JPH06244057A - 貫通コンデンサ用素体 - Google Patents

貫通コンデンサ用素体

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Publication number
JPH06244057A
JPH06244057A JP5019540A JP1954093A JPH06244057A JP H06244057 A JPH06244057 A JP H06244057A JP 5019540 A JP5019540 A JP 5019540A JP 1954093 A JP1954093 A JP 1954093A JP H06244057 A JPH06244057 A JP H06244057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
main body
dielectric layer
feedthrough capacitor
recess
Prior art date
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Pending
Application number
JP5019540A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sakabe
部 行 雄 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5019540A priority Critical patent/JPH06244057A/ja
Publication of JPH06244057A publication Critical patent/JPH06244057A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不良品が発生しにくく、無駄の少ない構造の
貫通コンデンサ用素体を得る。 【構成】 第1の誘電体層14と第4の誘電体層26と
の間に、複数の第2の誘電体層18および第3の誘電体
層22を積層する。これらの誘電体層14,18,2
2,26の対向する端部には、複数の凹部16を形成す
る。第2の誘電体層18の凹部16の周囲には、第1の
電極20を形成する。第3の誘電体層22の凹部16の
周囲を除く部分に、第2の電極24を形成する。これら
の誘電体層14,18,22,26を一体化し、第2の
誘電体層に接続する外部電極を形成する。凹部16には
コネクタ等に固定されているコンタクトピンがはめ込ま
れるようになっており、コンタクトピンと第1の電極2
0とが接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は貫通コンデンサ用素体
に関し、特にコネクタのピンに適合され、電気ノイズを
除去するのに適した形状,構造の貫通コンデンサ用素体
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はこの発明の背景となる従来の貫通
コンデンサ用素体の一例を示す斜視図である。コンデン
サ用素体1は、誘電体で形成された本体2を含む。本体
2内は、図8に示すように、複数の層3で形成される。
これらの層3には、複数の孔4が形成される。内部の層
3には、孔4の周囲に第1の電極5が形成される。ま
た、別の内部の層3には、一端から他端に伸びて第2の
電極6が形成される。第2の電極6は、孔4の周囲を除
く部分に形成される。第1の電極5および第2の電極6
を有する誘電体層は、交互に必要枚数積層される。
【0003】本体2の孔4には、その内壁面に外部電極
8が形成される。またこの孔4には、たとえばコネクタ
Cに固定されている棒状のコンタクトピン7が挿通さ
れ、外部電極8を介して第1の電極5と電気的に接続さ
れる。さらに、本体2の両端には、外部電極9が形成さ
れる。外部電極9は、第2の電極6と電気的に接続され
る。したがって、コンタクトピン7と外部電極9との間
に、静電容量が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような貫通コンデ
ンサ用素体を製造する場合、誘電体セラミックグリーン
シート上に第1および第2の電極の形状に金属ペースト
を塗布し、積層したのちドリルなどで孔が形成される。
この積層体を焼成したのち、孔および両端に外部電極が
形成される。
【0005】しかしながら、焼成して本体を形成する場
合、本体の収縮が不均一であったり、孔あけ精度が悪か
ったりすると、孔の位置精度が悪くなり、これにコネク
タに固定されているコンタクトピンを挿通,固定させよ
うとすると、本体に局部的な歪みが生じ、クラック等が
発生するといった問題があった。また、このような貫通
コンデンサ用素体では、本体のコンタクトピン挿通部分
は静電容量の形成に寄与せず、無駄な空間となってい
た。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、不
良品が発生しにくく、かつ無駄の少ない構造の貫通コン
デンサ用素体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘電体で形
成される本体と、本体の一方面から他方面に延びるよう
に本体の端部に形成され、棒状のコンタクトピンが嵌合
され得る溝状の凹部と、本体の内部に形成され凹部の表
面に引き出される第1の電極と、本体の内部において第
1の電極と間隔を隔てて対向するように形成される第2
の電極とを含む、貫通コンデンサ用素体である。
【0008】
【作用】本体の端部に凹部が形成されているため、コン
タクトピンを本体の端部側から凹部に嵌め込むことがで
きる。また、本体のコンタクトピンを存在させ得る部分
は、コンタクトピンを挿通する場合の約半分となるた
