JPH0765306A - 磁気ディスク装置及びバイアス電流制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びバイアス電流制御方法

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JPH0765306A
JPH0765306A JP21003593A JP21003593A JPH0765306A JP H0765306 A JPH0765306 A JP H0765306A JP 21003593 A JP21003593 A JP 21003593A JP 21003593 A JP21003593 A JP 21003593A JP H0765306 A JPH0765306 A JP H0765306A
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JP
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head
magnetic disk
bias current
signal
bias
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JP21003593A
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Kazuyuki Shimizu
和志 清水
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MRヘッドのバイアス電流を自動的に調整し
て最適にすることにより、前記MRヘッドの再生信号の
飽和による非対称歪みを抑えること。 【構成】 本発明において、磁気ディスク50からMR
ヘッド1で読み出された再生信号がヘッドアンプ2を介
して周波数分析部3に入力され、ここで偶数次高調波成
分のみが抽出されて比較部5に入力される。比較部5は
入力される偶数次高調波成分と基準周波数発生部4から
出力される基準信号とを比較して、その差分をバイアス
制御部6に出力する。バイアス制御部6は入力される差
分が0となるようなバイアス電圧をヘッドアンプ2に与
えることにより、ヘッドアンプ2からMRヘッド1に供
給されているバイアス電流を最適化して、MRヘッド1
から歪みのない再生信号を得るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振幅検出型の再生方式を
採用した磁気ディスク装置(HDD)に係り、特にMR
ヘッドのバイアス電流の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の高密度化、或いは磁気
デイスク装置の小型化に伴い、従来のMR(MIG)ヘ
ッドや薄膜ヘッドに代わり、MRヘッドと薄膜ヘッドが
一体に複合されたMR/インダクティブ複合型ヘッドが
用いられるようになってきている。このMR/インダク
ティブ複合型ヘッドは、薄膜ヘッドを用いてデータの書
き込みを行い、この薄膜ヘッドに隣接したMRヘッドを
用いてデータの読み出しを行う。従って、MRヘッドは
読みだし専用であるが、薄膜ヘッドに比べて出力が大き
く、出力が磁気ディスクの周速に依存しないため、書き
込み用の薄膜ヘッドより読み出すトラック幅を小さくし
ておくことで、読み出し時の隣接トラックからの影響を
小さくできる等の特長を有している。このため、次世代
のHDD用のヘッドとして有望である。
【0003】しかし、MRヘッドはその動作原理からバ
イアス電流を必要とし、このバイアス電流を最適にコン
トロールしないと、再生信号波形が歪んでしまうという
問題がある。これは前記バイアス電流によるバイアス点
のずれによって、再生信号波形の正負どちらか一方が飽
和することによって起きるもので、この場合の再生信号
波形は正負で非対称となってしまう。
【0004】ところで、磁気ディスクから読みだした信
号の処理に、読みだし信号の振幅値を直接用いるパーシ
ャルレスポンスなどの振幅検出型の再生方式を用いる磁
気ディスク装置が開発されている。このような磁気ディ
