JPH0762263A - 改質粉体および化粧料 - Google Patents
改質粉体および化粧料Info
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- JPH0762263A JPH0762263A JP23871693A JP23871693A JPH0762263A JP H0762263 A JPH0762263 A JP H0762263A JP 23871693 A JP23871693 A JP 23871693A JP 23871693 A JP23871693 A JP 23871693A JP H0762263 A JPH0762263 A JP H0762263A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体表面の光散乱を抑えた改質粉体、および
これを配合した耐久性に優れた化粧料を提供する。 【構成】 粉体類100重量部をメチルハイドロジェン
ポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸12〜8
0重量部にて被覆した後、70〜200℃にて0.5〜
24時間加熱処理することで、粉体表面の光散乱が抑え
られていることを特徴とする改質粉体、およびこれを配
合した耐久性に優れることを特徴とする化粧料。
これを配合した耐久性に優れた化粧料を提供する。 【構成】 粉体類100重量部をメチルハイドロジェン
ポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸12〜8
0重量部にて被覆した後、70〜200℃にて0.5〜
24時間加熱処理することで、粉体表面の光散乱が抑え
られていることを特徴とする改質粉体、およびこれを配
合した耐久性に優れることを特徴とする化粧料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体類100重量部を
メチルハイドロジェンポリシロキサン及びトリメチルシ
ロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した後、70〜
200℃にて0.5〜24時間加熱処理して得られる改
質粉体、およびこれを配合した化粧料を提供することを
目的とする。さらに詳しくは、粉体類をメチルハイドロ
ジェンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸の
厚い重合皮膜で覆うことで、粉体表面の光散乱を抑えた
改質粉体および耐久性に優れた化粧料を提供することを
目的とする。
メチルハイドロジェンポリシロキサン及びトリメチルシ
ロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した後、70〜
200℃にて0.5〜24時間加熱処理して得られる改
質粉体、およびこれを配合した化粧料を提供することを
目的とする。さらに詳しくは、粉体類をメチルハイドロ
ジェンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸の
厚い重合皮膜で覆うことで、粉体表面の光散乱を抑えた
改質粉体および耐久性に優れた化粧料を提供することを
目的とする。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本発明
人は、特願平4−56318号、特願平4−69707
号等にて、粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンの厚い重合皮膜で覆うことで、粉体類表面の光散乱を
抑制した改質粉体が得られること、耐久性に富んだ化粧
料が得られることを報告した。
人は、特願平4−56318号、特願平4−69707
号等にて、粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンの厚い重合皮膜で覆うことで、粉体類表面の光散乱を
抑制した改質粉体が得られること、耐久性に富んだ化粧
料が得られることを報告した。
【0003】しかしながら、処理剤であるメチルハイド
ロジェンポリシロキサン中のジメチルシロキサン単位の
量が多いものを使用した場合、粉体の付着性が向上し、
粉体の感触がやわらかくなる特徴がある反面、重合が起
こりにくく、加熱処理条件を厳密にする必要があった。
ロジェンポリシロキサン中のジメチルシロキサン単位の
量が多いものを使用した場合、粉体の付着性が向上し、
粉体の感触がやわらかくなる特徴がある反面、重合が起
こりにくく、加熱処理条件を厳密にする必要があった。
【0004】そして、処理される粉体の種類(例えば黄
色酸化鉄等)によっては、強い加熱条件に耐えられない
粉体が存在するため、粉体に対する処理剤の反応性を向
上させる必要があった。
色酸化鉄等)によっては、強い加熱条件に耐えられない
粉体が存在するため、粉体に対する処理剤の反応性を向
上させる必要があった。
【0005】本発明人は、より反応性の高い処理剤につ
いて鋭意検討を行った結果、トリメチルシロキシケイ酸
がメチルハイドロジェンポリシロキサンに比べてより反
応性に富むことを見出した。しかしながら、トリメチル
シロキシケイ酸のみで被覆した場合は硬い皮膜が形成さ
れてしまい、粉体の付着力が弱くなるため、本発明が目
的とした耐久性に富んだ化粧料が得られないことがわか
った。
いて鋭意検討を行った結果、トリメチルシロキシケイ酸
がメチルハイドロジェンポリシロキサンに比べてより反
応性に富むことを見出した。しかしながら、トリメチル
シロキシケイ酸のみで被覆した場合は硬い皮膜が形成さ
れてしまい、粉体の付着力が弱くなるため、本発明が目
的とした耐久性に富んだ化粧料が得られないことがわか
った。
【0006】そこで、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンとトリメチルシロキシケイ酸とを同時に用いること
を試みた結果、より弱い加熱条件で粉体を厚い重合皮膜
で覆うことが可能であり、そして本発明が目的とした耐
久性に富んだ化粧料が得られることを見いだした。
サンとトリメチルシロキシケイ酸とを同時に用いること
を試みた結果、より弱い加熱条件で粉体を厚い重合皮膜
で覆うことが可能であり、そして本発明が目的とした耐
久性に富んだ化粧料が得られることを見いだした。
【0007】すなわち、本発明は粉体類をメチルハイド
ロジェンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸
の厚い重合皮膜で覆うことで、粉体表面の光散乱を抑え
た改質粉体及び耐久性に優れた化粧料を提供することを
目的とする。
ロジェンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸
の厚い重合皮膜で覆うことで、粉体表面の光散乱を抑え
