JPH076631A - フォームスキン絶縁電線 - Google Patents

フォームスキン絶縁電線

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Publication number
JPH076631A
JPH076631A JP5145817A JP14581793A JPH076631A JP H076631 A JPH076631 A JP H076631A JP 5145817 A JP5145817 A JP 5145817A JP 14581793 A JP14581793 A JP 14581793A JP H076631 A JPH076631 A JP H076631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
skin
foam
conductor
insulated wire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5145817A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiko Suzuki
路子 鈴木
Jiro Tsunoda
二郎 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP5145817A priority Critical patent/JPH076631A/ja
Publication of JPH076631A publication Critical patent/JPH076631A/ja
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適度な絶縁体剥取り性を有し、接続作業性に
優れ、かつ導体の突出しなどのない高品質のフォームス
キン絶縁電線を提供する。 【構成】 導体1上に、発泡プラスチックからなる絶縁
体2を押出被覆し、その上に、前記発泡プラスチックと
メルトフローレート(MFR)の異なるプラスチックを
押出被覆して薄肉の非発泡のスキン層3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ケーブルの絶縁コ
アとして好適するフォームスキン絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブルの絶縁コアとして、導体上
に、低静電容量を得るために発泡プラスチックからなる
絶縁体を設け、この発泡絶縁体上に補強のために薄い非
発泡プラスチックからなるスキン層を設けた構造のフォ
ームスキン絶縁電線が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
フォームスキン絶縁電線においては、絶縁体(スキン層
を含む)の適度な剥取り性が要求される。すなわち、剥
取り性が低すぎると、絶縁体の剥ぎ取りに大きい引抜き
力を要するため、接続時の作業性が不良となる。また、
逆に剥取り性が高すぎると、小さい引抜き力で簡単に剥
ぎ取ることができ、接続時の作業性に優れる反面、導体
に対して絶縁体が位置ずれを起こし、導体が必要以上に
絶縁体端面より露出して、いわゆる導体突出し現象を生
ずる。
【0004】しかるに、従来のフォームスキン絶縁電線
においては、この絶縁体剥取り性が、電線製造時の気温
などによって変化し、特に、冬季に製造されたものは絶
縁体と導体との密着強度が増大して剥取り性が低下する
という問題があった。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、製造時期にかかわりなく適度な絶縁体
の剥取り性が得られ、したがって、接続作業性に優れ、
かつ導体突出し現象を生ずることもない高品質のフォー
ムスキン絶縁電線を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体上に発泡
プラスチックからなる絶縁体と非発泡プラスチックから
なるスキン層を順に押出被覆してなるフォームスキン絶
縁電線において、前記絶縁体およびスキン層を構成する
プラスチックのメルトフローレート(以下、MFRと記
す。)が少なくとも相違していることを特徴としてい
る。
【0007】以下、本発明の詳細を図面を用いて説明す
る。図1は、本発明のフォームスキン絶縁電線の基本的
構成を示す横断面図である。同図に示すように、このフ
ォームスキン絶縁電線は、導体1と、この上に順に押出
被覆された、発泡プラスチックからなる絶縁体2と、非
発泡プラスチックからなる補強のための薄肉のスキン層
3とからなり、かつ、これらの絶縁体2およびスキン層
3は、それぞれ互いに他と異なるMFRを有するプラス
チックで形成されている。
【0008】本発明において、絶縁体2およびスキン層
3を形成するプラスチックは、MFRが単に異なってい
ればよいが、加工性や発泡性などの点から、絶縁体をM
FR1.0〜1.3 g/10分の範囲にあるプラスチックのなか
から、スキン層をMFR 0.7〜0.9 g/10分、または 1.5
〜1.9 g/10分の範囲にあるプラスチックのなかから、上
記条件を満足するように組み合わせて使用することが望
ましい。請求項2記載のものである。
【0009】ところで、適度な剥取り性を判断する目安
の一つに引抜き力があり、一般に、この引抜き力が 200
〜1000g の範囲にあれば、適度な剥取り性を有する、す
なわち、接続の際の絶縁体剥ぎ取りが容易で、かつ端部
の導体突出し現象が生じることがないとされている。こ
こで引抜き力とは、図3に示すように、絶縁電線4を約
130mm長さに切断し、その両端の絶縁体5をそれぞれ25
mmおよび55mmの長さに亘って剥ぎ取って導体6を露出さ
せ、この露出させた導体6の一方(55mmの長さに亘って
絶縁体5を剥ぎ取った側)に、中心に導体6のみが自由
に挿通し絶縁体5の通過は制止されるような孔7を設け
た制止板8を嵌挿させ、次いで、この制止板8と導体6
端部とを、引張試験機により逆方向、すなわち制止板8
を絶縁体5側に、導体6端部をその反対方向に引っ張
り、絶縁体5が引き抜けたときの平均引張荷重をいう。
【0010】そして、絶縁体2およびスキン層3が、M
FRの異なるプラスチックで形成された本発明のフォー
ムスキン絶縁電線では、後述する実施例でも示したよう
に、冬季に製造されたものであっても引抜き力が上記範
囲のものになる。すなわち、接続の際の絶縁体剥ぎ取り
が容易で、かつ端部の導体突出し現象が生じることがな
い適度な剥取り性を有している。
【0011】
【作用】このように、絶縁体およびスキン層がMFRの
