JP3479243B2 - 連続衝撃作業機 - Google Patents
連続衝撃作業機Info
- Publication number
- JP3479243B2 JP3479243B2 JP29191799A JP29191799A JP3479243B2 JP 3479243 B2 JP3479243 B2 JP 3479243B2 JP 29191799 A JP29191799 A JP 29191799A JP 29191799 A JP29191799 A JP 29191799A JP 3479243 B2 JP3479243 B2 JP 3479243B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- bearing holder
- bearing
- rotating body
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、高周波数の連続
衝撃力を発生させることにより、この連続衝撃力を利用
した所望の作業を適切に行なうことができるように構成
された連続衝撃作業機に関する。
衝撃力を発生させることにより、この連続衝撃力を利用
した所望の作業を適切に行なうことができるように構成
された連続衝撃作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンクリートブレーカなどに
代表される連続衝撃作業機は、一般的には、円筒状の本
体内に軸方向移動可能に内蔵された撃打ピストンを、圧
搾空気による膨張力、あるいは、原動機の回転出力をク
ランク機構によって変換させられた往復駆動力によって
強制的に往復移動させ、こうした撃打ピストンの往復移
動をもって本体下部に支持した撃打作業体を軸方向に連
続的に叩くように構成されている。このような往復駆動
式の連続衝撃作業機においては、上記撃打ピストンを往
復駆動させる際の反力に起因して、作業機本体が上下に
激しく振動する問題があった。また、一定の慣性質量を
もつ撃打ピストンを強制的に往復駆動させるために、そ
の衝撃周波数を高めることも難しいものとなっていた。
代表される連続衝撃作業機は、一般的には、円筒状の本
体内に軸方向移動可能に内蔵された撃打ピストンを、圧
搾空気による膨張力、あるいは、原動機の回転出力をク
ランク機構によって変換させられた往復駆動力によって
強制的に往復移動させ、こうした撃打ピストンの往復移
動をもって本体下部に支持した撃打作業体を軸方向に連
続的に叩くように構成されている。このような往復駆動
式の連続衝撃作業機においては、上記撃打ピストンを往
復駆動させる際の反力に起因して、作業機本体が上下に
激しく振動する問題があった。また、一定の慣性質量を
もつ撃打ピストンを強制的に往復駆動させるために、そ
の衝撃周波数を高めることも難しいものとなっていた。
【0003】そこで、このような往復式の連続衝撃作業
機の問題を解決し、振動が少なく、しかも衝撃周波数を
高めることが容易とされた回転式の連続衝撃作業機が、
すでに本願の出願人によって提案されている(たとえ
ば、特開平4−322977号)。
機の問題を解決し、振動が少なく、しかも衝撃周波数を
高めることが容易とされた回転式の連続衝撃作業機が、
すでに本願の出願人によって提案されている(たとえ
ば、特開平4−322977号)。
【0004】この従来の回転式の連続衝撃作業機は、本
願の図5に示すように、ハウジング90の内部に回転体
91が駆動回転自在に設けられたものであり、この回転
体91には、その回転軸心Caから偏心するようにして
撃打体92が遊動可能に保持されている。また、ハウジ
ング90には、撃打作業体93が一定方向に往復動可能
に支持されており、回転体91が回転するときの撃打体
92の旋回軌跡の最外周が撃打作業体93の頂面93a
に干渉し得るように構成されている。回転体91は、図
示されていない一対の軸部を有しており、これら一対の
軸部がハウジング90またはハウジング90に固定して
取り付けられているベアリングホルダ(図示略)に保持
されたベアリングによって支持されている。回転体91
には、バランスウエイトとしての役割を果たす部分94
が設けられている。
願の図5に示すように、ハウジング90の内部に回転体
91が駆動回転自在に設けられたものであり、この回転
体91には、その回転軸心Caから偏心するようにして
撃打体92が遊動可能に保持されている。また、ハウジ
ング90には、撃打作業体93が一定方向に往復動可能
に支持されており、回転体91が回転するときの撃打体
92の旋回軌跡の最外周が撃打作業体93の頂面93a
に干渉し得るように構成されている。回転体91は、図
示されていない一対の軸部を有しており、これら一対の
軸部がハウジング90またはハウジング90に固定して
取り付けられているベアリングホルダ(図示略)に保持
されたベアリングによって支持されている。回転体91
には、バランスウエイトとしての役割を果たす部分94
が設けられている。
【0005】このような構成の連続衝撃作業機において
は、撃打作業体93が撃打体92の回転軌跡と干渉しな
い軸方向位置をとっているときの回転体91の回転状
態、すなわち回転体91の空転状態においては、回転体
91と撃打体92との総合的な重心を、回転体91の回
転軸心Caと一致または略一致させることができる。し
たがって、この際には、往復振動の発生はなく、回転体
を高速回転させることが可能である。一方、撃打作業体
93が撃打体92の回転軌跡と干渉する軸方向位置をと
ると、撃打体92は、回転体91が1回転するごとに、
撃打作業体93の頂面93aを叩く。正確には、撃打体
92は、撃打作業体93の頂面93aに対して転動しつ
つ、強大な遠心力をもって撃打作業体93を軸方向外方
(矢印N1方向)に向けて押し出す。回転体91の回転
は高速であるために、撃打体92によって撃打作業体9
3に繰り返して与えられる力が撃打作業体93の軸方向
の連続的な衝撃力となる。
は、撃打作業体93が撃打体92の回転軌跡と干渉しな
い軸方向位置をとっているときの回転体91の回転状
態、すなわち回転体91の空転状態においては、回転体
91と撃打体92との総合的な重心を、回転体91の回
転軸心Caと一致または略一致させることができる。し
たがって、この際には、往復振動の発生はなく、回転体
を高速回転させることが可能である。一方、撃打作業体
93が撃打体92の回転軌跡と干渉する軸方向位置をと
ると、撃打体92は、回転体91が1回転するごとに、
撃打作業体93の頂面93aを叩く。正確には、撃打体
92は、撃打作業体93の頂面93aに対して転動しつ
つ、強大な遠心力をもって撃打作業体93を軸方向外方
(矢印N1方向)に向けて押し出す。回転体91の回転
は高速であるために、撃打体92によって撃打作業体9
3に繰り返して与えられる力が撃打作業体93の軸方向
の連続的な衝撃力となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の連続衝撃作業機においては、次に述べるように、回
転体91の軸部を支持する部分に強度上の問題を生じる
場合があった。
成の連続衝撃作業機においては、次に述べるように、回
転体91の軸部を支持する部分に強度上の問題を生じる
場合があった。
【0007】すなわち、従来においては、ハウジング9
0やベアリングホルダは、作業機全体の軽量化や製造コ
ストの低減化などの観点から、たとえばアルミ鋳造品と
されていた。その一方、上記従来の連続衝撃作業機を使
用するときには、回転体91の軸部を支持するベアリン
グに対してラジアル方向の衝撃力が繰り返して作用す
る。このため、従来においては、ハウジング90または
ベアリングホルダのうち、上記ベアリングが装着されて
いる部分が、上記の衝撃力に起因して歪んでしまい、回
転体91の円滑な回転動作が損なわれてしまう場合があ
った。より具体的には、ベアリングは、一般に筒状の外
輪を有しており、この外輪がたとえばハウジング90に
設けられている開口部に装着されている。ところが、こ
のベアリングに対して大きな衝撃力が長期にわたって繰
り返して作用すると、ハウジング90の開口部の内周面
に歪みを生じ、ベアリングの外輪にガタツキを生じる場
合があった。
0やベアリングホルダは、作業機全体の軽量化や製造コ
ストの低減化などの観点から、たとえばアルミ鋳造品と
されていた。その一方、上記従来の連続衝撃作業機を使
用するときには、回転体91の軸部を支持するベアリン
グに対してラジアル方向の衝撃力が繰り返して作用す
る。このため、従来においては、ハウジング90または
ベアリングホルダのうち、上記ベアリングが装着されて
いる部分が、上記の衝撃力に起因して歪んでしまい、回
転体91の円滑な回転動作が損なわれてしまう場合があ
った。より具体的には、ベアリングは、一般に筒状の外
輪を有しており、この外輪がたとえばハウジング90に
設けられている開口部に装着されている。ところが、こ
のベアリングに対して大きな衝撃力が長期にわたって繰
り返して作用すると、ハウジング90の開口部の内周面
に歪みを生じ、ベアリングの外輪にガタツキを生じる場
合があった。
【0008】本願発明者は、このような不具合を解消す
ることを目的として、たとえばアルミ鋳造品であるハウ
ジング90の一部分に、鉄製のカラー(筒状体)を鋳込
んだり、あるいは圧入してから、このカラーにベアリン
グを保持させることを試みた。ところが、このような手
段を採用した場合であっても、連続衝撃作業機を長期に
わたって使用すると、ハウジング90の上記カラーを保
持している部分に歪みが生じてしまい、やはりベアリン
グにガタツキを生じる場合があった。
ることを目的として、たとえばアルミ鋳造品であるハウ
ジング90の一部分に、鉄製のカラー(筒状体)を鋳込
んだり、あるいは圧入してから、このカラーにベアリン
グを保持させることを試みた。ところが、このような手
段を採用した場合であっても、連続衝撃作業機を長期に
わたって使用すると、ハウジング90の上記カラーを保
持している部分に歪みが生じてしまい、やはりベアリン
グにガタツキを生じる場合があった。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、回転体の軸部の支持を長期にわ
たって適切に行なうことができる連続衝撃作業機を提供
することをその課題としている。
出されたものであって、回転体の軸部の支持を長期にわ
