JPH06157712A - 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Info

Publication number
JPH06157712A
JPH06157712A JP33958192A JP33958192A JPH06157712A JP H06157712 A JPH06157712 A JP H06157712A JP 33958192 A JP33958192 A JP 33958192A JP 33958192 A JP33958192 A JP 33958192A JP H06157712 A JPH06157712 A JP H06157712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
formula
weight
parts
groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33958192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kuboki
健一 窪木
Yasumasa Akatsuka
泰昌 赤塚
Masahiro Hamaguchi
昌弘 浜口
Hiromi Morita
博美 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP33958192A priority Critical patent/JPH06157712A/ja
Publication of JPH06157712A publication Critical patent/JPH06157712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ジグリシジルエーテル化合物のアルコール性水
酸基をグリシジル化したエポキシ樹脂及び1分子中にフ
ェノール性水酸基を2個有する化合物及び必要によりジ
グリシジルエーテル化合物とを反応させることにより得
られる変性エポキシ樹脂と、この樹脂に硬化剤、硬化促
進剤等を配合したエポキシ樹脂組成物と、その硬化物に
関するものである。 【効果】本発明の硬化物は、優れた耐熱性、靭性、接着
性を有し、電気・電子部品の封止材、積層板をはじめと
する複合材、塗料、接着剤などに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高信頼性半導体封止材、
及び積層板を始めとする複合材料、接着剤、塗料などの
用途に極めて有用な変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組
成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂はその硬化物の優れた電気
特性、耐熱性、接着性等により電気、電子部品や、複合
材、接着剤、塗料などの分野で幅広く用いられている。
【0003】しかし、近年特に電気・電子分野において
はその発展に伴い、高純度化をはじめ耐熱性、耐水性、
密着性、靭性等の向上が求められている。また、複合
材、接着剤、塗料の分野においても耐熱性、耐水性、接
着性、耐溶剤性などの向上が求められている。これらの
要求を満たすために、エポキシ樹脂組成物について多く
の提案がなされてはいるが、未だ充分とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、その硬化物
において優れた耐熱性、靭性、接着性を示す高信頼性半
導体封止用、及び積層板に代表される複合材料用、接着
剤用、塗料用として有用な樹脂組成物及びその硬化物を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記のよう
な特性を付与向上する方法について鋭意研究の結果、本
発明を完成した。即ち、本発明は、
【0006】(1)下記式(1)
【0007】
【化4】
【0008】(式中複数存在するXは、それぞれ独立し
て、下記式
【0009】
【化5】
【0010】(式中、複数存在するRは、それぞれ独立
して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル
基、またはアリール基を示し、Yは、
【0011】
【化6】
【0012】(式中、複数存在するWは、それぞれ独立
して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニ
ル基を示す。)を示す。)を示し、n個存在するGは水
素原子またはグリシジル基を示し、n個のGのうち10
%以上がグリシジル基である。nの平均値は0.5〜1
0を表す。)で表されるエポキシ樹脂(A)と、1分子
中にフェノール性水酸基を2個有する化合物(B)とを
反応させることにより得られる変性エポキシ樹脂、
【0013】(2)上記(1)のエポキシ樹脂(A)と
上記(1)の化合物(B)と、1分子中にエポキシ基を
2個有する化合物(C)とを反応させることにより得ら
れる変性エポキシ樹脂、
【0014】(3)上記(1)の変性エポキシ樹脂また
は上記(2)の変性エポキシ樹脂に、硬化剤及び必要に
より硬化促進剤を配合してなるエポキシ樹脂組成物、
【0015】(4)積層板用の上記(3)のエポキシ樹
脂組成物、
【0016】(5)上記(3)または上記(4)のエポ
キシ樹脂組成物の硬化物、に関するものである。
【0017】エポキシ樹脂(A)としては、式(1)に
おいてn個存在するGのうち好ましくは10%〜100
%、より好ましくは10%〜80%がグリシジル基であ
るものが挙げられる。
【0018】1分子中にフェノール性水酸基を2個有す
る化合物(B)としては種々のものが使用でき、特に限
