JP2739288B2 - 発泡フッ素樹脂絶縁電線 - Google Patents
発泡フッ素樹脂絶縁電線Info
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- JP2739288B2 JP2739288B2 JP6231910A JP23191094A JP2739288B2 JP 2739288 B2 JP2739288 B2 JP 2739288B2 JP 6231910 A JP6231910 A JP 6231910A JP 23191094 A JP23191094 A JP 23191094A JP 2739288 B2 JP2739288 B2 JP 2739288B2
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- Molding Of Porous Articles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信用アンテナ
給電線等として有用な発泡フッ素樹脂絶縁電線に関す
る。
給電線等として有用な発泡フッ素樹脂絶縁電線に関す
る。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】従来から、
発泡層−スキン層構造を有する発泡フッ素樹脂絶縁電線
は多数提案されている。しかし、この種の絶縁電線で
は、樹脂圧力の変動等によりその絶縁外径および静電容
量が変動し、長さ方向に安定した押し出しを行うことが
難しく、より優れた性能を有する絶縁電線が望まれてい
る。
発泡層−スキン層構造を有する発泡フッ素樹脂絶縁電線
は多数提案されている。しかし、この種の絶縁電線で
は、樹脂圧力の変動等によりその絶縁外径および静電容
量が変動し、長さ方向に安定した押し出しを行うことが
難しく、より優れた性能を有する絶縁電線が望まれてい
る。
【0003】本発明の目的は、絶縁外径および静電容量
が安定化された発泡フッ素樹脂絶縁電線を提供すること
である。
が安定化された発泡フッ素樹脂絶縁電線を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即
ち、本発明は、導体上にフッ素樹脂発泡層が設けられ、
さらにその外周にフッ素樹脂スキン層が設けられてなる
発泡フッ素樹脂絶縁電線において、発泡層用フッ素樹脂
およびスキン層用フッ素樹脂のメルトインデックスがと
もに5〜30g/10分であり、かつその両者のメルトイン
デックス(g/10分)の差が20%以内であることを特徴
とする発泡フッ素樹脂絶縁電線に関する。
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。即
ち、本発明は、導体上にフッ素樹脂発泡層が設けられ、
さらにその外周にフッ素樹脂スキン層が設けられてなる
発泡フッ素樹脂絶縁電線において、発泡層用フッ素樹脂
およびスキン層用フッ素樹脂のメルトインデックスがと
もに5〜30g/10分であり、かつその両者のメルトイン
デックス(g/10分)の差が20%以内であることを特徴
とする発泡フッ素樹脂絶縁電線に関する。
【0005】本発明で用いられる発泡層用フッ素樹脂お
よびスキン層用フッ素樹脂は、それぞれ同じであっても
異なっていてもよく、従来公知のフッ素樹脂であれば特
に限定されない。好ましくは、例えばテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられ、発泡
層用フッ素樹脂およびスキン層用フッ素樹脂はそれぞれ
これらから選ばれる少なくとも1種を用いることが望ま
しい。なお、より好ましくはPFAであり、PFAとし
ては公知のものを用いることができ、特に好ましくはそ
のアルキル部分がプロピルであるテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロプロピルビニルエーテル共重合体等が
挙げられる。
よびスキン層用フッ素樹脂は、それぞれ同じであっても
異なっていてもよく、従来公知のフッ素樹脂であれば特
に限定されない。好ましくは、例えばテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレ
ン−エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられ、発泡
層用フッ素樹脂およびスキン層用フッ素樹脂はそれぞれ
これらから選ばれる少なくとも1種を用いることが望ま
しい。なお、より好ましくはPFAであり、PFAとし
ては公知のものを用いることができ、特に好ましくはそ
のアルキル部分がプロピルであるテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロプロピルビニルエーテル共重合体等が
挙げられる。
【0006】発泡層用およびスキン層用フッ素樹脂のメ
ルトインデックス(MI)は、5〜30g/10分であるこ
とが必要であり、好ましくは11〜15g/10分である。
MIが5g/10分未満だと発泡押し出しに不適当であり、
30g/10分を越えると発泡度が低下する傾向がある。
