JP3636384B2 - 自動車塗装システム - Google Patents

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B13/00Machines or plants for applying liquids or other fluent materials to surfaces of objects or other work by spraying, not covered by groups B05B1/00 - B05B11/00
    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0452Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles the conveyed articles being vehicle bodies

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、4ドアタイプの車体の前部および後部のドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の製造ラインにおいては、ドアを開いてドア内板部に対しても塗装が施されるようになっており、ドアの開閉およびドア内板部の塗装は、通常、ドア開閉装置および塗装ロボットによりそれぞれ独立して行われるようになっている。
【0003】
上記のドア塗装装置は、特開昭62−79882号公報および特開平04−108553号公報に開示されているように、塗装範囲の略中心位置となるドアのガラス溝にドアの外側からピン部材を挿入し、このピン部材を水平方向に移動させることによりドアを開閉するようになっている。
【0004】
従って、従来、4ドアタイプの自動車に対して塗装する場合には、前部ドア用の塗装ロボットの動作が後部ドア用のドア開閉装置に干渉されないように、一方の前部ドア側と他方の後部ドア側とを塗装する第1塗装ステーションと、他方の前部ドア側と一方の後部ドア側とを塗装する第2塗装ステーションとに区分けし、各ステーションにそれぞれの塗装に対応するドア開閉装置および塗装ロボットを十分に離反させて配置した自動車塗装システムが採用されるようになっている(特開平05−31414号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動車塗装システムでは、2つに区分けされた塗装ステーションにおいて塗装を施すようになっているため、塗装ブース長が増大し、結果として塗装ブースの容積の増大が設備費および空調等の操業費の増大を招来するという問題がある。
【0006】
従って、本発明においては、ドア開閉装置と塗装ロボットとの干渉を抑制しながら塗装ブースの容積を減少させることができる自動車塗装システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を解決するために、4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより、全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置していることを特徴としている。
【0008】
また、請求項2の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置していることを特徴としている。
【0009】
また、請求項3の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより、全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位 置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し、上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、上記ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされることを特徴としている。
【0010】
さらに、請求項4の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し、上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、上記ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされることを特徴としている。
【0011】
また、請求項5の自動車塗装システムは、請求項2又は4の上記搬送手段の下方に、該搬送手段の走行に使用される電力を供給するケーブルベア(登録商標)が敷設されていることを特徴としている。
0012
また、請求項の自動車塗装システムは、請求項1〜5の上記ドア開閉手段が上記ドア塗装手段よりも車体の前部側に配置されていることを特徴としている。
0013
また、請求項の自動車塗装システムは、請求項1〜6の上記ドア開閉手段が、上記ドア塗装手段よりも下方の空間部に位置するように、ドア塗装手段の設置位置と同一平面上から垂下された柱状部材の下端部に設けられていることを特徴としている。
【0014】
【作用】
