JP2007125691A - 電動工具機械 - Google Patents

Abstract

【課題】収納ケーシング（１１）内に配置されたアキュームレータ（１０）と、伝動装置（１４）を介して回転及び／又は打撃駆動される使用工具を駆動するケーシング（１２）内に配置された駆動装置（１３）と、前記ケーシング（１２）に結合されたハンドグリップ（１５）とを有する電動工具機械を改良して、作業員に作用する振動を軽減すること。
【解決手段】少なくともアキュームレータ（１０）の収納ケーシング（１１）が振動減衰エレメント（１６）を介して前記ケーシング（１２）に結合されていること。
【選択図】図２

Description

本発明は請求項１の上位概念に記した電動工具機械に関する。

ケーブルを使わない作業を可能にするためには、手持工具機械をアキュームレータもしくはいわゆるアキュームレータパックを介して運転することが公知である。一般的にはアキュームレータ又はアキュームレータパックは係止結合を介して電動工具機械に固定される。アキュームレータの電気的なコンタクトはコンタクトホルダを介して実現される。通常はコンタクトホルダは電動工具機械の運転に際して振動を減衰するためにばね弾性的に支承されている。特にアキュームレータ式のボールハンマの場合には打撃機構は装置に強い振動をもたらし、振動を十分に遮断するためには、コンタクトホルダをばね弾性的に支承するだけでは不十分である。各作業装置の振動特性に基づきそれでも不快な振動が、特にハンドグリップの領域に発生する。このような振動は作業員に早期疲労並びに保持力の減退をもたらす。特に長時間の運転、例えば研磨装置における長時間の運転では、作業員は高められた健康リスクに晒される。さらに振動はアキュームレータで運転される電動工具機械においてアキュームレータのコンタクトに不都合な結果をもたらす。コンタクト焼損を回避するためにはコンタクトは公知技術では特殊な被層を有している。この場合の問題は時間経過と共に被層が振動によって除去されかつその効果を失うことにある。

本発明は請求項１の上位概念に記した電動工具機械の作業員に対する振動の負荷を軽減することを課題としている。

収納ケーシング内に配置されたアキュームレータとケーシング内に配置された駆動装置とを有する、アキュームレータ運転される本発明による電動工具機械において、少なくともアキュームレータの収納ケーシングが振動減衰エレメントを介して前記ケーシングに結合されている。

本発明によっては有利な形式で振動は軽減され、装置の全体振動は打撃機構と振動減衰させようとする質量との間の好適な質量配分によって減じられる。この場合、振動減衰させられた質量は少なくともアキュームレータとハンドグリップと場合によっては電子装置及び／又は駆動装置とから形成される。特にアキュームレータを振動に対し保護するためにはアキュームレータだけが残りの質量から遮断されるようにすることもできる。又、有利な変化実施態様ではアキュームレータとハンドグリップとを一緒に、他の質量から遮断することもできる。これによって要求に関連した有利な調節が可能である。アキュームレータとハンドグリップを遮断することで作業員の手、腕及び肩の領域に作用する振動を減退させることができる。全体として、本発明の電動工具機械によって、より好適な形式で作業快適性が高められる。何故ならば作業員はアキュームレータとハンドグリップとにおいて装置を保持した場合に振動に対し保護されるからである。さらにアキュームレータとアキュームレータセルを耐振性に構成する技術的な費用は有利な形式で減じられる。さらに装置全体の好適な案内安定性が達成される。

別の有利な構成では、振動減衰エレメントは、第１の質量部分が第２の質量部分から完全に又は少なくとも部分的に遮断可能となるように配置されている。この場合にはアキュームレータは両方の質量部分の一方に対応配置されている。要求に関連した適合を達成するためには、質量部分に対応配置されたエレメントに関連して振動が有利な形式で達成される。この場合には第１の変化実施例ではアキュームレータが第１の質量部分を形成し、少なくとも駆動装置及び伝動装置並びにハンドグリップが第２の質量部分を形成することができる。別の変化実施例では、ハンドグリップも第１の質量部分に統合されることもできる。これによってアキュームレータとハンドグリップとはユニットとして第２の質量部分から遮断される。これによって特に好適な質量分配が達成される。アキュームレータとハンドグリップとのための振動減衰エレメントを纒めることによって、より大きなコストの節減が達成される。特に有利には振動減衰エレメントは一体に構成されることができる。

有利には質量部分は、振動減衰が助成されるように配置される。これによりアキュームレータとすべてのコンポーネント、例えばアキュームレータを接触させるコンタクトホルダが振動に対し保護される。コンタクトホルダは特にアキュームレータを接触させるために収納ケーシング内に統合されることができる。

