JPH075652A - 感光材料の電気化学的処理方法 - Google Patents

感光材料の電気化学的処理方法

Info

Publication number
JPH075652A
JPH075652A JP14504193A JP14504193A JPH075652A JP H075652 A JPH075652 A JP H075652A JP 14504193 A JP14504193 A JP 14504193A JP 14504193 A JP14504193 A JP 14504193A JP H075652 A JPH075652 A JP H075652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
solution
bleaching
tank
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14504193A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobutaka Goshima
伸隆 五嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP14504193A priority Critical patent/JPH075652A/ja
Publication of JPH075652A publication Critical patent/JPH075652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 処理液の耐用性を増し、低コストで省スペー
スを可能にする感光材料の電気化学的処理方法を提供す
る。 【構成】 現像液中に陰極7を設け、漂白液中に陽極8
を設け、現像液と漂白液の境に液を通さず電荷移動のみ
可能な隔膜12を設け、上記陰極7及び陽極8を導線
9,10で電極に接続し、陰極電位を−0.0〜−1.0Volt
vs SHEとし、陰極電流密度を0.01〜10A/dm2として、陽
極電位を+0.5〜+1.4Volt vs SHEとし、陽極電流密度
を0.01〜5.0A/dm2として、処理の進行に伴って生じる現
像液の還元能力の低下及び漂白液の酸化能力の低下を上
記電極への通電を制御して回復することを特徴とする感
光材料の電気化学的処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像露光されたハロ
ゲン化銀感光材料を電気化学的に現像処理する感光材料
の電気化学的処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀感光材料の現像処理として
従来から行われている技術は、各感光材料に適する処理
剤の水溶液である処理液を処理槽に満たし、適正な温度
に維持した処理液中に感光材料を所定時間だけ浸漬し
て、化学反応によって現像処理を行うものであった。
【0003】ハロゲン化銀感光材料に、像様露光によっ
て形成された潜像を処理液をもって化学反応によって現
像処理するプロセスは、大略、現像槽で還元性の処理液
でハロゲン化銀の還元反応を行い、潜像を金属銀の可視
画像としたのち、さらに漂白槽で酸化作用を施したの
ち、不要銀を溶解して除去するものである。そして、さ
らにカラー感光材料の現像処理においては、銀の他にカ
プラーを使い、発色現像処理が行われ、結果的に銀を全
て除去して発色画像のみを残すことで、カラー画像の保
存性の改善などが行われている。
【0004】このように処理液による化学反応のみによ
る現像処理は、その化学反応生成物が処理液中に残留蓄
積し、処理液の処理能力の低下をきたすので、長期にわ
たり、適正な処理を維持するための工夫として、処理量
に応じた処理剤補充方法が実施されてきた。
【0005】処理剤補充の方法として、処理剤を水溶液
とした処理液を補充する方式では、補充による処理性能
回復能力が高くないので、必然的に多量の処理液補充を
行わなければならないから、補充のためのメカニズムや
処理液の保存スペースが大がかりで、従ってコストも高
くなるという欠点があった。また、処理剤補充の方法と
して、処理剤を粉体や塊状固体や、濃縮液体等で補充す
る方式では、必ず適正濃度の処理液に溶解するためのミ
キサーや溶解室などが必要で、やはり大がかりなメカニ
ズムやスペースを必要とし、コストも高くなるという欠
点があった。
【0006】このような状況下で処理液を使用した現像
処理は、仕上がり画像が他の方法よりも優れているとい
うメリットは大きく、処理液の耐用性の増大と、取扱い
性の改善によってさらに利用範囲が増大することが考え