たって適切に行なうことができる連続衝撃作業機を提供
することをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明によって提供される連続衝撃作業
機は、ハウジングと、このハウジング内において回転
し、かつ一対の軸部を有する回転体と、上記一対の軸部
を支持する複数のベアリングと、上記回転体の回転中心
から偏心してこの回転体に保持されている撃打体と、上
記ハウジングに往復移動可能に支持されており、かつ上
記回転体の回転に伴って上記撃打体が旋回するときにこ
の撃打体との接触により押動される撃打作業体と、を備
えており、上記回転体の一対の軸部のうち、第1の軸部
は、上記ハウジングの外部から回転駆動力を受けるよう
に構成されている、連続衝撃作業機であって、上記ハウ
ジングよりも硬い材質からなり、上記第1の軸部のベア
リングが内部に装着された筒状部、およびこの筒状部の
外周面に繋がって上記ハウジングへの取り付けが図られ
るフランジ部を有する第1のベアリングホルダと、上記
第1のベアリングホルダの筒状部に外嵌する筒状部、お
よびこの筒状部に繋がって形成され、かつ上記ハウジン
グとの間に上記第1のベアリングホルダのフランジ部を
挟み込むようにして上記ハウジングに取り付けられるフ
ランジ部を有する押さえカバーと、を備えているととも
に、上記第1の軸部は、上記第1のベアリングホルダの
筒状部よりも上記ハウジングの幅方向外方に突出し、こ
の突出部分には、上記ハウジングの外部から上記回転体
を回転させるための回転駆動力を伝達してくる第1の歯
車と噛み合う第2の歯車が上記押さえカバーの筒状部内
に配されるようにして取り付けられており、上記押さえ
カバーの筒状部の周面には、上記第1の歯車を配置させ
るための開口部が設けられていることを特徴としてい
る。
機は、ハウジングと、このハウジング内において回転
し、かつ一対の軸部を有する回転体と、上記一対の軸部
を支持する複数のベアリングと、上記回転体の回転中心
から偏心してこの回転体に保持されている撃打体と、上
記ハウジングに往復移動可能に支持されており、かつ上
記回転体の回転に伴って上記撃打体が旋回するときにこ
の撃打体との接触により押動される撃打作業体と、を備
えており、上記回転体の一対の軸部のうち、第1の軸部
は、上記ハウジングの外部から回転駆動力を受けるよう
に構成されている、連続衝撃作業機であって、上記ハウ
ジングよりも硬い材質からなり、上記第1の軸部のベア
リングが内部に装着された筒状部、およびこの筒状部の
外周面に繋がって上記ハウジングへの取り付けが図られ
るフランジ部を有する第1のベアリングホルダと、上記
第1のベアリングホルダの筒状部に外嵌する筒状部、お
よびこの筒状部に繋がって形成され、かつ上記ハウジン
グとの間に上記第1のベアリングホルダのフランジ部を
挟み込むようにして上記ハウジングに取り付けられるフ
ランジ部を有する押さえカバーと、を備えているととも
に、上記第1の軸部は、上記第1のベアリングホルダの
筒状部よりも上記ハウジングの幅方向外方に突出し、こ
の突出部分には、上記ハウジングの外部から上記回転体
を回転させるための回転駆動力を伝達してくる第1の歯
車と噛み合う第2の歯車が上記押さえカバーの筒状部内
に配されるようにして取り付けられており、上記押さえ
カバーの筒状部の周面には、上記第1の歯車を配置させ
るための開口部が設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】本願発明においては、少なくとも1以上の
ベアリングホルダが具備されており、回転体の軸部を支
持する複数のベアリングの全部または少なくとも一部分
をこのベアリングホルダの筒状部に装着させて保持する
ことができる。ベアリングホルダは、ハウジングよりも
硬い材質からなるために、上記ベアリングに衝撃力が繰
り返して作用しても、上記ベアリングホルダの筒状部が
容易に歪みなどを生じないようにすることができる。ま
た、上記ベアリングホルダは、それらのフランジ部を利
用して上記ハウジングに取り付けられるために、上記筒
状部に装着されているベアリングに衝撃力が作用し、こ
の衝撃力が上記ベアリングホルダに伝わったときには、
この衝撃力をハウジングの各所の広い面積の領域に分散
させるようにして受けさせることが可能となる。すなわ
ち、上記衝撃力がハウジングの狭い領域の特定箇所に集
中的に作用しないようにすることが可能となる。したが
って、本願発明においては、たとえばハウジングを機械
的強度が比較的小さいアルミ鋳造品とするような場合で
あっても、回転体の軸部の支持を確実かつ強固に行える
こととなり、回転体の滑らかな回転動作を長期にわたっ
て確保することが可能となる。その結果、連続衝撃作業
機のメンテナンスの容易化、あるいは使用寿命の長期化
が図られる。
ベアリングホルダが具備されており、回転体の軸部を支
持する複数のベアリングの全部または少なくとも一部分
をこのベアリングホルダの筒状部に装着させて保持する
ことができる。ベアリングホルダは、ハウジングよりも
硬い材質からなるために、上記ベアリングに衝撃力が繰
り返して作用しても、上記ベアリングホルダの筒状部が
容易に歪みなどを生じないようにすることができる。ま
た、上記ベアリングホルダは、それらのフランジ部を利
用して上記ハウジングに取り付けられるために、上記筒
状部に装着されているベアリングに衝撃力が作用し、こ
の衝撃力が上記ベアリングホルダに伝わったときには、
この衝撃力をハウジングの各所の広い面積の領域に分散
させるようにして受けさせることが可能となる。すなわ
ち、上記衝撃力がハウジングの狭い領域の特定箇所に集
中的に作用しないようにすることが可能となる。したが
って、本願発明においては、たとえばハウジングを機械
的強度が比較的小さいアルミ鋳造品とするような場合で
あっても、回転体の軸部の支持を確実かつ強固に行える
こととなり、回転体の滑らかな回転動作を長期にわたっ
て確保することが可能となる。その結果、連続衝撃作業
機のメンテナンスの容易化、あるいは使用寿命の長期化
が図られる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記各ベアリングは、ニードルベアリングである。
は、上記各ベアリングは、ニードルベアリングである。
【0014】このような構成によれば、ベアリング自体
の破損も生じ難くすることが可能となる。すなわち、ニ
ードルベアリングを用いると、回転体の軸部とニードル
との軸方向接触長さ、およびニードルとそのアウタレー
ス(外輪)との軸方向接触長さを長くとることができ
る。このため、ニードルベアリングを用いると、たとえ
ばボールベアリングを用いた場合と比べて回転体の軸部
にこじれを発生し難くすることができる。したがって、
複数のニードルベアリングのそれぞれによって一対の軸
部に作用する衝撃力を適切に分散させて受けることが可
能となり、一部のニードルベアリングに大きな衝撃力が
集中して作用することを防止し、または抑制し、その破
損を回避することができるのである。
の破損も生じ難くすることが可能となる。すなわち、ニ
ードルベアリングを用いると、回転体の軸部とニードル
との軸方向接触長さ、およびニードルとそのアウタレー
ス(外輪)との軸方向接触長さを長くとることができ
る。このため、ニードルベアリングを用いると、たとえ
ばボールベアリングを用いた場合と比べて回転体の軸部
にこじれを発生し難くすることができる。したがって、
複数のニードルベアリングのそれぞれによって一対の軸
部に作用する衝撃力を適切に分散させて受けることが可
能となり、一部のニードルベアリングに大きな衝撃力が
集中して作用することを防止し、または抑制し、その破
損を回避することができるのである。
【0015】
【0016】このような構成によれば、回転体の軸部の
支持がより好適となる。すなわち、回転体の第1の軸部
を外部から回転駆動力を受ける軸部とした場合には、こ
の第1の軸部が受ける荷重負担が、これとは反対側の軸
部(第2の軸部)が受ける荷重負担よりも大きくなり易
いことが経験的に判明しており、一般的にはこの第1の
軸部を支持するベアリングが最もガタツキを生じ易くな
っていた実情がある。これに対し、上記構成によれば、
この第1の軸部のベアリングを第1のベアリングホルダ
によって適切に保持させておくことができ、ベアリング
のガタツキを効果的に防止することができるのである。
支持がより好適となる。すなわち、回転体の第1の軸部
を外部から回転駆動力を受ける軸部とした場合には、こ
の第1の軸部が受ける荷重負担が、これとは反対側の軸
部(第2の軸部)が受ける荷重負担よりも大きくなり易
いことが経験的に判明しており、一般的にはこの第1の
軸部を支持するベアリングが最もガタツキを生じ易くな
っていた実情がある。これに対し、上記構成によれば、
この第1の軸部のベアリングを第1のベアリングホルダ
によって適切に保持させておくことができ、ベアリング
のガタツキを効果的に防止することができるのである。
【0017】
【0018】このような構成によれば、押さえカバーを
ハウジングに取り付けることによって、第1のベアリン
グホルダをスラスト方向(ハウジングの幅方向)と回転
体の軸部のラジアル方向とのいずれの方向に対しても位
置決め固定することができる。したがって、ハウジング
に対する第1のベアリングホルダの取り付け強度を簡単
に高めることができる。
ハウジングに取り付けることによって、第1のベアリン
グホルダをスラスト方向(ハウジングの幅方向)と回転
体の軸部のラジアル方向とのいずれの方向に対しても位
置決め固定することができる。したがって、ハウジング
に対する第1のベアリングホルダの取り付け強度を簡単
に高めることができる。
【0019】
【0020】このような構成によれば、たとえばハウジ
ングの外部に駆動源を設けておき、この駆動源によって
発生された駆動力を第1の歯車や第2の歯車を利用し
て、回転体に適切に伝達することができる。第2の歯車
については、押さえカバーによって覆うことができ、外
部に不体裁に露出しないようにすることができる。ま
た、第1の歯車が押さえカバーの筒状部の周面に形成さ
れた開口部内に配置できるために、この第1の歯車の中
心を第2の歯車の中心に接近させることができる。この
ことは、回転力を第1の歯車から第2の歯車に所定の減
速比をもって伝達させる場合に、これら2つの歯車のい
