JPH075707B2 - 新規熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

新規熱硬化性樹脂組成物

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JPH075707B2
JPH075707B2 JP20729786A JP20729786A JPH075707B2 JP H075707 B2 JPH075707 B2 JP H075707B2 JP 20729786 A JP20729786 A JP 20729786A JP 20729786 A JP20729786 A JP 20729786A JP H075707 B2 JPH075707 B2 JP H075707B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は新規にして有用なる熱硬化性樹脂組成物に関す
るものであり、さらに詳細には、主成分として(A)エ
ポキシ樹脂と(B)特定の四塩基酸無水物類、すなわち
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テトラカルボン
酸2無水物類とを含有してなる、耐熱性にすぐれた熱硬
化性樹脂組成物に関するものである。
「従来の技術」 エポキシ樹脂を硬化せしめて得られる硬化物、すなわち
エポキシ樹脂硬化物は電気製品用注型品ならびに含浸
物、塗装物、積層板および接着剤など広汎な用途に使用
されることは知られており、いずれも耐熱性を要求され
ることが多く、就中、最近の電子および輸送などに関連
する技術の高度化に伴ない、そうした要求も増々高まっ
てきている。
そして、上述の諸製品の特性は硬化物の性質、ひいては
その硬化物の主構成成分であるエポキシ樹脂および硬化
剤の化学構造などに起因する性質に依存することも知ら
れている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性もまた、こうし
た両成分の化学構造に依存する度合が大きく、とりわけ
分子内の架橋密度が重要であり、この架橋密度が大きい
ほど硬化物の耐熱温度も高くなることはよく知られてい
る。
そのため、エポキシ樹脂に対すると同様、この硬化剤自
体についても開発が進められるに及んで、耐熱性エポキ
シ樹脂用に種々の硬化剤が現われており、かかる耐熱性
硬化剤の例としては一般にピロメリット酸無水物および
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物などが挙げられ
るが、これらの芳香族系四塩基酸無水物はいずれも融点
が200℃以上を高く、さらに反応性も大きいために、ま
たエポキシ樹脂と相溶性も悪いために高温での溶解混合
が必要であり、しかも溶解と同時に硬化反応も進行する
ために可使時間が短かく、したがって、こうした芳香族
系四塩基酸無水物の単独使用では注型用、積層用とし
て、あるいは含浸ワニス用として使用するのがむずかし
いなどの欠点を有する。
それ故、かかる芳香族系四塩基酸無水物は、一般に、た
とえば無水マレイン酸の如き二塩基酸無水物などと併用
されることになり、耐熱性が損われる結果に至る。
「問題点を解決するための手段」 しかるに、本発明者等は、特定の四塩基酸無水物類が低
融点で、しかもエポキシ樹脂との反応性が緩やかであ
り、これとエポキシ樹脂とを組合せて得られる熱硬化性
樹脂組成物が高い耐熱性を示す事を見い出し、本発明を
完成するに至った。
すなわち本発明は、 (A) エポキシ樹脂と (B) 一般式 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示す。) で表わされるビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テ
トラカルボン酸2無水物類、 とを主成分として含有してなることを特徴とする新規熱
硬化性樹脂組成物を提供するものである。
ここにおいて、本発明組成物を構成する前記エポキシ樹
脂(A)としては、例えば2,2′‐ビス(4-ヒドロキシ
フェニル)プロパンもしくは2,2-ビス(4-ヒドロキシ‐
2,6-ジブロムフェニル)プロパン、あるいはホルムアル
デヒドとフェノールもしくはクレゾールとの縮合物(ノ
ボラック樹脂)の如きジフェノールあるいはポリフェノ
ールのジ‐またはポリ‐グリシジルエーテル類;1,4-ブ
タンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパンもしく
はペンタエリスリトールあるいは2,2′‐ビス(4-ヒド
ロキシシクロヘキシル)プロパンの如きジオールあるい
はポリオールのジ‐またはポリ‐グリシジルエーテル
類;フタル酸、テレフタル酸もしくはイソフタル酸、
