JPH04358314A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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Publication number
JPH04358314A
JPH04358314A JP13146791A JP13146791A JPH04358314A JP H04358314 A JPH04358314 A JP H04358314A JP 13146791 A JP13146791 A JP 13146791A JP 13146791 A JP13146791 A JP 13146791A JP H04358314 A JPH04358314 A JP H04358314A
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JP
Japan
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head
screw
drum
fixed
tip
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Pending
Application number
JP13146791A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH04358314A publication Critical patent/JPH04358314A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転体としての中回
転ドラムと固定上ドラム間にモータを内蔵したヘリカル
スキャン方式の回転ヘッドドラム装置(回転ヘッド装置
)に関し、ペアリング調整螺子により中回転ドラムの外
周面より所定量突出するヘッドの高さを微調整自在にし
た回転ヘッド装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置としてのVTR(ビデ
オテープレコーダ)には、ビデオ信号を記録する磁気ヘ
ッドを有した回転ドラムをテープ走行方向より少し傾け
て配置し、回転させながらテープ上に斜めのパターンで
記録するヘリカルスキャン方式の回転ヘッドドラム装置
(回転ヘッド装置)が用いられている。これを、図7に
よって具体的に説明すると、100はヘリカルスキャン
方式の回転ヘッドドラム装置であり、磁気記録再生可能
な8ミリVTRに用いられるものである。この回転ヘッ
ドドラム装置100は、外周面110aにヘッド111
を所定長突出させた上ドラム(回転体)110と、この
上ドラム110を円柱状の固定軸121に嵌合された一
対のボールベアリング122,123を介して回転自在
に支持する固定ドラムとしての下ドラム120と、上記
上ドラム110の上面側に固定されたロータ131及び
上記固定軸121の上端に固定されて該ロータ131に
所定クリアランス有して対峙するステータ135から成
るモータ130と、記録時に回転しているヘッド111
へビデオ信号を供給すると共に再生時に再生信号を取り
出す、上記上ドラム110に固着されたロータ側及び下
ドラム120に固着されたステータ側の各トランス14
1,142から成る回転トランス140とで大略構成さ
れている。
【0003】上記上ドラム110は有底の円筒状に形成
してあり、上記一対のボールベアリング122,122
の外周面に嵌合された略円筒状のフランジ112に止め
螺子113を介して固定することにより上記固定軸12
1に対して回転自在になっている。また、上記上ドラム
110の底部110bには止め螺子115を介してヘッ
ドベース116の基部を固定してある。このヘッドベー
ス116の上面の先端に上記チップ状のヘッド111を
接着剤等により固着してある。このヘッド111は上記
上ドラム110の底部110bに形成された開口凹部1
10c内に収納されて該上ドラム110の外周面110
aに所定量突出している。上記ヘッドベース116の先
端側は上記上ドラム110の底部110bに形成の雌螺
子孔110dに螺合されたペアリング調整螺子としての
押し螺子117により下側に押圧自在にされてヘッド高
さ調整(ペアリング調整)自在になっている。そして、
