JPH0763944B2 - ブレ−カ - Google Patents
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- JPH0763944B2 JPH0763944B2 JP62162036A JP16203687A JPH0763944B2 JP H0763944 B2 JPH0763944 B2 JP H0763944B2 JP 62162036 A JP62162036 A JP 62162036A JP 16203687 A JP16203687 A JP 16203687A JP H0763944 B2 JPH0763944 B2 JP H0763944B2
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- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
- B25D17/00—Details of, or accessories for, portable power-driven percussive tools
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25D—PERCUSSIVE TOOLS
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- B25D11/12—Means for driving the impulse member comprising a crank mechanism
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Description
リートあるいは硬化アスファルト等の固状物を破砕する
ために使用されるブレーカに関する。
復移動可能に支持された撃打ツールの頭部を、圧搾空気
や機械的往復駆動機構等で往復駆動されるハンマ体で連
続的に叩いて撃打ツールに衝撃力を与えるようになって
いる。ところで、撃打ツールに先端に負荷がかかってい
る間、すなわち、撃打ツールが突き当てられた破砕対象
物が割れを起こすまでは、ハンマ力と破砕対象物からの
反力がバランスし、撃打ツールが飛び出し方向に大きく
移動することはないが、撃打ツールに対する負荷が解除
されると、すなわち、破砕対象物に割れが生じると、撃
打ツールの飛び出し方向の移動を阻止する破砕対象から
の反力が突然なくなった空打状態となり撃打ツールは瞬
間的に飛び出そうとする。また、撃打ツールは破砕対象
物に突き当てる以前に上記のハンマ体を駆動した場合も
同様に空打状態となる。撃打ツールは通常一定の範囲の
み上下往復移動可能となっているため、上記のように飛
び出そうとしても、その可動範囲の下端で止まって実際
の飛び出しは一応阻止される。しかしながらこの場合、
通常本体と一体的に連結されるツールホルダは空打時の
撃打ツールの衝撃力を全面的に受け止めねばならず、非
常に大きな衝撃強度が要求され、それに対応するために
ぶ自体の重量が極めて大きなものとなる。 上記の問題を解決するための一つの方策として、たとえ
ば、米国特許第4,103,747号明細書に開示されているよ
うに、撃打ツールの先端を受け止める破砕対象物が存在
しない場合には、ハンマ体の叩打力が撃打ツールに作用
しないようにした空打回避構造が提案されている、この
ものは、ブレーカ本体下部に設けられたツールガイドの
内部に撃打ツールを一定の上下範囲内に自由に動きうる
ように支持するとともに、撃打ツールが自重で下がると
その頂部がツールガイドの上面より下に没入する一方、
撃打ツールの先端に破砕対象物が突き当てられるとこの
撃打ツールの頂部がツールガイドの上面より上に突出す
るように構成されている。このようにすると、破砕対象
物が撃打ツールの先端に突き当てられているときは撃打
ツールの頂部がツールホルダの上面より上に出ているの
で、ハンマ体がこの撃打ツールの頂部を叩打して撃打ツ
ールに所期の撃打作用を行なわせることができる一方、
