JPH0762103B2 - 改良された衝撃強度を持つアセタ−ルポリマ−組成物 - Google Patents

改良された衝撃強度を持つアセタ−ルポリマ−組成物

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JPH0762103B2
JPH0762103B2 JP61185375A JP18537586A JPH0762103B2 JP H0762103 B2 JPH0762103 B2 JP H0762103B2 JP 61185375 A JP61185375 A JP 61185375A JP 18537586 A JP18537586 A JP 18537586A JP H0762103 B2 JPH0762103 B2 JP H0762103B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改善された衝撃強度をもつアセタールポリマー
組成物に関する。
本発明の背景 アセタールポリマーより成る成形用組成物は永年にわた
り商業的に使われている。これらは広範な最終用途、例
えばバンパーやイスストルメントパネルの様な自動車用
途、バルブシヤワー装置、フラツシユタンク部品、蛇口
とパイプ接ぎ手の様な水道工事用途、ねじまわし取付具
の様な道具部品および迅速沸とう電気やかん、衣服ハン
ガーおよび櫛の様な家庭と個人用製品に用途がある。
アセタールポリマーはその広い商業用途に適当である非
常によい物理的特性をもつ。しかしある成形用途、例え
ば自動車外部車体部品については、成形した物品に普通
の衝撃強度より高い強度を与える成形用組成物が非常に
望ましいのである。
1984年6月29日出願の米国特許出願番号第625,954号に
おいてドルガルらはアセタールポリマーとある弾性ポリ
ウレタンの混合物より成る改良された衝撃強度をもつ成
形用組成物を発表している。この特許は参考のためここ
に加えておく。特にこの明細書は低温、即ち−20゜F又
はそれ以下の温度における改良された衝撃強度をもつ組
成物を発表している。
フアーンハムらの米国特許第4,096202号はポリ(アルキ
レンテレフタレート)の多相複合インターポリマーとの
混練による衝撃強度向上法を発表している。この特許は
参考のためここに加えておく。
カーターの米国特許第4,179,479号へ熱可塑性ポリウレ
タン40乃至99%、ポリオキシメチレンでもよい熱可塑性
ポリマー1乃至60%および加工助剤としてのアクリル系
ポリマー0.5乃至10%からなるポリマーブレンドを発表
している。この全記述は参考としてここに加えておく。
このブレンドはより均質な溶融物と向上した高温金属レ
リーズと潤滑性を与えると述べられている。
アセタールポリマーの衝撃強度改良に上記オリマー添加
剤が一般に便利であるが、普通の添加剤使用でえられる
よりも大きな改良が更に望ましい。アセタールポリマー
と混合する添加剤合量を増すことなく衝撃強度を改良で
きれば特に望ましい。
発明の概要 本発明に従がえばアセタールポリマーの衝撃強度は、ア
セタールポリマーより少量の熱可塑性ポリウレタンおよ
び架橋した弾性アクリル系第1相とそれにグラフトした
重合した硬質熱可塑性最終相より成る多相複合インター
ポリマーをアセタールポリマーに混合することによつて
改良される。えられる組成物は意外にも本発明組成物中
の2つの添加剤の合計重量と等しい量の多相複合インタ
ーポリマー又は熱可塑性ポリウレタンのいづれかを含む
アセタールポリマーよりもずつと優れた衝撃強度をもつ
ことが判明した。
アセタールポリマーはポリマー鎖中に炭素−炭素結合を
もつオキシメチレンであり、ホルムアルデヒド源、例え
ばトリオキサンの様な環状ホルムアルデヒドポリマーと
0.1乃至15モルパーセントの少なくも2つの隣接炭素原
子をもつ環状エーテルの共重合によつて製造されたオキ
シメチレンコポリマーであることが好ましい。この種の
コポリマーはウオーリングらの米国特許第3,027,352号
に記載されている。このコポリマーは約0.4乃至15モル
パーセントの−O−R−単位(但しRは互いに直接結合
している少なくも2の炭素原子をもつ2価基でありまた
2原子価間の鎖中にある。R基中に置換基がありうるが
これは不活性である)間に介在する約85乃至約99.9モル
パーセントのオキシメチレン(−OCH3)単位をもつ少な
くも1の鎖をもつと記載できる。好ましいコポリマーは
トリオキシとジオキソラン又はエチレンオキサイドとの
コポリマーの様なオキシメチレンとオキシエチレン基で
できたものである。
アセタールポリマーにはまた例えばホルムアルデヒド源
として働らく化合物、例えばトリオキサンおよびオキシ
メチレンコポリマーの製造に使われる様な環状エーテル
および(又は)環状アセタールをエチレンジグリシド、
ジグリシジルエーテルおよびグリシド2モルとホルムア
ルデヒド1モルのジエーテル、ジオキサン又はトリオキ
サン、グリシド2モルと炭素原子2乃至8、好ましくは
2乃至4をもつ脂肪族ジオール又は炭素原子4乃至8を
もつ環脂肪族ジオール1モルのジエーテルの様な2官能
性化合物である第3モノマーと反応させて製造されるタ
ーポリマーがある。
適当する2官能性化合物の例にはエチレングリコール、
1,4−ブタン−ジオール、1,3−ブタンジオール、シクロ
ブタン−1,3−ジオール、1,2−プロパン−ジオール、シ
クロヘキサン−1,4−ジオール、および2−ジメチル−
4−ジメチル−シクロブタン−1,3−ジオールのジグリ
