JP2965831B2 - 積層電子部品 - Google Patents
積層電子部品Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のチャンネルの信
号用電極が内蔵され、ノイズフィルタ等として用いられ
る積層貫通形セラミックコンデンサ等の積層電子部品に
係り、特にそのクロスト−ク防止構造に関する。
号用電極が内蔵され、ノイズフィルタ等として用いられ
る積層貫通形セラミックコンデンサ等の積層電子部品に
係り、特にそのクロスト−ク防止構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】積層貫通形セラミックコンデンサは、信
号用内部電極と誘電体とを重ねて焼成し、側面部には信
号用外部電極とグランド用外部電極を形成してなる。こ
のような積層貫通形コンデンサは、共振周波数が高いた
め、近来の高周波化に応えられるものである。そしてこ
のような積層貫通形コンデンサとして、内部に複数のチ
ャンネル用の信号用内部電極を形成したものが、例えば
特公平４−３７５６７号公報に提案されている。
号用内部電極と誘電体とを重ねて焼成し、側面部には信
号用外部電極とグランド用外部電極を形成してなる。こ
のような積層貫通形コンデンサは、共振周波数が高いた
め、近来の高周波化に応えられるものである。そしてこ
のような積層貫通形コンデンサとして、内部に複数のチ
ャンネル用の信号用内部電極を形成したものが、例えば
特公平４−３７５６７号公報に提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来構造の積層貫通形コンデンサにおいては、小型化を図
るため、異なるチャンネルの信号用内部電極どうしの間
隔を狭くすると、信号用内部電極どうしの間でクロスト
−クが発生し、また、特性が劣化するという問題点があ
った。
来構造の積層貫通形コンデンサにおいては、小型化を図
るため、異なるチャンネルの信号用内部電極どうしの間
隔を狭くすると、信号用内部電極どうしの間でクロスト
−クが発生し、また、特性が劣化するという問題点があ
った。
【０００４】本発明は、上記した実情に鑑み、信号用内
部電極どうしの間でのクロスト−クや、特性の劣化を防
止でき、小型化が図れる構造の積層電子部品を提供する
ことを目的とする。
部電極どうしの間でのクロスト−クや、特性の劣化を防
止でき、小型化が図れる構造の積層電子部品を提供する
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数のチャンネルの信号用内部電極と誘電
体と前記信号用内部電極に誘電体を介して対向するグラ
ンド用電極を有する積層電子部品において、前記信号用
内部電極に隣接させてグランド用内部電極を横並びに配
設したことを特徴とする。本発明において、前記複数の
チャンネルの信号用内部電極の間における該内部電極と
異なる層にも連続または非連続の１層以上のグランド用
内部電極を配設することがクロストークを防止する上で
好ましく、さらに、前記複数のチャンネルの信号用内部
電極をそれぞれ異なる層に配設することが好ましい。
成するため、複数のチャンネルの信号用内部電極と誘電
体と前記信号用内部電極に誘電体を介して対向するグラ
ンド用電極を有する積層電子部品において、前記信号用
内部電極に隣接させてグランド用内部電極を横並びに配
設したことを特徴とする。本発明において、前記複数の
チャンネルの信号用内部電極の間における該内部電極と
異なる層にも連続または非連続の１層以上のグランド用
内部電極を配設することがクロストークを防止する上で
好ましく、さらに、前記複数のチャンネルの信号用内部
電極をそれぞれ異なる層に配設することが好ましい。
【０００６】
【作用】本発明によれば、あるチャンネルの信号用内部
電極に乗る信号の一部が誘電体層を介して隣接チャンネ
ルの信号用内部電極へ伝播しようとしても、この間の横
並びのグランド用内部電極あるいはさらに異なる層のグ
ランド用内部電極によってシ−ルドされるので、異なる
チャンネル間の信号用内部電極どうしのクロスト−クが
防止される。また、信号用内部電極を異なる層に形成
