JPH0762670A - プレキャストコンクリート製基礎及びその製造方法 - Google Patents
プレキャストコンクリート製基礎及びその製造方法Info
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- JPH0762670A JPH0762670A JP23404293A JP23404293A JPH0762670A JP H0762670 A JPH0762670 A JP H0762670A JP 23404293 A JP23404293 A JP 23404293A JP 23404293 A JP23404293 A JP 23404293A JP H0762670 A JPH0762670 A JP H0762670A
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- precast concrete
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合用の切欠部があることにより、端部が二
つに分岐した状態を容易に形成できるプレキャストコン
クリート製基礎及びその基礎を寝かせた状態で成形して
も、二つに分岐した状態の端部のうちの下側になる部分
に、十分にコンクリートを充填することができるプレキ
ャストコンクリート製基礎及びその製造方法を提供する
ことにある。 【構成】 基礎本体14の接合端部に連結用のコンクリ
ートを打設する切欠部12が形成され、この切欠部12
により少なくとも接合端部片面側が膨らんで分岐した分
岐部16が形成される。分岐部16は、基礎本体14と
別に、予めプレキャストコンクリートにて形成されて基
礎本体14と連結一体化される。
つに分岐した状態を容易に形成できるプレキャストコン
クリート製基礎及びその基礎を寝かせた状態で成形して
も、二つに分岐した状態の端部のうちの下側になる部分
に、十分にコンクリートを充填することができるプレキ
ャストコンクリート製基礎及びその製造方法を提供する
ことにある。 【構成】 基礎本体14の接合端部に連結用のコンクリ
ートを打設する切欠部12が形成され、この切欠部12
により少なくとも接合端部片面側が膨らんで分岐した分
岐部16が形成される。分岐部16は、基礎本体14と
別に、予めプレキャストコンクリートにて形成されて基
礎本体14と連結一体化される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレキャストコンクリ
ート製基礎及びその製造方法に関し、特に、端部に切欠
部を有するプレキャストコンクリート製基礎及びその製
造方法に関する。
ート製基礎及びその製造方法に関し、特に、端部に切欠
部を有するプレキャストコンクリート製基礎及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の基礎の構築においては、
いわゆる独立基礎形式や布基礎形式等が知られている。
いわゆる独立基礎形式や布基礎形式等が知られている。
【0003】そして、独立基礎の形式では、建築物の構
築領域の所定ポイント、例えば角部と角部の中間点等の
位置に底盤等を設置して独立基礎を構築し、その独立基
礎上に基礎本体を掛け渡して設置することが行なわれて
いる。
築領域の所定ポイント、例えば角部と角部の中間点等の
位置に底盤等を設置して独立基礎を構築し、その独立基
礎上に基礎本体を掛け渡して設置することが行なわれて
いる。
【0004】そして、このような独立基礎形式の基礎の
構築に用いられる基礎本体には、例えば、図6に示すよ
うなものが知られている。
構築に用いられる基礎本体には、例えば、図6に示すよ
うなものが知られている。
【0005】図6に示す独立基礎形式の基礎本体1は、
その左右両端部2、2に、基礎本体の上面、下面及び端
面に開口する切欠部3、3が設けられている。
その左右両端部2、2に、基礎本体の上面、下面及び端
面に開口する切欠部3、3が設けられている。
【0006】即ち、基礎本体1の左右両端部は、図5か
らもわかるように、平面視してy字状に形成され、その
端部2、2が二つの端部2a、2bに分岐した状態とな
っている。
らもわかるように、平面視してy字状に形成され、その
端部2、2が二つの端部2a、2bに分岐した状態とな
っている。
【0007】この切欠部3、3は、基礎本体1と独立基
礎もしくは基礎本体1、1同士の接合の際に、グラウト
材が打設されて、接合される基礎本体1と独立基礎もし