撃打ツールの先端に破砕対象が存在しないときは撃打ツ
ールは自重で下がってその頂部がツールホルダの上面よ
り下に位置することになるため、ハンマ体の叩打力は撃
打ツールには作用せず、したがって、撃打ツールに対す
る空打は回避される。 しかしながら、上記のように撃打ツールに負荷がかから
ないときに撃打ツールに衝撃力が伝わらないようにする
と、次のような別を問題が発生する。すなわち、撃打ツ
ールが対象物を破砕したとき、撃打ツールはその対象物
に楔状に、しかもかなり強力に食い込むので、作業者が
このように対象物に楔状に食い込んだ撃打ツールを引き
抜きのに非常に労力を強いられるということである。す
なわち、決して軽くはないブレーカ本体を上方に引き上
げるのでさえかなりの労力を必要とするのに加え、対象
物に楔状に強く食い込んだ撃打ツールの上向きに引き抜
く力が必要となるからである。
するためには、むしろ、撃打ツールがその可動範囲の最
下端にあるときに振動している方が良いことは明らかで
ある。しかしながら、単に撃打ツールの可動範囲の位置
に関係なくこの撃打ツールにハンマ体の叩打力が作用し
て撃打ツールに振動を与えるようにするだけでは、空打
時に撃打ツールに与えられる衝撃を撃打対象の代わりに
ブレーカ本体に受け止めなければならず、そのための耐
衝撃強度を考慮すると、ブレーカ本体自体が非常に重い
ものとなり、軽量化の要請に応え得ない。 そこで、本発明者は、先に、撃打ツールのシャンク部に
大径部を形成するとともに、ブレーカ本体の下部ケース
の底壁の透孔から上記撃打ツールの大径部より下方の先
端部を突出させ、そして上記大径部と上記下部ケースの
底壁との間に弾性体を介装したブレーカを提案した(特
開昭61−100380号)。このようにすると、撃打ツールが
移動行程の下単にあるときにハンマ体からの叩打を受け
ても、それによる衝撃が直接ブレーカ本体に作用するこ
とがなく、しかも撃打ツールに強力な振動を与えること
ができる しかしながら、上記の構成においては、撃打ツールの大
径部が下部ケースの透孔の内側に位置することにより撃
打ツールの移動行程下端が実質的に規定されるようにし
ているため、撃打ツールの交換にはブレーカ本体に対し
て下部ケースを取外すという面倒な作業を必要とし、し
かも、撃打ツールの先端形状として、上記透孔に内側か
ら通挿しうる細軸状のものに限定されるという問題があ
った。 本発明は以上の事情のもとで考え出されたもので、撃打
ツールに対して本来の撃打作用をなさせるほか、可動範
囲の下端にある撃打ツールに積極的にハンマ体による強
力振動を起こさせてこれを強力に食い付いた対象物から
容易に引き抜くことができるようにするとともに、撃打
ツールに強力振動時においてもブレーカの各構成部材に
作用する衝撃力を極力抑制することができるのみなら
ず、撃打ツールの交換がきわめて容易で、その先端部の
形状が限定されないブレーカを提供することをその目的
とする。
段を講じている。 すなわち、上下軸心をもつ筒形の本体下部に設けられた
撃打ツール支持部に所定距離上記軸心方向に往復移動可
能に支持された撃打ツールの頂部を、本体内部において
上記軸心方向に往復駆動されるハンマ体によって叩打
し、上記撃打ツールに上記軸心方向の衝撃力を与えるよ
うに構成されたブレーカにおいて、 上記撃打ツール支持部は、 筒形内壁と、この筒形内壁より小径で上記軸心と同一軸
心をもつ貫通孔が開けられることにより内向フランジが
形成された底壁とを有する下部ケースを上記本体の下部
に着脱可能に取付ける一方、 上記貫通孔に軸心方向摺動可能に内挿される上記筒胴部
と、この上部筒胴部の上記貫通孔より下部ケース内に入
った部位に形成され、上記下部ケースの筒形内壁に摺接
する外向フランジと、上記撃打ツールのシャンク部の軸
心方向に摺動可能に通挿支持する中央貫通孔と、上記撃
打ツールを脱抜しうる状態と、上記撃打ツールを軸心方
向の移動行程を規制しながら保持する状態とを上記下部
ケースの外部において選択できる撃打ツール保持手段と
を備える撃打ツールホルダを設け、 さらに上記下部ケースの筒形内壁ないし内向フランジ