請求項1または2の構成によれば、ドア開閉手段がドアの下部位置において水平方向に支持されながらドアに沿って立ち上げられた昇降部材によって、ピン部材をドアのガラス溝に挿入して開閉するようになっていることから、ドア開閉手段の動作範囲がドア塗装手段の動作範囲の下部において重複するだけになっている。従って、単一の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を抑制した状態で全ドアを同時に開いて塗装することができるため、塗装ブース長を短縮化して塗装ブースの容積を減少させることが可能になっている。
【0015】
また、請求項3又は4の構成によれば、ドア開閉手段の第1アームおよび第2アームがドア塗装手段との動作範囲を最も広くする形態となるため、ドア開閉手段によるドア塗装手段の干渉が一層低減されたものとなり、結果として小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能になっている。
【0016】
また、請求項5の構成によれば、搬送手段の下方にケーブルベア(登録商標)を敷設することによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積をさらに減少させることが可能になっている。また、ドア塗装手段の通常の姿勢を車体側に傾斜させることによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積をさらに減少させることが可能になっている。
【0017】
また、請求項の構成によれば、後部のドアに対応するドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲のみが重複することになるため、小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能になっている。また、請求項の構成によれば、ドア開閉手段がドア塗装手段よりも下方の空間部に位置されることによって、ドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲の重複がさらに低減されるため、小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能になっている。
【0018】
【実施例】
本発明の一実施例を図1ないし図5を用いて説明する。本実施例に係る自動車塗装システムは、図1に示すように、溝条部15と溝条部15の両側壁15a・15aの上部に形成された支持収容部16・16とを有する塗装ブース内に設けられている。溝条部15の中心部には、一対の第1搬送レール18・18が敷設されており、第1搬送レール18・18には、車体1を支持する第1搬送台車4が矢符方向に走行可能に設けられている。
【0019】
一方、溝条部15の両側に配置された各支持収容部16には、第1搬送レール18・18に対して平行に一対の第2搬送レール14・14が敷設されており、第2搬送レール14・14には、第1搬送台車4の搬送速度に追従して走行可能な第2搬送台車13が進退移動可能に設けられている。また、これらの第2搬送レール14・14間には、第2搬送台車13の走行に使用される電力を供給するケーブルベア(登録商標)26が敷設されており、ケーブルベア(登録商標)26は、第2搬送台車13の下方に位置することによって、塗装ブース幅を短縮化させるようになっている。尚、車体1を塗装ブース内の所定位置に停止させて塗装を施すのであれば、上記の第2搬送レール14・14等は不要である。
【0020】
上記の第2搬送台車13には、図2に示すように、車体1の前部ドア2および後部ドア3を開閉するドア開閉装置5と、前部ドア2の内側を塗装する前部ドア塗装ロボット6と、後部ドア3の内側を塗装する後部ドア塗装ロボット8とが車体1の前部側(塗装時の搬送方向の下流側)からこの順に設けられている。尚、上記の前部ドア塗装ロボット6および後部ドア塗装ロボット8からなる2組のロボットは、作業時間に余裕があるときは1組であっても良い。
【0021】
上記の前部ドア塗装ロボット6および後部ドア塗装ロボット8は、図1に示すように、ベース部材7に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有するように、ベース部材7に旋回部材9を旋回可能に設け、旋回部材9に第1アーム10と第2アーム11とをこの順に回動および旋回可能に設けた構成にされている。そして、第2アーム11の自由端には、塗料を噴射する塗装ノズル12が設けられており、塗装ノズル12は、図3に示すように、実線で囲まれた動作範囲Aの任意の位置に移動されるようになっている。
【0022】
また、ベース部材7の第1軸目の旋回軸は、上方が車体1側となるように傾斜されている。これにより、前部および後部ドア塗装ロボット6・8は、通常の姿勢が車体1側に傾斜した状態となっており、ベース部材7と車体1との間隔を狭めて塗装ブース幅を短縮化させるようになっている。
【0023】
一方、ドア開閉装置5は、図4(a)・(b)および図5に示すように、上端部が第2搬送台車13の上面に固設され、第2搬送台車13の側面および溝条部15の側壁15aに沿って溝条部15の底面近傍まで立ち下げられた柱状部材19を有している。柱状部材19の下端部には、前部ドア2および後部ドア3に対して開閉動作を行う一対のスカラー型ロボットからなるドア開閉機構27・27が設けられており、これらのドア開閉機構27・27は、前部および後部ドア塗装ロボット6・8よりも下方の空間部に位置されることによって、ドア開閉機構27の動作範囲と前部および後部ドア塗装ロボット6・8の動作範囲Aとの重複部分が最小限となるように設定されている。
【0024】