ルトインデックス(MI)は、5〜30g/10分であるこ
とが必要であり、好ましくは11〜15g/10分である。
MIが5g/10分未満だと発泡押し出しに不適当であり、
30g/10分を越えると発泡度が低下する傾向がある。
【0007】また、発泡層用フッ素樹脂とスキン層用フ
ッ素樹脂のMIの差が20%以内であることが必要であ
り、好ましくは10%以内である。なお、「発泡層用フ
ッ素樹脂とスキン層用フッ素樹脂のMIの差が20%以
内」とは、両者のMIの値が同じであるか、または発泡
層用フッ素樹脂とスキン層用フッ素樹脂のMIの大きい
方の値をa(g/10分)、小さい方の値をb(g/10分)と
したとき、式 a>b≧0.8a を満たすことを意味する。両者のMIの差が20%より
大きいと、絶縁電線の絶縁外径および静電容量が安定し
た押し出しができない。
ッ素樹脂のMIの差が20%以内であることが必要であ
り、好ましくは10%以内である。なお、「発泡層用フ
ッ素樹脂とスキン層用フッ素樹脂のMIの差が20%以
内」とは、両者のMIの値が同じであるか、または発泡
層用フッ素樹脂とスキン層用フッ素樹脂のMIの大きい
方の値をa(g/10分)、小さい方の値をb(g/10分)と
したとき、式 a>b≧0.8a を満たすことを意味する。両者のMIの差が20%より
大きいと、絶縁電線の絶縁外径および静電容量が安定し
た押し出しができない。
【0008】当該MIの調整は、例えば分子量の異なる
樹脂を混合すること等により行うことができる。なお、
上記MIはメルトインデクサーを用いて測定されたもの
である(PFA、FEPは温度372℃、荷重5kgf
で、ETFEは温度297℃、荷重5kgfで測定)。
樹脂を混合すること等により行うことができる。なお、
上記MIはメルトインデクサーを用いて測定されたもの
である(PFA、FEPは温度372℃、荷重5kgf
で、ETFEは温度297℃、荷重5kgfで測定)。
【0009】発泡層には、上記フッ素樹脂以外に発泡剤
を含有させる。発泡剤としては、フロンガス、不活性ガ
ス(アルゴン等)、二酸化炭素、窒素、炭化水素(プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等)等が挙げられ、
好ましくはフロンガス、アルゴン、二酸化炭素、窒素で
ある。当該発泡剤の配合量は、発泡層用フッ素樹脂10
0重量部に対して、好ましくは0.12〜0.72重量
部、より好ましくは0.18〜0.42重量部である。
を含有させる。発泡剤としては、フロンガス、不活性ガ
ス(アルゴン等)、二酸化炭素、窒素、炭化水素(プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等)等が挙げられ、
好ましくはフロンガス、アルゴン、二酸化炭素、窒素で
ある。当該発泡剤の配合量は、発泡層用フッ素樹脂10
0重量部に対して、好ましくは0.12〜0.72重量
部、より好ましくは0.18〜0.42重量部である。
【0010】また、発泡層には、成核剤も含有させるこ
とができる。成核剤としては、窒化ホウ素(BN)、二
酸化珪素、二酸化チタン、アルミナ、マグネシア等が挙
げられ、好ましくは窒化ホウ素である。当該成核剤の配
合量は、発泡層用フッ素樹脂100重量部に対して、好
ましくは0.1〜2.0重量部、より好ましくは0.5
〜1.0重量部である。
とができる。成核剤としては、窒化ホウ素(BN)、二
酸化珪素、二酸化チタン、アルミナ、マグネシア等が挙
げられ、好ましくは窒化ホウ素である。当該成核剤の配
合量は、発泡層用フッ素樹脂100重量部に対して、好
ましくは0.1〜2.0重量部、より好ましくは0.5
〜1.0重量部である。
【0011】当該発泡層の発泡度は、好ましくは40〜
80%、より好ましくは50〜70%である。当該発泡
度は、例えば注入するガス(発泡剤)圧力を変化させる
こと等により調整できる。当該発泡層の厚さは、好まし
くは0.1〜3mm、より好ましくは0.4〜1.0m
mである。
80%、より好ましくは50〜70%である。当該発泡
度は、例えば注入するガス(発泡剤)圧力を変化させる
こと等により調整できる。当該発泡層の厚さは、好まし
くは0.1〜3mm、より好ましくは0.4〜1.0m
mである。
【0012】また、スキン層の厚さは、好ましくは20
〜200μm、より好ましくは20〜100μmであ
る。
〜200μm、より好ましくは20〜100μmであ
る。
【0013】導体としては、公知の導体、例えば純銅、
銅合金導体等が挙げられる。また、当該導体にメッキを
施したもの等も挙げられる。
銅合金導体等が挙げられる。また、当該導体にメッキを
施したもの等も挙げられる。
【0014】当該発泡フッ素樹脂絶縁電線の製造方法
は、従来公知の方法であれば特に限定されない。例え
ば、まず導体上に押し出し成形により発泡層を設け、次
いで同じく押し出し成形によりスキン層を発泡層の外周
に設けることにより製造することができる。より具体的
には、発泡層用樹脂を押し出し機に供給し、同樹脂を熱
溶融させ、この状態で発泡剤を注入する。これを押し出
し機内で混練し、発泡剤を分散させ、溶融状態の樹脂を
