JPH075880Y2 - 自動車の蓋部品の搬送治具 - Google Patents

自動車の蓋部品の搬送治具

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JPH075880Y2
JPH075880Y2 JP1989033238U JP3323889U JPH075880Y2 JP H075880 Y2 JPH075880 Y2 JP H075880Y2 JP 1989033238 U JP1989033238 U JP 1989033238U JP 3323889 U JP3323889 U JP 3323889U JP H075880 Y2 JPH075880 Y2 JP H075880Y2
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jig
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door
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省吾 小沢
弘 新井
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車のボンネットやドア等の蓋部品に塗装を
施す際に該蓋部品を装着して塗装ラインを搬送される搬
送治具に関する。
(従来の技術) 自動車の塗装ラインにおいては、ボンネットやドア等の
蓋部品を車体から一時的に分離し、該蓋部品と車体とに
各別に塗装を施し、その後に該蓋部品を再び車体に取付
ける方法が従来から用いられており、車体から分離した
蓋部品は通常、搬送治具に装着されて塗装ラインを搬送
される。
この種の搬送治具としては、例えば特開昭63−107782号
公報や特開昭59−98773号公報等に開示されているもの
が知られているが、これらの搬送治具は各蓋部品を一定
の姿勢で装着するため、各蓋部品の内板面及び外板面の
両面を塗装する場合には、各蓋部品を搬送治具に装着し
たままでは該両面を塗装することが困難であった。従っ
て、各蓋部品の両面を塗装するためには、各蓋部品の片
面毎に塗装を行い、蓋部品を搬送治具に装着し直す等の
作業が必要になり、蓋部品の塗装作業の効率を向上させ
る妨げとなっていた。
このため、装着された各蓋部品の姿勢を適宜変えること
ができるように搬送治具を構成することが好ましいが、
このような搬送治具としては例えば特公昭64−4452号公
報に開示されているように蓋部品等を回動自在に装着す
るものが知られている。
しかしながら、この搬送治具は蓋部品等の単品の塗装の
みを考慮したものであって、各蓋部品を同時に塗装した
り、或いは車体から取外した蓋部品を該搬送治具に取付
ける作業や塗装後に蓋部品を搬送治具から取外して車体
に取付ける作業との関連性がない。このため、この搬送
治具を塗装ラインに用いた場合には、該搬送治具及び車
体の間での蓋部品の授受を手作業で行うか、或いはロボ
ット等を用いた場合であっても該ロボット等に複雑な作
動をさせなければならず、従ってこれらの作業に手間が
かかり塗装ラインの作業効率を向上する妨げとなる。
(解決しようとする課題) 本考案はかかる不都合を解消し、自動車の各蓋部品に塗
装を施す際に各蓋部品を装着する搬送治具において、各
蓋部品を装着したままでその内外板面に効率良く塗装を
施すことができると共に、該搬送治具と車体との間で容
易に蓋部品の授受を行うことができる搬送治具を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決する手段) かかる目的を達成するために、本考案の自動車の蓋部品
の搬送治具は、自動車のボンネットやドア等の蓋部品に
塗装を施す際に該蓋部品を着脱自在に装着して塗装ライ
ンを搬送される搬送治具であって、少なくとも自動車の
ボンネット、トランクリッド及び左右のドアをそれぞれ
搬送方向に略平行な姿勢で着脱自在に装着するボンネッ
ト装着手段、トランクリッド装着手段及び一対のドア装
着手段を備え、該一対のドア装着手段が搬送方向に向か
って両側の位置に、該ボンネット装着手段及びトランク
リッド装着手段がそれぞれ該ドア装着手段を挟んで前後
の位置に設けられ、且つ各装着手段が搬送方向に設けら
れた回転軸の回りに回動自在に設けられていることを特
徴とする。
そして、前記各装着手段がそれに対応する各蓋部品を自
動車の車体への取付姿勢と略同一の姿勢で装着する位置
に設けられていることを特徴とする。
また、前記各装着手段が同時に回動自在に相互に連結さ
れていることを特徴とする。
または、前記ボンネット装着手段が前記一対のドア装着
手段の一方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連結さ
れ、前記トランクリッド装着手段が前記一対のドア装着
手段の他方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連結さ
れていることを特徴とする。
さらに、前記各装着手段を回動させるための駆動力を付
与される動力付与部が少なくとも同時に回動自在な前記
装着手段の一つに連結して設けられ、該動力付与部に前