し、かつ信号用内部電極は誘電体層を介してグランド用
内部電極に対向させることにより、信号用電極間の間隔
を大きくし、クロストーク防止効果がさらに向上する。
電極に乗る信号の一部が誘電体層を介して隣接チャンネ
ルの信号用内部電極へ伝播しようとしても、この間の横
並びのグランド用内部電極あるいはさらに異なる層のグ
ランド用内部電極によってシ−ルドされるので、異なる
チャンネル間の信号用内部電極どうしのクロスト−クが
防止される。また、信号用内部電極を異なる層に形成
し、かつ信号用内部電極は誘電体層を介してグランド用
内部電極に対向させることにより、信号用電極間の間隔
を大きくし、クロストーク防止効果がさらに向上する。
【０００７】
【実施例】図１（Ａ）は本発明による積層電子部品の一
実施例である貫通形コンデンサを示す斜視図、（Ｂ）は
その等価回路図、図２は貫通形コンデンサの製造工程図
である。図１（Ａ）に示すように、この貫通形コンデン
サ１は、セラミックでなる誘電体２の内部に、上下２層
の第１のグランド用内部電極３、３と、該第１のグラン
ド用内部電極３、３間に誘電体２を介して挟まれる第
１、第２の信号用内部電極４、５と、これらの信号用内
部電極４、５の間に配設されたクロスト−ク防止用の第
２のグランド用内部電極６とを積層構造で形成し、それ
ぞれの内部電極の露出端部に接続させて外部電極Ａ〜Ｈ
を該誘電体２の外面に形成したものである。
実施例である貫通形コンデンサを示す斜視図、（Ｂ）は
その等価回路図、図２は貫通形コンデンサの製造工程図
である。図１（Ａ）に示すように、この貫通形コンデン
サ１は、セラミックでなる誘電体２の内部に、上下２層
の第１のグランド用内部電極３、３と、該第１のグラン
ド用内部電極３、３間に誘電体２を介して挟まれる第
１、第２の信号用内部電極４、５と、これらの信号用内
部電極４、５の間に配設されたクロスト−ク防止用の第
２のグランド用内部電極６とを積層構造で形成し、それ
ぞれの内部電極の露出端部に接続させて外部電極Ａ〜Ｈ
を該誘電体２の外面に形成したものである。
【０００８】次に、図２により本実施例の貫通形コンデ
ンサ１の製造工程を説明する。まず、セラミック等の誘
電体材料を略長方形のシ−ト状にした必要枚数の誘電体
シ−トまたはペーストの印刷によりベースとなる誘電体
２ａを形成し（ａ）、その上に導体ぺ−ストでなる第１
のグランド用内部電極３を例えば印刷法により必要な厚
さに形成する（ｂ）。この場合、該グランド用内部電極
３は、誘電体２ａの全長にわたって形成すると共に、両
側には両側面に露出して第２のグランド用内部電極６に
外部で接続するための凸部３ｂを形成する。そしてその
上に必要な厚さに誘電体２ｂを積層する（ｃ）。
ンサ１の製造工程を説明する。まず、セラミック等の誘
電体材料を略長方形のシ−ト状にした必要枚数の誘電体
シ−トまたはペーストの印刷によりベースとなる誘電体
２ａを形成し（ａ）、その上に導体ぺ−ストでなる第１
のグランド用内部電極３を例えば印刷法により必要な厚
さに形成する（ｂ）。この場合、該グランド用内部電極
３は、誘電体２ａの全長にわたって形成すると共に、両
側には両側面に露出して第２のグランド用内部電極６に
外部で接続するための凸部３ｂを形成する。そしてその
上に必要な厚さに誘電体２ｂを積層する（ｃ）。
【０００９】次に、該誘電体２ｂの上に第１、第２の信
号用内部電極４、５および第２のグランド用内部電極６
を、第２のグランド用内部電極６が第１、第２の信号用
内部電極４と５との間に位置するように配設し（ｄ）、
その上に必要な厚さに誘電体２ｃを積層する（ｅ）。
号用内部電極４、５および第２のグランド用内部電極６
を、第２のグランド用内部電極６が第１、第２の信号用
内部電極４と５との間に位置するように配設し（ｄ）、
その上に必要な厚さに誘電体２ｃを積層する（ｅ）。
【００１０】次に、該誘電体２ｃの上に必要な厚さに第
１のグランド用内部電極３を形成し（ｆ）、さらにその
上に上面被覆用の誘電体２ｄを必要な厚さに積層する
（ｇ）。
１のグランド用内部電極３を形成し（ｆ）、さらにその
上に上面被覆用の誘電体２ｄを必要な厚さに積層する
（ｇ）。
【００１１】このようにして得られた積層体を圧着、焼
成一体化し、さらに、図１（Ａ）に示すように、焼付け