(メチル)ヘキサヒドロ無水フタル酸もしくは(メチ
ル)テトラひドロ無水フタル酸、あるいはトリメリット
酸の如きジカルボン酸あるいはポリカルボン酸のジ‐ま
たはポリグリシジルエステル類;シアヌル酸またはイソ
シアヌル酸トリグリシジルエステル類;ジグリシジルフ
ェニルアミンあるいは4,4′‐ビス(ジグリシジルアミ
ノ)‐ジフェニルメタンの如きジ‐またはポリ‐グリシ
ジルアミン類;エポキシ化されたポリブタジエン類;ビ
ニルシクロヘキサン・ジオキシド、ジシクロペンタジエ
ン・ジオキシド、1-(1-メチル‐1,2-エポキシエチル)
‐3,4-エポキシメチルシクロヘキサン、3,4-エポキシ・
シクロヘキシルメチル‐3,4-エポキシシクロヘキサンカ
ルボキシレート、ビス(3,4-エポキシシクロヘキシルメ
チル)フタレート、ジペンテンジオキサイド、ジエチレ
ングリコール‐ビス(3,4-エポキシ‐シクロヘキセン・
カルボキシレート)、3,4-エポキシ‐ヘキサヒドロベン
ザル‐3,4-エポキシ‐シクロヘキサン‐1,1-ジメタノー
ルまたはエチレングリコール‐ビス(3,4-エポキシテト
ラヒドロ‐ジシクロペンタジエン‐8-イル)エーテルの
如き脂環族エポキシ化合物;あるいは2,7-オクタジエノ
ールもしくは1,7-オクタジエノールと無水フタル酸もし
くはヘキサヒドロフタル酸など二塩基酸から得られるジ
エステルのエポキシ化物の如きエポキシ化されたポリ不
飽和化合物などがあるし、さらに2,2′‐ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)プロもしくは,2,2′‐ビス(2-ヒドロ
キシフェニル)メタンのジグリシジルエーテル中に依存
する芳香族環を、特公昭42-7788号公報に記載された如
く、ロジウムもしくはルテニウムの如き触媒の存在下に
水添せしめて脂肪族環に変換させたジグリシジルエーテ
ルであるとか、2,2′‐ビス(2-ヒドロキシフェニル)
メタンとエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド
との付加反応により得られるアルコール性ジヒドロキシ
化合物とエピクロルヒドリンとをBF3の如き酸触媒の存
在下に反応させ、しかるのち脱塩化水素閉環せしめて得
られるジグリシジルエーテルであるとか、さらにはブチ
ルジヒドロキシナフタリンのジグリシジルエーテルなど
であるが、就中、前記したジフェノールもしくはポリフ
ェノールのジ‐またはポリ‐グリシジルエーテル類、ジ
‐またはポリ‐グリシジルアミン類、あるいは脂環族の
エポキシ化合物などは耐熱性にすぐれる樹脂組成物を与
える点で好ましい一群である。
他方、前記一般式(I)で表わされるビシクロ〔2.2.
1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テトラカルボン酸2無水物類
(以下、BHTCASと略記する。)(B)は、エポキシ樹脂
(A)の硬化剤として用いられるものであって、例えば
次の様な方法で作られるものが挙げられる。
すなわち、ナフサクラッキングで得られるC5留分あるい
はC6留分中に含まれるシクロペンタジエンあるはメチル
シクロペンタジエン等のシクロペンタジエン類を出発原
料として用い、まず始めに無水マレイン酸とジールス・
アルダー反応により、一般式 (但し、式中のR1は前記と同じ。) で示されるエンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸類
を作り、この一般式(II)の無水フタル酸類1モルに対
して2倍モルのアルコールを反応させ、 一般式 (但し、式中のR1は前記と同じ。R2はアルキル基を示
す。) で示されるビシクロ〔2.2.1〕ヘプト‐5-エン‐2,3-ジ
カルボン酸ジエステル類を得る。
次にこの一般式(III)のジカルボン酸ジエステル類を
パラジウム触媒、塩化第二銅等の酸化剤の存在下、メタ
ノール等のアルコールおよび一酸化炭素を反応させ、一
般式 (但し、式中のR1は前記と同じ。R2およびR3はアルキル
基を示す。) で示されるビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テト
ラカルボン酸テトラエステル類とし、次いでこの一般式
(IV)のテトラカルボン酸テトラエステル類を加水分解
して、一般式 (但し、式中のR1は前記と同じ。) で示されるビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テト
ラカルボン酸類を得る。
更に、この一般式(V)のテトラカルボン酸類を加熱あ
るいは無水酢酸等の脱水剤の添加により脱水閉環反応さ
せる事により、一般式(I)で示されるBHTCASを得る。
かくして得られるBHTCASの一つであるビシクロ〔2.2.