記搬送治具の外部の回動手段から駆動力を付与すること
により各装着手段が回動されることを特徴とする。
(作用) かかる手段によれば、前記各装着手段がそれに対応する
前記回転軸の回りに回動自在であるので、各装着手段に
それに対応する前記蓋部品を装着したままで各装着手段
を回動させることにより該蓋部品の姿勢が変えられ、各
蓋部品の内板面及び外板面のがそれぞれその塗装に適し
た姿勢で塗装される。そして、各蓋部品の自動車の車体
に対する相互の位置関係に対応する位置関係で各装着手
段が搬送治具に設けられているので、該搬送治具及び車
体の間で各蓋部品を相互の位置関係を維持して授受する
ことが可能となる。
そして、前記各装着手段がそれに対応する各蓋部品を自
動車の車体への取付姿勢と略同一の姿勢で装着するとき
には、搬送治具及び車体の間で各蓋部品を相互の位置関
係だけでなくそのそれぞれの姿勢をも維持して授受する
ことが可能となり、また、該搬送治具の装着された各蓋
部品の相互の位置関係及び姿勢が車体に対するそれと略
同一であるので、該車体と蓋部品とを同一の塗装ライン
で搬送しながら塗装することが可能となる。
また、前記各装着手段が同時に回動自在に相互に連結さ
れているときには、各装着手段のいずれか一つを回動さ
せることにより各装着手段に装着された蓋部品が同時に
回動される。
また、前記ボンネット装着手段が前記一対のドア装着手
段の一方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連結さ
れ、前記トランクリッド装着手段が前記一対のドア装着
手段の他方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連結さ
れているときには、各装着手段に装着された蓋部品のう
ち、左右のドアの一方とボンネットとが同時に回動さ
れ、左右のドアの他方とトランクリッドとが同時に回動
されるので、これらの回動及び各蓋部品の所定の姿勢へ
の位置決めが比較的小さな回動力で行われる。
さらに、前記各装着手段を回動させるための駆動力が付
与される動力付与部が少なくとも同時に回動自在な前記
装着手段の一つに連結して設けられているときには、前
記搬送治具の外部の回動手段から該動力付与部に駆動力
を付与することにより各装着手段が回動されるので、各
装着手段を回動させるための装着等を該搬送治具に設け
ずに該搬送治具の構成が簡略化される。
(実施例) 本考案の自動車の蓋部品の搬送治具の一例を用いて構成
した塗装ラインの概要を第1図に従って説明する。第1
図はこの塗装ラインの概略的構成を説明するためのブロ
ック図である。
第1図で、Aは自動車の車体1にドア等の蓋部品2を取
付けた状態で両者に前処理、乾燥、下塗り、乾燥、シー
リング及び乾燥の処理を順に施す第1工程、Bは詳細を
後述するが蓋部品脱着装置3により車体1から蓋部品2
を取外して搬送治具4に取付ける第2工程、Cは詳細を
後述するが車体1及び蓋部品2のそれぞれに上塗り及び
乾燥の処理を順に施す第3工程、D,Dは車体1及び蓋部
品2のそれぞれに艤装を施す第4工程、Eは詳細を後述
するが蓋部品脱着装置3により搬送治具4から蓋部品2
を取外して車体1に取付ける第5工程である。
また、5,6はそれぞれ塗装ラインの上流側及び下流側の
位置に設けられて車体1及び蓋部品2を搬送する搬送
路、7,8はそれぞれ該両搬送路5,6の間で搬送路5に連続
してその下流端から並列に分岐され、搬送路6に合流す
る車体用搬送路及び蓋部品用搬送路、9は搬送治具4を
搬送するための治具用搬送路である。
第1工程A、第2工程B及び第3工程Cは、搬送路5に
沿ってその上流側から順に設けられ、第4工程Dは車体
用搬送路7及び蓋部品用搬送路8に沿ってそのそれぞれ
に各別に設けられ、第5工程Eは搬送路6に沿って設け
られている。そして、治具用搬送路9は該第5工程Eの
下流側で搬送路6から分岐されて塗装ラインの上流側に
戻り、第1工程A及び第2工程Bの間で搬送路5に合流
されている。
かかる構成の塗装ラインでは、車体1及び蓋部品2は、
両者を組付けた状態で搬送路5を搬送され、その搬送途
中の第1工程Aにおいて車体1及び蓋部品2に前記の下
塗り等の処理が施された後に、第2工程Bにおいて車体
1及び蓋部品2が分離されてそのまま搬送路5を搬送さ
れ、その搬送途中の第3工程Cにおいて該車体1及び蓋
部品2に前記の上塗り等の処理が施される。次いで、該
車体1及び蓋部品2はそれぞれ搬送路5から車体用搬送
路7及び蓋部品用搬送路8を各別に搬送され、その搬送
途中の第4工程Dにおいて車体1及び蓋部品2に各別に
艤装が施された後に、両者が搬送路6に合流され、第5
工程Eにおいて車体1及び蓋部品2が再び組付けられ
る。この時、詳細は後述するが、搬送治具4は第2工程
Bから第5工程Eにわたって繰り返し用いられ、蓋部品
2を装着して搬送路5,8,6,9を順に搬送される。
尚、この塗装ラインでは、車体1は図示しないがチェー
ン駆動等により搬送路5,7,6を移動自在な支持台上に支
持されて該搬送路5,7,6を順次搬送され、搬送治具4も
同様に搬送路5,8,6,9を移動自在な支持台上に支持され
て該搬送路5,8,6,9を順次搬送される。