上記の各ドア開閉機構27は、柱状部材19の下端部に回動可能に設けられた第1アーム20と、第1アーム20の自由端に回動可能に設けられた第2アーム21とを有している。第1アーム20および第2アーム21の回動方向は、これらのアーム20・21が車体1の下部位置において水平移動するように水平方向に設定されており、ドア開閉機構27の動作範囲と前部および後部ドア塗装ロボット6・8の動作範囲Aとの重複部分が最小限となるように設定されている。
【0025】
上記の第2アーム21の自由端には、ドア壁面に沿うように立設された昇降部材22が設けられている。昇降部材22には、ロッド部材23が昇降可能に備えられており、ロッド部材23の上端部には、ピン部材24が回動可能に設けられている。また、昇降部材22には、車体1のドア位置を検出する位置決めセンサ25が設けられており、ドア開閉機構27は、位置決めセンサ25がドア位置を検出するまで第1アーム20および第2アーム21により昇降部材22を水平移動させた後、ピン部材24をガラス溝に挿入させ、昇降部材22を逆方向に水平移動させることによって、前部または後部ドア2・3を開閉させるようになっている。
【0026】
上記の構成において、自動車塗装システムの動作について説明する。先ず、図1に示すように、第2搬送台車13が塗装ブースの塗装開始位置となる車体1の搬送方向の上流位置に移動されて待機状態にされることになる。そして、第1搬送台車4により車体1が塗装ブース内に搬入され、所定位置に到達すると、車体1の両側に位置する第2搬送台車13・13が走行を開始し、車体1と第2搬送台車13・13とが所定の位置関係を維持するように、第2搬送台車13・13が第1搬送台車4に追従して走行することになる。
【0027】
次に、各第2搬送台車13に設けられたドア開閉装置5が作動され、柱状部材19を中心として左右対称に設けられた第1アーム20・20および第2アーム21・21が位置決めセンサ25・25により前部ドア2および後部ドア3のドア位置が検出されるまで水平方向に回動され、昇降部材22が水平移動されることになる。この後、昇降部材22・22のロッド部材23・23が昇降され、ロッド部材23・23の上端部に設けられたピン部材24・24が前部ドア2および後部ドア3のガラス溝に挿入された後、第1アーム20・20および第2アーム21・21により昇降部材22が逆方向に水平移動されることによって、前部ドア2および後部ドア3が開かれることになる。
【0028】
上記の第1アーム20・20および第2アーム21・21は、図2に示すように、前部ドア2および後部ドア3が所定の角度で開かれるまで回動されることになり、後部ドア3を開く第1アーム20および第2アーム21は、第1アーム20が車体1に対して平行となるように回動され、第2アーム21が後部ドア3に対して平行となるように回動されることになる。この後、前部ドア塗装ロボット6および後部ドア塗装ロボット8が作動され、前部ドア2および後部ドア3のドア内板部への塗装作業が開始されることになる。
【0029】
上記の塗装作業の開始によって、前部および後部ドア塗装ロボット6・8が前部および後部ドア2・3の内側に塗料を吹き付けることになる。この際、図3に示すように、第1アーム20・20、第2アーム21・21、および昇降部材22・22等のドア開閉機構27は、ドア枠の上端から下端の間におけるドア外側面に位置している。従って、塗料は、ドア開閉機構27が前部ドア2および後部ドア3を介して反対側に位置した状態となっているため、ドア開閉機構27に殆ど付着することがない。
【0030】
また、ドア開閉機構27は、前部ドア塗装ロボット6および後部ドア塗装ロボット8が設置された第2搬送台車13の同一平面上から柱状部材19により立ち下げた位置に設置されており、第1アーム20および第2アーム21を介して前部および後部ドア2・3の下部側から昇降部材22によりピン部材24をガラス溝に挿入させるようになっている。従って、ドア開閉機構27の動作範囲が前部および後部ドア塗装ロボット6・8の動作範囲Aに僅かに重複するだけとなっていることから、図2に示すように、前部ドア塗装ロボット6が後部ドア3用のドア開閉機構27の上方に位置していても、前部ドア塗装ロボット6は、ドア開閉装置5に殆ど干渉されることなく塗装作業を実施することが可能になっている。
【0031】
さらに、後部ドア3を開くドア開閉機構27の第1アーム20が車体1に対して平行とされ、第2アーム21が後部ドア3に対して平行とされているため、前部ドア塗装ロボット6の塗装時の作業空間が一層拡大したものになっている。これにより、前部ドア塗装ロボット6における塗装作業時のドア開閉装置5による干渉が一層低減されたものになっている。
【0032】
この後、前部および後部ドア塗装ロボット6・8による塗装作業が完了すると、これらのドア塗装ロボット6・8が退避され、前部ドア2および後部ドア3がドア開閉装置5により閉められることになる。そして、車体1が次工程に搬送される一方、第2搬送台車13・13が逆方向に走行されて塗装ブースの塗装開始位置に復帰されることになる。
【0033】