ずれについても小径化が可能であることを意味する。し
たがって、連続衝撃作業機全体の小型化を図ることがで
きる。また、第1の歯車の小径化を図ることができれ
ば、その分だけ第1の歯車に駆動力を伝達するための駆
動力伝達軸をハウジングに接近させることが可能とな
り、上記駆動力伝達軸とハウジングとの間に発生するこ
じれ力なども小さくすることが可能となる。
ングの外部に駆動源を設けておき、この駆動源によって
発生された駆動力を第1の歯車や第2の歯車を利用し
て、回転体に適切に伝達することができる。第2の歯車
については、押さえカバーによって覆うことができ、外
部に不体裁に露出しないようにすることができる。ま
た、第1の歯車が押さえカバーの筒状部の周面に形成さ
れた開口部内に配置できるために、この第1の歯車の中
心を第2の歯車の中心に接近させることができる。この
ことは、回転力を第1の歯車から第2の歯車に所定の減
速比をもって伝達させる場合に、これら2つの歯車のい
ずれについても小径化が可能であることを意味する。し
たがって、連続衝撃作業機全体の小型化を図ることがで
きる。また、第1の歯車の小径化を図ることができれ
ば、その分だけ第1の歯車に駆動力を伝達するための駆
動力伝達軸をハウジングに接近させることが可能とな
り、上記駆動力伝達軸とハウジングとの間に発生するこ
じれ力なども小さくすることが可能となる。
【0021】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ベアリングホルダとしては、上記回転体の一
対の軸部のうちの第2の軸部のベアリングを保持する第
2のベアリングホルダがさらに具備されており、かつこ
の第2のベアリングホルダは、上記ハウジングの幅方向
の一側面に設けられた開口部を塞ぐようにして上記ハウ
ジングに取り付けられているとともに、上記開口部に嵌
入する段部を有している。
ては、上記ベアリングホルダとしては、上記回転体の一
対の軸部のうちの第2の軸部のベアリングを保持する第
2のベアリングホルダがさらに具備されており、かつこ
の第2のベアリングホルダは、上記ハウジングの幅方向
の一側面に設けられた開口部を塞ぐようにして上記ハウ
ジングに取り付けられているとともに、上記開口部に嵌
入する段部を有している。
【0022】このような構成によれば、第1のベアリン
グホルダに加えて、第2のベアリングホルダをも利用し
て、回転体の一対の軸部のそれぞれのベアリングを保持
することができるために、回転体の一つの軸部の支持を
より適切なものとすることができる。また、第2のベア
リングホルダは、ハウジングの開口部を塞ぐカバーとし
ても利用することができ、上記開口部を塞ぐための専用
のカバーを別途取り付ける必要を無くすこともできる。
さらに、上記第2のベアリングホルダの段部を上記開口
部に嵌合させることによって、上記第2のベアリングホ
ルダが回転体の軸部のラジアル方向に移動しないように
固定させることもでき、ハウジングに対する第2のベア
リングホルダの取り付け強度を簡単に高めることもでき
る。
グホルダに加えて、第2のベアリングホルダをも利用し
て、回転体の一対の軸部のそれぞれのベアリングを保持
することができるために、回転体の一つの軸部の支持を
より適切なものとすることができる。また、第2のベア
リングホルダは、ハウジングの開口部を塞ぐカバーとし
ても利用することができ、上記開口部を塞ぐための専用
のカバーを別途取り付ける必要を無くすこともできる。
さらに、上記第2のベアリングホルダの段部を上記開口
部に嵌合させることによって、上記第2のベアリングホ
ルダが回転体の軸部のラジアル方向に移動しないように
固定させることもでき、ハウジングに対する第2のベア
リングホルダの取り付け強度を簡単に高めることもでき
る。
【0023】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記回転体には、上記撃打体が嵌入される穴部が
貫通して設けられており、かつ上記撃打体は、上記穴部
の貫通方向において上記第1および第2のベアリングホ
ルダのそれぞれのフランジ部の間に挟み込まれている。
ては、上記回転体には、上記撃打体が嵌入される穴部が
貫通して設けられており、かつ上記撃打体は、上記穴部
の貫通方向において上記第1および第2のベアリングホ
ルダのそれぞれのフランジ部の間に挟み込まれている。
【0024】このような構成によれば、回転体の穴部に
嵌入された撃打体が穴部の貫通方向に移動することを、
第1および第2のベアリングホルダによって規制するこ
とができる。したがって、撃打体の移動を規制するため
の専用の部材を別途設ける必要を無くすことができる。
嵌入された撃打体が穴部の貫通方向に移動することを、
第1および第2のベアリングホルダによって規制するこ
とができる。したがって、撃打体の移動を規制するため
の専用の部材を別途設ける必要を無くすことができる。
【0025】本願発明の他の好ましい実施の形態におい
ては、上記ハウジングよりも硬質の部材からなる第3の
ベアリングホルダをさらに具備しており、かつこの第3
のベアリングホルダは、上記第1の軸部の上記突出部分
を支持するためのベアリングが内部に装着された筒状部
と、この筒状部の外周面に繋がり、かつ上記押さえカバ
ーへの取り付け固定が図られるフランジ部とを有してお
り、このフランジ部には、上記押さえカバーの筒状部と
嵌合する段部が設けられている。
ては、上記ハウジングよりも硬質の部材からなる第3の
ベアリングホルダをさらに具備しており、かつこの第3
のベアリングホルダは、上記第1の軸部の上記突出部分
を支持するためのベアリングが内部に装着された筒状部
と、この筒状部の外周面に繋がり、かつ上記押さえカバ
ーへの取り付け固定が図られるフランジ部とを有してお
り、このフランジ部には、上記押さえカバーの筒状部と
嵌合する段部が設けられている。
【0026】このような構成によれば、回転体の第1の
軸部を第3のベアリングホルダに装着されたベアリング
によってもさらに支持することができるために、回転体
の軸部の支持をより強固なものにすることができる。も
ちろん、第3のベアリングホルダは、第1および第2の
ベアリングホルダと同様に、ハウジングよりも硬質の部
材からなり、かつ押さえカバーの筒状部に嵌入する段部
を有しているために、この第3のベアリングホルダの一
部分が容易に歪んだり、あるいは容易に位置ずれするよ
うなこともない。さらに、上記構成によれば、上記第3
のベアリングホルダによって、回転体の軸部の突出部分
を体裁良くカバーすることもできる。
軸部を第3のベアリングホルダに装着されたベアリング
によってもさらに支持することができるために、回転体
の軸部の支持をより強固なものにすることができる。も
ちろん、第3のベアリングホルダは、第1および第2の
ベアリングホルダと同様に、ハウジングよりも硬質の部
材からなり、かつ押さえカバーの筒状部に嵌入する段部
を有しているために、この第3のベアリングホルダの一
部分が容易に歪んだり、あるいは容易に位置ずれするよ
うなこともない。さらに、上記構成によれば、上記第3
のベアリングホルダによって、回転体の軸部の突出部分
を体裁良くカバーすることもできる。
【0027】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0029】図1は、本願発明に係る連続衝撃作業機の
一例を示す斜視図である。図2は、図1のII−II断面図
である。図3は、図2のIII −III 断面図である。図4
は、図3に示す構造の主要部材を示す分解断面図であ
る。
一例を示す斜視図である。図2は、図1のII−II断面図
である。図3は、図2のIII −III 断面図である。図4
は、図3に示す構造の主要部材を示す分解断面図であ
る。
【0030】図1によく表れているように、本実施形態
の連続衝撃作業機Aは、ショベルとして使用できるよう
に構成されている。この連続衝撃作業機Aは、エンジン
8、撃打機構部B、および撃打作業体3を具備して大略
構成されている。撃打作業体3は、ショベル形状を有し
ている。エンジン8は、枠状に形成された後部ハンドル
80によって囲まれており、この後部ハンドル80に取
り付けられたスロットル操作レバー81の操作によって
エンジン回転数を制御可能である。後部ハンドル80よ
りも前方(または下方)には、グリップハンドル82が
設けられている。この連続衝撃作業機Aは、このグリッ
プハンドル82と後部ハンドル80とが作業者によって
把持された状態で操作される。
の連続衝撃作業機Aは、ショベルとして使用できるよう
に構成されている。この連続衝撃作業機Aは、エンジン
8、撃打機構部B、および撃打作業体3を具備して大略
構成されている。撃打作業体3は、ショベル形状を有し
ている。エンジン8は、枠状に形成された後部ハンドル
80によって囲まれており、この後部ハンドル80に取
り付けられたスロットル操作レバー81の操作によって
エンジン回転数を制御可能である。後部ハンドル80よ
りも前方(または下方)には、グリップハンドル82が
設けられている。この連続衝撃作業機Aは、このグリッ
プハンドル82と後部ハンドル80とが作業者によって
把持された状態で操作される。
【0031】撃打機構部Bは、エンジン8に対して遠心
クラッチ用クラッチハウジング83ならびに操作管84
を介して繋がっており、エンジン8の駆動力を利用して
撃打作業体3に衝撃力を連続して付与できる構造を有し
ている。図3によく表れているように、この撃打機構部
Bは、ハウジング1、回転体6、撃打体65、第1のベ
アリングホルダ2A、第2のベアリングホルダ2B、第
3のベアリングホルダ2C、および押さえカバー4を具
備している。
クラッチ用クラッチハウジング83ならびに操作管84
を介して繋がっており、エンジン8の駆動力を利用して
撃打作業体3に衝撃力を連続して付与できる構造を有し
ている。図3によく表れているように、この撃打機構部
Bは、ハウジング1、回転体6、撃打体65、第1のベ
アリングホルダ2A、第2のベアリングホルダ2B、第
3のベアリングホルダ2C、および押さえカバー4を具
備している。
【0032】ハウジング1は、たとえばアルミダイカス
トによって形成されており、その幅方向(図3の左右方
向)に貫通した空間室11を有している。このため、こ
のハウジング1の幅方向の両側面10a,10bには、
第1および第2の開口部11a,11bが形成されてい
る。このハウジング1は、既述した操作管84や遠心ク