導体上に押し出し、またこれと同時に、スキン層用樹脂
を別の押し出し機を用い、同じ押し出し成形により発泡
層外周にスキン層を押し出すことにより製造できる。
は、従来公知の方法であれば特に限定されない。例え
ば、まず導体上に押し出し成形により発泡層を設け、次
いで同じく押し出し成形によりスキン層を発泡層の外周
に設けることにより製造することができる。より具体的
には、発泡層用樹脂を押し出し機に供給し、同樹脂を熱
溶融させ、この状態で発泡剤を注入する。これを押し出
し機内で混練し、発泡剤を分散させ、溶融状態の樹脂を
導体上に押し出し、またこれと同時に、スキン層用樹脂
を別の押し出し機を用い、同じ押し出し成形により発泡
層外周にスキン層を押し出すことにより製造できる。
【0015】上記のようにして得られた発泡フッ素樹脂
絶縁電線は、移動体通信用アンテナ給電線(例えば衛星
自動車電話用アンテナ給電線等)等に使用される。
絶縁電線は、移動体通信用アンテナ給電線(例えば衛星
自動車電話用アンテナ給電線等)等に使用される。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】実施例1 発泡層として、ベースポリマーに窒化ホウ素0.5wt%
含有のPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体;ここではアルキル部
分がプロピルであるものを用いた、以下同様)〔MI=
13;AP-210PB、ダイキン工業社製〕を、発泡剤にフロ
ン22(旭ガラス社製)を用い、スキン層としてベース
ポリマーにPFA〔MI=13;AP-210、ダイキン工業
社製〕を用い、導体として0.60mmφ軟銅線を用い
た。30mmφ押し出し機(シリンダーS1 =330℃、S
2 ,S3 =380℃、S4 =370℃、ヘッド=340℃、ダイス=3
20℃)に発泡層用フッ素樹脂を供給し、熱溶融させ、こ
の状態で発泡剤としてフロン22を注入した。これを押
し出し機内で混練し、発泡剤を分散させ、溶融状態の樹
脂を径0.60mmφの導体上に押し出し被覆させた。
また、25mmφ押し出し機(シリンダーS1 =300℃、
S2 =350℃、S3 =370℃、ノズル=370℃)にスキン層用
フッ素樹脂を供給し、同じ押し出し成形により発泡層外
周にスキン層を同時に押し出した。次いで、これら溶融
状態の樹脂を所定の条件下で導体上で発泡させ、発泡度
55%の絶縁電線を得た。
含有のPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体;ここではアルキル部
分がプロピルであるものを用いた、以下同様)〔MI=
13;AP-210PB、ダイキン工業社製〕を、発泡剤にフロ
ン22(旭ガラス社製)を用い、スキン層としてベース
ポリマーにPFA〔MI=13;AP-210、ダイキン工業
社製〕を用い、導体として0.60mmφ軟銅線を用い
た。30mmφ押し出し機(シリンダーS1 =330℃、S
2 ,S3 =380℃、S4 =370℃、ヘッド=340℃、ダイス=3
20℃)に発泡層用フッ素樹脂を供給し、熱溶融させ、こ
の状態で発泡剤としてフロン22を注入した。これを押
し出し機内で混練し、発泡剤を分散させ、溶融状態の樹
脂を径0.60mmφの導体上に押し出し被覆させた。
また、25mmφ押し出し機(シリンダーS1 =300℃、
S2 =350℃、S3 =370℃、ノズル=370℃)にスキン層用
フッ素樹脂を供給し、同じ押し出し成形により発泡層外
周にスキン層を同時に押し出した。次いで、これら溶融
状態の樹脂を所定の条件下で導体上で発泡させ、発泡度
55%の絶縁電線を得た。
【0018】実施例2 発泡層のベースポリマーとして窒化ホウ素0.5wt%含
有のFEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体)〔MI=6;NP-23PB 、ダイキン
工業社製〕を、スキン層のベースポリマーとしてFEP
〔MI=6;NP-23 、ダイキン工業社製〕を用いた以外
は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
有のFEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体)〔MI=6;NP-23PB 、ダイキン
工業社製〕を、スキン層のベースポリマーとしてFEP
〔MI=6;NP-23 、ダイキン工業社製〕を用いた以外
は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0019】実施例3 発泡層のベースポリマーとしてETFE(テトラフルオ
ロエチレン−エチレン共重合体)〔MI=12;EP-52
1、ダイキン工業社製〕に窒化ホウ素0.5wt%混練し
たものを、スキン層のベースポリマーとしてETFE
〔MI=12;EP-521、ダイキン工業社製〕を用いた以
外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
ロエチレン−エチレン共重合体)〔MI=12;EP-52
1、ダイキン工業社製〕に窒化ホウ素0.5wt%混練し