異なるプラスチックで形成されると、冬季製造のもので
あっても適度な絶縁体剥取り性を有するようになり、製
造時期にかかわりなく接続作業性に優れかつ導体突出し
現象を生ずることのない高品質のフォームスキン絶縁電
線が得られる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例および比較例を記載す
る。 実施例1 直径 0.4mmの銅導体上に、密度約0.95、MFR 1.0 g/1
0 分のポリエチレンUBE C 490N(宇部興産社製 商品
名)に発泡剤としてファイセル EPFを十分に溶解させた
ものを押出被覆し、その上に、密度約0.95、MFR 0.8
g/10 分のポリエチレンを押出被覆して、約0.12mm厚の
発泡ポリエチレン絶縁体(発泡率約40%)および約 0.5
mm厚の非発泡ポリエチレンスキン層を順に設けて本発明
にかかるフォームスキン絶縁電線を得た。なお、製造時
の気温(工場内雰囲気温度)は 9℃であった。
【0013】実施例2 スキン層形成用樹脂として、MFR 1.7 g/10 分のポリ
エチレンUBE C 190(宇部興産社製 商品名)を用いた点
を除いて、実施例1と同一条件、同一方法でフォームス
キン絶縁電線を得た。
【0014】比較例 絶縁体形成用のベース樹脂およびスキン層形成用樹脂
に、ともに密度約0.95、MFR 1.0 g/10 分のポリエチ
レンUBE C490を用いた点を除いて、実施例1と同一条
件、同一方法でフォームスキン絶縁電線を得た。
【0015】上記各実施例および比較例で得られたフォ
ームスキン絶縁電線の引抜き力を、先に図3を用いて説
明した方法によって測定した。なお、測定は製造 1、1
0、16、22および33日後の計 5回(比較例については、
1、 7、15および33日後の計 4回)行った。結果を図2
のグラフに示す。同グラフからも明らかなように、引抜
き力は、実施例のフォームスキン絶縁電線では、気温の
低い条件下での製造であるにもかかわらず、適度な剥取
り性の目安となる 200〜1000g の範囲内であったのに対
し、比較例のものでは、製造 1日後が 1800gと最も高
く、その後、若干の低下が認められるものの 1500g以上
と高い値を示した。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絶縁体およびスキン層を、それぞれMFRの異なるプラ
スチックで形成するようにしたので、密着強度が増大す
る冬季であっても、適度な絶縁体の剥取り性を有する、
すなわち、接続の際の絶縁体剥ぎ取りが容易で、かつ端
部の導体突出し現象が生じることもないフォームスキン
絶縁電線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォームスキン絶縁電線の基本的構成
を示す横断面図。
【図2】実施例および比較例のフォームスキン絶縁電線
について測定した絶縁体引抜き力の経時変化を示すグラ
フ。
【図3】絶縁体引抜き力を測定する方法を説明する図。
【符号の説明】
1………導体 2………発泡プラスチックからなる絶縁体 3………非発泡プラスチックからなるスキン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に発泡プラスチックからなる絶縁
    体と非発泡プラスチックからなるスキン層を順に押出被
    覆してなるフォームスキン絶縁電線において、前記絶縁
    体およびスキン層を構成するプラスチックのメルトフロ
    ーレート(MFR)が少なくとも相違していることを特
    徴とするフォームスキン絶縁電線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフォームスキン絶縁電線
    において、絶縁体はメルトフローレート(MFR)が
    1.0〜1.3 g/10分のプラスチックからなり、かつスキン
    層がメルトフローレート(MFR)が 1.0〜1.3 g/10分
    または 1.5〜1.9 g/10分のプラスチックからなることを
    特徴とするフォームスキン絶縁電線。
JP5145817A 1993-06-17 1993-06-17 フォームスキン絶縁電線 Withdrawn JPH076631A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5145817A JPH076631A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 フォームスキン絶縁電線

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JP5145817A JPH076631A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 フォームスキン絶縁電線

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JPH076631A true JPH076631A (ja) 1995-01-10

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ID=15393827

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JP5145817A Withdrawn JPH076631A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 フォームスキン絶縁電線

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253114A (ja) * 2005-02-14 2006-09-21 Fujikura Ltd 発泡同軸ケーブル
JP2006286619A (ja) * 2005-03-08 2006-10-19 Fujikura Ltd 細径発泡同軸ケーブル
JP2011086638A (ja) * 2005-02-14 2011-04-28 Fujikura Ltd 発泡同軸ケーブル
JP2011091061A (ja) * 2005-03-08 2011-05-06 Fujikura Ltd 細径発泡同軸ケーブル
CN104024738A (zh) * 2011-12-28 2014-09-03 川崎重工业株式会社 流速分布均匀化装置

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