JPH087672A - 通信用ケーブル - Google Patents

通信用ケーブル

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JPH087672A
JPH087672A JP14497194A JP14497194A JPH087672A JP H087672 A JPH087672 A JP H087672A JP 14497194 A JP14497194 A JP 14497194A JP 14497194 A JP14497194 A JP 14497194A JP H087672 A JPH087672 A JP H087672A
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JP
Japan
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foaming
communication cable
insulator
cable
foam
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Pending
Application number
JP14497194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kawahigashi
正記 川東
Hiroshi Kato
寛 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd, Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Priority to EP95109902A priority patent/EP0690458A3/en
Priority to CA002152632A priority patent/CA2152632C/en
Priority to US08/495,792 priority patent/US5656371A/en
Publication of JPH087672A publication Critical patent/JPH087672A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡率が高く、均一な発泡を有し、かつ優れ
た電気的破壊強度、およびケーブル絶縁材料として要求
される可撓性を具備する発泡体を絶縁体とする通信用ケ
ーブルの提供。 【構成】 シンジオタクチックペンタッド分率が0.7
以上であり、かつメルトフローレートが0.1〜20g
/10分の範囲のシンジオタクチックポリプロピレンを
主成分とする発泡絶縁体を有する通信用ケーブル。 【効果】 ノイズの発生を低減させるとともに、伝送効
率の低下を防ぐ。また、発泡体の誘電率および機械特性
についても、通信用ケーブルの絶縁層として充分満足で
きるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信用ケーブルに関
し、詳しくは発泡体を絶縁層として有する通信用ケーブ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信用ケーブルにおいては、ノイ
ズを低減させるなどの目的で、導体を被覆、保護する絶
縁層として、例えば高密度ポリエチレン(以下「HDP
E」という。)などからなる発泡体を用いていた。
【0003】しかし、HDPEを用いて発泡体を形成し
た場合、HDPE中の空隙率(以下「発泡率」とい
う。)は所望よりも低く、均一な発泡が得られないこと
があるので、ノイズの発生を低減させる発泡体の作用が
不充分となることがある。
【0004】また、発泡率が低いと、誘電率が上昇する
ので、発泡体が電気エネルギーを吸収し、通信信号の減
衰を来たし、伝送効率が低下するという問題がある。
【0005】さらに、HDPEを用いた発泡体は、一般
に20〜30%の発泡度ならば比較的容易に製造できる
ものの、発泡度が50%以上の高発泡の発泡体とするの
が困難なために、可撓性などの機械特性が低く、通信用
ケーブルの絶縁層としては十分とは言えない場合があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の実情に鑑み、本
発明の目的は、発泡率が高く、均一な発泡を有し、かつ
優れた電気的破壊強度、およびケーブル絶縁材料として
要求される可撓性を具備する発泡体を絶縁体とする通信
用ケーブルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電気的破
壊強度と可撓性とに優れた高融点ポリマーを検討した結
果、シンジオタクチックポリプロピレン(以下「s−P
P」ともいう。)が、HDPEに比べ充分な電気的破壊
強度および可撓性を有するうえ、発泡体とした場合に、
高い発泡率および均一な発泡が得られることを見出し
た。
【0008】すなわち、本発明の通信用ケーブルは、シ
ンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上であり、
かつメルトフローレートが0.1〜20g/10分の範
囲のシンジオタクチックポリプロピレンを主成分とする
発泡絶縁体を有することを特徴とするものである。
【0009】本発明において「通信用ケーブル」とは、
通信電流を通電する導体と、該導体を直接または間接的
に被覆する絶縁体とを少なくとも有する単心または複心
(多心)ケーブルなどをいう。すなわち「ケーブル」と
いう概念は、寸法の大きさに関わらず、ケーブル、撚り
線、コード、電線などの概念を広く包含するものであ
り、例えば、素線を撚って単一導体に纏めた心線の一本
または複数本を相互に絶縁して、全体を共通のまたは個
別の絶縁体で保護した同軸または多心ケーブルだけでな
く、一本の導電線の外側を絶縁体で被覆した絶縁電線を
も包含する。
【0010】本発明の通信用ケーブルにおいては、s−
PPの発泡体が、導体を直接または間接的に被覆する絶
縁体となる。すなわち、本発明においてs−PPの発泡
絶縁体は、単心または複心(多心)ケーブルなどにおけ
る全ての絶縁体をいい、具体的には、導体を個別に被覆
する絶縁体(さらにセパレータなどを介して被覆する第
2絶縁体であるシースを含む。)だけでなく、被覆され
た複数の導体を集合し、さらに全体を被覆する共通の絶
縁体(シース)をも包含する。
【0011】本発明で使用される「s−PP」とは、シ
ンジオタクチック構造を有するポリプロピレンの単独重
合体のみならず、プロピレンと他のオレフィンとの共重
合体をも包含する概念であり、以下の説明においては、
当該共重合体を含めてs−PPという。本発明において
は、ホモポリマーであるs−PPが好ましい。
【0012】本発明で使用されるs−PPの好ましい分
子量は、3,000〜400,000、さらに好ましく
は10,000〜200,000である。
【0013】本発明で使用されるs−PPは、そのシン
ジオタクチックペンタッド分率が0.7以上であること
が必要である。ここでシンジオタクチックペンタッド分
