JPH0760913A - 両面防曇性蓋材 - Google Patents
両面防曇性蓋材Info
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- JPH0760913A JPH0760913A JP5214295A JP21429593A JPH0760913A JP H0760913 A JPH0760913 A JP H0760913A JP 5214295 A JP5214295 A JP 5214295A JP 21429593 A JP21429593 A JP 21429593A JP H0760913 A JPH0760913 A JP H0760913A
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- stretch film
- polyvinyl chloride
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Abstract
に、冷蔵・冷凍食品を包装する際の蓋材として用いるの
に適した両面防曇性蓋材を提供する。 【構成】 硬質プラスチックシート、例えば硬質ポリ塩
化ビニルシート11の両面に、防曇性の軟質プラスチッ
クストレッチフィルム、例えば軟質ポリ塩化ビニルスト
レッチフィルム12を接着積層する。
Description
し、詳しくは、冷蔵・冷凍食品を包装する容器の蓋材と
して用いるのに適した両面防曇性蓋材に関する。
の冷蔵・冷凍食品の包装形態としては、例えば発泡ポリ
スチレンシートを成形した容器に前記各種商品を充填
し、その開口部をストレッチフィルム(ラップフィル
ム)でオーバーラップ包装したものが多く採用されてい
る。この場合、蓋材としては、通常、ストレッチフィル
ム単体が用いられているが、このストレッチフィルム単
体は、これ自体が防曇性を有しているため、蓋材の容器
内部側,外部側共に優れた防曇効果が得られ、充填した
商品を良好に透視することができる。
トレッチフィルムは、ガスバリヤー性が悪いために長期
間(6〜7日)の保存性が劣り、シェルライフが1〜2
日と短く、販売地域が限定される不都合があった。
蓋材を用い、容器内の空気を置換するガスパック包装を
行うことにより、保存性の向上を図ることはできるが、
この場合、通常のガスバリヤー性フィルムは防曇性を有
していないため、蓋材の内外面に水滴が付着して蓋材の
透明性が損なわれたり、商品に水滴が付着して商品価値
が低下したりすることがあった。また、防曇剤を樹脂に
練り込むこともできるが、フィルムの透明度が著しく低
下してしまう。
性,透視性に優れ、上述の冷蔵・冷凍食品を包装する際
の蓋材として用いるのに適した透明防曇性蓋材を提供す
ることを目的としている。
ため、本発明の両面防曇性蓋材は、硬質プラスチックシ
ートの両面に、防曇性の軟質プラスチックストレッチフ
ィルムを接着してなることを特徴としている。
る硬質プラスチックシートは、蓋材として必要な強度及
びバリヤー性を得るためのものであって、該シートの両
面に接着される軟質プラスチックストレッチフィルム
は、蓋材に防曇性を付与するものである。硬質プラスチ
ックシートと軟質プラスチックストレッチフィルムの組
み合わせは、種々考えられるが、両者の接着性や防曇性
を考慮すると、両者を同質のプラスチック、例えば、硬
質ポリ塩化ビニルシートと軟質ポリ塩化ビニル系防曇ス
トレッチフィルムとの組み合わせ、あるいは、ポリオレ
フィン系シートとポリオレフィン系防曇ストレッチフィ
ルムとの組み合わせが最適である。
性を持たせたり、腰を持たせたりするために、適宜なシ
ートやフィルムを積層することも可能であるが、この場
合は、積層シートの両面に、前記軟質プラスチックスト
レッチフィルムとの接着性が良好な材質を配置すること
が好ましい。すなわち、軟質プラスチックストレッチフ
ィルムとして軟質ポリ塩化ビニル系防曇ストレッチフィ
ルムを用いる場合には、両面にポリ塩化ビニル系シート
あるいはフィルムを配置する。
ポリ塩化ビニルシートとポリオレフィン系シートとを接
着積層したシートも用いることができる。この場合は、
ポリ塩化ビニルシート側に軟質ポリ塩化ビニル系防曇ス
トレッチフィルムを、ポリオレフィン系シート側にポリ
オレフィン系防曇ストレッチフィルムを、それぞれ接着
するようにする。この際、ポリ塩化ビニルシートとポリ
オレフィン系シートとの間に他のシート又はフィルムを
