JPH0765334A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH0765334A
JPH0765334A JP21420393A JP21420393A JPH0765334A JP H0765334 A JPH0765334 A JP H0765334A JP 21420393 A JP21420393 A JP 21420393A JP 21420393 A JP21420393 A JP 21420393A JP H0765334 A JPH0765334 A JP H0765334A
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JP
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head
rotary
attached
rotating member
head base
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Application number
JP21420393A
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Inventor
Tomomi Okamoto
知巳 岡本
Hiroaki Ono
裕明 小野
Fukuoku Abe
福億 阿部
Taro Imahase
太郎 今長谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0765334A publication Critical patent/JPH0765334A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドベースを回転部材の上面に直接配置し
た、累積誤差の影響を受けないヘッド取り付け精度の良
好な回転ヘッド装置において、回転ヘッド装置の上方側
からヘッド高さの微調整を可能として、調整作業性を向
上させること。 【構成】 ヘッドベース2を回転部材14の上面に配置
するとともに、ヘッドベース2のヘッド1近傍部位に調
整用のねじ16を螺合させ、該ねじ16を上方から捩じ
込むことによってヘッドベース2を弾性変形させ、これ
によってヘッド1の高さ位置の微調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ),DAT(ディジタルオーディオテープレコ
ーダ),コンピュータ用の外部記憶装置などに用いられ
るテープを記録媒体とするヘリカルスキャン方式の記録
再生装置に係り、特に、該記録再生装置における回転ヘ
ッド装置(回転ドラム装置)の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】VTR等のヘリカルスキャン方式の磁気
記録再生装置では、走行する磁気テープ(以下、テープ
と称す)に対し、回転ヘッド装置(回転ドラム装置)の
回転部材に搭載されて回転する磁気ヘッド(以下、ヘッ
ドと称す)が、高速でヘリカル走査することにより、高
帯域の信号まで記録/再生が可能となっている。上記回
転ヘッド装置の外径数十mmのドラム部の外周には、テ
ープの下端を案内する突起(以下、リードと称す)が形
成されており、このリードに沿ってテープをドラム部へ
所定角度にわたって巻き付け、キャプスタンによって走
行されるテープに対して回転ヘッド装置のヘッドを回転
させて、ヘッドとテープを高速で摺動させるようになっ
ている。
【0003】回転ヘッド装置は、テープを安定に導くた
めの上記リードを設けた下固定ドラムと、下固定ドラム
に対しほぼ同軸上に配置された上ドラムとを具備し、上
下ドラムが固定された中回転方式の回転ヘッド装置にお
いては、上ドラムは下固定ドラムと一体となるように固
定されたものとなっている。下固定ドラムには軸受を介
して、回転部材を取り付けたシャフトが軸支されてお
り、シャフト側に取り付けられたモータ回転子と下固定
ドラム側に取り付けられたモータ固定子とによって構成
されるドラムモータによって、シャフトとともに回転部