ラッチ用クラッチハウジング83を介してエンジン8と
連結されている。
トによって形成されており、その幅方向(図3の左右方
向)に貫通した空間室11を有している。このため、こ
のハウジング1の幅方向の両側面10a,10bには、
第1および第2の開口部11a,11bが形成されてい
る。このハウジング1は、既述した操作管84や遠心ク
ラッチ用クラッチハウジング83を介してエンジン8と
連結されている。
【0033】回転体6は、ハウジング1の空間室11内
に収容されており、その幅方向の両側面から突出する一
対の軸部60a,60bを有している。これら一対の軸
部60a,60bの軸心(長軸)が、回転体6の回転軸
心Cである。軸部60aは、軸部60bよりも長い寸法
に形成されており、ニードルベアリング75A,75C
によって支持されている。これに対し、軸部60bは、
1つのニードルベアリング75Bによって支持されてい
る。これらのニードルベアリング75A〜75Cは、い
ずれもアウターレースを形成する環状部材と、この環状
部材の内側に配され、かつ支持対象となる軸部60aま
たは60bに直接転動接触する複数本のニードルとから
構成されている。
に収容されており、その幅方向の両側面から突出する一
対の軸部60a,60bを有している。これら一対の軸
部60a,60bの軸心(長軸)が、回転体6の回転軸
心Cである。軸部60aは、軸部60bよりも長い寸法
に形成されており、ニードルベアリング75A,75C
によって支持されている。これに対し、軸部60bは、
1つのニードルベアリング75Bによって支持されてい
る。これらのニードルベアリング75A〜75Cは、い
ずれもアウターレースを形成する環状部材と、この環状
部材の内側に配され、かつ支持対象となる軸部60aま
たは60bに直接転動接触する複数本のニードルとから
構成されている。
【0034】軸部60aは、エンジン8から駆動力を受
けるようになっている。すなわち、操作管84内には、
エンジン8の出力軸の回転動作を伝達する伝動軸85が
内蔵されており、この伝導軸85には第1の傘歯車86
Aが取り付けられている。軸部60aには、第1の傘歯
車86Aと噛合する第2の傘歯車86Bが2つのニード
ルベアリング75A,75Cに挟まれるようにして取り
付けられており、伝動軸85の回転力が2つの傘歯車8
6A,86Bを介して軸部60aに伝達されることによ
り回転体6が回転するようになっている。一対の軸部6
0a,60bをベアリング75A〜75Cによって支持
するための具体的な構造については後述する。
けるようになっている。すなわち、操作管84内には、
エンジン8の出力軸の回転動作を伝達する伝動軸85が
内蔵されており、この伝導軸85には第1の傘歯車86
Aが取り付けられている。軸部60aには、第1の傘歯
車86Aと噛合する第2の傘歯車86Bが2つのニード
ルベアリング75A,75Cに挟まれるようにして取り
付けられており、伝動軸85の回転力が2つの傘歯車8
6A,86Bを介して軸部60aに伝達されることによ
り回転体6が回転するようになっている。一対の軸部6
0a,60bをベアリング75A〜75Cによって支持
するための具体的な構造については後述する。
【0035】回転体6は、一対の軸部60a,60bを
有する一対のフランジ部6a,6bを、バランスウエイ
トの機能をもった円柱状の連結部6cによって一体化し
た形態を有している。連結部6cの軸心は、回転体6の
回転軸心Cに対して偏心している。各フランジ部6a,
6bのうち、回転軸心Cを挟んで連結部6cとは反対に
偏心した位置には、一対の穴部61が設けられている。
有する一対のフランジ部6a,6bを、バランスウエイ
トの機能をもった円柱状の連結部6cによって一体化し
た形態を有している。連結部6cの軸心は、回転体6の
回転軸心Cに対して偏心している。各フランジ部6a,
6bのうち、回転軸心Cを挟んで連結部6cとは反対に
偏心した位置には、一対の穴部61が設けられている。
【0036】撃打体65は、たとえば硬質の金属製であ
り、円柱形状を有している。この撃打体65の長手方向
両端部は、回転体6の一対の穴部61に遊装保持されて
いる。より具体的には、図2によく表れているように、
各穴部61は、その内面の最小曲率が撃打体65の円周
の曲率と略一致した長円形とされており、撃打体65
は、一対の穴部61に両端が拘束された状態で回転可能
であるし、また穴部61の内面との隙間が許容する範囲
において軸直角方向に遊び動しうるようになっている。
撃打体65を一対の穴部61内において回転可能にして
おけば、この撃打体65が撃打作業体3のシャンク部3
4の頂面30に衝突したときに、この撃打体65が頂面
30上において転動しながらその頂面30を下方へ押圧
するように動作させることができ、撃打体65と頂面3
0との接触摩擦による熱の発生量を少なくすることが可
能となる。
り、円柱形状を有している。この撃打体65の長手方向
両端部は、回転体6の一対の穴部61に遊装保持されて
いる。より具体的には、図2によく表れているように、
各穴部61は、その内面の最小曲率が撃打体65の円周
の曲率と略一致した長円形とされており、撃打体65
は、一対の穴部61に両端が拘束された状態で回転可能
であるし、また穴部61の内面との隙間が許容する範囲
において軸直角方向に遊び動しうるようになっている。
撃打体65を一対の穴部61内において回転可能にして
おけば、この撃打体65が撃打作業体3のシャンク部3
4の頂面30に衝突したときに、この撃打体65が頂面
30上において転動しながらその頂面30を下方へ押圧
するように動作させることができ、撃打体65と頂面3
0との接触摩擦による熱の発生量を少なくすることが可
能となる。
【0037】ハウジング1のうち、操作管84とは反対
の部位(図2〜図4においては下部)には、撃打作業体
3のシャンク部34を保持するホルダ部15が形成され
ている。本実施例においては、シャンク部34が、第1
部分34aと第2部分34bとに分割されている。第1
部分34aは、ハウジング1の外周壁12を上下方向に
貫通するようにしてこのハウジング1に固定して取り付
けられたボス状の第1のホルダ15aに嵌合保持されて
いる。この第1部分34aは、その軸長方向にスライド
可能である。ただし、この第1部分34aの下端には、
大径フランジ36が形成されており、この大径フランジ
36が、第1ホルダ部15aと第2ホルダ部15bとの
連結部に形成される大径穴37の上下の段部37a,3
7bに規制されることにより、その軸方向の往復動行程
が一定距離に規制されている。
の部位(図2〜図4においては下部)には、撃打作業体
3のシャンク部34を保持するホルダ部15が形成され
ている。本実施例においては、シャンク部34が、第1
部分34aと第2部分34bとに分割されている。第1
部分34aは、ハウジング1の外周壁12を上下方向に
貫通するようにしてこのハウジング1に固定して取り付
けられたボス状の第1のホルダ15aに嵌合保持されて
いる。この第1部分34aは、その軸長方向にスライド
可能である。ただし、この第1部分34aの下端には、
大径フランジ36が形成されており、この大径フランジ
36が、第1ホルダ部15aと第2ホルダ部15bとの
連結部に形成される大径穴37の上下の段部37a,3
7bに規制されることにより、その軸方向の往復動行程
が一定距離に規制されている。
【0038】シャンク部34の第1部分34aの頂面3
0は、回転体6の回転軸心Cと平行な平坦面とされてい
る。この第1部分34aは、図2に示すように、往復動
可能な行程の上端に位置するときには、回転体6の回転
に伴う撃打体65の旋回軌跡の最外周と頂面30とが互
いに干渉するように規定されている。この干渉時におい
て、シャンク部34の第1部分34aは、回転体6によ
って下方への押し下げ力を受けることとなり、これに伴
って第2部分34bも押し下げられることとなる。頂面
30には、適当な深さの緩衝穴31が開口して設けられ
ている。この緩衝穴31は、頂面30に撃打体65が回
転したときの相互の反発力を緩和し、撃打体65が頂面
30に一定時間だけ継続的に接触しつつこの頂面30を
下方に向けて適切に押し下げるように動作させるのに役
立つ。これは、後述する凸部72の頂面72aに設けら
れている緩衝穴73についても同様である。
0は、回転体6の回転軸心Cと平行な平坦面とされてい
る。この第1部分34aは、図2に示すように、往復動
可能な行程の上端に位置するときには、回転体6の回転
に伴う撃打体65の旋回軌跡の最外周と頂面30とが互
いに干渉するように規定されている。この干渉時におい
て、シャンク部34の第1部分34aは、回転体6によ
って下方への押し下げ力を受けることとなり、これに伴
って第2部分34bも押し下げられることとなる。頂面
30には、適当な深さの緩衝穴31が開口して設けられ
ている。この緩衝穴31は、頂面30に撃打体65が回
転したときの相互の反発力を緩和し、撃打体65が頂面
30に一定時間だけ継続的に接触しつつこの頂面30を
下方に向けて適切に押し下げるように動作させるのに役
立つ。これは、後述する凸部72の頂面72aに設けら
れている緩衝穴73についても同様である。
【0039】シャンク部34の第2部分34bは、ハウ
ジング1に固定して取り付けられたボス状の第2のホル
ダ15bにスライド可能に嵌合保持されているととも
に、図2によく表れているように、一対のスライドロッ
ド70の各一端に支持された第3のホルダ15cにも貫
通して保持されている。一対のスライドロッド70は、
ハウジング1に設けられた一対の貫通孔19にそれぞれ
スライド可能に挿通している。第2部分34bの側面に
は、その軸方向所定長さにわたって凹部38が形成され
ており、かつ第3ホルダ部15cにはその凹部38内に
一部進入して凹部38の長手方向両端壁に係合可能なス
トッパピン39が設けられている。このストッパピン3
9と凹部38との組み合わせ構造により、第2部分34
bは、その回転動作が規制されるとともに、第3ホルダ
部15cに対する相対的な往復移動行程が一定距離に規
制される。
ジング1に固定して取り付けられたボス状の第2のホル
ダ15bにスライド可能に嵌合保持されているととも
に、図2によく表れているように、一対のスライドロッ
ド70の各一端に支持された第3のホルダ15cにも貫
通して保持されている。一対のスライドロッド70は、
