JP2585072Y2 - ハンマードリルの切換機構 - Google Patents

ハンマードリルの切換機構

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JP2585072Y2
JP2585072Y2 JP96493U JP96493U JP2585072Y2 JP 2585072 Y2 JP2585072 Y2 JP 2585072Y2 JP 96493 U JP96493 U JP 96493U JP 96493 U JP96493 U JP 96493U JP 2585072 Y2 JP2585072 Y2 JP 2585072Y2
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JP
Japan
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clutch member
eccentric pin
engagement
hammer drill
switching mechanism
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JP96493U
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JPH0657567U (ja
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康男 和田
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハンマードリルの切換
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート等の被削材に穴あ
けする装置としてハンマードリルが広く知られている。
このようなハンマードリルにあっては、ビットに回転力
と打撃力とを同時に与えハンマードリルとして作用させ
る場合と、回転力のみを与え通常のドリルとして作用さ
せる場合とを選択的に使用することができるものがあ
る。
【0003】この場合、モータ軸の回転力を歯車伝達機
構を介して打撃駆動系と回転駆動系の両駆動系に伝達で
きるようにしており、切換機構により打撃駆動系への伝
達を遮断可能に構成している。
【0004】図4は従来の切換機構を示したものであ
る。図中符号101はモータ軸であり、このモータ軸1
01には歯部101aが形成されており、この歯部10
1aに第一歯車102と第二歯車103とが噛合されて
いる。ここで、この第一歯車102は回転駆動系のもの
であり、第二歯車103は打撃駆動系のものである。こ
の第二歯車103には2本の係合ピン104,104が
突設されている。また、この第二歯車103と同軸上に
はクラッチ部材105が配設され、係合ピン104,1
04が係合可能な係合穴105a,105aが形成され
ている。さらに、ハウジング106には切換レバー10
7が回転可能に設けられ、この切換レバー107には偏
心ピン108が偏心状に取付けられている。ここで、こ
の偏心ピン108はクラッチ部材105のフランジ部1
05bに係脱可能であり、当接状態および離間状態共に
偏心ピン108の先端はクラッチ部材105の内側に位
置せしめられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成では、組立て時には、偏心ピンの先端がクラッチ
部材の内側に位置されるため、クラッチ部材をクランク
軸に挿入後、切換レバーをハウジングに組込まなければ
ならず、修理等で、クラッチ部材等の交換をする際、常
に切換レバーをハウジングから取り外さなければならな
かった。また、クラッチ部材とクランク軸との間にはば
ねが介在されているため、切換レバーをハウジングに組
込む際、クラッチ部材を押えていなければならず、作業
が煩雑である。さらに、切換レバーには切換時の位置決
め用のばねと鋼球とが入っており、鋼球が落ちないよう
に注意しながら、クラッチ部材を手で押えて、ハウジン
グに組み込まなければならず、作業が煩雑であるといっ
た問題点がある。
【0006】本考案は上述のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、組立および修理を容易に行なうことの
できるハンマードリルの切換機構を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転駆動装置
と、この回転駆動装置によって回転される回転体と、こ
の回転体に設けられた第一係合部と、この第一係合部に
係脱可能な第二係合部が設けられるとともに、軸方向に
移動可能なクラッチ部材とを備えたハンマードリルの切