と、上記撃打ツールホルダの上部筒胴部ないし外向フラ
ンジとで規定される環状空間に弾性体を装填して構成さ
れ、 さらに、上記撃打ツールは、その移動行程の下段であっ
てもなお、上記ハンマ体の叩打を受けるようにしたこと
を特徴とする。 上記ハンマ体は、後記する実施例のように、上下動させ
られる可動シリンダ内に撃打棒を持った自由ピストンを
嵌挿し、この自由ピストンないし撃打棒をハンマ体とし
て機能させるほか、様々な態様をとることができる。ま
た、上記弾性体としては、耐熱性の優れたフッ素ゴムを
使用すると好適である。
ースに対して軸心方向に摺動可能であり、かつ、その上
部筒胴部ないし外向フランジと、下部ケースの筒形内壁
ないし内向フランジとで規定される環状空間に装填され
た弾性体が、撃打ツールホルダに対して下方向に作用す
る衝撃力を緩衝しながら下部ケースに受けさせるように
している。 撃打ツールは、その移動行程の下端にあってもなお、ハ
ンマ体の叩打を受けるようになっているから、この撃打
ツールが対象物に強く食い込んだ状態で本体を引き上げ
ながらハンマ体を駆動させると、対象物によって下方に
引っ張られてその移動行程の下段に位置する撃打ツール
がハンマ体の叩打を受ける。この叩打力はツールホルダ
を強く下方に押し下げる力として作用する。上述のよう
にツールホルダと下部ケースとの間には所定の弾性体が
介装されているから、この弾性体が弾性的に圧縮変形す
る分ツールホルダないし撃打ツールはさらに下方に若干
移動する。次の瞬間、弾性体の弾性復帰力により、ツー
ルホルダないし撃打ツールは若干上動する。このこと
は、ハンマ体によって撃打ツールが叩打される度に繰り
返される。すなわち、撃打ツールは、その移動下端にあ
りながら、連続的に往復駆動させるハンマ体の叩打力に
よって、軸心方向に強力に振動させられるのである。
楔のように強く食い付いても、撃打ツールを上記のよう
に強力振動させることによってこの食い付き状態が容易
に解除される。すなわち、撃打作用の結果撃打ツールが
対象物に強く食い付いても、ハンマ体の往復駆動させな
がらブレーカ本体を上方に持ち上げるだけで、撃打ツー
ルを撃打対象物から容易に引き抜くことができるのであ
る。 しかも、撃打ツールに対する強制振動時において、撃打
ツールからの衝撃が直接的に作用するツールホルダとブ
レーカ本体との間には弾性体が介在しているから、ブレ
ーカ本体に上記の衝撃力が直接作用することがなく、ブ
レーカ本体の構成部材に必要以上の耐衝撃強度が要求さ
れない。また、上記の強制振動時に撃打ツールから直接
的に衝撃力を受けるツールホルダの質量はブレーカ本体
の総重量に比べて圧倒的に小さいものであり、かつこの
ツールホルダの下方向の移動が弾性的に阻止されている
のであるから、撃打ツールにハンマ体の叩打力が作用し
たときにこのツールホルダに作用する衝撃応力はきわめ
て小さなものとなる。したがって、ツールホルダにおけ
る撃打ツール保持手段に要求される耐衝撃強度が小さく
なる。このようなことから、本発明のブレーカの総重量
を極力抑制することができ、ブレーカ全体の軽量化に大
きく寄与する。 さらに、ツールホルダに設けられる撃打ツール保持手段
は、撃打ツールを脱抜しうる状態と、撃打ツールを軸心
方向の移動行程を規制しながら保持する状態とを本体束
お下部カバーの外部において選択できるから、下部ケー
スやツールホルダを分解することなく、きわめて容易に
撃打ツールを交換することもできる。
体的に説明する。 本例のブレーカ1は、第1図に示すように、小型ガソリ
ンエンジンを搭載した、いわゆる携帯式エンジンブレー
カの形態をなすものであり、円筒状本体2の上部に公知
の2サイクルガソリンエンジン3が搭載されている。円
筒状本体2の上部を構成する筒状外套体4の内部には、
この筒状外套体4に対して二重となるように固定シリン
ダ筒5が内挿されており、この固定シリンダ筒5は、上
部クランク室6と連続するシリンダ空間7を形成してい
る。 上記固定シリンダ筒5の内部には、可動シリンダ8が上
記本体の軸心方向に上下往復摺動可能に嵌挿されてお
り、かつこの可動シリンダ8は、クランク室6内に組み
