JPH0136472Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、トイレツトペーパーを簡易に切断
できることを目的とし、ホルダーの下壁面に併列
して固定装置し、ペーパーの装填を容易にすると
共に、その使用時の引出し切断が片手で行なわ
れ、切断後の紙片が切断部後方下面に余分に下垂
して次の引き出し摘みを容易にするトイレツトペ
ーパーの切断装置に関するものである。

従来の技術 従来のトイレツトペーパーホルダーは、上表面
に切断部を兼ねた重圧用押え蓋を有し、その装填
方法は押え蓋を上方に上げてロールペーパーの内
芯に芯棒を貫通させ、その両端をホルダー両側に
装着させ、押え蓋を下ろして装填が完了し、紙の
切断に当つては、先づ押え蓋を上げて片手の指先
で紙端を摘んで引つ張り出し他の片手指で押え蓋
を押えて紙端を持つた手を上方に上げて押え蓋下
面で圧切して使用するのが従来の方法であつて未
だにホルダーそのものの改良は為されていない。
このような従来の装置では、芯棒の紛失、破損又
は押え蓋の破損等の場合は使用が不能で更には特
に片手の身障者、幼児等では使用上の不便さがあ
つた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は従来使用されているトイレツトペーパ
ー用ホルダーが片手だけでは容易に操作できない
欠点があるので、此の欠点を解消し片手でも容易
に操作できるよう重点をおいて工夫することに努
めた。

問題点を解決するための手段 本考案は従来公知のトイレツトペーパーホルダ
ーの下面に附随する器体にあつて、上下に貫通し
た四角形の器体の前面板１下面部を鋸歯型切断部
に形成し、前面板１の内側に位置してその下端
面と前面板１との間に間隔を置き、両側板に両端
を固着した傾斜板２の下端面部にゴム状の弾性板
２′を両端部を側面板より分離して遊動自在に固
着して下垂さし後下端面部を図示の如く後方向に
傾斜する形状とする。

両側板１′，１′には前部、後部は上位置に、中
央部は下位置にローラー孔，′，″を夫々設
け、孔内にはローラー棒３，３′，３″を挿着して
器体を構成する。

作 用 本考案は器体を従来のトイレツトペーパーホル
ダーの下部に設置して使用するものであつて、押
え蓋を上げてローラーペーパーを芯棒を使用せ
ずにそのまま器体内のローラー棒上に載置し、上
面ホルダーの押え蓋を下ろして押圧し、紙の引き
出しに際してロールペーパーが空転することなく
容易にローラー棒上を回転しながらその引き出し
を容易にする作用を有するものである。

実施例 本考案は上下に開放して四角形の周板による箱
型器体のホルダー下壁面に固着させ前面板１の下
面部に鋸歯状の切断部を成型し、箱型内面にロ
ーラー棒３，３′，３″を横設し、夫々両側板１′
に設けたローラー孔，′，″内に挿着する。

前面板１と前面ローラー棒３との中間位に斜面
平行板２を下面が前面板１の後側位に或程度の間
隔を置いて両側板１′の内面に固着設置し、その
下面部に平行板２に沿うてゴム又はゴム状の弾力
自在の軟質板２′を接着下垂させその両側は側面
板１′より分離させて遊動自在にし下垂する長さ
を前面切断部との間隔より短かめにして置く。

その使用方法としては先づペーパーの装填はホ
ルダー４の押え蓋５を上げて中央芯棒を使うこと
なくペーパーをローラー棒３，３′，３″上に載
置し引き出し紙端′を前方ローラー３の上面を
通して第３図に示す如く斜面平行ゴム状板２′の
後面より下垂させ押え蓋を下ろして装填を終る。
尚本考案の壁取付けは既設のホルダーの下部に併
置するので既設を取外すことなく取付けができ
る。

紙の切断使用は、下垂紙片部′を摘んで下方
に引き出すとローラー紙はローラー棒の回転によ
り容易に引出されて必要量に達すると斜上方にし
切断面部に当てて圧切すればよい。切断の際、
ゴム状下垂状も紙面の内側に沿うて屈曲する状態
となつて多少の抵抗をなし、又押え蓋の押圧によ
り紙は余分に引き出されることなくその切断を容
易にする。圧切と同時に切断紙面部はゴム状板
２′の弾力の戻り作用で切断紙片部が引き戻され、
しかも前面板と下垂板下面との間隔分だけが余分
に垂れ下るので次の使用時の際垂れ部分を摘んで
引出し易くする。

考案の効果 以上のように本考案はローラー紙の装填が容
易であり、又ローラー棒上を回転させながら引き
出して弾性ゴム状の垂板２′の弾力によつて紙の
切断を容易にすると共に、切断後紙端がゴム状弾
性板の弾力によつて戻る状態となつて余分に下垂
するため片手で容易に紙片の摘み引き出しが可能
であるので極めて実効的で、従来のホルダーに併
設使用すれば格安でしかも便利重宝である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図はホ
ルダーに併設した本考案の側面図、第２図は器体
の平斜面図、第３図は要部拡大側面図である。 １……前面板、１′……後面板、１″……両側
板、……前面板切断歯部、２……傾斜板、２′
……ゴム状弾性板、３……前方ローラー棒、３′
……中央ローラー棒、３″……後方ローラー棒、
……前方ローラー孔、′……中央ローラー孔、
″……後方ローラー孔、４……紙ロールホルダ
ー、５……押え蓋、６……ローラー軸、……紙
ロール、′……切れ端紙片、″……紙ロール挿
入部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トイレツトペーパーホルダーの下部に位置して
   壁に固定する装置において、四角形の上下貫通開
   放した箱型器体の前面板１下面部を切断歯部と
   なし、両側板１′，１′にローラー孔，′，
   ″を設け、該孔内にローラー棒３，３′，３″を
   夫々併列状に挿着横設し、前面板１の内側又は両
   側板１′，１′の内側に傾斜状に固着し、その下面
   部に沿うてゴム状弾性板２′を遊動自在に下垂し
   て装着した傾斜板２を装着形成した器体をホルダ
   ー下部に併設組合せて成るトイレツトペーパーの
   簡易装填切断装置。