JPH076556U - 車両用自動変速機のシフトロック装置 - Google Patents

車両用自動変速機のシフトロック装置

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JPH076556U
JPH076556U JP3540693U JP3540693U JPH076556U JP H076556 U JPH076556 U JP H076556U JP 3540693 U JP3540693 U JP 3540693U JP 3540693 U JP3540693 U JP 3540693U JP H076556 U JPH076556 U JP H076556U
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shift
lock
range
guide groove
shift lock
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秀樹 滝本
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黒石鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両用自動変速機のシフトロック装置におけ
る他レンジからパーキングレンジへの確実なシフト性能
とシフト後の確実なロック性能を実現する。 【構成】 シフトロックピン13ロック機構をプッシュ
プルケーブル51,61を介して作動させるキーロック
機構又はブレーキロック機構とを備えてなる車両用自動
変速機のシフトロック装置において、シフトロックピン
ロック機構は、上下方向に延びる自動変速機パーキング
レンジPに対応したガイド溝31の当該ガイド溝開口部
に位置して側方からリバースレンジ位置Rに対応したガ
イド溝方向に出没自在に設置されたスライダー71と、
該スライダーを摺動自在に保持したホルダー70とから
なり、上記スライダーは、その先端面が先端方向にかけ
て上方側から下方側に次第に傾斜した傾斜面71aとな
っている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、車両用自動変速機のシフトロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動変速機を備えた車両では、パーキング(Pレンジ)状態からセレクト レバーを前進(Dレンジ)側又は後進(Rレンジ)側にシフト操作した時の安全(急 発進防止)を考慮して、ブレーキペダルを踏んでいないと、同パーキングレンジ( P)からドライブレンジ(D)又は後進レンジ(R)へのシフト操作をすることがで きないように構成されたシフトロック装置が設けられている。
【0003】 そして、このシフトロック装置の一般的なロック方式としては、上記セレクト レバーに上下動可能に設けられ且つ車体側のガイドプレート(ディテントプレー ト)の各レンジ毎のガイド溝内に係入可能とされたシフトロックピンに、当該ガ イドプレート側方に回動可能に取付けたロックカムをPレンジ位置で係合させ、 該ロックカムによって当該シフトロックピンが同Pレンジガイド溝部から離脱す るのを阻止する方式を採用するのが通例である。
【0004】 そして、一般の上記シフトロック装置では、当該ロックカムを作動させる手段 として電磁アクチュエータを使用し、例えばブレーキスイッチによりブレーキペ ダルの作動状態を検出し該検出状態に応じて上記電磁アクチュエータを作動制御 するようになっていた。
【0005】 さらに、またブレーキとの関係以外の上記ロックカム操作の一つとして、例え ばイグニッションキーの操作位置に対応して当該イグニッションキーがON位置 に設定されている場合(即ち、運転者から走行の意志表示がされた場合)において のみ上記電磁アクチュエータによりロックカムを回動させて上記シフトロックピ ンをPレンジガイド部から走行レンジガイド部へ移動させることを許容し(即ち 、変速操作を許容し)、それ以外の場合においては上記電磁アクチュエータによ り上記ロックカムの回動を規制(係止)して上記シフトロックピンのPレンジガイ ド溝部からの離脱を阻止する(即ち、変速操作を阻止する)ことも行なわれていた 。
【0006】 しかし、一般に上記のようなシフトロック用電磁アクチュエータは製品コスト が高いだけでなくバッテリの消費電力を増大させることになるとともに耳障りな 作動音を伴う問題がある。