られ、画期的な現像処理方法の開発が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来技術
の欠点に鑑み、処理液の処理性能の回復を単に処理剤の
補充のみで行わず、低コストで省スペースの処理液の処
理性能回復手段を適用した感光材料の電気化学的処理方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ハロゲン化
銀感光材料に像様露光して形成した潜像を、処理液を使
って可視像とする現像処理方法であって、現像液を貯留
した現像槽と、漂白液を貯留した漂白槽とを順に、搬送
手段を用いて感光材料をそれぞれの液中を通過させて処
理する方式とし、前記現像槽には、現像液に浸して陰極
を設け、前記漂白槽には、漂白液に浸して陽極を設け、
該両極を導線で電源に接続し、陰極電位を−0.0〜−1.0
Volt vs SHEとし、陰極電流密度を0.01〜10A/dm2とし
て、陽極電位を+0.5〜+1.4Volt vs SHEとし、陽極電
流密度を0.01〜5.0A/dm2と設定すると共に、上記現像槽
と漂白槽とが隣接する境界壁に貫通する開口を設けて、
この開口の全面を遮断する如く、液を通さないで電荷移
動のみ可能な隔膜を設け、処理の進行に伴って生じる現
像液の還元能力の低下及び漂白液の酸化能力の低下を前
記電極への通電を制御して回復することを特徴とする感
光材料の電気化学的処理方法によって達成される。
【0009】
【作用】この発明において、現像液は電解液とするが、
現像槽では、処理液全体を還元雰囲気に保ち、主薬の酸
化を防止すると共に、主薬酸化防止の保恒剤として添加
する亜硫酸アンモニウムを減量することができる。
【0010】この発明に適用する陰極材は、電極周辺に
発生する水素の還元作用に耐性を有し、かつ現像液に対
する腐食耐性を充分に有するものが必要であり、例えば
ステンレス,銅,ニッケル,グラファイト,白金メッキ
材,チタンなどが適切であり、その電極形状は、板状,
多孔板状,網板状,棒状などを選択できる。
【0011】この発明において、漂白液も電解液とする
が、漂白の他に定着液も混入した液の場合は、チオ硫酸
イオン(S2O2 3-)の陽極反応により、四チオン酸イオン
(S4O6 2-)や、硫化イオン(S2-)を生成し、その酸化
電位とOH-イオンの酸化電位が異るために、陽極電位を
コントロールして硫化銀の発生を防止できる。
【0012】この発明に適用する陽極材は、OH-イオン
放電による酸化などを受けない材料が必要で、白金メッ
キ材,グラファイト,炭素,白金族金属酸化物を被覆し
た導電材,ニッケル,ステンレス,銅等が適切であり、
その電極形状は、板状,多孔板状,網状,棒状などを選
択できる。
【0013】次に、この発明における電解条件は現像槽
においては、現像液全体をマイナス電位状態に保つため
のものであり、現像液を電解してしまわない範囲に設定
する必要があるので、陰極電位と陰極電位密度を請求項
1に記載の範囲に選定した。更に好ましくは陰極電位を
−0.5〜−1.0Volt vs SHEに選定することで、現像液還
元効果を高く保つことができる。
【0014】そして、−1.0Volt vs SHE以上の卑な状態
とすると、水素発生が主になり、電極面での他イオンの
還元反応が抑制されたり、高電位のため特に有機成分が
激しい電解還元を受けるので好ましくない。
【0015】また、陰極電流密度は、0.01〜10A/dm2
範囲で高い方では水素発生が活性化され、水素ガスによ
る電解液の撹拌が促進されるので現像処理の安定のため
に好ましい。
【0016】漂白槽に於ける電解条件は、陽極電位を+
0.5〜+0.4Volt vs SHEの範囲で、漂白液が感光材料の
処理によって一旦還元状態となったものを再び酸化して
漂白能力を回復するものであり、更に好ましくは+0.5
〜+1.2Volt vs SHEに選定することによって、電極面近
傍での酸素発生を防止し、陽極面が発生するO2ガスで被
覆され電解反応効果が低下することを防止することがこ
のましい。+1.4Voltvs SHE以上では、OH-放電が主とな
り、EDTA-Fe++酸化効果が低下するので除外した。
【0017】なお、電解に関し、各処理液中の特定成分
に過剰電荷が集中すると特定成分の電解が行われるだけ
で、この発明の効果が充分に発揮されなくなるので、電
極面上又はその近傍の処理液を移動又は撹拌することが
好ましく、ポンプによる液流や羽根,ブラシ等による当
該部分の液撹拌を適宜行う。その一方で、撹拌効果は処
理液のRe数(レイノルズ数)で表わすときに、乱流状
態となることが好ましいので、Re>100〔−〕に設定