また、蓋部品2としては、自動車のボンネット、トラン
クリッド及び左右の前後のドアを対象とする。
次に、前記搬送治具4を第2図、第3図、第4図
(a),(b)及び第5図に従って詳説する。第2図、
第3図、第4図(a)及び第5図はそれぞれ搬送治具4
の平面図、側面図、背面図及び部分的断面図、第4図
(b)は該搬送治具の作動を説明するための説明図であ
る。
第2図乃至第5図で10L,10Rはそれぞれ搬送治具4の上
部の両側の位置で前後方向に延びてその軸心回りに回動
自在に設けられた第1回転軸、11は該両第1回転軸10L,
10Rの前端部間の中央位置から前方に向かって延びて第
1回転軸10Lと共に回動自在に該第1回転軸10Lに連結さ
れた第2回転軸、12は両第1回転軸10L,10Rの後端部間
の中央位置から後方に向かって延びて第1回転軸10Rと
共に回動自在に該第1回転軸10Rに連結された第3回転
軸、13L,13Rはそれぞれ仮想線示の左右の前後の各ドア2
aに対応して第1回転軸10L,10Rの前後の位置に一対ずつ
設けられたドア装着手段、14は仮想線示のボンネット2b
に対応して第2回転軸11に設けられたボンネット装着手
段、15は仮想線示のトランクリッド2cに対応して第3回
転軸12に設けられたトランクリッド装着手段である。各
装着手段13L,13R,14,15の相互の位置関係はそれぞれに
対応する各蓋部品2の車体1に対する相互の位置関係と
略同一である。
第1回転軸10L,10Rはそのそれぞれの両端部が第2図示
のように搬送治具4のフレーム16の上部の前後の位置に
幅方向に設けられたフレームパイプ17,18に内挿され、
該フレームパイプ17,18間に回動自在に支承されてい
る。また、第2回転軸11は第5図示のように、その後部
がフレームパイプ17の中央部分に内挿されて回動自在に
支承されると共にフレームパイプ15内において動力伝達
機構19Lにより第1回転軸10Lに連結されている。
動力伝達機構19Lは、第15図示のようにフレームパイプ1
7内で第2回転軸11の付近から第1回転軸10L側のフレー
ムパイプ17の開口端に向かって延びて該フレームパイプ
17に回動自在に支承された回転伝達軸20と、フレームパ
イプ17内で第2回転軸11の胴部に設けられたベベルギヤ
21と、第1回転軸10Lの先端部に設けられたベベルギヤ2
2と、該回転伝達軸20に設けられてベベルギヤ21,22のそ
れぞれに噛合されたベベルギヤ23,24とを備え、フレー
ムパイプ17の開口端側の回転伝達軸20の端部には、該回
転伝達軸20を回動させるために駆動力を付与される動力
付与部25Lがスプラインにより該回転伝達軸20の軸方向
に移動自在に連結されている。そして、該動力付与部25
Lはその移動によりフレームパイプ17の開口端部にピン2
6を介して着脱自在とされ、該動力付与部25Lをフレーム
パイプ17から脱離させた状態で回動させることにより回
転伝達軸20が回動されるようになっている。
かかる動力伝達機構19Lでは、上記のように動力付与部2
5Lに回動力を付与して回転伝達軸20を回動させることに
より、その回動がベベルギヤ24及び22を順に介して第1
回転軸10Lに伝達されて該第1回転軸10Lがその軸心回り
に回動され、これと同時にベベルギヤ23及び21を順に介
して第2回転軸11に伝達されて該第2回転軸11がその軸
心回りに回動される。
また、前記第3回転軸12も第2回転軸11と同様にフレー
ムパイプ18の中央部分に内挿されて回動自在に支承され
ると共に、フレームパイプ18内において動力伝達機構19
Lと同じ構成の動力伝達機構(図示しない)により第1
回転軸10Rに連結され、第2図及び第3図示の動力付与
部25Rをフレームパイプ18から脱離させた状態で回動さ
せることにより第1回転軸10R及び第3回転軸12がそれ
らの軸心回りに同時に回動される。
前記ドア装着手段13L,13Rはそれぞれ第3図及び第4図
(a)示のように、第1回転軸10L,10Rから略垂直方向
に延設されて第1回転軸10L,10Rと共に回動自在な装着
ロッド27を備え、該装着ロッド27の両端部には車体1に
各ドア2aを取付けるヒンジピン(図示しない)により車
体1と同様に各ドア2aを開閉自在に取付可能なヒンジ2
8,28が設けられている。そして、装着ロッド27の後方に
は各ドア2cの後端部をそれぞれ吸着保持するための磁性
材料から成る保持部29が第1回転軸10L,10Rにそれぞれ
設けられている。
このドア装着手段13L,13Rでは、第3図及び第4図
(a)示のように、各ドア2aが装着ロッド27のヒンジ2
8,28に車体1への取付姿勢と同一の略垂直姿勢で開閉自
在に取付けられ、その後端部は保持部29により保持され
る。
前記ボンネット装着手段14は第2図及び第3図示のよう
に、第2回転軸11に立設された支持部材30上に中央部が
固定支持されて幅方向に水平に延びる装着ロッド31を備
え、その両端部には車体1にボンネット2bを取付けるボ
ルト(図示しない)により車体1と同様にボンネット2b
を取付可能な装着部32,32が設けられている。そして、
ボンネット2bの前端部内板面を吸着保持するための磁性
材料から成る保持部33が支持部材30の前方で第2回転軸