め、静電容量の形成に寄与しない部分が少ない。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、コネクタ等に固定さ
れたコンタクトピンを本体の端部に形成された凹部に嵌
め込み得る構成としているため、焼成による本体の局部
的な歪みが発生したり孔あけ精度が悪いといった不都合
があったりしても、コンタクトピンが嵌まり込まないと
いうことはない。また、凹部の寸法がコタクトピンの寸
法より大きくても、本体の端部側からはんだ付けなどの
方法で、外部電極を介して第1の電極に接続することが
できる。このように、凹部の寸法とコンタクトピンの寸
法の違いを吸収することができ、不良品を少なくするこ
とができる。
【0010】また、本体の端部に形成された凹部にコン
タクトピンが嵌め込まれる構成としているため、本体に
占めるコンタクトピンの取り付け領域の割合が少なく、
無駄な空間を削減することができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
る。貫通コンデンサ用素体10は、誘電体で形成された
本体12を含む。本体12は、図2に示すように、複数
の誘電体層で形成される。第1の誘電体層14は矩形板
状に形成され、対向する端部に複数の半円状の凹部16
が形成される。
【0013】第1の誘電体層14には、第2の誘電体層
18が積層される。第2の誘電体層18には、第1の誘
電体層14の凹部16に対応する位置に、凹部16が形
成される。さらに、第2の誘電体層18上には、複数の
第1の電極20が形成される。第1の電極20は凹部1
6の周囲に形成され、凹部16の端面に引き出される。
【0014】第2の誘電体層18には、第3の誘電体層
22が積層される。第3の誘電体層22には、第2の誘
電体層18の凹部16に対応する位置に、凹部16が形
成される。さらに、第3の誘電体層22上には、第2の
電極24が形成される。第2の電極24は、凹部16の
周辺部を除く部分に形成される。そして、第2の電極2
4は、凹部16が形成されていない第3の誘電体層22
の両端部に引き出される。これらの第2の誘電体層18
および第3の誘電体層22を交互に積層することによっ
て、必要とする数の電極層が得られる。
【0015】これらの第2の誘電体層18および第3の
誘電体層22の次に、第4の誘電体層26が積層され
る。第4の誘電体層26は、第1の誘電体層14と同じ
構造である。本体12は、これらの誘電体層14,1
8,22,26を積層,一体化したものである。
【0016】本体12の凹部16には、第1の電極20
に電気的に接続される外部電極30が形成される。ま
た、本体12の端部には、外部電極31が形成される。
外部電極31は、第2の電極24に電気的に接続され
る。本体12の凹部16には、コネクタC等に固定され
ている棒状のコンタクトピン28が外嵌めされるように
して位置決めされ、はんだなどにより外部電極30に電
気的に接続される。
【0017】図3および図4は、それぞれ図1の線II
I−IIIおよび線IV−IVにおける断面図である。
図3および図4からわかるように、第1の電極20と第
2の電極24とは、誘電体層を介して厚み方向に対向し
ている。したがって、コンタクトピン28と外部電極3
1との間に、静電容量が形成される。
【0018】この貫通コンデンサ用素体10を製造する
には、凹部16の形成された誘電体セラミックグリーン
シートが準備される。そして、第1の電極20および第
2の電極24の形状に金属ペーストを塗布し、これらの
セラミックグリーンシートが積層される。この積層体を
圧着後焼成して、第1の電極20および第2の電極24
が形成された本体12が得られる。さらに、第1の電極
20および第2の電極24に接続するように本体12の
凹部16および端部に金属ペーストを塗布し、焼き付け
ることによって、外部電極30,31が形成される。な
お、凹部16の形状としては、図5(A)に示すように
半円状でもよいし、図5(B)および図5(C)に示す
ように、3角形状や矩形であってもよい。
【0019】この貫通コンデンサ用素体10では、本体
12の端部に凹部16が形成されているため、コネクタ
C等に固定されて予め位置決めされているコンタクトピ
ン28を本体12の端部側から嵌め込むことができる。
そのため、積層体の焼成による収縮により、凹部16の
寸法がコンタクトピン28の外径より少々小さくなって
も、コンタクトピン28が凹部16内に嵌り込まなくな
ることがなくなる。このように、焼成による凹部16の
寸法のばらつきを吸収することができ、不良品の削減を
図ることができる。
【0020】また、この貫通コンデンサ用素体10で
は、本体12の端部に形成された凹部16にコンタクト
ピン28が嵌め込まれるような構成となっているため、
本体12に占めるコンタクトピン28の占める領域の割
合が少ない。したがって、従来に比べて、静電容量の形
成に寄与しない無駄な空間を小さくすることができる。
【0021】なお、貫通コンデンサ用素体10を形成す
るためのセラミックグリーンシートを得るためには、図
6に示すように、大きなセラミックグリーンシート32
に孔34を形成し、孔34の中央部を通るように切断し
てもよい。この場合、第1および第4の誘電体層14,
26となる部分のセラミックグリーンシート32には孔
34のみが形成される。また、第2の誘電体層18とな
る部分のセラミックグリーンシート32には、孔34の
周囲に導電ペースト36が塗布される。さらに、第3の
誘電体層22となる部分のセラミックグリーンシート3
2には、孔34の周囲を除く部分に導電ペースト36が
塗布される。これらのセラミックグリーンシート32を
積層し、孔34の中心部を通るように切断することによ
って、個々の貫通コンデンサ用素体10を形成するため