コンタクトホルダが振動保護されていることに基づき、有利な形式で、公知技術によれば被層が除去されることによって誘発されるコンタクトの焼損の危険が低減させられる。有利な形式で、アキュームレータとそのコンポーネント、特にアキュームレータセルとセル結合並びにコンタクトホルダは、本発明による振動減衰によって、簡単にかつ費用的にはっきりと好適に構成できるようになる。さらに本発明によってはアキュームレータとコンタクトフォルダとの新規開発に際して時間及び費用の節減が得られる。全体としてこれにより、アキュームレータとコンタクトホルダとのハンマ有用性を保証するために従来必要であった数多くの予備実験が回避できるようになった。

両方の質量部分の一方は他方の質量部分よりも著しく大きく調節されていることができる。有利な１実施形態では第１の質量部分が、できるだけ高く選ばれていることができる。特に第１の質量部分は装置固有の統合可能なエレメントによって高められていることができる。例えば第１の質量部分は充電装置及びその部分をハンドグリップに取付けることによってもしくは整流子のない装置をも制御するための電子装置によって高められることができる。又、整流子を有する装置の場合には整流子も振動に対し保護されることができる。これは回転数特性に対し好適な作用を有し、炭素／集電子の有利な耐久時間が達成されるようになる。これに対して択一的に第２の質量部分をできるだけ高く、例えば装置固有の統合可能なエレメントによって調節することもできる。これによって高い質量が達成されかつ要求に関連したヴァリエーションの可能性が提供されることになる。

振動減衰エレメントはゴムエレメントから形成されていることができる。又、他の材料又は公知のばね減衰エレメント、例えばばね懸架装置並びに振動の減衰につながる構成的な減衰エレメントも考えられる。振動減衰エレメントとしてはアクティブな減衰エレメントが設けられていることもできる。又、１つの装置の内部の個々の減衰エレメントの組合わせも可能である。

好適には、錠止解除装置が装置側に配置されている限り、錠止解除装置、例えばアキュームレータのための錠止解除装置を減衰しかつ／又は遮断することができる。この場合には錠止解除装置は有利な形式で減衰装置に統合されることができる。

さらに錠止解除装置をアキュームレータの収納ケーシングに統合することも可能である。

全体として本発明による電動工具機械では、アキュームレータ又はアキュームレータ充電装置を有するボールハンマ又はＥＣモータと関連した費用のかかるエレクトロニックに適した簡単で、効果的でかつ費用的に好適な振動減衰が達成される。

本発明の別の実施例、構成及び利点は請求項の記載とは無関係に、発明の全体性を制限することなしに、以後、図示の実施例に基づき説明されている。

図面において同じエレメントはそれぞれ同じ符号で示されている。

図１には概略的にアキュームレータで運転される電動工具機械が示されている。ケーシング１２はケーシング部分１２ａとケーシング部分１２ｂとに分けられている。この場合にはケーシング部分１２ａ内には駆動装置１３が配置され、ケーシング部分１２ｂ内には伝動装置１４が配置されている。伝動装置１４を介して、図示されていない使用工具が回転及び／又は打撃駆動される。駆動装置１３と伝動装置１４とのすべてのコンポーネントは公知の形式で配置されているので、簡略化のために図示していない。又、駆動装置１３と伝動装置１４との作用形式は専門家にとっては公知であるのでこれについてここで詳細に触れることはしない。アキュームレータ１０を収納するためには収納ケーシング１１が設けられている。アキュームレータ１０の電気的な接触のためにはコンタクトフォルダ２０が構成されている。ケーシング部分１２ａにはハンドグリップ１５が結合されている。本発明によればアキュームレータ１０の収容ケーシング１１は振動減衰エレメント１６を介してケーシング１２に結合されている。振動減衰エレメント１６はゴムエレメントとして構成され、アキュームレータ１０の振動減衰を行なう。装置側にはアキュームレータ１０のための錠止解除装置１９が設けられている。この場合、錠止解除装置１９は振動減衰エレメント１６によって振動減衰されかつ／又は遮断され、これによって減衰装置に統合されている。

図２においては打撃機構２１を有するアキュームレータ式のボールハンマの形をした本発明の電動工具機械の選択的な実施例が示されている。ケーシング１２内には少なくとも１つの駆動装置１３と１つの伝動装置１４とが配置されている。駆動装置１３と伝動装置１４は第１の質量部分１７の構成部分である。ケーシング１２にはハンドグリップ１５が結合されている。アキュームレータ１０はケーシング１２と結合された収納ケーシング１１内に配置されている。アキュームレータ１０の接触のためにはコンタクトホルダ２０が設けられている。装置側にはアキュームレータ１０のための錠止解除装置１９が構成されている。この錠止解除装置１９はアキュームレータ１０の収納ケーシング１１内へ統合されている。アキュームレータ１０並びにハンドグリップ１５は第２の質量部分１８の構成部分である。