上記ヘッド111とロータ側の回転トランス141とは
上記フランジ112の回りに取付けられた端子板118
の弾性変形自在なコ字型でバネ板状の接触子119を介
して電気的に接続されている。
【0004】前記モータ130のロータ(ヨーク)13
1は皿状に形成してあり、上記上ドラム110の底部1
10bの上面にボルト133により固定してある。この
ロータ131上には環板状のマグネット132を固着し
てある。また、上記モータ130のステータ(ヨーク)
135は前記固定軸121の上端に固定された環板状の
フランジ137に止め螺子138を介して締結固定して
ある。このステータ135の下面に一体成形された複数
相のコイル部136は上記ロータ131のマグネット1
32に所定クリアランスを隔てて対峙している。尚、図
7中符号134は上ドラム110の上端内に嵌合固着さ
れたバックヨーク、139は端子板であり、上記止め螺
子138によりステータ135の上面中央に固定してあ
る。この端子板139にはステータ135の配線となる
フレキシブルプリント基板150をガイドプロテクタ1
51等を介して取付けてある。
【0005】また、前記下ドラム120は有底の円筒状
に形成してあり、その外周面に磁気テープ(図示せず)
を案内するテープリード部120aを形成してある。こ
の下ドラム120の底部120b上には前記ステータ側
の回転トランス142を接着剤により固着してある。さ
らに、この下ドラム120の底部120bの底面には、
ピン124と端子板125を介して回転トランス信号線
用の図示しないフレキシブルプリント基板を固定してあ
る。尚、前記固定軸121は上記固定ドラム120の底
部120bの中央に形成された孔120cに圧入等の手
段により垂直に起立するように固定してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転ヘッド
ドラム装置100では、ペアリング調整螺子としての押
し螺子117を上ドラム110の底部110bに形成さ
れた雌螺子孔110dに螺子込むことにより、その先端
部117aでヘッドベース116の上面の先端側を下方
に押圧し、該ヘッドベース116の先端側を止め螺子1
15の所から下方向に撓ませてヘッド高さ調整(ペアリ
ング調整)を行っていた。この上ドラム110は小径(
直径約26mm)であるので、図8,9に示す上記押し
螺子117の直径も小径(直径1.7mm)でその頭部
の頂面の中央に六角穴117bを形成してあり、この六
角穴117bに係合する図示しないねじ回し(ドライバ
ー)を介して押し螺子117を回すようになっている。 しかしながら、上記回転ヘッドドラム装置100をさら
に小型化していくと、上記押し螺子117が螺合される
部分のスペースが狭くなり、更に小径の押し螺子を用い
る必要がでてくる。また、精度の高いヘッド高さ調整を
行うためには、押し螺子の螺子ピッチを小さくする方が
有利となり、そのためにも更に小径の押し螺子の使用が
必要となるが、単に押し螺子を小径化するのでは、図8
,9に示すような押し螺子117の頭部の頂面に六角穴
117bを形成することが困難になると共に、その部分
の強度不足により六角穴117bに割れ等が発生してペ
アリング調整ができなくなる虞れがある。そこで、この
発明は、小径のペアリング調整螺子を用いることができ
、且つ、ペアリング調整螺子の頭部の強度を向上させて
該ペアリング調整螺子を確実に回してペアリング調整を
高精度で行うことができる回転ヘッド装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】先端にヘッドを固着した
ヘッドベースの基部側を、回転体に上記ヘッドが該回転
体の外周面より所定長突出するように止め螺子で締結固
定し、上記ヘッドベースの上面の先端側を上記回転体に
形成された雌螺子孔に螺合するペアリング調整螺子の先
端部で押圧させてペアリング調整自在にした回転ヘッド
装置において、上記ペアリング調整螺子の外周面の頭部
側に非雄螺子部を形成すると共に該頭部の頂面にすりわ
りを形成し、且つ上記回転体の上記雌螺子孔の上部に上
記ペアリング調整螺子の頭部よりも大径の座ぐり穴を形
成してある。
【0008】
【作用】小径の回転体でペアリング調整螺子が螺合する
大径の雌螺子孔のスペースが確保しずらい時に、小径の
ペアリング調整螺子を用いることが可能となる。この小
