JPH05182544A - フォームスキン絶縁電線の製造方法および装置 - Google Patents

フォームスキン絶縁電線の製造方法および装置

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JPH05182544A
JPH05182544A JP4000733A JP73392A JPH05182544A JP H05182544 A JPH05182544 A JP H05182544A JP 4000733 A JP4000733 A JP 4000733A JP 73392 A JP73392 A JP 73392A JP H05182544 A JPH05182544 A JP H05182544A
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JP
Japan
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cooling water
conductor
water tank
insulated wire
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4000733A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Tsunoda
二郎 角田
Yuichi Aoki
有一 青木
Takao Muramatsu
隆夫 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 適度な絶縁体剥ぎ取り性を有し、接続作業性
に優れ、かつ導体の突出しなどのない品質の良好なフォ
ームスキン絶縁電線を安定して製造することができる方
法および装置を提供する。 【構成】 サプライ装置6により供給された銅導体7上
に、押出機8により発泡ポリエチレンからなる絶縁体と
非発泡ポリエチレンからなるスキン層とを順に押出被覆
した後、温度管理装置17により槽内の冷却水温度が12
〜25℃に保持管理された移動水槽10に通されて冷却さ
れ、さらにそのまま冷却水層9に通されて完全に冷却さ
れる。この後、引取り機11により引き取られ巻取装置
に巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ケーブルの絶縁コ
アとして好適するフォームスキン絶縁電線を製造する方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブルの絶縁コアとして、図4に
示すような、導体1上に、低静電容量を得るために発泡
プラスチックからなる絶縁体2を設け、この発泡絶縁体
2上に補強のために薄い非発泡プラスチックからなるス
キン層3を設けた構造のフォームスキン絶縁電線が使用
されている。
【0003】このフォームスキン絶縁電線は、一般に次
のように製造されている。
【0004】すなわち、連続的に供給される導体1上
に、押出機により発泡プラスチックからなる絶縁体2と
非発泡プラスチックからなるスキン層3とを二層同時に
押出被覆した後、移動水槽と、固定水槽に順に通過させ
て冷却し、キャプスタンで一定速度で引き取りつつ、巻
取装置に巻き取って製造される。この方法においては、
移動水槽の押出機からの距離を調整することによって発
泡プラスチックの発泡率が調整され、それにより誘電率
が調整されて、電線の静電容量が一定に制御され、全長
に亘って均一な静電容量を有する絶縁電線が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の製造方法においては、得られるフォームスキ
ン絶縁電線の絶縁体(スキン層を含む)の剥ぎ取り性が
安定しないという問題があった。
【0006】すなわち、ある場合には、剥ぎ取りに非常
に大きい引抜き力を要し、このために、接続時の作業性
が大きく低下し、また、ある場合には、小さい引抜き力
で簡単に剥ぎ取ることができ、接続時の作業性に優れる
反面、導体に対して絶縁体が位置ずれを起こし、その結
果、導体が必要以上に絶縁体端面より露出する、いわゆ
る導体突出しの問題を生ずることがあった。
【0007】本発明はこのような従来の事情に対処して
なされたもので、適度な絶縁体剥ぎ取り性を有し、接続
作業性に優れ、かつ導体の突出しなどのない品質の良好
なフォームスキン絶縁電線を安定して製造することがで
きる方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフォームスキン
絶縁電線の製造方法は、導体上に発泡プラスチックから
なる絶縁体と非発泡プラスチックからなるスキン層とを
二層同時に押出被覆した後、冷却水槽に通過させて冷却
するフォームスキン絶縁電線の製造方法において、前記
冷却水槽の冷却水の温度を12〜25℃に保持管理すること
を特徴とする。また、本発明のフォームスキン絶縁電線
