JPH0113963B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0113963B2
JPH0113963B2 JP5703084A JP5703084A JPH0113963B2 JP H0113963 B2 JPH0113963 B2 JP H0113963B2 JP 5703084 A JP5703084 A JP 5703084A JP 5703084 A JP5703084 A JP 5703084A JP H0113963 B2 JPH0113963 B2 JP H0113963B2
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JP
Japan
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hammer
spring
drill
motor
drill bit
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Application number
JP5703084A
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JPS60201809A (ja
Inventor
Hiroyuki Ando
Shinji Ihara
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH0113963B2 publication Critical patent/JPH0113963B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D16/00Portable percussive machines with superimposed rotation, the rotational movement of the output shaft of a motor being modified to generate axial impacts on the tool bit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2211/00Details of portable percussive tools with electromotor or other motor drive
    • B25D2211/003Crossed drill and motor spindles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2211/00Details of portable percussive tools with electromotor or other motor drive
    • B25D2211/006Parallel drill and motor spindles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25DPERCUSSIVE TOOLS
    • B25D2211/00Details of portable percussive tools with electromotor or other motor drive
    • B25D2211/06Means for driving the impulse member
    • B25D2211/068Crank-actuated impulse-driving mechanisms

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明はドリルビツトを回転させると同時に軸
方向にも駆動して打撃作用も与える震動ドリルに
関するものである。
[背景技術] この震動ドリルとしては、特公昭53−46761号
公報に示されたピストンハンマー式のものや、特
開昭48−53383号公報に示されたラチエツト式の
ものがある。前者は第15図にも示すようにモー
タ2の回転を偏心カム軸24とコネクテイングロ
ツド39とによりシリンダー8内のピストン4′
の往復動に変換し、更にピストン4′の動作を空
気室50の空気ばねを介して出力軸7の打撃用の
フリーハンマー6に伝えるとともに、上記モータ
2の回転運動をギア及びシリンダー8を介して出
力軸7に伝えるものである。このものにおいては
空気ばねが介在することから、振動が作業者に伝
わりにくいという特性を有しているものの、空気
室50を密閉しておかなくてはピストン4′の運
動エネルギーを効率良くフリーハンマー6に伝え
ることができない。従つてピストン4′及びフリ
ーハンマー6のシール83が極めて重要な存在な
わけである。そして動作中、殊にフリーハンマー
6が出力軸7を打撃する直前の空気室50の圧力
は2000Kg/cm2にも達することからこれらシール8
1とシリンダー8内面との接触圧もかなり高くし
ておかなくてはならない。このためにピストン
4′やフリーハンマー6を円滑に駆動するために
は大きな動力が必要となつており、大型で大出力
の、通常400W以上のモータ2を使用する必要が
ある。また摺動部の信頼性や寿命を向上させるた
めに、油潤滑が必要でこれ故にシール機構も複雑
となり、モータ2のこともあつて大型大重量とな