定されないが、好ましいものとしては、例えば式(2)
【0019】
【化7】
【0020】(式中複数存在するXは、それぞれ独立し
て、下記式
【0021】
【化8】
【0022】(式中、複数存在するRは、それぞれ独立
して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル
基、またはアリール基を示し、Yは、例えば、
【0023】
【化9】
【0024】(式中、複数存在するWは、それぞれ独立
して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニ
ル基等を示す。)等を示す。)を示し、nの平均値は0
〜10を示す。)
【0025】1分子中にエポキシ基を2個有する化合物
(C)としては種々のものが使用でき、特に限定されな
いが、好ましいものとしては、例えば式(3)
【0026】
【化10】
【0027】(式中複数存在するXは、それぞれ独立し
て、下記式
【0028】
【化11】
【0029】(式中、複数存在するRは、それぞれ独立
して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル
基、またはアリール基を示し、Yは、例えば、
【0030】
【化12】
【0031】(式中、複数存在するWは、それぞれ独立
して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニ
ル基等を示す。)等を示す。)を示し、nの平均値は0
〜10を示す。)
【0032】変性エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂(A)
及び必要により化合物(C)のエポキシ基と1分子中に
フェノール性水酸基を2個有する化合物(B)のフェノ
ール性水酸基とを、触媒の存在下、無溶剤下、あるいは
必要に応じてトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンなど
のケトン類、メタノールなどのアルコール類などの溶剤
下で反応させることにより得ることが出来る。
【0033】上記の触媒としてはエポキシ基と水酸基と
の重付加反応に使用される公知の触媒のいずれをも使用
することが出来る。このような触媒としては、例えば、
水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の塩基性触媒、テ
トラアルキルアンモニウムハライド、アラルキルトリア
ルキルアンモニウムハライドなどの第4級アンモニウム
塩触媒、トリフェニルホスフィン、エチルトリフェニル
ホスホニウムハライド等のリン系触媒などを挙げること
が出来る。触媒の使用量は、エポキシ樹脂に対して好ま
しくは10〜10000ppm、より好ましくは50〜
8000ppmである。
【0034】上記反応は、約60〜200℃の温度で通
常約1〜20時間、溶融状態あるいは溶液状態で撹拌下
に行うことが出来る。
【0035】変性エポキシ樹脂のエポキシ当量、軟化点
あるいはその硬化物のガラス転移温度は、上記反応に於
けるエポキシ樹脂(A)、任意成分である化合物(C)
と1分子中にフェノール性水酸基を2個有する化合物
(B)との使用割合に依って決まり、適当な使用割合に
することで、所望のエポキシ当量、軟化点を有する変性
エポキシ樹脂を得ることが出来る。
【0036】前記(1)の変性エポキシ樹脂を合成する
際、エポキシ樹脂(A)と1分子中にフェノール性水酸
基を2個有する化合物(B)との使用割合は、エポキシ
樹脂(A)1モルに対して化合物(B)が0.6モル以
下となることが好ましく、特に0.5〜0.05モルと
なることが好ましい。
【0037】前記(2)の変性エポキシ樹脂を合成する
際、エポキシ樹脂(A)と1分子中にフェノール性水酸
基を2個有する化合物(B)と化合物(C)との使用割
合は、エポキシ樹脂(A)と化合物(C)を混合した際
のエポキシ基1個当り化合物(B)のフェノール性水酸
基が0.7個以下となることが好ましく、特に0.6〜
0.05個となることが好ましい。エポキシ樹脂(A)
の1エポキシ当量に対し化合物(C)を10エポキシ当
量以下用いるのが好ましく、特に5エポキシ当量以下用
いるのが好ましい。
【0038】エポキシ樹脂組成物において、変性エポキ
シ樹脂は、必要に応じて他のエポキシ樹脂、例えばフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ
樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂などと併用す
ることも可能である。
【0039】エポキシ樹脂組成物において、硬化剤とし
ては、一般に通常のエポキシ樹脂硬化剤として知られて
いる種々のものが使用でき、特に限定されず、例えば脂
肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、ポリアミドアミン
などのアミン系硬化剤、無水ヘキサヒドロフタル酸、無
水メチルテトラヒドロフタル酸、等の酸無水物系硬化
剤、三フッ化ホウ素等のルイス酸またはそれらの塩類、
ジシアンジアミド類などが挙げられる。これらの硬化剤
は全エポキシ化合物1当量に対して0.5〜1.5当量
用いるのが好ましい。
【0040】硬化促進剤としては、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール等のイミダゾール系化合物、2−(ジメ
チルアミノメチル)フェノールなどの第3級アミン系化
合物、トリフェニルホスフィン等、公知の硬化促進剤が
挙げられ特に限定されるものではない。これらは単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。硬化促進剤