径のペアリング調整螺子を用いる際に、その頭部に強度
的な不安が生じ易いが、頭部の頂面にすりわりを形成し
たので、ねじ回しで回す際にペアリング調整螺子の強度
は保たれる。また、従来、すりわり付きの螺子で止める
場合に、ねじ回しの先端がすりわりからズレたり、外れ
てしまう虞れがあったが、回転体の雌螺子孔の上部にペ
アリング調整螺子の頭部より大径の座ぐり穴を形成した
ので、この座ぐり穴に沿って上記ねじ回しの先端側が回
されて上記すりわりから該ねじ回しの先端がズレたり外
れたりすることがなく、確実にペアリング調整が行われ
る。特に、1つのヘッドベースに異なるアジマス角をも
つ2つのヘッドが隣接するものでは、ペアリング調整螺
子の螺合スペースが取りにくいが、上記小径のペアリン
グ調整螺子を用いることにより解決できる。また、上記
小径のペアリング調整螺子を用いることが可能となるの
で、その螺子ピッチは小さくなり、高精度なペアリング
調整が行われ、且つ、回転ヘッド装置の薄型,小型化が
図られる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。
【0010】図1において、1はヘリカルスキャン方式
の回転ヘッドドラム装置(回転ヘッド装置)であり、磁
気記録再生装置としての8ミリVTRに用いられるもの
である。この回転ヘッドドラム装置1は、底部10aの
中央に形成された孔10bに円柱状の固定軸11が圧入
により垂直に起立するように固定された下ドラム(固定
ドラム)10と、外周面20aの180°隔てた位置に
一対のヘッド21,21をそれぞれ突出させて上記固定
軸11の中途部11bに嵌合された一対のボールベアリ
ング22,22を介して回転自在に支持された中回転ド
ラム(回転体)20と、上部30aの中央に形成された
孔30bを上記固定軸11の上端部11cに圧入等によ
り固定した上ドラム(固定ドラム)30と、上記中回転
ドラム20の上面側に配設されたロータ41及び上記上
ドラム30に固定され、上記ロータ41のマグネット4
2とバックヨーク43間にそれぞれ所定クリアランス有
して対峙するステータ45から成るコアレス型のモータ
40と、記録時に回転しているヘッド21へビデオ信号
を供給すると共に再生時に再生信号を取り出す、上記中
回転ドラム20に取付けられたロータ側及び下ドラム1
0に取付けられたステータ側の各トランス51,52か
ら成る回転トランス50とで大略構成されている。
【0011】上記下ドラム10は有底の円筒状に形成し
てあり、その外周面10dに図示しない磁気テープを案
内するテープリード10cを形成してある。この下ドラ
ム10の底部10aの上面に上記ステータ側の回転トラ
ンス52を接着剤で固着してある。さらに、この下ドラ
ム10の底部10aの底面には、複数のピン及び端子板
を介してステータ側の回転トランス52の外部接続用の
フレキシブル基板(いずれも図示しない)を取付けてあ
る。尚、上記磁気テープは、上記下ドラム10の外周面
10dとテープリード10c,中回転ドラム20の外周
面20a,各ヘッド21,上ドラム30の外周面30d
にそれぞれ接触する。
【0012】また、上記中回転ドラム20は肉厚のディ
スク状に形成してあり、上記一対のボールベアリング2
2,22の外周面に嵌合された略円筒状のフランジ23
の中途部に止め螺子24で固定されて固定軸11に対し
て回転自在になっている。この中回転ドラム20の外周
面20aの下側の一部が上記下ドラム10の外周面10
dと前記上ドラム30の外周面30d間に面一になって
露出している。さらに、上記中回転ドラム20の底面2
0bには各止め螺子25を介して180°隔てた位置に
一対のヘッドベース26,26をそれぞれ締結固定して
ある。この各ヘッドベース26の上面の先端に異なるア
ジマス角をもつ上記一対のヘッド21,21を接着剤に
より固着(接着部分を図中符号28で示す)してあり、
各ヘッド21の先端21aは中回転ドラム20の底面2
0b側に形成された開口凹部20cより該中回転ドラム
20の外周面20aに所定長突出している。この各ヘッ
ドベース26の先端側は各一対の押し螺子(ペアリング
調整螺子)27,27の押圧により下方に変形自在にな
っていて、各ヘッド21の先端21aのヘッド高さが微
調整(ペアリング調整)できるようになっている。詳述
すると、図1〜図5に示すように、上記各押し螺子27
は、その外周面の頭部側に所定長の非雄螺子部(ストレ
