JP2508128B2 - 発泡プラスチック絶縁電線の製造方法 - Google Patents

発泡プラスチック絶縁電線の製造方法

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JP2508128B2 JP62225480A JP22548087A JP2508128B2 JP 2508128 B2 JP2508128 B2 JP 2508128B2 JP 62225480 A JP62225480 A JP 62225480A JP 22548087 A JP22548087 A JP 22548087A JP 2508128 B2 JP2508128 B2 JP 2508128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンピュータをはじめとする電子機器の信
号伝送線への適用に好適な発泡プラスチック絶縁電線の
製造方法に関するものである。
[従来の技術] コンピュータおよびその周辺機器をはじめとする電子
機器の発展に伴い、機器に使用される信号伝送用の電線
・ケーブルに対しても高性能化、高信頼化が強く要求さ
れるようになってきている。その中でも特に絶縁被覆が
薄く、信号を真空中の光速に近い速さで高速伝送できる
電線・ケーブルが強く要求されるようになってきた。
この種の要求を満足するものとして、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ふっ素樹脂のような低
誘電率のプラスチックを用いて発泡度が70%を越えるよ
うな高発泡絶縁体を導体外周に形成した発泡プラスチッ
ク絶縁電線が提案されている。
コンピュータなどの電子機器の内部配線に使用される
発泡プラスチック絶縁電線は、外径が0.6〜1.0mmφとい
う極細径であり、このような極細径のものに70%以上の
高発泡絶縁体を適用する場合、導体側の絶縁体内径が拡
大する現象が生じ、これは発泡度の増加に伴ない顕著と
なってくることが本発明者等の検討により明らかになっ
た。特に、この種の絶縁電線では導体と発泡絶縁体との
間の空隙の存在は、絶縁電線の機械的特性を低下させる
ばかりでなく、伝搬遅延時間やインピーダンスといった
電気特性にも悪影響を及ぼすことになる。
導体と高発泡絶縁体との密着性を改善するために、導
体外周に発泡体絶縁材料の融点以下のプラスチック材料
からなる薄膜を設け、この外周に発泡プラスチックを押
出被覆する方法が提案されている(特公昭55−6969号) [発明が解決しようとする問題点] しかし、極細径の絶縁電線の場合、導体外周の薄膜は
60μm以下という超薄肉に形成しなければならず、この
ような超薄肉の薄膜を連続的に均一に形成することは困
難である。また、薄膜を被覆した導体の外周に発泡プラ
スチックを押出被覆するとき、薄膜がニップルにより所
々剥離されることになる。このように、薄膜が均一に形
成されてないと、導体と発泡プラスチック絶縁体との間
の密着性に長手方向にバラツキが生じ、均一な特性の絶
縁電線を得ることができない。特に、ふっ素樹脂のよう
な融点の高い材料を使用する場合には均一薄膜の形成が
極めて困難である。
本発明は、上記に基づいてなされたもので、導体と発
泡絶縁体とが長手方向に均一に密着することにより、機
械的特性および電気的特性に優れた発泡プラスチック絶
縁電線を得ることができる製造方法の提供を目的とする
ものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の発泡プラスチック絶縁電線の製造方法は、導
体外周に発泡プラスチック絶縁体を押出しにより形成す
る発泡プラスチック絶縁電線の製造方法において、発泡
剤を含まないプラスチックの押出機(I)と発泡剤を含
むプラスチックの押出機(II)とを、上記押出機(I)
からのプラスチックの流路(I)と上記押出機(II)か
らのプラスチックの流路(II)とが、流路(I)が内
側、流路(II)が外側となるように同軸状に形成されて
いる一つのクロスヘッドに連結し、かつ、上記発泡剤を
含むプラスチックと上記発泡剤を含まないプラスチック
を同種のプラスチックを使用し、上記押出機(I)から
の発泡剤を含まないプラスチックを内層、上記押出機
(II)からの発泡剤を含むプラスチックを外層として同
時押出し被覆してから発泡剤を含むプラスチックを発泡
させることを特徴とするものである。
すなわち、発泡剤を含まないプラスチックと発泡剤を
含むプラスチックとして同種のプラスチックを使用し、
かつこれらプラスチックを発泡剤を含まないプラスチッ
クの流路(I)が内側、発泡剤を含むプラスチックの流
路(II)が外側となるように同軸状に形成されている一
つのクロスヘッドに導き、これらを同時押出して外層を