【0007】 そこで、最近では、例えば図4及び図5、図6に示すように、ブレーキペダル 側作動部材およびキーシリンダ側作動部材と上記セレクトレバー側ロックカム並 びにロックレバーとを各々2系統のプッシュプルケーブルで接続し、相互の機械 的な作動ストロークを利用して連係させることによって従来のように電磁アクチ ュエータを使用することなく、上記ロックカムの作動を可能としたものが提案さ れている。
【0008】 以下、この自動変速機のシフトロック装置の構成を同図面に基づいて具体的に 説明する。先ず図4には同シフトロック装置を備えた自動変速機付き車両のセレ クトレバー1の周辺部分の構成が示されている。このセレクトレバー1は、その 基端部側1aが車体側に固定されたセレクトレバー枢支軸2に対して車体前後方 向(矢印F−R方向)に傾動可能に支承されているとともに、その先端部1b側上 方には操作ノブ11が取り付けられている。またセレクトレバー1の軸方向の中 間位置には、その他端が自動変速機(図示省略)に連結されたシフト用プッシュプ ルケーブル66のインナーケーブル68の一端がケーブル端連結部材69を介し て連結されており(該連結部分の図示は省略)、当該セレクトレバー1を車体前方 寄り位置から後方寄り位置に向けて傾動操作することで、Pレンジ(パーキング レンジ)→Rレンジ(リバースレンジ)→Nレンジ(ニュートラルレンジ)→Dレン ジ(ドライブレンジ)→2レンジ(セカンドレンジ)→1レンジ(ローレンジ)の順に シフト操作が行えるようになっている。なお、符号67は上記シフト用プッシュ プルケーブル66のアウタケーブル、24はその支持部材である。
【0009】 さらに、このセレクトレバー1には、そのシフト操作をガイドして的確なシフ ト機能を実現するためにガイド機構Pが設けられている。該ガイド機構Pは、従 来周知の構造を有するもので、上記セレクトレバー1の基端部側1a寄り位置に おいて側方へ突出状態で配置されるとともに上記操作ノブ11に設けたロック解 除用操作ボタン12の押圧操作によってスプリング付勢圧に抗して下方に押し下 げられるシフトロックピン13と同セレクトレバー1の側方に近接した状態で車 体側に固定配置されたガイドプレート(ディテントプレート)3とを有している。 そして、図6に示すように、このガイドプレート3の本体部中央3a部分には、 前側から後方側にかけて深い縦溝からなるPレンジガイド溝部31と該Pレンジ ガイド溝部31より浅い位置において棚状に形成されたRレンジガイド溝部32 と該Rレンジガイド溝部32より若干深く且つ溝幅の大きなN(ニュートラル)レ ンジガイド溝部33およびD(走行)レンジガイド溝部34と2レンジガイド溝部 35と、1レンジガイド溝部36とからなるガイド溝30が形成されており、こ れらの各ガイド溝部31〜36内に上記セレクトレバー1側のシフトロックピン 13が係入せしめられ、セレクトレバー1の軸体内に設けられたスプリングによ る上昇付勢圧で上面側に押圧保持されるようになっている。そして、このように 上記シフトロックピン13を上記セレクトレバー1のシフト操作に応じて上記ガ イド溝の各ガイド溝部の何れかに選択的に係入せしめることで自動変速機側の変 速段を所定の変速段に設定するようになっている。
【0010】 ところで、この場合、上記セレクトレバー1がPレンジに設定された状態では 、上記シフトロックピン13は上記ガイド溝30のPレンジガイド溝部31の底 部に位置せしめられているが、このPレンジガイド溝部31上とRレンジガイド 溝部32との間には高さの高い規制壁部37が形成されている。このため、セレ クトレバー1をPレンジ位置から他のレンジ位置に移動させるためには、上記操 作ボタン12を押圧操作して上記シフトロックピン13をスプリングの付勢圧に 抗して下方に押し下げて上記規制壁部35を迂回させなければならない。このよ うに操作ボタン12を操作しなければPレンジから他のレンジに移行することが できないようにすることにより、駐車中において不用意にPレンジから走行レン ジ側にシフト位置が切り変えられるのを防止している。
【0011】 しかし、上述のように該規制壁部35による規制作用だけでは、ブレーキペダ ルが踏まれていない場合であっても上記操作ボタン12が操作されさえすればシ フト操作が可能になるから、該Pレンジでのシフトロックをより安全かつ確実な ものとするために次に述べるようにキーロック機構とブレーキロック機構との作 動形態の異なる2種のロック機構よりなるシフトロック装置が設けられている。