やメッキ等により外部電極Ａ〜Ｈを形成する。すなわ
ち、第１の信号用内部電極４の両露出端部にそれぞれ接
続させて信号用外部電極Ａ、Ｂを形成し、第２の信号用
内部電極５の両露出端部にそれぞれ接続させて信号用外
部電極Ｃ、Ｄを形成し、第１のグランド用内部電極３の
露出端部３ａ、３ａにそれぞれ接続させて電極Ｅ、Ｆを
形成し、第２のグランド用内部電極６の両露出端部と、
前記第１のグランド用内部電極３の凸部３ｂ、３ｂとを
前記グランド用外部電極Ｇ、Ｈで接続する。
成一体化し、さらに、図１（Ａ）に示すように、焼付け
やメッキ等により外部電極Ａ〜Ｈを形成する。すなわ
ち、第１の信号用内部電極４の両露出端部にそれぞれ接
続させて信号用外部電極Ａ、Ｂを形成し、第２の信号用
内部電極５の両露出端部にそれぞれ接続させて信号用外
部電極Ｃ、Ｄを形成し、第１のグランド用内部電極３の
露出端部３ａ、３ａにそれぞれ接続させて電極Ｅ、Ｆを
形成し、第２のグランド用内部電極６の両露出端部と、
前記第１のグランド用内部電極３の凸部３ｂ、３ｂとを
前記グランド用外部電極Ｇ、Ｈで接続する。
【００１２】このように作製された積層貫通形コンデン
サ１においては、第１の信号用内部電極４とその上下に
対向する第１のグランド用内部電極３、３との間で、図
１（Ｂ）の等価回路図に示す貫通形コンデンサＣ１が形
成され、第２の信号用内部電極５とその上下に対向する
第１のグランド用内部電極３、３との間で貫通形コンデ
ンサＣ２が形成され、第１の信号用内部電極４と第２の
グランド用内部電極６との間でコンデンサＣ３が形成さ
れ、第２の信号用内部電極５と第２のグランド用内部電
極６との間でコンデンサＣ４が形成される。
サ１においては、第１の信号用内部電極４とその上下に
対向する第１のグランド用内部電極３、３との間で、図
１（Ｂ）の等価回路図に示す貫通形コンデンサＣ１が形
成され、第２の信号用内部電極５とその上下に対向する
第１のグランド用内部電極３、３との間で貫通形コンデ
ンサＣ２が形成され、第１の信号用内部電極４と第２の
グランド用内部電極６との間でコンデンサＣ３が形成さ
れ、第２の信号用内部電極５と第２のグランド用内部電
極６との間でコンデンサＣ４が形成される。
【００１３】このように、第２のグランド用内部電極６
を配設することにより、図１（Ｂ）に示すように、第１
の信号用内部電極４と第２の信号用内部電極５との間に
前記コンデンサＣ３、Ｃ４が形成されることになるた
め、第１の信号用内部電極４と第２の信号用内部電極５
との間で伝播しようとする信号成分は、両者間の第２の
グランド用内部電極６でシ−ルドされ、これらの間のク
ロスト−クが防止され、また、内部電極４、５間の作用
による特性の劣化を防止できる。
を配設することにより、図１（Ｂ）に示すように、第１
の信号用内部電極４と第２の信号用内部電極５との間に
前記コンデンサＣ３、Ｃ４が形成されることになるた
め、第１の信号用内部電極４と第２の信号用内部電極５
との間で伝播しようとする信号成分は、両者間の第２の
グランド用内部電極６でシ−ルドされ、これらの間のク
ロスト−クが防止され、また、内部電極４、５間の作用
による特性の劣化を防止できる。
【００１４】図３は本発明の他の実施例を示す斜視図で
あり、本実施例は、信号用内部電極４、５の間に、同層
の第２のグランド用内部電極６以外に、異なる層にも第
２のグランド用内部電極を１層以上、本例においては４
層のグランド用内部電極６ａ〜６ｄを設けたものであ
る。このようなグランド用内部電極６ａ〜６ｄの形成
は、図４に（ａ）ないし（ｏ）の順序の製造工程図に示
すように、図２で説明した工程の間にこれらの内部電極
６ａ〜６ｄの印刷等の工程を挿入することにより行われ
る。
あり、本実施例は、信号用内部電極４、５の間に、同層
の第２のグランド用内部電極６以外に、異なる層にも第
２のグランド用内部電極を１層以上、本例においては４
層のグランド用内部電極６ａ〜６ｄを設けたものであ
る。このようなグランド用内部電極６ａ〜６ｄの形成
は、図４に（ａ）ないし（ｏ）の順序の製造工程図に示
すように、図２で説明した工程の間にこれらの内部電極
６ａ〜６ｄの印刷等の工程を挿入することにより行われ
る。