くは基礎本体1、1同士を一体に接合するためのもので
ある。
礎もしくは基礎本体1、1同士の接合の際に、グラウト
材が打設されて、接合される基礎本体1と独立基礎もし
くは基礎本体1、1同士を一体に接合するためのもので
ある。
【0008】そして、このような基礎本体1は、予め工
場等において、プレキャストコンクリート製のものとし
て、基礎本体1用の型枠内にコンクリートが打設されて
製造される。
場等において、プレキャストコンクリート製のものとし
て、基礎本体1用の型枠内にコンクリートが打設されて
製造される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プレキャス
トコンクリート製基礎を製造する際には、基礎本体を現
場で施工する際と同様に建てた状態で成形するか、横に
寝かせた状態で成形することになる。
トコンクリート製基礎を製造する際には、基礎本体を現
場で施工する際と同様に建てた状態で成形するか、横に
寝かせた状態で成形することになる。
【0010】基礎本体1を建てた状態で成形した場合に
は、基礎本体1の側面の前面を覆う型枠を製造する必要
があり、型枠のコストが、基礎本体1を寝かせた状態で
成形する場合に比較して高くなる。
は、基礎本体1の側面の前面を覆う型枠を製造する必要
があり、型枠のコストが、基礎本体1を寝かせた状態で
成形する場合に比較して高くなる。
【0011】また、基礎本体1を建てた状態で成形した
場合には、基礎本体1の上面もしくは下面となる部分
が、型枠内の上面(打設面)となるが、コンクリートが
硬化した場合には、コンクリートの上面(打設面)が、
浮き水により上昇したスラリー等からなるコンクリート
レイタンスとなる。
場合には、基礎本体1の上面もしくは下面となる部分
が、型枠内の上面(打設面)となるが、コンクリートが
硬化した場合には、コンクリートの上面(打設面)が、
浮き水により上昇したスラリー等からなるコンクリート
レイタンスとなる。
【0012】従って、基礎本体1の上面もしくは下面と
なる打設面がレイタンスで形成されることにより粗面と
なり、さらに、レイタンスの程度により基礎の高さにず
れがでることになる。
なる打設面がレイタンスで形成されることにより粗面と
なり、さらに、レイタンスの程度により基礎の高さにず
れがでることになる。
【0013】即ち、基礎本体1の上面もしくは下面がレ
イタンスとなり、前記上面もしくは下端面が粗面となる
ことにより、粗面とならない場合に比較して、基礎本体
1の高さの精度が落ちると共に、レイタンスの程度によ
り実質的な基礎本体1の高さが変化し、基礎本体1の高
さの寸法精度が落ちることになる。
イタンスとなり、前記上面もしくは下端面が粗面となる
ことにより、粗面とならない場合に比較して、基礎本体
1の高さの精度が落ちると共に、レイタンスの程度によ
り実質的な基礎本体1の高さが変化し、基礎本体1の高
さの寸法精度が落ちることになる。
【0014】一方、基礎本体1を寝かせた状態で、成形
するようにした場合に、基礎本体1の端部は、上述のよ
うに分岐しているので、上下二段となる。そして、例え
ば、端部2aにも、コンクリートが充填されるようにし
なければならない。
するようにした場合に、基礎本体1の端部は、上述のよ
うに分岐しているので、上下二段となる。そして、例え
ば、端部2aにも、コンクリートが充填されるようにし
なければならない。
【0015】しかし、コンクリートはある程度の粘性を
有するものであると共に、下段側端部2aの根本部分に
コンクリートが充填されてしまうと、下段側端部2aの
末端が密閉された構造となり下端側端部の末端に空気溜
りができてしまう可能性がある。そして、空気溜りがで
きてしまえば、下端側端部2aにコンクリートが十分に
充填されないという問題が起こる。
有するものであると共に、下段側端部2aの根本部分に
コンクリートが充填されてしまうと、下段側端部2aの
末端が密閉された構造となり下端側端部の末端に空気溜
りができてしまう可能性がある。そして、空気溜りがで
きてしまえば、下端側端部2aにコンクリートが十分に
充填されないという問題が起こる。
【0016】従って、端部2が、2つに分岐した状態の
基礎本体1を寝かせた状態で成形するのは困難であっ
た。
基礎本体1を寝かせた状態で成形するのは困難であっ
た。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、接合用の切欠部があることにより、端部が二つ
に分岐した状態を容易に形成できるプレキャストコンク
