JP3254539B2 - 透明防曇性蓋材 - Google Patents

透明防曇性蓋材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明防曇性蓋材に関
し、詳しくは、冷蔵・冷凍食品を包装する容器の蓋材と
して用いるのに適した透明防曇性蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、精肉,肉製品,魚介類,その他
の冷蔵・冷凍食品の包装形態としては、例えば発泡ポリ
スチレンシートを成形した容器に前記各種商品を充填
し、その開口部をストレッチフィルム(ラップフィル
ム)でオーバーラップ包装したものが多く採用されてい
る。この場合、蓋材としては、通常、ストレッチフィル
ム単体が用いられているが、このストレッチフィルム単
体は、これ自体が防曇性を有しているため、蓋材の容器
内部側,外部側共に優れた防曇効果が得られ、充填した
商品を良好に透視することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
トレッチフィルムは、ガスバリヤー性が悪いために長期
間(6〜7日)の保存性が劣り、シェルライフが1〜2
日と短く、販売地域が限定される不都合があった。
【0004】一方、ガスバリヤー性を有する容器材及び
蓋材を用い、容器内の空気を置換するガスパック包装を
行うことにより、保存性の向上を図ることはできるが、
この場合、通常のガスバリヤー性フィルムは防曇性を有
していないため、蓋材の内外面に水滴が付着して蓋材の
透明性が損なわれたり、商品に水滴が付着して商品価値
が低下したりすることがあった。
【0005】そこで本発明は、ガスバリヤー性,防曇
性,透視性に優れ、上述の冷蔵・冷凍食品を包装する際
の蓋材として用いるのに適した透明防曇性蓋材を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の透明防曇性蓋材は、容器開口部に被着さ
れる透明防曇性蓋材であって、外面層となるポリビニル
アルコールフィルムと、内面層となる防曇性ポリオレフ
ィン系フィルムとを積層してなることを特徴としてい
る。
【0007】上記外面層となるポリビニルアルコールフ
ィルムは、ガスバリヤー性を有するとともに親水性を有
するものであり、このポリビニルアルコールフィルムを
容器の蓋の外面に配置することにより、蓋外面の防曇性
を得ることができる。また、ポリビニルアルコールフィ
ルムとしては、無延伸,二軸延伸のいずれでも用いるこ
とができ、フィルム厚さは、十分な防曇性,強度,コス
ト等の面から、無延伸ポリビニルアルコールフィルムの
場合には20〜50μmの範囲が、二軸延伸ポリビニル
アルコールフィルムの場合には12〜25μmの範囲が
好ましい。
【0008】一方、内面層となる防曇性ポリオレフィン
系フィルムは、従来からストレッチフィルム,ラップフ
ィルムとして広く用いられているものであり、ガスバリ
ヤー性は劣っているが、十分な防曇性を備えるととも
に、ガスパック容器として広く用いられている容器材と
のヒートシール性に優れている。したがって、この防曇
性ポリオレフィン系フィルムを容器の蓋の内面に配置す
ることにより、蓋内面の防曇性が得られるとともに、容
器開口縁とのヒートシールも確実に行うことができる。
【0009】上記防曇性ポリオレフィン系フィルムとし
ては、従来と同様のポリエチレンやポリプロピレン等を
用いることができるが、透視性やヒートシール性を考慮
すると、無延伸ポリプロピレンを用いることが好まし
い。また、フィルム厚さは、強度,ヒートシール性等の
点から、20〜50μmの範囲が好ましく、十分な透視
性を確保するためには、45〜90°変角ヘーズ値が3
%以下のものを用いることが好ましい。防曇性を与える
ためには、ジグリセリンモノオレート,ジグリセリンモ
ノラウレート,ソルビタンモノラウレートあるいはこれ
らにポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリエチレ
ングリコールモノオレート,ソルビタントリオレートを
ブレンドした防曇剤をポリオレフィンに0.5〜5重量
%添加することが好ましい。さらに、蓋内面の防曇性を
より向上させるために、防曇性ポリオレフィン系フィル
ムの容器内面側表面にアニオン系エマルジョンタイプの
塗布型表面改質剤を塗布することができる。
【0010】上記両フィルムの積層は、任意の方法で行
うことができるが、例えば、レトルト用接着剤等の接着
剤を用いることにより容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1に示すように、0.14mmの発泡ポリスチレンシ
ート(三菱油化バディッシュ製)11に、あらかじめ積
層したエチレンビニルアルコール共重合体(クラレ製
E−EF 15μm)と無延伸ポリプロピレン(トーセ
ロ製 GHC20μm)とからなる積層フィルム12を
接着樹脂を介して押出ラミネート加工して容器材とし、
積層フィルム側が容器内面になるようにして二次発泡が
生じない温度で真空成形により内容量500g入りのバ
リヤー容器13を作成した。一方、12μmの二軸延伸
