
上記N個(=100)の運針数毎の動作ステップ数a
(=12)をRAM35上のN個(=100)のDAT
A番地に記憶させて所定の動作を終了する。
【0023】一方、ステップ102の判定結果におい
て、b≠0の場合は、上記の余り値bを均等に割り振り
するために、余り値bを運針数Nで割算して、その商、
つまり、動作ステップ数aに1をプラスする必要のある
DATA番地の間隔cを求める(ステップ103)。た
とえば、上述した第1例の場合、 c=100/50=2 となり、また、第2例の場合、 c=100/75=1.3 となる。従って、第1例の場合のa+1のステップ数を
記憶させるDATA番地は、0,2,4,6,……9
6,98の50個となり、また第2例の場合のa+1の
ステップ数を記憶させるDATA番地は、1.3、2.
6、3.9、5.2、………、97.3、98.6とな
るが、この第2例の場合は、小数点以下を切り捨てて、
a+1のステップ数を記憶させるDATA番地は、0、
1、2、3、5、………97、98の計75の番地とす
る。
【0024】つづいて、RAM35上の100個の最初
のDATA番地に上記のようにして求めたデ−タdをセ
ットし(ステップ104)、つぎに、デ−タdの整数部
を、上記50個または75個のDATA番地eにセット
した(ステップ105)のち、このeで示される番地の
内容を+1する(ステップ106)。そして、上記デ−
タdのセッティングをc回行なう(ステップ107)。
以上の動作の繰り返しにより、ステップ108において
d>99になったか否かを判別して、d>99になった
とき、所定の動作を終了する。
【0025】上記した動作フロ−により、RAM35上
のDATA番地には、図7で示すように、ミシンの1針
目から、設定された運針数の最終針目までの1針毎のス
テッピングモ−タ3における動作ステップ数aまたはa
+1がテ−ブル化されてRAM35上のDATA番地に
記憶される。
【0026】次に、上記ステッピングモ−タ3をミシン
本体25に連係されているパルスエンコ−ダ19による
発生パルスに同期してステップ動作させるために、CP
U33において、次のような演算処理が実行される。基
本的には、ミシンの1回転、つまり、1針毎にパルスエ
ンコ−ダ19が発生するパルス数をPとし、ステッピン
グモ−タ3の1針当りの動作ステップ数をMとすると、
P/Mパルス毎にステッピングモ−タ3を1ステップ回
転動作させれば良い。そのための具体的な動作を図8に
示すフロ−チャ−トに基づいて説明する。
【0027】図8は、縫製中の処理手順を示すフロ−チ
ャ−トであり、まず、図6のフロ−チャ−トによりステ
ッピングモ−タ3の1針毎の動作ステップ数aまたはa
+1がRAM35上に記憶されている。この1針毎の動
作ステップ数aまたはa+1により、パルスエンコ−ダ
19による発生パルスのうち何番目のパルスによりステ
ッピングモ−タを1ステップ動作させるかを決定する。
なお、図8において、Aはステッピングモ−タ3の1針
毎の動作ステップ数が記憶されているRAM35上の番
地を示し、BはAによって示されている番地のRAMの
内容、つまり、aまたはa+1を示し、CはP/Bを示
し、Dはパルスエンコ−ダ19による発生パルスの積算
カウント値、Eはミシン1の回転内での処理を示してい
る。
【0028】まず、Aに、デ−タが格納されている先頭
のDATA番地をセットする(ステップ210)。図7
の場合、A=1である。
【0029】つぎに、図5のフローチャートに示したよ
うな補正値の演算動作を行ない(ステップ211)、A
番地のRAMの内容および上記の補正値演算動作により
求めた補正値(0,αまたはβ)を加えた値をBにセッ
トする(ステップ212)。図7の場合、B=aまたは
a+1である。
【0030】ステップ212のセットにもとづいて、パ
ルスエンコ−ダ19の1パルス目にステッピングモ−タ
3が1ステップ回転動作する(ステップ213)。つい
で、C=P/B、即ち、パルスエンコ−ダ19からCパ
ルス入力する毎にステッピングモ−タ3を1ステップ回