リート製基礎及びその基礎を寝かせた状態で成形して
も、二つに分岐した状態の端部のうちの下側になる部分
に、十分にコンクリートを充填することができるプレキ
ャストコンクリート製基礎の製造方法を提供することを
目的としている。
であり、接合用の切欠部があることにより、端部が二つ
に分岐した状態を容易に形成できるプレキャストコンク
リート製基礎及びその基礎を寝かせた状態で成形して
も、二つに分岐した状態の端部のうちの下側になる部分
に、十分にコンクリートを充填することができるプレキ
ャストコンクリート製基礎の製造方法を提供することを
目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、基礎本体の接合端部に連結用のコン
クリートを打設する切欠部が形成され、この切欠部によ
り少なくとも接合端部片面側が膨らんで分岐した分岐部
が形成されたプレキャストコンクリート製基礎であっ
て、前記分岐部は、前記基礎本体と別に、予めプレキャ
ストコンクリートにて形成されて基礎本体と連結一体化
されたことを特徴としている。
め、第1の発明は、基礎本体の接合端部に連結用のコン
クリートを打設する切欠部が形成され、この切欠部によ
り少なくとも接合端部片面側が膨らんで分岐した分岐部
が形成されたプレキャストコンクリート製基礎であっ
て、前記分岐部は、前記基礎本体と別に、予めプレキャ
ストコンクリートにて形成されて基礎本体と連結一体化
されたことを特徴としている。
【0019】第2の発明は、基礎本体の接合端部に切欠
部が形成され、この切欠部より少なくとも接合端部片面
側が膨らんで分岐した分岐部が形成されたプレキャスト
コンクリート製基礎を製造するためのプレキャストコン
クリート製基礎の製造方法であって、前記分岐部を予め
プレキャストコンクリートにて形成すると共に、前記基
礎本体を予めプレキャストコンクリートにて水平に寝か
せた状態で形成し、これら別体の分岐部と、基礎本体と
を連結手段にて連結一体化することを特徴としている。
部が形成され、この切欠部より少なくとも接合端部片面
側が膨らんで分岐した分岐部が形成されたプレキャスト
コンクリート製基礎を製造するためのプレキャストコン
クリート製基礎の製造方法であって、前記分岐部を予め
プレキャストコンクリートにて形成すると共に、前記基
礎本体を予めプレキャストコンクリートにて水平に寝か
せた状態で形成し、これら別体の分岐部と、基礎本体と
を連結手段にて連結一体化することを特徴としている。
【0020】第3の発明は、基礎本体の接合端部に切欠
部が形成され、この切欠部により少なくとも接合端部片
面側が膨らんで分岐した分岐部が形成されたプレキャス
トコンクリート製基礎を製造するためのプレキャストコ
ンクリート製基礎の製造方法であって、前記分岐部を予
めプレキャストコンクリートにて形成した後、水平に寝
かせた状態で設置した基礎本体成形型に前記分岐部を固
定し、前記基礎本体を水平に寝かせた状態で成形する際
に、プレキャストコンクリート製の分岐部と基礎本体と
を連結一体化することを特徴としている。
部が形成され、この切欠部により少なくとも接合端部片
面側が膨らんで分岐した分岐部が形成されたプレキャス
トコンクリート製基礎を製造するためのプレキャストコ
ンクリート製基礎の製造方法であって、前記分岐部を予
めプレキャストコンクリートにて形成した後、水平に寝
かせた状態で設置した基礎本体成形型に前記分岐部を固
定し、前記基礎本体を水平に寝かせた状態で成形する際
に、プレキャストコンクリート製の分岐部と基礎本体と
を連結一体化することを特徴としている。
【0021】第4の発明は、請求項3に記載のプレキャ
ストコンクリート製基礎の製造方法において、前記分岐
部は、基礎本体との接合面に、基礎本体内に埋設される
係止突部を有することを特徴としている。
ストコンクリート製基礎の製造方法において、前記分岐
部は、基礎本体との接合面に、基礎本体内に埋設される
係止突部を有することを特徴としている。
【0022】
【作用】前記構成の第1の発明にあっては、分岐部を基
礎本体の形成前に予めプレキャストコンクリートにて形
成しておくことにより、基礎本体の成形時に、分岐部を
一体に成形する必要がなく、基礎本体の成形時に、基礎
本体の接合端部に十分にコンクリートを充填することが
可能となり、基礎本体の形成が容易かつ確実に成形する
ことができ、基礎本体を寝かせた状態で容易に形成する
ことが可能となる。
礎本体の形成前に予めプレキャストコンクリートにて形
成しておくことにより、基礎本体の成形時に、分岐部を