材が回転駆動されるようになっている。また、上記した
中回転方式の回転ヘッド装置においては、ヘッドを取り
付けたヘッドベースを中回転部材の下面側に取り付けた
後、この中回転部材を、既に下固定ドラム側のアセンブ
リにシャフトを介して組付けられた上記回転部材に取り
付け、これによりヘッドをドラムモータによって高速回
転可能なように回転ヘッド装置に組み込むようにされる
のが、一般的な構成であった。このようにして取り付け
られたヘッドは、上記したように中回転部材の下面に配
置された構造となっている。そして、回転ヘッド装置の
ヘッド高さは、μm単位の調整が必要である為、従来の
斯様な中回転方式の回転ヘッド装置では、上記中回転部
材のヘッド近傍にねじ穴を設けておき、そこにねじを捩
じ込むことでヘッドベースを弾性変形させ、ヘッドの高
さ方向の微調整を行うようになっていた。
【0004】また、この種の中回転方式の回転ヘッド装
置において、回転ヘッド装置内の回転部材の上面にヘッ
ドベースを直接配置する構成も考えられている。この構
造においてもヘッドの高さ調整は必要であるが、従来の
回転部材の上面にヘッドを配置する回転ヘッド装置で
は、ヘッドの高さ調整を、回転ヘッド装置の下方側から
行う構造となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したヘ
ッドベースを搭載した中回転部材を、シャフトに固定し
た回転部材に取り付ける従来構成においては、ヘッド高
さの調整を回転ヘッド装置の上方から行えて作業性が良
いという利点はあるも、ヘッドの取り付け精度が累積誤
差の影響でバラツキ易く、高精度取り付けするのが困難
であるという問題があった。
【0006】一方、回転部材の上面に直接ヘッドベース
を配置する回転ヘッド装置では、ヘッドの取り付け精度
は高精度なものにできる利点がある反面、ヘッドの高さ
調整を、回転ヘッド装置の下方側から行うようになって
いたため、作業性が悪いという問題があった。また、下
固定ドラム内には、ロータリトランス等の部品が配置さ
れているため、調整スペースの確保も問題となるという
指摘があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、ヘッド高さの微調整作業が容
易で、また、ヘッドの取り付け精度が累積誤差の影響を
受けず高精度取り付けが可能な回転ヘッド装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による記録再生装
置の回転ヘッド装置は、上記目的を達成するため、回転
可能なシャフトに取り付けられる回転部材の上面側にヘ
ッドベースを直接取り付け、回転ヘッド装置の上方側よ
りヘッド高さを調整できる機構をヘッドベースに設け
る。このため、例えばヘッドベースのヘッド近傍にねじ
穴を設け、該ねじ穴にねじを捩じ込み、回転部材を押圧
する構造とされる。
【0009】
【作用】回転部材の上面側に取り付けたヘッドベースの
ヘッド近傍にねじ穴を設け、該ねじ穴にねじを捩じ込み
回転部材に押圧することでヘッドベースが弾性変形し、
これによって、ヘッドが高さ方向に微小変位可能となる
(ヘッド高さの微調整が可能となる)。また、ヘッドベ
ース側からねじを捩じ込むことにより、回転ヘッド装置
の上部側からの調整が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を用いて説明
する。
【0011】図1は本発明の第1実施例に係る回転ヘッ
ド装置の断側面図、図2は図1の回転ヘッド装置の組み
立て手法を示す説明図である。
【0012】図1において、符号24で総括的に示すの
は回転ヘッド装置であり、本実施例は上下ドラムを固定
した中回転方式の回転ヘッド装置への1適用例である。
なお、本発明の各実施例は、何れも、ヘッド1を保持し
たヘッドベース2を、回転部材14の上面に直接取り付
けた回転ヘッド装置24となっている。
【0013】図1において、4は図示せぬメカシャーシ
に固定された下固定ドラムで、該下固定ドラム4の外周
にはテープの下端を案内する公知のリード4aが形成さ
れている。5は2つの軸受6,6を介して下固定ドラム