11に立設された支持部材34上に固定支持されている。
このボンネット装着手段14では、第2図示のように、ボ
ンネット12bが装着ロッド31の装着部32,32に車体1への
取付姿勢と同一の略水平姿勢で取付けられ、その前端部
は第3図示のように保持部33により保持される。そし
て、この時、ボンネット2bの高さがドア装着手段13L,13
Rに装着された各ドア2cの上端の高さと略同一の高さと
なる位置に支持部材30,34が設けられている。
前記トランクリッド装着手段15は第2図及び第3図示の
ように、第3回転軸12に立設された支持部材35上に中央
部が固定支持されて幅方向に水平に延びる装着ロッド36
を備え、その両端部には車体1にトランクリッド2cを取
付けるボルト(図示しない)により車体1と同様にトラ
ンクリッド2cを取付可能な装着部37,37が設けられてい
る。そして、トランクリッド2cの後部内板面を吸着保持
するための磁性材料から成る保持部38が支持部材35の後
方で第3回転軸12に立設された支持部材39上に固定支持
されている。
このトランクリッド装着手段15では、第2図示のよう
に、トランクリッド2cが装着ロッド36の装着部37,37に
車体1への取付姿勢と同一の略水平姿勢で取付けられ、
その後部は第3図示のように保持部38により保持され
る。そして、この時、トランクリッド2cの高さがボンネ
ット2bと同様に各ドア2cの上端の高さと略同一の高さと
なる位置に支持部材35,39が設けられている。
かかる搬送治具4では、各蓋部品2が上記のように車体
1への取付姿勢と同一の姿勢で各装着手段14,15,13L,13
Rに取付けられると共に、各装着手段14,15,13L,13Rの相
互の位置関係も各蓋部品2の車体1に対する位置関係に
対応しているので、その位置関係もほぼ維持される。
また、詳細は後述するが、搬送治具4に装着されたこれ
らの蓋部品2の内板面を前記第3工程Cにおいて塗装す
る際には、前記動力付与部25L,25Rに同時に前記したよ
うに駆動力を付与して各回転軸10L,10R,11,12を180度回
動させることによって第4図(b)示のように、各蓋部
品2の各装着手段14,15,13L,13Rと共に同時に180度回動
され、その内板面が搬送治具4に対して外側に向けられ
る。
尚、各回転軸10L,10R,11,12を全て前記動力伝達機構19
L,19R等により連結して同時に回動するようにすること
も可能であることはもちろんであるが、この場合には、
搬送治具4に装着された各蓋部品2を同時に所定の角度
回動させるためには大きな駆動力が必要となる。これに
対して、本実施例では、第1回転軸10L及び第2回転軸1
1を同時に回動するように連結し、これとは別に第1回
転軸10R及び第3回転軸12を同時に回動するように連結
しているので、比較的小さな駆動力で各蓋部品2を回動
させることができる。
次に、前記第2工程Bに設けられた蓋部品脱着装置3を
第6図乃至第8図に従って詳説する。第6図、第7図及
び第8図はそれぞれ蓋部品脱着装置3の平面図、側面図
及び説明的斜視図である。
第6図乃至第8図で、B1,B2,B3はそれぞれ第2工程B
において前記搬送路5の途中に上流側から順に等間隔で
設けられた第1、第2及び第3作業ステーション、40は
車体1に閉状態で取付けられている各ドア2aを開くため
に第1作業ステーションB1において搬送路5の両側方に
一対ずつ設けられたドアオープナ、41,42はそれぞれ第
2作業ステーションB2において搬送路5の上方に設けら
れたボンネット脱着装置及びトランクリッド脱着装置、
43は第2作業ステーションB3において搬送路5の両側方
に一対ずつ設けられたドア脱着装置、44は前記搬送治具
4の動力付与部25L,25Rに駆動力を付与して各回転軸10
L,10R,11,12を回動させるために第3作業ステーションB
3において搬送路5の両側に設けられた回動手段として
のロボットである。
搬送路5には第8図示のように前記治具用搬送路9から
前記搬送治具4が車体1の上流側の位置に搬入され、車
体1と搬送治具4とが等間隔で交互に間欠的に前後方向
に搬送される。そして、該車体1及び搬送治具4はそれ
ぞれ前記第1、第2及び第3作業ステーションB1,B2
B3に順次位置決めされる。
前記各ドアオープナ40は第6図及び第7図示のように搬
送路5の側方に立設された主軸45の上端部に回動自在に
設けられたL型アーム46を備え、該アーム46の先端部に
は、第1作業ステーションB1に位置決めされる車体1に
閉状態で取付けられているドア2aに係脱自在な係止片47
が設けられている。そして、各ドアオープナ40は、第1
作業ステーションB1に車体1が位置決めされた時に各ド
ア2aの側方に位置し、その係止片47が各ドア2aに向かう
ようにL型アーム46が回動され、該係止片47が各ドア2a
に係止される。そして、該係止状態で、アーム46が上記
と逆に回動され、これによってドア2aが開かれる。
前記ボンネット脱着装置41は、第6図及び第7図示のよ
うに、第2作業ステーションB2に位置決めされる車体1
のボンネット2bの上方位置に、該ボンネット2bを着脱自
在に把持する把持手段48と、ボンネット2bを車体1に取