【0012】 キーロック機構は、ステアリングコラム側に設けられたイグニッションキー2 8の操作位置に応じて上記シフトロックピン13の移動を規制し得るようにした ものである。そして、このキーロック機構は、後述するようにセレクトレバー1 側のシフトロック用ロックカム4とキーシリンダ27側のキーロック用スライダ ー45とキーロックピン29とキーロック用プッシュプルケーブル51とで構成 されている。
【0013】 上記ロックカム4は、上述したセレクトレバー1側ガイドプレート3のガイド 溝30の近傍位置に対応して配置され且つ枢支ピン6を介して前後方向に回動可 能に枢支されているとともに上記Pレンジガイド溝部31に対応して同位置で上 記シフトロックピン13と十分な深さに係合可能とされたピン受溝41を有して いる。なお、このロックカム4は、図示しないリターンスプリングによって常時 矢印方向に回動付勢されている。
【0014】 一方、上記キーロックピン29は、図4に示すようにキーシリンダ27の上部 に出没可能に配置され、該キーシリンダ27に差し入れられたイグニッションキ ー28がOFF位置に設定されている場合には上方へ突出し、イグニッションキ ー28がACC位置あるいはON位置に設定されている状態では没入するように 、同キーロックピン29の操作位置に応じて出没せしめられるように構成されて いる。
【0015】 上記スライダー45は、上記キーロックピン29の上方位置において該キーロ ックピン29の軸方向に直交する方向にスライド可能に支持されており、上記キ ーロックピン29と対応した時にその突出を許容する嵌合凹部47と該キーロッ クピン29と対応した時に当該キーロックピン29をその下面側に位置させてこ れを没入状態のまま保持する規制板部46と、該規制板部46の嵌合凹部47寄 りの端面で構成され且つ突出状態にある上記キーロックピン29と係合可能な係 合部48とを有している。また、このスライダー45は、規制板部46の端面が ストッパー49に当接することで反キーロックピン側への最大スライド量が規制 されるようになっている。
【0016】 上記キーロック用プッシュプルケーブル51は、上記ロックカム4とスライダ ー45とを相互に作動可能に連結するものであって、その一端52aがケーブル 支持部材21を介して上記ガイドプレート3側の第1固定ブラケット15に固定 されるとともに他端52bがケーブル支持部材22を介して適宜の車体側固定部 材に固定されるアウターケーブル52と、該アウターケーブル52内に摺動自在 に嵌挿配置され且つその一端53aがケーブル端連結部材54を介して上記ロッ クカム4に設けたケーブル固定ボルト7に連結されているとともに他端53bが ケーブル端連結部材55を介して上記スライダー45に固定されたインナーケー ブル53とから構成されている。そして、このアウターケーブル52の端部52 aには、上記ケーブル支持部材21との間にアジャストスプリング56が縮装配 置されている。
【0017】 このように上記キーロック用プッシュプルケーブル51を介して上記ロックカ ム4とスライダー45とを連結することで、該ロックカム4の回動が上記スライ ダー45の作動(即ち、上記イグニッションキー28の操作位置)に応じて制御さ れ、ロックオフあるいはロックオン操作がなされる。
【0018】 次にブレーキロック機構は、先ず図4に示すように、上記セレトレバー枢支軸 2の端部側に支承されたロックレバー5と、該ロックレバー5とブレーキペダル BPとを連結するブレーキロック用プッシュプルケーブル61とを有し、ブレー キペダルBP(図5参照)の踏込操作に連動して上記ロックレバー5を適宜に回動 操作し、それによって上記シフトロックピン13の下方への移動を規制するよう になっている。ブレーキロック用プッシュプルケーブル61は、アウタケーブル 62およびインナケーブル63よりなり、インナケーブル63の一端63aがケ ーブル端連結部材64を介して上記ロックレバー5の上端側ケーブル固定ボルト 8に連結されているとともにアウタケーブル62の端部62aは支持部材22を 介して上記ガイドプレート3に固定されている。そして、支持部材22と上記ア ウタケーブル端部62aとの間にはアジャストスプリング65が縮装配置されて いる。また、該ブレーキロック用プッシュプルケーブル61の他端は後述するブ レーキペダルBP側プッシュプルケーブル作動レバー106に連結されている。 そして、ブレーキロック用プッシュプルケーブル61を介し、上記ブレーキペダ ルBPが踏み込み操作されていない状態においては上記ロックレバー5が上記シ フトロックピン13の直下方位置に対応して当該シフトロックピン13の操作ボ タン12による下動を規制する一方、該ブレーキペダルBPが踏み込み操作され た状態では上記ロックレバー5が上記シフトロックピン13から後方に離間して 当該シフトロックピン13の下動を許容するようになっている。
