JPH0756784A

JPH0756784A - 印刷物作成用データベースおよび印刷物作成用データの管理方法

Info

Publication number: JPH0756784A
Application number: JP22278793A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhisa Matsubara; 充久松原
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1993-08-16
Filing date: 1993-08-16
Publication date: 1995-03-03

Abstract

(57)【要約】【目的】感覚的に理解し易く、データをフレキシブル
に処理することができる印刷物作成用データベースおよ
び印刷物作成用データの管理方法を提供する。【構成】カタログ作成用のデータベースにあって、カ
タログに掲載する商品の画像データにその内容を示す属
性データを付加する。各画像データを階層型に構築した
データベースとする。データベースから画像データを検
索、抽出する場合は、下位側の画像等のデータの属性デ
ータを上位側のそれよりも優先させる。この結果、デー
タベースにてデータの分類ミス等があっても確実に検索
等できる。データベースのデータをフレキシブルに取り
扱うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷物作成用データベ
ースおよびこのデータベースに用いて好適な印刷物作成
用データの管理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的なデータ管理手法の代表的なもの
は下記の通りである。すなわち、階層型データベース
（ｈｉｅｒａｒｃｈｉｃａｌｄａｔａｂａｓｅ）で、
例えば人事管理等で使われている。ネットワーク型や関
係型のデータベースと比べてわかりやすいが、２つ以上
の部門に関係したグループの管理は困難である。このデ
ータベースでは階層の上位が優先され、上位から順に検
索されるものである。

【０００３】関係型データベース（ｒｅｒａｔｉｏｎａ
ｌｄａｔａｂａｓｅ）は表を用いて情報を表現する。
表は１つのファイルであり、ファイルはいくつかのレコ
ードからなり、レコードはさらにいくつかのフィールド
に分かれている。演算としては射影、選択、結合等があ
る。このデータベースでは、データの検索を行うには、
フイールドを規定し、また、検索用のインデックス等を
整備する必要がある。

【０００４】そして、従来の印刷物作成用のデータベー
スとしては上記階層型または関係型のデータベースを用
いていた。例えば商品カタログを作成する場合、使用す
る印刷物作成用データ（画像データ等）はデータベース
として格納しておくことが便利だからである。このよう
なカタログはその一部を変更して頻繁に使用されること
が多いからである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデータベースにおいては、印刷物として使用
する印刷物作成用データについて関係型のデータベース
を構築すると、感覚的に理解し難いという課題があっ
た。また、印刷物作成用データ（特に画像データ）はオ
リジナルのものを色等変更したものが多いため、階層型
のデータベースにおいては、データをフレキシブルに取
り扱うことができないおそれがあった。例えばその印刷
物作成用の画像データについてオリジナルの画像データ
を検索したい場合に不便であったり、印刷物作成用デー
タのデータベース上で分類誤りがあると、そのデータを
検索、抽出することができなかった。

【０００６】

【発明の目的】そこで、本発明は、感覚的に理解し易
く、データをフレキシブルに処理することができる印刷
物作成用データベースおよび印刷物作成用データの管理
方法を提供することを、その目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載した発明
は、複数のレコードを有する印刷物作成用データベース
であって、上記レコードは１または複数の印刷物作成用
データを含み、この印刷物作成用データはその内容を示
す属性データを有する印刷物作成用データベースであ
る。

【０００８】請求項２に記載した発明は、複数のレコー
ドが階層構造に配列された印刷物作成用データベースで
あって、上記レコードは１または複数の印刷物作成用デ
ータを含み、この印刷物作成用データはその内容を示す
属性データを有する印刷物作成用データベースである。

【０００９】請求項３に記載した発明は、１または複数
の印刷物作成用データを含む１または複数のレコードが
階層構造に配列され、この印刷物作成用データはその内
容を示す属性データを有するデータベースを用いた印刷
物作成用データの管理方法であって、上記属性データに
基づいて印刷物作成用データを処理する際、下位の印刷
物作成用データを上位の印刷物作成用データよりも優先
的に取り扱う印刷物作成用データの管理方法である。

