JPH076067A

JPH076067A - データセット世代管理支援システム

Info

Publication number: JPH076067A
Application number: JP5169836A
Authority: JP
Inventors: Ryoichi Hatakama; 亮一幡鎌; Shinichi Nishida; 真一西田
Original assignee: CSK Corp
Current assignee: CSK Corp
Priority date: 1993-06-17
Filing date: 1993-06-17
Publication date: 1995-01-10

Abstract

(57)【要約】【目的】磁気テープファイルの世代管理のミスを無く
すことができるとともに、管理工数を削減できるデータ
セット世代管理支援システムを提供する。【構成】磁気テープファイルの世代管理に必要な世代
管理情報を端末画面から入力する入力部１３と、前記世
代管理情報に関する情報を表示する表示部１５と、前記
世代管理情報に関する情報を記録する制御用データセッ
ト１６と、前記入力部１３から入力された世代管理情報
に関する情報を表示部１５に転送するとともに、制御用
データセット１６に出力し、かつ大型汎用機のインター
フェース部１９を介してカタログ管理機能部１７にある
ユーザカタログ下の世代管理情報の新規登録、変更及び
削除処理を行う制御部１４とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープファイルの
世代管理業務を支援するデータセット世代管理支援シス
テムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、アプリケーション・ジョブがコン
ピュータシステム上で処理されるプロセスの中で、ファ
イルのデータ入力や処理結果のデータ出力が磁気テープ
に出力される。この入出力磁気テープは、保管期間が各
々の磁気テープファイルに定められており、通常は世代
で管理されている。例えば、３世代管理の場合では、新
たに磁気テープファイルが出力されたとき、一番古い世
代の磁気テープファイルが持つデータが消失される。こ
のデータが消去された磁気テープファイルは、他のアプ
リケーション・ジョブの出力用として用いられる。この
ような世代管理は、運用技術者により実施されており、
各磁気テープファイルが世代通り保管され、保管期限切
れの磁気テープファイルを検査し、正しく保管されてい
るか等の管理作業を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】すなわち、磁気テープ
ファイルの世代管理は、例えば、３世代の場合、一番新
しいファイル、前回出力されたファイル、一番古いファ
イルに分けて管理し、新たに磁気テープファイルが出力
されたときに、一番古いファイルが消去される。このよ
うな業務を技術者が実施しているが、保管期限が切れて
いない磁気テープファイルを消去したり、アプリケーシ
ョン・ジョブがコンピュータシステムで処理されるプロ
セスで、一番新しい磁気テープファイルを入力しなけれ
ばいけないところ、古いファイルを入力する等のミスが
発生することがあった。また、磁気テープファイルの世
代の管理は、台帳に出力日付や磁気テープファイル名
称、磁気テープナンバー（ボリューム）等を記入して行
っているが、多くのアプリケーション・ジョブから多く
の磁気テープファイルの入出力があり、これに適切な磁
気テープファイルを当該ジョブに割り当てるための準備
作業があり、上述の台帳作成を含めると多くの人的工数
を必要としていた。

【０００４】例えば、図１２は従来の３世代管理による
磁気テープファイルの運用例を説明する図であり、３月
累計処理において２月処理で出力された２月売上累計フ
ァイル１を使用して累計処理が行われて、３月売上累計
ファイル２が出力される。そして、４月累計処理におい
て３月売上累計ファイル３で累計処理が行われ、４月売
上累計ファイル４が出力され、この４月売上累計ファイ
ル４が作成された時点で、２月売上累計ファイル１が期
限切れとなる。この３世代管理では、４月処理が作成さ
れた時点で売上累計ファイル２，３，４が保管されてい
なければならない。ところが、よく起こるミスは、４月
処理の累計処理に売上累計ファイル２の磁気テープファ
イルを使用した場合である。このようなミスの発生を抑
制したり、管理工数の削減を行う場合に、大型汎用機の
オペレーティングシステムの一部に世代管理機能が用意
されている。

【０００５】しかしながら、この大型汎用機の世代管理
機能をそのまま使用する場合には、世代管理に必要なパ
ラメータをジョブ制御言語（以下ＪＣＬという）中に記
述し、ジョブを実行しなければならず、工数が必要にな
る。また、世代管理された磁気テープファイルに関する
情報を参照するための表示画面も見ずらく、そのために
ミスを生じやすく、工数の削減を図ることが困難であっ
た。

【０００６】そこで本発明は、磁気テープファイルの世
代管理のミスを無くすことができるとともに、工数を削
減できるデータセット世代管理支援システムを提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータセット世代管理支援システムは、磁
気テープファイルの世代管理に必要な世代管理情報を端
末画面から入力する入力部と、前記世代管理情報に関す
る情報を表示する表示部と、前記世代管理情報に関する
情報を記録する制御用データセットと、前記入力部から
入力された世代管理情報に関する情報を表示部に転送す
るとともに、制御用データセットに出力し、かつ大型汎
用機のインターフェース部を介してカタログ管理機能部
にあるユーザカタログ下の世代管理情報の新規登録、変
更及び削除処理を行う制御部とを備えたものである。