シジルエーテルがあるが、ブタンジオールジグリシジル
エーテルが最も好ましい。2官能性化合物は例えば全モ
ノマー重量を基準として0.1乃至10%の範囲で使用でき
る。前記出願第625,924号に開示された種々のターポリ
マーを含むターポリマーはこの分野で知られたコポリマ
ー製造と同じ方法を用いて製造できる。
ポリマー鎖に炭素−炭素結合をもつオキシメチレンコポ
リマーを使つてポリマーをクラークの米国特許第3,318,
848号およびオグデンの同第3,418,280号に記載の溶融加
水分解又は米国特許第3,174,948号および第3,219,623号
に記載の溶液加水分解を行なつて予め安定化できる。
例えば米国特許第3,103,499号および3,240,753号に記載
のビスフエノール型、エステル型又はヒンダードフエノ
ール型添加剤と酸化防止剤、例えば米国特許第3,313,76
7号と3,314918号に記載の様な多分酸/ホルムアルデヒ
ド除去剤として働らくアミジン安定剤、核形成剤、UVス
クリーンおよび吸収剤、ポリアミド、金属石鹸、ガラ
ス、タルク、白雲母および金雲母の様な強化剤および充
填材、エチレン−ビニルアセテート(EVA)ポリマーの
様な本発明に不可欠なもの以外の重合体物質およびアセ
タールポリマーと相溶性の着色顔料、例えばアゾ染料お
よびカルシウムサルフアイド−カルシウムセレナイド赤
および“マーカジウム”赤の様な赤顔料、フタロシアニ
ンブルーの様な青顔料、クロムオキサイドグリーンの様
な緑顔料、チタンオキサイド白の様な白顔料およびカー
ボンブラツクの様な黒顔料を含む種々の他の添加剤もこ
の分野でよく知られたとおりアセタールポリマー組成物
に含ませることができる。
熱可塑性ポリウレタンは実質的に線伏の熱可塑性ポリウ
レタンであれば、この分野で使われ一般に知られている
のでよい。
本発明に有用な好ましい熱可塑性ポリウレタンはジイソ
シアネート、ポリエステル又はポリエーテル、と鎖伸長
剤とから製造されたものがある。この熱可塑性ポリウレ
タンは実質的に線状でありまた熱可塑性加工特性を保つ
ものである。
本発明の成形用組成物に使われるポリエーテル系ポリウ
レタンの好ましい種類は (i) 4,4′−メチレンビス(フエニルイソシアネー
ト)、 (ii) 約1500乃至約3000の分子量をもつポリオキシテ
トラメチレングリコール、および (iii) 炭素原子2乃至約6をもつ脂肪族直鎖ジオー
ル、ヒドロキノンのビス(2−ヒドロキシ−エチル)エ
ーテル、レゾルシノールのビス(2−ヒドロキシ−エチ
ル)エーテルより成る群からえらばれたジオールエキス
テンダーおよびこの様なエキステンダー2又はそれ以上
の混合物の反応生成物である。
この種のポリエーテル系のポリウレタンは前記米国出願
番号第625,954号に開示されている。
ポリオキシテトラメチレングリコールは約2000乃至約29
00の分子量をもつとよい。本発明で使うポリオキシテト
ラメチレングリコールの分子量は数平均分子量である。
上記の分子量範囲内のポリオキシテトラメチレングリコ
ールを使う他により低い又はより高い分子量をもつポリ
オキシテトラメチレングリコールを他の分子量のポリオ
キシテトラメチレングリコールと混合することも本発明
の範囲内であるので、最終ブレンドの分子量は上記特的
分子量範囲内にあるのである。
“炭素原子2乃至約6をもつ脂肪族直鎖ジオール”とは
式HO(CH2nOH(但しnは2乃至約6とする)をもちOH
基を分けている脂肪族鎖に分岐がないジオールを意味す
る。これらにはエチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール
および1,6−ヘキサンジオールがある。
好ましいジオールエキステンダーは1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールおよびヒドロキノンのビス
(2−ヒドロキシ−エチル)エーテルであり、1,4−ブ
タンジオールが最も好ましい。
ポリウレタン反応媒質に使われるポリオキシテトラメチ
レングリコールとジオールエキステンダーの比率はグリ
コール当量当りジオールエキステンダー約0.5乃至約2.5
当量である。当量比は約1乃至約2がよい。ポリオキシ
テトラメチレングリコールが約2000の分子量をもつ場
合、また特にジオールが脂肪族直鎖ジオールである場合
この比率はグリコール当量当りジオールエキステンダー
約1.2乃至約1.6当量であると最もよい。ヒドロキノン又
はレゾルシノールエキスデンダーを用いた場合当量比は
上記の好ましい範囲より低くてよく、例えばグリコール
当量当り伸長剤約0.5当量位低くてよい。
前記ポリエーテル系のポリウレタン製造用の反応方法に
係らず、ヒドロキシル成分(即ちポリオキシテトラメチ
レングリコールとジオールエキスデンダー)とジイソシ
アネートはイソシアネート当量又は基対ヒドロキシル当
量又は基(グリコールプラスジオールエキステンダー)
の全体比が約1:1乃至約1.08:1、好ましくは約1.02:1.0
乃至約1.07:1.0の範囲内である様に使われる。イソシア
ネート(NCO)基対全ヒドロキシル(OH)基の最も好ま
しい比は約1.03:1.0乃至約1.06:1.0である。
本明細書と特許請求の範囲におけるポリウレタン製造に
関し使われる当量は反応体のヒドロキシルとイソシアネ
ート基に基づいている。
本発明のアセタールポリマー成形用組成物に使用する特