介在させることも可能である。
コスト等の面から、例えば、硬質ポリ塩化ビニルシート
単体の場合は、30〜300μm、特に30〜150μ
mの範囲が好ましく、ポリオレフィン系シート単体の場
合は、20〜300μm、特に20〜100μmの範囲
が好ましい。また、硬質ポリ塩化ビニルシートとポリオ
レフィン系シートとを接着積層して中間層のシートとす
る場合は、硬質ポリ塩化ビニルシートの厚さを30〜5
00μm、好ましくは30〜200μmとし、ポリオレ
フィン系シートの厚さを20〜300μm、好ましくは
20〜80μmとすることが望ましい。
低密度ポリエチレン,線状低密度ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,エチレン酢酸ビニル共重合体等の樹脂を使用
することができる。
は、衛生面の問題を考慮してレトルト用接着剤を用いる
ことが好ましい。このレトルト用接着剤は、エーテル
系,エステル系,ウレタン系,ウレタンエステル系,高
分子エステル系等、各種のものを使用できるが、耐水性
があり、硬化後の硬度が高いものを使用することが望ま
しい。
チフィルムとしては、防曇性を有するとともに、自己粘
着性を有するストレッチフィルム、例えば、前記軟質ポ
リ塩化ビニル系防曇ストレッチフィルムや、ポリエチレ
ン,エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系
防曇ストレッチフィルムを使用することができる。な
お、防曇性を与えるためには、ジグリセリンモノオレー
ト,ジグリセリンモノラウレート,ソルビタンモノラウ
レートあるいはこれらにポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル,ポリエチレングリコールモノオレート,ソルビ
タントリオレートをブレンドした防曇剤をポリ塩化ビニ
ル又はポリオレフィンに0.5〜5重量%添加すること
が好ましい。この軟質プラスチックストレッチフィルム
の厚さは、防曇性,コスト等の面から、10〜30μm
の範囲が適当である。
と中間層のシートとの接着は、該フィルムの自己粘着性
を利用して圧着により容易に行うことができるが、シー
トとフィルムとを前述のように同じ材質とすることによ
り、接着力を高めることができる。
トシールを行う場合には、容器の材質と蓋内面側に位置
するフィルムの材質を同系統とすることにより、ヒート
シール性も向上する。
る。 実施例1 図1に示すように、100μmの硬質ポリ塩化ビニルシ
ート(三菱樹脂製 ビニホイル)11の両面に、防曇性
の軟質ポリ塩化ビニルストレッチフィルム(三菱樹脂製
ダイアラップ)12を積層した両面防曇性蓋材13で
容器14をシールしたガスパック製品を製造した。
ガス充填包装機(西原製作所製 TGP包装機)15を
使用し、3個の巻取軸にそれぞれ上記硬質ポリ塩化ビニ
ルシート11と、軟質ポリ塩化ビニルストレッチフィル
ム12とをセットし、各シート及びフィルムを巻取軸か
ら繰出してゴムロール15aと金属ロール15bで圧着
した後、直ちに容器の上に繰り出して加熱シールするこ
とにより行った。なお、図中16は、容器用シートであ
る。
後に室温の場所に取り出したが、蓋材内外面に曇りは生
じなかった。また、押圧圧着したフィルムは、ヒートシ
ール部分で上下とも完全に接着されており、中身の透視
性も良好だった。
ッチフィルムを設けなかったところ、外面にひどい曇り
を生じた。
ト21の両面に、防曇性の軟質ポリオレフィン系ストレ
ッチフィルム(三菱樹脂製 ダイアラップA)22を積
層した両面防曇性蓋材23により生肉を充填した容器を
シールした。実施例1と同様に冷凍保存後に室温の場所
に取り出したが、蓋材内外面に曇りは生じなかった。ま
た、容器との接着性も良好で、中身の透視性も良好だっ
た。
伸ポリプロピレンフィルムの両面に30μmのエチレン
酢酸ビニル共重合体フィルムを接着剤を用いてドライラ
ミネートした積層体を使用し、該積層体の両面に防曇性
軟質ポリオレフィン系ストレッチフィルム(実施例2と
同じ)を積層して蓋材を作成した。該蓋材で生肉を充填
した容器をシールし、冷凍後に室温の場所に取り出した
が、蓋材内外面に曇りは生じなかった。また、容器との
接着性も良好で、中身の透視性も良好だった。
ート(実施例1と同じ)31と30μmの低密度ポリエ
チレンフィルム32とを接着剤33を用いてドライラミ
ネートした積層体を中間層とし、硬質ポリ塩化ビニルシ