【０００８】前記制御部は、世代管理された磁気テープ
ファイルの世代管理情報を端末画面から検索処理し、該
世代管理情報の新規登録、変更及び削除処理を行い、ま
た前記入力部から入力した世代管理情報で制御用データ
セットに記録した世代管理情報の更新処理を行い、ある
いは前記大型汎用機のインターフェース部を介して、カ
タログ管理機能部と世代管理情報の入出力処理を行う。
また、前記入力部で入力される世代管理情報は、データ
セット名称、世代数、世代が設定された最大数に達した
ときの処置及び世代別データセットがはずされるときの
カタログまたはデータセット処置、世代データとモデル
ＤＳＣＢ情報とを有する。

【０００９】また、前記制御部は、世代管理情報に関す
る更新、登録、表示、検索及び削除処理のいずれかを、
前記表示部に表示されるメニュー画面で選択処理する処
理セレクト処理部を有し、あるいは世代管理情報を制御
用データセットに登録処理する世代データ登録処理部、
前記世代データ登録処理部が制御用データセットに登録
した世代データとモデルＤＳＣＢを前記大型汎用機のイ
ンターフェース部を介してカタログ管理機能部に出力す
るモデルＤＳＣＢ更新処理部、前記制御用データセット
に記録した世代データとモデルＤＳＣＢ情報の表示処理
するブローズ処理部、前記入力部から入力した世代管理
情報で制御用データセットに記録した世代管理情報を更
新処理するモデルＤＳＣＢ登録処理部、データセット名
称を検索処理するモデルＤＳＣＢ検索処理部、データセ
ット名称に対応する制御用データセットの世代データと
モデルＤＳＣＢ情報及び大型汎用機のカタログ管理機能
部下にある世代データとモデルＤＳＣＢ情報を削除処理
する世代データ・モデルＤＳＣＢテーブル削除処理部、
データセット名称に対応する制御用データセットの世代
データとモデルＤＳＣＢ情報を削除処理するモデルＤＳ
ＣＢテーブル削除処理部、データセット名称に対応する
大型汎用機のカタログ管理機能部下にあるデータセット
の世代管理情報を受け取り世代別データセット情報を表
示部に表示処理する世代別データセット表示処理部のい
ずれかを有する。

【００１０】

【作用】本発明によるデータセット世代管理支援システ
ムでは、入力部で端末画面から入力した磁気テープファ
イルの世代管理に必要な世代管理情報が、制御部におい
て処理された情報として表示部に表示され、制御用デー
タセットに出力され、また大型汎用機のインターフェー
ス部を介してカタログ管理機能部にあるユーザカタログ
の世代管理情報の新規登録、変更及び削除処理が行われ
ることで、表示画面から世代管理情報を容易に入力でき
るインターフェースを提供できるとともに、大型汎用機
のカタログ管理機能部を有効に利用でき、磁気テープフ
ァイルの世代管理のミスを無くし、かつ工数を削減でき
る。

【００１１】制御部で、世代管理された磁気テープファ
イルの世代管理情報を端末画面から検索処理し、世代管
理情報の新規登録、変更及び削除が容易になる。また、
制御部において、入力部から入力した世代管理情報で制
御用データセットに記録した世代管理情報の更新処理を
行うことで、本システムを使用せずに大型汎用機のカタ
ログ管理機能部下にあるユーザカタログに他の操作員が
情報を記録した場合、容易に検索し世代に関する情報を
即座に入力し、磁気テープファイルの世代管理を本シス
テムの管理機能下に置くことができ、これにより全ての
磁気テープファイルに関して洩れなく、また工数をかけ
ずに磁気テープファイルの管理ができる。さらに、制御
部で大型汎用機のインターフェース部を介して、カタロ
グ管理機能部と世代管理情報の入出力処理を行うこと
で、世代別データセットの各磁気テープファイルの個々
の世代番号の把握と世代番号の更新を入力画面から容易
に入力でき、これにより磁気テープ入出力操作を実施し
ている操作員に誤りのない世代の磁気テープファイルを
提供できる。

【００１２】制御部では、世代データ登録処理部、モデ
ルＤＳＣＢ更新処理部、ブローズ処理部、モデルＤＳＣ
Ｂ登録処理部、モデルＤＳＣＢ検索処理部、世代データ
・モデルＤＳＣＢテーブル削除処理部、モデルＤＳＣＢ
テーブル削除処理部、世代別データセット表示処理部等
の各種処理が容易になる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明を図示の一実施例により具体的
に説明する。図１は本発明実施例のデータセット世代管
理システムの全体構成を示す図である。

【００１４】同図において、本発明のデータセット世代
管理支援システム１１は、大型汎用機のオペレーティン
グシステム１２の一部に備える世代管理機能部とインタ
ーフェースをとるよう構成されており、入力部１３と、
制御部１４と、表示部１５と、制御用データセット１６
とを備える。本発明のデータセット世代管理支援システ
ム１１の制御部１４と、大型汎用機のオペレーティング
システム１２の世代管理機能部であるカタログ管理機能
部１７及びその世代別データセット管理部１８とは、例
えば、大型汎用機１２のインターフェース部１９を介し
て接続されている。また、カタログ管理機能部１７下に
は、世代管理に必要な情報として、ユーザカタログ下の
世代データやモデルＤＳＣＢ情報等を記録したデータセ
ット２０が設けられている。