た改質粉体及び耐久性に優れた化粧料を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体類100
重量部をメチルハイドロジェンポリシロキサン及びトリ
メチルシロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した
後、70〜200℃にて0.5〜24時間加熱処理して
得られることを特徴とする改質粉体、およびこれを配合
した化粧料に関する。
重量部をメチルハイドロジェンポリシロキサン及びトリ
メチルシロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した
後、70〜200℃にて0.5〜24時間加熱処理して
得られることを特徴とする改質粉体、およびこれを配合
した化粧料に関する。
【0009】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いられる粉体類の例としては、黄色203号Alレー
キ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダ
ー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーン
パウダー、セルロースパウダー等の高分子、黄酸化鉄、
赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カ
ーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の
金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイカ等の有機
物被覆顔料及び金属石鹸処理顔料、ゼオライト、シリ
カ、アルミナ等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子
酸化亜鉛、微粒子黒酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チ
タン、シリカ処理微粒子酸化チタン、羊毛、N−ラウロ
イル−L−リジン等が挙げられる。
用いられる粉体類の例としては、黄色203号Alレー
キ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダ
ー、ウレタンパウダー、テフロンパウダー、シリコーン
パウダー、セルロースパウダー等の高分子、黄酸化鉄、
赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カ
ーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の
金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイカ等の有機
物被覆顔料及び金属石鹸処理顔料、ゼオライト、シリ
カ、アルミナ等の無機粉体、微粒子酸化チタン、微粒子
酸化亜鉛、微粒子黒酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チ
タン、シリカ処理微粒子酸化チタン、羊毛、N−ラウロ
イル−L−リジン等が挙げられる。
【0010】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンは、環状であっても直鎖状であっても構わな
いが、分子内にメチルハイドロジェンシロキサン単位を
1つ以上持つことが必要である。直鎖状分子においてメ
チルハイドロジェンシロキサン単位は、分子末端に存在
していても、分子内部に存在していても構わない。ま
た、メチルハイドロジェンシロキサン単位以外に、ジメ
チルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、
アルキルメチルシロキサン単位、ビフェニルシロキサン
単位等の単位が導入されていても構わない。
シロキサンは、環状であっても直鎖状であっても構わな
いが、分子内にメチルハイドロジェンシロキサン単位を
1つ以上持つことが必要である。直鎖状分子においてメ
チルハイドロジェンシロキサン単位は、分子末端に存在
していても、分子内部に存在していても構わない。ま
た、メチルハイドロジェンシロキサン単位以外に、ジメ
チルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、
アルキルメチルシロキサン単位、ビフェニルシロキサン
単位等の単位が導入されていても構わない。
【0011】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンは、25℃にて0.8〜350csの粘度を
有することが好ましく、さらに好ましくは0.8〜50
csである。粘性が高くなりすぎると、処理が均一にな
らない問題が発生してくる。
シロキサンは、25℃にて0.8〜350csの粘度を
有することが好ましく、さらに好ましくは0.8〜50
csである。粘性が高くなりすぎると、処理が均一にな
らない問題が発生してくる。
【0012】本発明では、粘性の異なる2種以上のメチ
ルハイドロジェンポリシロキサンを用いることもでき
る。例えば、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン
(Si単位4個、粘度0.8〜3cs)と直鎖状メチル
ハイドロジェンポリシロキサン(Si単位20個、粘度
15〜25cs)を組み合わせて用いることが挙げられ
る。
ルハイドロジェンポリシロキサンを用いることもでき
る。例えば、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン
(Si単位4個、粘度0.8〜3cs)と直鎖状メチル
ハイドロジェンポリシロキサン(Si単位20個、粘度
15〜25cs)を組み合わせて用いることが挙げられ
る。
【0013】本発明で用いるトリメチルシロキシケイ酸
は、揮発性シリコーンや低粘性シリコーン、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン等で希釈されていても構わな
い。
は、揮発性シリコーンや低粘性シリコーン、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン等で希釈されていても構わな
い。
【0014】本発明で用いるトリメチルシロキシケイ
酸、またはその希釈液は、25℃にて1〜350csの
粘度を有することが好ましく、さらに好ましくは1〜1
00csである。粘性が高くなりすぎると、処理が均一
にならない問題が発生してくる。
酸、またはその希釈液は、25℃にて1〜350csの
粘度を有することが好ましく、さらに好ましくは1〜1
00csである。粘性が高くなりすぎると、処理が均一
にならない問題が発生してくる。
【0015】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸の処理量は、