ート部)27bを形成してある共に、残りの先端部27
d側までの外周面に雄螺子部27cを形成してある。ま
た、上記各押し螺子27の頭部の頂面27aの中央には
、すりわり(slot)27eを形成してある。この各
押し螺子27のすりわり27eに、図5に示すように、
ねじ回し29の先端29aを差し込んで該各押し螺子2
7を回すようになっている。さらに、前記中回転ドラム
20に形成され上記各押し螺子27が螺合する各雌螺子
孔20dの上部には、該各押し螺子27の頭部よりも大
径の座ぐり穴20eを形成してある。この座ぐり孔20
eの直径寸法は、上記ねじ回し29の直径寸法より少し
大径になっている。尚、図1,2中、符号20fは中回
転ドラム20に形成され止め螺子25が螺合する雌螺子
孔、図1中符号20gは中回転ドラム20に形成された
位置決め孔である。また、図6に示すように、各ヘッド
ベース26の先端側の中央とその両側には各スリット2
6a及び26b,26bをそれぞれ形成してあり、各押
し螺子27の押圧で、各ヘッドベース26の一対のヘッ
ド21,21がマウントされている部分が下方に撓み易
くなっている。
【0013】而して、前記フランジ23の下面には前記
ロータ側の回転トランス51を接着剤により固着してあ
り、前記ステータ側の回転トランス52と所定クリアラ
ンス(約25μm)隔てて対向している。このロータ側
の回転トランス51の上面にはヘッドコンタクトベース
55及びヘッドコンタクト端子としての圧縮コイルバネ
56が取付けられており、上記中回転ドラム20の底面
20bに接着されたヘッドコンタクト基板57を経てロ
ータ側の回転トランス51の図示しない配線は上記各一
対のヘッド21,21に電気的にそれぞれ接続されてい
る。尚、図1中符号58は上記圧縮コイルバネ56とヘ
ッドコンタクト基板57の位相を合わせるための位相決
めピンであり、この位相決めピン58は中回転ドラム2
0の位置決め孔20gに挿入係合されている。また、前
記一対のボールベアリング22,22間の固定軸11に
は圧縮コイルバネ59を介装してあり、上記固定軸11
に対して各ボールベアリング22がガタつかないように
なっている。
【0014】前記上ドラム30は上部30aを閉塞させ
た円筒状に形成してあり、この上部30の下面側は円形
の凹部30cになっている。この上ドラム30の上部3
0aの孔30bを前記固定軸11の上端部11cに圧入
すると、上記凹部30cの上面が上記固定軸11の上端
部11cに圧入,固定されている円環板状のフランジ1
5に当たると共に、上記孔30bが固定軸11の上端部
11cの外周面に嵌合されて該上ドラム30が上記固定
軸11の上端部11cに高精度に位置決めされて固定さ
れる。この後、上記上ドラム30とフランジ15とは該
フランジ15に形成された複数の螺子穴15aに螺合さ
れる各ボルト31により締結固定されている。
【0015】また、前記モータ40のロータ41は皿状
に形成してあり、上記中回転ドラム20に止め螺子44
により締結固定してある。このロータ41上には環板状
のマグネット42を固着してある。さらに、上記モータ
40のステータ(ヨーク)45の外周部45aは上記上
ドラム30の内周面側に形成された段差部30eに接着
剤により固着してある。このステータ45の下面側に設
けられた複数相のコイル部46は上記ロータ41のマグ
ネット42に所定クリアランスを隔てて対峙している。
【0016】また、上記ロータ41のバックヨーク43
は前記フランジ23の上部に圧入されたバックヨーク支
え47を介して上記フランジ23の上部(ロータ41の
上部)に取付けられている。このバックヨーク43は樹
脂を金属板で挾んだ3層構造の制振材で作られている。 さらに、上記バックヨーク支え47は振動減衰効果の高
いポリエステルエラストマー樹脂やゴム等で作られてい
る。これらバックヨーク43,ステータ45の取付方法
は、上ドラム30を逆さに立てた状態で、バックヨーク
43とバックヨーク支え47を取付けたものを、上ドラ
ム30内に入れておいてから、ステータ45の外周部4
5aを上ドラム30の段差部30eに接着剤で接着する
。これにより、上ドラム30とステータ45間にバック
ヨーク支え47を取付けたバックヨーク43を収納した
上ドラム30を予めユニット化しておく。そして、固定
軸11が垂直に起立した下ドラム10に、モータ40の