し、更に好ましくはRe>1000〔−〕に設定するとよ
い。
【0018】但し、Re数を極端に大きくしても電極面
上の拡散二重層(電気二重層)破壊に大きな効果はな
く、むしろ撹拌エネルギーの無駄となり好ましくない。
【0019】
【実施例】次に、図1に基いて、この発明の実施例を適
用した感光材料処理装置の概要を説明する。
【0020】感光材料処理光装置1の内部には、従来の
処理装置と同様に現像槽2、漂白定着槽3、安定槽4、
乾燥部5を設け、各槽を通って搬送手段6をもって感光
材料Pを搬送して処理し、乾燥し終えてトレー14に排出
する。そして図示しない補充手段によって各処理槽に処
理剤補充が行われ、その補充の制御は処理量情報に基き
行われ、感光材料Pにより各処理槽から持ち出される処
理剤量及び蒸発による水分の減少を補充することも行わ
れる。なお漂白と定着を同一槽で行う漂白定着槽とし
た。
【0021】図1における陰極7は、現像槽2の中に感
光材料Pの搬送に支障のない位置に設け、導線10で電源
11に接続してある。また陽極8は、漂白槽3の中にやは
り感光材料Pの搬送に支障のない位置に設け、導線9で
電源11に接続してある。現像槽2と、漂白槽3との間の
境界壁には開口を設けこの開口を遮断する如く隔膜12を
設けてある。
【0022】隔膜12は、液を通さないで、電荷移動のみ
可能な隔膜であって、イオン交換膜や、テトロン織布な
どか適用可能である。
【0023】現像槽2の処理液面15は、漂白槽3の処理
液面16より高くなる如くそれぞれのオーバーフロー口を
設け、それぞれに上記処理剤補充を行って各液面位を維
持しているので、隔膜12を介して漂白槽3の処理液には
現像槽2の処理液面15と、漂白槽3の処理液面16との差
分だけの液圧がかかり、漂白液が現像液に流入していく
ことを防止している。この実施例では現像槽2の処理液
面15は、漂白槽3の処理液面16より50mm高く設定した。
【0024】現像液の主成分は、パラトルエンスルホン
酸ナトリウム,ジエチルヒドロキシルアミン,炭酸カリ
ウム,ジエチレントリアミン五酢酸とし、漂白液の主成
分は、エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム,エ
チレンジアミン四酢酸,チオ硫酸アンモニウム,亜硫酸
アンモニウム,メタ重亜硫酸アンモニウムとした。pH値
は、現像液が10.5、漂白液が5.4である。
【0025】電極条件は、陰極電位−0.55Volt vs SH
E、陰極電流密度0.5A/dm2、陽極電位+1.05Volt vs SH
E、陽極電流密度0.5A/dm2とした。
【0026】電流密度を低下させる事は、供給電気量が
減り、処理槽の体積当たりの効果が低下するだけで、大
きな処理槽を必要とすることになり無駄である。又、陽
極電流密度を5A/dm2以上とすると、液中で硫化銀(Ag2
S)が発生し、現像液に使用するには不適切である。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば現像液をマイナス電位
状態に保つことにより、現像液の酸化を防止することで
耐用性を増すと共に、漂白液を感光材料の処理によって
一旦還元状態となったものを再び酸化して漂白能力を回
復することで、耐用性を増すことが出来るので、処理装
置をコンパクトにして、大型機なみの耐用性をもたせる
ことができて、低コスト化につながり、またメンテナン
ス性も優れた感光材料処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用した感光材料処理装置の
断面図。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 2 現像槽 3 漂白定着槽 4 安定槽 5 乾燥部 6 搬送手段 7 陰極 8 陽極 9,10 導線 11 電源 12 隔膜 13 入口 14 トレー 15 処理液面 16 処理液面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀感光材料に像様露光して形
    成した潜像を、処理液を使って可視像とする現像処理方
    法であって、現像液を貯留した現像槽と、漂白液を貯留
    した漂白槽とを順に、搬送手段を用いて感光材料をそれ
    ぞれの液中を通過させて処理する方式とし、前記現像槽
    には、現像液に浸して陰極を設け、前記漂白槽には、漂
    白液に浸して陽極を設け、該両極を導線で電源に接続
    し、陰極電位を−0.0〜−1.0Volt vs SHEとし、陰極電
    流密度を0.01〜10A/dm2として、陽極電位を+0.5〜+1.