に好ましいポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンは分
子量約2000をもつポリオキシテトラメチレングリコール
1.0当量を1.4−ブタンジオール1.5当量および4,4′−メ
チレンビス(フエニルイソシアネート)2.63当量と反応
させて製造される。このポリウレタンはアツプジヨン社
から商品名“ペレタンX0157−75A"で市販されており、
シンシナチミラクロンケミカルズ社の商品名“アドヴア
ワツクス280"で市販されているN,N′−ビスステアルマ
ミド(潤滑剤)0.25重量%およびチバ−ガイギー社の商
品名”イルガノツクス1010"として市販されているテト
ラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル
−γ′−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタン
(酸化防止剤)0.25重量%と混合される。添加剤の重量
%はポリウレタン反応体の全重量基準である。
本発明に使用しうるポリエーテル系ポリウレタンは熱可
塑性ポリウレタンの合成に普通使われる方法で製造でき
る。この方法の例は米国特許第3,493,634号、第4,169,1
96号、第4,202,957号、および第3,642,964号に記載され
ている。この方法にはすべての反応体を同時に加える一
段法と第1工程でイソシアネートをポリオキシテトラメ
チレングリコールと反応させて生成したイソシアネート
末端をもつプレポリマーを次にジオールエキステンダー
と反応させるプレポリマー法がある。一段法にまたポリ
ウレタン生成反応を行なう前グリコールの極少量(当量
基準約10%以下)と反応させてジイソシアネートを準−
プレポリマーに変えておく方法がある。一段法は本発明
の熱可塑性ポリエーテル系ポリウレタン製造の好ましい
方法である。最も好ましい態様においてポリウレタンは
米国特許第3,642,964号に記載の様な連続一段法によつ
て製造される。
一段法(連続一段法を含む)では反応体はどんな順序で
もよい混合される。ポリオキシテトラメチレングリコー
ルとジオールエキステンダーを予め混合し単一成分とし
て反応域に加えるとよく、他の主成分はジイソシアネー
ト(又は使う場合準プレポリマー)である。反応体の混
合と反応はこの分野に普通のどんな方法や装置によつて
もできる。個々の成分又は反応体は普通の方法を用い
て、例えばベンゼン、トルエン等を用いる共沸蒸留によ
つて、又は使用圧力における水の沸点以上の温度で減圧
のもとで加熱して、外部からの水分の存在を実質的にな
くするとよい。当業者はよく知つているとおり水はジイ
ソシアネートとのポリウレタン反応およびえられるポリ
ウレタンを妨げる。故に水分は低い程望ましく、一般に
全反応体の0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%又は
それ以下が好ましい。
一段バツチ法において加熱したヒドロキシル成分は単独
で又は他のものと共にいづれかによつてポリウレタン反
応のおこる前残留水分、含まれている空気又は他ガス泡
を除去するために脱気するとよい。この脱気は各成分が
泡を発生しない様な圧力に下げて好ましく行なえる。一
般にこの脱気は約85乃至約110℃いおいて約1乃至約3
時間行なう。脱気中ヒドロキシル成分を撹拌するとよ
い。脱気したヒドロキシル成分は次いで約60℃のジイソ
シアネート(又は使用した場合準プレポリマー)と混合
される。えられた脱気混合物は撹拌しながら反応させら
れて熱可塑性ポリウレタンとなる。ポリウレタン反応は
発熱反応である。
反応温度は一般に約80乃至約200℃又はそれ以上であ
る。
えられたポリウレタンは次いで適当な金型又は押出装置
に移され約20乃至約115℃の温度で硬化させられる。硬
化時間は硬化温度と特定組成によつて変る。必要な時間
は実験で決定できる。一般に本発明のポリエーテル系の
ポリウレタンは一段バツチ法を用いた場合約100℃にお
いて約1時間また約20乃至約23℃において24時間で硬化
できる。
本発明のポリウレタン組成物製造に使う反応混合物に触
媒を加えることは時には好ましいが本質的なことではな
い。イソシアネートと反応性水素含有化合物の反応を接
触するにこの分野で普通に使われるどんな触媒もこの目
的に使用できる。例えばサウンダーらのニユーヨークー
市インターサイエンス社の1963年Polyurethanes,Chemis
try and Fechnology,第1部228−232ページ;ブリテイ
ンらのJ,Applied Polymer Science,4、207−211(196)
を参照されたい。この触媒にはビスマス、鉛、錫、鉄、
アンチモン、ウラン、カドミウム、コバルト、トリウ
ム、アルミニウム、水銀、亜鉛、ニツケル、セリウム、
モリブデン、バナジウム、銅、マンガン、およびジルコ
ニウムの有機と無機酸塩および有機金属誘導体並びにホ
スフインと第3級有機アミンがある。代表的な有機錫触
媒はスタナスオクトエート、スタナスオレエート、ジブ
チルチンジオクトエート、ジブチルチンジルアレート等
である。代表的第3級有機アミン触媒はトリエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチ
ル−エチレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラエチルエ
チレンジアミン、N−メチル−モルフオリン、N−エチ