込まれた回転円板95とこの回転円板9の偏心位置に上端
が連結された連結ロッド10とからなるクランク機構11に
連結されている。したがって、上記回転円板9が回転駆
動されると、この可動シリンダ8は、上下に往復駆動さ
れる。なお、上記回転円板9は、たとえば、エンジン3
の出力軸の回転を図示しない減速機構により減速したエ
ンジン出力により、たとえば、約1,000rpm程度で回転駆
動される。また、この可動シリンダ8の下端には、後記
するようにこの内部に嵌めこまれる自由ピストン12の下
部撃打棒13が突出しうる透孔14が明けられる。さらに、
固定シリンダ筒5の上下にそれぞれ通気孔15,16を設け
ることにより、シリンダ空間7における可動シリンダ8
より上の部分と可動シリンダ8より下の部分とを筒状外
套体4と固定シリンダ筒5の間に形成される上下に延び
る環状の空間17を介して連通させ、可動シリンダ8の上
下動の抵抗を軽減し、可動シリンダ8の上下往復動の高
速化を図っている。 上記可動シリンダ8の内部にはさらに、この可動シリン
ダ8に対して本体の軸心方向の上下に自由に移動しうる
上記自由ピストン12が嵌挿される。そしてこの自由ピス
トン12の下部には、撃打棒13が一体延出形成され、この
撃打棒13は、自由ピストン12が下動したとき可動シリン
ダ8の下部透孔14から突出し、その下方に位置する撃打
ツール18の頭部を叩く。自由ピストン12の外周と可動シ
リンダ8の内周面との間は、自由ピストン12の外周に嵌
めこまれたOリング19によって気密性が確保され、か
つ、可動シリンダ8の下部透孔14と撃打棒13との間は下
部透孔14の内周に嵌めこまれたOリング20により気密性
が確保されている。したがって、可動シリンダ8の内部
は、自由ピストン12によって、上空圧室21と下空圧室22
に区分される。これらの空圧室21,22は、可動シリンダ
8の上下動にともなう自由ピストン12の動きの慣性遅れ
によって交番圧縮され、こうして圧縮された空気の弾性
膨張により自由ピストン12を加速するのであるが、本例
では、可動シリンダ8の側壁適当個の透孔23を設け、自
由ピストン12が下動するときに上空圧室21を外部に連通
させることにより、上空圧室21が負圧となって自由ピス
トン12の下向きの加速を阻害するのを防止し、自由ピス
トン12が上動するときに下空圧室22の外部に連通させる
ことにより、下空圧室22が負圧となって自由ピストン12
の上向きの加速を阻害するのを防止している。 さらに、筒状外套体4および固定シリンダ筒5の下端に
は、第2図および第3図に詳示するように、シリンダ空
間7の下壁を形成するとともに、その中心に撃打ツール
18のシャンク部18aの上部を上下摺動可能に支持する上
記軸心方向の支持孔24が明けられたボス部25が連成され
ている。このボス部25の外面は、第3図に示すように、
本体2の外径より小径の六角柱状に形成されており、か
つ、上下方向に所定長さ延びている。なお、本例では、
上記撃打ツール18のシャンク部18aを、上記支持孔24に
対して、ブシュ26を介して支持している。 上記筒状外套体4の下方部における外面には、雄ねじ27
が形成され、これに対して本体の下部ケース28が着脱可
能に螺合されている。すなわち、下部ケース28は、上部
内周に上記雄ねじ27に螺合しうる雌ねじ29が形成され、
上記ボス部25の下端部と対応する部位まで下方に延びる
一定内径の円筒形内壁30を有する側壁部31と、この側壁
部31の下端から内向して延び、中央部に貫通孔32をもつ
内向フランジ状の底壁部33とを備えており、上述のとお
り、上記雌ねじ29を上記雄ねじ27を螺合することによ
り、本体2に対して取付けられる。この下部ケース28の
上記円筒形内壁30の内径は、上記ボス部25の外径より大
となっており、上記貫通孔32の内径は、上記ボス部25の
外径より大で、上記円筒形内壁30の内径より小となって
いる。もちろん、貫通孔32の軸心は、本体2の軸心と一
致している。 上記下部ケース28の円筒形内壁30と、上記ボス部25の外
周とで規定される環状空間には、後記する撃打ツールホ