【0019】 そして、一方ブレーキロック機構側ブレーキペダル部の構造は、さらに図5の ようになっている。
【0020】 すなわち図5は同ブレーキペダル側の全体的な構造を示しており、符号BPは 自動車の運転席側インストルメントパネル下方のダッシュパネルDPに対し、図 示のような形状のブレーキペダルブラケット本体76のペダルアーム枢着ブラケ ット部79を介して上下方向に回転可能な状態で取付けられているブレーキペダ ルである。そして、該ブレーキペダルBPはブレーキペダルアーム100を中心 として構成されている。該ブレーキペダルアーム100は、図示のように板厚の 大きい略弧状の金属製プレート部材によって形成され、その先端100a側回動 支点部分を上記ブレーキペダルブラケット本体76の後方に延びたペダルアーム 枢着ブラケット部79の左右両側壁部に対しボルト構造の支軸89を介して矢印 (イ)又は(ロ)で示すように上下回転自在に支持されており、同支軸89部分には 当該ブレーキペダルアーム100を踏み込み方向(イ)とは反対方向(ロ)にリター ン付勢するリターンバネが設けられている。また、該ブレーキペダルアーム10 0の基端部100b上面側にはフット部101が設けられている。なお、符号1 02はブレーキブースタ押圧ロッドを示している。
【0021】 次に、符号103は上記ブレーキペダルブラケット2の側壁部に対して側方側 から取付けられたシフトロック機構設置用のサブ・ブラケットである。該サブ・ ブラケット103は、例えば両端に取付片を備えた断面ハット状の金属製プレー ト部材よりなり、当該取付片部分をボルト・ナツトにより上記ブレーキペダルア ーム枢着ブラケット部79の側壁に締結することによって固定され、その本体中 央部には側方に所定長さ突出する支持ピン104が植設固定されている。そして 、後述するように上述したブレーキペダルBP(ブレーキペダルアーム100)の 踏み込み動作に対応して回動するシフトロックレバー105およびプッシュプル ケーブル作動レバー106が該支持ピン104により各々回転自在に軸方向内側 から外側に並設して支持されている。上記シフトロックレバー105と上記プッ シュプルケーブル作動レバー106との間にはブレーキペダル非踏み込み時にお ける各々の相対角を所定の大きさに設定するとともに上記ブレーキペダルアーム 100の踏み込み角の増大に対応して反発方向の付勢力を蓄積し、所定の付勢力 を越えたところで上記プッシュプルケーブル作動レバー106をロック解除方向 に作動させるトーションスプリングが同軸上に介装されている。
【0022】 上記シフトロックレバー105は、その一端105a側に形成された長穴溝1 07を上記ブレーキペダルアーム100の側壁部100cに植設して設けられた 係合ピン108に係合されている。また、同シフトロックレバー105の他端1 05bは上記ブレーキロック用プッシュプルケーブル106の上面側に係合され 、ブレーキペダルアーム100の復帰時においては上記リターンスプリングの付 勢力により当該ブレーキペダルアーム100とともに回動して上記プッシュプル ケーブル作動レバー106を同じく復帰方向(上記シフトロックピン13のセレ クタレバー1ロック方向(ヘ))に回動させる。
【0023】 また、上記プッシュプルケーブル作動レバー106は、その基端部106aを 上記支持ピン104により枢支されているとともに、他方先端部106bには連 結ピン109を介してプッシュプルケーブル61のインナケーブル63の先端部 63aが枢着されている。
【0024】 従って、上記セレクトレバー1は、ブレーキペダルBPが踏まれ、且つ上記キ ーロックピン29がACC位置あるいはON位置に設定されない限り、いかに上 記操作ボタン12を操作しようともロック状態となってシフト操作を行うことは できないことになる。そして、該構成では、プッシュプルケーブルを使用してい るので、上述した電磁アクチュエータを使用した場合のような問題は生じない。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のシフトロック装置では、上記ブレーキロック機構との関 係でロック機能を果たすセレクトレバー1側のロックレバー5が、図6(セット 状態)に示すように、その上端面5a側をシフトロックピン13に対する係止面に しているとともに該上端面5aに連続する後面5b側は上記パーキングレンジ(P) ガイド溝部31からRレンジガイド溝部32位置へのシフト操作時のガイド面と してシフトロックピン13の移動がスムーズになるように上方から下方に傾斜し たテーパ面に形成している。従って、パーキングレンジPからリバースレンジR 、ドライブレンジD方向へのシフトロックピン13の移動は確実である。