粉体類の吸油量によって変化するが、粉体類100重量
部に対して、合計で12〜80重量部である。12重量
部未満では、本発明の目的とする光学特性、付着性が充
分でなく、また80重量部以上では、80重量部未満と
比べて特性が向上せず、経済的に不利になってくる。
シロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸の処理量は、
粉体類の吸油量によって変化するが、粉体類100重量
部に対して、合計で12〜80重量部である。12重量
部未満では、本発明の目的とする光学特性、付着性が充
分でなく、また80重量部以上では、80重量部未満と
比べて特性が向上せず、経済的に不利になってくる。
【0016】一般に、タルク、マイカ等の板状粉体では
処理量は少なく、一方、黄色酸化鉄、ベンガラ等の非板
状粉体では処理量が多くなる傾向がある。また、黄色酸
化鉄、ベンガラ等では、撹拌等の処理装置や処理条件に
よって処理量が大きく変動する傾向を持つ。
処理量は少なく、一方、黄色酸化鉄、ベンガラ等の非板
状粉体では処理量が多くなる傾向がある。また、黄色酸
化鉄、ベンガラ等では、撹拌等の処理装置や処理条件に
よって処理量が大きく変動する傾向を持つ。
【0017】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンとトリメチルシロキシケイ酸の処理量の比
は、重量比で2:98〜98:2が好ましい。例えばメ
チルハイドロジェンシロキサン単位とジメチルシロキサ
ン単位から成るメチルハイドロジェンポリシロキサンに
おいて、メチルハイドロジェンシロキサン単位が全シロ
キサン単位の50%以下の場合、特に30%以下の場合
では、トリメチルシロキシケイ酸の割合を40%以上と
することが好ましい。また、メチルハイドロジェンポリ
シロキサンが2重量部未満では、得られる改質粉体の感
触が硬くなりすぎる問題が生じ、一方、98重量部以上
では、トリメチルシロキシケイ酸配合の効果が充分でな
くなる傾向にある。
シロキサンとトリメチルシロキシケイ酸の処理量の比
は、重量比で2:98〜98:2が好ましい。例えばメ
チルハイドロジェンシロキサン単位とジメチルシロキサ
ン単位から成るメチルハイドロジェンポリシロキサンに
おいて、メチルハイドロジェンシロキサン単位が全シロ
キサン単位の50%以下の場合、特に30%以下の場合
では、トリメチルシロキシケイ酸の割合を40%以上と
することが好ましい。また、メチルハイドロジェンポリ
シロキサンが2重量部未満では、得られる改質粉体の感
触が硬くなりすぎる問題が生じ、一方、98重量部以上
では、トリメチルシロキシケイ酸配合の効果が充分でな
くなる傾向にある。
【0018】本発明で用いる加熱条件は、加熱温度は7
0〜200℃であり、加熱時間は0.5〜24時間であ
る。加熱温度が70℃未満では反応が充分に進行しにく
く、また200℃以上では火災の危険性が高くなる。そ
して、加熱時間が0.5時間未満では、反応が充分に進
行しにくく、24時間以上では経済的に不利になってく
る。さらに、加熱条件は一定でなくても良く、例えば9
0℃で1時間加熱処理した後、室温に戻し、さらに18
0℃で6時間加熱処理を行う方法等も可能である。
0〜200℃であり、加熱時間は0.5〜24時間であ
る。加熱温度が70℃未満では反応が充分に進行しにく
く、また200℃以上では火災の危険性が高くなる。そ
して、加熱時間が0.5時間未満では、反応が充分に進
行しにくく、24時間以上では経済的に不利になってく
る。さらに、加熱条件は一定でなくても良く、例えば9
0℃で1時間加熱処理した後、室温に戻し、さらに18
0℃で6時間加熱処理を行う方法等も可能である。
【0019】本発明では、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸と共に従来化粧
品で用いられている油剤、シリコーン油類、フッ素系油
剤、樹脂類、シランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤、アルコキシシラン、アルコキシチタン等を同時に
被覆処理しても構わない。なお、シリコーン油類として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シ
リコーン、片末端反応性シリコーン類や両末端反応性シ
リコーン類等、シロキサン骨格を有するものが挙げられ
る。これらの物質は、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン及びトリメチルシロキシケイ酸の重合皮膜の感触特
性を変化させるため、感触調整剤として有効であるが、
皮膜の重合阻害を起こす場合が多いため注意が必要であ
る。特に、1年程度の時間をかけて皮膜が再溶解する場
合があるので、これらの物質を用いた場合には室温およ
び40℃での経日観察が必須である。
ロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸と共に従来化粧
品で用いられている油剤、シリコーン油類、フッ素系油
剤、樹脂類、シランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤、アルコキシシラン、アルコキシチタン等を同時に
被覆処理しても構わない。なお、シリコーン油類として
は、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シ
リコーン、片末端反応性シリコーン類や両末端反応性シ
リコーン類等、シロキサン骨格を有するものが挙げられ
る。これらの物質は、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン及びトリメチルシロキシケイ酸の重合皮膜の感触特
性を変化させるため、感触調整剤として有効であるが、
皮膜の重合阻害を起こす場合が多いため注意が必要であ
る。特に、1年程度の時間をかけて皮膜が再溶解する場
合があるので、これらの物質を用いた場合には室温およ
び40℃での経日観察が必須である。
【0020】本発明で、粉体類にメチルハイドロジェン
ポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸を被覆す
る方法としては、ヘンシェルミキサーやスーパーミキサ
ー等を使用して両者を混合する乾式法、水やヘキサン等
の溶媒中に粉体類を分散させた後、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸を混合
し溶媒を除去する湿式法、ボールミル、オングミル等の
メカノケミカル型のミルを用いる方法、スプレードライ
ヤーを用いる方法等がある。これらの方法のうち、価格
的に最も安価な乾式法が好ましい。
ポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸を被覆す