4に回転可能に保持されたシャフトで、該シャフト5の
下端側には、B金具10と、モータの回転子(モータマ
グネット)7aを保持した回転子保持部材21とが固定
されている。7bは下固定ドラム4の下面側に取り付け
られたモータの固定子(モータコイル)で、上記回転子
7aと微小間隔をおいて対向し、この固定子7bと回転
子7aとによってドラムモータ7が構成されている。1
4はシャフト5の上端側に固定された回転部材で、該回
転部材14の上面側にヘッド1を保持したヘッドベース
2が取り付けられており、ヘッドベース2は固定ねじ1
5によって回転部材14上に上方から取り付けられるよ
うになっている。16はヘッドベース2のヘッド1の近
傍側に設けたねじ穴に螺合されたあおりねじで、このね
じ機構によって、回転部材14の上面側より調整可能な
ヘッド高さ微調整機構を構成している。9aは回転部材
14の下面側に取り付けられたロータリトランス回転部
で、下固定ドラム4の上面側に取り付けられたロータリ
トランス固定部9bと微小間隔をおいて対向し、ロータ
リトランス回転部9aとロータリトランス固定部9bと
によって、固定側と回転側との間で信号の授受を行う公
知のロータリトランス9が構成されている(本実施例で
は、平板型ロータリトランスを用いているが、これに限
ることなく円筒型ロータリトランスであってもよい)。
3は上ドラムで、下固定ドラム4に取り付けられたカプ
ラ8により下固定ドラム4とほぼ同軸上に配置され、下
固定ドラム4と一体化されている。
【0014】上記した構成において、ドラムモータ7を
回転駆動することによって、シャフト5と共に回転側の
各部材が一体となって回転し、下固定ドラム4の外周上
端において数十μm外側に突出したヘッド1が、上ドラ
ム3と下固定ドラム4に対し高速で回転する。記録/再
生時には図示せぬテープが、上ドラム3と下固定ドラム
4の双方に所定角度にわたって巻き付いた状態で走行
し、これによって、ヘッド1とテープとが高速で相対摺
動し、記録/再生が行われる。
【0015】次に図2を用い、本実施例の回転ヘッド装
置24の組立て手法の1例を説明する。まず、下固定ド
ラム4の中心穴に、軸受6,6を下固定ドラム4のテー
プ外周面と同心となるように圧入した後、ロータリトラ
ンス9のロータリトランス固定部9bを、下固定ドラム
4の上面側の凹部内に取り付ける。次に、シャフト5と
回転部材14を、圧入あるいはねじ止め等の手段で固定
・一体化した後、回転部材14の下面側にロータリトラ
ンス9のロータリトランス固定部9bを取り付ける。続
いて、回転部材14と一体化したシャフト5を軸受6,
6に挿入した後、下固定ドラム4の下方より与圧をかけ
つつ、B金具10にてシャフト5を止める(シャフト5
の軸方向の位置決めを行う)。この後、回転部材14の
高さ精度を出すため、回転部材14の上面を追加工した
後、適宜手段によって下固定ドラム4の下面側を仮に固
定する。次に、下固定ドラム4の下方側のB金具10
に、ロータリエンコーダ11を仮に取付けして、回転部
材14の回転位相を制御・調整するようにする。そし
て、この状態において、光学式顕微鏡12を用いて、下
固定ドラム4のテープ走行面を基準面とし、該基準面か
らヘッド1が所定量hだけ外方に突出するように、ヘッ
ド1を固定したヘッドベース2を回転部材14の上面に
取り付ける。この後、後述するようにしてヘッド高さの
微調整を行い、さらに、ドラムモータ7や上ドラム3を
取り付けて、回転ヘッド装置24として組み上げる(な
お、ヘッド高さの微調整は、上ドラム3の取り付け後に
行うことも可能であり、この場合には、上ドラム3の上
部に調整ドライバ挿入用の切欠きなどを設けるようにさ
れる)。
【0016】ここで、上記第1実施例の回転ヘッド装置
24は、上下のドラムを固定した中回転方式をとってい
るが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、
図3に示す第2実施例のように、下固定ドラム4とほぼ
同径の上ドラム3を回転部材14に取り付け、上ドラム
3がヘッド1とともに高速で回転する上ドラム回転方式
にも適用可能である。なお、図3において、図1と均等