は、変性エポキシ樹脂の100重量部に対して0.01
〜15重量部用いるのが好ましく、特に0.1〜10重
量部用いるのが好ましい。
【0041】エポキシ樹脂組成物は、各成分を均一に混
合することにより得ることが出来る。エポキシ樹脂組成
物を塗料として用いる場合には、汎用の着色剤(顔料、
染料)、充填剤、溶剤、消泡剤等を配合することが出来
る。エポキシ樹脂組成物を積層板用に用いる場合には、
通常トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジメチルホルムアミドなどのケトン類、メチルセロソル
ブなどのエチレングリコール類などの溶剤を用いてワニ
スの形に調整される。ワニスに調整されたエポキシ樹脂
組成物は、これをガラスクロス、カーボンファイバー、
グラスファイバー、紙、石綿、ポリエステル繊維などの
補強用基材に含浸させ、これをプリプレグとした後、プ
レス基により加熱加圧して積層板に形成される。
【0042】その他、エポキシ樹脂組成物は、必要に応
じ各種の樹脂や充填材、シリカ、アルミナ、タルク、マ
イカ、重炭酸カルシウム、カオリン、けいそう土、アス
ベスト、グラファイト、ボロン、シリコンカーバイド、
カーボン繊維、ガラス繊維などを含むことが出来、各種
の用途に用いることが出来る。
【0043】本発明のエポキシ樹脂組成物は、通常13
0〜170℃の温度で30〜300秒の範囲で予備硬化
し、更に150〜200℃の温度で2〜12時間後硬化
することにより充分な硬化反応が進行し、本発明の硬化
物が得られる。 又、エポキシ樹脂組成物は一般的なワ
ニス調整、含浸、乾燥、プリプレグ化、積層硬化により
積層板とすることが出来る。プリプレグを作製する一般
的方法としては、必須成分及び必要に応じて他の成分及
び溶剤を所定の割合で配合してワニスとする。ついでガ
ラスクロスなどにワニスを含浸させた後、乾燥して樹脂
量40〜60重量%のプリプレグを得る。積層板はプリ
プレグを所定枚数積層してプレス中で加熱硬化を行うこ
とにより得ることが出来る。本発明のエポキシ樹脂組成
物の硬化物は、耐熱性、靱性、接着性等の点で特に優れ
ている。
【0044】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。尚、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】実施例1 撹拌器、冷却器のついたフラスコに式(1)においてX
が下記式(4)
【0046】
【化13】
【0047】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量194)(A1)194重量部とテト
ラブロモビスフェノールA(B1)68重量部とメチル
イソブチルケトン100重量部を加え、110℃で系内
を均一化し、テトラメチルアンモニウムクロライドを
1.0g添加して反応を開始した。110℃で3時間反
応させた後、メチルイソブチルケトンを900g追加
し、水洗を3回行った。水洗後、メチルイソブチルケト
ンを加熱減圧下で留去することにより、変性エポキシ樹
脂(I1)(エポキシ当量349)を得た。
【0048】実施例2 実施例1に於いてエポキシ樹脂(A1)を式(1)にお
いてXが下記式(5)
【0049】
【化14】
【0050】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量301)(A2)301重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I2)
(エポキシ当量492)を得た。
【0051】実施例3 実施例1に於いてエポキシ樹脂(A1)を式(1)にお
いてXが下記式(6)
【0052】
【化15】
【0053】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量316)(A3)316重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I3)
(エポキシ当量512)を得た。
【0054】実施例4 実施例1に於いてエポキシ樹脂(A1)を式(1)にお
いてXが下記式(7)
【0055】
【化16】
【0056】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量241)(A4)241重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I4)
(エポキシ当量412)を得た。
【0057】実施例5 実施例1に於いてエポキシ樹脂(A1)を式(1)にお
いてXが下記式(8)
【0058】
【化17】
【0059】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量372)(A5)372重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I5)
(エポキシ当量587)を得た。
【0060】実施例6 実施例1に於いてエポキシ樹脂(A1)を式(1)にお
いてXが下記式(9)
【0061】
【化18】
【0062】で表され、nの平均値が約2.0、2個の
Gのうち約1.2個がグリシジル基、であるエポキシ樹
脂(エポキシ当量339)(A6)339重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I6)
(エポキシ当量339)を得た。
【0063】実施例7 撹拌器、冷却器のついたフラスコに式(1)においてX
が下記式(10)
【0064】
【化19】
【0065】で表され、Rは水素または臭素原子を示し
且つ臭素の含有量が20重量%、nの平均値が約1.