ルダ34の上部筒胴部35が延入している。 ツールホルダ34は、本体の軸心と一致する軸心をもつ中
央貫通孔36と、これに通挿される撃打ツール18の上部シ
ャンク部18aを所定のように保持するツール保持手段37
とをもつ下部と、これにより上方に延出する上部筒胴部
35とを有する。 上部筒胴部35は、第3図に示すように、上記ボス部25の
外面に軸方向移動可能に外嵌される六角柱状内面と、下
部ケースの底壁33の貫通孔32に内嵌される外径の円柱外
面をもち、上記ボス部25の外面と下部ケースの貫通孔32
とにガイドされながら、上下に摺動しうる。そしてこの
筒胴部35の上端部には、下部ケースの円筒形内壁30を摺
接しうる外向フランジ38が形成されている。 そして、上記筒胴部35の外面ないし上記外向フランジ38
の下面と、下部ケースの円筒形内壁30にないし底壁33の
上面とで略密閉状の環状空間39が形成され、かつ、筒状
外套体4の下部からボス部25の外面に至る下向き段落面
40ないしボス部外面上部と、上記外向フランジ38の上面
とで略密閉状の環状空間41が形成されるが、これらの空
間39,41には、それぞれ、フッ素ゴムなどででできた環
状の弾性体42,43が装填されるのである。 一方、ツールホルダ34の下部に形成されるツール保持手
段37は、撃打ツール18のシャンク部18aを下方に抜き出
しうる状態と、上記シャンク部18aの軸心方向の移動行
程を一定距離に規制しながら脱落防止しうる状態とを上
記下部ケース28の外部において選択しうるように構成さ
れる。 本例では、第2図および第4図に詳示するように、撃打
ツール18のシャンク部18aに、断面において略三日月状
に切除してなる平坦面44を上下方向に所定長さにわたっ
て設ける一方、ツールホルダ34の下部に形成した大径部
45に、横方向のストッパピン46を、その外周面が中央貫
通孔36内に突出状に露出するようにして通挿支持され
る。第2図および第3図に示すようにこのストッパピン
46の円筒外面が中央貫通孔36に突出状に露出している場
合、上記平坦面44の上下端部とシャンク外面とをつなぐ
両ストッパ面44a,44bが上記スロッパピン46に当接し
て、撃打ツール18の上下方向移動行程が規制される。な
お、本例のストッパピン46は、その端部に設けられたレ
バー47を操作することにより回転可能であり、かつ、こ
のストッパピン46の外面の一部には、第4図に示すよう
に、円筒内面状の切り欠き部48が形成されていて、この
切り欠き部48が上記中央貫通孔36足となるように回転さ
せると、撃打ツール18のシャンク部18aが上記ストッパ
ピン46に干渉せずに中央貫通孔36から下方に抜けうる状
態となる。なお、撃打ツール18の上下方向移動行程は、
これがその上端にあっても、下端にあっても、頂部に自
由ピストン12の撃打棒13による叩打を受けることができ
るように設定される。 また、上記大径部45における上記ストッパピン46を通挿
支持する横方向孔49の内面に、バネ50によって付勢され
たロックボール51が埋設されるとともに、ストッパピン
46の外周における上記ロックボール51と対応する部位に
係合凹部52を形成しておき、第2図および第4図に示す
撃打ツール保持位置と、これらの図に示す状態から180
゜回動させた撃打ツール脱抜位置とで、ストッパピン46
が節度感をもって係止されるように構成して、使用の便
宜を図っている。 本例において撃打ツール18を所定の移動行程を規制しな
がら保持する状態と、撃打ツール18を脱抜しうる状態と
を選択しうる手段として、上述の構成をもつ回動式のス
トッパピンを用いたが、円筒形状の簡易なストッパピン
を、上記横方向孔49に挿脱可能に差し込むだけでよい。 上記大径部45は、上記ストッパピン46を通挿支持するた
めに軸心に対して偏心させて厚肉部を形成しているが、
その外径は上記下部ケース28の貫通孔32の内径よりやや
小寸で、この貫通孔32を通しうる大きさとなっている。 以上、下部ケース28、ツールホルダ34および弾性体42,4
3ないしこれらに支持される撃打ツール18によって撃打