発泡させることにより、発泡気体が導体周囲に集中する
のを防止できるようになる。これによって、発泡プラス
チック絶縁体の発泡度の向上、導体と発泡プラスチック
絶縁体との密着性の向上をはかることができ、さらに
は、発泡度および導体密着性の長手方向への均一性を向
上できることになる。
本発明において、押出機(I)及び押出機(II)に導
入される発泡用プラスチックとしては、低密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレンとアクリル系モノマ
との共重合体、ポリブデンなどがあげられる。また、四
ふっ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体(PFA)、四ふっ化エチレン−六ふっ化プロピ
レン共重合体(FEP)、エチレン−四ふっ化エチレン共
重合体(ETFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレ
ン共重合体(ECTFE)、ビニリデンフルオライド(PVd
F)などのふっ素系樹脂もあげられる。
これら発泡用プラスチックには、アゾジカルボンアミ
ド、4,4′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド
のような化学発泡剤、窒素、アルゴン、炭酸ガスのよう
な不活性気体、メタン、プロパン、ブタン、ペンタンな
どの炭化水素、モノフロロトリクロロメタン、ジフロロ
ジクロロメタン、トリフロロトリクロロエタン、テトラ
フロロジクロロエタンなどのフロロカーボンが発泡剤と
して均一に混練される。また、必要に応じボロンナイト
ライドのような無機微粉末が核剤として使用される。
[発明の実施例] 第1図は本発明において使用される押出装置のクロス
ヘッドを中心とした一例の説明図である。1は発泡剤を
含まないプラスチックの押出機(I)、2は発泡剤を含
むプラスチックの押出機(II)であり、これらはクロス
ヘッド4に連結されている。クロスヘッド4は、ニップ
ル(I)5、ニップル(II)6およびダイス7を有し、
押出機(I)1からのプラスチックの流路(I)8と押
出機(II)2からのプラスチックの流路(II)9とが、
前者を内側、後者を外側にして同軸状に形成され、ダイ
ス7の近くで二つの流路(I)(II)が合流するように
なっている。導体Cがクロスヘッド4を通過する際に押
出機(I)からの発泡剤を含まないプラスチックが内
層、押出機(II)からの発泡剤を含むプラスチックが外
層として同時に被覆され、ダイス7を経て外部に出たと
きの圧力変化により外層のプラスチックが発泡し、その
後冷却されることにより発泡プラスチック絶縁電線が製
造される。
第3図はこのようにして製造された発泡プラスチック
絶縁電線の断面説明図であり、導体Cの外周には非発泡
の内層Sおよび発泡した外層Fが形成される。
第2図は本発明において使用される押出装置のクロス
ヘッドを中心とした他の例の説明図である。この例で
は、第1図における押出機(I)および押出機(II)に
加えて押出機(III)を用いており、発泡絶縁体の外周
に更に発泡剤を含まない絶縁体を被覆した3重構造の発
泡プラスチック絶縁電線が製造されることになる。
21は発泡剤を含まないプラスチックの押出機(I)、
22は発泡剤を含むプラスチックの押出機(II)、23は発
泡剤を含まないプラスチックの押出機(III)であり、
これらはクロスヘッド24に連結されている。クロスヘッ
ド24は、ニップル(I)25、ニップル(II)26、流路
(I)28、流路(II)29およびダイス27を主体として構
成されている。導体Cがクロスヘッド24を通過する際に
押出機(I)21からの発泡剤を含まないプラスチックが
内層、押出機(II)22からの発泡剤を含むプラスチック
が中間層、押出機(III)23からの発泡剤を含まないプ
ラスチックが外層として同時に被覆され、ダイス27を経
て外部に出たときの圧力変化により中間層のプラスチッ
クが発泡し、その後冷却されることにより発泡プラスチ
ック絶縁電線が製造される。
第4図はこのようにして製造された発泡プラスチック
絶縁電線の断面説明図であり、導体Cの外周には非発泡
の内層S1、発泡した中間層Fおよび非発泡の外層S2が形
成される。
実施例1(第1図の装置使用) 四ふっ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(メルトインデックス5g/10min;372℃、5k
g)を押出機(I)1に導入して400℃で溶融してクロス
ヘッド4に導いた。
核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