ル−モルフオリン、N,N,N′,N′−テトラメチルグアニ
ジン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミ
ン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエ
タノールアミン、等がある。触媒使用量は一般にポリウ
レタン反応体の全重量基準として約0.002乃至約2.0重量
%である。
ポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンが余り好ましく
ないプレポリマー法で製造されるとき、ジイソシアネー
トとポリオキシテトラメチレングリコール(全体又は一
部)は必要ならばイソシアネート末端をもつプレポリマ
ーを生成する予備段階で上記触媒の存在で反応させられ
る。このプレポリマー製造に使われるジイソシアネート
とグリコールの割合は上記の範囲を成す。ジイソシアネ
ートとグリコールはプレポリマー生成が行なわれる前上
記方法を用いて外部水分の存在を実質的になくされる。
プレポリマー製造は普通の方法により窒素ガスの様な不
活性ガスのもとで約70乃至約130℃の温度で行なわれ
る。かく生成されたプレポリマーは次いで望む時にエキ
スデンタージオール(および第1段階でジイソシアネー
トと反応しなかつたポリオキシテトラメチレングリコー
ルがあればそのバランス)と反応させて本発明の弾性ポ
リウレタンを生成する。この反応は一段法について上記
した反応温度の範囲内で好適に行なわれる。一般にプレ
ポリマーとジオールエキステンダー(好ましくは上記の
とおり脱気した)は上記一段法のとおり混合され必要温
度範囲内に加熱された後適当金型、押出機等に移されか
つ硬化される。
本発明に使われるポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタ
ンは約−40℃以下、好ましくは約−60℃以下のクラツシ
ユ−ベルグ係数(Tf)を特徴とする。ポリウレタンのTg
(ガラス転移温度)は本質的に同一温度である。ポリエ
ーテル系のポリウレタンは例えば95A又はそれ以下のシ
ヨアーA硬度と100,000以上の重量平均分子量をもつ。
本発明に使われる熱可塑性ポリエステル系のポリウレタ
ンは (i) 4,4′−メチレンビス(フエニルイソシアネー
ト); (ii) アジピン酸と少なくとも1の第1ヒドロキシル
機をもつグリコールのポリエステル;および (iii) ジオール鎖エキステンダー、 の反応生成物である。
ポリエステル系のポリウレタンの前記種類は例えば米国
特許第4,179,479号に開示されている。この特許は参考
として本明細書に加えておく。
この種のポリウレタンのポリエステル先駆物質の製造に
はアジピン酸を適当な少なくも1の第1ヒドロキシル基
をもつグリコール又はその混合物と縮合させるのであ
る。酸価約0.5乃至約2.0となつたとき縮合を中止させ
る。反応中に生成した水は同時に又はあとで除去して最
終水分量約0.01乃至約0.02%、好ましくは約0.01乃至0.
05%とする。
適当なグリコール、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ビス−(ヒドロキシメチルシクロヘキサン)、1,4
−ブタンジオール、エチレングリコール、2,2−ジメチ
ルプロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール
等がアジピン酸との反応に使用できる。グリコールの他
に約1%までの少量の3価アルコール、例えばトリメチ
ロールプロパン、グリセリン、ヘキサントリオール等が
グリコールと共に使用できる。えられるヒドロキシルポ
リエステルは少なくも約600の分子量、約25乃至約190、
好ましくは約40乃至約60の水酸基価、約0.5乃至約2の
酸価および0.01乃至約0.2%の含水量をもつ。
イソシアネート基と反応する活性水素含有基をもつ適当
なジオール鎖エキステンダーはみな使用できる。例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、ブテンジオール、
ブチンジオール、キシレングリコール、アミレングリコ
ール、1,4−フエニレン−ビス−(ヒドロキシエチルエ
ーテル)、1,3−フエニレン−ビス−(ヒドロキシエチ
ルエーテル)、ビス−(ヒドロキシ−メチル−シクロヘ
キサン)、ヘキサンジオール、チオジグリコール等があ
る。
本発明に使用しうる熱可塑性ポリエステル系のポリウレ
タンは例えば米国特許第3,214,411号および第4,179,479
号に開示された方法で製造できる。この1の方法でポリ
エステル、ジイソシアネートおよび鎖伸長剤(エキステ
ンダー)を別々に約60乃至約135℃の温度に加熱した後
ポリエステルと鎖エキステンダーを実質的に同時にジイ
ソシアネートと混合する。好ましい態様ではそれぞれ予
め加熱しておいた鎖エキステンダーとポリエステルを先
づ混合した後その混合物を加熱したジイソシアネートと
混合する。この方法はエキステンダーとポリエステルが
ジイソシアテート添加前に反応しないしまたジイソシア
ネートとの迅速混合ができるという理由で好ましい。ポ
リエステル、鎖エキステンダーおよびジイソシアネート
の混合は3成分を短時間でよく混合できる様な撹拌機付
きの様な混合機を用いて好ましく行なうことができる。
物質が余り粘くなり初めたならば温度を下げるか又はポ
リエステル100重量部基準約0.001乃至約0.050重量部の
