JP2611477B2 - 車体の塗装方法 - Google Patents

車体の塗装方法

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JP2611477B2 JP4557990A JP4557990A JP2611477B2 JP 2611477 B2 JP2611477 B2 JP 2611477B2 JP 4557990 A JP4557990 A JP 4557990A JP 4557990 A JP4557990 A JP 4557990A JP 2611477 B2 JP2611477 B2 JP 2611477B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の塗装方法、特に4ドア自動車の塗
装方法に関する。
(従来の技術) 自動車車体は、完成車として内装部品が取り付けられ
た状態であっても鋼板が露出する部位には内板塗装を行
なう必要がある。第4〜6図に示す乗用車について説明
すれば、ドアアウタパネル1とドアインナパネル2との
ヘミング部3からドアトリム4が取り付けられた間の内
板(以下、ドア内板5と称する)、および車体側のドア
開口部、すなわちシルアウタパネル6の上面とフロント
ピラー(不図示)、センタピラー7およびクォータパネ
ル(不図示)の内板(以下、ドア開口部8と称する)に
塗装を施さなければならない。
従来このような内板塗装を行なう工法としては、第7
図および第8図に示す2つの方法が知られている。すな
わち、第7図に示す方法は、上塗りブース入口にて、ま
ず、フロントドアFrとリヤドアRrとを開き、フロントド
アFrの内板5、フロントドア開口部8およびドアサッシ
ュ部9をスプレー塗装する。ついで、リヤドア内板5、
リヤドア開口部8およびドアサッシュ部10をスプレー塗
装した後に、両ドアFr,Rrを閉じ、次工程である外板塗
装工程に搬送する。
また、第8図に示す方法は、まずフロントドアFrを開
き、このフロントドア内板5、フロントドア開口部8お
よびドアサッシュ部9をスプレー塗装し、フロントドア
Frを閉じた後、リヤドアRrを開いて、リヤドア内板5、
リヤドア開口部8およびドアサッシュ部10をスプレー塗
装してリヤドアRrを閉じるという方法である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の塗装方法はそれぞれ以下のよう
な欠点を有していた。
まず、第7図に示す方法にあっては、リヤドア内板5
のヒンジ11の取り付け部近傍(第6A図中、「X」にて示
す)が、塗装されなかったり、あるいは薄膜となったり
する不具合が生じる(以下、このような塗装不具合を
「塗装スケ」と称する)。これは、ヒンジ11の取り付け
部近傍が狭小な隙間しかないため、塗装ガンの塗布角度
が著しく制約されるからである。
また、第8図に示す塗装方法においては、リヤドアRr
のサッシュ部10(特にサッシュ部10の前端であってフロ
ントドアに近接した部位10a)を塗布する際に、塗料ダ
ストがフロントドアFrのサッシュ部9に付着し、塗料流
れ(以下、このような塗装不具合を塗装タレと称する)
等の不具合を引き起こす。
このように従来の塗装方法にあっては、何れの方法で
あっても、作業者による補修塗装が必要となり、塗装工
程の無人化を実現することができなかった。当業界にお
いては、生産性の向上、コストダウン、品質の安定化も
さることながら、作業者が塗装ブース内に持つ込む塵埃
等を低減し、塗装ブツ不具合を減少させるためにも、特
に中塗りあるいは上塗り工程を完全自動化することが切
望されている。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、車体の塗装スケ、塗装タレ等の不具合
を防止することにより、中・上塗り工程の完全自動化を
実現し、これにより生産性の向上と塗装品質を向上させ
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、車体に取付けた
フロントドアとリヤドアの内外板を各々吹付塗装するに