このように、本実施例の自動車塗装システムは、図1に示すように、4ドアタイプの車体1の前部および後部ドア2・3のガラス溝にピン部材24をそれぞれ挿入し、これらピン部材24を水平移動させることにより全ドア2・3を開いてドア内板部を塗装するようになっており、車体1に沿って平行配置されている支持収容部(第2搬送手段13)と、支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材(第1アーム・第2アーム11)の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズル12を備え、該塗装ノズル12を上記ドア2・3の内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段(前部および後部ドア塗装ロボット6・8)と、ドア塗装手段と隣接して支持収容部に配設され上記ピン部材24を昇降可能に支持し、上記ドア2・3に沿うように立設された昇降部材22をと、ドア2・3より下方の位置で昇降部材22を支持するアーム20・21とを備え、アーム20・2を回動させて昇降部材22を水平移動させることにより、ドア2・3を開閉させるドア開閉手段(ドア開閉機構27)とを各ドア2・3に対応して有していることを第1の特徴としている。
【0034】
また、本実施例の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体1を搬送しながら、ドア内板部を塗装するものであり、搬送される車体1の左右方向に配設され、塗装時に車体1の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送手段(第2搬送台車13)に、車体1の左側および右側のドア2・3に対応するドア塗装手段およびドア開閉手段をそれぞれ設けたことを第2の特徴としている。
【0035】
これにより、ドア開閉手段は、ドア2・3の下部位置において水平方向に支持されながらドア2・3に沿って立ち上げられた昇降部材22によって、ピン部材24をドア2・3のガラス溝に挿入して開閉するようになっていることから、ドア開閉手段の動作範囲は、ドア塗装手段の動作範囲の下部において重複するだけになっている。従って、単一の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を抑制した状態で全ドアを同時に開いて塗装することができるため、塗装ブース長を短縮化して塗装ブースの容積を減少させることが可能になっている。
【0036】
また、本実施例の自動車塗装システムは、搬送台車(第2搬送台車13)の下方に、該搬送台車の走行に使用される電力を供給するケーブルベア(登録商標)26を敷設することを第3の特徴とすることによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積を減少させることが可能になっている。
【0037】
また、本実施例の自動車塗装システムは、ドア塗装手段がベース部材7に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体1側となるように傾斜されていることを第4の特徴としている。これにより、ドア塗装手段の通常の姿勢を車体1側に傾斜させることによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積を減少させることが可能になっている。
【0038】
また、本実施例の自動車塗装システムは、ドア開閉手段をドア塗装手段よりも車体1の前部側に配置させたことを第5の特徴としている。これにより、後部のドア2に対応するドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲のみが重複することになるため、塗装作業時におけるドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を一層低減させることが可能になっている。
【0039】
また、本実施例の自動車塗装システムは、ドア開閉手段が、ドア塗装手段よりも下方の空間部に位置するように、ドア塗装手段の設置位置と同一平面上から垂下された柱状部材19の下端部に設けられていることを第6の特徴としている。これにより、ドア開閉手段がドア塗装手段よりも下方の空間部に位置し、ドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲の重複がさらに低減されることになるため、塗装作業時におけるドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を一層低減させることが可能になっている。
【0040】
また、本実施例の自動車塗装システムは、ドア開閉手段のアームが、昇降部材22を支持する第2アーム21と、該第2アーム21を支持する第1アーム20と有しており、第1アーム20及び第2アーム21をそれぞれ回動させることにより上記昇降部材22を水平移動させるようになっており、後部のドア3に対応する上記ドア開閉手段は、該ドア3を開状態としたときに、上記第2アーム21が該ドア3に対して平行とされ、上記第1アーム20が車体1に対して平行とされることを第7の特徴としている。これにより、第1アーム20および第2アーム21がドア塗装手段の動作範囲を最も広くする形態となるため、ドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲の重複をさらに低減させ、塗装作業時におけるドア開閉手段によるドア塗装手段の干渉を一層低減させることが可能になっている。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明は、以上のように、4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置している構成である。
【0042】