りやすく、使い勝手が悪い。
ラチエツト式のものは第16図にも示すよう
に、一対のラチエツト板85,86を相対させる
とともに、出力軸7に固着された一方のラチエツ
ト板85をギアを介してモータ2に接続し、他方
のラチエツト板86を回転不能として本体ハウジ
ング1に固定したものであつて、出力軸7に取り
付けられるドリルビツトを材料に押し付ける際の
圧力と、両ラチエツト板85,86の係合とを利
用して回転駆動される出力軸に軸方向の微振動を
与える構造である。しかしこのものにおいても次
のような問題点を有している。すなわち、打撃力
ではなく、微振動を利用することから、その穿孔
能力が上記ピストンハンマー式のものに比して1/
3乃至1/4と小さく、たとえばモルタル等の骨材を
含まない材料であれば孔明けが可能であるもの
の、骨材が入つたコンクリートの場合には能力不
足で孔明けに要する時間が極めて長くなる。また
モータ2を1KW程度の能力のものとするなら骨
材に当たつても孔を明けることができるが、本体
重量が5〜6Kgにもなり、いずれにしろ使い勝手
が非常に悪くなる。更には孔明け時にドリルビツ
トからの微振動の反力が固定されているラチエツ
ト板86を通じて手に伝わり、手がしびれること
から長時間の作業に耐えることができず、更には
手で本体を押してドリルビツトを材料に押し付け
ることによつて初めて微振動が得られるとともに
この微振動は押し付ける力に比例するのであるか
ら、手に伝わる反力もこれに比例して大きくなる
ものであるとともに、天井への孔明けのように足
場が不安定なところでは非常に使いにくく、実用
には耐えられない。
[発明の目的] 本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは小型で効率良く大き
な打撃力を与えることができるとともに、振動が
手に伝わり難くて疲れにくい震動ドリルを提供す
るにある。
[発明の開示] しかして本発明は、モータにて回転駆動される
ドリルビツトと、ドリルビツトをその軸方向に打
撃するハンマーと、上記モータにて往復駆動され
る駆動子と、駆動子とハンマーとを連結するとと
もにハンマーをドリルビツト側に向けて付勢する
機械的ばねとを備えていることに特徴を有してい
るものであり、機械的ばねに蓄積されるエネルギ
ーを利用することで効率の高い打撃力を得るとと
もに機械的ばねにより振動の吸収を行なうように
したものである。
以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述する
と、本体ハウジング1はその前端にドリルビツト
9が装着されるものであつて、後端はハンドル1
1となつており、このハンドル11の下方には蓄
電池13の収納室とされ、前端下部には補助ハン
ドル12が設けられている。14はスイツチ、1
5はスイツチハンドルであり、ハンドル11を握
る手で操作することができるようにされている。
モータ2は本体ハウジング1の中央下部にその軸
方向が上下方向とされた状態でフレーム3に固着
されて収納されており、その出力軸20にピニオ
ン21と傘歯車31とが取り付けられている。ピ
ニオン21は回転自在に支持されている連結軸2
3一端のギア22と噛み合つており、傘歯車31
は軸方向が前後とされている中間軸33後端に設
けられた傘歯車32と噛み合つている。そして本
体ハウジング1の前部にはフレーム3に固着され
た円筒状シリンダー8と、このシリンダー8の前
方に回転自在に支持された筒状の出力軸7とが納
められており、中間軸33と平行なシリンダー8
内には駆動子4とハンマー6及びこの両者をつな
ぐコイルばね5が収納されている。シリンダー8
内の後部に位置する駆動子4は、シリンダー8後
端のエンドプレート82を軸受29で軸方向に摺
動自在に支持されて貫通している駆動軸25の前
端に、駆動軸25の軸まわりに回転自在となるよ
うに設けられているものであつて、その外周面に
設けられているねじ溝40にコイルばね5の後端
が第2図に示すように螺合しており、またこのコ
イルばね5の前端が螺合するねじ溝60を有する
ハンマー6はシリンダー8内面に摺接するように
配されている。上記駆動子4はその後端からロツ
ドリング26が後方へと延出されており、ロツド
リング26後端の横長の長孔27には前記連結軸
23上端から突設されている偏心ピン24がベア
リングを介して係合している。モータ2の回転を
受けて駆動子4は軸方向の往復動を行なうわけで
ある。そして上記出力軸7内には中間ハンマー1
8とこれの前方に位置するドリルビツト9とが納
められていることから、駆動子4の往復動をコイ
ルばね5を通じて受けるハンマー6は中間ハンマ
ー18後端を打撃することにより、ドリルビツト
9に打撃力を伝えるものである。
一方前記傘歯車31及び傘歯車32を通じてモ
ータ2の回転が伝えられる中間軸33はその前端
に備えたピニオン34を出力軸7に設けられたギ
ア35と噛み合わせており、出力軸7を回転駆動
することができるようにされている。また出力軸
7へのドリルビツト9の装着は、ドリルビツト9
の基端に設けた軸方向に長い長溝90を出力軸7
内面に突出するボール19を係合させることで行
なつており、このために出力軸7とともにドリル
ビツト9が回転するものである。
上述したところから明らかなように、この震動
ドリルにおいてはモータ2を回転させると、ドリ
