JPH053140U - 取手穴付き紙袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取手部が十分な強度を有し、且つ曲げやすく
て、曲げても破損しにくい取手穴付き紙袋を提供する。 【構成】 薄い芯部材１に対し紙片２を貼着させた補強
紙３を構成し、その補強紙３を紙袋本体４に貼着し、そ
の紙袋本体４における補強紙３の貼着箇所に取手穴５を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手で握持できるように取手穴を設けた紙袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

紙袋に取手穴を穿設すると同所から取手部が破損しやすくなる。そこで従来は 紙袋本体において取手穴を設ける箇所に厚紙の補強紙を貼着して強度を高めてい た。しかしながら、厚紙製の補強紙は、曲げにくく、且つ曲げた場合に破損しや すいという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

そこで本考案は、取手部が十分な強度を有し、且つ曲げやすくて、曲げても破 損しにくい取手穴付き紙袋の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の取手穴付き紙袋は、薄い芯部材１に対し 紙片２を貼着させた補強紙３を構成し、その補強紙３を紙袋本体４に貼着し、そ の紙袋本体４における補強紙３の貼着箇所に取手穴５を設けたものである。

【０００５】 なお、芯部材１としては薄いシート状もしくはフィルム状の部材も使用可能だ が、繊維が交叉するように配された構造のもの、例えば、布状もしくは網状等の 部材が好ましい。その場合、芯部材１は繊維を織るか編むかしたものがより好ま しいが、繊維を交叉するように重ねて接着又は溶着等の方法で繋いだものでもよ い。芯部材１としては、例えば、割布、粗布、クロス等の使用が好ましい。

【０００６】 また、補強紙３の紙片２は、芯部材１の両面に貼着させてもよいし、片面のみ でもよい。芯部材１と紙片２は接着剤を用いて貼着するのが好ましい。

【０００７】

【作用】

薄い芯部材１と紙片２を貼着した構造の補強紙３、とりわけ、繊維が交叉する ように配された薄い芯部材１に紙片２を貼着して構成した補強紙３は、従来の厚 紙製の補強紙に比べ強度が一段と増大する。この補強紙３は、曲げやすく且つ曲 げに強い性質を備えるので、折り曲げても破損することはない。

【０００８】

【実施例】

以下、図面に基づき実施例について詳説する。まず、図１は角底紙袋を示した もので、紙袋本体４の両側面版６，７における内面の上端縁の近傍に、それぞれ 補強紙３を貼着し、その紙袋本体４における補強紙３の貼着箇所に、横長の長円 形でその上辺部が断続した形状の切線８を設け、その切線８で囲まれた舌状片部 ９を上方へ折り曲げ可能とし、その舌状片部９を折り曲げて元の位置から抜き出 すことにより、その舌状片部９の元の位置に取手穴５を開口するように構成され たものである。このように、取手穴５の箇所に存在する舌状片部９を上方へ折り 曲げるようにすると、取手穴５の上方部位の取手部１０が二重構造になって強度 が一段と増大する利点がある。次に、図２は補強紙３の一例を示したもので、割 り布、粗布、クロス等の芯部材１の両面にそれぞれポリエチレンを接着剤１１と して紙片２を貼着した構造となっている。なお、補強紙３は、芯部材１の片面の みに紙片２を貼着した構造とすることも可能である。図３は、その芯部材１の片 面のみに紙片２を貼着した構造の補強紙３を、紙袋本体４に対し貼着したものを 示したもので、その補強紙３の芯部材１は、紙袋本体４と補強紙３の紙片２とに よって挟着されている。図３に示すように、舌状片部９を上方へ折り曲げれば、 舌状片部９が取手部１０を補強する状態となって、取手部１０の強度が一段と向 上する。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は以上の通りであり、薄い芯部材１に対し紙片２を重合させた構造の補 強紙３を紙袋本体４に貼着して、その補強紙３の貼着箇所に取手穴５を設けるよ うにしたので、取手部の強度が一段と向上して破損が防止されるのは勿論である が、本考案の補強紙は特に曲げやすく且つ曲げに強いので、上記実施例のように 舌状片部を設けてその舌状片部を折り曲げて取手部を補強するような構造にする のに都合がよく、この点からも取手部の強度向上に寄与できるものである。とり わけ、芯部材１として繊維が交叉するように配された構造のものを用いれば、効 果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】紙袋全体の斜視図である。

【図２】補強紙の斜視図である。

【図３】紙袋の要部断面図である。

【符号の説明】

１ 芯部材 ２ 紙片 ３ 補強紙 ４ 紙袋本体 ５ 取手穴 ６ 側面版 ７ 側面版 ８ 切線 ９ 舌状片部 １０ 取手部 １１ 接着剤

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄い芯部材１に対し紙片２を貼着させた
   補強紙３を構成し、その補強紙３を紙袋本体４に貼着
   し、その紙袋本体４における補強紙３の貼着箇所に取手
   穴５を設けて成る取手穴付き紙袋。
2. 【請求項２】 請求項１記載の補強紙３の芯部材１とし
   て、繊維が交叉するように配された布状もしくは網状の
   部材を用いた取手穴付き紙袋。