付けているボルトを脱着するボルト脱着手段49とを備
え、これらは、第2作業ステーションB2において搬送路
5の上方に設けられたメインフレーム50から前方に向か
って延設されたアームフレーム51の先端部に設けられ、
昇降手段52により昇降自在とされている。この把持手段
48及びボルト脱着手段49は、前記搬送治具4が第2作業
ステーションB2に位置決めされた時には前記ボンネット
装着手段14の上方に位置する。
前記トランクリッド脱着装置42は、ボンネット脱着装置
40と同様に、トランクリッド2cを着脱自在に把持する把
持手段53と、トランクリッド2cを車体1に取付けている
ボルトを脱着するボルト脱着手段54とを備え、これら
は、前記メインフレーム50から後方に向かって延設され
たアームフレーム55の先端部に設けられ、昇降手段56に
より昇降自在とされている。この把持手段53及びボルト
脱着手段54は、前記搬送治具4が第1作業ステーション
B1に位置決めされた時には前記トランクリッド装着手段
15の上方に位置する。
これらの脱着装置41,42の把持手段48,53及びボルト脱着
手段49,54は、車体1が第2作業ステーションB2に位置
決めされた時に、それぞれ昇降手段52,56によりボンネ
ット2b及びトランクリッド2cに向かって下降され、ボン
ネット2b及びトランクリッド2cがそれぞれ把持手段48,5
3により把持されると共にボルト脱着手段49,54によりボ
ルトがはずされて取外され、次いで、把持手段48,53及
びボルト脱着手段49,54が上昇されてボンネット2b及び
トランクリッド2aが車体1から脱離される。この時、ボ
ンネット2b及びトランクリッド2cは車体1への取付姿勢
と同一の略水平姿勢で把持手段48,53に保持される。ま
た、はずされたボルトはボルト脱着手段49,54により保
持される。
そして、上記のようにボンネット2b及びトランクリッド
2cを把持して上昇した把持手段48,53及びボルト脱着手
段49,54は、車体1に続いて搬送治具4が第2作業ステ
ーションB2に位置決めされた時に、上記と逆の作動によ
りボンネット2b及びトランクリッド2cをそれぞれその水
平姿勢を維持して搬送治具4のボンネット装着手段14,1
5に前記したように取付ける。この時、ボンネット2b及
びトランクリッド2cは、ボルト脱着手段49,54によりこ
れらを車体1から取外した際に保持されたボルトにより
該装着手段14,15に取付けられる。
前記ドア脱着装置43は、第6図及び第7図示のように、
第2作業ステーションB2に位置決めされる車体1の開状
態の各ドア2aの側方位置に、各ドア2aを着脱自在に把持
する把持手段57と各ドア2aを車体1に取付けているヒン
ジピンを脱着するヒンジピン脱着手段58を備え、把持手
段57は搬送路5の側方に該搬送路5に向かって斜めに敷
設されたレール59を車体1の開状態のドア2aの内板面に
沿って移動自在に設けられている。そして、ヒンジピン
脱着手段58は、第2作業ステーションB2において搬送路
5の上方に設けられたメインフレーム60にレール59の上
方位置で設けられた基台61にレール59と平行に敷設され
たレール62,62に移動自在に該基台61から延設されたア
ームフレーム63の先端部に設けられ、昇降手段64により
昇降自在とされている。
これらの各把持手段57及びヒンジピン脱着手段58は、第
2作業ステーションB2に各ドア2aが開かれた状態で車体
1が位置決めされた時に、それぞれレール59及びレール
62,62を各ドア2aの内板面に沿って車体1のヒンジ(図
示しない)に向かって移動される。そして、ドア2aが把
持手段57により把持されると共に、ヒンジピン脱着手段
58が昇降手段64によりヒンジに向かって下降してヒンジ
ピンをはずして各ドア2aを車体1から取外し、次いで、
各把持手段57及びヒンジピン脱着手段58がそれぞれレー
ル59及びレール62,62を後退して各ドア2aが車体1から
脱離される。この時、ドア2aは車体1への取付姿勢と同
一の略垂直姿勢で把持手段57に保持される。また、はず
されたヒンジピンはヒンジピン脱着手段58により保持さ
れる。
そして、上記のようにドア2aを把持して後退した把持手
段57及びヒンジピン脱着手段58は、前記搬送治具4が第
2作業ステーションB2に位置決めされた時に、前記各ド
ア装着手段13L,13Rの側方に位置し、上記と逆の作動に
より各ドア2aをその開状態の垂直姿勢を維持して装着手
段13L,13Rに取付る。この時、各ドア2aはヒンジピン脱
着手段58によりこれを車体1から取外した際に保持され
たヒンジピンにより装着手段13L,13Rに開状態で取付け
られる。そして、搬送治具4に取付けられた各ドア2aは
第2作業ステーションB2で搬送路5の側方に第5図示の
ように設けられたドアクローザ65により閉状態とされ
る。
かかる蓋部品脱着装置3の全体の作動を第8図に従って
次に説明する。
第2工程Bにおいて各作業ステーションB1,B2,B3に順
次位置決めされる車体1は、まず第1作業ステーション
B1において、閉状態で取付けられている各ドア2aがドア
オープナ40により開かれ、次いで、第2作業ステーショ