ロータ41が組み込まれた中回転ドラム20と、上記ユ
ニット化された上ドラム30とを順に組み立てることに
より高精度の回転ヘッドドラム装置1が容易且つ短時間
で組み立てることができるようになっている。尚、上記
モータ40に用いられるハーネス等の配線は上ドラム3
0の上部30aに形成された窓孔もしくは切欠部(いず
れも図示しない)より外に出されて外部駆動回路と接続
されている。
【0017】以上実施例の回転ヘッドドラム装置1によ
れば、中回転ドラム20の外周面20aより先端21a
が所定長突出する各一対のヘッド21,21の位置調整
手順として、まず、モータ40を取付ける前に、各ヘッ
ド21の角度割りやRバランス・つき出し量を調整して
各止め螺子25にて各ヘッドベース26を中回転ドラム
20の下面20bに締結固定する。その上でヘッド高さ
調整を行う。このペアリング調整は、図5に示すように
、上記中回転ドラム20の各雌螺子孔20dに螺合され
て上下動する各押し螺子27の頂面27aのすりわり2
7eに、ねじ回し29の先端29aを差し込んで回すこ
とにより行う。この各押し螺子27を回すと、各押し螺
子27の先端部27dが下方に移動して各ヘッドベース
26の先端側が下方に撓むので、この各ヘッドベース2
6の先端側に固着されている一対のヘッド21,21の
各先端21aが下動し、各ヘッド21のヘッド高さが微
調整される。上記各押し螺子27として小径(例えば直
径1〜1.2mm)のものを用いても、押し螺子27の
頭部の頂面27aには従来のような六角穴の代わりにす
りわり27eを形成してあるので、上記ねじ回し29の
先端29aで小径の上記押し螺子27を回す際に、該押
し螺子27の頭部の強度は保たれる。このように、極め
て小径の押し螺子27を用いることができることにより
、高精度のペアリング調整が可能となる。
【0018】また、上記中回転ドラム20の各雌螺子孔
20dの上部には座ぐり穴20eが形成してあると共に
、この座ぐり穴20eに対向する各押し螺子27のシャ
ンク部の頭部側には非雄螺子部(ストレート部)27a
を形成してあるため、該各押し螺子27の頭部側に非雄
螺子部27bがあっても該頭部の頂面27aが中回転ド
ラム20の上面から飛び出すことがない。これにより、
上記各押し螺子27が中回転ドラム20の各雌螺子孔2
0d及び座ぐり穴20e内に納まるため、各押し螺子2
7の頭部が中回転ドラム20の上方に配設されたモータ
40のロータ41に干渉することがない。従って、上記
中回転ドラム20の上面とモータ40のロータ41の下
面間の隙間を小さく取ることができるので、各ドラム1
0,20,30の高さを低くすることができ、回転ヘッ
ドドラム装置1全体の薄型,小型化をより一層図ること
ができる。
【0019】さらに、図5に示すように、ペアリング調
整時において、各押し螺子27を押し下げる際に、上述
したように、ねじ回し29の先端29aを各押し螺子2
7の頂面27aのすりわり27eに差し込んで回転させ
るが、上記ねじ回し29の胴部の先を上記座ぐり穴20
eの内周面に沿って回転させることができるため、頂面
27aにすりわり27eを形成した小径の上記各押し螺
子27を回す際に生じ易いねじ回し29の先端29aが
上記すりわり27eからズレたり、外れてしまうという
現象が起こらず、容易、且つ、確実に各押し螺子27を
回すことができる。
【0020】図2,図5に見られるように、回転ヘッド
ドラム装置1を小径化するに伴い、各ヘッドベース26
の大きさが制限され、さらに、押し螺子27や止め螺子
25の大きさも小型化が要求される。また、図6に見ら
れるように、押し螺子27の寸法はX軸方向は止め螺子
25とヘッド21を止めている接着部分28により制限
される。シングルチップのヘッドではこのX軸方向のみ
が寸法を制限する対象となるが、180°隔てた各ヘッ
ドベース26の3つのスリット26a及び26b,26
b間に異なるアジマス角をもつ一対のヘッド21,21
がマウントされたものでは、隣接するヘッドギャップ間
の距離GLが小さくなると、Y軸方向にも制限を受ける
。そのため、小径のペアリング調整螺子を用いる必要が
生じる。また、精度の高いヘッド高さ調整を行うために
は、ペアリング調整螺子の雄螺子部のピッチが小さい方
が螺子1回転当たりの上下方向変位量が少なくなるため
有利である。これらの理由のために、小径のペアリング