な部材には同一符号を付してある(なお、これは以下の
各図面においても同様である)。
【0017】次に、本発明の第1,第2実施例のヘッド
高さの微調整メカニズムを、従来例と対比しつつ、図4
〜図8を用いて説明する。図4は第1の従来例に係る回
転ヘッド装置の断面図である。図4に示した従来の回転
ヘッド装置24においては、ヘッド1を保持したヘッド
ベース2を中回転部材13の下面側に取り付け、この中
回転部材13を、既に下固定ドラム側のアセンブリに組
み付けられた回転部材14の上に取り付けている。そし
て、中回転部材13には、ヘッド高さ調整のため、ヘッ
ド近傍のヘッドベース2を押圧可能なあおりねじ16を
取り付けており、これによって上方からのヘッド高さ調
整を可能としている。
【0018】図5は第2の従来例に係る回転ヘッド装置
の断面図である。図5に示した従来の回転ヘッド装置2
4においては、回転部材14の上面側にヘッド1を保持
したヘッドベース2を配置しており、ヘッド高さを調整
するためのヘッド近傍のヘッドベース2を押圧可能なあ
おりねじ16は、回転部材14の下面側に配置されてい
る。このため、ヘッド1の高さ調整作業は、回転ヘッド
装置の下方側より行う必要がある構成となっていた。
【0019】図6の(a),(b)は、中回転部材13
の下面にヘッドベース2を取り付けた場合と、回転部材
14の上面に直接ヘッドベース2を取り付けた場合と
の、下固定ドラム4の高さ基準面からのヘッド高さをそ
れぞれ示したものである。ヘッド高さは、下固定ドラム
4の取付け面からの高さを基準として調整している。こ
こで、図6の(a)のように中回転部材13の下面にヘ
ッドベース2を取り付ける構成の場合は、ヘッド1の取
付け面高さ誤差には、固定ドラム4の取付け面から回転
部材14の上面までの高さH1に含まる誤差Δ1と、中
回転部材13の回転部材14への取り付け面から中回転
部材13のヘッドベース2取り付け面までの高さH2に
含まれる誤差Δ2とが、累積して含まれる。これに対
し、図6の(b)のように回転部材14の上面に直接ヘ
ッドベース2を取り付ける構成の場合は、ヘッド1の取
付け面高さ誤差は上記した誤差Δ1のみとなり、前記し
たように組み立て時に、回転部材14の上面に追加工を
施すようになすと、非常に高精度にヘッドベース2(ヘ
ッド1)を取り付けることが可能になる。
【0020】図7の(a),(b)は、中回転部材13
の下面にヘッドベース2を取り付けた場合と、回転部材
14の上面に直接ヘッドベース2を取り付けた場合と
の、下固定ドラム4のテープ走行面(基準面)からのヘ
ッド突出量を示したものである。図7の(a)のように
中回転部材13の下面にヘッドベース2を取り付ける構
成の場合には、ヘッド1は中回転部材13の外周面を基
準にして取り付けられるが、実際に必要であるのは、下
固定ドラム4のテープ走行面(基準面)からのヘッド1
の突出量である。しかしながら、このような中回転部材
13の外周面を基準にヘッド1を取り付ける手法では、
径方向のヘッド取り付け誤差(ヘッド1の突出量誤差)
Δに、中回転部材13の外周面とヘッド1の先端との距
離Lに含まれる誤差Δ11(中回転部材13にヘッドベ
ース2を取り付ける際の誤差Δ11)と、中回転部材1
3の外周部径φdに含まれる誤差Δ12と、下固定ドラ
ム4の外周部径φDに含まれる誤差Δ13とが、累積し
て含まれる。よって最悪時には、ヘッド1の突出量誤差
ΔとしてΔ=|Δ11の最大値|+|Δ12の最大値|
+|Δ13の最大値|の誤差が生じていた。これに対
し、図7の(b)のように回転部材14の上面に直接ヘ
ッドベース2を取り付ける構成の場合は、下固定ドラム
4のテープ走行面を基準にしてヘッドベース2を取り付
けることが出来るため、その突出量誤差は、下固定ドラ
ム4のテープ走行面(基準面)からヘッド1の先端まで
の距離(突出量)hに含まれるΔ14のみとなり、ヘッ
ド1の高精度取付けが可能となる。
【0021】以上のように、ヘッド取付け精度の観点か
らは、回転部材14の上面に直接ヘッドベース2を配置
することが望ましい。しかしこの場合、従来は図5に示
すように、ヘッド高さの微調整を、回転ヘッド装置24
