JPH05267059A - ノイズ対策用積層型電子部品 - Google Patents
ノイズ対策用積層型電子部品Info
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- JPH05267059A JPH05267059A JP9478292A JP9478292A JPH05267059A JP H05267059 A JPH05267059 A JP H05267059A JP 9478292 A JP9478292 A JP 9478292A JP 9478292 A JP9478292 A JP 9478292A JP H05267059 A JPH05267059 A JP H05267059A
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- Japan
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- coil
- noise
- laminated body
- dielectric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コイルを用いた高周波用ノイズ除去部品におい
て、ノイズ除去を効果的に行うことのできる構成のもの
を提供する。 【構成】誘電体１による積層体内部に、コイル導体３を
巻上げてなる少なくとも１個のコイル２を形成し、コイ
ル導体層間の分布容量とコイル導体３のインダクタンス
とによるトラップ回路を構成した。また、トラップ回路
を構成した積層体を、磁性体とコイル導体とを積層して
少なくとも１個のコイルを形成した積層体に一体に重ね
て構成した。
て、ノイズ除去を効果的に行うことのできる構成のもの
を提供する。 【構成】誘電体１による積層体内部に、コイル導体３を
巻上げてなる少なくとも１個のコイル２を形成し、コイ
ル導体層間の分布容量とコイル導体３のインダクタンス
とによるトラップ回路を構成した。また、トラップ回路
を構成した積層体を、磁性体とコイル導体とを積層して
少なくとも１個のコイルを形成した積層体に一体に重ね
て構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルを用いて高周波
用ノイズを除去するノイズ対策用積層型電子部品に関す
る。
用ノイズを除去するノイズ対策用積層型電子部品に関す
る。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のノイズ除去コイルは、コイルのインピーダンスだけを
用いてノイズを除去するものであり、この構成によれ
ば、ノイズを効果的に除去するには限界があった。
のノイズ除去コイルは、コイルのインピーダンスだけを
用いてノイズを除去するものであり、この構成によれ
ば、ノイズを効果的に除去するには限界があった。
【０００３】本発明は、上記問題点に鑑み、コイルを用
いたノイズ除去部品において、ノイズ除去を効果的に行
うことのできる構成のものを提供することを目的とす
る。
いたノイズ除去部品において、ノイズ除去を効果的に行
うことのできる構成のものを提供することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、誘電体による積層体内部に、コイル導体
を巻上げてなる少なくとも１個のコイルを形成し、コイ
ル導体層間の分布容量とコイル導体のインダクタンスと
によるトラップ回路を構成したことを特徴とする。ま
た、本発明は、前記トラップ回路を構成した積層体を、
磁性体とコイル導体とを積層して少なくとも１個のコイ
ルを形成した積層体に一体に重ねて構成したことを特徴
とする。
め、本発明は、誘電体による積層体内部に、コイル導体
を巻上げてなる少なくとも１個のコイルを形成し、コイ
ル導体層間の分布容量とコイル導体のインダクタンスと
によるトラップ回路を構成したことを特徴とする。ま
た、本発明は、前記トラップ回路を構成した積層体を、
磁性体とコイル導体とを積層して少なくとも１個のコイ
ルを形成した積層体に一体に重ねて構成したことを特徴
とする。
【０００５】
【作用】本発明のノイズ対策用積層型電子部品は、上述
の構造を有するものであって、コイル部を誘電体内に埋
設することにより、コイル導体の層間の容量を上げ、コ
イル部と並列にコンデンサを形成し、ＬＣトラップを構
成し、このＬＣトラップの共振周波数をノイズを除去し
たい周波数に合わせて効果的なノイズ除去を行う。
の構造を有するものであって、コイル部を誘電体内に埋
設することにより、コイル導体の層間の容量を上げ、コ
イル部と並列にコンデンサを形成し、ＬＣトラップを構
成し、このＬＣトラップの共振周波数をノイズを除去し
たい周波数に合わせて効果的なノイズ除去を行う。
【０００６】
【実施例】図１（Ａ）は本発明によるノイズ対策用積層
型電子部品の一実施例を示す断面図、（Ｂ）はそのモデ
ル図、（Ｃ）はその等価回路図である。図１（Ａ）にお
いて、１はセラミックでなる誘電体、２は銀、あるいは
銀−パラジウム等によりなるコイルであり、コイル導体
３を誘電体１と共に印刷法あるいはシート法により誘電
体１内に一部を除いて埋設するように積層し、焼成して
形成される。４はこの積層体の側面に焼き付けあるいは
電気めっきにより形成された端子電極である。
型電子部品の一実施例を示す断面図、（Ｂ）はそのモデ
ル図、（Ｃ）はその等価回路図である。図１（Ａ）にお
いて、１はセラミックでなる誘電体、２は銀、あるいは
銀−パラジウム等によりなるコイルであり、コイル導体
３を誘電体１と共に印刷法あるいはシート法により誘電
体１内に一部を除いて埋設するように積層し、焼成して
形成される。４はこの積層体の側面に焼き付けあるいは
電気めっきにより形成された端子電極である。
