JPH08306586A - 積層型ノイズフィルタ - Google Patents

積層型ノイズフィルタ

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JPH08306586A
JPH08306586A JP13596495A JP13596495A JPH08306586A JP H08306586 A JPH08306586 A JP H08306586A JP 13596495 A JP13596495 A JP 13596495A JP 13596495 A JP13596495 A JP 13596495A JP H08306586 A JPH08306586 A JP H08306586A
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JP
Japan
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layer
line electrode
electrode layer
laminated
layers
Prior art date
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Pending
Application number
JP13596495A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuharu Yasuda
克治 安田
Minoru Takatani
稔 高谷
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自己共振を防止し、高周波特性に優れ、かつ小
型化、薄型化が達成できる積層型ノイズフィルタを提供
する。 【構成】ライン電極層1を上下のグランド電極層2間に
貫通させる。各ライン電極層1b〜1dは内部において
上下に隣接するものの一端側を互いに接続してジグザグ
構造とする。各ライン電極層1a〜1dの上下のいずれ
か一方に誘電体層4を積層し、他方に磁性体層3を積層
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜形成技術を用いて製
造されるEMI除去用の積層型ノイズフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノイズフィルタとして、従来より、図7
(A)の回路図に示すように、インダクタLとコンデン
サCとからなるT型回路が使用される。このT型回路を
構成する従来の積層型ノイズフィルタの一例を図7
(B)の断面透視図に示す。図7(B)は積層型ノイズ
フィルタの半分の部分について端部電極やグランド電極
を省略して示している。このノイズフィルタは、印刷法
やシート法等の厚膜形成法や、必要な場合には薄膜形成
法を加えて作製されるもので、2つのインダクタLを構
成するコイル導体層21を磁性体層22に積層し内蔵し
たインダクタンス層23と、内部電極層24を誘電体層
25に積層し内蔵してコンデンサCを構成したキャパシ
ンタンス層26を重畳し一体化したものである。
【0003】ここで、各素子L、Cは集中定数と呼ばれ
るものであり、所望の容量を小さな形状で得ることには
適したものであった。しかしながら、インダクタLにお
いては、導体間の分布容量、コンデンサCにおいては、
内部電極層24の持つインダクタンス成分によって自己
共振が発生する。この自己共振は、インダクタLの場
合、インダクタンスと分布容量で決定される。一般にチ
ップ状に構成される共振周波数は100MHz〜300
MHz付近であり、これ以上の周波数では減衰特性は劣
化し、広帯域にわたるノイズ対策は不可能であった。
【0004】一方、特開平6−275436号公報ある
いは実開平6−72219号公報には、誘電体または磁
性体シートを積層して構成される積層タイプのフィルタ
において、ライン電極層を積層体内部において折り畳み
状にジグザグ状に形成すると共に、各層のライン電極層
の間にグランド電極層を貫通させ、これにより、ライン
電極層とグランド電極層との間に容量成分を得、ライン
電極層が長く形成されることにより、あるいはライン電
極層と磁性体層とによりインダクタンス成分を得る分布
定数型フィルタが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記公報記載の
フィルタは、自己共振による減衰特性の劣化は防止でき
るものの、小型化、薄型化が困難であるという問題点が
ある。すなわち、仮にライン電極層と誘電体層とを積層
した構造でフィルタを構成した場合、インダクタンス成
分を確保するにはライン電極層の長さを長くしなければ
ならず、このため、チップ長が長くなり、小型化が困難
になる。また、ライン電極層と誘電体層とを積層した構
