JP3039955B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP3039955B2
JP3039955B2 JP2110048A JP11004890A JP3039955B2 JP 3039955 B2 JP3039955 B2 JP 3039955B2 JP 2110048 A JP2110048 A JP 2110048A JP 11004890 A JP11004890 A JP 11004890A JP 3039955 B2 JP3039955 B2 JP 3039955B2
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友勝 小黒
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特定周波数の高調波の漏洩伝播を抑制する
ために、マイクロ波出力部にチョ−クを設けたマグネト
ロンの、容易に製造できるようにした構造および其の製
造方法に関する。
[従来の技術] 従来のマグネトロンは第2図に示すような構造をして
いた。陰極部1は、アルミナセラミックス製の絶縁体2
と、これを貫通して設けられたモリブデン等の高融点金
属からなる陰極サポ−ト3、4と、この陰極サポ−ト
3、4に固着されたモリブデン製のエンドシ−ルド5、
6及び此のエンドシ−ルド5、6により支持された陰極
フィラメント7などから構成されている。また、前記陰
極フィラメント7の周囲には、放射状に配設されたベイ
ン8を陽極円筒9に支持させた陽極部が設けられ、これ
らのベイン8と陽極円筒9によりマイクロ波の空洞共振
器を構成している。陽極円筒9の外周には、複数枚の冷
却フィン10を有する。陽極円筒9の上下には磁極11が設
けられ、陰極フィラメント7とベイン8の間に形成され
る作用空間に、ヨ−ク12、13と共同して永久磁石14、15
による磁束を導き適度の管軸方向磁界を作用空間に形成
する。陽極空洞共振器に発生するマイクロ波電力はベイ
ン8の一つに接続された出力導体16を通じて出力部17に
導かれ、外部に取り出される。また、前記陰極サポ−ト
3、4は金属ワッシャ18を介して絶縁体2の下面にろう
付け固着され、絶縁体2の上側周縁端面は、陽極円筒9
にろう付け固着された封着金属体19にろう付け固着され
て真空気密に保持されている。出力部17は一端が陽極円
筒9の上端部に固着され、他端が出力側絶縁体20に固着
された封着金属体21と前記出力導体16とでいわゆる同軸
構造を形成しており、封着金属体21は同軸構造の外部導
体の、また出力導体16は同軸構造の内部導体の役割をな
すように構成されている。封着金属体21の内部には円環
板状部と其の中央開口の周囲から出力導体16と同軸に延
在する円筒部を有する金属片22、23が配設されている。
出力導体16は更に上部へ伸び前記円筒状出力側絶縁体20
の内部を通り、一端が出力側絶縁体に気密に固着された
金属製の排気管支持体24Aに支持された排気管24Bの封止
切り部に接続されている。25は金属のカバ−で、前記排
気管支持体24Aの外周部に圧入等の方法で固着されてお
り、真空排気管の端部である排気管24Bの鋭い封止切り
端部を守ると共に外部へのマイクロ波電波の放射を効率
的に行う役割を持っている。封着金属体21と金属片22、
23とで形成された空間26,27は特定の高調波に対する所
謂1/4波長の空洞共振器を構成しており、特定の高調波
が出力部を通って外部へ漏洩するのを抑制するチョ−ク
作用を担っている(例えば特開昭63−261651号公報参
照)。
[発明が解決しようとする課題] チョ−クを形成する金属片22、23は、其のチョ−ク作
用を有効にするために、円環板状部の開口の周囲から出
力導体と同軸に延在する内側円筒部の径は両金属片それ
ぞれで略等しく設計されている。従来は、組立てしてろ
う付けする都合から金属片22の内径を金属片23の内径よ
り僅かに小さく(約1mm)設定し、第3図に示すよう
に、治具30の円柱部33、34を金属片22、23の開口に通し
