JPH0762004B2 - N−メチロ−ルヒダントイン類の製造法 - Google Patents

N−メチロ−ルヒダントイン類の製造法

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JPH0762004B2
JPH0762004B2 JP10964787A JP10964787A JPH0762004B2 JP H0762004 B2 JPH0762004 B2 JP H0762004B2 JP 10964787 A JP10964787 A JP 10964787A JP 10964787 A JP10964787 A JP 10964787A JP H0762004 B2 JPH0762004 B2 JP H0762004B2
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methylolhydantoin
mmol
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methylol
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリメチレンヒダントイン類の合成またはフェ
ノール樹脂の変性等に有用な物質である3−メチロール
ヒダントインもしくはその5位置換化合物の製造法に関
し、特にヒダントインもしくはその5位に置換基を有す
るヒダントインより対応する3位メチロール化物を高い
選択性にて製造する方法に関する。
(従来技術) ヒダントインをホルムアルデヒドと反応させてその窒素
原子をメチロール化する方法は公知であり、この際酸性
条件下で反応させた場合には主として1位メチロール化
物が生成し、一方、アルカリ性条件下で反応させた場合
は3位メチロール化物が生成するが、同時に1位メチロ
ール化物及び1、3位ジメチロール化物も可成り生成
し、3位のみを選択的にメチロール化することは困難で
ある。
(発明が解決しようとする問題点及び解決手段) 本発明者らは最近注目をあびつつある有用な3−メチロ
ールヒダントイン類を選択性良く合成する手段としてヒ
ダントイン類のアルカリ金属塩に着目し、そのヒダント
イン類のアルカリ金属塩を使用することによってきわめ
て容易に、しかも選択性良く3−メチロールヒダントイ
ン類を合成できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
即ち本発明は5位に置換基を持つもしくは無置換のヒダ
ントインをアルカリ金属塩とした後ホルムアルデヒドと
反応させることを特徴とする対応する3−メチロールヒ
ダントイン類の製造法を提供せんとするものである。
本発明の方法にて原量として用いられるヒダントイン類
は次の一般式で示される。
(式中、R1、R2はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基または芳香族炭化水素基をあらわす。ま
た、R1とR2は一緒になって炭素数4〜6のアルキレン基
をあらわす。) R1、R2のちがいはアルカリ金属塩の生成および、それに
続くメチロール化反応に対して殆んど何らの影響も及ぼ
さない。
本発明に於けるヒダントイン類の代表的な例としては、
例えば、ヒダントイン、5,5−ジメチルヒダントイン、
5−メチルヒダントイン、5−エチルヒダントイン、5
−フェニルヒダントイン、5−ベンジルヒダントイン、
5,5−ジエチルヒダントイン、5−メチル−5−フェニ
ルヒダントイン、5−エチル−5−フェニルヒダントイ
ン、5,5−ジフェニルヒダントイン等がある。
これらのヒダントイン類のアルカリ金属塩は、ヒダント
イン類とアルカリ金属の水酸化物を混合することによっ
て容易に得られる。
ヒダントイン類のアルカリ金属塩は単離して次の反応を
行なっても単離せずに行なってもよい。アルカリ金属の
水酸化物としては特に制限はないが、実用的には例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が使用され
る。
ホルムアルデヒドによるメチロール化反応は、水系、水
−有機溶媒系、有機溶媒系のいずれで行なってもよい
が、水系では3−メチロールヒダントイン類の選択性の
低下が生じるため、水−有機溶媒系、あるいは有機溶媒
系が望ましい。使用される有機溶媒は、アルコール、エ
ーテルなどの極性溶媒、例えばメタノール、エタノー
ル、ジオキサン等が望ましい。
ホルムアルデヒドの添加方法はパラホルムアルデヒド、
ホルムアルデヒド水溶液、ホルムアルデヒドガスのいず
れでもよい。