【００１０】

【作用】請求項１に記載した発明によれば、このデータ
ベースを構成する印刷物作成用データはその印刷物作成
用データの内容を示す属性データを有している。この属
性データは、印刷物作成用のデータベースとしては多く
の印刷物作成用データが含まれること、および、これら
の印刷物作成用データの多くはオリジナルの画像データ
を改変等して用いられることに着目して付加されてい
る。したがって、この属性データに基づいて印刷物作成
用データの検索、抽出等を容易に行うことができる。

【００１１】請求項２に記載した発明では、上記の効果
に加えて、階層型のデータベースであるため、感覚的に
理解し易く、使い勝手が良く、また、印刷物作成用デー
タをフレキシブルに取り扱うことができるという利点が
ある。

【００１２】請求項３に記載した発明では、階層型配列
の印刷物作成用データを取り扱う場合、下位側の印刷物
作成用データの属性データを上位のそれよりも優先させ
る。この結果、印刷物作成用データの分類誤りがあった
としても正確に印刷物作成用データを検索、抽出するこ
とができる。すなわち、印刷物作成用データの取扱、処
理をスムーズに行える。

【００１３】

【実施例】以下、図１〜図９を参照して本発明に係る印
刷物作成用データベース、この印刷物作成用データベー
スを用いたデータの管理方法の一実施例について説明す
る。

【００１４】図１において示すように、この印刷物作成
用のデータベースのファイル構造は、大分類（例えば印
刷工場名）、中分類（例えば雑誌名）、小分類（例えば
素材名）により構成されている。すなわち、複数の印刷
物作成用データ（画像データを含む）が階層型（ツリー
型）に配列されたデータベースである。そして、このデ
ータベースにあっては、これらの画像データ（例えばＹ
ＭＣＫで表された階調画像データ）のそれぞれに、その
内容、すなわちフォルダもしくはテレビ、ラジオ等の商
品の内容を示す属性データが付加されている。

【００１５】属性データは、図２に示すように、２バイ
ト構成であって、１バイト目には出力設定データ（画
像、テキスト、線画、レイアウト等）が、２バイト目に
は使用許可を示すデータがそれぞれセットされている。
この属性データとしては印刷物作成に必要なデータであ
ればどのようなものでもよいことはもちろんである。

【００１６】図３〜図５は本発明に係るデータベースに
おける階層型のデータ構造を示す概念図である。図３は
上位のデータを示すフォルダ、図４は中位のデータを示
し、図５は下位のものを示している。例えばフォルダ
「０９０００１」は、複数のフォルダ「０９０００１Ａ
社カタログ春」、「０９０００１Ａ社カタログ夏」、
「０９０００１Ｂ社雑誌６月号」、・・・を有してい
る。また、このフォルダ「０９０００１Ａ社カタログ
春」は、複数のフォルダ「０９０００１Ａ社カタログ春
画像データ」、「０９０００１Ａ社カタログ春テキスト
データ」、「０９０００１Ａ社カタログ春線画デー
タ」、「０９０００１Ａ社カタログ春レイアウトデー
タ」、・・を有して構成されている。さらに、このフォ
ルダ「０９０００１Ａ社カタログ春画像データ」には、
「０９０００１Ａ社カタログ春テレビ１」、「０９００
０１Ａ社カタログ春テレビ２」、「０９０００１Ａ社カ
タログ春ラジオ１」、「０９０００１Ａ社カタログ春ラ
ジオ２」等の商品の画像データが格納されている。そし
て、これらのフォルダおよび画像データのそれぞれにつ
いて上記属性データが２バイト構成で付加されている。