る方法としては、ヘンシェルミキサーやスーパーミキサ
ー等を使用して両者を混合する乾式法、水やヘキサン等
の溶媒中に粉体類を分散させた後、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケイ酸を混合
し溶媒を除去する湿式法、ボールミル、オングミル等の
メカノケミカル型のミルを用いる方法、スプレードライ
ヤーを用いる方法等がある。これらの方法のうち、価格
的に最も安価な乾式法が好ましい。
【0021】本発明の改質粉体の化粧料への配合量は、
剤型によって変化するが、化粧料100重量部に対して
0.1〜95重量部が好ましく、さらに好ましくは1〜
80重量部である。
剤型によって変化するが、化粧料100重量部に対して
0.1〜95重量部が好ましく、さらに好ましくは1〜
80重量部である。
【0022】本発明の化粧料には、上記の改質粉体以外
に、通常化粧料に使用される粉体類、樹脂、油剤、シリ
コーン油、紫外線吸収剤、界面活性剤、香料、防腐剤、
殺菌剤、溶剤、水等を同時に配合することができる。
に、通常化粧料に使用される粉体類、樹脂、油剤、シリ
コーン油、紫外線吸収剤、界面活性剤、香料、防腐剤、
殺菌剤、溶剤、水等を同時に配合することができる。
【0023】ここで、粉体類はシリコーン処理、シラン
処理、脂肪酸処理、アミノ酸処理等の表面処理が行われ
ていてもいなくても構わない。油剤としては、アルコー
ル類、エステル油、炭化水素類、パーフルオロポリエー
テル、フッ化炭素油等が挙げられる。シリコーン油とし
ては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリ
エーテル変性シリコーン、フルオロアルキル・ポリエー
テル共変性シリコーン、パーフルオロシリコーン、アル
キル変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸等が挙
げられる。界面活性剤としては、ノニオン系、カチオン
系、アニオン系が挙げられる。
処理、脂肪酸処理、アミノ酸処理等の表面処理が行われ
ていてもいなくても構わない。油剤としては、アルコー
ル類、エステル油、炭化水素類、パーフルオロポリエー
テル、フッ化炭素油等が挙げられる。シリコーン油とし
ては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリ
エーテル変性シリコーン、フルオロアルキル・ポリエー
テル共変性シリコーン、パーフルオロシリコーン、アル
キル変性シリコーン、トリメチルシロキシケイ酸等が挙
げられる。界面活性剤としては、ノニオン系、カチオン
系、アニオン系が挙げられる。
【0024】本発明の化粧料の例としては、ファンデー
ション(2ウェイ、水使用、リクイド、油性)、口紅、
白粉、頬紅、プレストパウダー、チークカラー、アイシ
ャドウ、アイライナー、ネイルカラー、ベースファンデ
ーション、サンスクリーン剤、乳液、エッセンス、クリ
ーム、クレンジング料、ボディシャンプー、入浴剤、染
毛料等が挙げられる。
ション(2ウェイ、水使用、リクイド、油性)、口紅、
白粉、頬紅、プレストパウダー、チークカラー、アイシ
ャドウ、アイライナー、ネイルカラー、ベースファンデ
ーション、サンスクリーン剤、乳液、エッセンス、クリ
ーム、クレンジング料、ボディシャンプー、入浴剤、染
毛料等が挙げられる。
【0025】本発明の改質粉体の化粧料以外の用途とし
ては、例えば塗料、紙、インク、建材、繊維、樹脂等に
配合することが可能である。
ては、例えば塗料、紙、インク、建材、繊維、樹脂等に
配合することが可能である。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。
細に説明する。
【0027】(1)光散乱の抑制に関する評価法 改質粉体及び未処理粉体をそれぞれ金型を用いて打型
し、打型面にエステル油の一種であるイソセチルミリス
テートを滴下した時の色の変化から評価した。イソセチ
ルミリステートを滴下しない時の打型面を測色計(村上
色彩技術研究所製、CMS−1500型)を用いて測色
した時のL* 値をL1とし、イソセチルミリステートを
滴下した後の打型面のL* 値をL2とし、改質粉体及び
未処理粉体のL2−L1の値から、D値として (改質粉体のL2−L1の値)/(未処理粉体のL2−
L1の値) を求め、表1に示す基準に従って評価を行った。尚、本
評価では、エステル油に濡れても白色度の変化が少なけ
れば粉体表面の光散乱がはじめから抑制されているもの
と考えて検討を行った。
し、打型面にエステル油の一種であるイソセチルミリス
テートを滴下した時の色の変化から評価した。イソセチ
ルミリステートを滴下しない時の打型面を測色計(村上
色彩技術研究所製、CMS−1500型)を用いて測色
した時のL* 値をL1とし、イソセチルミリステートを
滴下した後の打型面のL* 値をL2とし、改質粉体及び
未処理粉体のL2−L1の値から、D値として (改質粉体のL2−L1の値)/(未処理粉体のL2−
L1の値) を求め、表1に示す基準に従って評価を行った。尚、本
評価では、エステル油に濡れても白色度の変化が少なけ
れば粉体表面の光散乱がはじめから抑制されているもの
と考えて検討を行った。
【0028】
【表1】
【0029】(2)化粧料の崩れに関する評価法 21〜29歳の女性10名のパネラーに対して、実施例
及び比較例で作製した化粧料を使用させ、その結果をア
ンケート方式で回答を得た。尚、回答は評価項目に対し
て10名中何名が同意したかを示してある。例えばスコ
アが6ならば、10名中6名が化粧料が崩れにくいと評
価したことを示す。更に、本評価では化粧料の耐久性を
化粧料の崩れとして評価した。
及び比較例で作製した化粧料を使用させ、その結果をア
ンケート方式で回答を得た。尚、回答は評価項目に対し
て10名中何名が同意したかを示してある。例えばスコ
アが6ならば、10名中6名が化粧料が崩れにくいと評
価したことを示す。更に、本評価では化粧料の耐久性を
化粧料の崩れとして評価した。
【0030】実施例1 マイカ100重量部に対してメチルハイドロジェンポリ
シロキサン(信越化学工業製 KF−9901、15〜
25cs)20重量部、トリメチルシロキシケイ酸液
(トリメチルシロキシケイ酸70重量%、デカメチルシ
クロペンタシロキサン30重量%)18重量部を加え、
加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃にて1.
5時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をステン
レス製バットに移し、送風乾燥器を用いて150℃にて
6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却した
後、アトマイザーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を得
た。
シロキサン(信越化学工業製 KF−9901、15〜