転動作させることにより、パルスエンコ−ダ19の1回
転でステッピングモ−タ3がaまたはa+1ステップ回
転する(ステップ214)。このときD=0としてあ
る。
【0031】つぎに、上記パルスエンコ−ダ19から1
パルスの入力が有ったか否かを判断する(ステップ21
5)。このステップ215において、上記パルスエンコ
−ダ19から1パルスの入力が有ったとき、D←D+1
になるように動作させる(ステップ216)。
【0032】つぎに、上記Cの整数部とDのパルスカウ
ンタ値とが等しいか否かの比較を行い(ステップ21
7)、C=Dの場合、ステッピングモ−タ3が1ステッ
プ回転する(ステップ218)。ついで、次のステッピ
ングモ−タ3の1ステップのパルス数、C←C+(P/
B)を計算する(ステップ219)。
【0033】つづいて、パルスエンコ−ダ19が1回転
したか否か、即ち、D=Pか否かを判定し(ステップ2
20)、D≠Pの場合は、ステップ215にかえり、ス
テップ215〜220の動作を繰り返すし、D=Pの場
合は、次のデ−タにもとづいて、つぎの1回転動作、つ
まり、A←A+1を行なう(ステップ221)。
【0034】以上のステップによりミシンの1回転内で
の処理Eを終了し、次の工程への移行の必要の有無を判
定し(ステップ222)、移行の必要が有のとき、所定
の動作を終了する。
【0035】なお、上記運針数およびそれに対応するテ
−プ長さの設定値を予めテ−ブル化して、制御装置31
のRAM35に記憶させておき、テンキ−ボ−ドなど1
つの数値入力手段による入力数値により、例えば入力数
値が0のときは、運針数Nが100、テ−プ長さLが3
00mmといったように、運針数Nとテ−プ長さLとを
RAM35からも読み出して、所定の演算を行なうよう
に構成しても上記実施例と同様の効果を奏する。
【0036】また、上記実施例では、幅が比較的狭く
て、長尺であり、また材質的にも伸びを発生しやすいこ
とから、布地の送りおよび布地の姿勢に対して制御が困
難なテ−プを布地に沿って縫着する場合に限らず、いか
なる長尺な縫製物の縫着に適用しても、上記実施例と同
様な効果を奏する。
【0037】さらに、上記実施例で説明したミシンの回
転数値は、一例であって、それに限定されるものでな
い。さらにまた、上記実施例では、1針毎のテープ等の
送り出し量を演算するものについて説明したが、複数針
毎のテープ等の送り出し量を演算するようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、布地
の長さに応じた運針数およびそれに対応するテ−プ等の
長さを設定し入力するだけで、1針毎または複数針毎の
テ−プ等の送り出し量を演算することができるととも
に、ミシンの回転数が変化した場合、そのミシンの回転
数の検知に基づいてミシンの回転数に対応した補正値を
得ることができ、この補正値を上記演算された送り出し
量に加味した値で、テ−プ等の送り用モ−タを布地の移
送長さに合わせて確実に動作させることができる。した
がって、布地の長さや送り量の変更などに関係なく、テ
ープ等に張力などの余分な負荷をかけることなく、必要
長さのテ−プ等を縫製部に供給することができ、その結
果、布地の送り量やテ−プ等の材質にかかわらず、テ−
プ等に不要な伸びや弛みなどを生じることなく、仕上が
り寸法精度のよい、また外観的にも見栄のよい製品を縫
製することができるといった効果を奏する。
【0039】特に、テ−プ等の送りにステッピングモ−
タを使用し、ミシン本体に連係するパルス発生手段によ
る1針毎または複数針のパルス数から、上記ステッピン
グモ−タをステップ動作させるように構成することによ
り、テ−プ等の送り出しに脱調を生じることもなく、一
層均一、良好な製品を縫製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における一実施例によるテ−プ送り装
置全体の斜視図である。
【図2】布送り機構における送り歯の運動軌跡とその運
動軌跡の変化状態を説明する概略図である。