これにより、ドア開閉手段がドアの下部位置において水平方向に支持されながらドアに沿って立ち上げられた昇降部材によって、ピン部材をドアのガラス溝に挿入して開閉するようになっていることから、ドア開閉手段の動作範囲がドア塗装手段の動作範囲の下部において重複するだけになっている。従って、単一の塗装ブースであっても、ドア開閉装置と塗装ロボットとの干渉を抑制した状態で全ドアを同時に開いて塗装することができるため、塗装ブース長を短縮化して塗装ブースの容積を減少させることが可能であるという効果を奏する。
【0043】
また、請求項2の発明は、以上のように、4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置している構成である。
【0044】
これにより、請求項1の発明と同様に、ドア開閉手段がドアの下部位置において水平方向に支持されながらドアに沿って立ち上げられた昇降部材によって、ピン部材をドアのガラス溝に挿入して開閉するようになっていることから、ドア開閉手段の動作範囲がドア塗装手段の動作範囲の下部において重複するだけになっている。従って、単一の塗装ブースであっても、ドア開閉装置と塗装ロボットとの干渉を抑制した状態で全ドアを同時に開いて塗装することができるため、塗装ブース長を短縮化して塗装ブースの容積を減少させることが可能であるという効果を奏する。
【0045】
また、請求項3の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより、全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し、上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、上記 ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされることを特徴としている。
【0046】
さらに、請求項4の自動車塗装システムは、4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し、上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、上記ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされることを特徴としている。
0047
れにより、ドア開閉手段がドア塗装手段よりも下方の空間部に位置されることによって、ドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲の重複がさらに低減されるため、小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能であるという効果を奏する。
0048
これにより、ドア開閉手段の第1アームおよび第2アームがドア塗装手段との動作範囲を最も広くする形態となるため、ドア開閉手段によるドア塗装手段の干渉が一層低減されたものとなり、結果として小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能であるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項5の発明は、以上のように、請求項2または4の上記搬送手段の下方に、該搬送手段の走行に使用される電力を供給するケーブルベア(登録商標)が敷設されている構成である。これにより、搬送手段の下方にケーブルベア(登録商標)を敷設することによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積をさらに減少させることが可能であるという効果を奏する。
0050
また、請求項の発明は、以上のように、請求項1〜5の上記ドア塗装手段が、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜されている構成である。これにより、ドア塗装手段の通常の姿勢を車体側に傾斜させることによって、塗装ブース幅を短縮化させて塗装ブースの容積をさらに減少させることが可能であるという効果を奏する。
0051
また、請求項の発明は、以上のように、請求項1〜6の上記ドア開閉手段が上記ドア塗装手段よりも車体の前部側に配置されている構成である。これにより、後部のドアに対応するドア開閉手段とドア塗装手段との動作範囲のみが重複することになるため、小さな容積の塗装ブースであっても、ドア開閉手段とドア塗装手段との干渉を十分に抑制することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車塗装システムの斜視図である。
【図2】自動車塗装システムの平面図である。
【図3】ドア塗装ロボットの動作範囲を示す説明図である。
【図4】ドア開閉装置の構成図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】ドア開閉装置の回転方向を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体
2 前部ドア
3 後部ドア
4 第1搬送台車
5 ドア開閉装置
6 前部ドア塗装ロボット
7 ベース部材
8 後部ドア塗装ロボット
9 旋回部材
10 第1アーム
11 第2アーム
12 塗装ノズル
13 第2搬送台車
14 第2搬送レール
15 溝条部
16 支持収容部
17 ブース
18 第1搬送レール
19 柱状部材
20 第1アーム
21 第2アーム
22 昇降部材
23 ロッド部材
24 ピン部材
25 位置決めセンサ
26 ケーブルベア
27 ドア開閉機構

Claims (7)

  1. 4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより、全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、