【００１７】図６は製版システムを示すブロック図であ
る。この製版システムに上記構造のデータベースを使用
して印刷物を作成するための版下フィルムを作成用出力
を行うものである。この製版システムは、ネットワーク
による分散処理システムで構成されており、スキャンス
テーション６０１、色分解ステーション６０２、切抜き
ステーション６０３、ロゴ作成ステーション６０４、文
字入力ステーション６０５、出力センター６０６、バッ
クアップステーション６０７、編集ステーション６０８
を有している。これらのステーションはレイアウトサー
バー６１１に接続されている。６０９は編集ステーショ
ン６０８に接続されたプリントサーバー、６１０はこの
プリントサーバー６０９に接続されてカンプ出力を行う
出力機である。したがって、この製版システムにおい
て、上記データベースを使用することにより各ステーシ
ョンでの分散処理におけるデータ処理効率を飛躍的に高
めることができる。なお、各ステーションは周知の構成
であって、例えばマウス、キーボード、デジタイザ、ス
キャナ、ＣＰＵ、記憶装置、モニタ等を有している。

【００１８】図７は該製版システムの編集ステーション
６０８における上記データベースを使用しての集版作業
の概略の手順を示すものである。すなわち、商品フォル
ダを呼び出し（記憶装置からワークステーション本体に
読み出す）（Ｓ７０１）、頁フォルダから頁単位のレイ
アウト表示を行う（Ｓ７０２）。そして、画像データを
検索、抽出する（Ｓ７０３）。例えば属性データを参照
して検索等するものである。そして、この画像データを
レイアウト枠内に貼り込む（Ｓ７０４）。

【００１９】次に、同様にデータベースを使用して線画
データの検索、抽出を行い（Ｓ７０５）、これを貼り込
む（Ｓ７０６）。さらに、テキストデータについてもデ
ータベースにて検索、抽出をし（Ｓ７０７）、所定部分
に流し込む（Ｓ７０８）。このようにして各色毎のデー
タについて各頁分について作成が終了したら（Ｓ７０９
でＹＥＳ）、編集済頁出力用フォルダとして記憶装置に
いったん記憶し、必要に応じて出力センターにて４色分
解版フィルム出力、感熱プリンタ等による構成のための
カンプ出しに用いられる。

【００２０】このとき、編集に必要な画像、線画等の各
データについては、前述したように最下位のデータの属
性データにしたがって抽出されてプレビュー画面に表示
される。このため、例えばある画像データが、作業者の
分類誤りのため、画像フォルダではなくテキストフォル
ダに登録されていても、この検索処理にて上位フォルダ
に無関係に検索処理がなされ、当該画像データは漏れな
く抽出される。

【００２１】図８は、データベース作成のためのフロー
チャートを示している。すなわち、各ステーションにお
いてデータを入力し、これらのデータについて属性デー
タを付加し、これを上記所定のフォルダに登録するもの
である。写真データはスキャナ入力により、テキストデ
ータはキーボード、ＦＤＤ等の入力により、線画データ
はスキャナ、ＣＡＤ入力により、レイアウトデータはＣ
ＡＤ入力により、それぞれ行われる。具体的には、ま
ず、データの種類を判別し（Ｓ８０１）、データの種類
に応じて各種の処理を行う（Ｓ８０２〜Ｓ８０５）。そ
して、分類を付与する（Ｓ８０６）。フォルダを指定す
るものである。さらに、属性データを付加し（Ｓ８０
７）、処理終了を確認してから終了する（Ｓ８０８）。

【００２２】図９は、校正刷りであるカンプ出しの手順
を示している。すなわち、上記データベースより上記頁
単位で編集済の頁出力用フォルダを呼び出し（Ｓ９０
１）、これをコピーする（Ｓ９０２）。そして、このコ
ピーしたフォルダのファイルに属性カンプを付与する
（Ｓ９０３）。次に、この属性データの線数を変更し
（Ｓ９０４）、カンプ出しが禁止となっているかをチェ
ックする（Ｓ９０５）。禁止でない場合は頁毎に読み出
し、出力する（Ｓ９０６）。