の下方側から行う必要があり、作業性が悪いという問題
があった。そこで、ヘッドベース2を回転部材14の上
面に直接配置した構成をとった際でも、回転ヘッド装置
24の上方側よりヘッド高さの微調整ができる構造を、
本発明では実現するようにしたものである。
【0022】ヘッド高さの微調整についてを、図8を用
いて具体的に説明する。前記図5に示した従来例では、
図8の(a)に示すように、中回転部材13におけるヘ
ッド近傍位置のヘッドベース2の下側に調整用のねじ穴
を設けておき、このねじ穴に中回転部材13の下面側か
らあおりねじ16を捩じ込み、これによってヘッドベー
ス2の一部を押圧することでヘッドベース2を弾性変形
させ、ヘッド高さを微調整するようになっていた。これ
に対し、本発明の第1,第2実施例では、図8の(b)
に示すように、ヘッドベース2を固定する前記固定ねじ
15用の穴位置よりも、更にヘッド1側のヘッドベース
2の所定部位に、調整用のねじ穴2aを設け、このねじ
穴2aにあおりねじ16を捩じ込み、回転部材14を押
圧する構造にしてある。このように、ヘッドベース2に
あおりねじ16を捩じ込んで回転部材14を押圧する
と、回転部材14に較べてヘッドベース2はその剛性が
小さいので、ヘッドベース2は弾性変形してヘッド1の
高さが変化し、ヘッド高さの微調整が可能となる。
【0023】斯様に、ヘッドベース2を回転部材14の
上面に直接配置した、累積誤差の影響を受けないヘッド
取り付け精度の良好な構成において、従来の如く回転部
材14に調整用のねじ穴を設けるのではなく、ヘッドベ
ース2自体にヘッドベース2を弾性変形させるねじ穴2
aを設けることで、回転ヘッド装置24の上方側からの
ヘッド高さの微調整が可能となり、作業性が大いに向上
する。また、回転ヘッド装置24を組み上げた後のヘッ
ド高さの微調整も可能となり、この場合、上ドラム3の
内部は下固定ドラム4に比較し部品点数が少ないので、
調整スペースの確保も容易となる。
【0024】次に、本発明の第3実施例を図9によって
説明する。図9は本実施例に係る回転ヘッド装置のヘッ
ドベース2周辺の構造を示す要部断面図である。本実施
例のヘッドベース2には、その先端側(ヘッド1の取り
付け部位側)から根元側(固定ネジ15側)に向かっ
て、その先端側の厚みを2分するように水平な切り欠き
2cが形成してある。また、ヘッドベース2におけるヘ
ッド1の近傍部位(切り欠き2cによって上下に2分さ
れた部位)には、上部に貫通穴2b、下部に調整用のね
じ穴2aが形成してある。そして、貫通穴2bを挿通し
たあおりねじ16を上方からねじ穴2aに捩じ込むこと
により、ヘッド1を保持し切り欠き2cにより2分され
たヘッドベース2の下側の部位が、図9の矢印に示すよ
うに上方に弾性変形し、これによってヘッド高さの微調
整が可能となっている。斯様な構成の本実施例において
も、前記第1,第2実施例と同等の効果を奏する。
【0025】次に、本発明の第4実施例を図10によっ
て説明する。図10は本実施例に係る回転ヘッド装置の
ヘッドベース2周辺の構造を示す要部断面図である。本
実施例のヘッドベース2にも、その先端側(ヘッド1の
取り付け部位側)から根元側(固定ネジ15側)に向か
って、その先端側の厚みを2分するように水平な切り欠
き2cが形成してある。また、ヘッドベース2における
ヘッド1の近傍部位(切り欠き2cによって上下に2分
された部位)の上部側には調整用のねじ穴2aが形成し
てある。さらに、回転部材14のヘッドベース2の支持
部位を一段高くしてある。そして、あおりねじ16を上
方からねじ穴2aに捩じ込むことにより、ヘッド1を保
持し切り欠き2cにより2分されたヘッドベース2の下
側の部位が、図10の矢印に示すように下方に弾性変形
し、これによってヘッド高さの微調整が可能となってい
る。斯様な構成の本実施例においても、前記第1〜第3
実施例と同等の効果を奏する。
【0026】次に、図11及び図12を用いて本発明の
第5実施例を説明する。図11は本実施例に係るヘッド
ベースを裏面から見た斜視図、図12は本実施例に係る
ヘッドベース2と回転部材14側との電気的接続関係を
説明するための要部分解斜視図である。なお、本第5実