ンB2において各脱着装置41,42,43により前記したように
各蓋部品2がその姿勢を維持して一斉に取外される。そ
して、第3作業ステーションB3を通過した後、搬送路5
を次の第3工程Cに向かって搬送される。
一方、搬送治具4は車体1に続いてまず、第1作業ステ
ーションB1を通過した後に第2作業ステーションB2にお
いて、各脱着装置41,42,43により前記したように各蓋部
品2がその姿勢を維持して取付けられる。この時、搬送
治具4の各装着手段13L,13R,14,15の位置関係はそれぞ
れに対応する蓋部品2の車体1に対する位置関係とるあ
く同一であるので、各蓋部品2は搬送治具4に一斉に取
付けられる。次いで、搬送治具4は第3作業ステーショ
ンB3においてその前記動力付与部25L,25Rに前記ロボッ
ト44,44により駆動力が付与され、これによって前記し
たように搬送治具4の各回転軸10L,10R,11,12が180度回
動されて搬送治具4に装着された各蓋部品2の内板面が
前記した第4図(b)示のように外側に向けられ、この
状態で車体1に続いて搬送路5を第3工程Cに向かって
搬送される。
次に、第3工程Cにおける車体1及び蓋部品2への具体
的な上塗り方法を第9図に従って説明する。第9図は第
3工程Cにおける塗装ラインの説明的斜視図である。
第9図で66は前記搬送路5に沿って設けられたベースコ
ートブースであり、その下流側には図示しないクリアコ
ートブースが設けられ、第3工程Cにおける前記の上塗
り処理では車体1及び蓋部品2にベースコート及びクリ
アコートを順次施すようにしている。ベースコートブー
ス66は、塗装ロボット67、搬送治具4の各回転軸10L,10
R,11,12を回動させるための前記ロボット44、レシプロ
ケータ68、塗装ロボット69、塗装ロボット70及びレシプ
ロケータ71を搬送路5の上流側から順に備えている。
搬送路5を順次搬送される車体1及び搬送治具4は、ベ
ースコートブース66内に進入し、塗装ロボット67、ロボ
ット44、レシプロケータ68、塗装ロボット69、塗装ロボ
ット70及びレシプロケータ71の位置に順次搬入される。
そして、各塗装ロボット67,69,70は、以下に説明するよ
うに、その位置に車体1が搬入された時には車体1に対
応した動作をして車体1に塗装を施し、搬送治具4が搬
入された時には該搬送治具4に装着されている蓋部品2
に対応した動作をして各蓋部品2に塗装を施し、従っ
て、2通りの作動をする。
搬送路5を搬送される車体1はベースコートブース66内
において、まず、塗装ロボット67により車体1のエンジ
ンルーム1a、トランクルーム1b及びドア取付開口1cの周
縁部が塗装され、次いで、車体1の上方からレシプロケ
ータ68によりルーフ1d等の車体1の上面がその上方から
予備塗装された後に、塗装ロボット69により車体1の側
面がその側方から予備塗装される。そして、その後に塗
装ロボット70及びレシプロケータ71により順次車体1の
側面及び上面が再度塗装され、これによってベースコー
トが重ね塗りで施される。
一方、車体1に続いて搬送路5を搬送される搬送治具4
に前記第2工程Bにおいて装着された各蓋部品2は、前
記したようにその内板面を外側に向けた状態で、まず、
塗装ロボット67によりその内板面が塗装され、次いで、
ロボット44により搬送治具4の各回転軸10L,10R,11,12
が180度回動されて各蓋部品2の外板面が外側に向けら
れた後に、レシプロケータ68によりボンネット2b及びト
ランクリッド2cの外板面が上方から予備塗装され、次い
で、塗装ロボット69により各ドア2aの外板面が側方から
予備塗装される。そして、その後に塗装ロボット70及び
レシプロケータ71により順次各ドア2aの外板面とボンネ
ット2b及びトランクリッド2cの外板面とが再度塗装さ
れ、これによってベースコートが重ね塗りで施される。
上記のベースコートが終了した後に、車体1及び蓋部品
2は、搬送路5を順次搬送されながらさらに、クリアコ
ートブースを通り、第1の例と同様に、上記したベース
コート処理と同様の処理が繰り返される。そして、該ク
リアコートの後に、車体1及び蓋部品2は、搬送路5を
搬送されながら図示しない乾燥炉を通って乾燥され、次
いで、前記車体用搬送路7と蓋部品用搬送路8とに別れ
て搬送され、その搬送途中で前記第4工程Dにおいて艤
装が施される。
上述したように、蓋部品2の上塗り処理においては、各
蓋部品2が車体1に対する取付姿勢及び相互の位置関係
を維持して搬送治具4に装着されるので、車体1及び搬
送治具4を同一の塗装ラインを搬送しながら各蓋部品2
と車体1とに同一の塗装装置を用いて塗装を施すことが
できる。
この時、上記のように各塗装ロボット67,69,70に車体1
の塗装と蓋部品2の塗装とで各別の作動をさせる必要が
あるが、搬送治具4に装着されている各蓋部品2の姿勢
及び相互の位置関係が車体1の形状にほぼ対応している
ので、各塗装ロボット67,69,70の車体1及び蓋部品2の
それぞれに対する作動が大きな差異はなく、従って、各
塗装ロボット67,69,70の構成及び作動がそれほど複雑に
なるものではない。そして、特に蓋部品2のうちボンネ
ット2b及びトランクリッド2cは水平姿勢で搬送治具4に