一体に成形する必要がなく、基礎本体の成形時に、基礎
本体の接合端部に十分にコンクリートを充填することが
可能となり、基礎本体の形成が容易かつ確実に成形する
ことができ、基礎本体を寝かせた状態で容易に形成する
ことが可能となる。
【0023】第2の発明にあっては、分岐部及び基礎本
体を予めプレキャストコンクリートにて形成し、しかも
基礎本体を水平に寝かせた状態で形成することにより、
基礎本体の接合端部を確実に成形し、かつ強度を確保し
た状態で形成でき、更に予めプレキャストコンクリート
にて形成した分岐部と基礎本体とを連結手段にて連結一
体化することにより、分岐部及び基礎本体を容易かつ確
実に連結一体化することが可能となる。
体を予めプレキャストコンクリートにて形成し、しかも
基礎本体を水平に寝かせた状態で形成することにより、
基礎本体の接合端部を確実に成形し、かつ強度を確保し
た状態で形成でき、更に予めプレキャストコンクリート
にて形成した分岐部と基礎本体とを連結手段にて連結一
体化することにより、分岐部及び基礎本体を容易かつ確
実に連結一体化することが可能となる。
【0024】第3の発明にあっては、水平に寝かせた状
態で設置した基礎本体成形型にプレキャストコンクリー
ト製の分岐部を固定し、プレキャストコンクリート製の
分岐部と基礎本体とを基礎本体の成形時に連結一体化す
ることにより、基礎本体の接合端部を確実に成形し、か
つ強度を確保すると共に、分岐部と基礎本体との連結が
確実の連結手段を用いることなく連結一体化することが
可能となる。
態で設置した基礎本体成形型にプレキャストコンクリー
ト製の分岐部を固定し、プレキャストコンクリート製の
分岐部と基礎本体とを基礎本体の成形時に連結一体化す
ることにより、基礎本体の接合端部を確実に成形し、か
つ強度を確保すると共に、分岐部と基礎本体との連結が
確実の連結手段を用いることなく連結一体化することが
可能となる。
【0025】第4の発明にあっては、予めプレキャスト
コンクリートにて形成した分岐部の基礎本体との接合面
に基礎本体内に埋設される係止突部を設け、この係止突
部を基礎本体成形時に基礎本体内に埋設することによ
り、基礎本体に対する分岐部の連結を強固にすることが
可能になる。
コンクリートにて形成した分岐部の基礎本体との接合面
に基礎本体内に埋設される係止突部を設け、この係止突
部を基礎本体成形時に基礎本体内に埋設することによ
り、基礎本体に対する分岐部の連結を強固にすることが
可能になる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施例に係るプレキャ
ストコンクリート製基礎を示す図である。
ストコンクリート製基礎を示す図である。
【0028】このプレキャストコンクリート製基礎10
は、例えば、地盤上に立設した独立基礎間に掛けわたさ
れ、あるいは、地盤上に配置した基礎底盤上で互に連結
されて基礎を構築するもので、接合両端部が片面側に膨
らんだ状態に形成され、この接合両端部の膨らんだ部分
に連結用のコンクリートを打設する切欠部12が形成さ
れるようになっている。この切欠部12は、基礎10の
上面及び下面並びに端面に開口した状態で形成され、こ
の切欠部12によって、基礎10の端部が分岐した状態
に形成されている。
は、例えば、地盤上に立設した独立基礎間に掛けわたさ
れ、あるいは、地盤上に配置した基礎底盤上で互に連結
されて基礎を構築するもので、接合両端部が片面側に膨
らんだ状態に形成され、この接合両端部の膨らんだ部分
に連結用のコンクリートを打設する切欠部12が形成さ
れるようになっている。この切欠部12は、基礎10の
上面及び下面並びに端面に開口した状態で形成され、こ
の切欠部12によって、基礎10の端部が分岐した状態
に形成されている。
【0029】また、基礎10は、基礎本体14と、この
基礎本体14の接合両端部片側面に連結される分岐部1
6とから構成されている。
基礎本体14の接合両端部片側面に連結される分岐部1
6とから構成されている。
【0030】基礎本体12は、略長方形状の横長の状態
に形成され、かつ建物の荷重を支持するのに十分な厚さ
に設定されている。また、この基礎本体12の内部に
は、図示せぬが、補強用の鉄筋が配設されるようになっ
ている。
に形成され、かつ建物の荷重を支持するのに十分な厚さ
に設定されている。また、この基礎本体12の内部に
は、図示せぬが、補強用の鉄筋が配設されるようになっ
ている。
【0031】分岐部14は、ほぼL字状に形成され、基
礎本体14の接合両端部片側面に取付けられることによ