施例及び以降の第6,第7実施例においては、図示の都
合上、ヘッド高さの微調整機構を割愛してあるが、第
5,第6,第7実施例においても、前記各実施例で示し
たような上方向から調整作業を行い得るヘッド高さの微
調整機構が具備されている。
【0027】先に述べたように、回転ヘッド装置24の
回転側と固定側との間の信号の授受、換言するなら、ヘ
ッド1と回転ヘッド装置24外部との信号の授受は前記
したロータリトランス9を介して行われ、回転ヘッド装
置24の回転側においては、前記ロータリトランス回転
部9aの各トランスコイルと、対応する各ヘッド1のヘ
ッド巻線(ヘッドコイル)とがそれぞれ接続(結線)さ
れるようになっている。本実施例は、このヘッド1とロ
ータリトランス回転部9a間の接続手法に改善を施した
ものである。
【0028】本実施例においては、図11に示すよう
に、ヘッドベース2の裏面(下面)側に中継基板17を
貼着・固定し、この中継基板17の導電パターン部(ラ
ンド部)18Aに、ヘッド1のヘッド巻線1aから伸び
たリード部を半田付けしてある。また、中継基板17に
は、この半田付けされた導電パターン部18Aと導通し
た後記コネクタ接続用の導電パターン部(ランド部)1
8Bを設けてある。一方、回転部材14側においては、
図12に示すように、ロータリトランス回転部9aのト
ランスコイルと適宜接続手段によって接続(結線)され
た良導電性金属バネ材よりなる板バネ式のコネクタ(接
続子)19を設けてある。このコネクタ19の接続端子
部は、回転部材14の上面から起立しており、ヘッドベ
ース2を回転部材14上の所定位置に取り付けたとき
に、コネクタ19の接続端子部の先端が上記した中継基
板17の導電パターン部18Bと弾接する位置に設置さ
れている。そして、ヘッドベース2を中継基板17に下
にして、回転部材14上の所定位置に取り付けると、コ
ネクタ19の接続端子部が弾性変形して、該コネクタ1
9の接続端子部の先端が中継基板17の導電パターン部
18Bと確実に接続(結線)される。すなわち、ヘッド
ベース2を回転部材14上に取り付けるだけで、ヘッド
1とロータリトランス回転部9aとの間の結線が完了す
るようになっている。なお、ヘッドベース2裏面の中継
基板17と板バネ式のコネクタ19とを接続する都合
上、本実施例においては、ヘッドベース2を載置するた
めの回転部材14のヘッドベース取付け面20は、図1
2に示すように一段高くしてある。斯様な構成の本実施
例によれば、回転ヘッド装置の回転側において、簡単か
つ迅速に結線が完了する。
【0029】次に、本発明の第6実施例を図13によっ
て説明する。図13は本実施例に係る回転ヘッド装置の
ヘッドベース2周辺の構成を示す要部断面図である。本
実施例も前記第5実施例と同様に、ヘッド1とロータリ
トランス回転部9a間の接続手法に改善を施したもので
ある。
【0030】回転ヘッド装置24の回転側には、再生ヘ
ッド用アンプや記録ヘッド用アンプが内蔵されることが
ある。このときアンプ回路を搭載した回転基板23を、
図13に示すように回転部材14の上方に配置し、回転
基板23を回転部材14と一体回転するように取り付け
るとともに、回転基板23をロータリトランス回転部9
aのトランスコイルと接続する。本実施例では、回転部
材14の上方に配置される上記回転基板23の裏面(下
面)に、ロータリトランス回転部9aのトランスコイル
と接続(結線)される良導電性金属バネ材よりなる板バ
ネ式のコネクタ(接続子)19を設けてある。また、回
転部材14の上面に配置されたヘッドベース2の上面側
には、ヘッド1のヘッド巻線と接続された導電パターン
部(ランド部)をもつ前記図11の中継基板17を貼着
・固定してある。そして、回転基板23を所定の位置関
係をもって回転ヘッド装置24の回転側に取り付ける
と、回転基板23の下面側のコネクタ19の接続端子部
が弾性変形するとともに、該コネクタ19の接続端子部
の先端が中継基板17の導電パターン部と接続(結線)
され、これによって、ヘッド1とロータリトランス回転
部9aとの間の結線が完了するようになっている。斯様
な構成の本実施例においても、回転ヘッド装置の回転側
での結線が、簡単かつ迅速に完了する。
