JPS5835422Y2 - 動力ハンマ−ドリルの切換機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、動カバンマードリルにおいて、回転子打撃、回
転のみの切換えを行う切換機構に関するものである。

従来、上記切換機構にあっては、打撃駆動系中の打撃子
の吸引作用を止めることによりよって打撃を止め、これ
によって回転のみの駆動を行っていた。

上記従来の方式では回転のみの駆動にあっても、クラン
クシャフト、コンロッド、ピストン等のアンバランス部
が駆動状態にあるため、振動が大きい欠点がある。

本案の目的は、上記した従来技術の欠点を除去すること
を目的とするもので、以下本案を実施例によって説明す
る。

モーターの回転子１の回転は、クランクシャフト２に、
ニードルベアリング３を介して回転可能に設置された減
速歯車５を駆動する。

歯車５は切換手段４の操作により、軸方向に移動可能で
あり、第１図における第１位置では、クランクシャフト
２の凹部に落し込まれたボール６等の錠止体が、歯車５
の内周に形成された切欠き部ａに係合している。

この場合、歯車５の回転は、クランクシャフト２に伝わ
り、コンロノド９を介して、ピストン１０を往復動させ
、打撃子１２を駆動して、工具１３に打撃を与えるとと
もに、セカンドギヤ８ヲ回転させ、ベベルピニオンγ、
ベベルギヤ１１゜シリンダ１４を介して、工具１３に回
転を与える。

以上のように構成されたものにおいて、切換手段４を操
作することにより、歯車５を第３図に示す第２位置筐で
、軸方向に移動させることができる。

この位置では、ボール６は、歯車５の内周に形成された
切欠き部ａに係合せず、歯車５の回転は、クランクシャ
フト２を回転させないため、打撃動作は行われず、回転
のみを工具１３に伝えることができる。

本案は上記の構成であるから、歯車を移動することによ
り、工具に回転と打撃を与える場合と回転のみを与える
場合の選択ができると共に、回転のみで使用するときは
、クランク軸の回転が停止するために打撃駆動系の駆動
が断たれて振動が少く、また、余分な回転ロスを無くす
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案機構を備えた動カバンマードリルの側断面
図、第２図は第１図のＡＡ断面図、第３図は本案クラッ
チ部の側断面図で、回転のみで使用する場合のギヤの位
置を示す。 １は回転子、２はクランクシャフト、５は減速歯車、６
はボール錠止体、１３は工具、ａは切欠き部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転子の回転を減速歯車を介して打撃駆動系と回転駆動
   系の両駆動に分割して伝達するよう構成した動カバンマ
   ードリルにおいて、前記打撃駆動系の回転運動を往復動
   に変換するクランクシャフトに、前記減速歯車を回転か
   つ軸方向摺動自在に遊嵌すると共に該減速歯車との遊嵌
   部に複数個の錠止体を配設し、前記減速歯車の内周には
   、前記錠止体に適宜係合して動力伝達を行う切欠き部を
   形成して成る切換機構。