の製造装置は、導体上に発泡プラスチックからなる絶縁
体と非発泡プラスチックからなるスキン層とを二層同時
に押出被覆する押出機と、この押出機から引き出された
被覆導体を冷却する冷却水槽とを備えてなるフォームス
キン絶縁電線の製造装置において、前記冷却水槽内の冷
却水温度を12〜25℃に保持管理する冷却水温度管理装置
を配設したことを特徴とする。
【0009】本発明において、冷却水槽の冷却水の温度
を12〜25℃に保持管理するようにしたのは、次の理由に
よる。
【0010】すなわち、接続の際の絶縁体剥ぎ取り作業
を容易にし、かつ端部の導体突出しなどを防止すること
ができる引抜き力の目安は、 200〜1000g の範囲とされ
ている。
【0011】ここで引抜き力とは、図3に示すように、
絶縁電線4を約 130mm長さに切断し、その両端の絶縁体
5をそれぞれ25mmおよび55mmの長さに亘って剥ぎ取って
導体6を露出させ、この露出させた導体6の一方(55mm
の長さに亘って絶縁体5を剥ぎ取った側)に、中心に導
体6のみが自由に挿通し絶縁体5の通過は制止されるよ
うな孔7を設けた制止板8を嵌挿させ、次いで、この制
止板8と導体6端部とを、引張試験機により逆方向、す
なわち制止板8を絶縁体5側に、導体6端部をその反対
方向に引っ張り、絶縁体5が引き抜けたときの最小引張
力をいう。
【0012】そして、このような引抜き力が目安とする
上記範囲になる冷却水の温度範囲が12〜25℃である。冷
却水の温度が12℃未満の場合には、引抜き力が1000g を
大きく越えて剥ぎ取り作業が困難になり、逆に冷却水の
温度が25℃を越えると、引抜き力は200gより小さくなっ
て導体突出しなどの品質低下を招くおそれを生じる。な
お、本発明において、冷却水槽は 2基以上配置するよう
にしてもよく、その場合には、少なくとも押出被覆後に
最初に通過させる冷却水槽、すなわち押出機に最も近い
冷却水槽の冷却水温度を、上記温度範囲に保持するよう
にすればよい。
【0013】
【作用】本発明の製造方法および装置においては、導体
上に発泡プラスチックからなる絶縁体と非発泡プラスチ
ックからなるスキン層とが二層同時に押出被覆された
後、12〜25℃の範囲の温度に保持管理された冷却水によ
りまず冷却されるので、発泡プラスチック絶縁体の剥ぎ
取り性が適当なレベルに調整され、接続の際の絶縁体の
剥ぎ取りが容易で、しかも導体突出しなどのない品質の
良いフォームスキン絶縁電線を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明のフォームスキン絶縁電線
の製造装置の一実施例を概略的に示す図である。
【0016】図1において、6は導体7を供給するサプ
ライ装置、8はサプライ装置6より引き出された導体7
の外周に発泡プラスチックからなる絶縁体を形成するた
めの樹脂と非発泡プラスチックからなるスキン層を形成
するための樹脂を順に二層同時に押出被覆する押出機、
9はその入り口側に押出機8からの距離を任意に変える
ことができる移動水槽10を備えた冷却水槽、11およ
び12はそれぞれ、冷却水槽9により冷却されて得られ
るフォームスキン絶縁電線13を一定の線速で引き取
り、次いで巻き取る、引取り機および巻取装置であり、
これらはフォームスキン絶縁電線の製造ラインに沿って
順に配設されている。
【0017】冷却水槽9内には静電容量検出電極14が
配設されており、この静電容量検出電極14は静電容量
測定器15に接続され、この静電容量測定器15はさら
に制御器16に接続されて、冷却水槽9内を通過する電
線13の静電容量が、静電容量測定器15により基準値
に対する偏差として測定され、この偏差が制御器16に
入力され、その偏差に応じて移動水槽10の移動が制御
され、これによって、得られる電線13の静電容量が制
御されるようになっている。
【0018】また、移動水槽10には、冷却水の温度を
検出する温度センサ17aと、冷却水を加熱する加熱ヒ
ータ17b、冷却水を冷却する冷却器17cとを備えた
温度管理装置17が配設されており、温度センサ17a
による検出温度が12℃より下がると加熱ヒータ17bに
電流が流れ、逆に検出温度が25℃を越えると冷却器17
cが作動して、常時、冷却水温度が12〜25℃の範囲に保
持されるようになっている。
【0019】このような装置においては、サプライ装置
6より供給された導体7、たとえば直径0.32〜1.2mm の
銅導体上に、押出機8により発泡プラスチックからなる
絶縁体と非発泡プラスチックからなるスキン層が押出被
覆された後、温度管理装置17により槽内の冷却水の温
度が12〜25℃に保持管理され、かつ制御器16により押
出機8からの距離が調整されつつ移動する移動水槽1
0、たとえば実質長 2mの移動水槽に通されて冷却さ
れ、そのままさらに冷却水槽9に通されて完全に冷却さ
れ、引取り機11により一定速度、 800〜2000m/分程度
で引き取られつつ巻取機12に巻き取られてフォームス
キン絶縁電線13が製造される。