ツール支持部53が形成されるが、これらは、次のように
して組み立てられる。 すなわち、下部ケース28の貫通孔32に、上方からツール
ホルダ34の大径部45ないし上部筒胴部35を順次通挿する
と同時に上記弾性体42および43を所定どおり介装し、つ
いでこの下部ケース28を、本体の筒状外套体4の下部に
ねじ付ける。そして、撃打ツール18のシャンク部18aを
ツールホルダ34の中央貫通孔36ないしボス部25の支持孔
24に通挿し、その回転位置を合わせながらツールホルダ
の大径部45の横方向孔49にストッパピン46を差し込む。 また、撃打ツール18の取り替えは、レバー47を回してス
トッパピン46を撃打ツールを抜き取りうる位置に回転さ
せ、使用後の撃打ツール18を下方に抜き取るとともに、
新規の撃打ツールを上述と同様にして装着すればよく、
下部ケース28を外すなど、撃打ツール支持部53を分解す
ることなく、容易に行なうことができる。 なお、本例では、上記ボス部25の外面とツールホルダ34
の上記筒胴部35の内面をそれぞれ六角状に形成してツー
ルホルダ34がボス部25に対して相対回転しないようにす
るとともに、ツール保持手段37を上述のように構成する
ことにより撃打ツール18がツールホルダ34に対して相対
回転しないようにしているから、結果的に撃打ツール18
は本体に対して軸転しないようになっている。しかしな
がら、上記ボス部25の外面と上記筒胴部35の内面をとも
に円筒状とすることにより撃打ツール18が本体に対して
軸転しうるようにすることもできる。 次に、本発明のブレーカの動作を説明する。 撃打モード 破砕対象物Gを破砕しようとするときは、第2図のよう
に、撃打ツール18の先端に破砕対象物Gを突き当てるよ
うにして、ハンドルに設けられたスロットル操作レバー
を操作するなどしてエンジン3の回転を上げる。エンジ
ン3の回転出力は、通常遠心クラッチ(図示略)を介し
てクランク機構11の回転円板9に伝達されるようになっ
ているから、エンジンがアイドリング状態から所定の回
転数以上に達したときのみ、上記クランク機構11が駆動
され、可動シリンダ8が上下に往復運動させられる。 可動シリンダ8が下死点から上動するとき、下空圧室22
は自由ピストン12の慣性的な遅れによって圧縮される、
この状況は可動シリンダ8が上死点に近づくまで続き、
次の瞬間自由ピストン12は下空圧室22の弾発力によって
可動シリンダ8の上方に高速で移動する。そして可動シ
リンダ8が上死点を通過して下降に転じたあたりで高速
上動する自由ピストン12がもつ運動エネルギと可動シリ
ンダ8を押し下げようとする力によって上空圧室21が最
大限に圧縮される。そして次の瞬間自由ピストン12は、
最大限に圧縮された上空圧室21の強大な弾性膨張力によ
り下方に向け、急加速される。そして、この自由ピスト
ン12の速度が最高速となったとき、その撃打棒13が撃打
ツール18の頂面を撃打する。このときの自由ピストン12
の下降速度は、最大、秒速数十メートルにも達する。こ
のような動作を繰り返すことにより、撃打ツール18はハ
ンマ体たる自由ピストン12によって繰り返し衝撃力を受
ける。 なお、このとき、撃打ツール18を自由ピストン12が高速
で打ち続けることによる破砕対象物Gからの反力によっ
て本体2が第2図に示す状態より若干浮き上がり、撃打
ツール18は相対的にその移動行程の中間部でバランスし
ている。したがって、自由ピストン12が撃打ツール18に
与える衝撃は、なんらツールホルダ34には作用しない。 撃打ツール引抜きモード 上記のように、撃打モードにおいてハンマ体である自由
ピストン12による繰り返し衝撃を受ける撃打ツール18
は、やがてその衝撃エネルギにより破砕対象物Gに割れ
を発生させる。いったん破砕対象に割れが生じると、撃
打ツール18に与えられる下向きの衝撃力と撃打ツールが
破砕対象物Gから受ける反力とのバランスが崩れる。こ
のとき、破砕対象物Gが完全に二分されればあまり問題
はないのであるが、たとえば、破砕対象物Gに若干に粘
性がある場合などには、撃打ツール18が破砕対象物Gに