ハウジング1に設けられた一対の貫通孔19にそれぞれ
スライド可能に挿通している。第2部分34bの側面に
は、その軸方向所定長さにわたって凹部38が形成され
ており、かつ第3ホルダ部15cにはその凹部38内に
一部進入して凹部38の長手方向両端壁に係合可能なス
トッパピン39が設けられている。このストッパピン3
9と凹部38との組み合わせ構造により、第2部分34
bは、その回転動作が規制されるとともに、第3ホルダ
部15cに対する相対的な往復移動行程が一定距離に規
制される。
【0040】一対のスライドロッド70の各他端どうし
は連結部材71によって連結されており、この連結部材
71には、ハウジング1の外周壁12に設けられた貫通
孔18にスライド可能に挿通した凸部72が設けられて
いる。この凸部72は、シャンク部34の頂面30と回
転軸心Cを挟んで対向しており、この凸部72が最下降
位置にあるときには、その頂面72aが回転体6の回転
動作に伴って旋回する撃打体65の外周面と干渉可能と
なっている。この干渉時において、凸部72は撃打体6
5から上方へ向けての押し上げ力を受けることとなる。
頂面72aには、シャンク部34の緩衝穴31と同様な
緩衝穴73が設けられている。また、凸部72および連
結部材71には、バネ74の弾発力が常時上向きに作用
するように構成されており、通常時においては凸部72
の頂面72aは撃打体65と干渉しないようになってい
る。このような構成は、後述するように、撃打体65に
よって押し下げられた撃打作業体3を上方へ強制的に押
し上げるのに役立つ。
は連結部材71によって連結されており、この連結部材
71には、ハウジング1の外周壁12に設けられた貫通
孔18にスライド可能に挿通した凸部72が設けられて
いる。この凸部72は、シャンク部34の頂面30と回
転軸心Cを挟んで対向しており、この凸部72が最下降
位置にあるときには、その頂面72aが回転体6の回転
動作に伴って旋回する撃打体65の外周面と干渉可能と
なっている。この干渉時において、凸部72は撃打体6
5から上方へ向けての押し上げ力を受けることとなる。
頂面72aには、シャンク部34の緩衝穴31と同様な
緩衝穴73が設けられている。また、凸部72および連
結部材71には、バネ74の弾発力が常時上向きに作用
するように構成されており、通常時においては凸部72
の頂面72aは撃打体65と干渉しないようになってい
る。このような構成は、後述するように、撃打体65に
よって押し下げられた撃打作業体3を上方へ強制的に押
し上げるのに役立つ。
【0041】第1ないし第3のベアリングホルダ2A,
2B,2Cは、いずれもハウジング1よりも硬質の部材
からなり、たとえば鉄製である。これらは、いずれも鉄
板をプレス加工することにより形成することが可能であ
り、断面ハット状の形態を有している。より具体的に
は、図4によく表れているように、第1のベアリングホ
ルダ2Aは、両端が開口した筒状部20Aと、この筒状
部20Aの一端外周面に繋がった略円板状のフランジ部
21Aとを有している。筒状部20A内には、ニードル
ベアリング75Aが装着されている。フランジ部21A
には、複数のボルト挿通穴23Aが設けられている。こ
の第1のベアリングホルダ2Aは、ハウジング1に取り
付けられているが、その取り付け構造については、第2
および第3のベアリングホルダ2B,2Cや押さえカバ
ー4の取り付け構造と併せて後述する。
2B,2Cは、いずれもハウジング1よりも硬質の部材
からなり、たとえば鉄製である。これらは、いずれも鉄
板をプレス加工することにより形成することが可能であ
り、断面ハット状の形態を有している。より具体的に
は、図4によく表れているように、第1のベアリングホ
ルダ2Aは、両端が開口した筒状部20Aと、この筒状
部20Aの一端外周面に繋がった略円板状のフランジ部
21Aとを有している。筒状部20A内には、ニードル
ベアリング75Aが装着されている。フランジ部21A
には、複数のボルト挿通穴23Aが設けられている。こ
の第1のベアリングホルダ2Aは、ハウジング1に取り
付けられているが、その取り付け構造については、第2
および第3のベアリングホルダ2B,2Cや押さえカバ
ー4の取り付け構造と併せて後述する。
【0042】第2のベアリングホルダ2Bは、一端が開
口した筒状部20Bと、この筒状部20Bの一端外周面
に繋がった略円板状のフランジ部21Bとを有してい
る。フランジ部21Bには、ハウジング1の第2の開口
部11bに嵌入可能な段部22Bと、複数のボルト挿通
穴23Bとが設けられている。筒状部20B内には、ニ
ードルベアリング75Bが装着されている。第3のベア
リングホルダ2Cは、一端が開口した筒状部20Cと、
この筒状部20Cの一端外周面に繋がった略円板状のフ
ランジ部21Cとを有している。筒状部20C内には、
ニードルベアリング75Cが装着されている。フランジ
部21Cには、複数のボルト挿通穴23Cが設けられて
いる。
口した筒状部20Bと、この筒状部20Bの一端外周面
に繋がった略円板状のフランジ部21Bとを有してい
る。フランジ部21Bには、ハウジング1の第2の開口
部11bに嵌入可能な段部22Bと、複数のボルト挿通
穴23Bとが設けられている。筒状部20B内には、ニ
ードルベアリング75Bが装着されている。第3のベア
リングホルダ2Cは、一端が開口した筒状部20Cと、
この筒状部20Cの一端外周面に繋がった略円板状のフ
ランジ部21Cとを有している。筒状部20C内には、
ニードルベアリング75Cが装着されている。フランジ
部21Cには、複数のボルト挿通穴23Cが設けられて
いる。
【0043】押さえカバー4は、たとえばハウジング1
と同一の材質からなり、第1のベアリングホルダ2Aの
筒状部20Aに外嵌可能な筒状部40と、この筒状部4
0の一端外周面に繋がったフランジ部41とを有してい
る。ただし、筒状部40には、この筒状部40に直交す
るようにして他の筒状部44が一体に連設されている。
筒状部44の一端は、操作管84と連結される。筒状部
40の周面には、開口部42が形成されており、この開
口部42を介して2つの筒状部40,44のそれぞれの
内部が互いに連通するとともに、この部分に第1の傘歯
車86Aやこれを支持するベアリングなどを収容できる
ようになっている。フランジ部41には、複数のボルト
挿通穴43が設けられている。
と同一の材質からなり、第1のベアリングホルダ2Aの
筒状部20Aに外嵌可能な筒状部40と、この筒状部4
0の一端外周面に繋がったフランジ部41とを有してい
る。ただし、筒状部40には、この筒状部40に直交す
るようにして他の筒状部44が一体に連設されている。
筒状部44の一端は、操作管84と連結される。筒状部
40の周面には、開口部42が形成されており、この開
口部42を介して2つの筒状部40,44のそれぞれの
内部が互いに連通するとともに、この部分に第1の傘歯
車86Aやこれを支持するベアリングなどを収容できる
ようになっている。フランジ部41には、複数のボルト
挿通穴43が設けられている。
【0044】第1および第2のベアリングホルダ2A,
2Bと押さえカバー4とは、ハウジング1をその両側か
ら挟み付けるようにしてハウジング1に固定して取り付
けられている。より具体的には、第1のベアリングホル
ダ2Aと押さえカバー4とはハウジング1の一側面10
aに対向配置されるとともに、第2のベアリングホルダ
2Bはハウジング1の他側面10bに対向配置されてい
る。また、これらの各ボルト挿通穴23A,23B,4
3およびハウジング1の幅方向に貫通して設けらさたボ
ルト挿通穴17には、ボルト76が一連に挿通してお
り、このボルト76とこれに螺合するナット76aとの
締めつけにより、ハウジング1に対するそれらの固定が
図られている。もちろん、図2によく表れているよう
に、複数本のボルト76は、回転体6の回転動作などに
支障を生じないように、ハウジング1の空間室11を避
けた位置に配されている。ただし、本願発明はこれに限
定されず、いわゆる通しボルトとは異なるタイプのボル
トを用いることによって上記各部材をハウジング1に取
り付けてもかまわない。
2Bと押さえカバー4とは、ハウジング1をその両側か
ら挟み付けるようにしてハウジング1に固定して取り付
けられている。より具体的には、第1のベアリングホル
ダ2Aと押さえカバー4とはハウジング1の一側面10
aに対向配置されるとともに、第2のベアリングホルダ
2Bはハウジング1の他側面10bに対向配置されてい
る。また、これらの各ボルト挿通穴23A,23B,4
3およびハウジング1の幅方向に貫通して設けらさたボ
ルト挿通穴17には、ボルト76が一連に挿通してお
り、このボルト76とこれに螺合するナット76aとの
締めつけにより、ハウジング1に対するそれらの固定が
図られている。もちろん、図2によく表れているよう
に、複数本のボルト76は、回転体6の回転動作などに
支障を生じないように、ハウジング1の空間室11を避
けた位置に配されている。ただし、本願発明はこれに限
定されず、いわゆる通しボルトとは異なるタイプのボル
トを用いることによって上記各部材をハウジング1に取
り付けてもかまわない。
【0045】また、好ましくは、第1のベアリングホル
ダ2Aおよび押さえカバー4のそれぞれとハウジング1
とは、複数本のノックピン(図示略)によっても位置決
め固定が図られている。また同様に、第2のベアリング
ホルダ2Bについても、複数本のノックピンを併用して
ハウジング1に対する位置決め固定が図られている。こ
のようにノックピンを併用すれば、ボルト76を用いて
上記各部品の固定を図る以前の段階において上記各部品
どうしの正確な位置決めを図ることができるとともに、
ハウジング1に対する上記各部材の取り付け強度をより
高めることができる。
ダ2Aおよび押さえカバー4のそれぞれとハウジング1
とは、複数本のノックピン(図示略)によっても位置決
め固定が図られている。また同様に、第2のベアリング
ホルダ2Bについても、複数本のノックピンを併用して
ハウジング1に対する位置決め固定が図られている。こ
のようにノックピンを併用すれば、ボルト76を用いて
上記各部品の固定を図る以前の段階において上記各部品
どうしの正確な位置決めを図ることができるとともに、
ハウジング1に対する上記各部材の取り付け強度をより
高めることができる。
【0046】図3によく表れているように、第2のベア
リングホルダ2Bは、その段部22Bがハウジング1の