ながら、治具30の段部により金属片22、23を支持させ、
ろう付けを行うようにしていた。しかし組立治具30の段
部31は比較的大きな面積を有するため、金属片23を安定
に支持してろう付けすることが出来るが、段部32は、金
属片22、23の開口の径の寸法差が小さいため極めて面積
が小さく、金属片22を安定に支持することが困難であ
る。何回も治具を繰り返して用いていると治具が摩耗し
て、金属片22、23の関係位置がずれてしまい、良好な不
要波抑制効果を示さないものが生じて来るようになる。
治具30の円柱部33、34の径寸法も金属片22、23とのガタ
が極力小さくなるように設定されるため、組立時の作業
性も悪くなっている。
本発明は上記従来のような問題が生じないようにし
た、出力部にチョ−クが設けてあるマグネトロン、特に
複数のチョ−クがある場合に、組立作業が容易で、しか
も特性良好な製品が得られるようにしたマグネトロンと
其の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的と達成するために本発明においては、マイク
ロ波電力を外部へ導出する内部導体と外部導体とよりな
る同軸構造の出力部を有し、この出力部に、更に、外部
導体内壁に周縁部が接合し内外導体に直交する導電性円
環板状部と、此の円環板状部中央開口の周囲から内、外
部導体と同軸に延在する導電性円筒部とを付加して、特
定周波数高調波伝播抑制用チョ−クとして作用する空洞
共振器を1個以上付設したマグネトロンにおいて、上記
円環板状部周縁部を外部導体内壁面に強制嵌合させ、更
に硬ろう付けにより完全に接合させるようにした。更に
組立作業を容易にするために、チョ−クをなす空洞共振
器の相互に強制嵌合させる部材、即ち円環板状部の周縁
部と外部導体内壁面の、少なくとも強制嵌合部分に、溶
融すれば硬ろう材として作用する金属で、予め、めっき
を施しておき、強制嵌合させた後、両者の相対位置を上
記嵌合によって保持させながら嵌合部を加熱して上記め
っきを溶融させ、両者を電気的に完全に接合するように
した。
[作用] 上記のようにすれば、チョ−クを形成させるための金
属片は、外部導体に一旦強制嵌合させてしまえば、金属
片の外部導体に対する相対位置は其の儘に保持され、通
常の取扱では変わらないから、ろう付け作業は容易に行
うことができる。しかも本発明では、予め、ろう付けす
べき両部材すなわち外部導体と金属片の双方の強制嵌合
させる表面に、やや厚めに、溶融すれば硬ろうとして作
用する金属をめっきしておいて、強制嵌合させてから、
その嵌合部を加熱して上記めっきした金属を溶融させる
ことにより強制嵌合部を更にろう付けして電気的に完全
に接合させるようにしているから、良好なチョ−ク作用
が得られる。また、複数のチョ−クを設ける場合に、一
つのチョ−ク用金属片を外部導体に強制嵌合させてか
ら、次のチョ−ク用金属片を所定の位置に強制嵌合によ
り固定させることが出来るから、複数のチョ−ク用金属
片の中央開口部の直径に差をつける必要はなく、チョ−
クとして最も良好な特性が得られるように自由に設計す
ることが出来る。また従来のような治具は使用しないか
ら、治具の摩耗の問題も生ぜず、ろう付け時に硬ろうの
薄片などを用いずに済むから組立時の総部品点数が減少
し、組立自動化も容易となり、作業工数も減少する。し
かも、外部導体に対するチョ−ク用各金属片の関係位置
を正確に決められるから、チョ−ク特性も良好である。
[実施例] 第1図(a)は本発明の第1実施例出力部の縦断面図
である。金属片22aの円環板状部の周縁部には封着金属
体21(外部導体)に嵌合する管軸方向にかなり長い円筒
部分22Aが形成されている。このような金属片22aを用い
ると、この金属片の下方に更に金属片23aを強制嵌合さ
せたとき、金属片23aの肩の部分が金属片22aの円筒部分
22Aの下端に突き当たって位置決めされる。このような
本発明い係るチョ−クでは、金属片22a,23aの開口部径
(内部円筒径)を自由に設計できるので、特性上から最
も良いチョ−ク寸法を選択することができる。なお、両