5、1.5個のGのうち約1.0個がグリシジル基、で
あるエポキシ樹脂(エポキシ当量328)(A7)32
8重量部とレゾルシノール(B2)13.8重量部とE
SB400T(住友化学製 臭素化ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル エポキシ当量400)(C1)
8.8重量部とメチルイソブチルケトン100重量部を
加え、110℃で系内を均一化し、テトラメチルアンモ
ニウムクロライドを1.0g添加して反応を開始した。
110℃で3時間反応させた後、メチルイソブチルケト
ンを900g追加し、水洗を3回行った。水洗後、メチ
ルイソブチルケトンを加熱減圧下で留去することによ
り、変性エポキシ樹脂(J1)(エポキシ当量454)
を得た。
【0066】実施例8 実施例7に於てレゾルシノール(B1)をビスフェノー
ルA(B3)28.5重量部に、ESB400T(C
1)8.8重量部を19重量部に変えた以外は同様の方
法で行い、変性エポキシ樹脂(J2)(エポキシ当量4
71)を得た。
【0067】実施例9 実施例7に於てレゾルシノール(B1)を4,4’−ビ
スヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチル−ビ
フェニル(B4)30.3重量部に、ESB400T
(C1)8.8重量部を20.2重量部に変えた以外は
同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(J3)(エポキ
シ当量473)を得た。
【0068】実施例10 実施例7に於てレゾルシノール(B1)を1,6−ナフ
タレンジオール(B5)20重量部に、ESB400T
(C1)8.8重量部を13.3重量部に変えた以外は
同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(J4)(エポキ
シ当量461)を得た。
【0069】実施例11 実施例7に於てレゾルシノール(B1)をビス(ヒドロ
キシナフチル)メタン(B6)37.5重量部に、ES
B400T(C1)8.8重量部を25重量部に変えた
以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(J5)
(エポキシ当量481)を得た。
【0070】実施例12 実施例7に於てレゾルシノール(B1)を1−ヒドロキ
シナフチル−1−ヒドロキシメチルフェニル)メタン
(B7)33重量部に、ESB400T(C1)8.8
重量部を22重量部に変えた以外は同様の方法で行い、
変性エポキシ樹脂(J6)(エポキシ当量476)を得
た。
【0071】実施例13 実施例1においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I7)
(エポキシ当量297)を得た。
【0072】実施例14 実施例2においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I8)
(エポキシ当量400)を得た。
【0073】実施例15 実施例3においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変
え、更にエピコート828(油化シェル製 エポキシ当
量185)42.6重量部を加えた以外は同様の方法で
行い、変性エポキシ樹脂(J7)(エポキシ当量29
7)を得た。
【0074】実施例16 実施例4においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変え
た以外は同様の方法で行い、変性エポキシ樹脂(I9)
(エポキシ当量359)を得た。
【0075】実施例17 実施例5においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変
え、更にエピコート828(油化シェル製 エポキシ当
量185)91重量部を加えた以外は同様の方法で行
い、変性エポキシ樹脂(J8)(エポキシ当量405)
を得た。
【0076】実施例18 実施例6においてテトラブロムビスフェノールA(B
1)をビスフェノールA(B3)28.5重量部に変
え、更にエピコート828(油化シェル製 エポキシ当
量185)63重量部を加えた以外は同様の方法で行
い、変性エポキシ樹脂(J9)(エポキシ当量403)
を得た。
【0077】実施例A1〜A12 実施例1〜6で得られた各変性エポキシ樹脂とESB4
00T(C1)とを表1に示す組成で配合し、メチルエ
チルケトンで樹脂分濃度が75%である樹脂溶液を調製
した。また、実施例7〜12で得られた各変性エポキシ
樹脂をメチルエチルケトンに溶解し、樹脂分濃度が75
%である樹脂溶液を調製した。これらの樹脂溶液133
重量部に、メチルセロソルブ32重量部、ジメチルホル
ムアミド32重量部に溶かした表1に示す重量部(活性
水素当量/エポキシ当量=0.65)のジシアンジアミ
ド、及び2−エチル−4−メチルイミダゾール0.2重
量部を混合し、ワニス状のエポキシ樹脂組成物を調製し
た。
【0078】比較例1〜8 エポキシ樹脂(A1)〜(A7)それぞれとESB40
0T(C1)を重量比60:40で配合したものをメチ
ルエチルケトンで樹脂分濃度が80%になるように調製
した樹脂溶液、又はエピコート5045−B−80(油
化シェル製 エポキシ当量470)(A8)125重量
部に、メチルセロソルブ32重量部、ジメチルホルムア
ミド32重量部に溶かした表1に示す重量部(活性水素
当量/エポキシ当量=0.65)のジシアンジアミド、
及び2−エチル−4−メチルイミダゾール0.2重量部
を混合し、ワニス状のエポキシ樹脂組成物を調製した。
【0079】実施例A1〜A12及び比較例1〜8の組
成物をガラスクロスに含浸させ、150℃で5分間加熱
してプリプレグを作製しこれを9プライと銅箔(35μ
m、JTC箔)1枚を重ねて、170℃、40Kgf/cm2
の条件で60分間加熱加圧し、厚み1.6mmの片面銅
張り積層板を作製した。
【0080】作製した積層板について、以下の項目及び
方法で測定を行った。試験結果は表1に示す。 ガラス転移温度:TMA法 たわみ量:JIS C−6481(曲げ強さ)に準拠し
て行った。ただし測定値は試験片破壊時のたわみ量を示
す。 引きはがし強さ:JIS C−6481(引きはがし強
さ)に準拠して行った。
【0081】実施例A13〜A18,比較例9〜15 実施例13〜18で得られた変性エポキシ樹脂又はエポ