ヒダントイン類のアルカリ金属塩とホルムアルデヒドの
反応は、0〜50℃の温度で行なわれるのが望ましく、な
お望ましくは5〜25℃である。高温では副反応が生じ、
低温では反応が遅い。ヒダントイン類のアルカリ金属塩
とホルムアルデヒドのモル比は必ずしも制限はないが1
に近いことが望ましい。
以下本発明の方法について代表的な例を示し更に具体的
に説明するが、これらは本発明についての理解を容易に
するための例示であり、本発明はこれのみに限定されな
いのは勿論のこと、これによって何等制限されないこと
は言うまでもない。
実施例1 ヒダントイン30g(300mmol)と水酸化ナトリウム12g(3
00mmol)をメタノール150ml中で20℃で攪拌する。
減圧下で溶媒を留去し、ヒダントインのナトリウム塩3
6.5gを得る。
得られたヒダントインのナトリウム塩2.0g(16.4mmol)
をメタノール20mlに溶解してパラホルムアルデヒド0.5g
(16.4mmol)を加えて20℃で3時間攪拌する。
反応終了後イオン交換樹脂で精製し、溶媒を減圧下濃縮
して白色の結晶2.0gを得る。この結晶は分析の結果3−
メチロールヒダントイン97%1−メチロールヒダントイ
ン3%であった。
3−メチロールヒダントインの収率91%。
実施例2 (実施例1)で得られたヒダントインのナトリウム塩を
使いパラホルムアルデヒド0.5gを35%ホルムアルデヒド
水溶液1.4g(ホルムアルデヒド16.4mmol)にかえた以外
は(実施例1)と同様の操作を行なった。
2.0gの結晶が得られ、この結晶は3−メチロールヒダン
トイン98%、1−メチロールヒダントイン2%であっ
た。
3−メチロールヒダントインの収率92%。
実施例3 ヒダントイン3.0(30mmol)と水酸化ナトリウム1.2g(3
0mmol)をメタノール30ml中20℃で攪拌し、35%ホルム
アルデヒド水溶液2.6gを添加し、20℃で3時間攪拌す
る。
実施例1と同様に精製し、3.8gの白色結晶を得た。この
結晶は3−メチロールヒダントイン98%、1−メチロー
ルヒダントイン2%であった。
3−メチロールヒダントインの収率95%。
実施例4 5,5−ジメチルヒダントイン6.4g(50mmol)と水酸化ナ
トリウム2.0g(50mmol)をメタノール50ml中20℃で攪拌
し、35%ホルムアルデヒド水溶液4.3g(50mmol)を添加
し、20℃で3時間攪拌する。
実施例1と同様に精製し7.7gの白色結晶を得る。この結
晶は3−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン97
%、1−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン3%
であった。
3−メチロール−5,5−ジメチルヒダントインの収率95
%。
実施例5 水酸化ナトリウムのかわりに水酸化カリウム2.8g(50mm
ol)を使用した以外は(実施例4)と同様の操作を行な
い7.5gの白色結晶を得た。この結晶は3−メチロール−
5,5−ジメチルヒダントイン98%、1−メチロール−5,5
−ジメチルヒダントイン2%であった。
3−メチロール−5,5−ジメチルヒダントインの収率93
%。
比較例 ヒダントイン3.0g(30mmol)を水25ml中にけんだくし、
炭酸カリウム1.4g(10mmol)を加えてアルカリ性にす
る。20℃で攪拌し35%ホルマリン水溶液2.6g(30mmol)
を添加し、20℃で3時間攪拌する。
反応中のメチロール体の組成はモル比で3−メチロール
ヒダントイン/1−メチロールヒダントイン/1,3−ジメチ
ロールヒダントイン=66/23/11であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5位に置換基を持つもしくは無置換のヒダ
    ントインをアルカリ金属塩とした後ホルムアルデヒドと
    反応させることを特徴とする対応する3−メチロールヒ
    ダントイン類の製造法。
JP10964787A 1987-05-07 1987-05-07 N−メチロ−ルヒダントイン類の製造法 Expired - Lifetime JPH0762004B2 (ja)

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AT515027B1 (de) * 2013-09-26 2015-08-15 Universität Innsbruck Intumeszenzbeschichtungen

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