金属片には予めやや厚目に銅、または銀のめっきを施し
ておき、嵌合部を加熱して此のめっき層を溶融させ、強
制嵌合部のろう付けを行わせる。
第1図(b)は本発明の第2実施例出力部の縦断面図
である。此の実施例では、封着金属体21aは、上方円筒
部21Aの直径が下方円筒部21Bの直径よりも小さくなって
いる。先ず円筒部21Aに嵌合する金属片22bを上方円筒部
21Aの肩に達するまで強制圧入して位置決め嵌合させ、
次にやや大径の嵌合部を有する金属片23aを下方円筒部2
1Bの肩(上下円筒部境界の段部)に達するまで強制圧入
して位置決め嵌合させる。この実施例に用いる金属片22
bは第1実施例の金属片22aよりも大径の円筒部の管軸方
向の長さが短いだけ製作が容易である。
第1図(c)は本発明の第3実施例出力部の縦断面図
である。此の実施例では、封着金属体21に先ず第2実施
例の場合と同様な金属片22bを封着金属体21の肩に達す
るまで強制圧入したのち、治具を用いて金属片23を封着
金属体21の中に支持しながら金属片23の円環板状部の周
縁を金属体21の内壁にろう付けしたものである。両チョ
−ク用金属片22b、23の内径を全く自由にすることがで
き、最も良いチョ−ク寸法を選択することが出来る。
なお、本発明の実施に際し、チョ−ク用金属片の外側
円筒部にスリットを設け、強制圧入時の圧入力を低減し
ても良く、また逆に封着金属体の円筒部に軸方向のダボ
出しをして圧入を容易にしても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、特定周波数の不
要高調波の漏洩を抑制するチョ−クを容易に、しかも正
確な位置、姿勢に配設することが可能になり、性能価格
比の高いマグネトロンを製造することが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は夫々本発明の第1〜3
実施例出力部の縦断面図、第2図は従来のマグネトロン
の縦断面図、第3図は従来のマグネトロンの出力部縦断
面図である。 17……出力部、21……封着金属体、22、22a、22b、23、
23a……チョ−ク用金属片。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極部で発生するマイクロ波電力を外部へ
    導出するための出力部を有し、この出力部は絶縁体を有
    し、特定周波数高調波の伝播を抑制するための空洞共振
    器を構成するチョーク用金属片を封着金属体にろう付け
    してなるマグネトロンにおいて、前記封着金属体は肩部
    を有する上方円筒部と肩部を有する下方円筒部からな
    り、前記チョーク用金属片はマグネトロンの管軸方向に
    少なくとも2個以上付設され、前記上方円筒部の肩部に
    より位置決めされた前記チョーク用金属片と、前記下方
    円筒部の肩部により位置決めされた前記チョーク用金属
    片とを有し、前記チョーク用金属片は前記封着金属体内
    部に強制嵌合され且つろう付けされてなることを特徴と
    するマグネトロン。
  2. 【請求項2】陽極部で発生するマイクロ波電力を外部へ
    導出するための出力部を有し、この出力部は絶縁体を有
    し、特定周波数高調波の伝播を抑制するための空洞共振
    器を構成するチョーク用金属片を封着金属体にろう付け
    してなるマグネトロンにおいて、前記封着金属体内部に
    強制嵌合され且つろう付けされた前記チョーク用金属片
    がマグネトロンの管軸方向に少なくとも2個以上付設さ
    れ、前記出力側絶縁体側に位置する前記チョーク用金属
    片の周縁部はマグネトロンの管軸方向に延在して封着金
    属に嵌合する円筒部分を有し、前記陽極部側に位置する
    前記チョーク用金属片は前記出力側絶縁体側チョーク用
    金属片の円筒部分の下端に当接して位置決めされている
    ことを特徴とするマグネトロン。
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