JPH08329738A - 発泡プラスチック電線 - Google Patents

発泡プラスチック電線

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JPH08329738A
JPH08329738A JP13046495A JP13046495A JPH08329738A JP H08329738 A JPH08329738 A JP H08329738A JP 13046495 A JP13046495 A JP 13046495A JP 13046495 A JP13046495 A JP 13046495A JP H08329738 A JPH08329738 A JP H08329738A
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JP
Japan
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insulating layer
tape
polyethylene
electric wire
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP13046495A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomitsu Otani
直満 大谷
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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  • Communication Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で性能の安定した発泡プラスチック電線
を提供することを目的とする。 【構成】 導体上に薄肉の押出し被覆層を設けて内部絶
縁層とし、その外側に多孔質ポリオレフィン系樹脂テー
プを巻回して主絶縁層としたことを特徴とする発泡プラ
スチック電線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号の高速伝送を必要
とする機器や、低静電容量または高インピーダンスを必
要とする電子回路等における機器内配線あるいは機器間
配線に好適する発泡プラスチック電線に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやICテスタ等の電子機器
においては、信号の伝送時間が大きいと機器の高速化が
制限されるため、伝送線路の静電容量をできるだけ低く
することが望まれる。また、回路のインピーダンスとの
マッチングをとるため、低静電容量または高インピーダ
ンスの伝送線路を必要とすることがある。このような観
点から、絶縁層(または誘電層。本明細書においては単
に絶縁層と言う。)を発泡させた発泡絶縁電線が使用さ
れている。
【0003】図2は、従来の発泡ポリエチレン電線を例
示するもので、導体1の上に、非発泡ポリエチレンまた
は低発泡ポリエチレン等からなる接着剤層2を押出し被
覆し、その外側にポリエチレン系高発泡体からなる絶縁
層3を押出し被覆し、さらにその外側に外部導体4を設
けた発泡ポリエチレン電線を示している。この電線にお
いて、接着剤層2は、その外側にポリエチレン系高発泡
体からなる絶縁層3を押出し被覆する際に、押出時の熱
で溶融し、絶縁層3を導体1に密着させると共に、絶縁
層からのガス抜けを防止するものである。しかしなが
ら、このケーブルは絶縁層3が押出し被覆により形成さ
れているため、発泡率をある程度以上に高くしようとす
ると、発泡層がつぶれる恐れがある。また、発泡率が高
くなると温度コントロールも高精度が求められ、複雑で
高性能の押出機が必要になるため、それなりの設備投資
を必要とし、得られたケーブルのコストも高いものとな
る。
【0004】また、導体上に多孔質の四弗化エチレン樹
脂の生テープを多数枚巻回し、これを焼成して発泡絶縁
層とした発泡弗素絶縁ケーブルも知られているが、使用
する弗素系樹脂が高価であり、しかも生テープを焼成す
るための加工工程が必要なため、コストも高いものとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
発泡絶縁電線・ケーブルは、優れた特性を備えてはいる
が、製造が容易でなく、コストが高いという欠点があっ
た。そこで本発明は、量産性に優れ、安価で性能のよい
発泡絶縁電線・ケーブルを提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡プラスチッ
ク電線は、導体上に薄肉の押出し被覆層を設けて内部絶
縁層とし、その外側に多孔質のポリオレフィン系樹脂テ
ープを巻回して主絶縁層とし、さらに必要に応じてその
外側に外部絶縁層および/または外部導体を設けたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は、予め、所望の発泡率に仕上げた多孔
質ポリオレフィン系樹脂テープを導体上に巻回して主絶
縁層を構成するものであるから、主絶縁層の発泡率は安
定しており、製造も容易でコストの安い発泡プラスチッ
ク電線が得られる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の発泡プラスチック電線の実施例を
示すもので、導体11の上には薄肉の内部絶縁層12が
設けられている。この内部絶縁層12の上には、高発泡
率の多孔質ポリエチレンテープ13が巻回され、主絶縁
層14が形成されている。多孔質ポリエチレンテープ1
3は、ポリエチレン材料中に予め化学発泡剤を混練する
か、あるいはポリエチレン材料の押出し工程中にガスを
送り込みながらテープ状に押出し成形し、化学発泡剤ま
たはガスの作用により、テープ内部に微細な多数の独立
気泡を形成させたもので、テープの厚さは0.02mm〜
0.5mm程度、発泡率65〜90%程度のものが使用さ
れる。なお、図には2枚のテープ13しか示していない
が、実際は、複数枚のテープが多層に巻回され、所要の
厚さの主絶縁層14を形成する。主絶縁層14の外側に
は、必要に応じて外部絶縁層15が設けられる。この外
部絶縁層は、非発泡のポリエチレンまたは低発泡のポリ
エチレン等のポリオレフィン系樹脂を、0.1mm〜0.
5mm程度の薄肉に押出し被覆することにより形成されて
いる。なお、この外部絶縁層15を省き、主絶縁層14
の外側に直接、ポリ塩化ビニルやポリエチレン等からな
る保護シース(図示せず)を施してもよい。
【0009】上記のように、本発明の発泡ポリエチレン
電線においては、導体11の直上に内部絶縁層12が形
成されているが、この層は0.01mm〜0.1mm程度の