【００１５】入力部１３は、入力端末画面から磁気テー
プファイルの世代管理に必要な情報（以下、世代管理情
報という）として、例えば、ａ．データセット名称、
ｂ．世代数、ｃ．モデルＤＳＣＢ（データセット制御ブ
ロック）情報（レコード長、ブロック長、レコードフォ
ーマット）、ｄ．世代が設定された最大数に達したとき
の処置、ｅ．カタロダまたはデータセットの削除処置等
を入力する機能と、入力された情報を制御部１４に転送
する機能と、入力するための画面を表示する機能等とを
有する。なお、世代管理情報からｃ．のモデルＤＳＣＢ
情報を除いた残りの情報を以下世代データと称する。

【００１６】制御部１４は、入力部１３から入力された
上述の世代管理情報の中から、モデルＤＳＣＢ情報を制
御用データセット１６のテーブルに新規登録、変更、削
除の操作をする機能と、誤った操作を行ったときに制御
用データセット１６に記録されているエラーメセージを
取り出し、入力端末画面で世代管理情報を入力している
操作員へ知らせるために入力部１３にこのエラーメッセ
ージを転送する機能と、入力部１３から入力された世代
データを制御用データセット１６のテーブルに新規登
録、変更、削除の操作をする機能と、制御用データセッ
ト１６に記録されたモデルＤＳＣＢと世代管理に必要な
世代データとを大型汎用機のインターフェース部１９で
ある、例えば、タイムシェアリング機能／対話式システ
ム生産性向上機能（ＴＳＯ／ＩＳＰＦ）を通じてカタロ
ダ管理機能部１７に転送する機能と、本データセット世
代管理支援システム１１を使用せずにモデルＤＳＣＢを
操作員以外の人が作ったとき、そのモデルＤＳＣＢを制
御用データセット１６のモデルＤＳＣＢ管理用テーブル
に出力する機能と、制御用データセット１６にあるモデ
ルＤＳＣＢを表示部１５へ転送し、かつモデルＤＳＣＢ
検索をする機能と、世代データ中のデータセット名称毎
の世代別データ（後に説明する）を表示部１５へ送り、
操作員により入力されたパラメータを受け取り、世代別
データの削除、アンカタログ及びデータのみのアンカタ
ログ指令を大型汎用機の世代別データセット管理部１８
へ送る機能と、制御用データセット１６にあるモデルＤ
ＳＣＢテーブル中の内容に誤りのあったモデルＤＳＣＢ
を操作員の入力パラメータよりこのモデルＤＳＣＢを削
除する機能と、制御用データセット１６の中にある世代
管理情報とモデルＤＳＣＢを操作員から入力されたパラ
メータにより削除する機能と、操作がわからなくなった
ときにファンクションキー入力により操作マニュアルを
内容とした画面を表示させる機能とを有する。

【００１７】上述の世代別データとは、後に図８で説明
するように、３世代で磁気テープが保管されている場合
には、３世代各々のデータセット名称（大型汎用機の世
代別データセット管理部１８によりバージョンＮｏ．が
付与される）、磁気テープファイルのボリューム通番、
世代、カタログ名称、作成日付のことである。

【００１８】表示部１５は、各種処理を選択するための
処理セレクトのモデルＤＳＣＢが表示される画面、モデ
ルＤＳＣＢを制御用データセット１６にあるモデルＤＳ
ＣＢまたは大型汎用機のオペレーティングシスデム１２
配下のユーザカタログと同一ボリュームにあるモデルＤ
ＳＣＢに関する情報を入出力画面に表示する機能と、世
代データの登録・更新をするための入出力画面を表示す
る（表示される情報は制御用データセット１６にある世
代データの内容）機能と、制御用データセット１６にあ
るモデルＤＳＣＢの内容を更新するための入力画面を表
示する機能と、制御用データセット１６にあるモデルＤ
ＳＣＢの全件を画面に表示する（目的のモデルＤＳＣＢ
を検索するためのコマンド入力フィールドを含んでい
る）機能と、データセット２０のユーザカタロク下のモ
デルＤＳＣＢ及び世代データと制御用データセット１６
にあるモデルＤＳＣＢ及び世代データテーブルとを削除
する画面（処理セレクトの画面と同じ）を表示する機能
と、上述の世代別データを制御用データセット１６から
制御部１４を通して取り込み画面に表示する機能と、操
作員へのマニュアル（ヘルプ情報）をヘルプメッセージ
・パネル・データセットから取り込む画面を表示する機
能とを有する。

【００１９】制御用データセット１６は、制御部１４の
制御下にあり、上述のように世代管理情報であるモデル
ＤＳＣＢ情報や世代データ、マンマシン・インターフェ
ース用の情報である、各種処理が正常か異常かを画面に
表示するためのメッセージ、及び操作員の手助けとなる
メッセージ等を記録したデータファイルである。