25cs)20重量部、トリメチルシロキシケイ酸液
(トリメチルシロキシケイ酸70重量%、デカメチルシ
クロペンタシロキサン30重量%)18重量部を加え、
加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃にて1.
5時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をステン
レス製バットに移し、送風乾燥器を用いて150℃にて
6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却した
後、アトマイザーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を得
た。
【0031】比較例1 マイカ100重量部に対してメチルハイドロジェンポリ
シロキサン(信越化学工業製 KF−9901)32.
6重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサーを用い
て、80℃にて1.5時間撹拌、混合した。次いで、得
られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥器を
用いて150℃にて6時間加熱処理した。そして、粉体
を室温まで冷却し、改質粉体を得た。
シロキサン(信越化学工業製 KF−9901)32.
6重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサーを用い
て、80℃にて1.5時間撹拌、混合した。次いで、得
られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥器を
用いて150℃にて6時間加熱処理した。そして、粉体
を室温まで冷却し、改質粉体を得た。
【0032】実施例2 ベンガラ100重量部に対して、化1に示すメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン30重量部、テトラメチルテ
トラハイドロジェンシクロテトラシロキサン5重量部、
トリメチルシロキシケイ酸35重量部の混合溶液を加
え、加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃にて
2時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をステン
レス製バットに移し、送風乾燥器を用いて130℃にて
6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却した
後、アトマイザーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を得
た。
ドロジェンポリシロキサン30重量部、テトラメチルテ
トラハイドロジェンシクロテトラシロキサン5重量部、
トリメチルシロキシケイ酸35重量部の混合溶液を加
え、加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃にて
2時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をステン
レス製バットに移し、送風乾燥器を用いて130℃にて
6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却した
後、アトマイザーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を得
た。
【0033】比較例2 ベンガラ100重量部に対して、化1に示すメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン3重量部、テトラメチルテト
ラハイドロジェンシクロテトラシロキサン0.5重量
部、トリメチルシロキシケイ酸3.5重量部の混合溶液
を加え、加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃
にて2時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をス
テンレス製バットに移し、送風乾燥器を用いて130℃
にて6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却
した後、アトマイザーを用いて粉砕し改質粉体を得た。
ドロジェンポリシロキサン3重量部、テトラメチルテト
ラハイドロジェンシクロテトラシロキサン0.5重量
部、トリメチルシロキシケイ酸3.5重量部の混合溶液
を加え、加熱ジャケットつきミキサーを用いて、80℃
にて2時間撹拌、混合した。次いで、得られた粉体をス
テンレス製バットに移し、送風乾燥器を用いて130℃
にて6時間加熱処理した。そして、粉体を室温まで冷却
した後、アトマイザーを用いて粉砕し改質粉体を得た。
【0034】
【化1】
【0035】(但し、m=10、n=40、50cs)
【0036】実施例3 黒酸化鉄100重量部に対して、化2に示すメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン4重量部、トリメチルシロキ
シケイ酸15重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサ
ーを用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。次い
で、得られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾
燥器を用いて125℃にて8時間加熱処理した。そし
て、粉体を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて
粉砕し、目的の改質粉体を得た。
ドロジェンポリシロキサン4重量部、トリメチルシロキ
シケイ酸15重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサ
ーを用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。次い
で、得られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾
燥器を用いて125℃にて8時間加熱処理した。そし
て、粉体を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて
粉砕し、目的の改質粉体を得た。
【0037】
【化2】
【0038】(但し、m=4、n=16、15〜25c
s)
s)
【0039】比較例3 黒酸化鉄100重量部に対して、トリメチルシロキシケ
イ酸19重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサーを
用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。次いで、得
られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥器を
用いて125℃にて8時間加熱処理した。そして、粉体
を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて粉砕し改
質粉体を得た。
イ酸19重量部を加え、加熱ジャケットつきミキサーを
用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。次いで、得
られた粉体をステンレス製バットに移し、送風乾燥器を
用いて125℃にて8時間加熱処理した。そして、粉体
を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて粉砕し改
質粉体を得た。
【0040】実施例4 酸化チタン100重量部に対して、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン(信越化学工業製 KF−99P、1
5〜25cs)25重量部、トリメチルシロキシケイ酸
5重量部、塩化メチレン120重量部を加え、撹拌、混
合した後、溶剤を留去した。得られた粉体をミキサーを
用いて粉砕した後、90℃にて1時間加熱し、さらに1
80℃にて3時間加熱した。次いで、粉体を室温まで冷
却した後、ミキサーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を
得た。
ンポリシロキサン(信越化学工業製 KF−99P、1
5〜25cs)25重量部、トリメチルシロキシケイ酸
5重量部、塩化メチレン120重量部を加え、撹拌、混
合した後、溶剤を留去した。得られた粉体をミキサーを
用いて粉砕した後、90℃にて1時間加熱し、さらに1
80℃にて3時間加熱した。次いで、粉体を室温まで冷
却した後、ミキサーを用いて粉砕し、目的の改質粉体を
得た。
【0041】比較例4 酸化チタン100重量部に対して、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン(信越化学工業製 KF−99P)
2.5重量部を加え、撹拌、混合した後、180℃にて
5時間加熱した。次いで、粉体を室温まで冷却した後、
ミキサーを用いて粉砕し改質粉体を得た。
ンポリシロキサン(信越化学工業製 KF−99P)
2.5重量部を加え、撹拌、混合した後、180℃にて
5時間加熱した。次いで、粉体を室温まで冷却した後、
ミキサーを用いて粉砕し改質粉体を得た。
【0042】実施例5 酸化コバルト100重量部に対して、化3に示すメチル
ハイドロジェンポリシロキサン7重量部、トリメチルシ
ロキシケイ酸35重量部を加え、加熱ジャケットつきミ
キサーを用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。そ
して、得られた粉体をステンレス製バットに移し、送風
乾燥器を用いて140℃にて4時間加熱処理した。次い
で、粉体を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて
粉砕し、目的の改質粉体を得た。
ハイドロジェンポリシロキサン7重量部、トリメチルシ
ロキシケイ酸35重量部を加え、加熱ジャケットつきミ
キサーを用いて、80℃にて2時間撹拌、混合した。そ
して、得られた粉体をステンレス製バットに移し、送風
乾燥器を用いて140℃にて4時間加熱処理した。次い
で、粉体を室温まで冷却した後、アトマイザーを用いて
粉砕し、目的の改質粉体を得た。
【0043】
【化3】
【0044】(但し、m=20、n=5、15〜25c
s)
s)
【0045】比較例5 酸化コバルト100重量部に対して、ジメチルポリシロ
キサン(10万cs)42重量部及び塩化メチレン20
0重量部を加え、撹拌、混合した後、溶剤を留去した。
得られた粉体をミキサーで粉砕し改質粉体を得た。
キサン(10万cs)42重量部及び塩化メチレン20
0重量部を加え、撹拌、混合した後、溶剤を留去した。
得られた粉体をミキサーで粉砕し改質粉体を得た。
【0046】以下に、改質粉体を配合した化粧料に関す
る実施例及び比較例を示す。尚、以下の実施例、比較例
では本発明の改質粉体をヘビーコート処理粉体と称す
る。
る実施例及び比較例を示す。尚、以下の実施例、比較例
では本発明の改質粉体をヘビーコート処理粉体と称す
る。
【0047】実施例6 ファンデーション セリサイト100重量部に対して、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン3重量部を被覆した後、150℃に
て4時間加熱し、シリコーン処理セリサイトを得た。 タルク100重量部に対して、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン12重量部、トリメチルシロキシケイ酸
4重量部を被覆し、80℃で1時間加熱処理を行った
後、180℃にて3時間加熱処理を行い、さらに粉砕を
行ってヘビーコート処理タルクを得た。 酸化チタン100重量部に対して、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン25重量部、トリメチルシロキシケ
イ酸5重量部を被覆し、80℃で2時間加熱処理を行っ
た後、150℃にて4時間加熱処理を行い、さらに粉砕
を行ってヘビーコート処理酸化チタンを得た。 ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄100重量部に対し
て、それぞれメチルハイドロジェンポリシロキサンを3
0、15、10重量部、トリメチルシロキシケイ酸を1
0、10、5重量部被覆し、80℃にて2時間加熱処理
を行った後、140℃にて6時間加熱処理を行い、さら
に粉砕を行って、ヘビーコート処理ベンガラ、ヘビーコ
ート処理黄酸化鉄、ヘビーコート処理黒酸化鉄を得た。 以上の顔料を用いて、表2の処方にてファンデーション
を作製した。
ェンポリシロキサン3重量部を被覆した後、150℃に
て4時間加熱し、シリコーン処理セリサイトを得た。 タルク100重量部に対して、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン12重量部、トリメチルシロキシケイ酸
4重量部を被覆し、80℃で1時間加熱処理を行った
後、180℃にて3時間加熱処理を行い、さらに粉砕を
行ってヘビーコート処理タルクを得た。 酸化チタン100重量部に対して、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン25重量部、トリメチルシロキシケ
イ酸5重量部を被覆し、80℃で2時間加熱処理を行っ
た後、150℃にて4時間加熱処理を行い、さらに粉砕