って、基礎本体14の接合両端部が膨らんだ状態とな
り、かつ、接合両端部に前記切欠部12が形成されるよ
うになっている。また、この分岐部16は、基礎本体1
4とは別体に予めプレキャストコンクリートにて成形さ
れ、後に基礎本体14と連結一体化されるようになって
いる。なお、分岐部16内にも、補強用の鉄筋が配設さ
れるようになっている。
礎本体14の接合両端部片側面に取付けられることによ
って、基礎本体14の接合両端部が膨らんだ状態とな
り、かつ、接合両端部に前記切欠部12が形成されるよ
うになっている。また、この分岐部16は、基礎本体1
4とは別体に予めプレキャストコンクリートにて成形さ
れ、後に基礎本体14と連結一体化されるようになって
いる。なお、分岐部16内にも、補強用の鉄筋が配設さ
れるようになっている。
【0032】このように、分岐部16を基礎本体14と
別体に予めプレキャストコンクリートにて形成すること
により、基礎本体14を水平に寝かせた状態で成形する
場合に、接合端部に十分にコンクリートを充填すること
が可能となり、基礎本体14が容易かつ確実に成形する
ことができ、基礎本体を寝かせた状態で容易に形成する
ことが可能となる。
別体に予めプレキャストコンクリートにて形成すること
により、基礎本体14を水平に寝かせた状態で成形する
場合に、接合端部に十分にコンクリートを充填すること
が可能となり、基礎本体14が容易かつ確実に成形する
ことができ、基礎本体を寝かせた状態で容易に形成する
ことが可能となる。
【0033】そして、このような構造の基礎10を連結
する場合には、図1に示すように、隣接する基礎10の
端部同士を突き合せた状態で固定し、基礎本体14の接
合端部に形成された切欠部12により区画された空間内
に補強用の鉄筋を配設した後、前記空間内にコンクリー
トを打設して固化させるようにしている。
する場合には、図1に示すように、隣接する基礎10の
端部同士を突き合せた状態で固定し、基礎本体14の接
合端部に形成された切欠部12により区画された空間内
に補強用の鉄筋を配設した後、前記空間内にコンクリー
トを打設して固化させるようにしている。
【0034】次に、前述の構造を有する基礎の製造方法
について説明する。
について説明する。
【0035】図2のプレキャストコンクリート製基礎の
製造方法にあっては、まず、基礎本体14及び略L字状
の分岐部16をそれぞれの型枠を用いてプレキャストコ
ンクリートとして製造しておく。この場合、基礎本体1
4及び分岐部16の型枠は、それぞれが複雑な形状をし
ていないため、水平に寝かせた状態のものを使用するこ
とができ、基礎本体14及び分岐部16の上端部分の強
度を確保して高さのばらつきをおさえることが可能とな
る。
製造方法にあっては、まず、基礎本体14及び略L字状
の分岐部16をそれぞれの型枠を用いてプレキャストコ
ンクリートとして製造しておく。この場合、基礎本体1
4及び分岐部16の型枠は、それぞれが複雑な形状をし
ていないため、水平に寝かせた状態のものを使用するこ
とができ、基礎本体14及び分岐部16の上端部分の強
度を確保して高さのばらつきをおさえることが可能とな
る。
【0036】また、基礎本体14及び分岐部16の成形
時には、分岐部16に厚さ方向に貫通するボルト挿入孔
18を形成しておき、かつ、基礎本体14にはボルト挿
入孔18対応位置にインサート20を埋設しておく。
時には、分岐部16に厚さ方向に貫通するボルト挿入孔
18を形成しておき、かつ、基礎本体14にはボルト挿
入孔18対応位置にインサート20を埋設しておく。
【0037】そして、別体に形成したプレキャストコン
クリート製の基礎本体14及び分岐部16を、分岐部1
6のボルト挿入孔18内に挿入したボルト22を基礎本
体14に埋設したインサート20に螺合させて締めつけ
ることにより、連結一体化するようにしている。
クリート製の基礎本体14及び分岐部16を、分岐部1
6のボルト挿入孔18内に挿入したボルト22を基礎本
体14に埋設したインサート20に螺合させて締めつけ
ることにより、連結一体化するようにしている。
【0038】従って、分岐部16及び基礎本体14を容
易かつ確実に連結一体化することが可能となる。
易かつ確実に連結一体化することが可能となる。
【0039】図3のプレキャストコンクリート製基礎の
製造方法にあっては、まず、略L字状の分岐部16を型
枠を用いてプレキャストコンクリートとして製造してお
く。この場合、分岐部16の型枠は、複雑な形状をして
いないため、水平に寝かせた状態のものを使用すること
ができ、分岐部16の上端部分の強度を確保して高さの