【００２０】図２は本発明実施例のデータセット世代管
理支援システムの具体的な構成及びその処理例を説明す
る図である。なお、図１に対応する部分は、同一の符号
を記す。

【００２１】同図において、データセット世代管理支援
システム１１は、図１に説明した入力部１３、制御部１
４及び表示部１５で実現される処理機能の構成を更に具
体的に説明している。

【００２２】まず、処理セレクト処理部２１は、以下に
説明する各種処理部のいずれかを操作員に選択させる処
理を行う部分であり、その選択のための情報を初期メニ
ュー画面４１に出力する。この処理セレクト処理部２１
で選択される処理部とは、モデルＤＳＣＢ更新処理部２
２、世代データ登録処理部２３、ブローズ処理部２４、
モデルＤＳＣＢ登録処理部２５、モデルＤＳＣＢ検索処
理部２６、世代データ・モデルＤＳＣＢデーブル削除処
理部２７、モデルＤＳＣＢデーブル削除処理部２８、及
び世代別データセット表示処理部２９である。初期メニ
ュー画面４１は、図３に示すように、タイトル表示「Ｇ
ＤＧ（世代データセットグループ）マネージャー」の下
側の、コマンド入力フィールド４１ａ（図３ではコマン
ド「ＣＲＥＡＴＥ」が入力されている）またはデータセ
ット名の左側の行セレクトフィールド４１ｂに、所定の
コマンドを入力することにより、上記の処理部２２〜２
９のいずれかが選択される。

【００２３】初期メニュー画面４１において、コマンド
入力フィールド４１ａにコマンドの「ＣＲＥＡＴＥ」を
入力すると、処理セレクト処理部２１により世代データ
登録処理部２３が選択され、世代データ入力画面４２に
切り換わる。この世代データ登録処理部２３は、その画
面から世代管理に必要な情報を入力することで、制御用
データセット１６の一部を構成するモデルＤＳＣＢと世
代データテーブル１６ａに書き込み処理を行う部分であ
る。この世代データ入力画面４２において、必要な情報
を入力後、キーボード等の実行キーの入力により世代デ
ータ登録処理部２３を実行し、ＥＮＤ（終了）キーの入
力により終了し初期メニュー画面４１に戻る。

【００２４】この世代データ入力画面４２は、世代管理
に必要な情報を入力するための画面であり、図４に示す
ように、タイトル表示「ＧＤＧカタログ新規登録」の下
側にデータセット名、ＧＤＧベース情報及びモデルＤＳ
ＣＢ情報等が入力できる画面である。例えば、データセ
ット名４２ａには「ＴＥＳＴ．ＤＡＴＡ」、ＧＤＧベー
ス情報の、インフォーメーション４２ｂには「テストＧ
ＤＧデータセット」、ユーザカタログ名４２ｃには「Ｕ
ＣＡＴ．ＧＤＧＣＡＴ」、世代の上限４２ｄには「１
０」、世代の上限を越えたときの処置の、カタログの処
置（ＥＭＰＯＲＮＥＭＰ）４２ｅには「ＮＥＭＰ」、
ＶＴの処置（ＳＣＲＯＲＮＳＣＲ）４２ｆには「Ｎ
ＳＣＲ」、モデルＤＳＣＢ情報の、レコード形式４２ｇ
には「ＦＢ（レコードが固定長を示す）」、レコードの
長さ４２ｈには「１０」、ブロックの長さ４２ｉには
「１０００」が入力されている。

【００２５】ここで、世代の上限とは、世代別データセ
ットグループ中の何世代を保存するかを示す。例えば、
図５に示すように、月１回売り上げマスターの更新処理
がある場合には、各月毎の売り上げマスターの入った磁
気テープファイルが出力され、世代の上限「１０」と
は、この売り上げマスター（データセット）を１０世代
分保存することになる。１１月更新処理を実行すると、
１１月の磁気テープファイルが出力されるが、１１世代
目とはならず、１月更新処理で出力された磁気テープフ
ァイルと入れ換わり、これが最新のマスターになり、全
体として１０世代分が保存される。また、カタログの処
置の「ＥＭＰ」「ＮＥＭＰ」及びＶＴの処置の「ＳＣ
Ｒ」「ＮＳＣＲ」は、大型汎用機のカタログ管理機能部
１７を動かすパラメータである。「ＥＭＰ（ＥＭＰＴＹ
の略称）」は、世代が上限「１０」に達したときに、全
ての世代別データセットがカタログから外され、図５の
例では、１０世代目の次に磁気テープファイルが出力さ
れたとき、１０世代全てがカタログから外され、１１本
目の磁気テープファイルのみがカタログに残る。「ＮＥ
ＭＰ（ＮＯＥＭＰＴＹの略称）」は、最も古いデータセ
ットがカタログから外され、図５の例では、１１本目が
出力されると最も古い売り上げファイルがカタログから
外される。「ＳＣＲ（ＳＣＲＡＴＣＨの略称）」は、デ
ータセットがカタログから外されたときに、そのデータ
セットのＤＳＣＢがボリュームのＶＴＯＣ（ボリューム
目録）から削除され、データセットのスペースも消去さ
れる。「ＮＳＣＲ（ＮＯＳＣＲＡＴＣＨの略称）」は、
データセットがカタログから外されたとき、そのデータ
セットのＤＳＣＢがＶＴＯＣから削除されない。