    前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、
    前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、
    前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、
    前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、
    前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置している
    ことを特徴とする自動車塗装システム。
  2. 4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、
    搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、
    前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、
    前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、
    前記ドア塗装手段は、ベース部材に上下方向に設けられた第1軸目を旋回軸として複数の自由度を有しており、上記第1軸目の旋回軸の上方が車体側となるように傾斜し、
    前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置している
    ことを特徴とする自動車塗装システム。
  3. 4ドアタイプの車体の前部及び後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより、全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、
    前記車体に沿って平行配置されている支持収容部と、
    前記支持収容部に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながら、前記ドアの内板部に塗料を噴きつけて塗装するドア塗装手段と、
    前記ドア塗装手段と隣接して前記支持収容部に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、
    前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し
    上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、
    前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、
    上記ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされる
    ことを特徴とする自動車塗装システム。
  4. 4ドアタイプの車体を搬送しながら、該車体の前部および後部のドアのガラス溝にピン部材をそれぞれ挿入し、これらピン部材を水平移動させることにより全ドアを開いてドア内板部を塗装する自動車塗装システムであって、
    搬送される上記車体の左右方向に配設され、塗装時に車体の搬送速度に追従して走行可能な一対の搬送台車と、
    前記搬送台車に配設され、自由度を有する支持部材の先端部に、塗料を噴射する塗装ノズルを備え、該塗装ノズルを上記ドアの内面側の任意の位置に移動させながらドア内板部に塗料を吹き付けて塗装するドア塗装手段と、
    前記ドア塗装手段と隣接して前記搬送台車に配設され、上記ピン部材を昇降可能に支持し、上記ドアに沿うように立設された昇降部材と、前記ドアより下方の位置で前記昇降部材を支持するアームとを備え、前記アームを回動させて前記昇降部材を水平移動させることにより、前記ドアを開閉させるドア開閉手段とを有しており、
    前記支持部材は、前記アームよりも上方空間に位置し、
    上記ドア開閉手段のアームが、上記昇降部材を支持する第2アームと、該第2アームを支持する第1アームとを有しており、
    前記第1及び第2アームをそれぞれ回動させることにより上記昇降部材を水平移動させるようになっており、
    上記ドア開閉手段が、前記前部及び後部のドアを開状態としたときに、後部のドアに対応する上記ドア開閉手段の第2アームが該後部のドアに対して平行とされ、上記第1アームが車体に対して平行とされる
    ことを特徴とする自動車塗装システム。
  5. 上記搬送台車の下方に、該搬送台車の走行に使用される電力を供給するケーブルベア(登録商標)が敷設されていることを特徴とする請求項2又は4記載の自動車塗装システム。
  6. 上記ドア開閉手段が上記ドア塗装手段よりも車体の前部側に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車塗装システム。
  7. 上記ドア開閉手段は、上記ドア塗装手段よりも下方の空間部に位置するように、ドア塗装手段の設置位置と同一平面上から垂下された柱状部材の下端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の自動車塗装システム。
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