少量のくえん酸等を加えて反応速度を下げるかいづれか
を行なうことが好ましい。もちろん反応速度増加のため
米国特許第2,620,516号、第2,621,166号および第2,729,
618号に記載のとおりの第3アミンなどの様な適当な触
媒を反応混合物に添加できる。混合完了後反応混合物を
約60℃乃至約135℃の温度に保たれた加熱面上に又は台
又はコンベヤー上に導いて板状に固める。それはなお熱
可塑性をもち容易にとり出して望む粒径に粉砕できる。
容易に物質を高熱板、台、コンベヤーその他の表面から
取出すことができるため、一体よりも数片で出せる様板
又は他の物理的形態をまだその軟らかなうち切断し又は
割れ目を入れてもよい。物質が硬くなると工業的に知ら
れた粉砕機、切断機などによつて容易に小さくできる
が、切断はむつかしくなるから反応混合物がまだ軟らか
なうちにこの切断又は割れ目を入れることはうまくでき
る。
反応混合物が反応して切断、破砕又は粉砕に適する硬生
成物となつた後それは室温に冷却される。この物質は次
いで数週間貯えられるか又はアセタールポリマーおよび
多相複合インターポリマーと直ちに混合して本発明の組
成物を生成するかいづれかである。本発明に便利なポリ
ウレタンはシヨアー硬度(ASTM D2240)において“A"ス
ケールで約70と“D"スケール60の間であれば最もよい。
必要ならば本発明の熱可塑性ポリウレタンは製造の適当
段階においてまたアセタールポリマー又は多相複合イン
ターポリマーと混合する前にそれに顔料、増量剤、潤滑
剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、難燃剤などの様な弾
性ポリウレタンと共に普通使われる添加剤を加えること
ができる。
多相複合インターポリマーは約25乃至95重量%の第1弾
性相と約75乃至5重量%の最終硬質(final rigid)熱
可塑性相より成る。1又は2以上の中間相は任意であ
る。例えば約70乃至100重量%重合した中段階のスチレ
ンを加えてもよい。
種々の架橋した弾性ポリマーが多相複合インターポリマ
ーの第1段階として使われる。適当な1の第1段階ポリ
マーは約75乃至99.8重量%のC1−C6アルキルアクリレー
ト、0.1乃至0.5重量%の架橋用モノマーおよび0.1乃至
5重量%のグラフト結合用ノマーより成るモノマー組成
物の重合により製造された約10℃以下のTgをもつアクリ
ル系ゴムコアーである。この種のポリマー用の好ましい
アルキルアクリレートはブチルアクリレートである。
架橋用モノマーはすべて実質的に同じ反応速度で重合す
る多数の付加重合性反応性基をもつポリエチレン性不飽
和モノマーである。適当な架橋用モノマーにはブチレン
ジアクリレートおよびブチレンジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート等の様なポリオ
ールのポリアクリル系又はメタクリル系エステル;ジ−
およびトリ−ビニルベンゼン、ビニルアクリレートおよ
びメタクリレートがある。好ましい架橋用モノマーはブ
チレンジアクリレートである。
グラフト結合用モノマーは多数の付加重合性反応性基を
もち少くもその1は上記基の少なくも他の1と実質的に
ちがつた重合速度で重合する様なポリエチレン性不飽和
モノマーである。グラフト結合用モノマーの作用は弾性
相において、特に重合の後半段階で、またしたがつて弾
性粒子の表面で又はその近くで弾性相に不飽和の残留量
を与えることにある。硬い熱可塑性相があとでエラスト
マー表面で重合するときはグラフト結合用モノマーによ
り助けられた残留不飽和付加重合性反応性基はあとの反
応に関係するので硬質相の少なくも1部はエラストマー
表面に化学的に結合する。有効なグラフト結合用モノマ
ーの間にはエチレン性不飽和酸のアリルエステル、例え
ばアリルアクリレート、アリル酸マレエート、アリル酸
フマレートおよびアリル酸イタコネートの様なアリル基
含有モノマーがある。次に好ましいものは重合性不飽和
をもたないポリカルボン酸のジアリルエステルである。
好ましいグラフト結合用モノマーはアリルメタクリレー
トおよびジアリルマレエートである。
第1段ポリマーの他の適当種は例えば約50乃至85重量%
のブタジエン、約5乃至約25重量%のスチレンおよび約
10乃至30重量%のメチルメタクリレートより成るモノマ
ー混合物の重合により製造された“MBS"ポリマーであ
る。ブタジエン重合の性質によりこのポリマーは弾性を
えてそれを保つためこの分野でよく知られた方法により
ポリマーを容易に架橋され易くする残留不飽和をもつ。
架橋後でさえこのポリマーは前記したとおりそれをグラ
フト結合させて最終硬質熱可塑性相にすることができる
幾らかの不飽和をまだもつ。
最終段階は全Tgが少なくも20℃である限りC1−C16アル
キルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリル、ア
リルアクリレート、アリルメタクリレート、ジアリルメ
タクリレート等より成るモノマー系から重合できる。最
終段階モノマー系は少なくも50重量%がC1−C4アルキル
アクリレートであるとよい。最終段階ポリマーがポリオ
キシメチレンを分解し易い部分、例えば酸部分を含まな
いと更に好ましい。
最も好ましいインターポリマーは2段階のみをもつ。第
1段階インターポリマー約60乃至90重量%は95乃至99.8
重量%のブチルアクリレート、架橋剤として0.1乃至2.5