調整螺子を用いる必要が生じる。単に小径(例えば直径
1〜1.2mm)のものを用いると頭部の強度不足や調
整困難を生じるが、前記のような構造の小径の各押し螺
子27を用いることで、上記問題は解決される。
【0021】尚、前記実施例によれば、固定下ドラムに
対して回転する回転体として中ドラムを用いた回転ヘッ
ドドラム装置について説明したが、回転体として上ドラ
ムを用いる回転ヘッドドラム装置や、ディスクを用いる
所謂プロペラ型の回転ヘッド装置に適用してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、先端
にヘッドを固着したヘッドベースの基部側を、回転体に
上記ヘッドが該回転体の外周面より所定長突出するよう
に止め螺子で締結固定し、上記ヘッドベースの上面の先
端側を上記回転体に形成された雌螺子孔に螺合するペア
リング調整螺子の先端部で押圧させてペアリング調整自
在にした回転ヘッド装置において、上記ペアリング調整
螺子の外周面の頭部側に非雄螺子部を形成すると共に該
頭部の頂面にすりわりを形成し、且つ上記回転体の上記
雌螺子孔の上部に上記ペアリング調整螺子の頭部よりも
大径の座ぐり穴を形成したので、小径の回転体にてスペ
ース的に、また螺子ピッチを細かくしたいために小径の
ペアリング調整螺子を用いた際に、ペアリング調整螺子
の頭部の強度を保ち、高さ方向に寸法が大きくなること
なく回転ヘッド装置を構成することができる。また、小
径のペアリング調整螺子を用いることができるので、螺
子ピッチを小さくすることができて、ヘッド高さの微調
整を容易且つ確実に行うことができる。特に、ヘッドベ
ース上に異なるアジマス角をもつ2つのヘッドが隣接し
ている回転ヘッド装置に有効であり、回転ヘッド装置全
体の薄型,小型化をより一段と図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回転ヘッドドラム装
置の断面図。
【図2】上記回転ヘッドドラム装置の要部の拡大断面図
【図3】上記回転ヘッドドラム装置に用いられるペアリ
ング調整螺子の正面図。
【図4】上記ペアリング調整螺子の斜視図。
【図5】上記ペアリング調整螺子によるヘッド高さ調整
状態を示す断面図。
【図6】上記回転ヘッドドラム装置の中回転ドラムの底
面図。
【図7】従来の回転ヘッドドラム装置の断面図。
【図8】従来の回転ヘッドドラム装置に用いられるペア
リング調整螺子の正面図。
【図9】従来のペアリング調整螺子の平面図。
【符号の説明】
1…回転ヘッドドラム装置(回転ヘッド装置)、20…
中回転ドラム(回転体)、20a…外周面、20d…雌
螺子孔、20e…座ぐり穴、21…ヘッド、25…止め
螺子、26…ヘッドベース、27…押し螺子(ペアリン
グ調整螺子)、27a…頂面、27b…非雄螺子部、2
7c…雄螺子部、27d…先端部、27e…すりわり。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  先端にヘッドを固着したヘッドベース
    の基部側を、回転体に上記ヘッドが該回転体の外周面よ
    り所定長突出するように止め螺子で締結固定し、上記ヘ
    ッドベースの上面の先端側を上記回転体に形成された雌
    螺子孔に螺合するペアリング調整螺子の先端部で押圧さ
    せてペアリング調整自在にした回転ヘッド装置において
    、上記ペアリング調整螺子の外周面の頭部側に非雄螺子
    部を形成すると共に該頭部の頂面にすりわりを形成し、
    且つ上記回転体の上記雌螺子孔の上部に上記ペアリング
    調整螺子の頭部よりも大径の座ぐり穴を形成したことを
    特徴とする回転ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016128225A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び位置調整方法

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JP2016128225A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び位置調整方法

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