ばらつきをおさえることが可能となる。
製造方法にあっては、まず、略L字状の分岐部16を型
枠を用いてプレキャストコンクリートとして製造してお
く。この場合、分岐部16の型枠は、複雑な形状をして
いないため、水平に寝かせた状態のものを使用すること
ができ、分岐部16の上端部分の強度を確保して高さの
ばらつきをおさえることが可能となる。
【0040】また、分岐部16の基礎本体14との接合
面24には、基礎本体14内に埋設される係止突部26
が形成されている。
面24には、基礎本体14内に埋設される係止突部26
が形成されている。
【0041】次に、図5に示す基礎本体成形型28を水
平に寝かせた状態で設置する。
平に寝かせた状態で設置する。
【0042】次いで、前述のように水平に寝かせた状態
で設置した基礎本体28の接合両端部に前述のプレキャ
ストコンクリート製の分岐部16を設置固定する。この
場合、図5に示すように、基礎本体成形型28の両端部
に門型の分岐部支持部材30を取付け、この分岐部支持
部材30にボルト32を介して分岐部16を固定し支持
させる。なお、分岐部16の表面にはボルト32対応位
置に、予めインサート34が埋設され、このインサート
34に前記ボルト32が螺合されるようになっている。
で設置した基礎本体28の接合両端部に前述のプレキャ
ストコンクリート製の分岐部16を設置固定する。この
場合、図5に示すように、基礎本体成形型28の両端部
に門型の分岐部支持部材30を取付け、この分岐部支持
部材30にボルト32を介して分岐部16を固定し支持
させる。なお、分岐部16の表面にはボルト32対応位
置に、予めインサート34が埋設され、このインサート
34に前記ボルト32が螺合されるようになっている。
【0043】そして、基礎本体成形型28の両端部に分
岐部16を固定した状態で、基礎本体成形型28内にコ
ンクリートを打設して固化させれば、基礎本体14と、
分岐部16とを連結一体化させることができる。この場
合、分岐部16の基礎本体14との接合面24に形成し
た係止突部26が、基礎本体14内に埋設されて連結強
度が高められることとなる。このように、基礎本体14
の成形時に分岐部16を連結一体化させることで、格別
の連結手段を用いることなく連結一体化することが可能
となる。
岐部16を固定した状態で、基礎本体成形型28内にコ
ンクリートを打設して固化させれば、基礎本体14と、
分岐部16とを連結一体化させることができる。この場
合、分岐部16の基礎本体14との接合面24に形成し
た係止突部26が、基礎本体14内に埋設されて連結強
度が高められることとなる。このように、基礎本体14
の成形時に分岐部16を連結一体化させることで、格別
の連結手段を用いることなく連結一体化することが可能
となる。
【0044】図4のプレキャストコンクリート製基礎の
製造方法にあっては、基本的に図3に示す製造方法と同
様であり、異なる点は、分岐部16の切欠部12形成部
分から係止突部26に至る面がテーパー面36として形
成され、その分基礎本体14の係止突部26との係合部
分が厚くなり、それだけ連結強度が増大するように設定
されていることにある。
製造方法にあっては、基本的に図3に示す製造方法と同
様であり、異なる点は、分岐部16の切欠部12形成部
分から係止突部26に至る面がテーパー面36として形
成され、その分基礎本体14の係止突部26との係合部
分が厚くなり、それだけ連結強度が増大するように設定
されていることにある。
【0045】他の点については、図3の製造方法と同様
につき説明を省略する。
につき説明を省略する。
【0046】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実
施が可能である。
はなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実
施が可能である。
【0047】例えば、本実施例においては、分岐部支持
部材を用いて分岐部を支持するようにしているが、この
例に限らず、基礎本体成形型自体に分岐部を固定するよ
うにすることも可能である。
部材を用いて分岐部を支持するようにしているが、この
例に限らず、基礎本体成形型自体に分岐部を固定するよ
うにすることも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明にあって
は、分岐部を基礎本体の形成前に予めプレキャストコン
クリートにて形成しておくことにより、基礎本体の成形
時に、分岐部を一体に成形する必要がなく、基礎本体の