重量%のブチレンジアクリレートおよびグラフト結合用
モノマーとして0.1乃至2.5重量%のマリルメタクリレー
ト又はジアリルマレエートより成るモノマー系から重合
させられる。最終段階インターポリマーは約5乃至40重
量%のメチルメタクリレートから重合させられる。最も
好ましい多相複合インターポリマーはこの型のもので、
アクリロイドKM−330といわれロームアンドハース社市
販品である。
熱可塑性ポリウレタンと多相複合インターポリマーはこ
の分野の知識ある者には知られた普通の方法でアセター
ルポリマーと緊密混合しポリマーマトリツクス全体に粒
子の実質的均一分散をさせることができる。混合又は配
合において使用したずり速度(シエアレート)は5000/
秒以下とするべきである。好ましい混合方法は約190乃
至200℃においてジヨンソン 単一スクリユー押出機を使用してできる。この押出機の
ずり速度範囲は約0〜3000/秒である。高剪断混合は多
相インターポリマーの球形粒子構造を破壊しまた望む衝
撃改良と加工性がえられないのでこの方法に有害である
とわかつた。
最終成型用組成物中の熱可塑性ポリウレタンと多相複合
インターポリマーの量は組成物の重量を基準としてアセ
タールポリマー約60乃至95重量%、好ましくは約70乃至
90重量%、熱可塑性ポリウレタン約4乃至30重量%、好
ましくは約5乃至20重量%;および多相複合インターポ
リマー約1乃至10重量%、好ましくは約5乃至10重量%
である。
本発明の組成物はアセタールポリマーに適当すると知ら
れたすべての成形用途に使用できる。しかし組成物は特
に高衝撃強度が重要なもの、例えばバンパーの様な外部
自動車部品、他部品としばしば接触するギヤの様な機械
部品、道具箱などの用途に特に好ましい。
次の実施例は更に本発明を例証するものである。
対照実施例A 本実施例はアセタールポリマーの衝撃強度を向上させる
添加物をなにも含まない典形的なアセタールポリマーの
衝撃強度を示すものである。
反復単位−OCH2−基約98重量%とコモノマー単位約2重
量%をもつトリオキサン−エチレンオキサイドコポリマ
ーであるアセタールポリマーを式−OCH2CH2−をもつエ
チレンオキサイドから生成した。本明細書に前記したと
おりまたウオーリングらの前記米国特許第3,027,352号
に更に詳記されているとおりアセタールポリマーを製造
しポリマー鎖末端を加水分解し安定化した。
アセタールポリマーは約75%の結晶化度、約35.000の数
平均分子量、約1.3の固有粘度(I.V.アルフアビネン2
重量%を包むp−クロロフエノール中0.1重量%溶液と
し60℃で測定)、165℃の融点、および10分当り約2.5g
のメルトインデツクス(ASTM D1238−82による)をもつ
ていた。
アセタールポリマーはまた安定剤パツケージとして商品
名イルガノツクス259としてチバガイギー社市販の酸化
防止剤1,6−ヘキサメチレンビス−(3′,5′−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシヒドロシンナメート0.5重
量%、熱安定剤シアノグアニジン0.1重量%および商品
名アクラワツクスCとしてグリコケミカル社市販の金型
滑剤N,N′−エチレンビスステアルアミド0.2重量%も含
んでいた。このアセタールポリマー組成物はセラニーズ
社からセルコンM25−04の名で市販されている。
アセタールポリマー組成物は全体390゜Fの温度、395゜F
のノズル温度および10,000−13,000psigの注入圧で操作
する8オンスリード射出成形機を用いて の板に成形した。この板は標準ガードナー衝撃試験器を
用いたガードナー衝撃強度が12インチ・ポンドであつ
た。
対照実施例B 本実施例は対照実施例Aのアセタールポリマー組成物に
熱可塑性ポリウレタンの標準量添加による衝撃強度への
影響を示すものである。
使用したアセタールポリマーは対照実施例Aの組成物で
あり、また熱可塑性ポリウレタンは分子量約2000をもつ
ポリオキシテトラメチレングリコール1当量をシンシナ
チミラクロンケミカル社からアドヴアワツクス280の名
で市販されているN,N′−エチレンビスステアルアミド
(滑剤)0.25重量%とチバガイギー社からイルガノツク
ス1010の名で市販のテトラキス〔メチレン3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート〕メタン(酸化防止剤)0.25重量%を混合
した1.5当量の1.4−ブタンジオールおよび2.63当量の4,
4′−メチレンビス(フエニルイソシアネート)と反応
させて製造したポリエーテル系のポリウレタンであつ
た。添加剤の重量%はポリウレタン反応体の全重量を基
準としている。このポリウレタン組成物の例はアツプジ
ヨンカンパニーからペレタンXO157−75Aの名で市販され
ている。
アセタールポリマー組成物とポリウレタン組成物の乾燥
混合物は全組成物重量基準で10重量%のポリウレタンを
入れて生成した。混合物は ジヨンソン単一スクリユー押出機中で60RPMの速度と29
インチHgの圧力を用いて溶融混合して対照実施例Aの方
法により を成形した。組成物は120インチ・ポンドのガードナー
衝撃強度をもつていた。
対照実施例C 本実施例は対照実施例Aのアセタールポリマー組成物に
多相複合インターポリマーの標準量添加による衝撃強度
への影響を示すものである。
使用したアセタールポリマーは対照実施例Aの組成物で
であつた。多相複合インターポリマーは米国特許第4,09