【0031】次に、本発明の第7実施例を図14を用い
て説明する。図14は本実施例に係る回転ヘッド装置2
4の断側面図である。
【0032】回転ヘッド装置24の回転側は、数十から
数百Hzと非常に高速で回転している。このため、回転
側の動バランスが悪いと回転側が振れまわり、高精度な
トラックトレースが出来なくなる。そこで本実施例で
は、回転ヘッド装置24のヘッド1の振れまわりを押さ
えるために、図14に示すように、下固定ドラム4内の
上側の軸受6を、ヘッド1の回転面とほぼ同じ高さに配
置した構成にしてある。回転ヘッド装置24の振れは軸
受高さで最も小さくなるため、この位置をヘッド回転面
高さと等しくすることで、ヘッド1の振れまわりを可及
的に小さくできる。なお前記図4に示した従来の回転ヘ
ッド装置では、中回転部材13にヘッドベース2が取り
付けられており、軸受高さをヘッド1の高さと一致させ
ることが難しかった。しかし、本発明ではヘッドベース
2は回転部材14の上面に直接取り付けられているた
め、ヘッド高さを低く出来、軸受高さと一致させること
が可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘッドベ
ースを回転部材の上面に直接配置した、累積誤差の影響
を受けないヘッド取り付け精度の良好な回転ヘッド装置
において、回転ヘッド装置の上方側からヘッド高さの微
調整を行うことが出来るため、調整作業性が向上する。
また、上ドラムの内部は下固定ドラムに比較し部品点数
が少なく、調整スペースの確保も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転ヘッド装置の断
側面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る回転ヘッド装置の組
み立て手法の1例を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る回転ヘッド装置の断
側面図である。
【図4】第1の従来例に係る回転ヘッド装置の断側面図
である。
【図5】第2の従来例に係る回転ヘッド装置の断側面図
である。
【図6】ヘッドベースの取り付け構造の相違によるヘッ
ドの取り付け高さ誤差を示した説明図である。
【図7】ヘッドベースの取り付け構造の相違によるヘッ
ドの突出量誤差を示した説明図である。
【図8】従来例によるヘッド高さの微調整機構と本発明
の第1または第2実施例によるヘッド高さの微調整機構
とを対比して示す説明図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る回転ヘッド装置のヘ
ッドベース周辺の構造を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る回転ヘッド装置の
ヘッドベース周辺の構造を示す要部断面図である。
【図11】本発明の第5実施例に係るヘッドベースを裏
面から見た斜視図である。
【図12】本発明の第5実施例に係るヘッドベースと回
転部材側との電気的接続関係を説明するための要部分解
斜視図である。
【図13】本発明の第6実施例に係る回転ヘッド装置の
ヘッドベース周辺の構成を示す要部断面図である。
【図14】本発明の第7実施例に係る回転ヘッド装置の
断側面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド(磁気ヘッド) 1a ヘッド巻線(ヘッドコイル) 2 ヘッドベース 2a ねじ穴 2b 貫通穴 2c 切り欠き 3 上ドラム 4 下固定ドラム 4a リード 5 シャフト 6 軸受 7 ドラムモータ 7a 回転子(モータマグネット) 7b 固定子(モータコイル) 8 カプラ 9 ロータリトランス 9a ロータリトランス回転部 9b ロータリトランス固定部 10 B金具 11 ロータリエンコーダ 12 光学式顕微鏡 13 中回転部材 14 回転部材 15 固定ねじ 16 あおりねじ 17 中継基板 18A,18B 導電パターン(ランド部) 19 板バネ式のコネクタ(接触子) 20 ヘッドベース取付け面 21 回転子保持部材 23 回転基板 24 回転ヘッド装置(回転ドラム装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今長谷 太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メカシャーシに対して固定された下固定
