JPH0766078A - 積層電子部品 - Google Patents

積層電子部品

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JPH0766078A
JPH0766078A JP5232441A JP23244193A JPH0766078A JP H0766078 A JPH0766078 A JP H0766078A JP 5232441 A JP5232441 A JP 5232441A JP 23244193 A JP23244193 A JP 23244193A JP H0766078 A JPH0766078 A JP H0766078A
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JP
Japan
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line conductor
conductor
electronic component
laminated
laminated electronic
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Withdrawn
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JP5232441A
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English (en)
Inventor
Katsuharu Yasuda
克治 安田
Hisashi Kobuke
恆 小更
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高周波帯域における減衰量(損失)を増大させ
ることができる構成の積層型フィルタを提供する。 【構成】線路導体6と絶縁体2とを積層しかつ内部また
は表面の接地導体3と線路導体6とが絶縁体2を介して
対向する。線路導体6を断面形状が円形またはその近似
形をなす形状、もしくは四角形以上の多角形に形成す
る。また、線路導体6を積層構造によって形成する代わ
りに、絶縁体に穿設した孔と該孔に充填された導体とに
より形成する。また好ましくは線路導体6の断面の中心
部分を導電率の高い材料、表皮部分を中心部分より導電
率の低い材料で作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送線路となる導体
(以下線路導体と称す)と絶縁体(誘電体または磁性
体)とを積層しかつ接地導体が前記線路導体と絶縁体を
介して対向させた積層電子部品に係り、特に300MHz
以上の高周波帯域において使用されるフィルタにおい
て、高周波ノイズの低減効果の優れたものに関する。
【0002】
【従来の技術】図6(A)は従来の積層電子部品の一例
である貫通形コンデンサを示す斜視図、図6(B)はそ
の断面図であり、従来のこれらの積層電子部品は、一般
に、線路導体1と誘電体2と接地導体3とがシート法あ
るいは印刷法により積層され、側面にはそれぞれ線路導
体1あるいは接地導体3を外部に接続する外部電極4、
5が焼付けやメッキ等により形成される。従来の他の積
層型フィルタとして、中心に信号線路となる線路導体を
形成し、該線路導体と磁性体とを積層して周囲に接地導
体を形成したノイズ除去用ビーズ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来構造の
積層電子部品においては、いずれも線路導体1が前記シ
ート法や印刷法によって膜状に形成され、図6(B)に
示す膜厚tは10μm〜20μm、幅Wは100μm〜
500μm程度に形成される。
【0004】本発明は、上述のような積層電子部品にお
いて、高周波帯域における減衰量(損失)を増大させる
ことができる構成のものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、線路導体と絶縁体とを積層しかつ内部また
は表面の接地導体と前記線路導体とが前記絶縁体を介し
て対向する積層電子部品において、前記線路導体を断面
形状が円形またはその近似形をなす形状、もしくは四角
形以上の多角形に形成したことを特徴とする。また本発
明は、前記線路導体を積層構造によって形成する代わり
に、絶縁体に穿設した孔と該孔に充填された導体とによ
り形成したことを特徴とする。また本発明において、好
ましくは前記線路導体断面の中心部分を導電率の高い材
料、表皮部分を中心部分より導電率の低い材料で作製す
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、線路導体の形状を円形あるい
は四角形等に形成することにより、高周波における表皮
効果により、高周波における減衰量(損失)が増大す
る。線路導体の表皮部分を中心部分より比較的導電率の
低い材料によって形成することにより、表皮効果はさら
に高められる。
【0007】
【実施例】図1(A)は本発明による積層電子部品の一
実施例を貫通形コンデンサについて示す斜視図、図1
(B)はその断面図である。本実施例においては、線路
導体6を断面形状がほぼ円形をなす形に形成したもので
ある。図中2〜5は従来技術において説明した部材であ
る。
【0008】図2はこの線路導体6、誘電体2および接
地導体3からなる積層構造を印刷法によって実現する場
合の工程を線路導体6の部分について示す図である。図
2において、(a)に示すように、目的特性が得られる
誘電率のセラミックでなる誘電体ペースト2aを前記接
地導体3上に所定層数印刷し、乾燥により形成した後、
例えば銀あるいは銀−パラジウムからなる最も幅の薄い
最下層の導体層6aを形成し(b)、続いてその両側に
誘電体層2bを形成する(c)。その後、幅の異なる導
電体6b、6c、6d…6nとその両側の誘電体層2
c、2d、2e…2nを形成することにより、断面形状
がほぼ円形をなす線路導体6を形成する。なお、誘電体
層2a〜2nをシートにより形成し、導体層6a〜6n
を印刷によって形成することも可能である。
【0009】このようにして上層の接地導体3と表層の
導体保護用誘電体層まで印刷、乾燥により形成した後、
この積層体を圧着、焼成し、さらに、図1(A)に示す
ように、焼付けやメッキ等により外部電極4、5を形成
する。
【0010】このように断面形状がほぼ円形に作製され
た線路導体6においては、表皮効果により、高周波に対
