JP2795865B2 - パルスマグネトロン - Google Patents

パルスマグネトロン

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JP2795865B2
JP2795865B2 JP1018089A JP1018089A JP2795865B2 JP 2795865 B2 JP2795865 B2 JP 2795865B2 JP 1018089 A JP1018089 A JP 1018089A JP 1018089 A JP1018089 A JP 1018089A JP 2795865 B2 JP2795865 B2 JP 2795865B2
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cathode
cylinder
gap
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sealing metal
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利孝 岩元
誠一 外園
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、パルスマグネトロンに関する。
(従来の技術) 一般にパルスマグネトロンの製造において、特に重要
な管理点は、陰極と陽極ベインとの同心度である。この
同心度が悪いと、動作電圧の低下、出力の低下、安定度
の低下、スプリアスの増大等が生じ、良好な動作特性が
得られない。
ところで、パルスマグネトロンの主要部を説明する
と、陽極円筒の軸心に沿って陰極が設けられ、更に陽極
円筒の両端にそれぞれポールピースが固着され、一方の
ポールピース上に陰極ステムが突設され、この陰極ステ
ムに陰極を支持する陰極支持部が固定されている。この
場合、陰極ステムを構成する外側封着金属円筒と陰極支
持部を構成する内側封着金属円筒が嵌合され、先端で気
密封着されている。
(発明が解決しようとする課題) 陰極支持部を構成する封着金属円筒と電子放出陰極と
の間には、長い陰極支持円筒が存在するが、この陰極支
持円筒や陰極ステムの変形や寸法誤差が避けられず、先
端の封着部分では部品を嵌合する場合に部品間に隙間を
設けて変形・偏心を吸収するのが普通である。もし、隙
間を設けないできっちり製作すると、逆に陰極と陽極と
の同心度が得難くなってしまう。
この発明は、陰極と陽極との同心度を高精度に保って
組立てを容易にするパルスマグネトロンを提供すること
を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は、陽極円筒の軸心に沿って陰極が設けら
れ、更に陽極円筒の両端にそれぞれポールピースが固着
され、一方のポールピース上に陰極ステムが突設され、
この陰極ステムに陰極を支持する陰極支持部が固定され
てなるパルスマグネトロンにおいて、陰極ステムを構成
する外側封着金属円筒と陰極支持部を構成する内側封着
金属円筒とが僅かな隙間を介して嵌合され、更に隙間よ
りも太い金属ワイヤが隙間に近接して配置され、これら
三者が一体的にろう付けされてなるパルスマグネトロン
である。
(作用) この発明によれば、陰極支持部を構成する内側封着金
属円筒と陰極ステムを構成する外側封着金属円筒が金属
ワイヤと共にろう付けされてなることにより、両封着金
属円筒間の隙間を金属ワイヤ及びろうが一緒に埋めるこ
とになる。
この結果、隙間が大きい部分があっても、確実にろう
が全周に行きわたり、変形・偏心を吸収するのは勿論の
こと、陰極と陽極との同心度が高精度に得られ、良好な
動作特性が得られる。
(実施例) 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に
説明する。
この発明によるパルスマグネトロンは、第1図に示す
ように構成され、銅製の陽極円筒1の内側には複数のベ
イン2が放射状に配設され、大小2種のストラップリン
グ3、4により1つおきに連結されている。更に、陽極
円筒1の両端にはそれぞれ略漏斗状のポールピース5、
6が固着されている。
一方のポールピース7には陰極ステム9が突設され、
この陰極ステム9はポールピース5に固定された取付円
筒10、セラミック製絶縁筒11、外側の径大な封着金属円
筒12からなっている。そして、この陰極ステム9には、
後述の陰極支持部が固定されている。
又、各ベイン2の遊端で囲まれた作用空間には、陽極
円筒1の軸心に沿って電子放出陰極13が設けられ、この
陰極13は陰極支持部14に支持されている。この陰極支持
部14、長尺の陰極支持円筒15、内側封着金属円筒16、絶
縁筒17、金属板18、及びヒータワイヤ19及びそのリード
20からなっている。
上記の場合、陰極ステム9を構成する外側封着金属円
筒12と陰極支持部14を構成する内側封着金属円筒16とが
僅かの隙間gを設けて嵌合され、更にこの隙間gの半径
方向寸法より太い直径の例えばニッケルや鉄からなる環
状金属ワイヤ21がろう材22と共に一体的にろう付けさ
れ、気密封着されている。
尚、陽極円筒1には出力部23が側方に突設され、ベイ
ン2の1つから導出されたアンテナリード24が陽極円筒
1を貫通して出力部23内に位置している。
さて、上記のようなパルスマグネトロンの製造に当た
っては、ベイン2と陰極13の同心度が重要な管理点とな
るが、第2図及び第3図に示すように、ベイン2と陰極
13の両端のエンドシールド25、26との間に、第4図に示
すような円筒形の位置出し治具27を挿入して、位置出し
を行なう。この場合、第2図から明らかなように、陰極
ステム9を構成する外側封着金属円筒12と陰極支持部14
を構成する内側封着金属円筒16とを僅かの隙間gを設け
て嵌合しているので、各部が変形していたり、寸法誤差
があっても全周の隙間gが一部で大きく反対側で小さく
なったまま、位置決めされる。
そして、図のように金属ワイヤ21とその上に環状ろう
材22を両封着金属円筒12、16の先端部内側に装着し、ろ
う材22を溶かして両封着金属円筒12、16及び金属ワイヤ
21を一緒にろう付けする。こうして、第1図に示したパ
ルスマグネトロンを得る。
尚、金属ワイヤ21は、断面が真円のものに限らず、例
えば楕円や、正方形、長方形の断面のワイヤであっても
良く、その半径方向の寸法が両封着金属円筒12、16の間
に出来る最大隙間より大きい寸法であれば良い。
[発明の効果] この発明によれば、陰極ステムを構成する外側封着金
属円筒と陰極支持部を構成する内側封着金属円筒とが僅
かの隙間を設けて嵌合され、更に隙間より太い金属ワイ
ヤを介して一体的にろう付けされているので、陰極支持
円筒や陰極ステムの変形・偏心を吸収して、陰極と陽極
との同心度が高精度に得られる。
この結果、スプリアス成分の少ない良好な動作特性が
得られる。又、両封着金属円筒間の全周に確実にろうが
付着し、真空気密が良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るパルスマグネトロン
を示す断面図、第2図はその組立時の状態を示す断面
図、第3図はその要部拡大図、第4図はこの発明のパル
スマグネトロンの製造時に用いる治具を示す断面図であ
る。 1……陽極円筒、5……ポールピース、9……陰極ステ
ム、12、16……封着金属円筒、13……陰極、14……陰極
支持部、g……隙間、21……金属ワイヤ、22……ろう
材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極円筒の軸心に沿って陰極が設けられ、
    更に上記陽極円筒の両端にそれぞれポールピースが固着
    され、一方のポールピース上に陰極ステムが突設され、
    この陰極ステムに上記陰極を支持する陰極支持部が固定
    されてなるパルスマグネトロンにおいて、 上記陰極ステムを構成する外側封着金属円筒と上記陰極
    支持部を構成する内側封着金属円筒とが僅かな隙間を介
    して嵌合され、更に上記隙間よりも太い金属ワイヤが上
    記隙間に近接して配置され、これら三者が一体的にろう
    付けされてなることを特徴とするパルスマグネトロン。
JP1018089A 1989-01-19 1989-01-19 パルスマグネトロン Expired - Fee Related JP2795865B2 (ja)

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