JPS58910Y2 - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JPS58910Y2 JPS58910Y2 JP1974014771U JP1477174U JPS58910Y2 JP S58910 Y2 JPS58910 Y2 JP S58910Y2 JP 1974014771 U JP1974014771 U JP 1974014771U JP 1477174 U JP1477174 U JP 1477174U JP S58910 Y2 JPS58910 Y2 JP S58910Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output side
- side insulator
- anode
- magnetron
- sealing metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はマグネトロンとくにマグネトロンの出力部に関
するものである。
するものである。
第1図は従来のマグネトロンを示す一部断面図である。
図において1は円筒形のアノードで、アノード1の内側
にはアノード1の中心に向って突出した板状のベイン2
が設けられ、アノード1とベイン2とで共振空胴を形成
している。
にはアノード1の中心に向って突出した板状のベイン2
が設けられ、アノード1とベイン2とで共振空胴を形成
している。
3はアノード1の内部中央に位置するカソードで、カソ
ード3とベイン2とは作用空間を形成している。
ード3とベイン2とは作用空間を形成している。
4,5はアノード1の両端にろう付け、アーク付けなど
により気密に固着された磁極片で、磁極片4,5は上記
作用空間に外部磁石(図示せず)の磁束を集中させる働
きをする。
により気密に固着された磁極片で、磁極片4,5は上記
作用空間に外部磁石(図示せず)の磁束を集中させる働
きをする。
6は磁極片4に封着金属7を介して気密に固着されたス
テムで、ステム6はカソード3を支持している。
テムで、ステム6はカソード3を支持している。
8は磁極片5にコバールなどからなる封着用金属9を介
して気密に固着された円筒形の出力側絶縁物で、出力側
絶縁物8はセラミックあるいはガラスなどからなる。
して気密に固着された円筒形の出力側絶縁物で、出力側
絶縁物8はセラミックあるいはガラスなどからなる。
10は出力側絶縁物8の上端に気密に固着された銅から
なる排気管で、排気管10は出力放射アンテナとしての
働きをもする。
なる排気管で、排気管10は出力放射アンテナとしての
働きをもする。
11は一端がベイン2のうちの一枚と接続され、磁極片
5に設けられた孔12を貫通しかつ他端が排気管10に
固着されたすなわちチップオフの際に排気管10に圧接
溶着されたアンテナ導線、13は排気管10と嵌合した
有底円筒形の金属カバーで、金属カバー13は排気管1
0とアンテナ導線11とを圧接して溶着した部分を保護
し、上記溶着部に電界が集中してスパークが発生するの
を防止するとともに、高周波アンテナの役割をも果たし
ている。
5に設けられた孔12を貫通しかつ他端が排気管10に
固着されたすなわちチップオフの際に排気管10に圧接
溶着されたアンテナ導線、13は排気管10と嵌合した
有底円筒形の金属カバーで、金属カバー13は排気管1
0とアンテナ導線11とを圧接して溶着した部分を保護
し、上記溶着部に電界が集中してスパークが発生するの
を防止するとともに、高周波アンテナの役割をも果たし
ている。
第2図は第1図に・示した従来のマグネトロンの封着用
金属9に出力側絶縁物8を固着した部分の詳細を示す図
である。
金属9に出力側絶縁物8を固着した部分の詳細を示す図
である。
図に示すように、封着用金属9に出力側絶縁物8を固着
するには、まず出力側絶縁物8の下部端面にMoを焼結
しさらにNiメッキをしてメタライズ層14を形成し、
このメタライズ層14を介して封着用絶縁物8をAg−
Cu合金、Au−Cu合金などのろう材15でろう付け
している。
するには、まず出力側絶縁物8の下部端面にMoを焼結
しさらにNiメッキをしてメタライズ層14を形成し、
このメタライズ層14を介して封着用絶縁物8をAg−
Cu合金、Au−Cu合金などのろう材15でろう付け
している。
この場合において、出力側絶縁物8の下部端面にメタラ
イズ層14を形成する際に、出力側絶縁物8の内周面下
部も出力側絶縁物8の表面状態などによりMOが焼結さ
れてメタライズされることがある。
イズ層14を形成する際に、出力側絶縁物8の内周面下
部も出力側絶縁物8の表面状態などによりMOが焼結さ
れてメタライズされることがある。
この場合には、側面に形成されたメタライズ層14の比
較的大きな凸部14aとアンテナ導線11との間に大き