スク装置でMRヘッドを用いた場合、MRヘッドによる
再生信号が歪んで、本来正負で同一レベルであるはずの
波形の絶対値が異なってしまった場合、検出された再生
信号の振幅巾の誤差が大きくなってしまうという問題が
生じる。この振幅巾の誤差はMRヘッドで読み出した再
生信号のエラーレートを悪化させ、システム全体の信頼
性を損ねてしまうという不具合を生じる。また、従来通
りのピーク検出型の再生方式を用いた磁気ディスク装置
で、前記MRヘッドを用いた場合に再生信号に同様の歪
みが生じると、再生信号波形のピークにおける微分値は
前記波形が飽和した側で小さくなるため、やはりノイズ
の影響が大きくなり、同様に再生信号のエラーレートを
悪化させてしまう。
【0005】以上述べたように、磁気ディスク装置にM
Rヘッドを用いた場合、このMRヘッドのバイアス電流
を最適に調整することは非常に重要なことになる。しか
しながら前記バイアス電流の調整方法に関しては最適な
方法が確立されているわけでなく、MRヘッドを用いた
磁気ディスク装置の読み出し信号のエラーレートを効果
的に低減させることができないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】データ読み出し用にM
Rヘッドを用い、且つパーシャルレスポンス等の振幅検
出型の再生方式を採用した磁気ディスク装置では、前記
MRヘッドのバイアス電流を最適に調整しないと、再生
信号のエラーレートが悪化してしまうという不具合が生
じるにも拘らず、前記MRヘッドのバイアス電流を最適
に調整する方法が確立されていないという欠点があっ
た。尚、MRヘッドを用い且つ、ピーク検出型の再生方
式を採用した磁気ディスク装置でも、前記MRヘッドの
バイアス電流を最適に調整しないと、ノイズの影響が大
きくなって再生信号のエラーレートが悪化するため、同
様の欠点があった。
【0007】そこで本発明は上記の欠点を除去し、MR
ヘッドのバイアス電流の調整を最適に行って、前記MR
ヘッドからの再生信号波形の飽和による非対称歪みを抑
え、データ読み出し時のエラーレートを低減させること
ができる磁気ディスク装置及びバイアス電流制御方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はMRヘッドを用
いて磁気ディスクからデータを読み出す磁気ディスク装
置において、前記MRヘッドで磁気ディスクから周波数
一定のデータを読み出して得た再生信号に周波数分析を
施す周波数分析手段と、この周波数分析手段の分析結果
から偶数次高調波成分を抽出する抽出手段と、前記MR
ヘッドからの前記再生信号に非対称の歪みがない場合に
前記抽出手段から出力されるはずの信号を基準信号とし
て出力する基準信号発生手段と、前記抽出手段により抽
出された偶数次高調波成分と前記基準信号発生手段から
出力される基準信号とを比較して両者の差分を得る比較
手段と、この比較手段から得られる差分が最小となるよ
うに前記MRヘッドへ供給するバイアス電流値を制御す
る制御手段とを具備した構成を有する。
【0009】
【作用】本発明の磁気ディスク装置において、周波数分
析手段はMRヘッドで磁気ディスクから周波数一定のデ
ータを読み出して得た再生信号に周波数分析を施す。抽
出手段は前記周波数分析手段の分析結果から偶数次高調
波成分を抽出する。基準信号発生手段は前記MRヘッド
からの前記再生信号に非対称の歪みがない場合に前記抽
出手段から出力されるはずの信号を基準信号として出力
する。比較手段は前記抽出手段により抽出された偶数次
高調波成分と前記基準信号発生手段から出力される基準
信号とを比較して両者の差分を得る。制御手段は前記比
較手段から得られる差分が最小となるように前記MRヘ
ッドへ供給するバイアス電流値を制御する。これによ
り、MRヘッドのバイアス電流を最適化して、このMR
ヘッドにより読み出される再生信号から非対称歪みを減
少させ、この分、データ読み出し時のエラーレートを改
善することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の磁気ディスク装置の一実施例を