の積層体が得られる。この積層体を焼成することによっ
て、本体12が得られる。
【0022】このような製造方法では、たとえばパンチ
ングなどにより、セラミックグリーンシート32に一挙
に孔34を形成することができる。そして、セラミック
グリーンシート32を積層し、切断して焼成すれば本体
12を得ることができ、個々にセラミックグリーンシー
トを積層する場合に比べて合理的に貫通コンデンサ用素
体を製造することができる。
【0023】なお、外部電極30は必ずしも形成する必
要はなく、外嵌めして位置決めされるコンタクトピンの
1つに適宜外部電極を介して第2の電極24を接続する
ようにしてもよい。このようにすれば、このコンタクト
ピンと他のコンタクトピンとの間に静電容量を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す貫通コンデンサ用素体に用いられる
本体の分解斜視図である。
【図3】図1の線III−IIIにおける断面図であ
る。
【図4】図1の線IV−IVにおける断面図である。
【図5】(A)〜(C)は凹部の変形例を示す図解図で
ある。
【図6】この発明の貫通コンデンサ用素体の製造方法の
一例を示す図解図である。
【図7】この発明の背景となる従来の貫通コンデンサ用
素体の一例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す従来の貫通コンデンサ用素体に用い
られる本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 貫通コンデンサ用素体 12 本体 16 凹部 20 第1の電極 24 第2の電極 28 コンタクトピン 30,31 外部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体で形成される本体、 前記本体の一方面から他方面に延びるように前記本体の
    端部に形成され、棒状のコンタクトピンが嵌合され得る
    溝状の凹部、 前記本体の内部に形成され前記凹部の表面に引き出され
    る第1の電極、および前記本体の内部において前記第1
    の電極と間隔を隔てて対向するように形成される第2の
    電極を含む、貫通コンデンサ用素体。
JP5019540A 1992-12-26 1993-01-11 貫通コンデンサ用素体 Pending JPH06244057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5019540A JPH06244057A (ja) 1992-12-26 1993-01-11 貫通コンデンサ用素体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-358135 1992-12-26
JP35813592 1992-12-26
JP5019540A JPH06244057A (ja) 1992-12-26 1993-01-11 貫通コンデンサ用素体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06244057A true JPH06244057A (ja) 1994-09-02

Family

ID=26356380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5019540A Pending JPH06244057A (ja) 1992-12-26 1993-01-11 貫通コンデンサ用素体

Country Status (1)

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JP (1) JPH06244057A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120307416A1 (en) * 2011-05-31 2012-12-06 Medtronic, Inc. Capacitor including registration feature for aligning an insulator layer
US8644936B2 (en) 2012-01-09 2014-02-04 Medtronic, Inc. Feedthrough assembly including electrical ground through feedthrough substrate
US8844103B2 (en) 2011-09-01 2014-09-30 Medtronic, Inc. Methods for making feedthrough assemblies including a capacitive filter array
JP2018019066A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 積層型キャパシタ及びその実装基板

Cited By (7)

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US9061161B2 (en) 2011-09-01 2015-06-23 Medtronic, Inc. Capacitive filtered feedthrough array for implantable medical device
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JP2018019066A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 積層型キャパシタ及びその実装基板

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