なマイクロ波電圧差が生じたときにマイクロ波電界の集
中が起こるがら、凸部14a周辺が局部加熱される。
較的大きな凸部14aとアンテナ導線11との間に大き
なマイクロ波電圧差が生じたときにマイクロ波電界の集
中が起こるがら、凸部14a周辺が局部加熱される。
このため、ガスが放出されてマグネトロン内部の真空が
不良となったり、凸部14 aに流れたろう材15がス
パッタしたり、出力側絶縁物8が割れたりするという問
題点があった。
不良となったり、凸部14 aに流れたろう材15がス
パッタしたり、出力側絶縁物8が割れたりするという問
題点があった。
第3図は本考案に係るマグネトロンの出力部を示す断面
図である。
図である。
同図において、封着用金属9は出力側絶縁物8の内径よ
りも内側に突出し、さらにその端部が出力側絶縁物8の
内壁に沿って上方の出力側方向に折り曲げられた突出部
9aを有して構成されている。
りも内側に突出し、さらにその端部が出力側絶縁物8の
内壁に沿って上方の出力側方向に折り曲げられた突出部
9aを有して構成されている。
本考案に係るマグネトロンは上述のように構成されてい
るため、出力側絶縁物8の内周面下部がメタライズされ
たとしても、凸部14 aは、封着用金属9の突出部9
aがアンテナ導線11側に近接することにより、電界集
中が緩和されて電気的に遮蔽されることになるので゛、
メタライズ層14とアンテナ導線11との間に大きなマ
イクロ波電圧差が生じても、出力側絶縁物8の一部が局
部加熱されることはない。
るため、出力側絶縁物8の内周面下部がメタライズされ
たとしても、凸部14 aは、封着用金属9の突出部9
aがアンテナ導線11側に近接することにより、電界集
中が緩和されて電気的に遮蔽されることになるので゛、
メタライズ層14とアンテナ導線11との間に大きなマ
イクロ波電圧差が生じても、出力側絶縁物8の一部が局
部加熱されることはない。
なお、この場合、封着用金属9の突出部9aはアンテナ
導線11に近接するのでマイクロ波電界が集中しやすく
なるが、突出部9aの表面をタンプリング、酸洗い、電
解研磨あるいはサンドブラストなどにより、滑らかにす
れば、電界集中の程度が軽減されるので、突出部9aが
局部加熱されることはない。
導線11に近接するのでマイクロ波電界が集中しやすく
なるが、突出部9aの表面をタンプリング、酸洗い、電
解研磨あるいはサンドブラストなどにより、滑らかにす
れば、電界集中の程度が軽減されるので、突出部9aが
局部加熱されることはない。
また、排気工程中や使用中にスパッタが生じても、封着
用金属9の突出部9aがあるから、出力側絶縁e18に
スパッタが付着することが少ないため、出力側絶縁物8
が著しく加熱されることはない。
用金属9の突出部9aがあるから、出力側絶縁e18に
スパッタが付着することが少ないため、出力側絶縁物8
が著しく加熱されることはない。
また、封着用金属9の突出部9aの折り曲げ長さは、メ
タライズ層14の凸部14a(第2図参照)の軸方向の
長さが例えば約0.2mm程度である場合、その数倍が
望ましく、実験では約1mm程度で上述のような効果が
得られた。
タライズ層14の凸部14a(第2図参照)の軸方向の
長さが例えば約0.2mm程度である場合、その数倍が
望ましく、実験では約1mm程度で上述のような効果が
得られた。
従ってメタライズ層の凸部の長さに応じて折り曲げ長さ
が設定される。
が設定される。
以上説明したように、本考案に係るマグネトロンにおい
ては、メタライズ層14とアンテナ導線11との間に大
きなマイクロ波電圧差が生じても局部加熱されることが
なく、また出力側絶縁物8が著しく加熱されることがな
いから、過負荷動作をさせてもガス放出、スパーク、ス
パッタが生じることがなく、また出力側絶縁物が割れた
りすることがなく、さらに長寿命であるなどの効果があ
る。
ては、メタライズ層14とアンテナ導線11との間に大
きなマイクロ波電圧差が生じても局部加熱されることが
なく、また出力側絶縁物8が著しく加熱されることがな
いから、過負荷動作をさせてもガス放出、スパーク、ス
パッタが生じることがなく、また出力側絶縁物が割れた
りすることがなく、さらに長寿命であるなどの効果があ
る。
なお、上述実施例においては出力側絶縁物8の上端に排
気管10を設けたが、出力側絶縁物8の上端に排気管1
0を設けずに単に気密を保つための、あるいはアンテナ
導線11を支持するための金属材を設け、排気管を他の
任意の個所に設けたマグネトロンに本考案を適用できる
ことはいうまでもない。
気管10を設けたが、出力側絶縁物8の上端に排気管1
0を設けずに単に気密を保つための、あるいはアンテナ
導線11を支持するための金属材を設け、排気管を他の
任意の個所に設けたマグネトロンに本考案を適用できる
ことはいうまでもない。
また、アンテナ導線11を曲げて出力側絶縁物8の上端