ポリビニルアルコールフィルム(日合フィルム製 ボブ
ロンEX)14と20μmの防曇性の無延伸ポリプロピ
レンフィルム15とを接着剤層16を介してドライラミ
ネーターで貼り合わせて透明防曇性蓋材17を作成し
た。
【0012】そして、前記バリヤー容器13内に冷凍生
肉500gを充填し、ガス充填包装機(西原製作所製)
で、炭酸ガス/酸素の混合ガスにより容器内の空気を置
換し、上記透明防曇性蓋材17の無延伸ポリプロピレン
フィルム15を容器内面側に向けてシールした。次い
で、製作したガスパック製品を−30〜−35℃雰囲気
で冷凍保管した後、5〜10℃の冷蔵ショーケースに移
したが、蓋内外面への水滴の付着もなく、中身の透視性
も良好だった。
【0013】実施例2 図2に示すように、12μmの二軸延伸ポリビニルアル
コールフィルム(日合フィルム製 ボブロンEX)21
と、20μmの無延伸ポリプロピレンフィルム22の片
面(非積層側)にアニオン系エマルジョンタイプの塗布
型表面改質剤(理研ビタミン製 リケマールS−3)2
3を5%水溶液としてグラビアロールにより塗布したも
のとを、接着剤層24を介してドライラミネーターで貼
り合わせて透明防曇性蓋材25を作成した。
【0014】そして、実施例1と同様に、冷凍生肉50
0gを充填したガスパック容器26のシールを行った。
次いで、製作したガスパック製品を−30〜−40℃雰
囲気で冷凍保管した後、5〜10℃の冷蔵ショーケース
に移したが、蓋内外面への水滴の付着もなく、中身の透
視性も良好だった。
【0015】実施例3 実施例2において、二軸延伸ポリビニルアルコールフィ
ルムに代えて無延伸ポリビニルアルコールフィルム(日
合フィルム製 ビニロン)を用いた他は同様の操作を行
い、ガスパック容器を製作した。製作したガスパック製
品を、同様に−30〜−40℃雰囲気で冷凍保管した
後、5〜10℃の冷蔵ショーケースに移したが、蓋内外
面への水滴の付着もなく、中身の透視性も良好だった。
【0016】表1に、実施例2及び実施例3で作成した
透明防曇性蓋材と一般のポリ塩化ビニル系ラップフィル
ム(三菱樹脂製 ダイアラップ)とにおける変角ヘーズ
値を示す。なお、ヘーズ値の測定は、日本電色工業製デ
ジタル曇り度計 NDH−2Dを使用した。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示すように、実施例2及び実施例3
とも、商品を斜め方向から見たときも、実用上十分な透
視性が得られた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透明防曇
性蓋材は、ガスバリヤー性及び防曇性を有するポリビニ
ルアルコールフィルムと、防曇性及びヒートシール性を
有するポリオレフィン系フィルムとを積層したので、ガ
スバリヤー性を有しながら防曇性及び透視性に優れた蓋
材を得ることができる。したがって、本発明の蓋材とガ
スバリヤー性を有する容器とを組み合わせることによ
り、包装された商品の透視性を損なうことなく、食品等
の保存性を向上できるとともに、商品に水滴が付着して
商品価値を低下させることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で製作したガスパック製品の断面図
である。
【図2】 実施例2で製作したガスパック製品の断面図
である。
【符号の説明】
13…バリヤー容器、14…二軸延伸ポリビニルアルコ
ールフィルム、15…無延伸ポリプロピレンフィルム、
17…透明防曇性蓋材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 65/00 - 65/46 B65D 77/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器開口部に被着される透明防曇性蓋材
    であって、外面層となるポリビニルアルコールフィルム
    と、内面層となる防曇性ポリオレフィン系フィルムとを
    積層してなることを特徴とする透明防曇性蓋材。
  2. 【請求項2】 前記外面層となるポリビニルアルコール
    フィルムは、20〜50μmの無延伸ポリビニルアルコ
    ールフィルム又は12〜25μmの二軸延伸ポリビニル
    アルコールフィルムであることを特徴とする請求項1記
    載の透明防曇性蓋材。
  3. 【請求項3】 前記内面層となる防曇性ポリオレフィン
    系フィルムは、その厚さが20〜50μmであることを
    特徴とする請求項1記載の透明防曇性蓋材。
  4. 【請求項4】 前記内面層となる防曇性ポリオレフィン
    系フィルムは、45〜90°変角ヘーズ値が3%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の透明防曇性蓋材。
  5. 【請求項5】 前記内面層となる防曇性ポリオレフィン
    系フィルムは、その容器内面側表面にアニオン系エマル
    ジョンタイプの塗布型表面改質剤が塗布されていること
    を特徴とする請求項1記載の透明防曇性蓋材。
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