薄肉であり、また非発泡または低発泡のポリエチレン等
のポリオレフィン系樹脂により形成されているので、そ
の押出し被覆作業は容易である。また、内部絶縁層12
は、その外側に巻回される主絶縁層14に対して介在と
しての機能を発揮し、高発泡で機械的な強度の弱い多孔
質ポリエチレンテープ13を細い導体11上に巻回する
際の作業を容易にし、導体11と主絶縁層14との密着
性を高めて滑りを防止する。
【0010】なお、主絶縁層14を形成する高発泡の多
孔質ポリエチレンテープ13として、発泡率の異なるも
のを複数枚、内側より外側のテープの発泡率が順次高く
なるように組み合わせて巻回することにより、発泡率が
外側ほど高くなる主絶縁層を形成することもでき、容易
に実効誘電率を低下させることもできる。また、必要に
応じて主絶縁層14の外側に設けられる外部絶縁層15
は、多孔質ポリエチレンテープ13のずれを防止し、主
絶縁層14を補強するので、発泡プラスチック電線の性
能安定に寄与する。
【0011】上述した発泡プラスチック電線は、そのま
ま、あるいは複数本がより合わされた後、必要に応じて
保護シースを施され、平行2線またはツイストペア線、
あるいは計装ケーブルや複合ケーブルとして、信号の高
速伝送が必要な各種の機器の配線として使用されるが、
場合によっては、図3に示すように、外部絶縁層15の
外側に外部導体16および保護シース17を形成し、同
軸ケーブル構造として使用することもできる。この場
合、外部導体16は、細銅線の編組や横巻き、あるいは
アルミとポリエステルテープ等のラミネートテープや銅
テープ等の縦添え、もしくは巻回により形成することが
できる。このように、本発明は安価で発泡率の安定した
高発泡の多孔質ポリオレフィン系樹脂テープを主絶縁層
の構成材料とし、その巻回作業には特殊の設備や技術を
必要としないので、容易に製造することができる。ま
た、ポリオレフィン系樹脂テープは弗素系のテープと違
い、テープ巻回後の焼成工程が不要であり、コストの低
い発泡プラスチック電線が得られる。しかも、多孔質ポ
リオレフィン系樹脂テープの発泡率と厚さあるいは巻回
枚数を変えることにより、その実効誘電率を任意に調整
することができる。
【0012】なお、以上の説明では、内部絶縁層および
主絶縁層を構成するポリオレフィン系樹脂としてポリエ
チレンを使用する例につき述べた。ポリエチレンは安価
で性能も良く、加工性にも優れているので、本発明で使
用するポリオレフィン系樹脂としては最適な材料ではあ
るが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではな
く、例えば耐熱性も必要とされるような場合には、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を使用しても良
い。
【0013】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、主絶縁
層が多孔質ポリオレフィン系樹脂テープの巻回層からな
り、安価で性能の安定した発泡プラスチック電線を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発泡プラスチック電線の実施例を示
す斜視図である。
【図2】 従来の発泡ポリエチレン電線を例示する横断
面図である。
【図3】 本発明の発泡プラスチック電線の他の実施例
を示す横断面図である。
【符号の説明】
1……導体 2……接着剤層 3……絶縁層 4……外部導体 11……導体 12……内部絶縁層 13……多孔質ポリエチレンテープ 14……主絶縁層 15……外部絶縁層 16……外部導体 17……保護シース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に薄肉の押出し被覆層を設けて内
    部絶縁層とし、その外側に多孔質ポリオレフィン系樹脂
    テープを巻回して主絶縁層としたことを特徴とする発泡
    プラスチック電線。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂がポリエチレンで
    あることを特徴とする請求項1に記載の発泡プラスチッ
    ク電線。
  3. 【請求項3】 主絶縁層の外側に薄肉の押出し被覆層を
    設けて外部絶縁層としたことを特徴とする請求項1およ
    び請求項2のいずれか一項に記載の発泡プラスチック電
    線。
  4. 【請求項4】 主絶縁層または外部絶縁層の外側に外部
    導体を被覆し、同軸ケーブル構造としたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の発泡
    プラスチック電線。
JP13046495A 1995-05-29 1995-05-29 発泡プラスチック電線 Pending JPH08329738A (ja)

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JP13046495A JPH08329738A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 発泡プラスチック電線

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JP13046495A Pending JPH08329738A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 発泡プラスチック電線

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JP (1) JPH08329738A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507754A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 キーネティック・インコーポレーテッド 手持ち式電子装置用アクティブキーボードシステム
JP2010113835A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 発泡シース被覆ケーブル及びその製造方法

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JP2008507754A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 キーネティック・インコーポレーテッド 手持ち式電子装置用アクティブキーボードシステム
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