    ドラム4と、該下固定ドラム4に軸受6を介して軸支さ
    れたシャフト5と、該シャフト5の上部側に固定された
    回転部材14と、該回転部材14に取り付けられたヘッ
    ドベース2と、該ヘッドベース2に取り付けられ前記回
    転部材14の回転によって前記下固定ドラム4の外周上
    端の上を回転するヘッド1と、前記下固定ドラム4とほ
    ぼ同軸上に配置された上ドラム3と、前記下固定ドラム
    4に対し前記回転部材14を回転させる回転手段とを具
    備し、前記下固定ドラム4と前記上ドラム3の外周部に
    テープを巻き付け、前記ヘッド1によって前記テープに
    信号を記録/再生する記録再生装置において、 前記ヘッド1を取り付けた前記ヘッドベース2を前記回
    転部材14の上面に取り付けるとともに、前記ヘッドベ
    ース2に前記ヘッド1の高さ方向の微調整機構を設け、
    該微調整機構を前記ヘッドベース2の上方側より調整可
    能な構造としたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記ヘッドベース2における前記ヘッド1の近傍にねじ
    穴2aを設け、該ねじ穴2aにねじ16を捩じ込むこと
    により前記ヘッドベース2を弾性変形させて、前記ヘッ
    ド1の高さ方向の位置を微調整可能な構造にしたことを
    特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記ヘッド1に巻かれた巻線を、前記ヘッドベース2の
    下面側に取り付けた中継基板17の導電パターンに結線
    するとともに、前記回転部材14に取り付けられたロー
    タリトランスと接続された板バネ状のコネクタ19を、
    前記回転部材14の上面側に配設し、前記ヘッドベース
    2を前記回転部材14の所定位置に取り付けたときに、
    前記コネクタ19と前記中継基板17の導電パターンと
    が接続されるようにしたことを特徴とする記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記ヘッド1に巻かれた巻線を、前記ヘッドベース2の
    上面側に取り付けた中継基板17の導電パターンに結線
    するとともに、前記回転部材14に取り付けられたロー
    タリトランスと接続された板バネ状のコネクタ19を回
    転基板23に取り付け、この回転基板23を前記回転部
    材14の上方に回転部材14と一体回転するように取り
    付け、前記回転基板23を前記回転部材14に対して所
    定位置に取り付けたときに、前記コネクタ19と前記中
    継基板17の導電パターンとが接続されるようにしたこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、 前記下固定ドラム4に固定されている軸受6の一方の高
    さを、前記ヘッド1とほぼ同じ高さに位置付けたことを
    特徴とする記録再生装置。
JP21420393A 1993-08-30 1993-08-30 記録再生装置 Pending JPH0765334A (ja)

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JP21420393A JPH0765334A (ja) 1993-08-30 1993-08-30 記録再生装置

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JPH0765334A true JPH0765334A (ja) 1995-03-10

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