を行ってヘビーコート処理酸化チタンを得た。 ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄100重量部に対し
て、それぞれメチルハイドロジェンポリシロキサンを3
0、15、10重量部、トリメチルシロキシケイ酸を1
0、10、5重量部被覆し、80℃にて2時間加熱処理
を行った後、140℃にて6時間加熱処理を行い、さら
に粉砕を行って、ヘビーコート処理ベンガラ、ヘビーコ
ート処理黄酸化鉄、ヘビーコート処理黒酸化鉄を得た。 以上の顔料を用いて、表2の処方にてファンデーション
を作製した。
【0048】
【表2】
【0049】成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
【0050】比較例6 ファンデーション セリサイト、タルク、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄100重量部に対してメチルハイドロジェ
ンポリシロキサン3重量部を被覆した後、140℃にて
6時間加熱し、シリコーン処理顔料を得た。以上の顔料
を用いて、表3の処方にてファンデーションを作製し
た。
鉄、黒酸化鉄100重量部に対してメチルハイドロジェ
ンポリシロキサン3重量部を被覆した後、140℃にて
6時間加熱し、シリコーン処理顔料を得た。以上の顔料
を用いて、表3の処方にてファンデーションを作製し
た。
【0051】
【表3】
【0052】成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
【0053】実施例7 ファンデーション セリサイト100重量部に対して、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン24重量部、トリメチルシロキシケ
イ酸6重量部を被覆し、80℃で2時間加熱処理を行っ
た後、180℃にて3時間加熱処理を行い、さらに粉砕
を行ってヘビーコート処理セリサイトを得た。 タルク、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄
については、実施例6で作製したヘビーコート処理顔料
を使用し、表4の処方にてファンデーションを作製し
た。
ェンポリシロキサン24重量部、トリメチルシロキシケ
イ酸6重量部を被覆し、80℃で2時間加熱処理を行っ
た後、180℃にて3時間加熱処理を行い、さらに粉砕
を行ってヘビーコート処理セリサイトを得た。 タルク、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄
については、実施例6で作製したヘビーコート処理顔料
を使用し、表4の処方にてファンデーションを作製し
た。
【0054】
【表4】
【0055】成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
【0056】比較例7 ファンデーション 大東化成工業(株)製、パーフルオロアルキルリン酸エ
ステル塩5%処理顔料(フッ素処理顔料)を用い、表5
の処方に従ってファンデーションを作製した。
ステル塩5%処理顔料(フッ素処理顔料)を用い、表5
の処方に従ってファンデーションを作製した。
【0057】
【表5】
【0058】成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
混合し、これに予め均一に混合溶解してある成分Bを徐
々に添加して引き続き10分間混合した。次いで、これ
を粉砕機で破砕した。その後プレス充填して製品とし
た。
【0059】実施例および比較例に関する、光散乱の抑
制に関する評価結果を、表6に示す。
制に関する評価結果を、表6に示す。
【0060】
【表6】
【0061】表6において実施例と比較例を比較する
と、実施例は何れも粉体表面の光散乱が抑制されている
ことが判る。比較例1の粉体がべとべとしており、反応
が充分に進行していないのに対して、実施例1では反応
が進行していたことから、トリメチルシロキシケイ酸が
同じ加熱条件でもより反応を進ませる効果があることが
判る。
と、実施例は何れも粉体表面の光散乱が抑制されている
ことが判る。比較例1の粉体がべとべとしており、反応
が充分に進行していないのに対して、実施例1では反応
が進行していたことから、トリメチルシロキシケイ酸が
同じ加熱条件でもより反応を進ませる効果があることが
判る。
【0062】比較例2では、実施例2と比べて処理剤の
量を1/10量の7重量部に設定して実験した。その結
果、表6より明かな様に、比較例2は光散乱の抑制が充
分ではなかった。実施例2と比較例2より、処理剤の量
が光散乱の抑制に効いていることが判る。
量を1/10量の7重量部に設定して実験した。その結
果、表6より明かな様に、比較例2は光散乱の抑制が充
分ではなかった。実施例2と比較例2より、処理剤の量
が光散乱の抑制に効いていることが判る。
【0063】比較例3では、トリメチルシロキシケイ酸
のみで被覆を行った。比較例3は実施例3と同様に光散
乱を抑制したが、得られた粉体は硬いざらつきのある感
触を持っており実用的ではなかった。
のみで被覆を行った。比較例3は実施例3と同様に光散
乱を抑制したが、得られた粉体は硬いざらつきのある感
触を持っており実用的ではなかった。
【0064】比較例4では、従来の乾式シリコーン処理
法による表面処理粉体を作製した。実施例4と比較例4
を比較すると、表6より明かな様に、比較例4は光散乱
の抑制が充分ではないことが判る。実施例2と同様に、
処理剤の量が光散乱の抑制に効いていることが判る。
法による表面処理粉体を作製した。実施例4と比較例4
を比較すると、表6より明かな様に、比較例4は光散乱
の抑制が充分ではないことが判る。実施例2と同様に、
処理剤の量が光散乱の抑制に効いていることが判る。
【0065】比較例5では、粉体に高粘性のシリコーン
油を湿式法にて被覆処理した。得られた粉体は付着性が
強く、光散乱も抑制していたが、粉体とシリコーン油が
ダンゴ状態となっており、実用的でなかった。
油を湿式法にて被覆処理した。得られた粉体は付着性が
強く、光散乱も抑制していたが、粉体とシリコーン油が
ダンゴ状態となっており、実用的でなかった。
【0066】以上より、本発明の改質粉体は、より弱い
加熱条件で作製でき、また粉体表面の光散乱を抑制して
いることは明かである。
加熱条件で作製でき、また粉体表面の光散乱を抑制して
いることは明かである。
【0067】実施例および比較例に関する、化粧料の崩
れに関する評価結果を、表7に示す。
れに関する評価結果を、表7に示す。
【0068】
【表7】
【0069】表7において実施例と比較例を比較する
と、実施例は比較例に対して何れも崩れにくいことが判
る。
と、実施例は比較例に対して何れも崩れにくいことが判
る。
【0070】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、粉体類10
0重量部をメチルハイドロジェンポリシロキサン及びト
リメチルシロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した
後、70〜200℃にて0.5〜24時間加熱処理する
ことで、粉体表面の光散乱を抑えた改質粉体、およびこ
れを配合した、耐久性に優れた化粧料を提供することは
明かである。
0重量部をメチルハイドロジェンポリシロキサン及びト
リメチルシロキシケイ酸12〜80重量部にて被覆した
後、70〜200℃にて0.5〜24時間加熱処理する
ことで、粉体表面の光散乱を抑えた改質粉体、およびこ
れを配合した、耐久性に優れた化粧料を提供することは
明かである。
Claims (2)
- 【請求項1】 粉体類100重量部に対して、メチルハ
イドロジェンポリシロキサン及びトリメチルシロキシケ
イ酸12〜80重量部を被覆した後、70〜200℃に
て0.5〜24時間加熱処理して得られることを特徴と
する改質粉体。 - 【請求項2】 請求項1の改質粉体を配合してなる化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23871693A JPH0762263A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 改質粉体および化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23871693A JPH0762263A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 改質粉体および化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762263A true JPH0762263A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=17034211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23871693A Pending JPH0762263A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 改質粉体および化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762263A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072527A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-03-21 | Miyoshi Kasei Kk | 超分散性を有する新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料 |
GB2355453A (en) * | 1999-10-20 | 2001-04-25 | Dow Corning | Preparing hydrophobic calcium carbonate by surface treating with a siloxane |
JP2007084832A (ja) * | 2000-05-09 | 2007-04-05 | Daikin Ind Ltd | クリーンフィラーを配合した架橋性フッ素系エラストマー組成物 |
JP2011021192A (ja) * | 1999-07-08 | 2011-02-03 | Miyoshi Kasei Inc | 超分散性を有する新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料 |
KR101146067B1 (ko) * | 2009-08-24 | 2012-05-14 | 애경산업(주) | 화장료용 무기 분체, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2013176723A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | 被覆粉体及びその製造方法 |
CN110051558A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-26 | 华南理工大学 | 一种防色彩迁移的植物微纳米纤维口红及其制备方法与应用 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP23871693A patent/JPH0762263A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072527A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-03-21 | Miyoshi Kasei Kk | 超分散性を有する新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料 |
US6482441B1 (en) * | 1999-07-08 | 2002-11-19 | Miyoshi Kasei, Inc. | Coated powder having super-dispersibility and cosmetic containing the same |
JP2011021192A (ja) * | 1999-07-08 | 2011-02-03 | Miyoshi Kasei Inc | 超分散性を有する新規被覆粉体及びこれを配合した化粧料 |
GB2355453A (en) * | 1999-10-20 | 2001-04-25 | Dow Corning | Preparing hydrophobic calcium carbonate by surface treating with a siloxane |
JP2007084832A (ja) * | 2000-05-09 | 2007-04-05 | Daikin Ind Ltd | クリーンフィラーを配合した架橋性フッ素系エラストマー組成物 |
KR101146067B1 (ko) * | 2009-08-24 | 2012-05-14 | 애경산업(주) | 화장료용 무기 분체, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 화장료 조성물 |
JP2013176723A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | 被覆粉体及びその製造方法 |
CN110051558A (zh) * | 2019-04-10 | 2019-07-26 | 华南理工大学 | 一种防色彩迁移的植物微纳米纤维口红及其制备方法与应用 |
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