【００２３】なお、これらの図７〜図９に示す作業にて
データの検索、抽出を行う場合においては、階層構造の
データベースにおける下位側のデータについての属性デ
ータを上位側のそれよりも優先させて行うものである。
したがって、グループ単位での検索、コピー等の管理も
可能である。また、グループの属性データとデータの属
性データとが異なるとき、そのチェック、表示も可能で
ある。例えば頁単位での出力を行うフォルダの作成時、
フォルダ表示と画像データとの間に矛盾があった場合、
これをチェックすることもできる。

【００２４】具体的には、ある頁単位の出力ファイルを
頁出力用フォルダとして作成する場合を考えると、その
頁出力用フォルダの出力設定属性がＹＭＣＫ４色の１７
５線／インチで画像を出力するものであったとき、もし
画像フォルダから抽出されたその頁にはめ込むべき画像
データの属性がＭＣ２色の１７５線／インチであったと
すると、当該画像データは色数が不足していることが両
者の属性データから判断され、その頁には用いることが
できないことを事前に判別することができる。したがっ
て、作業者はその判断結果をみて当該画像データの４色
分解を指示することになる。

【００２５】さらにまた、この下位優先の検索、抽出処
理であっては不具合が生じるとき、属性情報として、上
位優先の属性を付与すれば、それ以下のフォルダまたは
データがその上位の属性に縛られる。そして、この上位
優先内であっても、上位優先解除の属性を付与すれば、
再びそれ以下のフォルダまたはデータは下位優先となる
ようにシステムを構築することも可能である。

【００２６】そしてまた、各データについてのそれが包
含される大分類、中分類等の上位のフォルダ（各データ
が包含される上位のグループと言いうる）の名称（ここ
では０９０００１、Ａ社カタログ春等）も属性データと
併せて各データに付されて適時表示されるので、感覚的
に理解しやすい。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係る印刷物作成用データベース
は、表面上階層構造を形成しており人間が感覚的に理解
しやすい分類体系をとっている。また、データベースの
検索は下位優先の属性データで管理を行うので、複数の
グループにわたっての検索、抽出が可能である。例えば
分類誤りがあっても抽出することができる。さらに、下
位優先の属性データで管理を行うので、単位データ、単
位グループでの管理が行え、データの取扱がフレキシブ
ルである。また、各印刷物作成用データには上記属性デ
ータとは別にグループ名、ファイル名等の上位階層の名
称が付され、かつ適時これがデータと共に表示されるの
で、視覚的に理解しやすく、かつ、この印刷物作成用デ
ータを他のものに転用してもそのオリジナルは何であっ
たのかを判別することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースのファイル構造を説明するための図である。

【図２】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースの属性データを説明するための図である。

【図３】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースのフォルダを説明するための概念図である。

【図４】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースのフォルダを説明するための概念図である。

【図５】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースのフォルダを説明するための概念図である。

【図６】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データベ
ースを使用した製版システムの構成を示すその概略ブロ
ック図である。

【図７】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データの
管理方法を説明するためのフローチャートである。

【図８】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データの
管理方法を説明するためのフローチャートである。

【図９】本発明の一実施例に係る印刷物作成用データの
管理方法を説明するためのフローチャートである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のレコードを有する印刷物作成用デ
ータベースであって、上記レコードは１または複数の印刷物作成用データを含
み、この印刷物作成用データはその内容を示す属性デー
タを有することを特徴とする印刷物作成用データベー
ス。
【請求項２】複数のレコードが階層構造に配列された
印刷物作成用データベースであって、上記レコードは１または複数の印刷物作成用データを含
み、この印刷物作成用データはその内容を示す属性デー
タを有することを特徴とする印刷物作成用データベー
ス。
【請求項３】１または複数の印刷物作成用データを含
む１または複数のレコードが階層構造に配列され、この
印刷物作成用データはその内容を示す属性データを有す
るデータベースを用いた印刷物作成用データの管理方法
であって、上記属性データに基づいて印刷物作成用データを処理す
る際、下位の印刷物作成用データを上位の印刷物作成用
データよりも優先的に取り扱うことを特徴とする印刷物
作成用データの管理方法。