キシ樹脂(A1)〜(A6)又はエピコート1001
(油化シェル製 エポキシ当量470)(A9)の1エ
ポキシ当量に対して硬化剤としてフェノールノボラック
樹脂(日本化薬(株)製 水酸基当量106 軟化点8
6℃)1水酸基当量と、さらに硬化促進剤としてトリフ
ェニルホスフィンをエポキシ樹脂100部当り2部配合
し、トランスファー成型(150〜160℃、150〜
200秒、50Kg/cm2)により樹脂成型体を調製し、1
60℃で2時間、さらに180℃で8時間で硬化させ
た。
【0082】作製した試験片について、以下の項目及び
方法で測定を行った。試験結果は表2に示す。 ガラス転移温度:TMA法 たわみ量:JIS C−6481(曲げ強さ)に準拠し
て行った。ただし測定値は試験片破壊時のたわみ量を示
す。
【0083】
【表1】 表1(1) 実 施 例 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 変性エポキシ樹脂 I1 I2 I3 I4 I5 I6 J1 上記樹脂 (重量部) 86 77 75 81 73 75 − ESB400T (C1)(重量部) 14 23 25 19 27 25 − ジシアンジアミド (重量部) 4.0 3.1 3.0 3.5 2.7 2.9 3.1 ガラス転移温度 (℃) 148 147 142 151 154 150 145 たわみ量 (mm) 2.4 2.5 2.6 2.3 2.5 2.5 2.0 引きはがし強さ (kg/cm ) 2.2 2.1 2.3 2.1 2.1 2.2 2.1
【0085】
【表2】 表1(2) 実 施 例 比較例 A8 A9 A10A11A12 1 2 エポキシ樹脂または 変性エポキシ樹脂 J2 J3 J4 J5 J6 A1 A2 ジシアンジアミド (重量部) 3.0 3.0 3.1 2.9 3.0 5.9 4.3 ガラス転移温度 (℃) 146 142 147 148 146 149 147 たわみ量 (mm) 2.3 2.3 2.3 2.4 2.3 1.9 2.0 引きはがし強さ (kg/cm ) 2.2 2.3 2.1 2.2 2.2 1.8 1.8
【0086】
【表3】 表1(3) 比 較 例 3 4 5 6 7 8 エポキシ樹脂 A3 A4 A5 A6 A7 A8 ジシアンジアミド (重量部) 4.1 5.0 3.7 4.0 4.4 3.0 ガラス転移温度 (℃) 144 149 149 147 146 130 たわみ量 (mm) 2.0 2.1 2.1 2.1 2.0 2.3 引きはがし強さ (kg/cm ) 2.0 1.8 1.9 1.9 1.8 2.1
【0087】
【表4】 表2(1) 実施例 A13 A14 A15 A16 A17 A18 変性エポキシ樹脂 I7 I8 J7 I9 J8 J9 ガラス転移温度 (℃) 123 129 127 130 133 129 たわみ量 (mm) 3.0 3.4 3.0 3.3 3.5 3.8
【0088】
【表5】 表2(2) 比較例 9 10 11 12 13 14 15 エポキシ樹脂 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A9 ガラス転移温度 (℃) 124 129 125 131 132 130 106 たわみ量 (mm) 2.7 3.2 2.8 2.9 3.1 3.3 2.7
【0089】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、その硬
化物において優れた耐熱性、靭性、接着性を有するた
め、高信頼性半導体封止用、及び積層板に代表される複
合材料用、接着剤用、塗料用として極めて有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1) 【化1】 (式中複数存在するXは、それぞれ独立して、下記式 【化2】 (式中、複数存在するRは、それぞれ独立して水素原
    子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、または
    アリール基を示し、Yは、 【化3】 (式中、複数存在するWは、それぞれ独立して水素原
    子、炭素数1〜4のアルキル基またはフェニル基を示
    す。)を示す。)を示し、n個存在するGは水素原子ま
    たはグリシジル基を示し、n個のGのうち10%以上が
    グリシジル基である。nの平均値は0.5〜10を示
    す。)で表されるエポキシ樹脂(A)と、1分子中にフ
    ェノール性水酸基を2個有する化合物(B)とを反応さ
    せることにより得られる変性エポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエポキシ樹脂(A)と請求
    項1記載の化合物(B)と、1分子中にエポキシ基を2
    個有する化合物(C)とを反応させることにより得られ
    る変性エポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の変性エポキ
    シ樹脂に、硬化剤及び必要により硬化促進剤を配合して
    なるエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】積層板用の請求項3記載のエポキシ樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4記載のエポキシ樹
    脂組成物の硬化物。
JP33958192A 1992-11-27 1992-11-27 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 Pending JPH06157712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33958192A JPH06157712A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33958192A JPH06157712A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06157712A true JPH06157712A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18328831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33958192A Pending JPH06157712A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06157712A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07228580A (ja) * 1993-12-21 1995-08-29 Yuka Shell Epoxy Kk 変性多価エポキシ化合物、同化合物の製造方法及びエポキシ樹脂組成物