【0020】このようにして得られるフォームスキン絶
縁電線13は、移動水槽10の制御器16による位置制
御によって静電容量が均一に保持されるとともに、移動
水槽10の冷却水温度が常時12〜25℃の範囲に保持され
ているため、接続の際の剥ぎ取りが容易で、しかも導体
突出しなどの品質低下のない適度な剥ぎ取り性を有して
いる。
【0021】次に、上記装置を用いたフォームスキン絶
縁電線の製造例を具体的に記載する。 直径0.40mmの銅
導体上に、 0.115mm厚の発泡ポリエチレン絶縁体と0.04
mm厚の非発泡ポリエチレンスキン層とを順に押出被覆し
た後、槽内の冷却水温度を表1に示す温度に一定に保持
した移動水槽に通し、そのまま冷却水槽に通して完全に
冷却してから、引取り機を経て巻取装置に巻き取った。
【0022】次に、このようにして得られたフォームス
キン絶縁電線の引抜き力を、図3を用いて説明した方法
によって測定した。結果を表1に示す。なお、図2は、
その結果を基に作成した冷却水温度と引抜き力との関係
を示すグラフである。
【0023】
【表1】 これらの結果からも明らかなように、冷却水の温度が高
くなるにつれて引抜き力は低下し、移動水槽内の冷却水
温度を12〜25℃の範囲に保持管理した場合に、適度な剥
ぎ取り性の目安となる 200〜1000g の引抜き力がほぼ得
られている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法および装
置によれば、導体上に発泡プラスチックからなる絶縁体
と非発泡プラスチックからなるスキン層が押出被覆され
た後、12〜25℃の範囲の冷却水によりまず冷却されるの
で、適度な剥ぎ取り性、すなわち接続時の絶縁体剥ぎ取
り作業が容易で、かつ導体の突出しなどが生じることの
ない剥ぎ取り性を有するフォームスキン絶縁電線を容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォームスキン絶縁電線の製造装置の
一実施例を概略的に示す図。
【図2】絶縁体引抜き力と冷却水温度との関係を示すグ
ラフ。
【図3】絶縁体引抜き力を測定する方法を説明する図。
【図4】フォームスキン絶縁電線の構造を示す断面図。
【符号の説明】
6………サプライ装置 7………導体 8………押出機 9………冷却水槽 10………移動水槽 13………フォームスキン絶縁電線 17………温度管理装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に発泡プラスチックからなる絶縁
    体と非発泡プラスチックからなるスキン層とを二層同時
    に押出被覆した後、冷却水槽に通過させて冷却するフォ
    ームスキン絶縁電線の製造方法において、前記冷却水槽
    の冷却水の温度を12〜25℃に保持管理することを特徴と
    するフォームスキン絶縁電線の製造方法。
  2. 【請求項2】 導体上に発泡プラスチックからなる絶縁
    体と非発泡プラスチックからなるスキン層とを二層同時
    に押出被覆する押出機と、この押出機から引き出された
    被覆導体を冷却する冷却水槽とを備えてなるフォームス
    キン絶縁電線の製造装置において、前記冷却水槽内の冷
    却水温度を12〜25℃に保持管理する冷却水温度管理装置
    を配設したことを特徴とするフォームスキン絶縁電線の
    製造装置。
JP4000733A 1992-01-07 1992-01-07 フォームスキン絶縁電線の製造方法および装置 Pending JPH05182544A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030006868A (ko) * 2001-07-16 2003-01-23 하보덕 콤포지트 파이프 제조방법
US6791045B1 (en) * 1999-07-07 2004-09-14 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Shielded-type automotive relay controlling a magnet clutch load of a vehicle air-conditioner
KR100916012B1 (ko) * 2008-01-25 2009-09-11 주식회사 인팩 차량용 케이블의 라이너 제조방법
CN102646482A (zh) * 2012-03-16 2012-08-22 安徽省砀山兴华电缆有限公司 一种环保发泡绝缘电缆生产系统
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CN113674927A (zh) * 2021-08-23 2021-11-19 安徽信息工程学院 一种电线生产设备

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