示したブロック図である。1はデータ読み出し用のMR
ヘッドとデータ書き込み用の薄膜ヘッドが複合化された
MR/インダクティブ複合ヘッド、2はMR/インダク
ティブ複合ヘッド1に対する読み出し信号又は書き込み
信号を増幅するヘッドアンプ、3はMR/インダクティ
ブ複合ヘッド1で読み出した再生信号を周波数分析し
て、第2次高調波成分を抽出する周波数分析部、4は前
記再生信号に非対称歪み成分がなかった場合に、周波数
分析部3から出力されるはずの信号の振幅値を基準信号
として発生する基準周波数発生部、5は周波数分析部3
から得られる第2次高調波成分と基準信号発生部4から
得られる基準信号を比較して、その差分を得る比較部、
6は比較部5から得られる差分を最小とするようにヘッ
ドアンプ2に与えるバイアス電圧を設定するバイアス制
御部、50はMR/インダクティブ複合ヘッド1により
データが読み書きされる磁気ディスクである。
【0011】次に本実施例の動作について説明する。ま
ず、MR/インダクティブ複合ヘッドのMRヘッドで磁
気ディスク50に記録されている同期信号等の周波数が
一定のデータを読み出す。これにより、MRヘッドによ
り得られた再生信号はヘッドアンプ2により増幅された
後、周波数分析部3に入力される。周波数分析部3は入
力された信号の周波数を分析し、得られた分析結果か
ら、前記入力信号の2次高調波成分を抽出し、これを比
較部5に出力する。一方、基準周波数発生部4はMR/
インダクティブ複合ヘッド1のMRヘッドのバイアス電
流が最適に調整されていた場合に、周波数分析部3から
出力されるはずの信号の振幅値を基準信号として発生
し、これを比較部5に出力する。比較部5は周波数分析
部から入力される2次高調波成分と基準周波数発生部4
から入力される基準信号とを比較して、その差分をバイ
アス制御部6に出力する。バイアス制御部6は入力され
る差分が最小(略0)となるようなバイアス電圧を発生
して、これをヘッドアンプ2に出力する。ヘッドアンプ
2は入力されたバイアス電圧に対応したバイアス電流を
MR/インダクティブ複合ヘッド1のMRヘッドに供給
する。このようなバイアス電流制御ループによって、M
R/インダクティブ複合ヘッド1のMRヘッドのバイア
ス電流が最適値に調整される。
【0012】ところで、図2は上記したMRヘッドのバ
イアス電流が最適で、読み出した再生信号波形に歪みが
ない、即ち波形の正負に非対称な部分がない場合を示し
た再生信号波形図である。この再生信号波形図の周波数
スペクトル分布は図3に示したようになる。この図3に
示したスペクトル分布は基本波に対して各高調波が規則
正しく並んでおり、余計なスペクトルが出ていないこと
が分かる。一方、図4は上記したMRヘッドのバイアス
電流が不適切で、再生信号に歪みが生じ、波形の下側と
上側が飽和して非対称となった場合を示してある。この
ような歪んだ波形の周波数スペクトル分布は図5に示し
たようになる。図5のスペクトルには図3に示したスペ
クトルにはなかった偶数次高調波が現れていることが分
かり、この偶数時高調波が再生信号の歪みに対応してい
る。又、図6に示した上記MRヘッドの再生信号は図4
に示した再生信号とは上下のレベルが反対に非対称とな
っているが、この場合も、図7に示すように、そのスペ
クトル分布に偶数次の高調波が現れている。
【0013】そこで、MRヘッドの再生信号を周波数分
析して図5又は図6に示したスペクトルを得た後、この
スペクトルの偶数次高調波のレベルが最小になるよう
に、上記MRヘッドのバイアス電流を最適に調整すれ
ば、図3に示したようなスペクトルが得られる。このよ
うな制御により、波形歪みのない図2又は図6で示した
ような再生信号が上記MRヘッドにより読み出されてい
ることになる。
【0014】従って、図1に示した周波数分析部3はM
Rヘッドから読み出された再生信号の周波数分析を行っ
て、2次高調波成分を求めている。この周波数分析部3
より求められた2次高調波成分は比較部5にて基準周波
数発生部4から出力される基準信号と比較されるが、こ
の場合の基準信号はほぼ0に近い値か0になっている。
従って、バイアス制御部6は入力される2次高調波成分