JP2006307029A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
WO2012043222A1 (ja) * 2010-10-01 2012-04-05 協立化学産業株式会社 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物
JP2015203086A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 日本化薬株式会社 エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物および硬化物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07228580A (ja) * 1993-12-21 1995-08-29 Yuka Shell Epoxy Kk 変性多価エポキシ化合物、同化合物の製造方法及びエポキシ樹脂組成物
JP2006307029A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nippon Kayaku Co Ltd エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
WO2012043222A1 (ja) * 2010-10-01 2012-04-05 協立化学産業株式会社 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物
JP2015203086A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 日本化薬株式会社 エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物および硬化物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4608404A (en) Epoxy compositions containing oligomeric diamine hardeners and high strength composites therefrom
US4661559A (en) Impact resistant matrix resins for advanced composites
KR920001742B1 (ko) 이작용성 에폭시 수지, 다작용성 에폭시 수지, 이작용성 페놀 및 다작용성 페놀을 함유하는 경화성 조성물
US5599856A (en) Epoxy resin systems containing modifiers
JP2013166959A (ja) 混合触媒系を含む硬化性エポキシ樹脂組成物およびそれから作られた積層体
US4760106A (en) Impact resistant matrix resins for advanced composites
EP0130270B1 (en) Epoxy compositions containing oligomeric diamine hardeners and high strength composites therefrom
JP3372982B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物並びにそれを用いたプリプレグおよび積層板
JP3141962B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JPH06157712A (ja) 変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
EP0132853B1 (en) Preimpregnated reinforcements and high strength composites therefrom
EP0556429A1 (en) Epoxy resin compositions
JP3395845B2 (ja) 積層板用エポキシ樹脂組成物
JP2000219799A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物および積層板
JP4622036B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、硬化物、積層板用プリプレグ、及びプリント配線基板
EP0369527A2 (en) Curable resin compositions
JP3226515B2 (ja) エポキシ基を含む含燐化合物の樹脂組成物およびその用途
JPH10182794A (ja) 速硬化エポキシ樹脂組成物
JP2002128860A (ja) エポキシ樹脂の製造方法及びエポキシ樹脂組成物
TW523526B (en) Flame retardant resin and flame retardant composition containing the same
JP3331222B2 (ja) エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂組成物
JPH07109334A (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP3529118B2 (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP3460197B2 (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2001019743A (ja) エポキシ樹脂、これを含むエポキシ樹脂溶液、エポキシ樹脂組成物及びエポキシ樹脂の製造法