【0026】 ところが、これとは逆にドライブレンジ、リバースレンジ側からパーキングレ ンジ側にシフトしようとする時は、例えば図7に示すように、ブレーキペダル操 作のタイミングとの関係で規制壁37とテーパ面5bとの間にシフトロックピン 13を噛み込んでしまったり、規制壁37上側に外れたりしてパーキングレンジ 側にシフトし得なくなる恐れを生じる。
【0027】 また、該問題を解決しようとして上記テーパ面5bのロックレバー軸方向に対 する傾斜角をθ1からθ2に大きくすると、図8に示すように、ロックレバー5の 上端面(係止面)5aの前後方向幅がX1からX2に縮小される。その結果、係止不 良が生じ易くなり、シフトロックピン13の下方への押圧負荷によりロックレバ ー5が矢印方向に回転してしまい、ロック性能の信頼性に問題をきたす。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、上記の問題を解決することを目的としてなされたもので、自動変 速機の変速レンジに応じた複数の係合溝が形成されたガイドプレートと、該ガイ ドプレートの上記各係合溝に係合するシフトロックピンを備え任意にシフト操作 されるセレクトレバーと、上記ガイドプレートの自動変速機パーキングレンジに 対応した係合溝に係合されているシフトロックピンに係合して上記セレクトレバ ーのシフト操作を不能とするシフトロックピンロック機構と、該シフトロックピ ンロック機構をプッシュプルケーブルを介して作動させるキーロック機構又はブ レーキロック機構とを備えてなる車両用自動変速機のシフトロック装置において 、上記シフトロックピンロック機構は、上下方向に延びる上記自動変速機パーキ ングレンジに対応したガイド溝の当該ガイド溝開口部に位置して側方からリバー スレンジ位置に対応したガイド溝方向に出没自在に設置されたスライダーと、該 スライダーを摺動自在に保持したホルダーとからなり、上記スライダーは、その 先端面が先端方向にかけて上方側から下方側に次第に傾斜した傾斜面となってい ることを特徴としている。
【0029】
【作用】
本願考案の車両用自動変速機のシフトロック装置では、上記のように、自動変 速機の変速レンジに応じた複数の係合溝が形成されたガイドプレートと、該ガイ ドプレートの上記各係合溝に係合するシフトロックピンを備え任意にシフト操作 されるセレクトレバーと、上記ガイドプレートの自動変速機パーキングレンジに 対応した係合溝に係合されているシフトロックピンに係合して上記セレクトレバ ーのシフト操作を不能とするシフトロックピンロック機構と、該シフトロックピ ンロック機構をプッシュプルケーブルを介して作動させるキーロック機構又はブ レーキロック機構とを備えてなる車両用自動変速機のシフトロック装置において 、そのシフトロックピンロック機構を、上下方向に延びる上記自動変速機のパー キングレンジに対応したガイド溝の当該ガイド溝開口部に位置して側方からリバ ースレンジ位置に対応したガイド溝方向に出没自在にスライダーを設け、しかも 該先端面を先端方向にかけて上方側から下方側に次第に傾斜した傾斜面としてい るから、先ず例えば上記イグニッションキー側キーロック機構のキーオフ動作ま たはブレーキ側ブレーキロック機構のロックオン動作によって上記プッシュプル ケーブルが所定ストローク量ロック方向に作動せしめられると、上記スライダー は、その先端側シフトロックピン係合部を上記パーキングレンジガイド溝内にあ るシフトロックピンの下方を交叉してリバースレンジ側方向に突出させてシフト ロックピンを確実にパーキングレンジガイド溝内にロックする。
【0030】 一方、この場合に、該ロック動作に遅れてセレクトレバーがドライブレンジガ イド溝およびリバースレンジガイド溝側から上記パーキングレンジガイド溝側に シフトされてきた時は、上記スライダーはホルダーにより摺動自在に支持されて いるだけなので、上記プッシュプルケーブルの押圧力に抗して上記シフトロック ピンにより、ホルダー側に没入するように押し戻され、パーキングレンジガイド 溝を十分に開口させるようになり、しかも、その先端面が上方側に傾斜したテー パ面となっているので、ブレーキ側ペダル操作のタイミング如何に拘わらずスム ーズに係入される。そして、その後、スライダーは元の位置に戻る。
【0031】 従って、従来のような入口部での噛み込み等は生じない。