率とは、135℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶
液で67.8MHzにて測定した13C−NMRスペクト
ルにおいて、テトラメチルシランを基準として20.2
ppmに観測されるピーク強度(シンジオタクチックペ
ンタッド連鎖に帰属されるメチル基のピーク強度)のプ
ロピレン単位の全メチル基に帰属されるピーク強度の割
合をいう。
【0014】シンジオタクチックペンタッド分率が0.
7未満のs−PPは、融点が低く、かつ電気的破壊強度
および機械特性も低下するので、ケーブル絶縁材料とし
ては好ましくない。
【0015】上記シンジオタクチックペンタッド分率
は、加工性、電気的破壊強度および機械特性の点から、
好ましくは0.8〜0.95、さらに好ましくは0.8
6〜0.95である。
【0016】さらに上記s−PPは、ASTM−D−1
238で規定するメルトフローレート(MFR)(荷
重:10kgf、温度:230℃)の下限が0.1g/
10分、好ましくは0.3g/10分、より好ましくは
0.5g/10分であり、その上限が20g/10分、
好ましくは15g/10分、より好ましくは10g/1
0分である。
【0017】20g/10分を越えるMFRをもつs−
PPは、高温における流動性が過大になりすぎ、逆に
0.1g/10分未満のMFRをもつs−PPは流動性
が過少となりすぎ、したがっていずれの場合も、ケーブ
ル絶縁体とした場合、加工性に難点を有するので好まし
くない。
【0018】上記s−PPの製造法には特に制限はな
い。すなわち、用いられる重合触媒としては、対称もし
くは非対称分子構造を有する有機金属錯体系触媒、例え
ばメタロセン化合物などの立体特異性重合触媒などが使
用され得る。また、重合条件にも特に制限はなく、例え
ば塊状重合法、気相重合法、不活性溶媒を用いる溶液重
合法などの方法によって製造し得る。
【0019】s−PPに添加される発泡剤としては、ア
ゾジカルボンアミド,アゾビスイソブチロニトリル,バ
リウム−アゾジカルボキシラート,p−トルエンスニホ
ニルセミカルバジドなどのアゾ系、ベンゼンスルホニル
ヒドラジド,p−トルエンスニホニルヒドラジド,4,
4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドなどの
スルホヒドラジド系、ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミンなどのニトロソ系、重炭酸ナトリウム,重炭酸アン
モニウムなどの無機系発泡剤、あるいは窒素,ヘリウ
ム,炭酸ガス,アルゴンなどの不活性気体が用いられ、
さらに所望によりルイス酸を有するカルボン酸塩,炭酸
塩,酸化物などの発泡分解助剤が添加される。好ましい
発泡剤としては、アゾジカルボンアミドなどが例示され
る。上記発泡剤は、s−PPに対して、0.1〜2重量
%添加される。
【0020】上記s−PPには、必要に応じて、ヒンダ
ードフェノール系,アミン系,チオエーテル系などの酸
化防止剤または安定剤、アミド系,ヒドラジッド系など
の銅害防止剤、ベンゾフェノン系,ベンゾイン系などの
紫外線防止剤、高級脂肪酸系またはその金属塩系などの
滑剤、加工助剤、シリカ,クレーなどの充填剤など、プ
ラスチックに通常用いられる添加剤を添加しても良い。
【0021】本発明の通信用ケーブルは、常套手段によ
り製造され、例えば、押出被覆法によって導体上に連続
被覆にて形成される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するため実施例お
よび実験例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限
定されるものではない。
【0023】実施例1〜6および比較例1 下記の表1に示されるシンジオタクチックペンタッド分
率が0.7〜0.95の各種s−PPおよび比較例とし
てHDPEに、発泡剤としてアゾジカルボンアミド1.
0%を添加し、窒素ガスを400cc/分の割合で30
mmφ押出機中に圧入して、銅撚線導体(径:2mm)上に
厚さ1mmに連続押出被覆してケーブルを作成した(押出
温度条件=C1 :180℃、C2 :185℃、C3 :1
81℃、D:180℃)。得られた各種ケーブルの発泡
度、気泡径および誘電率を調べ、表1にまとめた。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の通信用ケーブルは、その絶縁体
が発泡体であって、その発泡体は発泡率が高く、発泡が
均一であるので、ノイズの発生を低減させるとともに、
伝送効率の低下を防ぐ。また、発泡体の誘電率および機
械特性についても、通信用ケーブルの絶縁層として充分
満足できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンジオタクチックペンタッド分率が
    0.7以上であり、かつメルトフローレートが0.1〜
    20g/10分の範囲のシンジオタクチックポリプロピ
    レンを主成分とする発泡絶縁体を有する通信用ケーブ
    ル。
JP14497194A 1994-06-27 1994-06-27 通信用ケーブル Pending JPH087672A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14497194A JPH087672A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 通信用ケーブル
EP95109902A EP0690458A3 (en) 1994-06-27 1995-06-25 Insulating composition and formed articles
CA002152632A CA2152632C (en) 1994-06-27 1995-06-26 Insulating composition and formed article thereof
US08/495,792 US5656371A (en) 1994-06-27 1995-06-27 Insulating composition and formed article thereof

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JP (1) JPH087672A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002251922A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 同軸ケーブル
US7638588B2 (en) 2003-11-26 2009-12-29 Daikin Industries, Ltd. Fluororesin and coated electric wire
WO2023189546A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社オートネットワーク技術研究所 通信電線

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