際し、少なくともフロントドア内板を塗装するときはリ
ヤドアを閉状態にすると共にフロントドアを開状態にす
る一方、リヤドア内板を塗装するときはリヤドアとフロ
ントドアを開状態にすることを特徴とする車体の塗装方
法である。
(作用) このように構成した本発明にあっては、フロントドア
内板を塗装する際はリヤドアは閉状態であるため、フロ
ントドア側からリヤドア内板の前端を塗装することによ
り、リヤドア前端の膜厚を適正なものとすることができ
る。また、リヤドア内板を塗装する際は、フロントドア
は開状態となっているため、リヤドアのサッシュ部を塗
装する際においてもフロントドアにダストが付着せず、
これにより補修を行なう必要がなくなる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す工程図、第2図は同
実施例のフロントドア内板塗布工程を示す半平面図、第
3図は同実施例のリヤドア内板塗布工程を示す半平面図
である。
本実施例の塗装方法は、第4図あるいは第2〜3図に
示す如く、車体側面にフロントドアFrとリヤドアRrとを
備えるいわゆる4ドア車に適用して好ましい塗装方法で
あり、本明細書においては、車体の形状、あるいはトラ
ンクリッド、バックドアの有無に拘らず車体側面にフロ
ントおよびリヤドアを有する車体を4ドア車と称する。
したがって、バックドアを有するいわゆる5ドア車であ
っても本発明の塗装方法を用いることができる。
第2図に示すフロントドア内板塗布工程においては、
塗装ブースの床面(スノコ面)には車体Bを搬送するコ
ンベア(不図示)が設けられ、塗装台車(不図示)に搭
載された車体Bを一定速度にて図中左方向に搬送してい
る。また、塗装ブース内の両側には、本工程用の塗装ロ
ボットR1が設置されている。この塗装ロボットR1は、走
行軸31が車体Bの搬送方向に設置され、アームAが予め
ティーチングされた軌跡に従って作動する。アームAの
先端には塗装ガン30が装着されており、図示しない制御
装置によって塗装ロボットR1の移動および塗装ガン30の
ON/OFF制御が行われる。また、この塗装ロボットR1の走
行軸に並んでドア開閉ロボットR2の走行軸32が設けら
れ、このドア開閉ロボットR2のアーム33の先端に取り付
けられたハンド34はフロントドアFrの所定位置を把持
し、該フロントドアFrを開閉するように予めティーチン
グされている。このドア開閉ロボットR2の走行軸32はコ
ンベヤの搬送状態をフィードバックしてドアを把持する
と、コンベアの移動に同期してロボットR2が移動する。
したがって、例えば、車体Bがコンベアにより本フロン
トドア内板塗布工程に搬送されると、まず、車体B前部
(エンジンフード回り)の補修塗装を行なう(第2図に
示す「20」の位置)。ついで、第2図実線にて示す位置
に移動してドア開閉ロボットR2によりフロントドアFrを
開いた後に、フロントドア内板5およびフロントドア開
口部8を塗装する。この場合、リヤドアRrは閉じたまま
とし、フロントドア内板5およびフロントドア開口部8
を塗装する際に、第6B図に示すリヤドア内板5の前端部
(特にヒンジ回り)をも塗装する。これにより、従来リ
ヤドアRrを開けて塗装する際に塗装膜厚が薄くなる部分
の膜厚を十分確保することができる。
ついで、塗装ロボットR1は第2図に示す「21」の位置
に移動して、クォータパネル回りの補修塗装、およびそ
の後、「22」の位置に移動してトランクリッド回りの補
修塗装を行なう。なお、図示はしないが、このフロント
ドア内板塗布工程および第3図に示すリヤドア内板塗布
工程を終了した後に、自動塗装機が配置されており、こ
の自動塗装機によってエンジンフード、フロントドア、
リヤドア、ルーフ、トランクリッド等のほぼ全面が塗装
される。したがって、本内板塗布工程で塗装される車体
外板は自動塗装機では塗布できない部位を主に塗装す
る。また、本実施例においては、塗装ロボットを片側に
1台設置したが、生産タクトに応じて複数台の塗装ロボ
ットを設けても良い。
次に、車体Bは第3図に示すリヤドア内板塗装工程に
搬送されるが、この工程は、前述したフロントドア内板
塗布工程と同様な塗装ロボットR3、およびドア開閉ロボ