する線路導体6の表面の抵抗が増大するため、高周波に
おける減衰量が大きくなり、高周波側のノイズ低減効果
が増大する。また高周波側の減衰特性が急峻となる。
【0011】図3(A)は線路導体6の形成方法の他の
例であり、本例のものは、誘電体2と接地導体3とから
なる積層体7を形成し焼結した後、レーザビーム等によ
って孔8を明け、その孔8に図1(B)に示したように
導体ペーストを充填して焼結するか、あるいはメッキに
より線路導体6を充填したものである。本例の場合に
は、図2のような印刷法やシート法による場合に比較し
て真円の断面形状が容易に得られる。
【0012】図3(B)は線路導体9の断面形状を四角
形に形成した例であり、この例の場合には真円の場合に
近い表皮効果が得られる。断面形状を四角形に形成する
場合、縦幅hと横幅wは各々表皮の深さの2倍以上とす
ることが好ましい。この線路導体9を印刷法またはシー
ト法により形成する場合には、図4(a)〜(e)に示
すように、誘電体層2a〜2nと等幅の導体層9a〜9
nを積層することによって形成できる。また、前述のよ
うに、焼結後の積層体にレーザビームによって孔を設け
てその中に導体を充填し焼結することによっても四角形
の断面形状をなす線路導体9が形成できる。
【0013】図5(A)、(B)は本発明の他の実施例
を示す断面図であり、それぞれ線路導体10、11の中
心部分10aまたは11aを例えば銀のように導電率の
高い導電材料により形成し、表皮部分10b、11bを
中心部分より導電率の低いニッケル等の導電材料によっ
て形成したものであり、本例によれば、表皮部分におけ
る抵抗がさらに大となるため、高周波における減衰量を
大とすることができる。これらの実施例の場合、線路導
体の表皮部分10b、11bを形成する導電率の低い部
分の厚みが表皮の深さに等しくなるように設定すること
が好ましい。
【0014】このような2層構造は印刷法やシート法に
よって形成できるが、図5(C)に円形の断面形状に例
をとって示すように、誘電体2と接地導体3とからなる
積層体7を形成し焼結した後、レーザビーム等によって
孔8を明け、その孔8の内壁にメッキにより表皮部分の
導体11bを形成し、その後、図5(B)に示す中心導
体11aをペースト充填、焼結により実現できる。
【0015】なお、図5の例において、12は2つのチ
ャンネルの線路導体10、10間または11、11間の
クロストークを防止するために形成した接地導体であ
り、これらの接地導体は図1〜図4の実施例においても
適用できる。また、接地導体3は図1の側面2x側に引
き出してその面に接地用外部電極5を形成してもよい。
また、接地導体3を誘電体2の表面に形成し、その上に
保護層を形成してもよい。また、本発明は、線路導体が
1チャンネルの場合あるいは3チャンネル以上の場合に
も適用できる。また本発明は、線路導体と磁性体とを積
層構造で実現し、その積層体の表面あるいは内部導体と
して接地導体を形成したビーズ等にも適用でき、さらに
コンデンサやインダクタ等を積層構造で組合わせたもの
や、基板としてIC等電子部品を搭載するものにも適用
できる。
【0016】
【発明の効果】請求項1、2によれば、線路導体の断面
形状を円形または四角形以上の多角形としたので、表皮
効果により、高周波における減衰量(損失)が大とな
り、周波数特性の急峻なフィルタを得ることができる。
【0017】請求項3によれば、穿孔内に導体を充填す
ることにより線路導体を形成したので、線路導体の断面
形状が円形等の形状に容易に形成できる。
【0018】請求項4によれば、線路導体の表皮部分を
導電率が低い材料により形成したので、表皮効果がより
高まり、さらに周波数特性の急峻なフィルタが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による積層電子部品の一実施例
を示す斜視図、(B)はその断面図である。
【図2】本実施例の製造工程図である。
【図3】(A)は図1の実施例についての他の製造方法
を説明する中間製品の断面図、(B)は本発明の他の実
施例を示す断面図である。
【図4】図3(B)の実施例の製造工程図である。
【図5】(A)、(B)は本発明の他の実施例を示す断
面図、(C)は(B)の製造方法を説明する中間製品の
断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ従来の積層電子部品
の一例を示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
2 誘電体 3 接地導体 4、5 外部電極 6、9〜11 線路導体 8 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/30 311 F 9174−5E H01P 1/219

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線路導体と絶縁体とを積層しかつ内部また
    は表面の接地導体と前記線路導体とが前記絶縁体を介し
    て対向する積層電子部品において、前記線路導体を断面
    形状が円形またはその近似形をなす形状に形成したこと
    を特徴とする積層電子部品。
  2. 【請求項2】線路導体と絶縁体とを積層しかつ内部また
    は表面の接地導体と前記線路導体とが前記絶縁体を介し
    て対向する積層電子部品において、前記線路導体を断面
    形状が四角形以上の多角形に形成したことを特徴とする
    積層電子部品。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の積層電子部品に
    おいて、前記線路導体を積層構造によって形成する代わ
    りに、絶縁体に穿設した孔と該孔に充填された導体とに
    より該線路導体を形成したことを特徴とする積層電子部
    品。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の積層
    電子部品において、前記線路導体の断面の中心部分が導
    電率の高い材料でなり、表皮部分が中心部分より導電率
    の低い材料でなることを特徴とする積層電子部品。
JP5232441A 1993-08-25 1993-08-25 積層電子部品 Withdrawn JPH0766078A (ja)

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