四ふっ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(メルトインデックス5g/10min;372℃、5k
g)を押出機(II)2に導入すると共に、押出機(II)
2のシリンダーの中央部に設けた注入部からプランジャ
型定量ポンプによってフロン114を連続的に加圧注入
し、400℃で均一に溶融混練しながらクロスヘッド4に
導いた。
導体Cとして外径0.254mmの銀メッキ銅線を用い、こ
の外周にクロスヘッド4において押出機(I)1および
押出機(II)2からのプラスチックを同時押出した後発
泡させることにより、外径が0.75mmの発泡プラスチック
絶縁電線を製造した。なお、内層の厚さは30μmとし
た。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は85.5%であっ
た。導体と発泡絶縁体との密着性を評価するため引抜試
験を行ったところ、400g/170mm〜800g/170mmと極めて良
好なレベルであった。また、発泡絶縁体に外部電極をつ
けて伝搬遅延時間を測定した結果、TD法でTd=3.6ns/m
であった。さらに、発泡絶縁体の外周に塩化ビニルジャ
ケットを押出被覆し、長手方向の伝搬遅延時間のバラツ
キを調べた結果、±25pS/mの範囲にほぼ収まり(サンプ
ル数=200)長手方向における発泡度および導体と絶縁
体との密着性が均一であることが確認された。
比較例1 核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
四ふっ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(メルトインデックス5g/10min;372℃、5k
g)を押出機に導入すると共に、押出機のシリンダーの
中央部に設けた注入部からプランジャ型定量ポンプによ
ってフロン114を連続的に加圧注入し、400℃で均一に溶
融混練しながらクロスヘッドに導き、外径0.254mmの銀
メッキ銅線の外周に直接押出被覆後発泡させることによ
り、外径が0.74mmの発泡プラスチック絶縁電線を製造し
た。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は80%に達した
が、発泡絶縁体の内径は約0.32mmと極めて大きく、導体
と発泡絶縁体との間に空隙が生じた。
比較例2 外径0.254mmの銀メッキ銅線の表面に四ふっ化エチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体のデ
ィスパージョンを塗布焼付して厚さ20μmの薄膜を形成
し、この外周に比較例1と同様にして発泡絶縁体を形成
した。ニップルによる薄膜の剥離が所々であり、導体と
発泡絶縁体との間に空隙が生じた。
実施例2(第1図の装置使用) 中密度ポリエチレン(密度0.945g/cm3、メルトインデ
ックス5g/10min)を押出機(I)1に導入して220℃で
溶融してクロスヘッド4に導いた。
核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
中密度ポリエチレン(密度0.945g/cm3、メルトインデッ
クス5g/10min)を押出機(II)2に導入すると共に、押
出機(II)2のシリンダーの中央部に設けた注入部から
プランジャ型定量ポンプによってフロン114を連続的に
加圧注入し、220℃で均一に溶融混練しながらクロスヘ
ッド4に導いた。
導体Cとして外径0.2mmの錫メッキ銅線を用い、この
外周にクロスヘッド4において押出機(I)1および押
出機(II)2からのプラスチックを同時押出した後発泡
させることにより、外径が1.08mmの発泡プラスチック絶
縁電線を製造した。なお、内層の厚さは50μmとした。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は95%であった。
導入の引抜力は600g/170mm〜1200g/170mmと極めて良好
であった。また、絶縁電線にドレンワイヤを添えて静電
遮蔽テープを横巻きしたものを複数本並列配置し、外周
に塩化ビニルジャケットを被覆してフラットケーブルと
し、伝搬遅延時間およびそのバラツキを測定した。その
結果、伝搬遅延時間は3.6ns/m、長手方向のバラツキは
±25pS/m以下であった(サンプル数=200)。
比較例3 核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
中密度ポリエチレン(密度0.945g/cm3、メルトインデッ
クス5g/10min)を押出機に導入すると共に、押出機のシ
リンダーの中央部に設けた注入部からプランジャ型定量
ポンプによってフロン114を連続的に加圧注入し、220℃
で均一に溶融混練しながらクロスヘッドに導き、外径0.