6,202号によつて製造されロームアンドハース社からア
クリロイドKM−330の名でえられた粒径10乃至100ミクロ
ンをもつものであつた。
対照実施例Bの方法によつて行なつた但し組成物はポリ
ウレタンの代りに全組成物重量を基準に10重量%の多相
複合インターポリマーを含んでいた。組成物のガードナ
ー衝撃強度は120インチ・ポンドであつた。
実施例 1 本実施例は本発明のもとで熱可塑性ポリウレタンと多相
複合インターポリマーの両方を加えることによつて2添
加物合計量に等しい各添加物を単独に加えてえられる衝
撃強度の改良に比べて予期しない改良がえられる本発明
の組成物を示している。
対照実施例BとCの方法を行なつた、但し組成物が最終
的に対照実施例Aに記載のアセタールポリマー組成物90
重量%、対照実施例Bに記載の熱可塑性ポリウレタン5
重量%および対照実施例C記載の多相複合インターポリ
マー5重量%より成る様に対照実施例B組成物50重量%
と対照実施例C50重量%を混合して組成物を製造した。
組成物のガードナー衝撃強度は144であつた。
実施例1の結果を対照実施例A、BおよびCの結果と比
較すれば上記熱可塑性ポリウレタン又は多相複合インタ
ーポリマーを使用するとアセタールポリマーの実質的衝
撃強度改良となるが、添加物を各々別個に用いた量と同
じ2添加物合計量(この場合全組成物の10重量%)を用
いると更に大きな改良がえられることがわかる。
対照実施例D 本実施例は衝撃強度改良のための添加剤を全く加えない
他のアセタールポリマーの衝撃強度を示している。
アセタールポリマーはエチンレンオキサイド/トリオキ
サン/ブタンジオールジグリシジルエーテルそれぞれを
約2.0重量%、97.95重量%および0.05重量%含み、不安
定末端基を除去するためこの分野で知られた方法で加水
分解し、また酸化防止剤として“イルガノツクス259"0.
5重量%と熱安定剤としてシアノグアニジン0.1重量%を
加えた成形性ターポリマーであつた。
対照実施例Aの方法によるポリマー組成物のガードナー
衝撃強さは10インチ・ポンドであつた。
対照実施例E 本実施例は対照実施例Dのアセタールポリマー組成物に
標準量の熱可塑性ポリウレタン添加の衝撃強度への影響
を示すものである。
対照実施例Bの方法を同じポリウレタンと対照実施例D
のアセタール組成物を用いて行なつた。組成物のガード
ナー衝撃強度は30インチ・ポンドであつた。
対照実施例F 本実施例は対照実施例Dのアセタールポリマー組成物に
多相複合インターポリマーの標準量添加の衝撃強度への
影響を示すものである。
対照実施例Cの方法を同じ多相複合インターポリマーと
対照実施例Dのアセタールポリマーを用いて行なつた。
組成物のガードナー衝撃強度は30インチ・ポンドであつ
た。
実施例 2 本実施例は対照実施例Dのアセタールポリマーを含む本
発明組成物を示し、熱可塑性ポリウレタンと多相複合イ
ンターポリマーの両方添加のこのポリマーの衝撃強度へ
の影響をこれらの添加ポリマーの各々を単独添加した場
合に比べて示している。
最終組成物が熱可塑性ポリウレタンと多相複合インター
ポリマーを各5重量%含む様に対照実施例Eの組成物50
重量%と対照実施例F50重量%を用いて実施例1の方法
を行なつた。この組成物のガードナー衝撃値は90インチ
・ポンドであつた。
実施例2と対照実施例D、EおよびFの結果の比較はポ
リウレタンと多相複合インターポリマーの添加は対照実
施例Dの非変性アセタールポリマー組成物衝撃強度の3
倍増加となつたが、アセタールポリマーの衝撃強度向上
を目的とした添加物含量を同じとする様これら添加物両
方を使用すれば予想しなかつたのに個々の添加物単独使
用でえられる高衝撃強度の更に3倍の強度となつたこと
を示している。
実施例1と2のポリエーテル主体のポリウレタンをモー
ベイケミカル社の商品“デキシン591AR"として市販のポ
リエステル主体のポリウレタンに代えまたポリ(エチレ
ン、テトラメチレンアジペート)を4,4′−メチレンビ
ス(フエニルイソシアネート)と鎖エキステンダーとし
て1,4−ブタンジオールと反応させてえた場合同様の結
果がえられている。
本発明組成物は衝撃強度改良のほかにまた優秀な溶着線
強度、紫外線と化学的抵抗性および加工性をもつのであ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマー鎖中に炭素−炭素結合をもつオキ
    シメチレンコポリマーからなるポリアセタール60乃至90
    重量%、実質上線状の熱可塑性ポリウレタン4乃至30重
    量%及び第1弾性相と最終の硬質熱可塑性相をもつ多相
    複合インターポリマー1乃至10重量%より成ることを特
    徴とする改良された衝撃強度をもつ組成物。
  2. 【請求項2】上記ポリウレタンが (i)4,4′−メチレンビス(フェニルイソシアネー
    ト)、 (ii)1500乃至3000の分子量をもつポリオキシテトラメ
    チレングリコール、および (iii)炭素原子2乃至6をもつ脂肪族直鎖ジオール、
    ヒドロキノンのビス(2−ヒドロキシ−エチル)エーテ
    ル、およびレゾルシノールのビス(2−ヒドロキシ−エ
    チル)エーテルより成る群からえらばれた少なくも1の
    ジオールエキステンダー、 の反応生成物であり、上記ジオールエキステンダーは反
    応混合物中に上記ポリオキシテトラメチレングリコール
    当量当り0.5乃至2.5当量の量で使われ、また上記フェニ