第2の開口部11bに嵌入するとともに、フランジ部2
1Bの外周縁がハウジング1の側面10bに当接するよ
うにしてハウジング1に取り付けられている。ハウジン
グ1の第2の開口部11bの全体は、この第2のベアリ
ングホルダ2Bによって塞がれている。第1のベアリン
グホルダ2Aは、そのフランジ部21Aの外周縁がハウ
ジング1の側面10aに当接するようにしてハウジング
1に取り付けられている。ハウジング1の第1の開口部
11aの略全域が、この第1のベアリングホルダ2Aに
よって塞がれている。また、撃打体65は、第1および
第2のベアリングホルダ2A,2Bの各フランジ部21
A,21B間に挟まれており、各フランジ部21A,2
1Bは撃打体65がその長手方向に移動することを規制
する役割をも果たすようになっている。
リングホルダ2Bは、その段部22Bがハウジング1の
第2の開口部11bに嵌入するとともに、フランジ部2
1Bの外周縁がハウジング1の側面10bに当接するよ
うにしてハウジング1に取り付けられている。ハウジン
グ1の第2の開口部11bの全体は、この第2のベアリ
ングホルダ2Bによって塞がれている。第1のベアリン
グホルダ2Aは、そのフランジ部21Aの外周縁がハウ
ジング1の側面10aに当接するようにしてハウジング
1に取り付けられている。ハウジング1の第1の開口部
11aの略全域が、この第1のベアリングホルダ2Aに
よって塞がれている。また、撃打体65は、第1および
第2のベアリングホルダ2A,2Bの各フランジ部21
A,21B間に挟まれており、各フランジ部21A,2
1Bは撃打体65がその長手方向に移動することを規制
する役割をも果たすようになっている。
【0047】押さえカバー4は、その筒状部40が第1
のベアリングホルダ2Aの筒状部20Aに外嵌するとと
もに、そのフランジ部41が第1のベアリングホルダ2
Aのフランジ部21Aをハウジング1の側面10aとの
間に挟み込むようにしてハウジング1に取り付けられて
いる。この押さえカバー4の筒状部40によって第2の
傘歯車86Bの周囲が覆われている。また、この押さえ
カバー4の筒状部40の開口部42内には、第1の傘歯
車86Aが配置されている。
のベアリングホルダ2Aの筒状部20Aに外嵌するとと
もに、そのフランジ部41が第1のベアリングホルダ2
Aのフランジ部21Aをハウジング1の側面10aとの
間に挟み込むようにしてハウジング1に取り付けられて
いる。この押さえカバー4の筒状部40によって第2の
傘歯車86Bの周囲が覆われている。また、この押さえ
カバー4の筒状部40の開口部42内には、第1の傘歯
車86Aが配置されている。
【0048】第3のベアリングホルダ2Cは、押さえカ
バー4の筒状部40の軸長方向の一端開口部を塞ぐよう
に、複数のボルト76bを用いて筒状部40に固定して
取り付けられている。この第3のベアリングホルダ2C
は、筒状部40内に嵌合する段部22Cをも有してい
る。
バー4の筒状部40の軸長方向の一端開口部を塞ぐよう
に、複数のボルト76bを用いて筒状部40に固定して
取り付けられている。この第3のベアリングホルダ2C
は、筒状部40内に嵌合する段部22Cをも有してい
る。
【0049】ハウジング1の内部には、回転体6の回転
支持のためのニードルベアリング75A〜75Cの潤
滑、ホルダ部15における撃打作業体3のシャンク部3
4の軸方向振動摺動のための潤滑、シャンク部34の頂
面30と撃打体65との接触部における潤滑、凸部72
の頂面72aと撃打体65との接触部における潤滑、お
よび回転体6の穴部61の内周面に対する撃打体65の
摺動潤滑を行うための潤滑剤が適当量投入されている。
支持のためのニードルベアリング75A〜75Cの潤
滑、ホルダ部15における撃打作業体3のシャンク部3
4の軸方向振動摺動のための潤滑、シャンク部34の頂
面30と撃打体65との接触部における潤滑、凸部72
の頂面72aと撃打体65との接触部における潤滑、お
よび回転体6の穴部61の内周面に対する撃打体65の
摺動潤滑を行うための潤滑剤が適当量投入されている。
【0050】次に、上記構成の連続衝撃作業機Aの作用
について説明する。
について説明する。
【0051】この連続衝撃作業機Aは、ショベル状の撃
打作業体3の先端が穴を掘るべき地面に突き当たった姿
勢にされて使用される。このようにすると、図3よく表
れているように、撃打作業体3のシャンク部34の第1
部分34aと第2部分34bとは、それらの往復移動行
程の最上端に位置することになる。この状態においてス
ロットル操作レバー81を操作してエンジン8の回転数
を次第に上げていくと、やがて遠心クラッチが作動して
エンジンの回転出力が伝動軸85を介して回転体6に伝
達され、回転体6は高速回転を開始する。この回転体6
の回転に伴い、撃打体65は、その一回の旋回ごとにシ
ャンク部34の第1部分34aの頂面30に衝突する。
このため、シャンク部34には押し下げ力が繰り返して
付与され、この力の作用により撃打作業体3の先端は地
中に向けて進行し、地面の掘削作業が容易化される。
打作業体3の先端が穴を掘るべき地面に突き当たった姿
勢にされて使用される。このようにすると、図3よく表
れているように、撃打作業体3のシャンク部34の第1
部分34aと第2部分34bとは、それらの往復移動行
程の最上端に位置することになる。この状態においてス
ロットル操作レバー81を操作してエンジン8の回転数
を次第に上げていくと、やがて遠心クラッチが作動して
エンジンの回転出力が伝動軸85を介して回転体6に伝
達され、回転体6は高速回転を開始する。この回転体6
の回転に伴い、撃打体65は、その一回の旋回ごとにシ
ャンク部34の第1部分34aの頂面30に衝突する。
このため、シャンク部34には押し下げ力が繰り返して
付与され、この力の作用により撃打作業体3の先端は地
中に向けて進行し、地面の掘削作業が容易化される。
【0052】撃打体65がシャンク部34の頂面30に
干渉しつつ旋回している通常状態時においては、凸部7
2は撃打体65とは干渉しない位置にある。ただし、作
業者がたとえば地面に突き刺さった撃打作業体3を地面
から引き抜こうとして撃打機構部Bのハウジング1を上
方に持ち上げようとしたときには、凸部72がハウジン
グ1に相対して下降し、その頂面72aには撃打体65
が衝突可能となる。頂面72aに対して撃打体65が衝
突すると、凸部72や連結部材71は上方へ押し上げら
れることとなって、各スライドロッド70、第3のホル
ダ15cおよび撃打作業体3にも上方に向かう押し上げ
力が作用する。したがって、撃打作業体3を地面から引
き抜く作業が容易化されるのである。その際、シャンク
部34の頂面30は撃打体65とは干渉しないようにな
っている。
干渉しつつ旋回している通常状態時においては、凸部7
2は撃打体65とは干渉しない位置にある。ただし、作
業者がたとえば地面に突き刺さった撃打作業体3を地面
から引き抜こうとして撃打機構部Bのハウジング1を上
方に持ち上げようとしたときには、凸部72がハウジン
グ1に相対して下降し、その頂面72aには撃打体65
が衝突可能となる。頂面72aに対して撃打体65が衝
突すると、凸部72や連結部材71は上方へ押し上げら
れることとなって、各スライドロッド70、第3のホル
ダ15cおよび撃打作業体3にも上方に向かう押し上げ
力が作用する。したがって、撃打作業体3を地面から引
き抜く作業が容易化されるのである。その際、シャンク
部34の頂面30は撃打体65とは干渉しないようにな
っている。
【0053】上記したように、撃打体65は、撃打作業
体3の頂面30に衝突し、この頂面30に衝撃力を付与
する。また、撃打体65は凸部72の頂面72aに衝突
する場合もある。したがって、それらの衝撃力の反作用
としての衝撃力が、3つのニードルベアリング75A〜
75Cに作用することとなる。これに対し、ニードルベ
アリング75A〜75Cのそれぞれは、一対の軸部60
a,60bの軸長方向に一定長さを有する複数のニード
ルを備えたものであるから、一対の軸部60a,60b
とこれら3つのニードルベアリング75A〜75Cとの
間にこじれが発生し難くなり、これら3つのニードルベ
アリング75A〜75Cのそれぞれによって上記した衝
撃力を適切に分散させて負担することができる。すなわ
ち、一対の軸部60a,60bのこじれを防止すること
によって、3つのニードルベアリング75A〜75Cの
うちの一部分のみに上記衝撃力が集中的に作用するよう
なことがなくなる。したがって、ニードルベアリング7
5A〜75Cが容易に損傷しないようにすることができ
る。
体3の頂面30に衝突し、この頂面30に衝撃力を付与
する。また、撃打体65は凸部72の頂面72aに衝突
する場合もある。したがって、それらの衝撃力の反作用
としての衝撃力が、3つのニードルベアリング75A〜
75Cに作用することとなる。これに対し、ニードルベ
アリング75A〜75Cのそれぞれは、一対の軸部60
a,60bの軸長方向に一定長さを有する複数のニード
ルを備えたものであるから、一対の軸部60a,60b
とこれら3つのニードルベアリング75A〜75Cとの
間にこじれが発生し難くなり、これら3つのニードルベ
アリング75A〜75Cのそれぞれによって上記した衝
撃力を適切に分散させて負担することができる。すなわ
ち、一対の軸部60a,60bのこじれを防止すること
によって、3つのニードルベアリング75A〜75Cの
うちの一部分のみに上記衝撃力が集中的に作用するよう
なことがなくなる。したがって、ニードルベアリング7
5A〜75Cが容易に損傷しないようにすることができ
る。
【0054】また、上記した3つのニードルベアリング
75A〜75Cは、ハウジング1よりも硬質の部材から
なる第1ないし第3のベアリングホルダ2A〜2Cの筒
状部20A〜20Cに保持されている。したがって、3
つのニードルベアリング75A〜75Cのそれぞれにラ
ジアル方向の衝撃力が繰り返して作用しても、それに起
因して筒状部20A〜20Cが容易に変形するようなこ
ともない。これら筒状部20A〜20C内には、ニード
ルベアリング75A〜75Cをガタツキが生じないよう
に適切に保持させておくことができる。
75A〜75Cは、ハウジング1よりも硬質の部材から
なる第1ないし第3のベアリングホルダ2A〜2Cの筒
状部20A〜20Cに保持されている。したがって、3
つのニードルベアリング75A〜75Cのそれぞれにラ
