JPH0762979B2 - マグネトロンの製造方法 - Google Patents

マグネトロンの製造方法

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JPH0762979B2
JPH0762979B2 JP61283424A JP28342486A JPH0762979B2 JP H0762979 B2 JPH0762979 B2 JP H0762979B2 JP 61283424 A JP61283424 A JP 61283424A JP 28342486 A JP28342486 A JP 28342486A JP H0762979 B2 JPH0762979 B2 JP H0762979B2
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Japan
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metal container
anode cylinder
pole piece
welding
magnetron
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和久 新田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、マグネトロンの製造方法に係わり、とくに
そのアノードシリンダ、ポールピース及び金属容器の気
密接合方法に関する。
(従来の技術) 従来の電子レンジ用マグネトロンのアノードシリンダを
含む真空容器の組立構造又は組立方法としては、特開昭
57−831号公報、或いは実開昭57−178362号公報に開示
される方法が知られている。
前者の公報には、予めポールピースに金属容器の一部を
重ねて溶接したうえでこれらをアノードシリンダに気密
接合する方法が開示されている。一方、後者の公報に開
示された方法は、予めアノードシリンダの開口端部の内
周に段差を形成しておき、この段差にポールピース、金
属容器の平坦なフランジ部を重ねて嵌合し、段差から軸
方向に沿って突出したアノードシリンダの薄肉延長部の
外側に、アーク溶接のトーチを配置して全周を気密溶接
する方法である。
(発明が解決しようとする問題点) 上記各公報に開示された従来の製造方法によると、ポー
ルピース及び金属容器とアノードシリンダとの気密溶接
の際に、それらの半径方向の位置ずれは生じ難いが、軸
方向に位置ずれし易い不都合がある。とくに、ポールピ
ース及び金属容器とアノードシリンダとのアーク溶接工
程では、各電極部品の酸化を防止するため、真空容器と
なる組立体の内部空間に非酸化性ガスを送り込みながら
溶接するのが一般的である。ところが、上記従来の方法
では、この導入ガスの圧力でポールピース及び金属容器
がアノードシリンダから持ち上がるおそれがある。ま
た、それによって、導入ガスが被溶接部分に吹き出して
アーク溶接用のアルゴンガス等と混合してしまい、信頼
性の高い気密溶接状態が得られない場合が起こり得る。
そればかりでなく、ポールピース及び金属容器がアノー
ドシリンダに対して傾いた状態で溶接され、それにより
カソードが偏心又は傾斜して配置されてしまうことも起
こり得る。このような現象を防止するためには、ポール
ピース及び金属容器とアノードシリンダとのアーク溶接
工程で、金属容器を別の押え治工具で軸方向に押えつけ
ながら溶接する必要がある。それは、製造装置が複雑と
なり、またアーク溶接の熱が押え治工具に伝導して治工
具の寿命を短くしたり、あるいは溶接の効率を低下させ
るなどの不都合が発生する。
この発明は、以上のような不都合を解消し、アノードシ
リンダ、ポールピース及び金属容器の気密接合工程でこ
れらの位置関係の変化を確実に防止し高精度で信頼性の
高い気密接合状態が得られるマグネトロンの製造方法を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明は、アノードシリンダの段差にポールピース及
び金属容器のフランジ部を重ねて嵌合した後、この段差
から軸方向に沿って突出するアノードシリンダの薄肉延
長部を内側に機械的に折曲げて金属容器フランジ部に覆
い被せ、この折曲げた薄肉延長部を溶かしてアノードシ
リンダとポールピース上の金属容器との気密接合を行う
マグネトロンの製造方法である。
(作 用) この発明によれば、アノードシリンダ、ポールピース及
び金属容器の気密接合工程でこれらの位置関係の変化を
確実に防止でき、且つ内部空間に導入する非酸化性ガス
が被溶接部分から吹き出す現象を未然に防止できる。し
たがって、マグネトロンのアノードを含む真空容器を高
精度で且つ信頼性の高い気密接合状態で完成させること
ができる。
(実施例) 以下図面を参照してその実施例を説明する。なお同一部
分は同一符号であらわす。
まず、第1図および第2図により完成状態の要部を説明
する。同図において、符号11は銅製のアノードシリン
ダ、12は複数個の銅製アノードベイン、13は一対のスト
ップリング、15はカソード支持構体、16はそのセラミッ
クスステム、17はカソード外部端子、18は金属容器、18
aはその平坦なフランジ部、18bはその円筒部、19は一対
の棒状カソード支持体、19aは絶縁スペーサ、20、21は
一対のエンドシールド、22はコイル状フィラメントから
なるカソード、23は鉄製の漏斗状ポールピースをあらわ
している。
金属容器18の平坦なフランジ部18aと、漏斗状ポールピ
ース23の平坦部23bの上面23cとの接触面の一部Dは、円
周上の4ケ所で溶接されて一体的に固着されている。こ
れらポールピース23とフランジ部18aとの溶接固着部D
は、両者の合わせ面の半径方向中間よりも内側で、金属
容器の円筒部18aに比較的近い位置に設けられている。
なお、フランジ部18aの半径方向ほぼ中間付近には、こ