【００２６】次に、初期メニュー画面４１において、行
セレクトフィールド４１ｂに「Ｅ」を入力すると、処理
セレクト処理部２１によりモデルＤＳＣＢ更新処理部２
２が選択される。このモデルＤＳＣＢ更新処理部２２
は、上記の世代データ登録処理部２３が世代データとモ
デルＤＳＣＢのテーブル１６ａに書き込んだ世代管理情
報（ａ．〜ｉ．）を読み出し、大型汎用機のインターフ
ェース部１９（例えば、ＴＳＯ／ＩＳＰＦ）を通じてカ
タロダ管理機能部１７に転送する処理を行う部分であ
る。この後、大型汎用機のカタロダ管理機能部１７は、
データセット２０のユーザカタログ２０ａ下に世代デー
タを書き込み、またユーザカタログと同一ボリュームに
あるモデルＤＳＣＢ２０ｂを書き込む。そして、世代デ
ータ登録処理部２３を実行した後の初期メニュー画面４
１は、図６に示すように、世代データ入力画面４２で入
力したデータセット名（例えば、ＴＥＳＴ．ＤＡＴＡ）
と、その日付（９３／０２／０７）、時刻（１６：２
４）及び所有者（ＧＤＧ００１）が表示される。以上に
より、大型汎用機のカタログ管理機能部１７下でデータ
セットの世代管理が実行可能になる。

【００２７】次に、初期メニュー画面４１において、行
セレクトフィールド４１ｂに「Ｂ」を入力すると、処理
セレクト処理部２１によりブローズ処理部２４が選択さ
れる。このブローズ処理部２４は、世代データとモデル
ＤＳＣＢのテーブル１６ａから情報を読み出し、モデル
ＤＳＣＢ世代データ表示画面４３を表示処理する部分で
ある。このモデルＤＳＣＢ世代データ表示画面４３は、
上記の図４に示す世代データ入力画面４２と同様の画面
であり、キーボードのＥＮＤキー入力により終了し、初
期メニュー画面４１に戻る。

【００２８】次に、初期メニュー画面４１において、コ
マンド入力フィールド４１ａにコマンドの「ＲＥＰＬＡ
ＳＥ」を入力すると、処理セレクト処理部２１によりモ
デルＤＳＣＢ登録処理部２５が選択され、リプレース入
力画面４４に切り換わる。このリプレース入力画面４４
は、上記の世代データ入力画面４２と同様である。そし
て、このモデルＤＳＣＢ登録処理部２５は、そのリプレ
ース入力画面４４から入力した世代管理に必要な情報
（ａ．〜ｉ．）でもって世代データとモデルＤＳＣＢの
テーブル１６ａの内容を更新する処理を行う部分であ
る。この処理は、本発明のデータセット世代管理支援シ
ステム１１を使用せずに、大型汎用機のカタログ管理機
能部１７を使用して世代データを他の操作員が作成した
場合に、テーブル１６ａ内のモデルＤＳＣＢが更新され
ないために行うものである。この世代データとモデルＤ
ＳＣＢのテーブル１６ａが更新された後に、初期メニュ
ー画面４１に戻り終了する。

【００２９】次に、初期メニュー画面４１において、コ
マンド入力フィールド４１ａに「Ｌ×××」を入力する
と、処理セレクト処理部２１によりモデルＤＳＣＢ検索
処理部２６が選択される。このモデルＤＳＣＢ検索処理
部２６は、「×××」で始まるデータセット名をテーブ
ル１６ａから検索し、その検索画面（この画面はメニュ
ー画面４１と同一）に表示する処理を行う部分である。
例えば、図７に示すように、データセット名「×××．
ＡＢＣ」（矢印で示している）が検索され、このデータ
セット名に関して２２から２９の処理を行うことができ
る。

【００３０】次に、初期メニュー画面４１において、行
セレクトフィールド４１ｂに「Ｄ」を入力すると、処理
セレクト処理部２１により世代データ・モデルＤＳＣＢ
テーブル削除処理部２７が選択される。この世代データ
・モデルＤＳＣＢテーブル削除処理部２７は、行セレク
トフィールド４１ｂに「Ｄ」を入力したデータセット名
により、テーブル１６ａに記録されたデータセット名に
対応する世代データ及びモデルＤＳＣＢと、大型汎用機
のカタログ管理機能部１７下にある対応するユーザカタ
ログ２０ａの世代データ及びモデルＤＳＣＢ２０ｂとを
削除する処理を行う部分である。

【００３１】次に、初期メニュー画面４１において、行
セレクトフィールド４１ｂに「Ｃ」を入力すると、処理
セレクト処理部２１によりモデルＤＳＣＢテーブル削除
処理部２８が選択される。このモデルＤＳＣＢテーブル
削除処理部２８は、行セレクトフィールド４１ｂに
「Ｄ」を入力したデータセット名により、テーブル１６
ａに記録されたデータセット名に対応する世代データ及
びモデルＤＳＣＢを削除する処理を行う部分である。

