JP2938474B2 - 通信ケーブル発泡絶縁心線の製造方法 - Google Patents

通信ケーブル発泡絶縁心線の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高密度ポリエチレンを用いた高発泡の通信
ケーブル発泡絶縁心線の製造方法の改良に関する。
(従来の技術) 近年、導体上に高密度ポリエチレンを高発泡させた発
泡層を設けるか、あるいはさらにその上に機械的特性を
補う目的でポリエチレン等によるスキン層を設けた架空
配線用の通信ケーブル発泡絶縁心線が製造されている。
このような心線の製造は、例えばアゾジカルボンアミド
(以下、ADCAと略す)系発泡剤をポリエチレンに対して
1重量%程度添加した混合物を用意し、必要ならばこれ
に着色顔料などの無機充填剤を配合したものを導体上に
押し出し被覆する方法が取られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このようにして得られる心線の発泡層
においては発泡の泡径が大きくピンホールが発生する頻
度が高いため絶縁性能が低下し、さらに発泡が均一に存
在しないという問題があった。また、高密度ポリエチレ
ンをベース樹脂として用いる場合、特に発泡剤の配合割
合の高い、発泡層の発泡率が約40%以上のいわゆる高発
泡のものにおいては、ピンホールの発生が著しいばかり
でなく、同一の組成を用いても加熱や押しだし条件によ
り心線を製造する度に発泡の状態やピンホールの発生状
態が異なり、安定した特性のものが得られないという問
題があった。
以上の点に鑑みて、本発明は通信ケーブルの高発泡絶
縁心線において発泡の泡径が小さくまた均一でピンホー
ルの発生を防止して絶縁性能を向上させ、しかもこれら
の特性が安定した通信ケーブル発泡絶縁心線の製造方法
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は即ち、高密度ポリエチレンに対してアゾジカ
ルボンアミド系発泡剤を0.4重量%〜0.7重量%配合した
混合物を、導体上に押し出しさせて発泡率が40%以上の
高発泡層を形成してなる通信ケーブル発泡絶縁心線を製
造するにあたり、前記混合物は未発泡状態において、温
度190℃、荷重2.14kgfの条件でのMFR測定による1分間
当たりの流出量の最大値が測定開始後4〜8分の範囲内
であることを特徴とする通信ケーブル発泡絶縁心線の製
造方法に関する。
本発明者らは、高発泡の通信ケーブル発泡絶縁心線に
おける前述の問題について鋭意研究を進めた結果、高密
度ポリエチレンと所定量のADCA系発泡剤とからなる混合
物を未発泡状態において、温度190℃、荷重2.14kgfの条
件でのMFR測定による1分間当たりの流出量の最大値が
4〜8分の範囲内となるようにあらかじめ調整しておけ
ば、これを導体上に押し出して加熱発泡させて得られる
通信ケーブル発泡絶縁心線の特性向上に有効であること
を見出だした。以下、本発明の通信ケーブル発泡絶縁心
線の製造方法を順に説明する。
本発明においてはまず、高密度ポリエチレンにADCA系
発泡剤を配合するが、ADCA系発泡剤としては、公知のも
のを使用することができ、例えばADCAにシリカを含有さ
せたタイプの具体的にはFICEL EP−A(ファイゾンス
社製 商品名)、CELOGEN AZ−760(ユニロイヤル社製
商品名)等がある。なお、これらのADCA系発泡剤は、
シリカなどを除いたADCAのみの配合量を高密度ポリエチ
レンに対して0.4重量%以上とすれば発泡率約40%以上
の高発泡層が得られる。また、この配合量は0.7重量%
を越えると発泡率の向上はなく、発泡残渣によるtanδ
値の増大等の電気特性の低下が生じ、また銅導体の腐食
を促進するので好ましくない。
次いで高密度ポリエチレンとADCA系発泡剤とを発泡剤
の分解温度(約190℃)以下の温度で加熱混練して未発
泡状態にて押し出すが、この際、加熱温度、混練時間、
押しだし条件等を適宜調整して、得られる混合物の温度
190℃、荷重2.14kgfの条件でのMFR測定による1分間当
たりの流出量の最大値が、試料を充填し終わった時点か
ら4〜8分の範囲内にくるようにする。なお、MFR測定
は、JIS K7210(1976)に定められたMFR測定試験機を
用いて行う。流出量の最大値が測定開始後8分以降にあ
ると、得られる絶縁心線の発泡の泡径が大きくまた、発
泡が不均一に発生しピンホール特性が悪くなる。また、
流出量の最大値が測定開始後4分以前にあると、混合物
の流動性が大きすぎ加工性が非常に悪く、コンパウンド
の作成が極めて困難である。
このようにして調整された高密度ポリエチレンとADCA
系発泡剤との混合物には、必要に応じて着色顔料などの
無機充填剤を配合しても良い。また、その混練方法は、
従来法のようなマスターバッチを用いても良いし、ADCA
系発泡剤を直接添加して混練しても良い。
上述のようにしてあらかじめ調整された未発泡混合物
を、導体上に約200℃の温度で押し出し発泡させること
により通信ケーブル発泡絶縁心線が得られる。なお、本
発明においてはさらにその外周に機械的特性を補う目的
でポリエチレン等によるスキン層を設けた2層構造とす
ることができる。
(実施例) 本発明の実施例について説明する。
高密度ポリエチレンにFICEL EP−A(ファイゾンス
社製 商品名)を、ADCA含量が0.5重量%となるように
添加して加熱混練し、温度190℃、荷重2.14kgfの条件で
のMFR測定による1分間当たりの流出量の最大値が測定
開始後6.5分にある未発泡混合物を得た。
次いで、2層同時押し出し機を用いて直径0.4mmの導
体上に、得られた未発泡混合物による厚さ0.25mmの発泡
層とさらにその外周に高密度ポリエチレンによる厚さ40
μmのスキン層を200℃で同時押し出しして通信ケーブ
ル発泡絶縁心線を製造した。発泡層の発泡率は42%で心
線等価発泡率は32%であった。得られた心線の3m長さの
もの1000本を24時間水中に浸漬した後、1000V2000MΩで
絶縁抵抗を測定し、絶縁抵抗値が0になった本数をピン
ホール発生本数として調べたところ、ピンホール発生本
数は0であった。
比較として同様組成の混合物を加熱混練し、温度190
℃、荷重2.14kgfの条件でのMFR測定による1分間当たり
の流出量の最大値が測定開始後11.5分にある未発泡混合
物を得て、その他は実施例と同様にして発泡層の発泡率
42%、心線等価発泡率32%の絶縁心線を製造した。これ
を実施例と同様にしてピンホール発生本数を調べたとこ
ろ、ピンホール発生本数は6本であった。
(発明の効果) 以上、本発明の通信ケーブル発泡絶縁心線の製造方法
によれば、ピンホール発生を大幅に防止して絶縁抵抗性
能を向上させ、かつ特性の安定した通信ケーブル発泡絶
縁心線を製造することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高密度ポリエチレンに対してアゾジカルボ
    ンアミド系発泡剤を0.4重量%〜0.7重量%配合してなる
    混合物を、導体上に押し出しさせて発泡率が40%以上の
    高発砲層を形成してなる通信ケーブル発泡絶縁心線を製
    造するにあたり、前記混合物は未発泡状態において温度
    190℃、荷重2.14kgfの条件でのMFR測定による1分間あ
    たりの流出量の最大値が測定開始後4〜8分の範囲内に
    あることを特徴とする通信ケーブル発泡絶縁心線の製造
    方法。
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