【００１５】このようなグランド用内部電極６ａ〜６ｄ
を異なる層にも設けることにより、信号用内部電極４、
５間の結合がさらに良好に防止され、クロストーク防止
効果をさらに向上させることができる。
を異なる層にも設けることにより、信号用内部電極４、
５間の結合がさらに良好に防止され、クロストーク防止
効果をさらに向上させることができる。
【００１６】図５（Ａ）は本発明の他の実施例を示す斜
視図、同（Ｂ）はそのＸ−Ｘ断面図であり、本実施例
は、信号用内部電極４、５の間に、上下のグランド用内
部電極３と３の間にわたって第２のグランド用内部電極
７を連続的に積層させて設けたものである。このような
グランド用内部電極７の形成は、図５に（ａ）ないし
（ｉ）の順序の製造工程図に示すように、図２で説明し
たグランド用内部電極３と信号用内部電極４、５の形成
工程の間に、（ｃ）、（ｄ）および（ｆ）、（ｇ）で示
すように、導体７ａ（または７ｂ）とその両側の誘電体
２ｂ（または２ｃ）の形成を必要な厚みに達するまで繰
り返すことにより行える。
視図、同（Ｂ）はそのＸ−Ｘ断面図であり、本実施例
は、信号用内部電極４、５の間に、上下のグランド用内
部電極３と３の間にわたって第２のグランド用内部電極
７を連続的に積層させて設けたものである。このような
グランド用内部電極７の形成は、図５に（ａ）ないし
（ｉ）の順序の製造工程図に示すように、図２で説明し
たグランド用内部電極３と信号用内部電極４、５の形成
工程の間に、（ｃ）、（ｄ）および（ｆ）、（ｇ）で示
すように、導体７ａ（または７ｂ）とその両側の誘電体
２ｂ（または２ｃ）の形成を必要な厚みに達するまで繰
り返すことにより行える。
【００１７】このようなグランド用内部電極７を設ける
ことにより、信号用内部電極４、５間の結合がほぼ完全
に防止され、クロストーク防止効果をさらに向上させる
ことができる。
ことにより、信号用内部電極４、５間の結合がほぼ完全
に防止され、クロストーク防止効果をさらに向上させる
ことができる。
【００１８】なお、上記各実施例においては、信号用内
部電極が２本（２チャンネル）の場合を示したが、同じ
層に３本以上の信号用内部電極を形成してチャンネル数
を増やす場合には、各信号用内部電極どうしの間にそれ
ぞれグランド用内部電極を形成すればよい。また、図２
の製造工程中（ｂ）〜（ｅ）の工程、あるいは図４の
（ｂ）〜（ｍ）の工程、または図６の（ｂ）〜（ｇ）の
工程を繰り返すことにより、より多数のチャンネルの積
層貫通形コンデンサ、あるいは１つのチャンネルについ
て複数層の内部電極４、または５を使用した積層貫通形
コンデンサを作製することができる。また、信号用内部
電極４、５を横並びに３チャンネル以上設けてもよい。
部電極が２本（２チャンネル）の場合を示したが、同じ
層に３本以上の信号用内部電極を形成してチャンネル数
を増やす場合には、各信号用内部電極どうしの間にそれ
ぞれグランド用内部電極を形成すればよい。また、図２
の製造工程中（ｂ）〜（ｅ）の工程、あるいは図４の
（ｂ）〜（ｍ）の工程、または図６の（ｂ）〜（ｇ）の
工程を繰り返すことにより、より多数のチャンネルの積
層貫通形コンデンサ、あるいは１つのチャンネルについ
て複数層の内部電極４、または５を使用した積層貫通形
コンデンサを作製することができる。また、信号用内部
電極４、５を横並びに３チャンネル以上設けてもよい。
【００１９】図７は本発明による積層貫通形コンデンサ
の他の実施例を示す断面図、図８はその製造工程を示す
図である。本例の積層貫通形コンデンサ１Ａは、隣接す
るチャンネルの信号用内部電極１１、１４どうしは同層
には存在せず、これらの信号用内部電極１１（１４）に
は横並びにそれぞれ第２、第３（第４、第５）のグラン
ド用内部電極１２、１３（１５、１６）を形成したもの
である。これらのグランド用内部電極１２〜１６のう
ち、信号用内部電極１１（１４）に対向する内部電極１
６（１２）はこれらとの間で積層貫通形コンデンサを構
成すると共に、クロストーク防止の役目も果たすもので
ある。
の他の実施例を示す断面図、図８はその製造工程を示す
図である。本例の積層貫通形コンデンサ１Ａは、隣接す
るチャンネルの信号用内部電極１１、１４どうしは同層