1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テトラカルボン酸2無水物(以
下、BHTCAと略記する。)は、分子量236、酸無水物当量
128g/eq.融点196℃(示差熱分析法)であり、常態で白
色の結晶である。
本発明組成物は前記エポキシ樹脂(A)と上記したBHTC
AS(B)とを主要成分として混合せしめて得られるもの
であるが、その混合割合はエポキシ基1個に対し、無水
カルボン酸基が0.6〜1.2個となる範囲であり、とくに好
ましくは、0.8〜1.0個である。
本発明組成物には、たとえばジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレートもしくはトリクレジルフォスフェート
の如き可塑剤ないしは非反応性希釈剤、アセトン、メチ
ルエチルケトンもしくはジメチルフォルムアミドの如き
非反応性溶剤などを含有せしめることができ、さらに必
要に応じて、その他の添加剤、たとえばアスファルト、
石英粉、雲母、ガラス繊維、繊維素、タルク、粘土、カ
オリン、ベントナイト、炭酸カルシウム、水和アルミナ
あるいは金属粉、たとえばアルミニウム粉の如き各種の
充填剤、そして各種の顔料、染料、成形潤滑剤、難燃剤
あるいはその他の変性剤を加えることもできる。
また、本発明組成物を用いてこれを硬化せしめるに当
り、この硬化を十分に進行させるために、下記する如き
慣用の硬化促進剤を混合することもできる。たとえばト
リエチルアミン、N-ベンジルジメチルアミン、トリエタ
ノールアミン、N-ジメチルアニリン、トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノールもしくはジアザビシクロウン
デセンの如きアミン類;BF3-モノエチルアミンの如きア
ミン塩;2-エチル‐4-メチルイミダゾールの如きイミダ
ゾール類;あるいはナトリウムアルコラートの如き金属
アルコラート類が代表的なものである。
「発明の効果」 かくして得られた本発明の樹脂組成物は種々の利点を有
している。すなわち、前記BHTCASの代わりに公知の四塩
基酸、たとえばピロメリット酸あるいはベンゾフェノン
テトラカルボン酸無水物を用いてなる樹脂組成物に比較
して、前記BHTCASの融点が低く、反応性が緩かで、か
つ、エポキシ樹脂との相溶性がよいことから、混合作業
が著しく容易であり、なおかつ、長時に亘る保存安定性
を有するものであり、それ故、上記の如き公知の四塩基
酸を用いた樹脂組成物では極めて困難であった石英粉な
どの無機充填剤を含む注型品、あるいは乾式法による積
層板の作成が著しく容易となり、しかもその成形物ある
いは塗膜はすぐれた耐熱性、機械特性、電気特性および
耐薬品性を示す。
而して、本発明の樹脂組成物は必要に応じて前記した各
種の添加剤を適宜に加えた状態で注型はもとより、就
中、含浸、積層、接着、各種の被覆に利用され、あるい
は塗装用の材料として有用である。
「実施例」 次に、本発明を参考例、実施例および比較例により具体
的に説明することにするが、部および%は、特断のない
限り、すべて重量基準であるものとする。
参考例1(BHTCASの製造例) エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸〔日本化薬
(株)製カヤハードCD〕164g(1モル)、メタノール32
0g(10モル)およびp-トルエンスルホン酸5gを2の反
応容器に仕込み、12時間加熱還流した。その後トルエン
200gを加え、蒸留し、生成した水を共沸により除いた。
次いで蒸留により未反応のメタノールを除去し、蒸留残
留物に5%炭酸ソーダ水溶液100gを加えてp-トルエンス
ルホ酸を中和し、その後水層と有機層を分液する事によ
りビシクロ〔2.2.1〕ヘプト‐5-エン‐ジカルボン酸ジ
メチル(以下、BHEDMと略記する。)のトルエン溶液を
得、次いでこの溶液を常圧蒸留してトルエンを除去した
後、減圧蒸留して、BHEDM(沸点108〜109℃/1mmHg)189
g(収率90%)を得た。
このBHEDM21g(0.1モル)と、塩化第二銅26.9g(0.2モ
ル)、塩化パラジウム0.05g(0.00028モル)およびメタ
ノール160g(5モル)を反応容器に仕込み、一酸化炭素
を導入しながらはげしく撹拌して1時間反応させた後、
系内から一酸化炭素を除き、反応液を過、濃縮後、反
応生成物をクロロホルム100mlに溶解し、次いで水で洗
浄した。更にこのクロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した後、濃縮し、n-ヘキサンで再沈殿
させた。沈殿物を水/エタノール(1:1)の水酸化カリ
ウム10%溶液40mlに加え、2時間還流し、さらにエタノ
ールを除去した後、塩酸にて酸性とし、次いで20mlのエ
ーテルで3回抽出を行なった後、硫酸ナトリウムで脱水
し、さらにエーテルを除去した後、無水酢酸150gを加え
2時間還流した。次いで反応溶液を濃縮してBHTCA16.5g
(収率80%)を得た。
参考例2(同上) エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸164g(1モ
ル)の代わりにメチルエンドメチレンテトラヒドロ無水
フタル酸178g(1モル)を用いた以外は参考例1と同様
にしてメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-チ