の上に積重ねられるリング状永久磁石(図示せず)との
間に断熱用の空隙を形成するための4個の小突起18cが
形成されている。溶接固着部Dは、これら小突起18cよ
りも内側すなわち管軸に近い位置に形成されている。
そして、アノードシリンダ11の開口端部の内周に形成さ
れた段差11aにポールピース23及び金属容器の平坦フラ
ンジ部18aの外周縁が重ねて嵌合され、軸方向にに沿っ
て突出するアノードシリンダの薄肉延長部11bの一部が
ヘリアーク溶接により溶かされて全周が気密接合部Bで
気密接合されている。
そこで、このマグネトロンの組立てにあたっては、ま
ず、第3図に示すように各部品および位置決め治具を用
意する。カソード支持構体15は、予め図示のように金属
容器18の筒状部18aの上端開口部に、セラミックスステ
ム16を気密接合し、このセラミックスステム16に一対の
カソード支持体19および端子17を固着しておく。カソー
ド支持体19の先端部には、一対のエンドシールド20、2
1、およびコイル状フィラメントカソード22を固着す
る。
一方、外側の第1治具24は、銅合金で形成され、その内
側にモリブデン製の内側第2治具25が配置されている。
そして、漏斗状ポールピース23を、両治具24、25に装着
する。ポールピースの中央透孔23aは、所定寸法に形成
されている第2治具25の薄肉円筒部25aの外周に、密に
嵌合される。またポールピースの平坦部23bは、第1治
具24の上面24aに載せられる。
そして第4図にも示すように、上方からカソード支持構
体15を、そのエンドシールド20、21を第2治具の円筒部
25aの内側に密に嵌合しながら装着する。この状態でポ
ールピース23とカソード支持構体15とは、その中央部で
正確に位置決めされる。
次に、抵抗溶接装置26に接続されている一方の溶接電極
27、27…を、金属容器のフランジ部18aの全周4ケ所に
同時に当接する。溶接電極27は、平坦フランジ部18aの
比較的内側すなわち円筒部18bに近い位置に当接する。
なお他方の溶接電極は、外側1治具24に接続する。
そしてすべての溶接電極に均等に矢印Pの如く圧力をか
けながらリレー式に通電し溶接する。このときの溶接電
流は、ほとんどすべて外側第1治具24を流れる。こうし
てポールピースと金属容器のフランジ部とは、4ケ所の
点溶接により一体的に固定される。
次に、各治具をはずし、第5図に示すように治具を使用
しないで、アノードシリンダ11の開口端部の内周に予め
形成した段差11aに、ポールピース23及び金属容器のフ
ランジ部18aを嵌合する。そして、矢印Fの如く、アノ
ードシリンダの薄肉延長部11bの全周を同時に均等な力
で内側に機械的に折曲げてフランジ部18aの外周縁上に
覆い被せ、かしめ固定する。なお、同図の符号14は出力
アンテナリードをあらわしている。
その後、第6図に示すように、ポールピース23の上に重
ねられた金属容器のフランジ部18aの外周縁に覆い被せ
られているアノードシリンダの薄肉延長部11bの外側に
溶接トーチ28を配置し、全周をヘリアーク溶接により主
としてこの薄肉延長部を溶かして真空気密に接合する。
これにより、こり溶接工程において、アノードシリンダ
に対しポールピース及び金属容器が軸方向に位置ずれす
るおそれは皆無であり、また、内部空間に導入する非酸
化性ガスが被溶接部分から吹き出す現象を未然に防止で
きる。こうして、各部の正確な位置関係を保ちつつ信頼
性の高い気密溶接状態を得ることができる。なお、金属
容器の円筒部の根元に近いフランジ部がポールピースに
数点で溶接固着されているので、ステム部やカソード端
子などに外部から応力が加わってもカソードが偏心する
ことがほとんどなく、機械的強度が高くなる。これによ
って、寸法精度が低下せず、発振特性が劣化することが
ない。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、アノードシリン
ダ、ポールピース及び金属容器の気密接合工程でこれら
の嵌合位置関係の変化を確実に防止でき、また、内部空
間に導入する非酸化性ガスが被溶接部分から吹き出す現
象を未然に防止できる。したがって、マグネトロンのア
ノード及び真空容器を高精度で且つ信頼性の高い気密接
合状態で完成させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す要部縦断面図、第2
図は第1図の2−2における横断面図、第3図はその組
立て初期の状態を示す分解縦断面図、第4図はその後の
状態を示す要部縦断面図、第5図は同じくその後のかし
め工程での状態を示す要部縦断面図、第6図は同じくそ
の後の気密溶接工程での状態を示す要部縦断面図であ
る。 11……アノードシリンダ、 11a……段差、 11b……薄肉延長部、 18……金属容器、 18a……フランジ部、 23……ポールピース、 B……気密接合部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アノードシリンダの開口端部の内周に段差
    を形成しておき、この段差に漏斗状ポールピース及び金
    属容器のフランジ部を重ねて嵌合し、上記アノードシリ
    ンダの段差から軸方向に沿って突出する薄肉延長部を溶
    かして気密接合するマグネトロンの製造方法において、 上記アノードシリンダの段差にポールピース及び金属容
    器のフランジ部を重ねて嵌合した後、上記アノードシリ
    ンダの薄肉延長部を内側に機械的に折曲げて前記金属容
    器フランジ部の外周縁部に覆い被せ、この折曲げた薄肉
    延長部を溶かして上記アノードシリンダとポールピース
    上の金属容器との気密接合を行ことを特徴とするマグネ
    トロンの製造方法。
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