成形時に、基礎本体の端部に十分にコンクリートを充填
することが可能となり、基礎本体の形成が容易かつ確実
に成形することができ、基礎本体を寝かせた状態で容易
に形成することができるという効果がある。
は、分岐部を基礎本体の形成前に予めプレキャストコン
クリートにて形成しておくことにより、基礎本体の成形
時に、分岐部を一体に成形する必要がなく、基礎本体の
成形時に、基礎本体の端部に十分にコンクリートを充填
することが可能となり、基礎本体の形成が容易かつ確実
に成形することができ、基礎本体を寝かせた状態で容易
に形成することができるという効果がある。
【0049】第2の発明にあっては、分岐部及び基礎本
体を予めプレキャストコンクリートにて形成し、しかも
基礎本体を水平に寝かせた状態で形成することにより、
基礎本体の接合端部を確実に成形し、かつ強度を確保し
た状態で形成でき、更に予めプレキャストコンクリート
にて形成した分岐部と基礎本体とを連結手段にて連結一
体化することにより、分岐部及び基礎本体を容易かつ確
実に連結一体化することができるという効果がある。
体を予めプレキャストコンクリートにて形成し、しかも
基礎本体を水平に寝かせた状態で形成することにより、
基礎本体の接合端部を確実に成形し、かつ強度を確保し
た状態で形成でき、更に予めプレキャストコンクリート
にて形成した分岐部と基礎本体とを連結手段にて連結一
体化することにより、分岐部及び基礎本体を容易かつ確
実に連結一体化することができるという効果がある。
【0050】第3の発明にあっては、水平に寝かせた状
態で設置した基礎本体成形型にプレキャストコンクリー
ト製の分岐部を固定し、プレキャストコンクリート製の
分岐部と基礎本体とを基礎本体の成形時に連結一体化す
ることにより、基礎本体の接合端部を確実に成形し、か
つ強度を確保すると共に、分岐部と基礎本体との連結が
確実の連結手段を用いることなく連結一体化することが
できるという効果がある。
態で設置した基礎本体成形型にプレキャストコンクリー
ト製の分岐部を固定し、プレキャストコンクリート製の
分岐部と基礎本体とを基礎本体の成形時に連結一体化す
ることにより、基礎本体の接合端部を確実に成形し、か
つ強度を確保すると共に、分岐部と基礎本体との連結が
確実の連結手段を用いることなく連結一体化することが
できるという効果がある。
【0051】第4の発明にあっては、予めプレキャスト
コンクリートにて形成した分岐部の基礎本体との接合面
に基礎本体内に埋設される係止突部を設け、この係止突
部を基礎本体成形時に基礎本体内に埋設することによ
り、基礎本体に対する分岐部の連結を強固にすることが
できるという効果がある。
コンクリートにて形成した分岐部の基礎本体との接合面
に基礎本体内に埋設される係止突部を設け、この係止突
部を基礎本体成形時に基礎本体内に埋設することによ
り、基礎本体に対する分岐部の連結を強固にすることが
できるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例に係るプレキャストコンクリ
ート製基礎を示す斜視図である。
ート製基礎を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプレキャストコンクリ
ート製基礎の製造方法を示す断面図である。
ート製基礎の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るプレキャストコンク
リート製基礎の製造方法を示す断面図である。
リート製基礎の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例に係るプレキャストコ
ンクリート製基礎の製造方法を示す断面図である。
ンクリート製基礎の製造方法を示す断面図である。
【図5】図2のプレキャストコンクリート製基礎の製造
方法を示す斜視図である。
方法を示す斜視図である。
【図6】従来のプレキャストコンクリート製基礎を示す
斜視図である。
斜視図である。
10 基礎 12 切欠部 14 基礎本体 16 分岐部 24 接合面 26 係止突部 28 基礎本体成形型 30 分岐部支持部材
Claims (4)
- 【請求項1】 基礎本体の接合端部に連結用のコンクリ
ートを打設する切欠部が形成され、この切欠部により少
なくとも接合端部片面側が膨らんで分岐した分岐部が形
成されたプレキャストコンクリート製基礎であって、 前記分岐部は、前記基礎本体と別に、予めプレキャスト
コンクリートにて形成されて基礎本体と連結一体化され