【０００７】この積層型電子部品は、図１（Ｂ）に示す
ように、誘電体１がコイル２の層間に介在することによ
り、分布容量が上がり、コイル２と並列にコンデンサ５
が形成され、図１（Ｃ）に示すように、コイル２とこの
コンデンサ５によりＬＣトラップが形成される。このよ
うに、共振を利用し、除去したい周波数に合わせて共振
周波数を設定すれば、従来のコイルのみによる場合に比
較して高減衰量のノイズ除去部品が構成でき、ノイズ除
去を効果的に行える。
ように、誘電体１がコイル２の層間に介在することによ
り、分布容量が上がり、コイル２と並列にコンデンサ５
が形成され、図１（Ｃ）に示すように、コイル２とこの
コンデンサ５によりＬＣトラップが形成される。このよ
うに、共振を利用し、除去したい周波数に合わせて共振
周波数を設定すれば、従来のコイルのみによる場合に比
較して高減衰量のノイズ除去部品が構成でき、ノイズ除
去を効果的に行える。
【０００８】なお、誘電体１としては種々のものが使用
可能であるが、一例としてＴｉＯ2＋ＣｕＯ＋ＮｉＯ＋
ＭｎＯ系ものが用いられ、また、１０MHz〜１MHzの周波
数帯域で使用するものとしては、誘電率が３０〜２０，
０００程度のものが好ましい。
可能であるが、一例としてＴｉＯ2＋ＣｕＯ＋ＮｉＯ＋
ＭｎＯ系ものが用いられ、また、１０MHz〜１MHzの周波
数帯域で使用するものとしては、誘電率が３０〜２０，
０００程度のものが好ましい。
【０００９】図２（Ａ）は本発明の他の実施例を示す断
面図であり、本実施例は、誘電体１内にコイル２を埋設
してなる積層体６の両面に、それぞれフェライト等の磁
性体７、８内にコイル９、１０を埋設してなる積層体１
１、１２を、磁性体７、８と誘電体１との中間の縮率を
有する焼成時バッファゾーンとしての絶縁材でなる中間
層１３（この中間層は必ずしも必要ではない）を介して
一体に焼成したもので、このように、誘電体１からなる
積層体６に磁性体７、８からなる積層体１１、１２を組
合わせれば、磁性体７、８とコイル９、１０との組合わ
せによる積層体によって合成特性（相乗効果）が得られ
ることにより、図２（Ｃ）に示すように、誘電体１とコ
イル２との組合わせでは実現できない広い帯域につい
て、効果的なノイズ除去が行える。図２（Ｃ）におい
て、f1、f2、f3はそれぞれ積層体１１、６、１２におけ
る共振周波数を示している。また、コイル２、７、８間
にもコンデンサ１４が形成されることにより、このコン
デンサ１４を加味した共振もノイズ除去に利用できる。
面図であり、本実施例は、誘電体１内にコイル２を埋設
してなる積層体６の両面に、それぞれフェライト等の磁
性体７、８内にコイル９、１０を埋設してなる積層体１
１、１２を、磁性体７、８と誘電体１との中間の縮率を
有する焼成時バッファゾーンとしての絶縁材でなる中間
層１３（この中間層は必ずしも必要ではない）を介して
一体に焼成したもので、このように、誘電体１からなる
積層体６に磁性体７、８からなる積層体１１、１２を組
合わせれば、磁性体７、８とコイル９、１０との組合わ
せによる積層体によって合成特性（相乗効果）が得られ
ることにより、図２（Ｃ）に示すように、誘電体１とコ
イル２との組合わせでは実現できない広い帯域につい
て、効果的なノイズ除去が行える。図２（Ｃ）におい
て、f1、f2、f3はそれぞれ積層体１１、６、１２におけ
る共振周波数を示している。また、コイル２、７、８間
にもコンデンサ１４が形成されることにより、このコン
デンサ１４を加味した共振もノイズ除去に利用できる。
【００１０】なお、本発明において、この積層型電子部
品上に、厚膜印刷による配線パターンや抵抗ネットワー
クを構成し、ＩＣやトランジスタをその上に搭載して混
成集積回路素子として応用することも可能である。
品上に、厚膜印刷による配線パターンや抵抗ネットワー
クを構成し、ＩＣやトランジスタをその上に搭載して混
成集積回路素子として応用することも可能である。
【００１１】
【発明の効果】請求項１によれば、コイル導体を誘電体
内に埋設することにより、分布容量を増大させ、コンデ
ンサを形成してＬＣトラップを構成したので、従来より
減衰量の大きなノイズ除去部品が提供でき、効果的にノ
イズ除去を行うことができる。
内に埋設することにより、分布容量を増大させ、コンデ
ンサを形成してＬＣトラップを構成したので、従来より
減衰量の大きなノイズ除去部品が提供でき、効果的にノ
イズ除去を行うことができる。
【００１２】請求項２によれば、磁性体内にコイルを埋
設した積層体を誘電体にコイルを埋設した積層体に重ね
たので、誘電体とコイルとの組合わせでは実現できない
広い帯域についてのノイズ除去が可能となる。
設した積層体を誘電体にコイルを埋設した積層体に重ね
たので、誘電体とコイルとの組合わせでは実現できない
広い帯域についてのノイズ除去が可能となる。
【図１】（Ａ）は本発明によるノイズ対策用積層型電子
部品の一実施例を示す断面図、（Ｂ）は本実施例のモデ
ル図、（Ｃ）はその等価回路図である。
部品の一実施例を示す断面図、（Ｂ）は本実施例のモデ
ル図、（Ｃ）はその等価回路図である。
【図２】（Ａ）は本発明によるノイズ対策用積層型電子
部品の他の実施例を示す断面図、（Ｂ）は本実施例のモ
デル図、（Ｃ）はその周波数と利得との関係を示す特性
図である。
部品の他の実施例を示す断面図、（Ｂ）は本実施例のモ
デル図、（Ｃ）はその周波数と利得との関係を示す特性
図である。
１ 誘電体 ２、９、１０ コイル ３ コイル導体 ４ 端子電極 ５、１４ コンデンサ ６、１１、１２ 積層体 ７、８ 磁性体 １３ 中間層
Claims (2)
- 【請求項１】誘電体による積層体内部に、コイル導体を
巻上げてなる少なくとも１個のコイルを形成し、コイル
導体層間の分布容量とコイル導体のインダクタンスとに
よるトラップ回路を構成したことを特徴とするノイズ対
策用積層型電子部品。 - 【請求項２】請求項１に記載のトラップ回路を構成した