ットR4が車体Bの搬送コンベアに平行した走行軸35,36
に沿って移動し得るように設けられている。本工程にお
けるドア開閉ロボットR4は、アーム37の先端に装着した
ハンド38がドアFr,Rrの所定位置を把持することにより
該ドアの開閉を行なうように予めティーチングされてい
るが、このドア開閉ロボットR4には、その他にドア固定
装置39が設けられている。すなわち、第3図に二点鎖線
で示すように、リヤドアRrの所定位置を把持し、該リヤ
ドアRrを開くと、この開状態で保持する他のハンド40が
リヤドアRrを固定し、その後ドア開閉ロボットR4のハン
ド38はフロントドアFrを把持して該フロントドアFrを開
く。塗装ロボットR3は前工程であるフロントドア内板塗
布工程で補修できない他の部位を主に補修すると共に、
リヤドア内板5およびリヤドア開口部8を塗装するよう
に予めティーチングされている。このように塗装ロボッ
トR3とドア開閉ロボットR4とを有し、さらにドア開閉ロ
ボットR4にはリヤドア固定装置40が設けられた本工程に
おいては、まず、フロントドアFrおよびリヤドアRrが閉
じた状態で車体Bが搬送され、塗装ロボットR3は第3図
に示す23の位置に移動して車体B前回りの補修塗装を行
なう。ついで塗装ロボットR3が24の位置に移動する。こ
の後、ドア開閉ロボットR4がリヤドアRrを把持して開
き、固定装置40に該リヤドアRrをセットした後にフロン
トドアFrを把持して開く。この状態でドア開閉ロボット
R4はコンベアと同期して移動し、その間、塗装ロボット
R3はリヤドア内板5とリヤドア開口部8とを塗装する。
このとき、リヤドア内板5の前端部を塗装するが、フロ
ントドアFrが開いているため塗装ダストがフロントドア
に吹きかかることはない。
所定部位の塗装が終了すると、ドア開閉ロボットR4
てフロントドアFrを閉じた後、ドア開閉ロボットR4にて
固定装置40のリヤドア固定を解除しリヤドアRrを閉じ
る。
以上、本発明の車体の塗装方法によれば、上塗り塗装
ラインを自動化することができ、工数低減によるコスト
ダウンという利点だけでなく、作業者が塗装ブース内に
持ち込む塵埃等を低減することができ、塗装ブツ等によ
る塗装不具合を防止することができる。
なお、本発明は、上述した自動化上塗りラインに限定
されることなく、手作業による塗装にも適用でき、ま
た、上塗り工程に限定されることなく中塗り工程に適用
することも可能である。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、車体のフロントド
アとリヤドアの内外板を各々吹付塗装するに際し、少な
くともフロントドア内板を塗装するときはリヤドアを閉
状態にすると共にフロントドアを開状態にする一方、リ
ヤドア内板を塗装するときはリヤドアとフロントドアを
開状態にしたため、車体の塗装スケ、ダストかぶり等の
不具合を防止することにより、中上塗り工程の完全自動
化を実現し、これにより生産性の向上と塗装品質を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す工程図、第2図は同実
施例のフロントドア内板塗布工程を示す半平面図、第3
図は同実施例のリヤドア内板塗布工程を示す半平面図、
第4図は4ドア車を示す側面図、第5図は第4図のV-V
線に沿う断面図、第6A,6B図は第4図のVI-VI線に沿う断
面図、第7,8図は従来の塗装方法を示す工程図である。 Fr……フロントドア、Rr……リヤドア、5……内板、8
……開口部、B……車体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に取り付けたフロントドアとリヤドア
    の内外板を各々吹付塗装するに際し、 少なくともフロントドア内板を塗装するときはリヤドア
    を閉状態にすると共にフロントドアを開状態にする一
    方、 リヤドア内板を塗装するときはリヤドアとフロントドア
    を開状態にすることを特徴とする車体の塗装方法。
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