に直接固定したマグネトロンに本考案を適用できること
は当然である。
に直接固定したマグネトロンに本考案を適用できること
は当然である。
この場合、出力側絶縁v08をドーム形としてもよい。
第1図は従来のマグネトロンを示す一部断面図、第2図
は同じく圧着用金属に出力側絶縁物を固着した部分を示
す図、第3図は本考案に係るマグネトロンの出力部を示
す断面図である。 1・・・・・・アノード、2・・・・・・ベイン、3・
・・・・・カソード、4゜5・・・・・・磁極片、6・
・・・・・ステム、7,9・・・・・・封着用金属、8
・・・・・・出力側絶縁物、10・・・・・・排気管、
11・・・・・・アンテナ導線、13・・・・・・金属
カバー、14・・・・・・メタライズ層、15・・・・
・・ろう材。
は同じく圧着用金属に出力側絶縁物を固着した部分を示
す図、第3図は本考案に係るマグネトロンの出力部を示
す断面図である。 1・・・・・・アノード、2・・・・・・ベイン、3・
・・・・・カソード、4゜5・・・・・・磁極片、6・
・・・・・ステム、7,9・・・・・・封着用金属、8
・・・・・・出力側絶縁物、10・・・・・・排気管、
11・・・・・・アンテナ導線、13・・・・・・金属
カバー、14・・・・・・メタライズ層、15・・・・
・・ろう材。
Claims (1)
- アノードと、前記アノードに設けられた共振空間を形成
するための複数枚のベインと、一端が上記ベインに接続
されたアンテナ導線と、前記アノードに封着用金属を介
してろう付けにより気密に固着されかつ上記アンテナ導
線の一部を取囲んだ出力側絶縁物とを有し、上記封着用
金属の出力側絶縁物とろう付けされる側の端部が上記出
力側絶縁物の内径よりも内側に突出しかつ出力側方向に
折り曲げられていることを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1974014771U JPS58910Y2 (ja) | 1974-02-06 | 1974-02-06 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1974014771U JPS58910Y2 (ja) | 1974-02-06 | 1974-02-06 | マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS50105355U JPS50105355U (ja) | 1975-08-29 |
JPS58910Y2 true JPS58910Y2 (ja) | 1983-01-08 |
Family
ID=28094087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1974014771U Expired JPS58910Y2 (ja) | 1974-02-06 | 1974-02-06 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58910Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5427349A (en) * | 1977-08-03 | 1979-03-01 | Hitachi Ltd | Electron tube |
JPH0446362Y2 (ja) * | 1985-10-17 | 1992-10-30 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB745729A (en) * | 1952-08-19 | 1956-02-29 | M O Valve Co Ltd | Improvements in or relating to resonant cavity magnetrons |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4887949U (ja) * | 1972-01-28 | 1973-10-24 |
-
1974
- 1974-02-06 JP JP1974014771U patent/JPS58910Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB745729A (en) * | 1952-08-19 | 1956-02-29 | M O Valve Co Ltd | Improvements in or relating to resonant cavity magnetrons |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS50105355U (ja) | 1975-08-29 |
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