【図3】同実施例におけるテ−プ送り装置とミシン本体
との関連構成を示す要部の斜視図である。
【図4】同実施例におけるテ−プ送り装置の制御系の構
成を示すブロックダイヤグラムである。
【図5】同実施例における補正値の演算動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】同実施例におけるテ−プ送り量およびステッピ
ングモ−タの動作ステップ数の演算のための動作を示す
フロ−チャ−トである。
【図7】同実施例におけるRAM部の配置図である。
【図8】同実施例における実縫製時におけるステッピン
グモ−タの動作を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 テ−プ 3 テ−プ送り用ステッピングモ−タ 5,6 ロ−ラ 16 テ−プ供給ガイド 17 押え 19 パルスエンコ−ダ 22 テ−プ送り装置 25 ミシン本体 30 運針数設定手段 31 制御装置 32 テ−プ長さ設定手段 33 CPU 34 R0M 35 RAM 36 I/0ポ−ト 37 モ−タドライブ回路 40 送り歯 41 ミシン回転数検知手段 42 補正値設定手段(COR)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地を縫製部へ移送する布送り機構と、
    長尺縫製物供給ガイドを付設した布押え機構と、上記長
    尺縫製物供給ガイドを経て長尺縫製物を上記縫製部へ送
    り出す補助送り機構と、この補助送り機構を駆動する長
    尺縫製物送り用モータとを具備してなるミシンにおける
    長尺縫製物の送り制御装置であって、ミシンの回転数を
    検知するミシン回転数検知手段と、その検知されたミシ
    ンの回転数に対応して長尺縫製物の送り量の補正値を設
    定する補正値設定手段と、布地の長さに応じた運針数を
    設定する運針数設定手段と、上記運針数に対応する長尺
    縫製物の長さを設定する長尺縫製物長さ設定手段と、上
    記運針数設定手段と長尺縫製物長さ設定手段により設定
    された運針数および長尺縫製物の長さに基づいて1針毎
    または複数針毎の長尺縫製物の送り出し量を演算する送
    り出し量演算手段と、その演算された送り出し量に上記
    補正値設定手段に設定された補正値を加えた値に相当す
    る必要動作量を上記長尺縫製物送り用モータに出力する
    モータ駆動手段とを備えたことを特徴とするミシンにお
    ける長尺縫製物の送り制御装置。
  2. 【請求項2】 上記長尺縫製物送り用モータがステッピ
    ングモータであり、ミシン本体に連係して1針毎に複数
    のパルスを発生するパルス発生手段による1針毎または
    複数針毎の発生パルス数を、上記演算手段により演算さ
    れた送り出し量に補正値を加えた値に相当する動作ステ
    ップ数で割算したパルス数毎に上記ステッピングモータ
    を1ステップ動作させるように構成している請求項1の
    ミシンにおける長尺縫製物の送り制御装置。
  3. 【請求項3】 上記長尺縫製物がテープ状体である請求
    項1または2の長尺縫製物の送り制御装置。
JP24050693A 1993-08-31 1993-08-31 ミシンにおける長尺縫製物の送り制御装置 Pending JPH0768067A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1324184C (zh) * 2001-01-31 2007-07-04 大和缝纫机制造株式会社 缝纫机及其控制方法
CN100387767C (zh) * 2002-12-24 2008-05-14 大和缝纫机制造株式会社 带状物的送入尺寸控制装置和方法
CN100410439C (zh) * 2001-03-09 2008-08-13 重机公司 纳褶缝纫机

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