造でフィルタを構成した場合には、所望の容量値を確保
するために、積層数、すなわちライン電極層とグランド
電極層との対向面の数を確保する上で、層数が多くな
り、薄型化が困難になる。
【0006】本発明は、上記した問題点に鑑み、高周波
特性に優れ、かつ小型化、薄型化が達成できる積層型ノ
イズフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、誘電体層、グランド電極層、磁性体層およ
びライン電極層をそれぞれ複数層ずつ一体に積層し焼成
した構造を有し、各ライン電極層を上下のグランド電極
層間に貫通させ、 槌民旭旭完旭梓 各ライン電極層は内部において上下に隣接するものの一
端側を互いに接続してジグザグ構造とし、各ライン電極
層の上下のいずれか一方に誘電体層を積層し、他方に磁
性体層を積層したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、チップ内部に多層にかつジ
グザグに形成されるライン電極層のそれぞれ各層の上下
のいずれかが誘電体層に、他方が磁性体層に形成される
ため、ライン電極層はどの部分においても、グランド電
極層に対する単位長さ当たりの容量は一定であり、同様
にインダクタンスも一定であり、図3(B)の等価回路
図に示される分布定数回路が形成される。従って、共振
周波数が単位長あたりの容量に置き換わるために共振周
波数が高周波側にシフトし、広帯域のノイズ対策が可能
となる。また、各ライン電極層の上下に誘電体層と磁性
体層をそれぞれ形成したため、磁性体層のみにより構成
した場合に比較して、少ない層数で容量値が確保でき、
薄型化できる。また、磁性体層の作用により、誘電体層
のみで構成する場合に比較して、ライン電極層の長さを
短くすることができ、ライン電極層をジグザグ構造とし
たこととも相まって、チップ長を短くすることができる
ので、小型化が達成できる。
【0009】
【実施例】図1(A)は本発明による積層型ノイズフィ
ルタの一実施例を示す斜視図、図1(B)はその断面図
である。図1(B)において、1はライン電極層、2は
グランド電極層、3は磁性体層、4は誘電体層、5はラ
イン電極層の両端に接続されるように、図1(A)のよ
うに積層体6の端面に設けられた端子電極、7は積層体
6の側面に設けられたグランド電極である。
【0010】前記各層1〜4は複数層ずつ形成され、ラ
イン電極層1の各層は、内部において上下に隣接するも
のの一端側を互いに接続(1a)してジグザグ構造と
し、各ライン電極層1b、1c、1dは上下のグランド
電極層2間に貫通させる。また、各ライン電極層1b、
1c、1dは、上下のいずれか一方に誘電体層4を積層
し、他方に磁性体層3を積層してなる。
【0011】図2はこのフィルタの構成素材の積層を印
刷法により行う場合の工程図であり、(a)、(b)、
(c)…(o)の順序で印刷、乾燥を繰り返して積層を
行うものであり、図中、1はライン電極層、2はグラン
ド電極層、3は磁性体層、4は誘電体層をそれぞれ形成
するペーストであり、誘電体層4は例えば酸化チタンを
誘電体として用い、磁性体層3にはフェライトを用い、
ライン電極層1やグランド電極層2には銅、銀、金、銀
−パラジウム等を用いる。なお、誘電体層4や磁性体層
3の素材としては、目的とする特性を得るに適した他の
素材も用いられる。このように、印刷法(シート法でも
よい)により積層体を形成後、各チップ毎に切断、焼成
してその後、銀ペースト等の塗布、焼き付けおよびメッ
キにより、チップの側面に、ライン電極層1の両端に接
続して端部電極5を設けると共に、各グランド電極層2
の両端に接続してグランド電極7を形成する。
【0012】図3(A)は本発明に対する比較例であ
り、下層1bおよび上層1dの各上下層はいずれも磁性
体層3により形成し、中層1cの上下層は誘電体層4に
より形成している。図3(A)のように各層1〜4を形
成すれば、ライン電極層1の下層1bと上層1dにおい
てはコンデンサ、中層cにおいてはインダクタが形成さ
れ、集中定数回路が実現されることになる。
【0013】一方、図1(B)で示したように、ライン
電極層1の各層1b〜1dの上下を誘電体層4と磁性体
層3とすることにより、ライン電極層1はどの部分にお
いても、グランド電極層2に対する単位長さ当たりの容
量は一定であり、同様にインダクタンスも一定であり、
全体として図3(B)の等価回路で示すような分布定数
回路が形成される。従って、共振周波数が単位長あたり
の容量に置き換わるために共振周波数が高周波側にシフ
トし、図4において従来の集中定数型フィルタと比較し
て示すように、高周波における減衰量が大となり、広帯
域のノイズ対策が可能となる。また、各ライン電極層1
の上下に誘電体層4と磁性体層3をそれぞれ形成したた
め、磁性体層3のみにより構成した場合に比較して、少
ない層数で容量値が確保でき、薄型化できる。また、磁