換機構において、上記クラッチ部材のフランジ部に当接
して上記クラッチ部材を軸方向に移動させる操作部が設
けられ、この操作部はレバー部と、このレバー部に偏心
状に設けられた偏心ピンとを備え、この偏心ピンを上記
フランジ部に当接させ、上記クラッチ部材を軸方向に移
動させることにより、第一係合部と第二係合部との係合
が解除され、上記偏心ピンを上記フランジ部から離間さ
せることにより上記第一係合部と第二係合部とが係合さ
れるとともに、上記偏心ピンは上記クラッチ部材の外周
よりも外方に位置されることを特徴とする。
【0008】
【作用】ビットに回転力と打撃力とを同時に与えハンマ
ードリルとして作用させる場合には、偏心ピンをクラッ
チ部材のフランジ部から離間せしめ、第一係合部と第二
係合部とを係合せしめる。これにより回転駆動装置によ
って回転される回転体の回転がクラッチ部材に伝達さ
れ、クランク軸を回転させる。
【0009】また、ビットに回転力のみを与え通常のド
リルとして作用させる場合には、操作部を操作して偏心
ピンをフランジ部に当接させ、クラッチ部材を移動させ
て第一係合部と第二係合部との係合を解除する。これに
より回転体が回転してもクラッチ部材は回転せず、回転
力の伝達が遮断される。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の一実施例
について説明する。図1は本考案におけるハンマードリ
ルの正面一部断面図である。図中符号1はハウジングで
あり、このハウジング1にはモータ2が取付けられてい
る。このモータ2のモータ軸2aには歯部2bが形成さ
れている。また、ハウジング1には軸受3,27を介し
て中間軸4が回転可能に支持され、この中間軸4には第
一歯車5が固定されている。この第一歯車5が上記歯部
2bに噛合されている。また、中間軸4には第一かさ歯
車6が固着され、この第一かさ歯車6はハウジング1に
回転可能に支持された第二かさ歯車7と噛合している。
この第二かさ歯車7にはキー8を介して回転筒9が挿着
されている。この回転筒9内には、ビットへ回転力を伝
達するドリルホルダー(図示せず)が設けられている。
これにより回転駆動系11が構成されている。
【0011】次に、打撃駆動系12の構造について詳述
する。ハウジング1には軸受13,18を介してクラン
ク軸19が設けられ、このクランク軸19に第二歯車1
5が回転可能に設けられらている。この第二歯車15は
モータ軸2aの歯部2bに噛合している。また、第二歯
車15には2本の係合ピン16,16が固着されてお
り、この係合ピン16,16の突出側(図中上方)にク
ラッチ部材17がクランク軸19に軸方向移動可能で、
かつ一体に回転可能に設けられている。このクラッチ部
材17と軸受18との間にはばね20が介在せしめら
れ、クラッチ部材17を常時図中下方に付勢している。
さらに、クラッチ部材17には、係合ピン16,16が
係合可能な係合穴17b,17bが形成されている。ま
た、上記クランク軸19の図中上端面には偏心状にクラ
ンクピン21が設けられ、このクランクピン21にコン
ロット22の一端が枢着されている。また、このコンロ
ット22の他端には回転筒9内を往復移動するピストン
23が固着され、このピストン23にスピンドル10を
打撃するハンマ24が設けられている。
【0012】図2は図1中II−II矢視図である。ここ
で、第一歯車5と第二歯車15との中間部に位置するハ
ウジング1に切換レバー25が回転可能に支持されてい
る。この切換レバー25の内側(図中上側)には偏心ピ
ン26が突設されている。ここで、この偏心ピン26は
クラッチ部材17に形成されたフランジ部17aに係脱
可能に位置せしめられる。特に、偏心ピン26がクラッ
チ部材17のフランジ部17aから離間した位置にある
場合には、偏心ピン26がクラッチ部材17の外方に位
置するように位置設定されている(図中破線)。
【0013】なお、切換レバー25には孔(図示せず)
が形成され、この孔の内部にはばね(図示せず)と鋼球
(図示せず)とが収納され、鋼球がばねによって外方に
付勢されている。また、ハウジング1にはこの鋼球が係
合可能な溝が形成され、鋼球が溝に係合することによ
り、切換レバー25の位置決めがなされる。
【0014】このように構成されたハンマードリルにあ
って、ビットに回転力と打撃力とを同時に与えハンマー
ドリルとして作用させる場合には、図3(a)に示す如
く、切換レバー25を回転させ偏心ピン26をクラッチ
部材17のフランジ部17aから離間させる。そして、
ばね20の付勢力によりクラッチ部材17を図3(a)
中下方に移動させ、係合ピン16に係合穴17bを係合
させる。これにより、第二歯車15の回転力はクラッチ
部材17に伝達され、クランク軸19が回転し、ピスト
ン23(図1)が往復動する。これにより、スピンドル
10にハンマ24が打撃する。
【0015】また、回転力のみを与え通常のドリルとし
て作用させる場合には、図3(b)に示す如く、切換レ
バー25を回転させ、偏心ピン26をクラッチ部材17
のフランジ部17aに当接させ、クラッチ部材17を図
中上方に移動させる。これにより、係合ピン16と係合
穴17bとの係合状態が解除される。このため、第二歯
車15が回転しても、この回転力はクラッチ部材17に
は伝達されず、ひいてはハンマ24がスピンドル10を
打撃することもない。
【0016】次に、この切換機構部の組立方法について
の概略を説明する。図1において、ハウジング1に軸受
18を圧入し、この軸受18にクランク軸19を挿入
し、抜け止めする。次に、図2において、ばねと鋼球と
を収納した切換レバー25をハウジング1内に挿入し、
抜け止めする。このときすでに、切換レバー25には偏
心ピン26が固着されている。そして、この切換レバー
25を操作して、図3(a)の状態に位置しておいて、
クラッチ部材17とばね20とをクランク軸19に入れ
る。このとき、偏心ピン26が邪魔することがないの
で、作業を容易に実施することができる。さらに、クラ
ッチ部材17を図3(b)の状態まで押圧しておいて、
偏心ピン26もやはり図3(b)の状態にする。これに
より、クラッチ部材17はこの状態で保持される。そし
て、第二歯車15をクランク軸19に回転可能に保持す
る。このようにして打撃駆動系12が組立てられる。
【0017】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したことによ
り、クラッチ部材の取付け、取外し作業の際、偏心ピン
を逃がすことにより、容易に作業を行なうことができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるハンマードリルの正面一部断面
図である。
【図2】図1中II−II矢視図である。
【図3】本考案におけるハンマードリルの作用を説明す
る図である。
【図4】従来のハンマードリルの要部断面図である。
【符号の説明】
2…モータ(回転駆動装置) 15…第二歯車(回転体) 16…係合ピン(第一係合部) 17…クラッチ部材 17a…フランジ部 17b…係合穴(第二係合部) 25…切換レバー 26…偏心ピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動装置と、この回転駆動装置によ
    って回転される回転体と、この回転体に設けられた第一
    係合部と、この第一係合部に係脱可能な第二係合部が設
    けられるとともに、軸方向に移動可能なクラッチ部材と
    を備えたハンマードリルの切換機構において、上記クラ
    ッチ部材のフランジ部に当接して上記クラッチ部材を軸
    方向に移動させる操作部が設けられ、この操作部はレバ
    ー部と、このレバー部に偏心状に設けられた偏心ピンと
    を備え、この偏心ピンを上記フランジ部に当接させ、上
    記クラッチ部材を軸方向に移動させることにより、第一
    係合部と第二係合部との係合が解除され、上記偏心ピン
    を上記フランジ部から離間させることにより上記第一係
    合部と第二係合部とが係合されるとともに、上記偏心ピ
    ンは上記クラッチ部材の外周よりも外方に位置されるこ
    とを特徴とするハンマードリルの切換機構。
JP96493U 1993-01-19 1993-01-19 ハンマードリルの切換機構 Expired - Lifetime JP2585072Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0657567U JPH0657567U (ja) 1994-08-09
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ID=11488328

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5009005B2 (ja) * 2007-02-15 2012-08-22 株式会社マキタ ハンマドリル
DE102010004961A1 (de) * 2010-01-20 2011-07-21 AEG Electric Tools GmbH, 71364 Elektrowerkzeug

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JPH0657567U (ja) 1994-08-09

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