【００３２】次に、初期メニュー画面４１において、行
セレクトフィールド４１ｂに「Ｓ」を入力すると、処理
セレクト処理部２１により、世代別データセット表示処
理部２９が選択される。この世代別データセット表示処
理部２９は、「Ｓ」を入力して選択したデータセット名
に対応する情報を、大型汎用機の世代別データセット管
理部１８により受け取り、世代別データセット表示画面
４５を表示するための処理を行う部分である。この世代
別データセット表示画面４５は、図８に示すように、こ
の表示のタイトルである世代別データセットグループの
入力、削除、アンガタログを示す「ＧＤＧＥＮＴＲＹ
ＤＥＬＥＴＥＯＲＵＮＣＡＴ」の下側に、世代
「ＧＤＧ」、データセット名「ＤＡＴＡＳＥＴＮＡＭ
Ｅ」、ボリューム通番「ＶＯＬＵＭＥ」、日付「ＤＡＴ
Ｅ」及びカタログ名称「ＣＡＴＡＬＯＧＮＡＭＥ」が
表示される。図８の表示例で３世代で磁気テープが保管
されている場合には、３世代のそれぞれについて表示さ
れ、例えば、世代「−２」は、バージョンＮｏ．が付与
されたデータセット名が「ＳＭＳ．ＧＤＧ．Ｇ０００１
Ｖ００１」、ボリューム通番が「ＳＭＳ００１」、作成
日付が「１９９３年２月２０日」、カタログ名称が「Ｃ
ＡＴＡＬＯＧ．ＳＭＳ」である。また、この世代別デー
タセット表示画面４５において、世代の左側に後の処理
を選択するための行セレクトフィールド４５ａがある。

【００３３】次に、世代別データセット表示画面４５に
おいて、行セレクトフィールド４５ａに「Ｄ」を入力す
ると、処理セレクト処理部３０がデータ削除とアンカタ
ログ処理部３１を選択する。このデータ削除とアンカタ
ログ処理部３１は、データセット２０のユーザカタログ
２０ａ下にある世代別データセットカタログのアンカタ
ログと、この世代別データセットカタログが差し示す他
のボリューム上のデータを削除し終了して、処理セレク
ト処理部３０に戻る処理を行う部分である。この後、キ
ーボードのファンクションキー（例えば、ＰＦ３）等の
入力により初期メニュー画面４１に戻る。

【００３４】次に、世代別データセット表示画面４５に
おいて、行セレクトフィールド４５ａに「Ｕ」を入力す
ると、処理セレクト処理部３０がデータのアンカタログ
処理部３２を選択する。データセット２０のユーザカタ
ログ２０ａにある世代別データセットカタログのアンカ
タログし終了して、処理セレクト処理部３０に戻る処理
を行う部分である。この後、上記と同様にキーボードの
ファンクションキー（ＰＦ３）等の入力により初期メニ
ュー画面４１に戻る。

【００３５】ヘルプ表示機能部３３は、通常、キーボー
ドのファンクションキー（例えば、ＰＦ１（ＨＥＬ
Ｐ））を入力することにより、操作員の手助けとなるメ
ッセージを、制御用データセット１６の一部を構成する
ヘルプメッセージ・パネル・データセット１６ｃから読
み出し、ヘルプ情報表示画面４６に表示する処理を行う
部分である。このメッセージの内容は、本発明のデータ
セット世代管理支援システム１１に係る操作マニアル
と、操作中にエラーが発生したときに参照するための
（１）エラー原因、（２）エラー対応方法等である。

【００３６】また、制御用データセット１６の一部を構
成するメッセージ・テーブル１６ｂは、上記各処理部２
１〜３３の処理が正常か異常かを大型汎用機のインター
フェース部１９（例えば、ＴＳＯ／ＩＳＰＦ）により、
各処理で表示されている画面に通知を行うためのメッセ
ージが記録されている。

【００３７】次に、大型汎用機のカタログ管理機能部に
ついて説明する。図９は本発明実施例の大型汎用機のカ
タログ管理機能部の機能を説明するブロック図である。
なお、図１に対応する部分は同一の符号を記す。

【００３８】同図において、本発明のデータセット世代
管理支援システム１１と、大型汎用機オペレーティング
システム１２のカタログ管理機能部１７及びその世代別
データセット管理部１８とは、大型汎用機のインターフ
ェース部（ＴＳＯ／ＩＳＰＯ）１９を介してインターフ
ェースをとり、このカタログ管理機能部１７下に、ユー
ザカタログで示された世代データ及びモデルＤＳＣＢ情
報を記録したデータセット２０が設けられている。デー
タセット２０において、世代データは、本発明の入力部
１３で入力されたデータであり、パラメータ例では、例
えば、データセット名称「ＳＭＳ．ＧＤＧ」、世代数
「３」、世代が最大数に達したときの処置「ＮＥＭ
Ｐ」、カタログやデータセットの削除処置「ＮＳＣ
Ｒ」、またモデルＤＳＣＢのパラメータ例は、レコード
フォーマット「ＦＢ」、レコード長「８０」、ブロック
長「８００」である。

