JPH0452321A - 布基礎構築用ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分」 本発明は、壁の長さ方向に延在するフーチング部とこの
フーチング部の上にフーチング部の長さ方向に沿って立
設された壁状部とからなる布基礎構築用ブロックに関す
るものである。

「従来の技術Ｊ 従来、住宅の支持部として用いられる布基礎は、フーチ
ング部と、このフーチング部の上に立設された壁状部と
が同一断面のまま壁の長さ方向に連続して構成されたも
ので、この種の布基礎は通常、現場打ちもしくはプレキ
ャストコンクリート製品の組合わせにより形成されてい
る（例えば特開昭５９−１６５７３７号「布基礎および
その施工方法」参照）。

ところで、現場打ちコンクリートによって布基礎を構成
する方法では、現場での鉄筋の配筋作業、コンクリート
の養生作業に時間がかかるため、現場での作業能率を向
上させるために、近年では、既製のコンクリートブロッ
クを用いて基礎を構築する手段が適用される傾向にある
。

「発明が解決しようとする課題」 既製のコンクリートブロックによる基礎の構築手段では
、基礎の形に合わせて複数種類のプレキャストコンクリ
ート製のブロックを予め形成しておき、これらブロック
を現場で据え付は接合する構成を取るため、現場での配
筋作業を省略することができ、またコンクリートの養生
も不要になるなどの利点がある。

しかしながら、このようなプレキャストコンクリートブ
ロックによる布基礎の構築にあっては、次のような解決
すべき課題が残されている。

すなわち、この種の布基礎は、構築すべき地盤の良、不
良によって、フーチング部の輻を変えて（例えば地盤が
不良の場合にはフーチング部の輻を大きくし、また地盤
が良い場合にはフーチング部の幅を小さくして）荷重に
対抗させるため、構築すべきブロックの種類が増加し、
コスト高になる点である。

また、コンクリートブロックの吊込時にクレーン等の関
係でなるべく自重を減らしたい要望もある。

本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、フー
チング部の幅に拡張性をもった１種類のプレキャストコ
ンクリート製ブロックによって、布基礎を構築し得て、
種々の性状の地盤に対応することができる布基礎構築用
ブロックを提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するために、本発明は壁の長さ方向に
延在するフーチング部とこのフーチング部の上にフーチ
ング部の長さ方向に沿って立設された壁状部とからなる
布基礎構築用ブロックにおいて、前記フーチング部の長
さ方向に沿う側面を、上端より下端に行くに従いフーチ
ング部の輻が小さくなったテーパ面とし、かつ、当該側
面に側面より外方に突出するアンカー筋を設けたことを
特徴とするものである。

「作用」 本発明のブロックを用いて布基礎を構築する際、フーチ
ング部の輻が小さい場合には、このブロックのアンカー
筋を切断してからブロックを地盤に据え付は接合すれば
良い。

一方、構築すべき布基礎のフーチング部の幅がブロック
自身のフーチング部の輻よりも大きい場合には、ブロッ
クのフーチング部よりも広めに根切り穴を掘り、この根
切り穴の内側に根切り穴の長さ方向に沿って型枠を組み
付けた後、根切り大の中央にブロックを据え付け、型枠
内にコンクリートを打設すれば良い。

型枠内に打設されたコンクリートは、その固化後、アン
カー筋を介してブロックのフーチング部と一体化し、ま
た上載荷重はブロックのフーチング部側面のテーパ面を
介して打設されたコンクリートにかかり、地盤に伝達さ
れるので、現場打ちコンクリートからなるフーチング部
とブロックのフーチング部との一体化が可能になる。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

図面は本発明に係る布基礎構築用ブロックの断面図を示
すもので、図中符号１がこの布基礎構築用ブロックであ
る。

この布基礎構築用ブロック１は壁の長さ方向に延在する
フーチング部１ａとこのフーチング部１ａの上にフーチ
ング部１ａの長さ方向に沿って立設された壁状部１ｂと
を主体として構成されたもので、フーチング部１ａおよ
び壁状部１ｂの内部には、それぞれ主筋２ａ、３ａ、配
筋２ｂ、３ｂ等からなる補強鋼材２．３が埋設されてい
る。

前記フーチング部１ａはその長さ方向に沿う側面１ｃが
上端より下端に行くに従いフーチング部１ａの幅が小さ
くなったテーパ面とされており、また当該側面１ｃには
フーチング部１ａの長さ方向に沿って溝状部（シアーコ
ツター）ｌｄが形成され、後打ちのコンクリートとの一
体化が図れるように配慮されている。

そして、実施例では、前記フーチング部１ａの側面に、
補強鋼材２の左右両端が突出しており、後打ちコンクリ
ートとの一体化を深めるアンカー筋４となっている。

なお、前記フーチング部１ａの上面には、その上面より
下面に達するグラウト注入孔１ｅが形成され、ブロック
据え付は後にブロック下面にグラウト材が充填できるよ
うに配慮されている。