生じた割れに楔状に食い込むことがある。従来、このよ
うに楔状に食い込んだ撃打ツール18を引き抜くには、撃
打ツール18を引き抜きうる力にブレーカ1全体重量を持
ち上げうる力を合算した大きな力でブレーカ1を上方に
持ち上げるようにしなければならなかったのであるが、
本発明のブレーカでは、次に説明するように自由ピスト
ン12の運動エネルギを利用して撃打ツール18に強力な軸
方向の振動を与えることができるので、容易に撃打ツー
ル18と破砕対象物Gとの食い付きを解除することがで
き、したがって、 エンジン3の回転させながらブレー
カ1を持ち上げるだけで、簡単に楔状に繰り付いた撃打
ツール18を破砕対象物Gから引き抜くことができる。 第5図に、撃打ツール引抜きモードでの撃打ツール支持
部53の状態が示されている。 撃打ツール18は、破砕対象物Gに楔状に食い付いてお
り、そしてブレーカ1本体には、上方に持ち上げられる
力が作用しているので、撃打ツール18は、その移動行程
の下段い位置している。この状態においてエンジン3の
回転を上げ、自由ピストン1の撃打棒13が撃打ツール18
の頂面を叩くと、その衝撃がストッパ面44aからストッ
パピストン46を介してツールホルダ34に伝わり、これを
下方に押し下げようとする、そうすると、このツールホ
ルダ34は、弾性体42を軸方向に押し縮めながら、本体2
ないし下部ケース28に対して若干下方に移動させられ
る。そして次の瞬間には上記弾性体42の復元力により元
の位置に戻る。撃打ツール18ないしツールホルダ34のこ
のような動きが自由ピストン12が動作している間繰り返
され、結局、撃打ツール18は、その移動行程下端におい
て、上記自由ピストン12による強力な衝撃力により、軸
方向に強力な振動を与えられることになる。したがっ
て、たとえ粘性の高い破砕対象物に撃打ツール18が楔状
に食い付いても、これを強力に振動させることにより、
容易に撃打ツール18と破砕対象物Gとの食い付き状態を
解除することができ、エンジン3を回転させながらブレ
ーカ1を上方に持ち上げるだけで、きわめて容易に撃打
ツール18を破砕対象物Gから引き抜くことができるので
ある。 ここで注目すべきは、上記の撃打ツール引き抜きモード
において、実質的に撃打ツール18からの衝撃を受けて弾
性的に移動するのは、ブレーカ本体の重量に対して圧倒
的に小さな重量をもつツールホルダ34だけであるという
ことである。このツールホルダ34の弾性移動によって上
記の衝撃が吸収されるのであるが、ツールホルダ34の重
量が小さいことから、これが受ける衝撃引張り応力も軽
微であり、したがってこのツールホルダ34にはそれほど
耐衝撃強度が要求されないということである。このこと
は、仮にツールホルダと本体とが一体でありツールホル
ダと本体の合計慣性質量を考慮した場合に、自由ピスト
ンの叩打を受けた撃打ツールとツールホルダとの衝突部
に作用する衝撃応力を推測すれば容易に理解されるはず
である。 さらに、下部ケース28とツールホルダ34の上部筒胴部35
で環状空間39は、上下方向にのみ長さ変化が可能な略密
閉空間なので、その内部に装填される弾性体42に加えら
れる変形は、その全部においてほぼ一様なものとなる。
したがって、チゼル撃打ツール18によって与えられる強
大な衝撃によって弾性体42の一部が局部的に繰り返し大
変形をうけて短時間で疲労するといったことがなく、弾
性体42の寿命はかなり長いものとなる。 以上のように、本発明のブレーカは、撃打モードにおい
てエンジンの出力を効果的に撃打ツールに伝達し、破砕
対象の効果的な破砕作用を行ないうるのみならず、簡単
な構成により、より重要な撃打ツール引抜きモードを達
成することができ、しかも本体重量を軽減することがで
きるとともにメインテナンス期間が長くなり、しかも、
撃打ツールの交換がきわめて容易であるという顕著な効
果を発揮する。 次に、本発明の第二の実施例を第6図および第7図を参
照しながら説明する。 本例では、下部ケース28内において、ボス部25とツール
ホルダ34の外向きフランジ38との間に、ツールホルダ34