【００３９】例えば、３世代で磁気テープが世代管理さ
れる場合、磁気テープファイルへの出力は、第１、第
２、第３の順で回り、新たに出力されるとき「ＮＥＭ
Ｐ」により、最古のテープボリュームに出力され、ま
た、そのときのデータは「ＮＳＣＲ」により削除され
る。大型汎用機の世代管理機能部では、新たに作成され
る場合に、登録外の入出力磁気テープが操作員に要求さ
れる。例えば、テープボリューム「ＳＭＳ００３」が最
古世代の場合、次に新しく出力される磁気テープのデー
タセットをテープボリューム「ＳＭＳ００１」に出力す
るために、本番アプリケーション・ジョブのジョブ制御
言語（ＪＣＬ）は、例えば、図１０のように表される。

【００４０】図１０は運用段階で本番ジョブを実行させ
るジョブ制御言語の一例であり、第１文は大型汎用機の
オペレーティングシステムにジョブ文であることを示
し、第２文は後の第４，６文（アンダーラインを付して
いる）の「ＳＭＳ．ＧＤＧ」がカタログされている場所
を示し、第３文は実行するプログラム名を示し、第４〜
第６文は運用上データセット世代管理機能を用いるため
に作成されるものである。図１１に示すように、第４文
の操作で、（−２）２世代バックさせることで、最古の
テープボリューム「ＳＭＳ００１」を大型汎用機のデー
タセット世代管理機能が記録する。次に、第６文の操作
で（＋１）させて出力する。テープボリューム「ＳＭＳ
００１」が操作員に対して磁気テープ装置への取り付け
要求がコンソールに表示される。

【００４１】上記構成のデータセット世代管理支援シス
テム１１によれば、入力部１３は入出力端末から世代管
理に必要な情報として、データセット名称、世代数、モ
デルＤＳＣＢ（レコード長、ブロック長、レコードフォ
ーマット）、世代が設定された世代数に達したときの処
置、カタログまたはデータセットの削除処理等の情報を
入力して制御部１４へ転送する。制御部１４は、入力部
１３から入力された情報を表示部１５に転送して表示
し、また制御用データセット１６に記録する処理を行
い、さらに大型汎用機の、例えば、ＴＳＯ／ＩＳＰＦを
インターフェース部１９を介して、カタログ管理機能部
１７及び世代別データセット管理部１８に必要な情報を
転送し、カタログ管理機能部１７下にあるデータセット
２０のユーザカタログ下の世代データやモデルＤＳＣＢ
の新規登録、変更、削除等をする。すなわち、本発明で
は、大型汎用機の世代管理機能とインターフェースをと
り、表示部１５で見やすい表示を行うことで、ミスの発
生や管理工数を削減することができた。

【００４２】また、処理セレクト処理部２１，３０を備
え、表示画面上でコマンドを入力することで、必要な処
理を簡単に選択でき操作が容易になった。さらに、モデ
ルＤＳＣＢ更新処理部２２、世代データ登録処理部２
３、ブローズ処理部２４、モデルＤＳＣＢ登録処理部２
５、モデルＤＳＣＢ検索処理部２６、世代データモデル
ＤＳＣＢデーブル削除処理部２７、モデルＤＳＣＢデー
ブル削除処理部２８、世代別データセット表示処理部２
９、データ削除とアンカタログ処理部３１及びデータの
アンカタログ処理部３２を備えることで、世代に関する
情報を端末画面から容易に検索し、情報の新規登録、変
更、削除が簡単にできる。特に、モデルＤＳＣＢ登録処
理部２５により、本発明のシステムを使用せずに、大型
汎用機のカタログ管理機能部１７下にあるユーザカタロ
グに他の操作員が情報を登録した場合、容易に検索し、
世代に関する情報を即座に入力し、磁気テープファイル
の世代管理を本発明の管理下に置くことができる。これ
により、全ての磁気テープファイルに関して漏らすこと
なく、また工数をかけずに磁気テープファイルの世代管
理が可能になった。さらに、本発明のシステムは、大型
汎用機の例えば、ＴＳＯ／ＩＳＰＦをインターフェース
部１９を介してカタログ管理機能部１７と世代に関する
情報の入出力を行うことができ、これにより、世代別デ
ータセットの各磁気テープファイルの個々の世代番号の
把握と世代番号の更新を入力画面から容易に入力するこ
とができる。そのため、磁気テープ入出力装置を操作し
ている操作員に誤りのない世代の磁気テープファイルを
提供することができた。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、世代管
理に必要な情報を入力部で入力し、制御部でこの情報を
表示部に転送して表示し、制御用データセットに記録
し、大型汎用機のインターフェース部を介してカタログ
管理機能部と世代別データセット管理部に必要な情報を
転送し、カタログ管理機能部下にあるデータセットのユ
ーザカタログ下にある世代データやモデルＤＳＣＢの作
成、変更、削除を行うことで、ミスの発生や管理工数を
削減できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例のデータセット世代管理システム
の全体構成を示す図である。