【0032】 一方、イグニッションキー側キーロック機構のキーオンまたはブレーキ側ブレ ーキロック機構のロックオフ(ブレーキオン)によって例えばプッシュプルケーブ ルを介してスライダーがホルダー側没入方向に引かれると、上記シフトロックピ ンに対する交叉状態の係合が解除されるので、セレクトレバーのリバース又はド ライブレンジ方向へのシフト操作が可能となる。
【0033】
【考案の効果】
以上の結果、本願考案の車両用自動変速機のシフトロック装置によると、他レ ンジからパーキングレンジへの確実なシフト操作と該シフト操作後の確実なロッ ク状態とを確保することができ、装置の信頼性が向上する。又、シフト時の操作 性も改善される。
【0034】
【実施例】
図1〜図3は、本願考案の実施例に係る車両用自動変速機のシフトロック装置 の構成および作用を示している。
【0035】 先ず図1は、同シフトロック装置のセレクトレバー側ロック機構部のセレクト レバーロック状態の構造を示し、図中符号3は上述した図4のものと同様に上面 側に各々Pレンジガイド溝部31、Rレンジガイド溝部32、Nレンジガイド溝 部33、Dレンジガイド溝部34、2レンジガイド溝部35、1レンジガイド溝 部36の5組のガイド溝部および規制壁37を備えたガイドプレートであり、該 ガイドプレート3の当該各ガイド溝部31,32,33,34,35,36には前述 の図4のものと全く同様のセレクトレバー1の下動可能なシフトロックピン13 が同セレクトレバー1のシフト操作に応じて任意に係入されるようになっている 。また、セレクトレバー1は、その上端1b側ノブ部11に上記シフトロックピ ン13を所定の上昇付勢圧に抗して下動させるためのロック解除用操作ボタン1 2が設けられているとともにセレクトレバー枢支軸2により車体前後(矢印F− R)方向に回動傾動可能に支持されている。
【0036】 一方、符号71はPレンジ位置において上記シフトロックピン13、すなわち セレクトレバー1のシフトロック作用を果たすスライダーであり、該スライダー 71は角柱体状のスライダー本体を車体側に支持部材80を介して固定されたホ ルダー70のガイド孔70a内に嵌合して水平方向(前後方向)に摺動自在に保持 されている。
【0037】 そして、その先端面は、先端方向(Rレンジガイド溝32方向)に行くに従って 、上方側から下方側に次第に傾斜するテーパ面(ガイド面)71aに形成されてい る一方、後端71b側には図3に示すような2列型連結部材72を介して上述し た図4のものと同様のキーロック用プッシュプルケーブル51およびブレーキロ ック用プッシュプルケーブル61が共通に連結されている。これら各プッシュプ ルケーブル51,61の他端は上記図4、図5に示したキーロック機構側スライ ダー45およびブレーキロック機構側プッシュプルケーブル作動レバー106に 各々連結されている。なお、符号51aは上記キーロック用プッシュプルケーブ ル51のアウタケーブル、51bは同インナケーブル、又61aはブレーキロック 機構用プッシュプルケーブル61のアウタケーブル、61bは同インナケーブル である。
【0038】 そして、上記スライダー71は、これら各ロック機構の上述したロック(キー オフ・ブレーキオフ)/アンロック(キーオン・ブレーキオン)動作に対応して同 プッシュプルケーブル51,61を介してロック/アンロック動作を行う。
【0039】 すなわち、上記スライダー71は、その突出状態では図1に示すようにパーキ ングレンジガイド溝部31内にあるセレクトレバー側シフトロックピン13の下 方に同シフトロックピン13と交叉するようにリバースレンジガイド溝部32側 方向に突出して当該シフトロックピン13を直交状態で下から受けることにより 確実にロックする。従って、上記シフトロックピン13に対しロック解除用操作 ボタン12の押圧による負荷がかかっても従来のロックレバーのように回動する ことはなく確実にロック状態が維持される。
【0040】 つまり、上記イグニッションキー側キーロック機構のキーオフ動作またはブレ ーキ側ブレーキロック機構のブレーキオフ動作によって上記プッシュプルケーブ ル51,61が図1に矢印で示すように所定ストロークロック方向に押圧作動せ しめられると、上記スライダー71は、その先端側上面のシフトロックピン13 との係合部を上記パーキングレンジガイド溝部31内にあるシフトロックピン1 3の下方に交叉してリバースレンジガイド溝部32側方向に突出させてシフトロ ックピン13を確実にパーキングレンジガイド溝部31内にロックする。