    ルイソシアネートは反応混合物中、イソシアネート基対
    全ヒドロキシル基比率が1.0:1.0乃至1.08:1.0の範囲内
    である量で使われる特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】上記多相複合インターポリマーが (A)C1〜C6アルキルアクリレート75乃至99.8重量%、
    複数の付加重合性反応性基をもちそのすべてが実質的に
    同じ反応速度で重合するエチレン性不飽和モノマーであ
    る架橋用モノマー0.1乃至5重量%および複数の付加重
    合性反応性基をもちその中の少なくも1が上記反応性基
    の少なくも他の1と実質的にちがった反応速度で重合す
    るエチレン性不飽和モノマーであるグラフト結合用モノ
    マー0.5乃至5重量%より成るモノマー系から重合した
    第1弾性相25乃至95重量%および (B)上記弾性相の存在で重合した最終硬質熱可塑性相
    75乃至5重量%より成る特許請求の範囲第1項に記載の
    組成物。
  4. 【請求項4】全組成物重量を基準として上記熱可塑性ポ
    リウレタンは4乃至30重量%の量でありまた上記多相複
    合インターポリマーは1乃至10重量%の量でありかつ (A)C1−C6アルキルアクリレート75乃至99.8重量%、
    複数の付加重合性反応性基をもちそのすべてが実質的に
    同一反応速度で重合するエチレン性不飽和モノマーであ
    る架橋用モノマー0.1乃至5重量%、および複数の付加
    重合性反応性基をもちその少なくも1が上記反応性基の
    少なくも他の1と実質的にちがった重合速度で重合する
    ポリエチレン性不飽和モノマーであるグラフト結合用モ
    ノマー0.1乃至5重量%より成るモノマー系から重合し
    た第1弾性相25乃至95重量%、および (B)上記弾性相の存在において重合した最終硬質熱可
    塑性相75乃至5重量%より成る特許請求の範囲第2項に
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】全組成物重量を基準として上記ポリウレタ
    ンが5乃至20重量%の量でありまた上記多相複合インタ
    ーポリマーが5乃至10重量%の量である特許請求の範囲
    第4項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】上記ジオール鎖エキステンダーが1,4−ブ
    タンジオールである特許請求の範囲第2項に記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】上記多相複合インターポリマーは2段階の
    みより成り、第1段階は上記インターポリマーの60乃至
    95重量%を有しまた上記第1段階はブチルアクリレート
    95乃至99.8重量%、架橋剤としてのブチレンジアクリレ
    ートを0.1乃至2.5重量%、グラフト結合剤としてのアリ
    ルメタクリレート又はジアリルマレエートを0.1乃至2.5
    重量%有するモノマー系から重合されまた上記最終段階
    は60乃至100重量%のメチルメタクリレートから重合さ
    れる特許請求の範囲第3項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】5000/秒以下のずり速度をもちポリマー鎖
    中に炭素−炭素結合をもつオキシメチレンコポリマーか
    らなるポリアセタール60乃至90重量%を実質上線状の熱
    可塑性ポリウレタン4乃至30重量%及び第1弾性相と最
    終の硬質熱可塑性相をもつ多相複合インターポリマー1
    乃至10重量%と混合することを特徴とするアセタールポ
    リマーの衝撃強度改良法。
  9. 【請求項9】上記ポリウレタンが (i)4,4′−メチレンビス(フェニルイソシアネー
    ト)、 (ii)1500乃至3000の分子量をもつポリオキシテトラメ
    チレングリコール、および (iii)炭素原子2乃至6をもつ脂肪族直鎖ジオール、
    ヒドロキノンのビス(2−ヒドロキシ−エチル)エーテ
    ル、およびレゾルシノールのビス(2−ヒドロキシ−エ
    チル)エーテルより成る群からえらばれた少なくとも1
    のジオールエキステンダー の反応生成物である特許請求の範囲第8項に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】上記多相複合インターポリマーが (A)C1−C6アルキルアクリレート75乃至99.8重量%、
    複数の付加重合性反応性基をもちそのすべてが実質的に
    同じ反応速度で重合するエチレン性不飽和モノマーであ
    る架橋用モノマー0.1乃至5重量%および複数の付加重
    合性反応性基をもちその少なくも1が上記反応性基の少
    なくも他の1と実質的にちがった重合速度で重合するエ
    チレン性不飽和モノマーであるグラフト結合用モノマー
    0.5乃至5重量%より成るモノマー系から重合させた第
    1弾性相25乃至95重量%、および (B)上記弾性相の存在において重合させた最終硬質熱
    可塑性相75乃至5重量% より成る特許請求の範囲第8項に記載の方法。
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