ジアル方向の衝撃力が繰り返して作用しても、それに起
因して筒状部20A〜20Cが容易に変形するようなこ
ともない。これら筒状部20A〜20C内には、ニード
ルベアリング75A〜75Cをガタツキが生じないよう
に適切に保持させておくことができる。
【0055】さらに、上記した衝撃力は、第1および第
2のベアリングホルダ2A,2Bとハウジング1との取
り付け部に作用するとともに、第3のベアリングホルダ
2Cと押さえカバー4との取り付け部にも作用する。こ
れに対し、第1および第2のベアリングホルダ2A,2
Bの各フランジ部21A,21Bは、複数本のボルト7
6によってハウジング1に取り付けられており、その取
り付け強度は高くされている。とくに、第1のベアリン
グホルダ2Aについては、その筒状部20Aが押さえカ
バー4の筒状部40に嵌合していることによっても、ラ
ジアル方向についての移動が規制されている。また、第
2のベアリングホルダ2Bは、その段部22Bがハウジ
ング1の第2の開口部11bに嵌合していることによっ
てもラジアル方向への移動が規制されている。このた
め、第1および第2のベアリングホルダ2A,2Bがラ
ジアル方向に容易にガタツキを生じるようなことはな
い。
2のベアリングホルダ2A,2Bとハウジング1との取
り付け部に作用するとともに、第3のベアリングホルダ
2Cと押さえカバー4との取り付け部にも作用する。こ
れに対し、第1および第2のベアリングホルダ2A,2
Bの各フランジ部21A,21Bは、複数本のボルト7
6によってハウジング1に取り付けられており、その取
り付け強度は高くされている。とくに、第1のベアリン
グホルダ2Aについては、その筒状部20Aが押さえカ
バー4の筒状部40に嵌合していることによっても、ラ
ジアル方向についての移動が規制されている。また、第
2のベアリングホルダ2Bは、その段部22Bがハウジ
ング1の第2の開口部11bに嵌合していることによっ
てもラジアル方向への移動が規制されている。このた
め、第1および第2のベアリングホルダ2A,2Bがラ
ジアル方向に容易にガタツキを生じるようなことはな
い。
【0056】同様に、第3のベアリングホルダ2Cも、
複数のボルト76bを用いて押さえカバー4に取り付け
られており、しかもその段部22Cが押さえカバー4の
筒状部40に嵌合していることによってラジアル方向の
移動が規制されている。したがって、第1ないし第3の
ベアリングホルダ2A〜2Cのそれぞれを長期にわたっ
て適切に固定させておくことができる。その結果、回転
体6の円滑な回転動作が確保され、連続衝撃作業機Aの
使用寿命の長期化を図ることができる。
複数のボルト76bを用いて押さえカバー4に取り付け
られており、しかもその段部22Cが押さえカバー4の
筒状部40に嵌合していることによってラジアル方向の
移動が規制されている。したがって、第1ないし第3の
ベアリングホルダ2A〜2Cのそれぞれを長期にわたっ
て適切に固定させておくことができる。その結果、回転
体6の円滑な回転動作が確保され、連続衝撃作業機Aの
使用寿命の長期化を図ることができる。
【0057】また、この連続衝撃作業機Aにおいては、
押さえカバー4の筒状部40の周面に設けた開口部42
内に第1の傘歯車86Aを配置させているために、この
第1の傘歯車86Aの中心を第2の傘歯車86Bの中心
に接近させることができる。このため、回転力を第1の
傘歯車86Aから第2の傘歯車86Bに所定の減速比を
もって伝達させる場合に、これら2つの傘歯車86A,
86Bのいずれをも小径にすることが可能となる。した
がって、これらの傘歯車86A,86Bを収容する押さ
えカバー4のサイズを小さくすることも可能となる。ま
た、第1の傘歯車86Aを小径にできれば、伝動軸85
の中心線C1とハウジング1の幅方向の中心線C2との
距離Sを短くすることもできる。その一方、撃打作業体
3に往復動作を行なわせるための衝撃力は上記の中心線
C2に沿って作用するのに対し、撃打機構部Bはエンジ
ン8に対して操作管84を介して支持されており、その
中心は上記の中心線C1と一致する。したがって、2つ
の中心線C1,C2間の距離Sを短くすれば、中心線C
2に沿って作用する力が中心線C1に対するモーメント
として大きく働かないようにすることができる。上記モ
ーメントが大きい場合には、これに対処できるようにハ
ウジング1やその他の部材の各部を厚肉に形成する必要
があり、また連続衝撃作業機Aを操作する作業者の両腕
に大きな負担を生じるが、本実施形態においては上記モ
ーメントを小さくすることによりそのような不具合を解
消し、または抑制することができる。また、上記の距離
Sを短くすることにより、撃打機構部Bの全体の薄型化
を達成することもできる。
押さえカバー4の筒状部40の周面に設けた開口部42
内に第1の傘歯車86Aを配置させているために、この
第1の傘歯車86Aの中心を第2の傘歯車86Bの中心
に接近させることができる。このため、回転力を第1の
傘歯車86Aから第2の傘歯車86Bに所定の減速比を
もって伝達させる場合に、これら2つの傘歯車86A,
86Bのいずれをも小径にすることが可能となる。した
がって、これらの傘歯車86A,86Bを収容する押さ
えカバー4のサイズを小さくすることも可能となる。ま
た、第1の傘歯車86Aを小径にできれば、伝動軸85
の中心線C1とハウジング1の幅方向の中心線C2との
距離Sを短くすることもできる。その一方、撃打作業体
3に往復動作を行なわせるための衝撃力は上記の中心線
C2に沿って作用するのに対し、撃打機構部Bはエンジ
ン8に対して操作管84を介して支持されており、その
中心は上記の中心線C1と一致する。したがって、2つ
の中心線C1,C2間の距離Sを短くすれば、中心線C
2に沿って作用する力が中心線C1に対するモーメント
として大きく働かないようにすることができる。上記モ
ーメントが大きい場合には、これに対処できるようにハ
ウジング1やその他の部材の各部を厚肉に形成する必要
があり、また連続衝撃作業機Aを操作する作業者の両腕
に大きな負担を生じるが、本実施形態においては上記モ
ーメントを小さくすることによりそのような不具合を解
消し、または抑制することができる。また、上記の距離
Sを短くすることにより、撃打機構部Bの全体の薄型化
を達成することもできる。
【0058】本願発明に係る連続衝撃作業機の各部の具
体的な構成は、上述の実施形態に限定されるものではな
く、種々に設計変更自在である。
体的な構成は、上述の実施形態に限定されるものではな
く、種々に設計変更自在である。
【0059】たとえば、本願発明においては、回転体の
一対の軸部を支持する複数のベアリングの一部分がハウ
ジングまたはハウジングと同様な材質のベアリングホル
ダに保持され、かつその残りのベアリングのみがハウジ
ングよりも硬質のベアリングホルダによって保持された
構成とされていてもかまわない。ただし、上述の実施形
態のように、回転体の一対の軸部が計3つのベアリング
によって支持されているとともに、一対の軸部の一方が
外部から回転駆動力を受けるために2つのベアリングに
よって支持されているような場合には、それらのうちの
中央のベアリングに作用する荷重が大きくなる傾向が強
いため、少なくともこの中央のベアリングをハウジング
よりも硬質のベアリングホルダによって保持させること
が好ましい。また、本願発明においては、回転体の一対
の軸部を支持する手段として、第3のベアリングホルダ
やこれに保持されるベアリングを用いることなく、2つ
のベアリングのみを用いることによって一対の軸部が支
持された構成とすることも可能である。
一対の軸部を支持する複数のベアリングの一部分がハウ
ジングまたはハウジングと同様な材質のベアリングホル
ダに保持され、かつその残りのベアリングのみがハウジ
ングよりも硬質のベアリングホルダによって保持された
構成とされていてもかまわない。ただし、上述の実施形
態のように、回転体の一対の軸部が計3つのベアリング
によって支持されているとともに、一対の軸部の一方が
外部から回転駆動力を受けるために2つのベアリングに
よって支持されているような場合には、それらのうちの
中央のベアリングに作用する荷重が大きくなる傾向が強
いため、少なくともこの中央のベアリングをハウジング
よりも硬質のベアリングホルダによって保持させること
が好ましい。また、本願発明においては、回転体の一対
の軸部を支持する手段として、第3のベアリングホルダ
やこれに保持されるベアリングを用いることなく、2つ
のベアリングのみを用いることによって一対の軸部が支
持された構成とすることも可能である。
【0060】本願発明においては、ベアリングホルダや
ハウジングの具体的な材質も、とくに限定されるもので
はなく、要は、ベアリングホルダは、ハウジングよりも
硬質の材質であればよい。
ハウジングの具体的な材質も、とくに限定されるもので
はなく、要は、ベアリングホルダは、ハウジングよりも
硬質の材質であればよい。
【0061】また、本願発明においては、回転体を回転
駆動させるための駆動源も限定されない。撃打作業体の
具体的構成もショベル状のものに限定されない。本願発
明においては、撃打作業体をたとえばコンクリートブレ
ーカのチゼルのように形成してもよい。あるいは、連続
衝撃作業機を杭打ち機として用いる場合には、撃打作業
体をそのシャンク部の下端に木製の杭の頂部を嵌合する
下開放状のキャップを連結した形態としてもよい。ま
た、たとえば船体の外壁に付着した貝類や汚れあるいは
さびなどを落とすさび落とし機として構成する場合に
は、撃打作業体の先端部は、へら状のものとなる。さら
に、本願発明においては、たとえば高所用の作業機(た
とえばヤシの木からヤシの実を落下採取するための切断
用の撃打作業体を備えた作業機や、樹木の枝を切断する
ための撃打作業体を備えた作業機など)として構成する
ことも可能であり、この場合にはハウジングを支持する
操作管84は、たとえば数メートル程度あるいはそれよ
りも長い寸法とすることができる。
駆動させるための駆動源も限定されない。撃打作業体の
具体的構成もショベル状のものに限定されない。本願発
明においては、撃打作業体をたとえばコンクリートブレ
ーカのチゼルのように形成してもよい。あるいは、連続
衝撃作業機を杭打ち機として用いる場合には、撃打作業
体をそのシャンク部の下端に木製の杭の頂部を嵌合する
下開放状のキャップを連結した形態としてもよい。ま
た、たとえば船体の外壁に付着した貝類や汚れあるいは