なお、図中符号１０は根切り穴の内部に根切り穴の長さ
方向に沿って組み立てられた埋め殺し型枠、符号１１は
この型枠１０を根切り穴に立てた状態で固定するための
鉄筋である。

ところで、このような構造の布基礎構築用ブロック１を
実際に製作する場合には、例えば、フーチング部１ａよ
りも大きな幅寸法をもつ格子状の補強鋼材２を予め製作
しておき、これをブロックのフーチング部を形成する型
枠に左右両側を突出した状態に配しておいて打設コンク
リートと一体化させれば良い。

しかして、以上のように構成された布基礎構築ブロック
１を用いて実際に布基礎を構築するには、まず、地盤が
良好な場合、フーチング部の幅を大きく必要としないの
で、ブロックのフーチング部ｌａを据え付けることがで
きる輻に根切り作業を行い、ブロック１のフーチング部
１ａより突出する補強鋼材２を切断した後、ブロック１
を根切り穴の中に据え付は接合していけば良い。なお、
ブロックの据え付けに当たっては、根切り穴の底面を砂
利２０等を敷いて均しておくことは言うまでもない。

一方、地盤が悪く、フーチング部の幅を広く必要とする
場合には、根切り穴を大きく掘って、その底面を砂利２
０等で均した後、根切り穴の左右両側に埋め殺し型枠１
０を配設し、固定用の鉄筋１１を打ち込んで、前記型枠
１０を内面側から固定するとともに型枠１０の外側に土
を埋め戻して型枠の外側を押さえる。次いで、ブロック
ｌを根切り穴の中央に据え付け、型枠１０の内部にコン
クリートＣを打ち込み、グラウト注入孔１ｅよりブロッ
ク下面にグラウト材を充填すると、図面に示すような布
基礎が完成する。

実施例では、型枠１０内に打設されたコンクリートが、
その固化後、ブロック１のアンカー筋４を介してブロッ
ク１のフーチング部１ａと一体化し、また上載荷重はブ
ロック１のフーチング部側面のテーパ面１ｃを介して打
設されたコンクリートにかかり、地盤に伝達されるので
、現場打ちコンクリートからなるフーチング部とブロッ
ク１のフーチング部１ａとの一体化が可能になる。

また実施例では、フーチング部１ａの側面に溝状部１ｄ
が設けられているので、ブロック１の溝状部１ｄにより
後打ちコンクリートとの付着力が増強される利点もある
。

このように、実施例のブロックによれば、布基礎のフー
チング部の幅が小さくても良い場合には、ブロック１の
補強鋼材２を切断するなどして、ブロック１を据え付は
接合するだけでよく、またフーチング部の幅が大きい場
合には、根切り穴を大きく形成して、その内部にブロッ
ク１を据え付け、その後に、コンクリートを打設するこ
とにより、種々のフーチング部の大きさに応じた布基礎
の構築が可能になり、種々の性状の地盤に対応すること
が容易にできるといった優れた利点を有する。

なお、図面は一例であって、本発明はこの図面に限定さ
れるものではなく、基礎の設計要求等に応じてブロック
の大きさ等を適宜変更することができることは言うまで
もない。

「発明の効果」 以上説明したように本発明は、壁の長さ方向に延在する
フーチング部とこのフーチング部の上にフーチング部の
長さ方向に沿って立設された壁状部とからなる布基礎構
築用ブロックにおいて、前記フーチング部の長さ方向に
沿う側面を、上端より下端に行くに従いフーチング部の
幅が小さくなったテーパ面とし、かつ、当該側面に側面
より外方に突出するアンカー筋を設けたことを特徴とす
るものであるから、布基礎のフーチング部の輻が小さく
ても良い場合には、ブロックを据え付は接合するだけで
布基礎を構築することができ、またフーチング部の輻が
大きい場合には、根切り穴を大きく形成して、その内部
にブロックを据え付け、その後に、コンクリートを打設
することにより、フーチング部の大きな布基礎を容易に
形成することができるので、種々のフーチング部の大き
さに応じた布基礎の構築を容易にすることができるとい
っ−た効果を奏する。

また、これにより、フーチング部の輻に拡張性をもった
１種類のプレキャストコンクリート製ブロックによって
、布基礎を構築できるので、基礎作業の施工コストを安
価にでき、またブロック自体の重量も低減することがで
きるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明にかかる布基礎構築用ブロックの一実施例
を示す断面図である。 １・・・・・・布基礎構築用ブロック、１ａ・・・・・
・フーチング部、１ｂ・・・・・・壁状部、ｌｃ・・・
・・・テーパ面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 壁の長さ方向に延在するフーチング部とこのフーチング
   部の上にフーチング部の長さ方向に沿って立設された壁
   状部とからなる布基礎構築用ブロックにおいて、 前記フーチング部はその長さ方向に沿う側面が上端より
   下端に行くに従いフーチング部の幅が小さくなったテー
   パ面とされ、かつ、当該側面には側面より外方に突出す
   るアンカー筋が設けられていることを特徴とする布基礎
   構築用ブロック。