JPH076760U

JPH076760U - 検便用採便具

Info

Publication number: JPH076760U
Application number: JP4053493U
Authority: JP
Inventors: 壽荻野
Original assignee: 丸ノ内紙工株式会社
Priority date: 1993-06-30
Filing date: 1993-06-30
Publication date: 1995-01-31

Abstract

(57)【要約】【目的】検便用の採便と採便後の処分を容易にできる
ものを提供すること。【構成】水洗便所に流すことができる水溶性を有する
帯状片の両端を互いに貼着して無端状の本体（２）を形
成し、該本体を洋式便器の便座（５）に通して支持させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は検便用の採便具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来検便用の採便は、用便の際に受けを手でのぞませて行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の採便方法では、採便と、採便後の処分が容易でなかった。本考案は上記に鑑み、採便と採便後の処分が容易にできる検便用採便具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、水洗便所に流すことができる水溶性を有する帯状片の両端を互いに貼着して無端状の本体を形成し、該本体を洋式便器の便座に通して支持させる。

【０００５】

【実施例】

採便具（１）の本体（２）は、水洗便所に流すことができる水溶性と採便の際には破れない強さを有する。その一例として、一般に市販されている便座を覆うシ−トと同効質のものが使用される。具体的には１ｍ²当り１６ｇの薄葉紙が好都合である。大きさとしては、幅がほゞ１９cmで長さがほゞ１ｍ５cmの長方形の帯状片を二つ折りにしてその両端を互いに貼着して無端状に形成している。この二つ折りした本体（２）の中央部は採便部（３）として使用されるが、この採便部を補強するために、ほゞ１８cmの正方形の補強片（４）を貼りつけている。この補強片（４）は本体（２）のものにくらべて厚めであり、吸水性が若干遅延して水溶性が劣る紙質を有する。

【０００６】採便具（１）を便座（５）に取りつける方法は、便座（５）を起立させてその便座に採便具を通し、そして便座（５）を倒す。そして採便部（３）を下方に押し下げる。採便部（３）の底と便座（５）との高さＨ₁はほゞ１２cmであり、採便部（３）の底と便器（６）の水面との高さＨ₂はほゞ５cm〜６cmである。

【０００７】採便具（１）は、便座に着座して採便後、本体（２）の両側を切断して便座（５）を少し浮かすと、便の重さで自然に水中に落下して、水で流される。本体（２）の切断を容易にするために便座に近い本体の両側の部分に横断状のミシン目（７）を入れたり、側辺に切れ目（８）を入れたりする。

【０００８】採便具（１）は補強片（４）を省略して、本体（２）のみで構成してもよく、その場合には本体（２）の紙質を補強片（４）と同程度にする。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記のように、水溶性を有する帯状片の両端を互いに貼着して無端状の本体（２）を形成し、該本体を洋式便器の便座（５）に通して支持させるように構成されているので、採便と採便後の処分がきわめて容易である。また本体（２）の採便部（３）に補強片（４）を設けているので、本体（２）の紙質を補強片（４）にくらべて薄くて水溶性に富んだものを使用でき、全体の水洗がより一層円滑にされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す採便具の斜視図である。

【図２】図１の採便具を便座に取りつけた状態を示す斜
視図である。

【図３】図２の III−III 線断面図である。

【図４】採便具の本体部の切断部の変形例を示す一部省
略平面図である。

【符号の説明】

１採便具２本体３採便部４補強片５便座７ミシン目８切れ目

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水溶性を有する帯状片の両端を互いに貼
着して無端状の本体を形成し、該本体を洋式便器の便座
に通して支持させる検便用採便具。
【請求項２】上記採便具において、便座の中央部に相
当する本体の採便部分に本体に対して厚めで水溶性が若
干劣る補強片を設けた請求項１記載の検便用採便具。
【請求項３】上記採便具において、便座で支持される
本体の部分近くにミシン目や切れ目をいれて採便後の本
体の切り落としを容易にする請求項１または２に記載の
検便用採便具。