たものを、スキン層のベースポリマーとしてETFE
〔MI=12;EP-521、ダイキン工業社製〕を用いた以
外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0020】実施例4 スキン層のベースポリマーとしてETFE〔MI=1
2;EP-521、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
2;EP-521、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0021】実施例5 スキン層のベースポリマーとしてPFA〔MI=14;
340J、三井・デュポンフロロケミカル社製〕を用いた以
外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
340J、三井・デュポンフロロケミカル社製〕を用いた以
外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0022】比較例1 スキン層のベースポリマーとしてPFA〔MI=30;
AP-201、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施例1
と同様にして絶縁電線を得た。
AP-201、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施例1
と同様にして絶縁電線を得た。
【0023】比較例2 発泡層のベースポリマーとして窒化ホウ素0.5wt%含
有のFEP〔MI=6;NP-23PB 、ダイキン工業社製〕
を、スキン層のベースポリマーとしてFEP〔MI=3
0;SP-100、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
有のFEP〔MI=6;NP-23PB 、ダイキン工業社製〕
を、スキン層のベースポリマーとしてFEP〔MI=3
0;SP-100、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0024】比較例3 発泡層のベースポリマーとしてETFE〔MI=12;
EP-521、ダイキン工業社製〕に窒化ホウ素0.5wt%混
練したものを、スキン層のベースポリマーとしてETF
E〔MI=30;EP-610、ダイキン工業社製〕を用いた
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
EP-521、ダイキン工業社製〕に窒化ホウ素0.5wt%混
練したものを、スキン層のベースポリマーとしてETF
E〔MI=30;EP-610、ダイキン工業社製〕を用いた
以外は、実施例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0025】比較例4 スキン層のベースポリマーとしてETFE〔MI=3
0;EP-610、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
0;EP-610、ダイキン工業社製〕を用いた以外は、実施
例1と同様にして絶縁電線を得た。
【0026】なお、上記実施例および比較例において、
MIはメルトインデクサーを用いて測定した値である
(PFA、FEPは温度372℃、荷重5kgf で、ET
FEは温度297℃、荷重5kgf で測定)。また、絶縁
電線の線種は、いずれも絶縁外径1.50mm、内部導
体径0.60mm、絶縁体厚さ0.45mm(発泡層
0.43mm、スキン層0.02mm)とした。
MIはメルトインデクサーを用いて測定した値である
(PFA、FEPは温度372℃、荷重5kgf で、ET
FEは温度297℃、荷重5kgf で測定)。また、絶縁
電線の線種は、いずれも絶縁外径1.50mm、内部導
体径0.60mm、絶縁体厚さ0.45mm(発泡層
0.43mm、スキン層0.02mm)とした。
【0027】上記実施例および比較例で得られた絶縁電
線の組成および物性等を表1に示す。なお、発泡度は比
重法により、セル構造は発泡断面の顕微鏡観察により、
外径変動は外径測定器をモニターすることにより、静電
容量変動は静電容量測定器をモニターすることにより、
外観は目視で観察することにより測定した。
線の組成および物性等を表1に示す。なお、発泡度は比
重法により、セル構造は発泡断面の顕微鏡観察により、
外径変動は外径測定器をモニターすることにより、静電
容量変動は静電容量測定器をモニターすることにより、
外観は目視で観察することにより測定した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の発泡フッ素樹脂絶縁電線は、絶
縁外径および静電容量が安定化されている。
縁外径および静電容量が安定化されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 11/00 H01B 11/00 Z // B29K 27:12 105:04 (72)発明者 山本 巧 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 平5−151846(JP,A) 特開 昭63−110508(JP,A) 実開 昭60−162317(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 導体上にフッ素樹脂発泡層が設けられ、