たことを特徴とするプレキャスト製基礎。 - 【請求項2】 基礎本体の接合端部に切欠部が形成さ
れ、この切欠部より少なくとも接合端部片面側が膨らん
で分岐した分岐部が形成されたプレキャストコンクリー
ト製基礎を製造するためのプレキャストコンクリート製
基礎の製造方法であって、 前記分岐部を予めプレキャストコンクリートにて形成す
ると共に、 前記基礎本体を予めプレキャストコンクリートにて水平
に寝かせた状態で形成し、 これら別体の分岐部と、基礎本体とを連結手段にて連結
一体化することを特徴とするプレキャストコンクリート
製基礎の製造方法。 - 【請求項3】 基礎本体の接合端部に切欠部が形成さ
れ、この切欠部により少なくとも接合端部片面側が膨ら
んで分岐した分岐部が形成されたプレキャストコンクリ
ート製基礎を製造するためのプレキャストコンクリート
製基礎の製造方法であって、 前記分岐部を予めプレキャストコンクリートにて形成し
た後、 水平に寝かせた状態で設置した基礎本体成形型に前記分
岐部を固定し、 前記基礎本体を水平に寝かせた状態で成形する際に、プ
レキャストコンクリート製の分岐部と基礎本体とを連結
一体化することを特徴とするプレキャストコンクリート
製基礎の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のプレキャストコンクリ
ート製基礎の製造方法において、 前記分岐部は、基礎本体との接合面に、基礎本体内に埋
設される係止突部を有することを特徴とするプレキャス
トコンクリート製基礎の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23404293A JP2919243B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | プレキャストコンクリート製基礎及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23404293A JP2919243B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | プレキャストコンクリート製基礎及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762670A true JPH0762670A (ja) | 1995-03-07 |
JP2919243B2 JP2919243B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=16964664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23404293A Expired - Lifetime JP2919243B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | プレキャストコンクリート製基礎及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919243B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535707A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-04 | インターコンステック カンパニー リミテッド | 分節プレストレストコンクリート・ガーダのセグメント及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP23404293A patent/JP2919243B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535707A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-04 | インターコンステック カンパニー リミテッド | 分節プレストレストコンクリート・ガーダのセグメント及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2919243B2 (ja) | 1999-07-12 |
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Legal Events
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