【0041】 一方、この場合に、該ロック動作時に上記スライダー動作に遅れてセレクトレ バー1がドライブレンジガイド溝部34およびリバースレンジガイド溝部32側 から上記パーキングレンジガイド溝部31側に規制壁37を超えてシフトされて きた時は、図2に示すように、上記スライダー71はホルダー70のガイド孔7 0a内に摺動自在に嵌合されていることから上記シフトロックピン13のシフト 時の移動力により、上記プッシュプルケーブル51,61の押圧力に抗してホル ダー70側に没入するように押し戻され(図2の破線矢印参照)、パーキングレン ジガイド溝部31の入口を十分に開口させるようになり、しかも、その先端面が 上方側に傾斜したテーパ面71aとなっているので効果的に上方側にガイドされ 、ブレーキ側ペダル操作のタイミング如何に拘わらずスムーズに係入される。そ して、その後、スライダー71は上記プッシュプルケーブル51,61のロック 動作による押圧力(図2矢印実線参照)により元の位置に戻る(ロック完了)。
【0042】 従って、以上の構成によると、従来のようなパーキングレンジガイド溝部31 入口部での噛み込み等は生じない。
【0043】 一方、イグニッションキー側キーロック機構のキーオンまたはブレーキ側ブレ ーキロック機構のブレーキオンによって例えばプッシュプルケーブル51,61 を介して上記スライダー71がホルダー70側没入方向に引かれると、上記シフ トロックピン13に対する交叉状態の係合が確実に解除されるので、セレクトレ バー1のリバース又はドライブレンジ方向へのシフト操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例に係る車両用自動変速機のシ
フトロック装置のシフトロック状態における図である。
【図2】図2は、同装置のパーキングレンジ移行状態に
おける図である。
【図3】図3は、同装置のシフトロックピンロック機構
側要部の断面図(図1A−A線断面図)である。
【図4】図4は、従来提案されている車両用自動変速機
のシフトロック装置の斜視図である。
【図5】図5は、同装置のブレーキ側ロック機構の側面
図である。
【図6】図6は、同装置のガイドプレート部の側面図で
ある。
【図7】図7は、同装置のロックレバーの第1の問題点
を示す説明図である。
【図8】図8は、同ロックレバーの第2の問題点を示す
説明図である。
【符号の説明】
1はセレクトレバー、3はガイドプレート、12はロッ
ク解除用操作ボタン、13はシフトロックピン、51は
キーロック機構用プッシュプルケーブル、61はブレー
キロック機構用プッシュプルケーブル、70はスライダ
ーホルダー、71はスライダー、71aはテーパ面であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の変速レンジに応じた複数の
    係合溝が形成されたガイドプレートと、該ガイドプレー
    トの上記各係合溝に係合するシフトロックピンを備え任
    意にシフト操作されるセレクトレバーと、上記ガイドプ
    レートの自動変速機パーキングレンジに対応した係合溝
    に係合されているシフトロックピンに係合して上記セレ
    クトレバーのシフト操作を不能とするシフトロックピン
    ロック機構と、該シフトロックピンロック機構をプッシ
    ュプルケーブルを介して作動させるキーロック機構又は
    ブレーキロック機構とを備えてなる車両用自動変速機の
    シフトロック装置において、上記シフトロックピンロッ
    ク機構は、上下方向に延びる上記自動変速機パーキング
    レンジに対応したガイド溝の当該ガイド溝開口部に位置
    して側方からリバースレンジ位置に対応したガイド溝方
    向に出没自在に設置されたスライダーと、該スライダー
    を摺動自在に保持したホルダーとからなり、上記スライ
    ダーは、その先端面が先端方向にかけて上方側から下方
    側に次第に傾斜した傾斜面となっていることを特徴とす
    る車両用自動変速機のシフトロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010042129A1 (en) * 2008-10-08 2010-04-15 Ghsp, Inc. Shifter with shape memory alloy and safety circuit
JP2016088185A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 津田工業株式会社 シフトレバーユニット

Cited By (3)

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