性体層3の作用により、誘電体層4のみで構成する場合
に比較して、ライン電極層1の長さを短くすることがで
き、チップ長を短くすることができるので、小型化でき
る。また、誘電体層4の誘電率、磁性体層3の透磁率、
ライン電極層1のライン幅、層間厚を変更することによ
り、周辺回路とのインピーダンスマッチングを容易にと
ることができる。
【0014】図5は本発明の他の実施例を示す断面図、
図6(a)〜(w)はその工程図であり、本実施例は、
端部電極5を設けるノイズフィルタの側面の端部電極5
の部分からライン電極層1の異なる層間の接続部1aの
間の絶縁体を、グランド電極層2とライン電極層1との
間の誘電体4より誘電率が低い誘電体8で構成したもの
である。このように、ライン電極層1の接続部1aの周
囲を低誘電率の誘電体8で構成すれば、端部電極5にお
ける分布容量および余分なインダクタンス成分の発生を
防止し、高周波特性をより良好にできる。
【0015】
【発明の効果】請求項1によれば、ライン電極層を上下
のグランド電極層間に貫通させ、各ライン電極層は内部
において上下に隣接するものの一端側を互いに接続して
ジグザグ構造とし、各ライン電極層の上下のいずれか一
方に誘電体層を積層し、他方に磁性体層を積層したの
で、自己共振が防止され、高周波における減衰量が大と
なり、広帯域のノイズ対策が可能となる。また、各ライ
ン電極層の上下に誘電体層と磁性体層をそれぞれ形成し
たため、磁性体層のみにより構成した場合に比較して、
少ない層数で容量値が確保でき、薄型化できる。また、
磁性体層の作用により、誘電体層のみで構成する場合に
比較して、ライン電極層の長さを短くすることができ、
これによりチップ長を短くすることができ、ライン電極
層をジグザグ構造としたこととも相まって、小型化が達
成できる。
【0016】請求項2によれば、ノイズフィルタの側面
の端部電極部からライン電極層の異なる層間の接続部の
間の絶縁体を、グランド電極層とライン電極層との間の
誘電体より誘電率が低い誘電体で構成したので、ライン
電極層の接続部の周囲が低誘電率の誘電体で構成され、
端部電極における分布容量および余分なインダクタンス
成分の発生を防止し、高周波特性をより良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明による積層型
ノイズフィルタの一実施例を示す斜視図および断面図で
ある。
【図2】図1の実施例の工程図である。
【図3】(A)は本発明の比較例を示す断面図、(B)
は本発明の積層型ノイズフィルタの等価回路図である。
【図4】本発明の周波数対減衰量の相関特性を従来例と
比較して示す図である。
【図5】本発明による積層型ノイズフィルタの他の実施
例を示す断面図である。
【図6】図5の実施例の工程図である。
【図7】(A)はT型フィルタの等価回路図、(B)は
従来の積層型ノイズフィルタを示す断面透視図である。
【符号の説明】
1:ライン電極層、2:グランド電極層、3:磁性体
層、4:誘電体層、5:端部電極、6:積層体、7:グ
ランド電極、8:低誘電率の誘電体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体層、グランド電極層、磁性体層およ
    びライン電極層をそれぞれ複数層ずつ一体に積層し焼成
    した構造を有し、 各ライン電極層を上下のグランド電極層間に貫通させ、 各ライン電極層は内部において上下に隣接するものの一
    端側を互いに接続してジグザグ構造とし、 各ライン電極層の上下のいずれか一方に誘電体層を積層
    し、他方に磁性体層を積層したことを特徴とする積層型
    ノイズフィル説明】
JP13596495A 1995-05-08 1995-05-08 積層型ノイズフィルタ Pending JPH08306586A (ja)

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JP13596495A JPH08306586A (ja) 1995-05-08 1995-05-08 積層型ノイズフィルタ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0986127A2 (en) * 1998-09-11 2000-03-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. Nonreciprocal circuit device and its manufacturing method
JP2010062260A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fdk Corp 積層チップ部品およびその製造方法

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