ート31側に防曇性の軟質ポリ塩化ビニルストレッチフ
ィルム(実施例1と同じ)34を、低密度ポリエチレン
フィルム32側に防曇性の軟質ポリオレフィン系ストレ
ッチフィルム(実施例2と同じ)35を、それぞれ圧着
して積層した。
シールし、冷凍後に室温の場所に取り出したが、蓋材内
外面に曇りは生じなかった。また、容器との接着性も良
好で、中身の透視性も良好だった。
性蓋材は、硬質プラスチックシートの両面に、防曇性の
軟質プラスチックストレッチフィルムを接着したので、
十分な強度を有するとともに、ガスバリヤー性を有しな
がら防曇性及び透視性に優れた蓋材を得ることができ
る。したがって、本発明の蓋材とガスバリヤー性を有す
る容器とを組み合わせることにより、包装された商品の
透視性を損なうことなく、食品等の保存性を向上できる
とともに、商品に水滴が付着して商品価値を低下させる
こともなくなる。
である。
る。
軟質ポリ塩化ビニルストレッチフィルム、13…両面防
曇性蓋材、21,32…低密度ポリエチレンシート、2
2,35…軟質ポリオレフィン系ストレッチフィルム
Claims (4)
- 【請求項1】 硬質プラスチックシートの両面に、防曇
性の軟質プラスチックストレッチフィルムを接着してな
ることを特徴とする両面防曇性蓋材。 - 【請求項2】 前記硬質プラスチックシートが硬質ポリ
塩化ビニルシートであり、前記防曇性の軟質プラスチッ
クストレッチフィルムが軟質ポリ塩化ビニル系防曇スト
レッチフィルムであることを特徴とする請求項1記載の
両面防曇性蓋材。 - 【請求項3】 前記硬質プラスチックシートがポリオレ
フィン系シートであり、前記防曇性の軟質プラスチック
ストレッチフィルムがポリオレフィン系防曇ストレッチ
フィルムであることを特徴とする請求項1記載の両面防
曇性蓋材。 - 【請求項4】 硬質ポリ塩化ビニルシートとポリオレフ
ィン系シートとを接着剤で接着したシートの硬質ポリ塩
化ビニルシート側に軟質ポリ塩化ビニル系防曇ストレッ
チフィルムを押圧接着するとともに、ポリオレフィン系
シート側にポリオレフィン系防曇ストレッチフィルムを
押圧接着してなることを特徴とする両面防曇性蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214295A JPH0760913A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 両面防曇性蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214295A JPH0760913A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 両面防曇性蓋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760913A true JPH0760913A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16653369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5214295A Pending JPH0760913A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 両面防曇性蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760913A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019127502A (ja) * | 2018-01-22 | 2019-08-01 | ロンシール工業株式会社 | 硬質ポリ塩化ビニル樹脂系フィルム |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5214295A patent/JPH0760913A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019127502A (ja) * | 2018-01-22 | 2019-08-01 | ロンシール工業株式会社 | 硬質ポリ塩化ビニル樹脂系フィルム |
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