ルビツト9は中間軸33からの回転力を受けて回
転するとともに、駆動子4の往復動をコイルばね
5、ハンマー6及び中間ハンマー18を介して打
撃力として受けてボール19と長溝90との係合
範囲内において軸方向に駆動されるものである。
第5図はハンマー6が中間ハンマー18を打撃し
た時点を示している。ここにおける駆動子4とコ
イルばね5とハンマー6との動作について第6図
に基づいて更に詳しく説明すると、同図aは駆動
子4が後退を開始した状態を示しており、コイル
ばね5には引張力が作用している。この状態から
同図bに示すように更に駆動子4が後退しても、
ハンマー6がその慣性で残るためにコイルばね5
が伸びる。そして駆動子4がその往復動ストロー
クの後端に達するころには同図cに示すようにハ
ンマー6が引つ張られて後退を始め、駆動子4が
前進を始めた時には同図dに示すように駆動子4
とハンマー6の移動方向が逆となるためにコイル
ばね5が圧縮され、エネルギーが蓄えられる。そ
して駆動子4が更に前進すれば、ハンマー6はコ
イルばね5を介して受ける駆動子4の動きにコイ
ルばね5に蓄えられたエネルギーが加えられた状
態で前進して、前端をドリルビツト9に当接させ
ている中間ハンマー18の後端面に衝突する。駆
動子4とハンマー6との動きを第7図に示す。横
軸は時間、縦軸は変位量である。駆動子4のサイ
ンカーブで示される動きに対してハンマー6は少
し位相が遅れた略三角波形を描く運動を行なう。
またハンマー6の中間ハンマー18を打撃するた
めの前進時の動きと後退時の動きとを比べると、
後退時にはコイルばね5を圧縮することから遅
く、前進時にはコイルばね5に蓄えられたエネル
ギーが付加されることから速くなつており、強力
な打撃力が得られるものである。図中Tは打撃区
間を示す。
またここにおける打撃力は、コイルばね5とハ
ンマー6とで形成される系の共振を利用すること
で一段と大きいものとなる。この点について説明
すると、今、コイルばね5のばね定数をk、ハン
マー6の質量をMとすると、上記系の固有振動数
f0(c/s)はf0=(1/2π)(k/M)1/2となる。ま
たモータ2により往復駆動される駆動子4の振動
数をf、ハンマー6の振幅をX0、駆動子4の振
幅をXとすると、第8図に実線で示すようにf/
f0の値が共振点である1となるときに、X/X0
値が最大となるわけであり、この共振を利用する
ことで、つまりはf/f0=1と設定することで打
撃力を最大限に高めることができるものである。
ただしこの震動ドリルにおいては、その電源が蓄
電池13であつて、電源電圧が第9図に示すよう
に使用するにつれて低下し、これにつれて第11
図に示すようにモータ2の回転数NとトルクTと
が共に低下することと、ハンマー6及びコイルば
ね5の系におけるハンマー6の質量Mは衝突によ
り見掛け上小さくなり、第8図に破線で示すよう
に固有振動数も実際には上記理論値よりも小さく
なる。これらの点を考慮すると、蓄電池13がフ
ル充電された状態でf/f0≒1としておくのが好
ましい。この場合、蓄電池13がフル充電されて
いる時には実際上f/f0>1となり、蓄電池13
の電圧が低下してモータ2のパワーが低下するに
従い、つまりは駆動子4の振動数fが小さくなる
に従い、実際上のf/f0の値は共振点である1に
近づく。すなわち蓄電池13がフル充電されてい
てモータ2のパワーが最大の時には共振点より少
しずらせておいてハンマー6の振幅を少し小さく
保ち、蓄電池13の電圧が低下してモータ2のパ
ワーが低下するに従いハンマー6振幅が大きくな
るようにしておくものである。この結果、蓄電池
13の電圧低下に関係なく、常にほぼ同じ値の衝
撃力を得ることができるものである。たなみにド
リルビツト9の回転はもちろん破砕にも関与する
が、打撃によつて砕かれたコンクリート等の切粉
を孔外に排出することにも利用される。
ところでハンマー6の往復動のガイドを行なう
シリンダー8であるが、これの下端面には軸方向
に長い空気孔80を設けてある。この空気孔80
は、シリンダー8内の空気がハンマー6の動作に
対する抵抗となることを防ぐために設けているも
のである。もつともこの空気孔80を形成してあ
る位置は、シリンダー8前端のエンドプレート8
1の背面のクツシヨンプレート83から更に後方
に図中Qで示す位置から後方としてある。これは
シリンダー8前端部の空気が空打ち時の衝撃緩和
作用をクツシヨンプレート83とともに担うよう
にしているためである。孔明け作業を行なつてい
る時には、ハンマー6は必ず中間ハンマー18の
後端に衝突し、その運動エネルギーが小さくなつ
てからエンドプレート81に当たる。このために
エンドプレート81が損傷するというようなこと
はないが、空打ちした時にはハンマー6が直接エ
ンドプレート81に当たり、ハンマー6の運動エ
ネルギーが大きいだけにエンドプレート81が破
損するおそれがある。もちろんこの衝撃の緩和の
ためにクツシヨンプレート83を設けているわけ
であるが、これだけでは十分ではない。このため
に、ハンマー6が前進して中間ハンマー18に衝
突する寸前の位置からシリンダー8内におけるハ
ンマー6とエンドプレート81との間の空間の空
気をハンマー6が圧縮するようにして、この空間
の空気が緩衝ばねとして作用するようにしている
ものである。
尚、コイルばね5と駆動子4との連結及びコイ
ルばね5とハンマー6との連結を、前述のように