2mmの錫メッキ銅線の外周に直接押出被覆後発泡させる
ことにより、外径が1.0mmの発泡プラスチック絶縁電線
を製造した。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は85%に達した
が、発泡絶縁体の内径は約0.3mmと極めて大きく、導体
と発泡絶縁体との間に空隙が生じた。
比較例4 外径0.2mmの錫メッキ銅線の表面にポリエチレンを塗
布して厚さ20μmの薄膜を形成し、この外周に比較例3
と同様にして発泡絶縁体を形成した。ニップルによる薄
膜の剥離が所々であり、導体と発泡絶縁体との間に空隙
が生じた。
実施例3(第2図の装置使用) 中密度ポリエチレン(密度0.935g/cm3、メルトインデ
ックス0.9g/10min)を押出機(I)21および押出機(II
I)23に導入して220℃で溶融してクロスヘッド24に導い
た。
核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
中密度ポリエチレン(密度0.935g/cm3、メルトインデッ
クス0.9g/10min)を押出機(II)22に導入すると共に、
押出機(II)22のシリンダーの中央部に設けた注入部か
らプランジャ型定量ポンプによってフロン114を連続的
に加圧注入し、220℃で均一に溶融混練しながらクロス
ヘッド24に導いた。
導体Cとして外径0.3mmの錫メッキ銅線を用い、この
外周にクロスヘッド4において押出機(I)21、押出機
(II)22および押出機(III)23からのプラスチックを
同時押出した後発泡させることにより、外径が0.82mmの
発泡プラスチック絶縁電線を製造した。なお、内層およ
び外層の厚さをそれぞれ30μmとした。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は83%であった。
導入の引抜力は500g/170mm〜900g/170mmと極めて良好で
あった。また、絶縁電線にドレンワイヤを添えて静電遮
蔽テープを横巻きしたものを複数本並列配置し、外周に
塩化ビニルジャケットを被覆してフラットケーブルと
し、伝搬遅延時間およびそのバラツキを測定した。その
結果、伝搬遅延時間は3.7ns/m、長手方向のバラツキは
±20pS/m以下であった(サンプル数=200)。
比較例5 核剤としてボロンナイトライドを0.5重量%配合した
中密度ポリエチレン(密度0.935g/cm3、メルトインデッ
クス0.9g/10min)を押出機に導入すると共に、押出機の
シリンダーの中央部に設けた注入部からプランジャ型定
量ポンプによってフロン114を連続的に加圧注入し、220
℃で均一に溶融混練しながらクロスヘッドに導き、外径
0.3mmの錫メッキ銅線の外周に直接押出被覆後発泡させ
ることにより、外径が0.82mmの発泡プラスチック絶縁電
線を製造した。
この絶縁電線の発泡絶縁体の発泡度は80%に達した
が、発泡絶縁体の内径は約0.4mmと極めて大きく、導体
と発泡絶縁体との間に空隙が生じた。
[発明の効果] 以上説明してきた通り、本発明は、発泡剤を含まない
プラスチックを内層、発泡剤を含むプラスチックを外層
として導体外周に同時押出してから外層を発泡させるも
のであり、導体近傍への発泡ガスの集中を防止すること
により発泡度の向上および導体と発泡絶縁体との密着性
の向上をはかることができる。また、密着性の向上によ
り発泡絶縁体の機械的強度を向上でき、更には、導体と
発泡絶縁体とは長手方向に均一に密着することになるの
で、長手方向の電気特性の均一化もはかれるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明において使用される押出装置のクロス
ヘッドを中心とした一例の説明図、第2図は、本発明に
おいて使用される押出装置のクロスヘッドを中心とした
他の例の説明図、第3図は、本発明により製造される発
泡プラスチック絶縁電線の一例の断面説明図、第4図は
本発明により製造される発泡プラスチック絶縁電線の他
の例の断面説明図である。 C:導体、S:内層 F:外層 1:押出機(I)、2:押出機(II) 4:クロスヘッド、5:ニップル(I) 6:ニップル(II)、7:ダイス
フロントページの続き (72)発明者 堀井 浩二 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 昭56−118215(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体外周に発泡プラスチック絶縁体を押出
    しにより形成する発泡プラスチック絶縁電線の製造方法
    において、発泡剤を含まないプラスチックの押出機
    (I)と発泡剤を含むプラスチックの押出機(II)と
    を、上記押出機(I)からのプラスチックの流路(I)
    と上記押出機(II)からのプラスチックの流路(II)と
    が、流路(I)が内側、流路(II)が外側となるように
    同軸状に形成されている一つのクロスヘッドに連結し、
    かつ、上記発泡剤を含むプラスチックと上記発泡剤を含
    まないプラスチックを同種のプラスチックを使用し、上
    記押出機(I)からの発泡剤を含まないプラスチックを
    内層、上記押出機(II)からの発泡剤を含むプラスチッ
    クを外層として同時押出し被覆してから発泡剤を含むプ
    ラスチックを発泡させることを特徴とする発泡プラスチ
    ック絶縁電線の製造方法。
JP62225480A 1987-09-09 1987-09-09 発泡プラスチック絶縁電線の製造方法 Expired - Lifetime JP2508128B2 (ja)

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