さびなどを落とすさび落とし機として構成する場合に
は、撃打作業体の先端部は、へら状のものとなる。さら
に、本願発明においては、たとえば高所用の作業機(た
とえばヤシの木からヤシの実を落下採取するための切断
用の撃打作業体を備えた作業機や、樹木の枝を切断する
ための撃打作業体を備えた作業機など)として構成する
ことも可能であり、この場合にはハウジングを支持する
操作管84は、たとえば数メートル程度あるいはそれよ
りも長い寸法とすることができる。
【0062】さらに、上述の実施形態においては、撃打
作業体3が軸回りに回転不能にする必要があるショベル
の形態にしているために、この撃打作業体3のシャンク
部を、軸転可能な第1部分と軸転不能な第2部分とに分
割構成したが、作業体全体が軸転しても差し支えないた
とえばコンクリートブレーカのチゼルのような形態とさ
れる場合には、このシャンク部を実施形態のように二分
割する必要はない。さらに、本願発明においては、撃打
作業体3を上向きに後退させるための凸部72を備えた
連結部材71や一対のスライドロッド70などから構成
された機構は、必要に応じて設ければよいものである。
作業体3が軸回りに回転不能にする必要があるショベル
の形態にしているために、この撃打作業体3のシャンク
部を、軸転可能な第1部分と軸転不能な第2部分とに分
割構成したが、作業体全体が軸転しても差し支えないた
とえばコンクリートブレーカのチゼルのような形態とさ
れる場合には、このシャンク部を実施形態のように二分
割する必要はない。さらに、本願発明においては、撃打
作業体3を上向きに後退させるための凸部72を備えた
連結部材71や一対のスライドロッド70などから構成
された機構は、必要に応じて設ければよいものである。
【図1】本願発明に係る連続衝撃作業機の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2のIII −III 断面図である。
【図4】図3に示す構造の主要部材を示す分解断面図で
ある。
ある。
【図5】従来例を示す要部断面図である。
A 連続衝撃作業機
B 撃打機構部
1 ハウジング
2A 第1のベアリングホルダ
2B 第2のベアリングホルダ
2C 第3のベアリングホルダ
3 撃打作業体
4 押さえカバー
6 回転体
11a 第1の開口部
11b 第2の開口部
20A 筒状部(第1のベアリングホルダの)
20B 筒状部(第2のベアリングホルダの)
20C 筒状部(第3のベアリングホルダの)
21A フランジ部(第1のベアリングホルダの)
21B フランジ部(第2のベアリングホルダの)
21C フランジ部(第3のベアリングホルダの)
22B,22C 段部
40 筒状部(押さえカバーの)
41 フランジ部(押さえカバーの)
42 開口部
65 撃打体
75A,75B,75C ニードルベアリング
86A 第1の傘歯車
86B 第2の傘歯車
Claims (4)
- 【請求項1】 ハウジングと、このハウジング内におい
て回転し、かつ一対の軸部を有する回転体と、上記一対
の軸部を支持する複数のベアリングと、上記回転体の回
転中心から偏心してこの回転体に保持されている撃打体
と、上記ハウジングに往復移動可能に支持されており、
かつ上記回転体の回転に伴って上記撃打体が旋回すると
きにこの撃打体との接触により押動される撃打作業体
と、を備えており、上記回転体の一対の軸部のうち、第
1の軸部は、上記ハウジングの外部から回転駆動力を受
けるように構成されている、連続衝撃作業機であって、 上記ハウジングよりも硬い材質からなり、上記第1の軸
部のベアリングが内部に装着された筒状部、およびこの
筒状部の外周面に繋がって上記ハウジングへの取り付け
が図られるフランジ部を有する第1のベアリングホルダ
と、 上記第1のベアリングホルダの筒状部に外嵌する筒状
部、およびこの筒状部に繋がって形成され、かつ上記ハ
ウジングとの間に上記第1のベアリングホルダのフラン
ジ部を挟み込むようにして上記ハウジングに取り付けら
れるフランジ部を有する押さえカバーと、を備えている
とともに、 上記第1の軸部は、上記第1のベアリングホルダの筒状
部よりも上記ハウジングの幅方向外方に突出し、この突
出部分には、上記ハウジングの外部から上記回転体を回
転させるための回転駆動力を伝達してくる第1の歯車と
噛み合う第2の歯車が上記押さえカバーの筒状部内に配
されるようにして取り付けられており、上記押さえカバ
ーの筒状部の周面には、上記第1の歯車を配置させるた
めの開口部が設けられている ことを特徴とする、連続衝
撃作業機。 - 【請求項2】 上記ハウジングよりも硬い材質からな
り、上記一対の軸部のうち、第2の軸部のベアリングが
内部に装着された筒状部、およびこの筒状部の外周面に
繋がって上記ハウジングへの取り付けが図られるフラン
ジ部を有する第2のベアリングホルダを備えており、か
つ、 この第2のベアリングホルダは、上記ハウジングの幅方
向の一側面に設けられた開口部を塞ぐようにして上記ハ
ウジングに取り付けられているとともに、上記開口部に
嵌入する段部を有している、請求項1に記載の連続衝撃
作業機。 - 【請求項3】 上記回転体には、上記撃打体が嵌入され
る穴部が貫通して設けられており、かつ上記撃打体は、
上記穴部の貫通方向において上記第1および第2のベア
リングホルダのそれぞれのフランジ部の間に挟み込まれ
ている、請求項2に記載の連続衝撃作業機。 - 【請求項4】 上記ハウジングよりも硬質の部材からな
る第3のベアリングホルダをさらに具備しており、か
つ、 この第3のベアリングホルダは、上記第1の軸部の上記
突出部分を支持するためのベアリングが内部に装着され
た筒状部と、この筒状部の外周面に繋がり、かつ上記押
さえカバーへの取り付け固定が図られるフランジ部とを
有しており、このフランジ部には、上記押さえカバーの
筒状部と嵌合する段部が設けられている、請求項1に記
載の連続衝撃作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29191799A JP3479243B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 連続衝撃作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29191799A JP3479243B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 連続衝撃作業機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001113474A JP2001113474A (ja) | 2001-04-24 |
JP3479243B2 true JP3479243B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17775142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29191799A Expired - Fee Related JP3479243B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 連続衝撃作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479243B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29191799A patent/JP3479243B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001113474A (ja) | 2001-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7624815B2 (en) | Powered hammer with vibration dampener | |
US7814986B2 (en) | Lubricant system for powered hammer | |
US7401661B2 (en) | Lubricant pump for powered hammer | |
EP1872913B1 (en) | A tool holder for a hammer apparatus | |
EP1872911A1 (en) | A cylinder support structure for a hammer drill | |
US5002134A (en) | Rotary impacting apparatus | |
EP1872910B1 (en) | Method for mesuring the amount of wear of a nose of beat piece in a hammer drill | |
EP1872912B1 (en) | Hammer drill with a beat piece support structure | |
US6250401B1 (en) | Rotary impacting apparatus | |
JP3369844B2 (ja) | 空打ち防止機構を有する回転打撃工具 | |
JP3479243B2 (ja) | 連続衝撃作業機 | |
US6192995B1 (en) | Rotary impacting apparatus | |
EP1872908B1 (en) | A lubricant system for a hammer drill | |
JP2844398B2 (ja) | 連続衝撃作業機 | |
EP1872907B1 (en) | A lubricant system for a hammer drill | |
JP2632183B2 (ja) | 携帯式連続衝撃作業機 | |
JP2844397B2 (ja) | 連続衝撃作業機 | |
JPH0731974Y2 (ja) | 携帯式連続衝撃作業機 | |
JPS5835422Y2 (ja) | 動力ハンマ−ドリルの切換機構 | |
JP5165685B2 (ja) | 撃打作業機 | |
JP2001353669A (ja) | 連続衝撃作業機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |