JPH076302B2 - 自立電柱及びその建柱工法 - Google Patents

自立電柱及びその建柱工法

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JPH076302B2
JPH076302B2 JP18673290A JP18673290A JPH076302B2 JP H076302 B2 JPH076302 B2 JP H076302B2 JP 18673290 A JP18673290 A JP 18673290A JP 18673290 A JP18673290 A JP 18673290A JP H076302 B2 JPH076302 B2 JP H076302B2
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pole
pipe
steel pipe
flange
foundation
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彦逸 渡辺
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日本地工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、支線或は支柱に依存することなく電柱を自立
させた自立電柱及びその建柱工法に関する。
〔従来の技術〕
近年、市街地において環境美化のため或は通行の支障を
無くすため、または農耕地においても土地の有効利用や
機械化に伴う農耕上の支障を無くすために電柱の支線或
は支柱を無くすよう電柱自体を自立させて建柱する施工
法が採用されている。
そこで、第5図に従来の自立電柱を示すと、この自立電
柱は、コンクリートポール或は鋼管ポールより形成され
た電柱51を土中54に埋設した基礎パイプ52の内腔に挿入
し、地表付近にて基礎パイプ52の上端部を露出した幅広
孔53に急硬セメント56を充填して電柱51と基礎パイプ52
と結合することにより電柱51を自立させてなるものであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記の自立電柱51は長さ14メートルにも及ぶ
一本のポールにより形成されているため、特に市街地に
おいては運搬の際に特殊車両を必要とし、また狭隘な市
街地での建柱施工にも不都合が生じていた。
なかでもコンクリートポールにより形成された電柱は重
量が大きく、建柱に非常な労力を有し、運搬及び施工に
おいても多大の危険を伴うものであった。
また、鋼管ポールより形成された電柱においては、電気
的絶縁性に問題があり、構造上撓みが生じやすく、また
高価であるという欠点があった。
さらに、コンクリートポール或は鋼管ポールのいずれに
より形成された電柱であっても、基礎パイプ52との結合
に特殊セメントを要し、また基礎パイプ52の埋設の際に
掘削した縦孔の掘削土の残土処分にも手間を要するもの
であった。
また、支線或は支柱を不要としたため、電柱51全体にか
かる荷重は地表境界部に集中的に発生し、そのため強度
的には電柱を大径にすべきであるが、一方では環境美化
のための小径化の要請もある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、
本発明の課題を解決するための手段を、実施例に対応す
る第1図乃至第4図を用いて説明すると、上端にフラン
ジ(4)を固設した基礎パイプ(1)と、下端に前記基
礎パイプ(1)のフランジ(4)とボルト結合されるフ
ランジ(5)を固設し、内腔に縦状の補強板(2a)を固
設した鋼管ポール(2)と、下端に前記鋼管ポール
(2)の上端部に嵌合される縦鋼管(6)を一体結合し
たコンクリートポール(3)との組み合わせからなるこ
とを特徴とする自立電柱であって、その建柱工法は土中
(10)に掘削された縦孔(12)に基礎パイプ(1)を埋
設し、前記基礎パイプ(1)の上端に設けられたフラン
ジ(4)と鋼管ポール(2)の下端に固設されたフラン
ジ(5)とをボルト(8)により互いに結合することに
より前記鋼管ポール(2)を前記基礎パイプ(1)上に
自立させ、さらにコンクリートポール(3)の下端に一
体結合された縦鋼管(6)を前記鋼管ポール(2)の上
端部に嵌合して該コンクリートポール(3)を前記鋼管
ポール(2)の上に連結させたことを特徴とするもので
ある。
また、前記基礎パイプ(1)は、土中(10)に掘削され
た縦孔(12)よりやや大径とし、その下端縁に切削刃
(7)を固着すると共に内腔の途中にスクリューオーガ
の先端銛(16)と係止するストッパ(17)を固設すれ
ば、前記スクリューオーガの先端銛(16)を前記ストッ
パ(17)に係合して押し下げることにより前記基礎パイ
プ(1)を前記縦孔(12)に埋設することができる。
〔作用〕
従来一本のポールにより地中に一部を埋設して形成され
た電柱が、本発明においては、地表下の基礎パイプ
(1)と地表上の電柱部とを分離可能としたうえ、地表
上の電柱部をも鋼管ポール(2)とコンクリートポール
(3)との結合構造としたため、地表上の各構成部材を
概して従来の電柱の半分以下の長さに分割でき、運搬及
び建柱施工に利便となる。ただし、鋼管ポール(2)と
コンクリートポール(3)の長さは半分割に限定され
ず、強度等の関係から決定できる。
また、電柱の上側はコンクリートポール(3)により構
成されるから、電線を張るための腕金はコンクリートポ
ール(3)側に設けられ、電気的絶縁性を安全に確保で
きる。
また、鋼管ポール(2)は土中(10)に埋設された基礎
パイプ(1)の上端に互いのフランジ(4、5)を介し
てボルト(6)により結合されるから、従来のように基
礎構造と結合するための急硬セメントによる処置が不要
となり、また基礎パイプ(1)を土中に埋設したまま地
表部の電柱の立替工事が可能となる。
さらに、鋼管ポール(2)はその内腔に縦状の補強板
(2a)が固設した構成としてあるから、電柱全体の荷重
が集中する鋼管ポール(2)の強度を増し、また補強板
(2a)を電柱全体に取付けるのに対し本発明では分割さ
れた長さの鋼管ポール(2)に取付ければよいから製作
上の手間が減縮される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明による自立電柱の立面図、第2図(a)
は第1図のA−A線に沿う横断面図、第2図(b)は第
1図のB−B線に沿う横断面図、第2図(c)は第1図
のC−C線に沿う横断面図、第2図(d)は第2図
(c)の他の実施例を示す横断面図、第3図は第1図の
地表下付近を示す部分拡大側面図、第4図(a)乃至
(e)は第1図示の自立電柱を建柱する施工工程図であ
る。
第1図において、1は土中10に埋設された基礎パイプで
あり、2は基礎パイプ1上に結合して自立した鋼管ポー
ルであり、3は鋼管ポール2上に連結して自立したコン
クリートポールである。
基礎パイプ1は、土中10に掘削された縦孔12よりやや大
径を有し、その下端縁外周には複数の切削刃7,7・・・
が固着され、その内腔の途中にはスクリューオーガの先
端銛16と係止するストッパ17(第4図(a)及び
(b))を固設してなり、さらにその上端にはフランジ
4が固設されている。
鋼管ポール2は、下端に基礎パイプ1のフランジ4と同
径のフランジ5を固設され、これら基礎パイプ1と鋼管
ポール2とは第3図に示すように互いにボルト8により
結合される。
なお、縦孔12の地表下には基礎パイプ1のフランジ4の
外径よりやや大径の幅広孔13が穿設され、基礎パイプ1
と鋼管ポール2のフランジ4及び5の結合構造を土中10
の地表下に収容してある。
また、鋼管ポール2の内腔は、第2図(c)及び(d)
に示すような十字またはY字状等の横断面形状を有する
補強板2aを該内腔の縦方向に固設して鋼管ポール2の強
度を増している。なお、補強板2aの構成は、強度及び製
作の都合上その他種々のものが考えられる。
コンクリートポール3は、第2図(a)に示すように、
内部に補強用鉄筋3aを縦状に配筋すると共に下端部外周
に縦鋼管6を一体的に結合し、縦鋼管6の下端を中空状
に突設してあり、該中空部6aに鋼管ポール2の上端部を
嵌合して連結してある。
このような自立電柱の建柱工法について第4図を参照し
ながら説明すると、まず土中10の所要位置に対し地表面
からスクリューオーガ15により縦孔12を掘削する。但
し、縦孔12の孔径は挿入すべき基礎パイプ1の外径より
やや大径に形成する。
次いで、縦孔12の地表下に基礎パイプ1のフランジ4が
収容される幅広孔13を穿孔しておいて、スクリューオー
ガ15の先端銛16を基礎パイプ1内のストッパ17に係合さ
せ下方に荷重をかけつつスクリューオーガ15を回転する
と、基礎パイプ12も回転して基礎パイプ12の下端縁の切
削刃7,7・・・によって縦孔12内壁が切り崩されながら
(第4図(b))、基礎パイプ12は縦孔12の内周に密実
に挿入される(第4図(c))。
そこで、基礎パイプ1の上端に設けられたフランジ4に
対し、鋼管ポール2の下端に設けられたフランジ5とを
互いにボルト8で結合することにより鋼管ポール2を基
礎パイプ1上に自立させる(第4図(d))。基礎パイ
プ1のフランジ4及び鋼管ポール2のフランジ5の結合
後、幅広孔13の空所に砂11を埋めておく。
さらに、鋼管ポール2の上端部に対してコンクリートポ
ール3下端の縦鋼管6を嵌合することによりコンクリー
トポール3を鋼管ポール2の上に連結させ(第4図
(e))、第1図に示すような自立電柱を完成させる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、地表下の基礎パイプと
地表上の電柱部とを分離可能とした上、地表上の電柱部
をも鋼管ポールとコンクリートポールとの結合構造とし
たため、従来の1本よりなる電柱に比べると各部材の長
さを非常に短く構成でき、さらにこれら各構成部材を施
工現場にて組立可能としたため、製作、運搬及び施工面
での取り扱いを極めて容易とするものである。なかでも
市街地での施工にあたり特殊車両を必要とせずに簡便に
運搬でき、また狭隘な場所での取り扱いを容易とし、危
険を極力回避できるものである。
また、電線を張るための腕金は電柱の上側を構成するコ
ンクリートポールに設けられるから、電気的絶縁性を安
全に確保できる。
さらに、地表上の鋼管ポールと地表下の基礎パイプとの
結合は互いのフランジを介してボルト結合により堅固に
行うことができるから、従来のように急硬セメントによ
る処置が不要となり、また基礎パイプを土中に埋設した
まま地表の電柱部材のみの立替工事が可能となる。
また、電柱全体の荷重が集中する鋼管ポール側は、内腔
の補強板を強化することによって高強度とすることがで
きるから、鋼管ポールの外径を大きくせずに高強度化を
実現し、さらには細径化をも可能とし、環境美化の保全
にも有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自立電柱の立面図、第2図(a)
は第1図のA−A線に沿う横断面図、第2図(b)は第
1図のB−B線に沿う横断面図、第2図(c)は第1図
のC−C線に沿う横断面図、第2図(d)は第2図
(c)の他の実施例を示す横断面図、第3図は第1図の
地表下付近を示す部分拡大側面図、第4図(a)乃至
(e)は第1図示の自立電柱を建柱する施工工程図、第
5図は従来の自立電柱の側面図である。 1……基礎パイプ、2……鋼管ポール、2a……補強板、
3……コンクリートポール、4……基礎パイプ側のフラ
ンジ、5……鋼管ポールのフランジ、6……縦鋼管、7
……切削刃、8……ボルト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端にフランジ(4)を固設した基礎パイ
    プ(1)と、下端に前記基礎パイプ(1)のフランジ
    (4)とボルト結合されるフランジ(5)を固設し、内
    腔に縦状の補強板(2a)を固設した鋼管ポール(2)
    と、下端に前記鋼管ポール(2)の上端部に嵌合される
    縦鋼管(6)を一体結合したコンクリートポール(3)
    との組み合わせからなることを特徴とする自立電柱。
  2. 【請求項2】土中(10)に掘削された縦孔(12)に基礎
    パイプ(1)を埋設し、前記基礎パイプ(1)の上端に
    設けられたフランジ(4)と鋼管ポール(2)の下端に
    固設されたフランジ(5)とをボルト(8)により互い
    に結合することにより前記鋼管ポール(2)を前記基礎
    パイプ(1)上に自立させ、さらにコンクリートポール
    (3)の下端に一体結合された縦鋼管(6)を前記鋼管
    ポール(2)の上端部に嵌合して該コンクリートポール
    (3)を前記鋼管ポール(2)の上に連結させたことを
    特徴とする自立電柱の建柱工法。
  3. 【請求項3】前記基礎パイプ(1)は、土中(10)に掘
    削された縦孔(12)よりやや大径とし、その下端縁に切
    削刃(7)を固着すると共に内腔の途中にスクリューオ
    ーガの先端銛(16)と係止するストッパ(17)を固設
    し、前記スクリューオーガの先端銛(16)を前記ストッ
    パ(17)に係合して押し下げることにより前記基礎パイ
    プ(1)を前記縦孔(12)に埋設することを特徴とする
    請求項2記載の自立電柱の建柱工法。
JP18673290A 1990-07-13 1990-07-13 自立電柱及びその建柱工法 Expired - Lifetime JPH076302B2 (ja)

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DE102004048165A1 (de) * 2004-10-02 2006-04-06 BBL Bahnbau Lüneburg GmbH Vorrichtung zur Gründung von Signalmasten
KR100758546B1 (ko) * 2007-04-04 2007-09-13 주식회사 도화종합기술공사 고압전기 철탑 기초 전도방지 구조
CN105715094B (zh) * 2016-02-16 2019-05-03 国家电网公司 一种高压线杆保护装置
ES2726226B2 (es) * 2018-04-02 2021-05-28 Structural Concrete & Steel S L Poste prefabricado de hormigon
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