装着されるので、その外板面の塗装と車体1の上面の塗
装とにおいては、上記のように、簡単な塗装装置である
同一のレシプロケータ68,71を用いることができる。
また、搬送治具4に装着された各蓋部品2が各回転軸10
L,10R,11,12の回りに回動自在とされているので、上記
のように各蓋部品2を回動させてその内板面及び外板面
を外側に向けることによって、各塗装ロボット67,69,70
は比較的容易な作動で各蓋部品2の内板面及び外板面を
塗装することができる。
さらに、前記塗装ロボット70により各ドア2aを塗装した
後には、その塗料がしばらくの間浮遊していることがあ
るが、前記したようにボンネット2b及びトランクリッド
2cが各ドア2aの上端と略同一の高さで搬送治具4に装着
されているので、その塗料がボンネット2bやトランクリ
ッド2cの外板面に付着するのが防止され、これらを均一
に塗装するこができる。
次に、前記第5工程Eにおけるライン構成及びその作動
を第10図に従って説明する。第10図は該ライン構成の説
明的斜視図である。
第5工程Eにおけるラインでは、前記搬送路6の途中に
その上流側から順に設けられた第1作業ステーションE1
と第2作業ステーションE2とに、前記ドアオープナ40と
前記各脱着装置41,42,43とが第6図及び第7図示と同様
に配設されている。
蓋部品2を装着した搬送治具4と車体1とは、前記蓋部
品用搬送路8及び車体用搬送路7から搬送路6に合流さ
れる際に搬送治具4が車体1の下流側に位置するように
合流され、搬送治具4及び車体1がこの順で搬送路6を
交互に搬送されて各作業ステーションE1,E2に順次位置
決めされる。この時、各蓋部品2はその外板面を外側に
向けて搬送治具4に装着されている。
そして、搬送治具4はまず、第1作業ステーションE1
おいて、閉状態の垂直姿勢で装着されている各ドア2aが
開かれ、次いで、第2作業ステーションE2において、ボ
ンネット脱着装置41及びトランクリッド脱着装置42によ
りボンネット2b及びトランクリッド2cが車体1からの取
外しと同様に水平姿勢を維持して取外され、同時に、各
ドア脱着装置43により各ドア2aが車体1からの取外しと
同様に垂直姿勢を維持して取外される。その後に、搬送
治具4は搬送路6から前記治具用搬送路9に移載されて
前記搬送路5に搬送される。
一方、車体1は第1作業ステーションE1を通過した後
に、第2作業ステーションE2において、ボンネット脱着
装置41及びトランクリッド脱着装置42によりボンネット
2b及びトランクリッド2cが搬送治具4への取付と同様に
水平姿勢を維持して取付けられ、同時に、各ドア脱着装
着43により各ドア2aが搬送治具4への取付と同様に垂直
姿勢を維持して取付けられる。その後に、車体1は搬送
路6をそのまま搬送される。
以上説明したように、本実施例では、搬送治具4は各蓋
部品2を車体1に対する相互の位置関係及び取付姿勢を
略維持して装着するので、搬送路5及び搬送路6でこの
搬送治具4と車体1とを交互に搬送することによって、
比較的容易な構成の脱着装置3により該搬送治具4及び
車体1の間で効率よく各蓋部品2の授受を行うことがで
きる。
そして、搬送治具4に装着された各蓋部品2が各回転軸
10L,10R,11,12と共にその軸心回りに回動自在であるの
で、各蓋部品2を前記したように回動させることによっ
てその内板面及び外板面に効率よく塗装を施すことがで
きる。
尚、本実施例においては、4ドアの自動車に対応して搬
送治具4を構成したが、2ドアの自動車に対応して搬送
治具を構成して本実施例と同様に塗装ラインを構成する
こともできることはもちろんである。
(効果) 上記の説明から明らかなように、本考案の自動車の蓋部
品の搬送治具によれば、各蓋部品に対応する各装着手段
が回転軸の回りに回動自在であることによって、搬送治
具に装着された各蓋部品を該回転軸の回りに回動させる
ことによりその内板面及び外板面をその塗装に適した方
向に向けることができ、各蓋部品を搬送治具に装着した
ままで搬送しながらその内外板面を効率よく塗装するこ
とができる。そして、各蓋部品が車体に対する相互の位
置関係を略維持して搬送治具に装着されることによっ
て、該搬送治具と車体との間で容易に各蓋部品の授受を
行うことができる。
そして、各装着手段が各蓋部品を車体への取付姿勢と略
同一の姿勢で装着する位置に設けられているときには、
各蓋部品の相互の位置関係だけでなくその姿勢をも維持
して各蓋部品を該搬送治具と車体との間で授受すること
ができ、該授受をさらに容易に行うことができると共
に、搬送治具に装着された蓋部品と車体とを同一の塗装
ラインで搬送しながら塗装することができ、塗装ライン
の構成の小型化を図ることができる。
また、各装着手段が同時に回動自在に相互に連結されて
いるときには、各装着手段のいずれか一つを回動させる
ことにより搬送治具に装着された各蓋部品を同時に回動
させることができ、各蓋部品を効率よく回動させてその
内外板面を塗装することができる。
また、各装着手段のうちボンネット装着手段がドア装着
手段の一方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連結さ