には存在せず、これらの信号用内部電極１１（１４）に
は横並びにそれぞれ第２、第３（第４、第５）のグラン
ド用内部電極１２、１３（１５、１６）を形成したもの
である。これらのグランド用内部電極１２〜１６のう
ち、信号用内部電極１１（１４）に対向する内部電極１
６（１２）はこれらとの間で積層貫通形コンデンサを構
成すると共に、クロストーク防止の役目も果たすもので
ある。
【００２０】次に、図８により上記例の製造工程につい
て説明する。まず、シートまたは印刷により誘電体２ｅ
でベ−ス層を形成し（ａ）、その上に第１のグランド用
内部電極１０を形成し（ｂ）、その上に誘電体２ｆを積
層する（ｃ）。
て説明する。まず、シートまたは印刷により誘電体２ｅ
でベ−ス層を形成し（ａ）、その上に第１のグランド用
内部電極１０を形成し（ｂ）、その上に誘電体２ｆを積
層する（ｃ）。
【００２１】次に、該誘電体２ｆの上に、第１の信号用
内部電極１１と、該信号用内部電極１１を挟んで、第
２、第３のグランド用内部電極１２、１３を該誘電体２
ｆの幅方向に形成し（ｄ）、その上に誘電体２ｇを積層
する（ｅ）。
内部電極１１と、該信号用内部電極１１を挟んで、第
２、第３のグランド用内部電極１２、１３を該誘電体２
ｆの幅方向に形成し（ｄ）、その上に誘電体２ｇを積層
する（ｅ）。
【００２２】次に、該誘電体２ｇの上に第２の信号用内
部電極１４を前記第１の信号用内部電極１１と対向しな
い位置に形成し、該信号用内部電極１４を挟んで、第４
および第５のグランド用内部電極１５、１６を形成し
（ｆ）、その上に誘電体２ｈを積層する（ｇ）。
部電極１４を前記第１の信号用内部電極１１と対向しな
い位置に形成し、該信号用内部電極１４を挟んで、第４
および第５のグランド用内部電極１５、１６を形成し
（ｆ）、その上に誘電体２ｈを積層する（ｇ）。
【００２３】この後、前記（ｄ）〜（ｇ）の工程と同様
の（ｈ）〜（ｋ）に示す工程を実施し、さらに、第６の
グランド用内部電極１７を形成し（ｍ）、その上に上面
被覆用の誘電体２ｉを積層する（ｎ）。
の（ｈ）〜（ｋ）に示す工程を実施し、さらに、第６の
グランド用内部電極１７を形成し（ｍ）、その上に上面
被覆用の誘電体２ｉを積層する（ｎ）。
【００２４】このようにして得られた積層体を圧着、焼
成一体化し、さらに、図７に示すように、外面に信号用
外部電極Ｉ、Ｊ、およびグランド用外部電極Ｋ、Ｌをそ
れぞれ形成することにより、積層貫通形コンデンサ１Ａ
が作製される。この積層貫通形コンデンサ１Ａにおいて
は、第１の信号用内部電極１１とその上下に対向する第
１、第５のグランド用内部電極１０、１６との間で積層
貫通形コンデンサが形成される。また、第２の信号用内
部電極１４とその上下に対向する第２、第６のグランド
用内部電極１２、１７との間で貫通形コンデンサが形成
される。
成一体化し、さらに、図７に示すように、外面に信号用
外部電極Ｉ、Ｊ、およびグランド用外部電極Ｋ、Ｌをそ
れぞれ形成することにより、積層貫通形コンデンサ１Ａ
が作製される。この積層貫通形コンデンサ１Ａにおいて
は、第１の信号用内部電極１１とその上下に対向する第
１、第５のグランド用内部電極１０、１６との間で積層
貫通形コンデンサが形成される。また、第２の信号用内
部電極１４とその上下に対向する第２、第６のグランド
用内部電極１２、１７との間で貫通形コンデンサが形成
される。
【００２５】また、第１の信号用内部電極１１、１４に
それぞれ横並びにグランド用内部電極１２、１６は、第
１の信号用内部電極１１と第２の信号用内部電極１４と
の間のクロスト−クを防止し、特性の劣化を防止する。
それぞれ横並びにグランド用内部電極１２、１６は、第
１の信号用内部電極１１と第２の信号用内部電極１４と
の間のクロスト−クを防止し、特性の劣化を防止する。
【００２６】なお、本実施例において、第１の信号用内
部電極１１あるいは第２の信号用内部電極１４を２層に
形成しているのは、コンデンサの容量を確保するためで
あるが、本実施例の構造は、各内部電極１１、１４をそ
れぞれ１層ずつ設ける場合にも勿論適用できる。
部電極１１あるいは第２の信号用内部電極１４を２層に
形成しているのは、コンデンサの容量を確保するためで
あるが、本実施例の構造は、各内部電極１１、１４をそ