を介して撃打ツール18を下向きの弾発力をもって押すコ
イル状のサスペンションバネ54を介装している。また、
サスペンションバネ54のバネ係数は、ブレーカ全体の重
量および作業者がブレーカを破砕対応物Gに押し付ける
力を考慮した上で、撃打ツール18を破砕対象物Gに突き
当てたとき撃打ツール18の頂部のシリンダ空間7への突
出量が適切となるように設定されている。本例では、こ
のようなサスペンションバネ54を設けることにより、高
い防振効果が期待でき、ブレーカ作動時の振動が本体2
に伝わるのを防止できる。また、破砕対象物Gに対る破
砕初期時に、ツールホルダ34が、破砕対象物Gから撃打
ツール18を介して受ける上向きの反力も、サスペンショ
ンバネ54により減衰されるから、上記反力によって押し
上げられたツールホルダ34の外向きフランジ38とボス部
25とが激しく衝突させられるといったことも回避され
る。したがって、ツールホルダ34や筒状外套体4に要求
される耐衝撃強度も小さくなり、結果的に、ブレーカの
重量軽減化に大きく貢献できる。 なお、本例では、第7図に良く表れているように、撃打
ツール18のシャンク部18aを六角軸状に形成し、そし
て、ツールホルダ34の中央貫通孔36を六角孔とすること
により、撃打ツール18がツールホルダ34に対して軸転し
ないようにしている。また、ツール保持手段37を構成す
るストッパピン46に設ける切り欠き部48も、シャンク部
18aの形状に対応させた形状に形成している。 もちろん、この発明の範囲は上述の実施例に限定される
ことはない。撃打ツールとしては、上述の実施例のよう
に、尖端を有するもののほか、第8図に図すようなヘラ
状の先端部をもつものも、問題なく使用できる。
図はその要部拡大図、第3図は第2図のIII−III拡大断
面図、第4図は第2図のIV−IV線拡大断面図、第5図は
撃打ツール引き抜きモードでの第2図に相当する図、第
6図は本発明の第二の実施例に係るブレーカの要部断面
図、第7図は第6図のVII−VII線拡大断面図、第8図は
他の態様の撃打ツールを装着した場合の第2図に相当す
る図である。 1……ブレーカ、2……本体、12……ハンマ体(自由ピ
ストン)、18……撃打ツール、18a……(撃打ツール
の)シャンク部、30……筒形内壁、32……貫通孔、33…
…底壁、34……ツールホルダ、35……上部筒胴部、36…
…中央貫通孔、37……ツール保持手段、38……外向フラ
ンジ、39……環状空間、42……弾性体。
Claims (1)
- 【請求項1】上下軸心をもつ筒形の本体下部に設けられ
た撃打ツール支持部に所定距離上記軸心方向に往復移動
可能に支持された撃打ツールの頂部を、本体内部におい
て上記軸心方向に往復駆動されるハンマ体によって叩打
し、上記撃打ツールに上記軸心方向の衝撃力を与えるよ
うに構成されたブレーカにおいて、 上記撃打ツール支持部は、 筒形内壁と、この筒形内壁より小径で上記軸心と同一軸
心をもつ貫通孔が開けられることにより内向フランジが
形成された底壁とを有する下部ケースを上記本体の下部
に着脱可能に取付ける一方、 上記貫通孔に軸心方向摺動可能に内挿される上部筒胴部
と、この上部筒胴部の上記貫通孔より下部ケース内に入
った部位に形成され、上記下部ケースの筒形内壁に摺接
する外向フランジと、上記撃打ツールのシャンク部を軸
心方向に摺動可能に通挿支持する中央貫通孔と、上記撃
打ツールを脱抜しうる状態と、上記撃打ツールを軸心方
向の移動行程を規制しながら保持する状態とを上記下部
ケースの外部において選択できる撃打ツール保持手段と
を備える撃打ツールホルダを設け、 さらに上記下部ケースの筒形内壁ないし内向フランジ
と、上記撃打ツールホルダの上部筒胴部ないし外向フラ
ンジとで規定される環状空間に弾性体を装填して構成さ
れ、 さらに、上記撃打ツールは、その移動行程の下端にあっ
てもなお、上記ハンマ体の叩出打を受けるようにしたこ
とを特徴とする、ブレーカ。
Priority Applications (4)
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