トラカルボン酸2無水物(以下、MBHTCAと略記する。)
18.8g(収率75%)を得た。
実施例1 参考例1で得られたBHTCA55部および「エピクロン85
0」〔大日本インキ化学工業(株)製ビスフェノールA
のジグリシジルエーテル;エポキシ当量192〕100部を、
170℃なる加熱条件下で20分間混合したのち、冷却して8
0℃に降温せしめ、次いでベンジルジメチルアミン0.3部
を添加混合してこれを型枠内に注入し、160℃に15時
間、そして220℃に24時間加熱硬化せしめた。かくして
得られた注型硬化物について熱変形温度、曲げ強度、加
熱重量減少率、誘電率、誘電正接、体積固有抵抗および
耐トラッキング性を測定した。それらの結果を第1表に
示す。
実施例2 BHTCA55部の代わりにMBHTCA58部を用いた以外は実施例
1と同様にして注型硬化物を得、次いで同様にして各種
の物性を測定した。それらの結果を第1表に示す。
比較例1 耐熱性エポキシ硬化剤として市販されているベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸無水物(分子量322)31.4部、無
水マレイン酸19.1部および「エピクロン850」100部を用
いた以外は実施例1と同様にして注型硬化物を得、次い
で同様にして各種の物性を測定した。それらの結を第1
表に示す。
実施例3 「エピクロン850」の代わりに「エピクロン830」(同上
社製ビスフェノールFのジグリシジルエーテル;エポキ
シ当量180)を用い、かつ、BHTCAの使用量を61部に変更
した以外は実施例1と同様にして注型硬化物を得、次い
で同様にして熱変形温度を測定した。その結果を第2表
に示す。
実施例4 「エピクロンN-740」(同上社製ノボラック型エポキシ
樹脂;エポキシ当量188)50部、「エピクロン850」50部
およびBHTCA55部を用いた以外は実施例1と同様にして
注型硬化物を得、次いで同様にして熱変形温度を測定し
た。その結果を第2表に示す。
実施例5 「エピクロン850」50部、「ERL-4221」(米国ユニオン
・カーバイド社製脂環族エポキシ樹脂;エポキシ当量14
0)50部およびBHTCA65部を用いた以外は実施例1と同様
にして注型硬化物を得、次いで同様にしてて熱変形温度
を測定した。その結果を第2表に示す。
実施例6 「エピクロン850」50部、「エピクロン430」(大日本イ
ンキ化学工業(株)製グリシジルアミン型エポキシ樹
脂;エポキシ当量112)50部およびBHTCA75部を用いた以
外は実施例1と同様にして注型硬化物を得、次いで同様
にして熱変形温度を測定した。その結果を第2表に示
す。
実施例7 BHTCA55部および「エピクロン850」100部をコンデンサ
ー付フラスコに入れ、170℃で20分間加熱混合せしめた
処、混合物のエポキシ当量が378となった。
そこで、混合物の温度を100℃に降温し、アセトン133部
を加えて室温に冷却したち、ベンジルジメチルアミン0.
1部を加え、粘度(25℃における)が11.0cpsである配合
物を得た。
この配合物を25℃で1ケ月間保存した処、粘度は12cps
と殆んど変化せず、本発明組成物は保存安定性にすぐれ
たものであることが知れた。
応用例1 実施例7で得た配合物をガラスクロス(ボラン処理物)
に含浸させ、室温で60分間、次いで150℃で8分間乾燥
せしめて9枚のプリプレグを調製し、しかるのちこれを
熱プレスよりプレス成形を行なって厚さ1.6mmの積層板
を得た。このさいの成形条件は温度160℃、圧力40kg/cm
2および時間60分であった。
かくして得られた積層板は220℃で15時間、後硬化を行
なってのち、曲げ強度ならびに曲げ弾性率の測定に供し
た。その結果を第3表に示す。
応用例2 BHTCA6.2部、「エピクロン3050」(大日本インキ化学工
業(株)製ビスフェノールタイプ中融点固形エポキシ樹
脂;エポキシ当量800)52.5部、酸化チタン40部および
「モダフロー」(米国モンサント社製流れ調整剤)0.5
部をニーダーで溶融混練し、微粉砕し、次いで150メッ
シュの金網を通して白色粉体塗料を得た。
この白色粉体塗料を厚さ0.8mmのリン酸亜鉛処理鋼板に
塗布して塗膜性能を試験した。結果を第4表に示す。
比較応用例1 BHTCA6.2部の代わりにピロメリット酸無水物を7.0部を
用いた以外は応用例2と同様にして白色粉体塗料を得、
次いで同様にして塗膜性能を試験した。結果を第4表に
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−61579(JP,A) 特開 昭60−51714(JP,A) 特開 昭59−33223(JP,A) 特開 昭52−97945(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) エポキシ樹脂と (B) 一般式 (式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示す。) で表わされるビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン‐2,3,5,6-テ
    トラカルボン酸2無水物類 とを主成分として含有してなることを特徴とする新規熱
    硬化性樹脂組成物。
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