れぞれ１層ずつ設ける場合にも勿論適用できる。
【００２７】このように、複数のチャンネルの信号用内
部電極１１、１４を異なる層に設けたことにより、これ
らの電極１１、１４間の距離を大きくし、結合を弱くす
ることにより、クロストークをさらに良好に防止でき
る。
部電極１１、１４を異なる層に設けたことにより、これ
らの電極１１、１４間の距離を大きくし、結合を弱くす
ることにより、クロストークをさらに良好に防止でき
る。
【００２８】図７、図８に示した構成は、信号用内部電
極が３チャンネル以上の場合にも適用できる。また本発
明は、インダクタ等を積層構造で組合わせたものや、基
板としてＩＣ等電子部品を搭載するものにも適用でき
る。また、グランド用電極３は必ずしも誘電体内部に設
ける必要はなく、その表面に設けて樹脂等の保護膜で覆
う構造としてもよい。
極が３チャンネル以上の場合にも適用できる。また本発
明は、インダクタ等を積層構造で組合わせたものや、基
板としてＩＣ等電子部品を搭載するものにも適用でき
る。また、グランド用電極３は必ずしも誘電体内部に設
ける必要はなく、その表面に設けて樹脂等の保護膜で覆
う構造としてもよい。
【００２９】
【発明の効果】請求項１によれば、小型化に伴い信号用
内部電極どうしの間隔が狭くなっても、信号用内部電極
に隣接させて横並びに配設したグランド用内部電極によ
り、異なる信号用内部電極間のクロスト−クが防止され
ると共に、特性の劣化を防止することができる。また、
積層電子部品の小型化に寄与することができる。請求項
２によれば、グランド用内部電極を信号用電極間の異な
る層にも設けたことにより、異なる信号用内部電極の間
のクロスト−クがより良好に防止される。請求項３によ
れば、異なる信号用内部電極の間において上下のグラン
ド用内部電極間にわたって形成されたグランド用内部電
極により、クロスト−クがより良好に防止される。請求
項４によれば、信号用電極を異なる層に設けたことによ
り、信号用内部電極の間隔が大となり、クロスト−クが
さらに良好に防止される。
内部電極どうしの間隔が狭くなっても、信号用内部電極
に隣接させて横並びに配設したグランド用内部電極によ
り、異なる信号用内部電極間のクロスト−クが防止され
ると共に、特性の劣化を防止することができる。また、
積層電子部品の小型化に寄与することができる。請求項
２によれば、グランド用内部電極を信号用電極間の異な
る層にも設けたことにより、異なる信号用内部電極の間
のクロスト−クがより良好に防止される。請求項３によ
れば、異なる信号用内部電極の間において上下のグラン
ド用内部電極間にわたって形成されたグランド用内部電
極により、クロスト−クがより良好に防止される。請求
項４によれば、信号用電極を異なる層に設けたことによ
り、信号用内部電極の間隔が大となり、クロスト−クが
さらに良好に防止される。
【図１】（Ａ）は本発明による積層電子部品の一実施例
としての貫通形コンデンサを示す斜視図、（Ｂ）はその
等価回路図である。
としての貫通形コンデンサを示す斜視図、（Ｂ）はその
等価回路図である。
【図２】本実施例の製造工程を示す図である。
【図３】本発明による他の実施例を示す斜視図である。
【図４】図３に示す実施例の製造工程を示す図である。
【図５】（Ａ）は本発明による他の実施例を示す斜視
図、（Ｂ）はそのＸ−Ｘ断面図である。
図、（Ｂ）はそのＸ−Ｘ断面図である。
【図６】図５に示す実施例の製造工程を示す図である。
【図７】本発明による他の実施例を示す断面図である。
【図８】図７に示す実施例の製造工程を示す図である。
１、１Ａ 貫通形コンデンサ ２、２Ａ 誘電体 ３、１０ 第１のグランド用内部電極 ４、１１ 第１の信号用内部電極 ５、１４ 第２の信号用内部電極 ６、６ａ〜６ｄ、７、１２ 第２のグランド用内部電極 １３ 第３のグランド用内部電極 １５〜１７ 第４〜第６のグランド用内部電極 Ａ〜Ｌ 外部電極 Ｃ１〜Ｃ４ コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼子 好伸 東京都中央区日本橋一丁目13番１号 テ ィ−ディ−ケイ株式会社内 (72)発明者 藤枝 敏郎 東京都中央区日本橋一丁目13番１号 テ ィ−ディ−ケイ株式会社内 (72)発明者 遠藤 毅 東京都中央区日本橋一丁目13番１号 テ ィ−ディ−ケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−265509（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−73423（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01G 4/12 349 H01G 2/00 H01G 4/30 301 H01G 4/35