    4Volt vs SHEとし、陽極電流密度を0.01〜5.0A/dm2と設
    定すると共に、上記現像槽と漂白槽とが隣接する境界壁
    に貫通する開口を設けて、この開口の全面を遮断する如
    く、液を通さないで電荷移動のみ可能な隔膜を設け、処
    理の進行に伴って生じる現像液の還元能力の低下及び漂
    白液の酸化能力の低下を前記電極への通電を制御して回
    復することを特徴とする感光材料の電気化学的処理方
    法。
JP14504193A 1993-06-16 1993-06-16 感光材料の電気化学的処理方法 Pending JPH075652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14504193A JPH075652A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 感光材料の電気化学的処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14504193A JPH075652A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 感光材料の電気化学的処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH075652A true JPH075652A (ja) 1995-01-10

Family

ID=15376029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14504193A Pending JPH075652A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 感光材料の電気化学的処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6224397B1 (en) 1999-02-01 2001-05-01 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Branching connector and electrical connector box assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6224397B1 (en) 1999-02-01 2001-05-01 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Branching connector and electrical connector box assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920014955A (ko) 음극이 기체 확산 전극임을 개선점으로 하는, 수성 전해질 용액에 금속을 보충시키기 위한 보충 전해질 셀
KR20020084086A (ko) 전해질 내의 금속 이온 농도의 조절 방법 및 장치, 및그의 용도
JPH075652A (ja) 感光材料の電気化学的処理方法
JPH06220680A (ja) 電解脱銀におけるpH感応参照電極
JP2942422B2 (ja) 写真処理装置および処理方法
JPH05333513A (ja) 感光材料処理装置
JPH0553259A (ja) ハロゲン化銀感光材料の処理方法
Grau et al. Silver electrodeposition from photographic processing solutions
US5554270A (en) Electrolytic desilvering method
JP2769579B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3020549B2 (ja) 被処理液の処理方法
JP2898039B2 (ja) 写真処理液からの銀回収方法及び装置
JP2652278B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH07159964A (ja) ハロゲン化銀感光材料用処理液の再生装置及びハロゲン化銀感光材料用処理液の再生方法
JPS60255990A (ja) 写真安定液の銀回収方法
JPS61270752A (ja) 写真処理液の脱銀方法及び写真処理機
JPH05265160A (ja) 感光材料の処理方法及び処理装置
JP2704680B2 (ja) 写真処理装置
EP0708363B1 (en) Method and apparatus for altering the pH of a photographic developing solution
Sahyun Electrochemical models of photographic development-a review
JP2896451B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH05297534A (ja) 感光材料の処理装置
US5922520A (en) Photographic processing method and tank
JP3134123B2 (ja) 写真処理液の銀回収方法及びその装置
JPH05257249A (ja) 写真感光材料の処理方法