JPH0327286Y2 - - Google Patents

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JPH0327286Y2
JPH0327286Y2 JP8560985U JP8560985U JPH0327286Y2 JP H0327286 Y2 JPH0327286 Y2 JP H0327286Y2 JP 8560985 U JP8560985 U JP 8560985U JP 8560985 U JP8560985 U JP 8560985U JP H0327286 Y2 JPH0327286 Y2 JP H0327286Y2
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tape
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polyester
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outer periphery
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンピユータ等の電子機器の内部配
線として使用されるフラツトケーブル、さらに詳
しく言えば配線作業性、電気特性及び端末処理作
業性に優れたフラツトケーブルの改良に係わるも
のである。
[従来の技術] コンピユータ等の電子機器の内部配線材として
は、優れた電気特性が要求されており、本願出願
人はこの要求を満足するための一つのケーブル構
造として、絶縁体として発泡弗素樹脂を使用した
ケーブルを先に提案している。
すなわちこのケーブルは、中心導体とその外周
に設けられた高発泡弗素樹脂絶縁体と、これに縦
添えされたドレンワイヤと、これらの外周に設け
られたシールドテープ層と、その外周に設けられ
た熱可塑性樹脂ジヤケツト層とよりなるケーブル
コアを複数本並列配置し、隣接コア間を融着一体
化したものである。
このケーブルは、絶縁体として弗素樹脂を使用
しているため、低誘電率が得られ、しかも発泡体
のため一層電気特性が良く、また、シールドテー
プにドレンワイヤが接触させられているため、端
末処理作業性が良く、更に、コアをフラツト化し
たため配線作業が容易なもので所期の成果を上げ
ている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしこのケーブルは、端末処理の際、カツテ
イングマシーンでジヤケツト剥離と同時に、シー
ルドテープも剥ぎとる操作を行うが、誘電率を一
層低くするために絶縁体の発泡度を上げた高発泡
絶縁体とした場合、カツテイングマシーンの歯を
ジヤケツトに入れた場合に、柔かい発泡絶縁体が
変形してこのカツテイングマシーンの力を吸収し
てジヤケツトと同時にシールド層がうまく剥ぎ取
れない欠点があつた。
更に絶縁体を50%以上の高発泡とすると、絶縁
体表面に気泡が存在するため、その気泡の状態に
よつては電気特性が変化しそのため電気特性が安
定しないという欠点もあつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、端末処理作業が良好で、漏話特性、電気特
性にも優れた電子機器用フラツトケーブルを提供
することにある。
即ちその要旨とするところは、中心導体と、そ
の外周に押出し被覆された高発泡弗素樹脂絶縁体
層と、さらにその外周に被覆された充実弗素樹脂
絶縁体層とより成る絶縁導体と、その絶縁導体の
少なくとも片側に縦添えされたドレンワイヤと、
それらの外周に設けられた押え巻シールドテープ
層と、さらにそれらの外周に押出被覆された熱可
塑性樹脂ジヤケツトとより成るコアを、複数本並
列配置し、すくなくともその長手方向の所定間隔
毎に隣接コア同志の表面のみを熱融着させて成
り、上記押え巻シールドテープは、金属テープと
補強用のポリエステルテープと該ポリエステルテ
ープの表面に設けられたジヤケツト被覆時にその
熱で融着一体化するコーテイング層のラミネート
であり、該ポリエステルテープは、テープの縦お
よび横方向に独立した穴が均一に設けられてお
り、コーテイング層がジヤケツト側となるように
構成されていることを特徴とするフラツトケーブ
ルにある。
上記に於いて、中心導体及びドレンワイヤとし
ては、銀メツキ軟銅線が使用される。
すなわち本考案フラツトケーブルは絶縁体とし
て弗素樹脂が使用されるもので、この弗素樹脂押
出しの際の高温で導体が変色しないようにするた
め銀メツキを施したものである。
高発泡弗素樹脂層としては、発泡度50%以上、
好ましくは60%以上のPFA、FEP、またはE−
TFEが押出しにより設けられる。
充実弗素樹脂層としては、PFA、FEPまたは
E−TFEが押出しにより設けられるもので、こ
の充実弗素樹脂層は、高発泡弗素樹脂層と同時に
押出し被覆しても、また、別々に設けても良いも
のである。
ここで充実弗素樹脂絶縁体層は、発泡弗素樹脂
絶縁体層よりも十分に薄く設けておく必要があ
る。
すなわち、充実弗素樹脂絶縁体層は、発泡絶縁
体層の表面を覆つて表面を平滑にすれば電気特性
を安定化させる目的からは良いもので、充実弗素
樹脂層を厚くすることはそれだけ誘電率が上るた
め好ましくない。
この厚さは製造技術にもよるが、0.10mm以下が
好ましく、特に0.06mm以下が好ましい。
ドレンワイヤは絶縁導体の少なくとも片側に設
ければ良く、必要により絶縁導体の両側に設けて
も良い。
押え巻きシールドテープとしては、銅テープ、
銅テープに錫メツキを施したテープ、またはアル
ミテープ等の金属テープとポリエステルテープと
ビニル系統の樹脂のコーテイング層のラミネート
テープが用いられ、金属テープ面を内側にして用
いられる。
ポリエステルテープ表面に設けられたコーテイ
ング層は、ジヤケツト被覆時の熱によりジヤケツ
トと融着一体化されるものである。
金属テープとしてアルミテープを使用する場合
は、約10μ程度の厚さのものが使用される。
ポリエステルテープは金属テープを補強するた