が0となるようにバイアス電圧を制御する。ヘッドアン
プ2から上記MRヘッドに供給されるバイアス電流はバ
イアス制御部6から与えられるバイアス電圧に対応して
いるため、結局、周波数分析部3で得られた2次高調波
成分が0となるようなバイアス電流がMR/インダクテ
ィブ複合ヘッド1のMRヘッドに供給されて、このMR
ヘッドから読み出された再生信号は上下に非対称成分の
ない正常な波形を有していることになる。
【0015】図8〜図13はMR/インダクティブ複合
ヘッド1により再生される信号が図2に示すように正負
のレベルは対称であるが歪み分を含んだような信号の場
合の、バイアス調整が旨くいくかについて説明した図で
ある。この場合もMRヘッドで読み出された再生信号の
波形が図8に示すように、正負のレベルが対称である時
の周波数スペクトル分布は図9に示すようになってお
り、基本波に対して各高調波が規則正しく並んでいる。
しかし、図10に示すようにMRヘッドの再生信号の正
負のレベルが非対称であると、そのスペクトル分布に図
11に示すように偶数次高調波が現れていることが分か
る。これは図12に示したような正負のレベルが非対称
の波形についても、図13に示すように同様である。従
って、この場合も図9又は図11に示すように、偶数次
高調波が図9に示す如く0となるような値のバイアス電
流をMR/インダクティブ複合ヘッド1のMRヘッドに
流してやれば、図8に示すような正負のレベルが対称な
再生信号を得ることができる。従って、図1に示したバ
イアス調整動作はMRヘッドで再生される各種の波形を
有する信号についても有効である。
【0016】本実施例によれば、磁気ディスク50に記
録されている周波数一定の同期信号等をMR/インダク
ティブ複合ヘッド1のMRヘッドで読み出し、この読み
出した再生信号を周波数分析して得た2次高調波成分が
0となるように、バイアス制御部6にて前記MRヘッド
に供給されるバイアス電流を制御することにより、この
MRヘッドにより読み出される再生信号の正負のレベル
が非対称になることを防止することができ、これによ
り、この再生信号を図示されない振幅検出型の再生信号
処理系で処理した場合のエラーレートを低減させること
ができ、システム全体の信頼性を高くすることができ
る。又、前記再生信号処理系がピーク検出型の場合で
も、データ読み出し時のノイズの影響を減らしてエラー
レートを低減させることができる。
【0017】尚、MRヘッドのバイアス電流を制御する
際、上記した同期信号に限らず、予めMR/インダクテ
ィブ複合ヘッド1の薄膜ヘッド部で周波数一定のデータ
を磁気ディスク50に書き込んでおき、このデータをM
Rヘッドで読み出して、このMRヘッドのバイアス電流
の最適制御に用いても、同様の効果がある。
【0018】図14は本発明をアナログ信号処理系に適
用した場合の他の実施例を示したブロック図である。書
き込みデータはヘッドアンプ2を通してMR/インダク
ティブ複合ヘッド1のライト用薄膜ヘッド11により磁
気ディスク50上に書き込まれる。磁気ディスク50上
に書き込まれたデータはリード用MRヘッド12により
読み出され、ヘッドアンプ2を通して再生信号として取
り出される。リード用MRヘッド12にはバイアス磁界
をこのヘッド12に与えるバイアス膜13が隣接してお
り、ヘッドアンプ2から前記バイアス膜13にバイアス
電流を供給することで、リード用MRヘッド12にバイ
アス磁界を与えて、このヘッド12を動作させている。
但し、ヘッドアンプ2から供給されるバイアス電流はバ
イアス電圧生成回路62からヘッドアンプ2に与えられ
るバイアス電圧によって決定されるようになっている。
【0019】MR/インダクティブ複合ヘッド1のリー
ド用MRヘッド12にて磁気ディスク50から再生され
た周波数一定の同期信号はヘッドアンプ2により増幅さ
れた後、バンドパスフィルタ(BPF)3に入力され
る。バンドパスフィルタ3は入力される再生信号から第
2次高調波信号を抽出して、これを減算器5に出力す
る。基準電圧発生回路4は前記したリード用MRヘッド
12のバイアス電流が最適になった時にBPF3から出
力される第2次高調波の振幅値(略0)を減算器5に出