ハンドグリップ１５並びに収納ケーシング１１は振動減衰エレメント１６を介してケーシング１２と結合されている。この場合、振動減衰エレメント１６は特に、第１の質量部分１７が第２の質量部分１８から遮断可能であるように配置されている。その際、質量部分１７，１８は、振動減衰が助成されるように配置されている。このようにして発生する好適な質量の分配に基づき、有利な振動減衰が達成される。この結果、使用者はボールハンマをアキュームレータ１０とハンドグリップ１５とにおいて保持した場合に、振動に対し著しく保護される。

この場合には第１の質量部分１７はできるだけ高く選ばれて調節され、別の装置固有の統合可能なエレメント、例えば図示されていない充電装置及びそれに類似したものの統合によって高められることができる。

振動減衰エレメント１６はゴムエレメントから一体に形成され、該ゴムエレメントはアキュームレータ１０とハンドグリップ１５と他の電子的なコンポーネントとの振動を減衰する。同様に装置側に配置された他のコンポーネント、例えば錠止解除装置１９も振動に対し保護される。

図３には本発明によるアキュームレータ運転式の電動工具機械の他の選択的な実施形態が示されている。この実施形態の構造はほとんど図２の構造に相応している。したがって繰返しを回避するために詳細はこれまでの記述を参照されたい。図２とは異って図３においてはアキュームレータ１０とハンドグリップ１５は統合的な構成部分、例えば一体構造の構成部分として構成されている。これによってアキュームレータ１０とハンドグリップ１５との間では遮断は行なわれないが、アキュームレータ１０とハンドグリップ１５とはユニットとして他の構成部分に対し遮断可能である。これにより要求に関連した適合を達成するために他のヴァリエーションの可能性が与えられる。

本発明によるアキュームレータ運転式の電動工具機械の有利な１実施例を示した図。 個々のエレメントの特に有利な質量配分を有する選択的な実施例を示した図。 別の択一的な実施例を示した図。

符号の説明

１０ アキュームレータレータ
１１ 収納ケーシング
１２ ケーシング
１３ 駆動装置
１４ 伝動装置
１５ ハンドグリップ
１６ 振動減衰エレメント
１７ 質量部分
１８ 質量部分
１９ 錠止解除装置
２０ コンタクトホルダ
２１ 打撃機構

Claims (15)

1. 収納ケーシング（１１）内に配置されたアキュームレータ（１０）と、伝動装置（１４）を介して回転及び／又は打撃駆動される使用工具を駆動する、ケーシング（１２）内に配置された駆動装置（１３）と、前記ケーシング（１２）に結合されたハンドグリップ（１５）とを有する電動工具機械において、少なくともアキュームレータ（１０）の収納ケーシング（１１）が振動減衰エレメント（１６）を介して前記ケーシング（１２）に結合されていることを特徴とする、電動工具機械。
2. １つの第１の質量部分（１７）が１つの第２の質量部分（１８）から遮断可能であるように前記振動減衰エレメント（１６）が配置されており、アキュームレータ（１０）が前記両質量部分（１７，１８）の一方に対応配置されている、請求項１記載の電動工具機械。
3. ハンドグリップ（１５）が第１の質量部分（１７）の構成部分として第２の質量部分（１８）から遮断可能である、請求項２記載の電動工具機械。
4. ハンドグリップ（１５）が第２の質量部分（１８）の構成部分として第１の質量部分（１７）から遮断可能である、請求項２記載の電動工具機械。
5. 前記両質量部分（１７，１８）が振動減衰が助成されるように配置されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の電動工具機械。
6. 第１の質量部分（１７）ができるだけ高く選ばれて調節されている、請求項１から５までのいずれか１項記載の電動工具機械。
7. 第２の質量部分（１８）ができるだけ高く選ばれて調節されている、請求項２から５までのいずれか１項記載の電動工具機械。
8. 第１の質量部分（１７）又は第２の質量部分（１８）及び／又はアキュームレータ（１０）が装置固有の統合可能なエレメントによって高められている、請求項２から４までのいずれか１項記載の電動工具機械。
9. 前記振動減衰エレメント（１６）が一体に構成されている、請求項１から８までのいずれか１項記載の電動工具機械。
10. 前記振動減衰エレメント（１６）がゴムエレメントから形成されている、請求項１から９までのいずれか１項記載の電動工具機械。
11. 前記振動減衰エレメント（１６）がばねエレメントから形成されている、請求項１から９までのいずれか１項記載の電動工具機械。
12. 振動減衰エレメント（１６）としてアクティブな減衰エレメントが設けられている、請求項１から１１までのいずれか１項記載の電動工具機械。
13. 装置側にアキュームレータ（１０）のための錠止解除装置（１９）が設けられている、請求項１から１２までのいずれか１項記載の電動工具機械。
14. 錠止解除装置（１９）が前記振動減衰エレメント（１６）によって減衰及び／又は遮断されている、請求項１０記載の電動工具機械。
15. 前記錠止解除装置（１９）がアキュームレータ（１０）の収納ケーシング（１１）内に統合されている、請求項１０又は１１記載の電動工具機械。

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