夫々コイルばね5の形状を利用した螺合連結とす
るとともに、駆動子4を駆動軸25に対してその
軸まわりに回転自在としているのは次の理由によ
る。すなわち螺合連結とすることによつてこれら
の部材間の連結作業を容易にし、またハンマー6
に中間ハンマー18を通じて出力軸7の回転が伝
わつてコイルばね5にねじれが生じることを防ぐ
ためである。今、駆動軸25に駆動子4を固定し
た場合には、コイルばね5に過度のねじれ力が作
用してコイルばね5を折損したり、ねじれ力でコ
イルばね5が拡径してハンマー6や駆動子4との
連結が外れたりシリンダー8内面に接触して摺動
負荷を増大させたりといつた事態を招く。これを
防いでいるわけである。
また図示例のようにハンドル11及びスイツチ
ハンドル15をドリルビツト9の軸線上に一直線
に並べたものにおいては、使用者の震動ドリルへ
の荷重点とドリルビツト9からの穿孔時の打撃力
の反力点とが一直線上にくるために、本体ハウジ
ング1の保持に要する力が小さくてすみ、非常に
使い勝手が良くなつているものである。また電源
としてパツク型の蓄電池13を用いる場合、本体
ハウジング1側の接触ばね65と蓄電池13側の
接続端子66との接触面を、図示例のように振動
方向と一致させておくとよい。これが交差してい
ると蓄電池13に振動が加わつた時に、接続端子
66と接触ばね65との間の接触圧に大きな影響
がでてモータ2の安定した駆動を行なえないが、
上述のように平行であることから、蓄電池13が
振動しても安定したモータ2の駆動を行なうこと
ができるものである。
第11図に他の実施例を示す。これはドリルビ
ツト9の軸線上に位置する本体ハウジング1の後
端上部にモータ2を収納するとともに、後端下部
にハンドル11を配したものであつて、重量物で
あるモータ2をドリルビツト9の軸線上に位置さ
せることで重心を上記軸線に近くし、また蓄電池
13をハンドル11よりも空間を介してドリルビ
ツト9側に位置させることにより、穿孔時に大き
な回転モーメントが作用することがないようにし
たものである。そしてドリルビツト9への回転力
の伝達はモータ2の出力軸20に固着したピニオ
ン21と噛み合うギア22を中間軸33に設ける
とともに、中間軸33先端のピニオン34を先端
にチヤツクが設けられている出力軸7にスプライ
ンで結合されたギア35に噛み合わせることで行
なつており、またドリルビツト9の軸方向駆動の
ための駆動子4の往復動は、モータ2の出力軸2
0に固着した傘歯車31に偏心ピン24を有して
いる連結軸23に設けた傘歯車32を噛み合わせ
るとともに、ハンマー6で直接出力軸7を打撃す
ることで行なつている。更にここにおけるハンマ
ー6のガイド用のシリンダー8であるが、これは
その前後端を除いて第12図に示すように複数本
のロツド81で構成したものとし、放熱特性を向
上させたものとしている。
第13図に更に他の実施例を示す。これは上記
第11図及び第12図で示した実施例のものにお
けるコイルばね5を、非線形ばね定数を有してい
る円錐系のものとしたものである。前述のように
ドリルビツト9に加えられる打撃力はコイルばね
5を介したものとなつており、反力もコイルばね
5を通じたものとなることから、従来のラチエツ
ト式のものに比して振動が伝わりにくく、疲れな
いものとなつているが、前述のように共振を利用
して打撃力を高めている場合には、コイルばね5
による防振効果はさほど期待することができな
い。しかし、コイルばね5として図示例のような
円錐形のものや、線径が一様でないもの等の非線
形ばね定数を有するものとすることで、この相反
する点を解決できるものである。すなわち、防振
効果を得るためには通常f/f0>21/2とするのが
好ましいと言われているのであるが、共振を利用
して打撃力を高める場合にはこの条件に反するこ
とになる。しかし第14図にも示すように、変位
量をδ、荷重をPとした時に、k=δ/Pで示さ
れる線形ばね定数ではなく、k=δn/P(n>1)
で示される非線形ばね定数を有するコイルばね5
を用いた時には、(1/2)kδ2で示されるハンマー
6に加えられるばね蓄積エネルギーは、コイルば
ね5が最も圧縮されてばね定数kが最大となる時
のものであるために、きわめて大きなものとな
り、打撃力が大きくなる。そしてハンマー6が中
間ハンマー18に衝突する時にはコイルばね5が
伸びた、つまりはばね定数kの値が小さい状態に
あつて固有振動数f0も小さくなり、f/f0の値は
防振効果に有利な値となるものである。大きな打
撃力と防振効果との両者を共に満足することがで
きるものとなるわけである。
[発明の効果] 以上のように本発明においては機械的ばねを介
して駆動子の往復動を打撃用のハンマーに伝える
ものであり、このために大きな打撃力を得られる
とともに、密閉化を図るような必要もなく、摺動
抵抗も小さくすることができることから、小型で
効率の高いものとすることができるものであり、
また振動の反動にしても機械的ばねで吸収するこ
とができるために疲れにくく使い勝手のよいもの
とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の縦断面図、第2図は
同上の破断斜視図、第3図は第1図中のA−A線
断面図、第4図は同上のロツドリングと偏心ピン
の平面図、第5図は同上の縦断面図、第6図a〜
eは同上の動作説明図、第7図は同上の駆動子と