積層体を、磁性体とコイル導体とを積層して少なくとも
１個のコイルを形成した積層体に一体に重ねて構成した
ことを特徴とするノイズ対策用積層型電子部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09478292A JP3237718B2 (ja) | 1992-03-20 | 1992-03-20 | ノイズ対策用積層型電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09478292A JP3237718B2 (ja) | 1992-03-20 | 1992-03-20 | ノイズ対策用積層型電子部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05267059A true JPH05267059A (ja) | 1993-10-15 |
| JP3237718B2 JP3237718B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=14119662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09478292A Expired - Fee Related JP3237718B2 (ja) | 1992-03-20 | 1992-03-20 | ノイズ対策用積層型電子部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3237718B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06283336A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-07 | Toko Inc | トラップ素子 |
| JP2000196391A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-14 | Mitsubishi Materials Corp | フィルタ |
| WO2005036741A1 (ja) * | 2003-10-14 | 2005-04-21 | Soc Corporation | ノイズ防止コイル回路 |
| WO2006022115A1 (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | ノイズフィルタ、およびノイズフィルタアレイ |
| JP2006262349A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Taiyo Yuden Co Ltd | 共振回路、フィルタ回路、多層基板並びに回路モジュール |
-
1992
- 1992-03-20 JP JP09478292A patent/JP3237718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06283336A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-07 | Toko Inc | トラップ素子 |
| JP2000196391A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-14 | Mitsubishi Materials Corp | フィルタ |
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| WO2006022115A1 (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | ノイズフィルタ、およびノイズフィルタアレイ |
| KR100779553B1 (ko) * | 2004-08-25 | 2007-11-27 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 노이즈 필터 및 노이즈 필터 어레이 |
| JPWO2006022115A1 (ja) * | 2004-08-25 | 2008-05-08 | 株式会社村田製作所 | ノイズフィルタ、およびノイズフィルタアレイ |
| US7511594B2 (en) | 2004-08-25 | 2009-03-31 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Noise filter and noise filter array |
| JP4925185B2 (ja) * | 2004-08-25 | 2012-04-25 | 株式会社村田製作所 | ノイズフィルタアレイ |
| JP2006262349A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Taiyo Yuden Co Ltd | 共振回路、フィルタ回路、多層基板並びに回路モジュール |
| JP4669722B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-04-13 | 太陽誘電株式会社 | 共振回路、フィルタ回路、多層基板並びに回路モジュール |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3237718B2 (ja) | 2001-12-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010612 |
|
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