力する。減算器5ではバンドパスフィルタ3から入力さ
れる第2次高調波成分から前記基準電圧発生回路4から
入力される振幅値を減算し、その時、得られた差分電圧
をバイアス設定回路61に出力する。バイアス設定回路
61は入力される差分電圧が0となるようにバイアス電
圧生成回路62により生成されるバイアス電圧の電圧値
を調整する。ヘッドアンプ2はバイアス電圧生成回路6
2から入力されるバイアス電圧値に対応したバイアス電
流値をバイアス膜13に出力する。バイアス設定回路6
1はバイアス電圧生成回路62から出力されるバイアス
電圧を調整範囲の中で変化させながら、減算器5から入
力される差分電圧が最小になるバイアス電圧値(最適
値)を前記バイアス電圧生成回路62により発生させた
後、図示されないハードディスクコントローラからの固
定モードの指示により、バイアス電圧生成回路62から
出力されるバイアス電圧の値を前記最適値に固定化す
る。その後、磁気ディスク50に対して通常のデータの
読み書きがMR/インダクティブ複合ヘッド1を用いて
前記ハードディスクコントローラにより行われる。
【0020】本実施例によれば、減算器5からバイアス
設定回路61に出力される差分電圧が0となるように、
ヘッドアンプ2からバイアス膜13に供給されるバイア
ス電流値を最適に制御することにより、リード用MRヘ
ッド12により読み出される再生信号を正負のレベルが
対称な歪みのない信号として、前実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0021】図15は図14に示したバンドパスフィル
タ3と減算器5の部分の他の実施例を示した図である。
この例では、MRヘッドで読み出された再生信号は複数
のバンドパスフィルタ(フィルタバンク)3−1〜3−
nに入力される。各バンドパスフィルタ3は予め決めら
れた周波数が異なる2次、3次…の偶数次高調波成分を
前記再生信号から抽出して、減算器5−1〜5−nに出
力する。減算器5−1〜5−nはバンドパスフィルタ3
−1〜3−nから入力される偶数次高調波成分から別途
入力される基準信号を減算し、得られた差分電圧をバイ
アス設定回路61に出力する。バイアス設定回路61は
減算器5−1〜5−nから得られた各差分電圧の加算値
が最小となるように、図示されないバイアス電圧生成回
路62により生成されるバイアス電圧値を設定して、図
示されないMRヘッドのバイアス電流値を最適に制御す
る。本例では、再生信号に含まれる複数の偶数次高調波
を用いてバイアス電流の最適制御を行っているため、前
実施例よりも精度の高いMRヘッドのバイアス電流制御
を行うことができる。
【0022】図16は本発明をデジタル信号処理系に適
用した場合の更に他の実施例を示したブロック図であ
る。本例では、MR/インダクティブ複合ヘッド1のリ
ード用MRヘッド12で磁気ディスク50から再生され
た周波数一定の同期信号は、ヘッドアンプ2により増幅
された後、AGC回路に入力されてのレベルを一定とさ
れた後、A/D変換回路8に入力される。A/D変換回
路8は入力された再生信号をデジタル信号に変換して高
速フーリエ変換回路3に出力する。高速フーリエ変換回
路3は入力された再生信号をフーリエ変換して周波数領
域に変換した後、これを比較部5に出力する。一方、基
準周波数特性発生回路4は前記したMRヘッド12から
再生された信号の正負のレベルが対称で歪みがない場合
の周波数特性データを発生して、これを比較部5に出力
する。比較部5は高速フーリエ変換回路3から入力され
る周波数特性データと基準周波数特性発生回路4から入
力される周波数特性データとの差分を取り、この差分を
バイアス設定回路61に出力する。バイアス設定回路6
1は入力される前記差分が0となるようにバイアス電圧
生成回路62により生成されるバイアス電圧値を設定し
て、ヘッドアンプ2からバイアス膜13に供給されるバ
イアス電流値を最適に制御する。他の動作は図4に示し
た前実施例と同様で同様の効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上記述した如く本発明の磁気ディスク