ハンマーとの動作のタイムチヤート、第8図は同
上の振動比と振幅比との特性図、第9図は蓄電池
の電圧特性図、第10図はモータの特性図、第1
1図は他の実施例の縦断面図、第12図は第11
図中のB−B線断面図、第13図は更に他の実施
例の縦断面図、第14図は同上のばね定数の特性
図、第15図及び第16図は夫々従来例の破断正
面図であつて、1は本体ハウジング、2はモー
タ、4は駆動子、5は機械的ばねとしてのコイル
ばね、6はハンマー、7は出力軸、9はドリルビ
ツトを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モータにて回転駆動されるドリルビツトと、
    ドリルビツトをその軸方向に打撃するハンマー
    と、上記モータにて往復駆動される駆動子と、駆
    動子とハンマーとを連結するとともにハンマーを
    ドリルビツト側に向けて付勢する機械的ばねとを
    備えていることを特徴とする震動ドリル。 2 機械的ばねのばね定数とハンマーの質量とで
    定まるばね系の固有振動数f0と、駆動子の往復動
    の振動数fとの比f/f0が略1であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の震動ドリル。 3 機械的ばねはコイルばねであつて、その両端
    が駆動子とハンマーとに各々設けられたねじ部に
    螺合連結されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の震動ドリル。 4 機械的ばねは非線形ばね定数を有するもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の震動ドリル。 5 ハンマーが内面に摺接するシリンダーにシリ
    ンダーの内外空間を連通させる空気孔が設けられ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の震動ドリル。 6 モータ電源がドリル本体に収納された蓄電池
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の震動ドリル。 7 モータはドリルビツトの軸方向と交差する位
    置に配設され、モータと平行に設けられたハンド
    ルの下部にはドリル本体に設けられている接触ば
    ねとドリルビツトの軸方向と直交する方向におい
    て接触圧が生じる接続端子を備えた電池が収納さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の震動ドリル。 8 モータはドリルビツトの軸線上に配されてお
    り、ドリルビツトの軸方向と交差するハンドルに
    空間を介して電池が配設されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の震動ドリル。 9 機械的ばねのばね定数とハンマーの質量とで
    定まるばね系の固有振動数f0と、フル充電時にお
    ける蓄電池電圧が印加されたモータにて駆動され
    る駆動子の往復動の振動数fとの比f/f0が1よ
    り大きく且つ1に近似した値とされていることを
    特徴とする特許請求の範囲第6項記載の震動ドリ
    ル。 10 電池はハンドルよりもドリルビツト側に配
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の震動ドリル。
JP5703084A 1984-03-24 1984-03-24 震動ドリル Granted JPS60201809A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5703084A JPS60201809A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 震動ドリル
DE19853500397 DE3500397A1 (de) 1984-03-24 1985-01-08 Elektrische schlagbohrmaschine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5703084A JPS60201809A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 震動ドリル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60201809A JPS60201809A (ja) 1985-10-12
JPH0113963B2 true JPH0113963B2 (ja) 1989-03-09

Family

ID=13044039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5703084A Granted JPS60201809A (ja) 1984-03-24 1984-03-24 震動ドリル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPS60201809A (ja)
DE (1) DE3500397A1 (ja)

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