【図２】本発明実施例のデータセット世代管理支援シス
テムの具体的な構成及びその処理例を説明する図であ
る。

【図３】本発明実施例の表示部における初期メニュー画
面を示す図である。

【図４】本発明実施例の表示部における世代データ入力
画面を示す図である。

【図５】本発明実施例の世代別データセットグルプを説
明する図である。

【図６】本発明実施例の表示部におけるデータセット名
入力後の初期メニュー画面を示す図である。

【図７】本発明実施例の表示部における検索処理後の初
期メニュー画面を示す図である。

【図８】本発明実施例の表示部における世代別データ画
面を示す図である。

【図９】本発明実施例の大型汎用機のカタログ管理機能
部の機能を説明するブロック図である。

【図１０】運用段階で本番ジョブを実行させるジョブ制
御言語の一例を示す図である。

【図１１】３世代管理の磁気テープファイルを説明する
図である。

【図１２】従来例の３世代管理の売り上げ累計ファイル
を説明する図である。

【符号の説明】

１１データセット世代管理支援システム１２大型汎用機オペレーティングシステム１３入力部１４制御部１５表示部１６制御用データセット１７カタログ管理機能部１８世代別データセット管理部１９インターフェース部２０データセット２１処理セレクト処理部２２モデルＤＳＣＢ更新処理部２３世代データ登録処理部２４ブローズ処理部２５モデルＤＳＣＢ登録処理部２６モデルＤＳＣＢ検索処理部２７世代データモデルＤＳＣＢテーブル削除処理部２８モデルＤＳＣＢテーブル削除処理部２９世代別データセット表示処理部３０処理セレクト処理部３１データ削除とアンカタログ処理部３２データのアンカタログ処理部３３ヘルプ表示機能部４１初期メニュー画面４２世代データ入力画面４３モデルＤＳＣＢ表示画面４４リプレースデータ入力画面４５世代別データセット表示画面４６ヘルプ情報表示画面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】磁気テープファイルの世代管理に必要な
世代管理情報を端末画面から入力する入力部と、前記世
代管理情報に関する情報を表示する表示部と、前記世代
管理情報に関する情報を記録する制御用データセット
と、前記入力部から入力された世代管理情報に関する情
報を表示部に転送するとともに、制御用データセットに
出力し、かつ大型汎用機のインターフェース部を介して
カタログ管理機能部にあるユーザカタログ下の世代管理
情報の新規登録、変更及び削除処理を行う制御部とを備
えたデータセット世代管理支援システム。
【請求項２】前記制御部は、世代管理された磁気テー
プファイルの世代管理情報を端末画面から検索処理し、
該世代管理情報の新規登録、変更及び削除処理を行う請
求項１記載のデータセット世代管理支援システム。
【請求項３】前記制御部は、前記入力部から入力した
世代管理情報で制御用データセットに記録した世代管理
情報の更新処理を行う請求項１または２記載のデータセ
ット世代管理支援システム。
【請求項４】前記制御部は、前記大型汎用機のインタ
ーフェース部を介して、カタログ管理機能部と世代管理
情報の入出力処理を行う請求項１，２または３記載のデ
ータセット世代管理支援システム。
【請求項５】前記入力部で入力される世代管理情報
は、データセット名称、世代数、世代が設定された最大
数に達したときの処置及び世代別データセットカタログ
からはずされるときのカタログまたはデータセット処
置、世代データとモデルＤＳＣＢ情報とを有する請求項
１，２，３または４記載のデータセット世代管理支援シ
ステム。
【請求項６】前記制御部は、世代管理情報に関する更
新、登録、表示、検索及び削除処理のいずれかを、前記
表示部に表示されるメニュー画面で選択処理する処理セ
レクト処理部を有する請求項５記載のデータセット世代
管理支援システム。
【請求項７】前記制御部は、世代管理情報を制御用デ
ータセットに登録処理する世代データ登録処理部、前記
世代データ登録処理部が制御用データセットに登録した
世代データとモデルＤＳＣＢを前記大型汎用機のインタ
ーフェース部を介してカタログ管理機能部に出力するモ
デルＤＳＣＢ更新処理部、前記制御用データセットに記
録した世代データとモデルＤＳＣＢ情報を表示処理する
ブローズ処理部、前記入力部から入力した世代管理情報
で制御用データセットに記録した世代管理情報を更新処
理するモデルＤＳＣＢ登録処理部、データセット名称を
検索処理するモデルＤＳＣＢ検索処理部、データセット
名称に対応する制御用データセットの世代データとモデ
ルＤＳＣＢ情報及び大型汎用機のカタログ管理機能部下
にある世代データとモデルＤＳＣＢ情報を削除処理する
世代データ・モデルＤＳＣＢテーブル削除処理部、デー
タセット名称に対応する制御用データセットの世代デー
タとモデルＤＳＣＢ情報を削除処理するモデルＤＳＣＢ
テーブル削除処理部、データセット名称に対応する大型
汎用機のカタログ管理機能部下にあるデータセットの世
代管理情報を受け取り世代別データセット情報を表示部
に表示処理する世代別データセット表示処理部のいずれ
かを有する請求項５記載のデータセット世代管理支援シ
ステム。