さらにその外周にフッ素樹脂スキン層が設けられてなる
発泡フッ素樹脂絶縁電線において、発泡層用フッ素樹脂
およびスキン層用フッ素樹脂のメルトインデックスがと
もに5〜30g/10分であり、かつその両者のメルトイン
デックス(g/10分)の差が20%以内であることを特徴
とする発泡フッ素樹脂絶縁電線。 - 【請求項2】 発泡層用フッ素樹脂およびスキン層用フ
ッ素樹脂がそれぞれ、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体から選ばれる少
なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の発
泡フッ素樹脂絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6231910A JP2739288B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 発泡フッ素樹脂絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6231910A JP2739288B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 発泡フッ素樹脂絶縁電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0896626A JPH0896626A (ja) | 1996-04-12 |
JP2739288B2 true JP2739288B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16930978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6231910A Expired - Fee Related JP2739288B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 発泡フッ素樹脂絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739288B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005216809A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-08-11 | Mitsumi Electric Co Ltd | ケーブルブッシュ取付方法、ケーブルブッシュ、ブッシング付きケーブル、およびアンテナ装置 |
JP5326775B2 (ja) * | 2009-04-24 | 2013-10-30 | 住友電気工業株式会社 | 同軸電線及びその製造方法 |
JP5381281B2 (ja) * | 2009-04-24 | 2014-01-08 | 住友電気工業株式会社 | 電線の製造方法 |
TW201108258A (en) * | 2009-04-24 | 2011-03-01 | Sumitomo Electric Industries | Electrical wire and method for manufacturing the same |
WO2024135735A1 (ja) * | 2022-12-20 | 2024-06-27 | ダイキン工業株式会社 | 発泡成形用組成物、発泡成形体、発泡電線、発泡成形体の製造方法、電線の製造方法及び車載ネットワークケーブル |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5947309A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱風管のレンガ積方法 |
US4711811A (en) * | 1986-10-22 | 1987-12-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Thin wall cover on foamed insulation on wire |
JP3276665B2 (ja) * | 1991-05-17 | 2002-04-22 | 古河電気工業株式会社 | 発泡絶縁電線の製造方法 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP6231910A patent/JP2739288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0896626A (ja) | 1996-04-12 |
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