装置及びバイアス電流制御方法により、MRヘッドのバ
イアス調整を最適に行うことが可能となり、その結果、
再生信号の波形の飽和による上下レベルの非対称歪みを
抑え、データ読み出し時のエラーレートを低減させて、
システム全体の信頼性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の一実施例を示した
ブロック図。
【図2】図1に示したMR/インダクティブ複合ヘッド
で再生される歪みがない再生信号の波形図。
【図3】図2の再生信号波形図の周波数スペクトル分布
図。。
【図4】MRヘッドのバイアス電流が不適切で歪みが生
じた再生信号波形図。
【図5】図4の再生信号波形図の周波数スペクトル分布
図。
【図6】MRヘッドの再生信号波形図。
【図7】図6の再生信号波形図の周波数スペクトル分布
図。
【図8】MRヘッドの再生信号波形図。
【図9】図8の再生信号波形図の周波数スペクトル分布
図。
【図10】MRヘッドの再生信号波形図。
【図11】図10の再生信号波形図の周波数スペクトル
分布図。
【図12】MRヘッドの再生信号波形図。
【図13】MRヘッドの再生信号波形図。
【図14】本発明をアナログ信号処理系に適用した場合
の他の実施例を示したブロック図。
【図15】図14に示したバンドパスフィルタと減算器
の部分の他の実施例を示した図。
【図16】本発明をデジタル信号処理系に適用した場合
の更に他の実施例を示したブロック図。
【符号の説明】
1…MR/インダクティブ複合ヘッド 2…ヘッドアン
プ 3…周波数分析部 4…基準周波数
発生部 5…比較部 6…バイアス制
御部 50…磁気ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRヘッドを用いて磁気ディスクからデ
    ータを読み出す磁気ディスク装置において、前記MRヘ
    ッドで磁気ディスクから周波数一定のデータを読み出し
    て得た再生信号に周波数分析を施す周波数分析手段と、
    この周波数分析手段の分析結果から偶数次高調波成分を
    抽出する抽出手段と、前記MRヘッドからの前記再生信
    号に非対称の歪みがない場合に前記抽出手段から出力さ
    れるはずの信号を基準信号として出力する基準信号発生
    手段と、前記抽出手段により抽出された偶数次高調波成
    分と前記基準信号発生手段から出力される基準信号とを
    比較して両者の差分を得る比較手段と、この比較手段か
    ら得られる差分が最小となるように前記MRヘッドへ供
    給するバイアス電流値を制御する制御手段とを具備した
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は前記比較手段から得られ
    る差分が最小となるように前記MRヘッドのバイアス電
    流値を制御すると、以降、この値にMRヘッドのバイア
    ス電流値を固定化することを特徴とする請求項1記載の
    磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 MRヘッドを用いて磁気ディスクからデ
    ータを読み出す磁気ディスク装置において、前記MRヘ
    ッドで磁気ディスクから周波数一定のデータを読み出し
    て得た再生信号に周波数分析を施して偶数次高調波成分
    を抽出し、この偶数次高調波成分と別途与えられる基準
    信号とを比較し、この比較結果に基づいて前記MRヘッ
    ドのバイアス電流を制御することを特徴とするバイアス
    電流制御方法。
JP21003593A 1993-08-25 1993-08-25 磁気ディスク装置及びバイアス電流制御方法 Pending JPH0765306A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100518512B1 (ko) * 1998-01-15 2005-11-25 삼성전자주식회사 리드 바이어스 전류 설정 방법
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