めのもので、6μ好ましくは4μ以下が好ましく、
縦および横方向に均一に連続的に独立した穴をあ
け、テープ巻き作業で問題のない程度まで引張り
強度を低下させたものが使用される。
すなわち、ポリエステルテープは厚くて、穴の
あいていない方が強度が大きく、製造の際の取扱
が容易であるが、余り強度が大きすぎると端末処
理の際に、ジヤケツトと同時にシールドテープを
剥離することが出来ないためである。
ポリエステルテープは、独立した穴が設けてあ
るためその表面が凸凹しており、さらにはジヤケ
ツトと熱融着できる薄いコーテイング層がジヤケ
ツトと一体化しており、ジヤケツトと同時にシー
ルド層がうまく剥ぎとれる。
ポリエステルテープに穴を設ける方法として、
非独立の連続穴を設けることも考えられるが、こ
の場合穴の部分がウイークポイントとなるため好
ましくない。
実験によれば、ポリエステル厚さ25μの場合、
全く剥ぎ取りは出来ず、12μの時は一部しか剥ぎ
取ることが出来なかつた。
これに対して、6μ以下で均一に連続的に独立
した穴をあけ、引張り強度を低下させたものは
100%剥ぎ取りが出来たものであり、本願におい
ては、6μ以下好ましくは4μの厚さの、均一に連
続的に独立した穴をあけたポリエステルテープが
用いられる。
ジヤケツトとしては、塩化ビニル等の熱可塑性
樹脂が押出被覆により設けられている。
並列配置されたコアを熱融着する方法として
は、コアの上下面のみ熱融着とし、隣接コア間の
接触部は非融着とすることが好ましい。
すなわちコアを融着する場合に上下面のみ熱融
着させるのは、ジヤケツトを熱融着させるため融
点以上に加熱するが、この際、ジヤケツトの体積
が大幅に変化し、中心導体間の寸法精度が得られ
なくなくなるもので、これを防止するため、上下
表面のみ熱融着させるのが好ましい。
[考案の実施例] 次に本考案フラツトケーブルの一実施例を添付
図面を参照してさらに説明する。
第1図において1は中心導体であり、その外周
には順次発泡絶縁体2、及び充実絶縁体3が設け
られており、絶縁導体を構成している。
4は絶縁導体に縦添えされたドレンワイヤであ
り、これらの外周には更にシールドテープ5が設
けられている。
6はこれらの外周に設けられたジヤケツトであ
り、ケーブルコアを構成している。
ここで中心導体1及びドレンワイヤ4として
は、0.254mm直径の銀メツキ軟銅線が用いられて
いる。
発泡絶縁体2は発泡度が60%以上のPFAが使
用され、外径が約0.57mmになるように押出しによ
り設けられている。
充実絶縁体3としては、E−TFEが使用され、
その厚さは0.06mm程度である。
シールドテープ5としては、ポリエステルとア
ルミのラミネートテープが使用され、アルミは
9μ、ポリエステルは4μの厚さで、第3図に示す
ように均一に連続的に独立した穴があいているテ
ープに、ビニル系統の樹脂が薄くコーテイングさ
れているテープ7が使用される。
ジヤケツト6は塩化ビニルを押出し被覆したも
ので、幅は1.27±0.07mmに厚さは1.20±0.1mmに設
けられている。
このようにしてなるケーブルコアは、第2図に
示すように複数本並列一体化され、その隣接コア
の表面のみが融着により一体化されている。
このようにしてなる本実施例フラツトケーブル
によれば、特性インピーダンスZ0=55±5(Ω)、
伝送速度Td=4.0±0.1(nsec/m)の特性が得ら
れ、また、導体間距離が1.27±0.07(mm)に保た
れている。
[考案の効果] 以上説明した通り本考案によれば、電気特性に
優れ、端末処理作業性に優れた電子機器内部配線
用ケーブルの提供を可能としたものであり、その
実用的価値は非常に大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案フラツトケーブルを構成するコ
アの一実施例を示す横断面説明図、第2図は本考
案フラツトケーブルの一実施例を示す横断面説明
図、第3図は本考案において使用されるシールド
テープのポリエステル層の一例の断面を示す説明
図である。 1:導体、2:高発泡弗素樹脂絶縁体層、3:
充実弗素樹脂絶縁体層、4:ドレンワイヤ、5:
シールドテープ層、6:塩化ビニルジヤケツト
層、7:ポリエステルテープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中心導体と、その外周に押出し被覆された高発
    泡弗素樹脂絶縁体層と、さらにその外周に被覆さ
    れた充実弗素樹脂絶縁体層とより成る絶縁導体
    と、その絶縁導体の少なくとも片側に縦添えされ
    たドレンワイヤと、それらの外周に設けられた押
    え巻シールドテープ層と、さらにそれらの外周に
    押出被覆された熱可塑性樹脂ジヤケツトとより成
    るコアを、複数本並列配置し、すくなくともその
    長手方向の所定間隔毎に隣接コア同志の表面のみ
    を熱融着させて成り、上記押え巻シールドテープ
    は、金属テープと補強用のポリエステルテープと
    該ポリエステルテープの表面に設けられたジヤケ
    ツト被覆時にその熱で融着一体化するコーテイン
    グ層のラミネートであり、該ポリエステルテープ
    は、テープの縦および横方向に独立した穴が均一
    に設けられており、コーテイング層がジヤケツト
    側となるように構成されていることを特徴とする
    フラツトケーブル。
JP8560985U 1985-06-06 1985-06-06 Expired JPH0327286Y2 (ja)

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JP8560985U JPH0327286Y2 (ja) 1985-06-06 1985-06-06

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JPS61201215U JPS61201215U (ja) 1986-12-17
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