れ、トランクリッド装着手段がドア装着手段の他方と同
時に回動自在に該ドア装着手段に連結されているときに
は、搬送治具に装着された各蓋部品の回動及びその所定
の姿勢への位置決めを比較的小さな回動力で効率よく行
うことができる。
さらに、各装着手段を回動させるために搬送治具外に設
けた回動手段と連結自在の動力付与部が設けられている
ときには、該動力付与部に搬送治具外の回動手段から駆
動力を付与することにより該搬送治具に装着された各蓋
部品を回動させることができ、従って、各蓋部品を回動
させるためのモータ等の駆動装置を該搬送治具ごとに設
ける必要がなく、該搬送治具を簡略な構成とすることが
できる。更に、該搬送治具にこのような駆動装置を設け
たときに該駆動装置に対して必要となる乾燥炉を通すた
めの耐熱処理や、塗装ブースを通すための防爆処理等が
不要となるので、該搬送治具やその外部の回動手段であ
る駆動装置を廉価に製造することができる。そして、該
搬送治具が簡略な構成であることによって、各蓋部品と
共に該搬送治具に塗装を施してその各部に塗料が付着し
てもその機能等がほとんど影響を受けず、耐久性に優れ
た搬送治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車の蓋部品の搬送治具の一例を用
いて構成した塗装ラインの概略的構成を説明するための
ブロック図、第2図、第3図、第4図(a)及び第5図
はそれぞれ該搬送治具の平面図、側面図、背面図及び部
分的断面図、第4図(b)は該搬送治具の作動を説明す
るための説明図、第6図乃至第8図はそれぞれ第1図の
塗装ラインにおける蓋部品脱着装置の平面図、側面図及
び説明的斜視図、第9図は車体及び蓋部品を塗装するラ
インの説明的斜視図、第10図は蓋部品を車体に取付ける
ラインの説明的斜視図である。 1…車体、2…蓋部品 2a…ドア、2b…ボンネット 2c…トランクリッド、4…搬送治具 10L,10R,11,12…回転軸 13L,13R…ドア装着手段 14…ボンネット装着手段 15…トランクリッド装着手段 25L,25R…動力付与部 44…回動手段(ロボット)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のボンネットやドア等の蓋部品に塗
    装を施す際に該蓋部品を着脱自在に装着して塗装ライン
    を搬送される搬送治具であって、少なくとも自動車のボ
    ンネット、トランクリッド及び左右のドアをそれぞれ搬
    送方向に略平行な姿勢で着脱自在に装着するボンネット
    装着手段、トランクリッド装着手段及び一対のドア装着
    手段を備え、該一対のドア装着手段が搬送方向に向かっ
    て両側の位置に、該ボンネット装着手段及びトランクリ
    ッド装着手段がそれぞれ該ドア装着手段を挟んで前後の
    位置に設けられ、且つ各装着手段が搬送方向に設けられ
    た回転軸の回りに回動自在に設けられていることを特徴
    とする自動車の蓋部品の搬送治具。
  2. 【請求項2】前記各装着手段がそれに対応する各蓋部品
    を自動車の車体への取付姿勢と略同一の姿勢で装着する
    位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車の蓋部品の搬送治具。
  3. 【請求項3】前記各装着手段が同時に回動自在に相互に
    連結されていることを特徴とする請求項1記載の自動車
    の蓋部品の搬送治具。
  4. 【請求項4】前記ボンネット装着手段が前記一対のドア
    装着手段の一方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連
    結され、前記トランクリッド装着手段が前記一対のドア
    装着手段の他方と同時に回動自在に該ドア装着手段に連
    結されていることを特徴とする請求項1記載の自動車の
    蓋部品の搬送治具。
  5. 【請求項5】前記各装着手段を回動させるための駆動力
    を付与される動力付与部が少なくとも同時に回動自在な
    前記装着手段の一つに連結して設けられ、該動力付与部
    に前記搬送治具の外部の回動手段から駆動力を付与する
    ことにより各装着手段が回動されることを特徴とする請
    求項3または請求項4記載の自動車の蓋部品の搬送治
    具。
JP1989033238U 1989-03-27 1989-03-27 自動車の蓋部品の搬送治具 Expired - Lifetime JPH075880Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61187964A (ja) * 1985-02-14 1986-08-21 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車の塗装装置
JPS6230574A (ja) * 1985-07-31 1987-02-09 Honda Motor Co Ltd 車体塗装ラインにおける開閉装置

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