Claims (4)
- 【請求項１】複数のチャンネルの信号用内部電極と誘電
体と前記信号用内部電極に誘電体を介して対向するグラ
ンド用電極を有する積層電子部品において、前記信号用
内部電極に隣接させてグランド用内部電極を横並びに配
設したことを特徴とする積層電子部品。 - 【請求項２】請求項１において、前記複数のチャンネル
の信号用内部電極の間における該内部電極と異なる層に
も１層以上のグランド用内部電極を配設したことを特徴
とする積層電子部品。 - 【請求項３】請求項２において、前記複数のチャンネル
の信号用内部電極の間に、上下のグランド用内部電極に
わたって積層された内部電極を配設したことを特徴とす
る積層電子部品。 - 【請求項４】請求項１ないし３のいずれかにおいて、前
記複数のチャンネルの信号用内部電極をそれぞれ異なる
層に配設したことを特徴とする積層電子部品。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP23243993A JP2965831B2 (ja) | 1992-12-10 | 1993-08-25 | 積層電子部品 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35271192 | 1992-12-10 | ||
| JP4-352711 | 1992-12-10 | ||
| JP23243993A JP2965831B2 (ja) | 1992-12-10 | 1993-08-25 | 積層電子部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06231995A JPH06231995A (ja) | 1994-08-19 |
| JP2965831B2 true JP2965831B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=26530464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23243993A Expired - Fee Related JP2965831B2 (ja) | 1992-12-10 | 1993-08-25 | 積層電子部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2965831B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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|---|---|---|---|---|
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| US7630188B2 (en) | 2005-03-01 | 2009-12-08 | X2Y Attenuators, Llc | Conditioner with coplanar conductors |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP23243993A patent/JP2965831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06231995A (ja) | 1994-08-19 |
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